説明

光軸調整システム

【課題】撮影画像における基準マーク画像のズレを考慮することにより光軸調整の誤差を低減する。
【解決手段】カメラ2と、タッチパネル式ディスプレイ3と、画像処理ECU4と、を備え、画像処理ECU4は、タッチパネル式ディスプレイ3の操作によりカメラ2により基準マークが撮影された撮影画像における基準マーク画像の位置が指示位置として指示されると、この指示位置と所定の基準位置との関係に基づいてカメラ2の光軸調整を行う光軸調整部41と、撮影画像の画面特性に基づいて撮影画像における基準マーク画像の位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出部42と、位置ズレ量算出部42が算出した位置ズレ量により指示位置を補正する指示位置補正部43と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影手段の光軸調整を行う光軸調整システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の車両は、カメラが搭載されており、このカメラで撮影した車両の後方や周囲の画像を車内のディスプレイに映し出すことで、後退時などにおける障害物との衝突抑止が図られている。
【0003】
しかしながら、車両に搭載されるカメラは、製造誤差や組立誤差などによる初期的な光軸のズレや、経時的な光軸のズレが生じるため、車両の出荷時や定期点検時などにおいてカメラの光軸調整を行う必要がある。そこで、従来から、カメラの光軸調整を行う光軸調整システムが車両に搭載されていた。
【0004】
この従来の光軸調整システムを用いたカメラの光軸調整は、まず、周囲の所定位置に基準マークが貼り付けられた光軸調整作業位置に車両を停車させ、カメラで撮影した画像をタッチパネル式のディスプレイに映し出す。すると、ディスプレイの何処かに基準マーク画像が映し出されるため、作業者がディスプレイに映し出された基準マーク画像の位置を指示することにより、作業者が指示した基準マーク画像の位置と設計上の基準マーク画像の位置とを比較し、この比較結果に基づいて光軸のズレ量を算出する。そして、この算出したズレ量に基づいて、撮影画像の画像処理による光軸の調整を行う。
【0005】
なお、特許文献1には、カメラの光軸調整ではないが、PCSセンサの電波軸調整を行う電波軸調整システムが開示されている。この電波軸調整システムは、スクリーンに予め表示された線とスクリーンに投影したPCSセンサのレーザポインタとをカメラで撮影してディスプレイに表示し、スクリーンに予め表示された線とスクリーンに投影したPCSセンサのレーザポインタとの比較結果に基づいてPCSセンサの電波軸を調整するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−122045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、実際の景色とカメラの撮影画像とは必ずしも同一とは限らない。このため、基準マークを撮影した撮影画像には、基準マーク画像が、本来映し出されるべき基準マーク画像の位置に対してずれた位置に映し出されることがある。
【0008】
このような原因の一つとして、撮影画像の画面特性が考えられる。例えば、カメラの光軸に対して垂直な方向では、カメラから遠く離れるほど歪みや膨張を生じ易くなるため、カメラの撮影画像には、画面の端に向かって歪みながら膨張するという画面特性が表れる。また、白色などの膨張色は黒色などの収縮色に対して膨張するように知覚されるため、カメラの撮影画像には、黒色などの収縮色の領域が収縮して白色などの膨張色の領域が膨張するという画面特性が表れる。
【0009】
しかしながら、従来の光軸調整システムは、撮影画像における基準マーク画像の位置ズレを全く考慮していないため、光軸調整に誤差が生じるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、撮影画像における基準マーク画像の位置ズレを考慮することにより光軸調整の誤差を低減することができる光軸調整システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る光軸調整システムは、撮影手段により基準マークが撮影された撮影画像における基準マーク画像の位置が指示位置として指示されると、指示位置と所定の基準位置との関係に基づいて撮影手段の光軸調整を行う光軸調整システムであって、撮影画像の画面特性に基づいて、撮影画像における基準マーク画像の位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出手段を有することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る光軸調整システムによれば、撮影画像の画面特性に基づいて撮影画像における基準マーク画像の位置ズレ量を算出することで、撮影画像における基準マーク画像の位置ズレを考慮した光軸調整を行うことができるため、光軸調整の誤差を低減することができる。
【0013】
この場合、位置ズレ量算出手段は、撮影画像における基準マーク画像と基準マーク画像のテンプレートとの対比結果に基づいて、撮影画像の画面特性を算出することが好ましい。このように、テンプレートマッチングを行うことで、撮影画像における基準マーク画像の歪みや膨張を適切に検出することができるため、撮影画像における基準マーク画像の位置ズレを適切に求めることができる。
【0014】
そして、位置ズレ量算出手段が算出した位置ズレ量に基づいて、指示位置又は基準位置を補正する指示位置補正手段を更に有することが好ましい。このように、算出した位置ズレ量に基づいて指示位置又は基準位置を補正することで、撮影画像の画面特性に起因する光軸調整の誤差を低減することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、光軸調整の誤差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態に係る光軸調整システムのブロック構成を示した図である。
【図2】周囲の所定位置に基準マークが貼り付けられた光軸調整作業位置に車両を停車させた状態を示した図である。
【図3】基準マークを示した図である。
【図4】ディスプレイに映し出される基準マーク画像及び光軸調整用ラインを示した図である。
【図5】ディスプレイに映し出される撮影画像を示した図である。
【図6】基準マーク画像の拡大図である。
【図7】基準マークの形状が異なる場合の光軸調整を説明するための図である。
【図8】基準マークの形状が異なる場合の光軸調整を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明に係る光軸調整システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
【0018】
図1は、実施形態に係る光軸調整システムのブロック構成を示した図である。図1に示すように、本実施形態の光軸調整システム1は、カメラ2と、タッチパネル式ディスプレイ3と、画像処理ECU4と、を備えている。
【0019】
カメラ2は、フロントグリル、右ドアミラー、左ドアミラー、リアフェンダーなどに固定されたCCDカメラにより構成されており、車両周囲の路面状況を撮影する撮影装置である。そして、カメラ2は、撮影した車両周囲の撮影画像をタッチパネル式ディスプレイ3とECU4に送信する。
【0020】
タッチパネル式ディスプレイ3は、車内に取り付けられた液晶モニタで構成されており、カメラ2で撮影した撮影画像を映し出す(表示する)表示装置である。また、タッチパネル式ディスプレイ3は、液晶画面に触れた位置の座標を検出することができるタッチパネルを搭載しており、車両の搭乗者や光軸調整を行う作業者が様々な操作を指示するための入力装置としても機能する。そして、タッチパネル式ディスプレイ3は、タッチパネルから指示された情報をECU4に送信する。
【0021】
画像処理ECU4は、カメラ2から送信された撮影画像とタッチパネル式ディスプレイ3から送信された操作情報とに基づいて、カメラ2の光軸調整を行うものである。この画像処理ECU4は、光軸調整部41と、位置ズレ量算出部42と、指示位置補正部43と、を備える。
【0022】
光軸調整部41は、カメラ2の光軸調整を行うものである。ここで、図2〜図4を参照して、光軸調整部41による光軸調整方法について説明する。
【0023】
図2は、周囲の所定位置に基準マークが貼り付けられた光軸調整作業位置に車両を停車させた状態を示した図である。図3は、基準マークを示した図である。図4は、ディスプレイに映し出される基準マーク画像及び光軸調整用ラインを示した図である。
【0024】
図2に示すように、車両10の右ドアミラーに固定されたカメラ2の光軸調整を行う場合、まず、周囲の所定位置に基準マーク21が貼り付けられた光軸調整作業位置に車両10を停車させる。このときのカメラ2の撮影エリアαは、基準マーク21を含む車両10の右側部分となる。この基準マーク21は、図3に示すように、三角形の各頂点位置に配置される3つの白い真円の円マーク21a〜21cと、各円マーク21a〜21cを連結するように三角形の各辺位置に配置される3つの白い細長の長方形マーク21d〜21fと、により構成される。
【0025】
次に、カメラ2で撮影エリアαを撮影し、この撮影した撮影画像をタッチパネル式ディスプレイ3に映し出す。すると、タッチパネル式ディスプレイ3には、図4(a)に示すように、基準マーク21の撮影画像である基準マーク画像31と、光軸調整を行うために基準マーク画像31に対応させる光軸調整用ライン32と、が映し出される。基準マーク画像31は、基準マーク21の各円マーク21a〜21cに対応する3つの白い円マーク画像31a〜31cと、基準マーク21の各長方形マーク21d〜21fに対応する3つの白い長方形マーク画像31d〜31fと、により構成される。また、光軸調整用ライン32は、三角形の各頂点に配置される3つのターゲットマーク32a〜32cと、各ターゲットマーク32a〜32cを連結して三角形の各辺に配置される3つのラインマーク32d〜32fと、により構成される。
【0026】
次に、図4(b)に示すように、作業者によるタッチパネル式ディスプレイ3の操作により、各ターゲットマーク32a〜32cの中心を各円マーク画像31a〜31cの中心に重ね合わせる。これにより、基準マーク画像31における各円マーク画像31a〜31cの中心位置が指示される。なお、これに伴い、各円マーク画像31a〜31cを連結する光軸調整用ライン32の各ラインマーク32d〜32fも、長方形マーク画像31d〜31fに重ね合わされる。
【0027】
そして、光軸調整部41は、タッチパネル式ディスプレイ3から、指示された各円マーク画像31a〜31cの中心位置、すなわち、各円マーク画像31a〜31cの中心に重ね合わされた各ターゲットマーク32a〜32cの中心座標を、指示位置として取得する。
【0028】
次に、光軸調整部41は、取得した各ターゲットマーク32a〜32cの指示位置と所定の基準位置とを比較し、この差分から光軸のズレ量を算出する。ここで、所定の基準位置とは、設計上の基準マーク画像31の位置であって、カメラ2の光軸が設計どおりである場合の、撮影画像における各ターゲットマーク32a〜32cの中心座標である。なお、所定の基準位置は、予め設計データや実験などにより算出されるとともに、図示しない記憶装置に登録されており、光軸調整部41により読み出すことが可能となっている。
【0029】
そして、光軸調整部41は、この算出したズレ量に基づいて、撮影画像の画像処理によりカメラ2の光軸調整を行う。
【0030】
位置ズレ量算出部42は、撮影画像の画面特性に基づいて、撮影画像における基準マーク画像31の位置ズレ量を算出する。ここで、図2,図5を参照して、撮影画像の画面特性と、撮影画像における基準マーク画像31の位置ズレ量と、について説明する。
【0031】
図5は、ディスプレイに映し出される撮影画像を示した図である。図6は、基準マーク画像の拡大図である。
【0032】
一般に、カメラの光軸に対して垂直な方向では、カメラから遠く離れるほど歪みや膨張を生じ易くなるため、カメラの撮影画像には、画面の端に向かって歪みながら膨張するという画面特性が表れる。また、白色などの膨張色は黒色などの収縮色に対して膨張するように知覚されるため、撮影画像には、黒色などの収縮色の領域が収縮して白色などの膨張色の領域が膨張するという画面特性が表れる。
【0033】
このため、図2示すような状況にあっては、カメラ2の光軸に対する垂直な方向においてカメラ2から遠く離れた位置に基準マーク21が配置されているため、図5に示すように、タッチパネル式ディスプレイ3には、このような画面特性により、撮影画像の基準マーク画像31が撮影画像の端に向かって歪みながら膨張するように映し出される。特に、撮影画像の端部に近い円マーク画像31a及び31cは、円マーク画像31bよりもその歪量及び膨張量が大きくなって映し出される。しかも、白い基準マーク画像31をアスファルトのような収縮色の路面に貼り付けると、タッチパネル式ディスプレイ3には、このような画面特性により、撮影画像の基準マーク画像31が全体的に膨張するように映し出される。
【0034】
このように、撮影画像の画面特性により歪みや膨張が生じることで、基準マーク画像31は、本来映し出されるべき位置からずれた位置に映し出されてしまう。具体的に説明すると、図6に示すように、本来ならば、点O’を中心とした破線円31a’の位置に円マーク画像31aが映し出されるべきところ、円マーク画像31aは、破線円31a’が歪んで膨張した変形膨張円となって映し出され、その中心位置Oが点O’からずれてしまう。
【0035】
そこで、位置ズレ量算出部42は、まず、このような撮影画像の画面特性から、撮影画像における各円マーク画像31aの本来映し出されるべき位置からの位置ズレ量を算出する。すなわち、図6の場合にあっては、点O’に対する点Oの位置ズレ量を算出する。位置ズレ量の算出は、まず、各円マーク画像31a〜31cと各円マーク画像31a〜31cのテンプレートとを対比することで、各テンプレートに対する各円マーク画像31a〜31cの変形度合いを分析し、この分析結果から、本来映し出されるべき各円マーク画像31a〜31cを推測する。そして、この推測した本来映し出されるべき各円マーク画像31a〜31cの中心位置に対する、撮影画像に映し出された各円マーク画像31a〜31cの中心位置との差分を、位置ズレ量として算出する。この場合、本来映し出されるべき各円マーク画像31a〜31cの推測は、各円マーク画像31a〜31cの真円度を分析することによっても行うことができる。なお、各円マーク画像31a〜31cの映し出される位置によって各円マーク画像31a〜31cの形状が変形するため、各円マーク画像31a〜31cの映し出される位置に応じた各円マーク画像31a〜31cの形状変化を考慮して、位置ズレ量を算出する。
【0036】
指示位置補正部43は、位置ズレ量算出部42が算出した位置ズレ量により、光軸調整部41が取得した指示位置を補正するものである。
【0037】
次に、光軸調整システム1が行う指示位置の補正方法について説明する。
【0038】
まず、光軸調整部41がタッチパネル式ディスプレイ3から指示位置を取得すると、位置ズレ量算出部42は、撮影画像の画面特性から、撮影画像における各円マーク画像31a〜31cの位置ズレ量を算出する。
【0039】
そして、指示位置補正部43は、位置ズレ量算出部42が算出した位置ズレ量により、光軸調整部41が取得した指示位置を補正する。
【0040】
その後、光軸調整部41は、位置ズレ量が補正された指示位置と基準位置との比較により光軸のズレ量を算出し、この算出したズレ量に基づいて、撮影画像の画像処理によりカメラ2の光軸調整を行う。
【0041】
なお、実際の現場においては、位置ズレ量を一度だけ算出して登録しておき、その後に光軸調整を行う際は、この登録した位置ズレ量を取得して指示位置を補正することが好ましい。但し、演算負荷が問題にならなければ、光軸調整を行うたびに位置ズレ量を算出しても良い。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係る光軸調整システム1によれば、撮影画像の画面特性に基づいて撮影画像における各円マーク画像31a〜31cの位置ズレ量を算出することで、撮影画像における各円マーク画像31a〜31cの位置ズレを考慮した光軸調整を行うことができるため、光軸調整の誤差を低減することができる。
【0043】
また、各円マーク画像31a〜31cのテンプレートマッチングや各円マーク画像31a〜31cの真円度の分析を行うことで、撮影画像における各円マーク画像31a〜31cの歪みや膨張を適切に検出することができるため、撮影画像における各円マーク画像31a〜31cの位置ズレを適切に求めることができる。
【0044】
そして、このようにして算出した位置ズレ量に基づいて指示位置を補正することで、撮影画像の画面特性に起因する光軸調整の誤差を低減することができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、指示位置を位置ズレ量により補正するものとして説明したが、指示位置と基準位置との差分が位置ズレ量により補正されていればよく、例えば、基準位置を位置ズレ量により補正するものとしても良い。
【0046】
また、上記実施形態では、撮影画像の画像処理によりカメラ2の光軸調整を行うものとして説明したが、カメラ2自体を動かすことによりカメラ2の光軸調整を行うものとしても良い。
【0047】
また、上記実施形態において、基準マークは、図3に示す形状のものとして説明したが、基準マークの形状は特に制限されることなく、例えば、図7や図8に示す形状のものであっても良い。
【0048】
図7は、基準マークの変形例を示した図であり、(a)は、三角形の枠状に形成された基準マークを示しており、(b)は、この基準マークの基準マーク画像と光軸調整用ラインとを示している。図7(a)に示すように、三角形の枠状に形成された基準マーク51を用いる場合は、図7(b)に示すように、タッチパネル式ディスプレイに、基準マーク51に対応する基準マーク画像61と、基準マーク画像61に重ね合わされる三角形の光軸調整用ライン62と、を映し出す。そして、光軸調整用ライン62の各頂点を基準マーク画像61の各頂点に重ね合わせることで指示位置を指示し、上述のように算出された位置ズレ量によりこの指示位置を補正した後、指示位置と基準位置との比較結果に基づいてカメラの光軸調整を行う。
【0049】
図8は、基準マークの変形例を示した図であり、(a)は、棒状に形成された基準マークを示しており、(b)は、この基準マークの基準マーク画像と光軸調整用ラインとを示している。図8(a)に示すように、棒状に形成された基準マーク71を用いる場合は、図8(b)に示すように、タッチパネル式ディスプレイに、基準マーク71に対応する基準マーク画像81と、基準マーク画像81に重ね合わされる矩形枠状の光軸調整用ライン82と、を映し出す。この場合、予め、位置ズレ量を考慮して光軸調整用ライン82を変形(大きく)しておくことで、歪んで膨張した基準マーク画像81を光軸調整用ライン82内に入れることができる。そして、基準マーク画像61が光軸調整用ライン62の枠内に入るように光軸調整用ライン62を移動させることで指示位置を指示する。この場合、指示位置は、光軸調整用ライン62の中心位置や傾きなどとなる。そして、上述のように算出された位置ズレ量によりこの指示位置を補正した後、指示位置と基準位置との比較結果に基づいてカメラの光軸調整を行う。
【符号の説明】
【0050】
1…光軸調整システム、2…カメラ(撮影手段)、3…タッチパネル式ディスプレイ(表示手段)、4…画像処理ECU、10…車両、21…基準マーク、21a〜21c…円マーク、21d〜21f…長方形マーク、31…基準マーク画像、31a〜31c…円マーク画像、31d〜31f…長方形マーク画像、32…光軸調整用ライン、32a〜32c…ターゲットマーク、32d〜32f…ラインマーク、41…光軸調整部、42…位置ズレ量算出部(位置ズレ量算出手段)、43…指示位置補正部(指示位置補正手段)、51…基準マーク、61…基準マーク画像、62…光軸調整用ライン、71…基準マーク、81…基準マーク画像、82…光軸調整用ライン、O…基準マーク画像の中心位置、31a’…本来の円マーク画像の位置、O’…本来の基準マーク画像の中心位置、α…撮影エリア。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段により基準マークが撮影された撮影画像における基準マーク画像の位置が指示位置として指示されると、前記指示位置と所定の基準位置との関係に基づいて前記撮影手段の光軸調整を行う光軸調整システムであって、
前記撮影画像の画面特性に基づいて、撮影画像における前記基準マーク画像の位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出手段を有することを特徴とする光軸調整システム。
【請求項2】
前記位置ズレ量算出手段は、前記撮影画像における前記基準マーク画像と前記基準マーク画像のテンプレートとの対比結果に基づいて、前記撮影画像の画面特性を算出することを特徴とする請求項1に記載の光軸調整システム。
【請求項3】
前記位置ズレ量算出手段が算出した前記位置ズレ量に基づいて、前記指示位置又は前記基準位置を補正する指示位置補正手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光軸調整システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−24656(P2013−24656A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158179(P2011−158179)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】