説明

内照式標識

【課題】簡易な構造で表示を良好に視認できる内照式標識を提供する。
【解決手段】表示部3の後方から前方へ照明部からの光を透過させ前記表示部3に表示が表されるようになされた内照式標識で、前記表示部3に透光性の下部層32と、この下部層32の前方側に設けた透光性の上部層33とを備えさせ、この上部層33に後方側を視認可能な切り欠き状の窓部36を表示の形状に形成させて、前記表示部3の表示を表し、前記窓部36の内側において前記下部層32を貫通する切抜部37を形成させる。
表示部3の後方から前方へ透過する光が、前記窓部36が形成された部分でより明るく視認されるようになされ、表される前記表示部3の表示が観者に認識されやすく表される。
そして、表示部3の後方から前方へ透過する光が強く視認される窓部36の中で、更に切抜部37を通過する光が強く視認され、表示部3の表示が観者により認識されやすく表される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通事故等の防止を図るために道路等に設置され道路標識等として用いられる内照式標識に関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路等に設置される道路標識や交通案内標識などにおいては、その表示内容を昼間のみならず夜間においても良好に視認できるように、表示内容を光で表す発光表示が可能なものが多く用いられており、種々の構成が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、標識パターンの輪郭等に適当な間隔で複数の小孔をあけた標識パネルと、遮光筒の表面に複数の小孔をあけ、内部に蛍光灯を設けた照明装置と、一端を標識パネルの各小孔に取り付け、他端を照明装置の遮光筒表面の各小孔に取り付けた複数の光ファイバと、を備えることを特徴とする自発光式標識、が本出願人によって提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−189015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の自発光式標識は、光ファイバから発せられる光が標識パターンの輪郭を形作ることでその内容を良好に視認できるようになされているが、構造が複雑であるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決し、簡易な構造で表示を良好に視認できる内照式標識を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る内照式標識は、透光性の表示部と、照明部を備え、前記表示部の後方から前方へ前記照明部からの光が透過され前記表示部に表示が表されるようになされた内照式標識であって、
前記表示部は透光性の下部層と、該下部層の前方側に設けられた透光性の上部層とを備え、
該上部層には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部が表示の形状に形成されて、前記表示部の表示が表されるようになされると共に、
前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部が形成されていることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る内照式標識によれば、透光性の下部層と、この下部層の前方側に設けられた透光性の上部層とを備え、この上部層に後方側を視認出来る切り欠き状の窓部を表示の形状に形成させて前記表示部の表示を表すので、表示部の後方から前方へ透過する光が、前記窓部が形成された部分でより明るく視認されるようになされ、表される前記表示部の表示が観者に認識されやすく表される。
そして、前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部を形成させるので、表示部の後方から前方へ透過する光が強く視認される窓部の中で、更に切抜部を通過する光が強く視認され、表示部の表示が観者により認識されやすく表される。
【0009】
また、前記下部層を、光の再帰反射性を有する再帰反射シートとすれば、前方から照射される車両のヘッドライト光などを再帰反射させ、車両の運転手に表示部の表示を認識させることができる。
そして、前記下部層に形成された切抜部において、照射される光が再帰反射しないので、表示を表す窓部の内側で再帰反射光に強弱が生じ、表示部の表示が運転手に認識されやすく表されるので好ましい。
【0010】
また、前記切抜部を、前記窓部の縁に沿って全周に亘り縁取り形状に形成させれば、表示内容を表す窓部において、縁部分とそれ以外の部分とで光の明るさに強弱が生じ、表示部の表示内容が運転手により認識されやすくなされるので好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る内照式標識によれば、表示を良好に視認出来る表示部を簡易な構造で形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る内照式標識の実施の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の文字表示の部分を示す拡大図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】本発明に係る内照式標識の実施の他の一形態を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は側面図である
【図6】図5の枠線表示と図形表示の部分を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は内照式標識である。
本実施形態の内照式標識1は、逆三角形状に形成された表示部3と、その周囲を囲う枠部2とを備えている。
【0014】
本実施形態の内照式標識1は、一時停止場所を示す規制標識であり、表示部3は赤色の背景3cに、逆三角形状の縁に沿って表される白色の枠線表示3aと、中央付近に表される白色の「止まれ」の文字表示3bが形成されている。
【0015】
枠部2は、表示部3の3個の辺に沿ってそれぞれ配置された棒形状の3本の枠材2aと、表示部3の3個の隅部分にそれぞれ配置された円弧形状の連結部材2bとを備え、各枠材2aの端をそれぞれ連結部材2bで固定して連結させて、逆三角形のリング状の枠部2を形成させている。
尚、本実施形態の枠材2aはアルミニウム押出形材により形成し、連結部材2bはアルミダイカストで形成させているが、これに限るものではなく、他の金属や樹脂などを材料に用いて形成させてもよい。
【0016】
内照式標識1の上部には、三角柱形状に形成された発電部5が後方へ突出するように取り付けられて設けられている。
上方へ向けられた発電部5の上面には太陽電池51が設けられ、この太陽電池51で生起された電力を発電部5内に内装された蓄電部52へ蓄えるようになされている。そして蓄電部52の電力は、後述する照明部4へ供給されて、これを発光させるように設けられている。
【0017】
図2は図1のA−A断面図である。
本実施形態の枠材2aは、内照式標識1の端に配置される支持部21と、この支持部21から内照式標識1の内側へ突出する板形状の抱持部22を備えている。この抱持部22は、支持部21の全長に亘り、その前側及び後側からそれぞれ1個づつ合計2個突出して形成されており、この支持部21と各抱持部22により枠材2aは断面コの字形状に形成されている。
【0018】
各枠材2aは、突出する各抱持部22の間に前記表示部3の縁を挿入させて、表示部3を固定させている。
具体的には、板形状に形成された表示部3の後方には、板形状の導光板6と背面板7とが配設されており、各抱持部22の間に表示部3、導光板6、背面板7の三つの辺の縁をそれぞれ挿入させた各枠材2aが、それぞれの端を各連結部材2bで連結されてリング状の枠部2に形成されることで、表示部3、導光板6、背面板7がそれぞれ枠部2から外れないように設けている。
【0019】
尚、表示部3と導光板6との間、及び導光板6と背面板7との間には、それぞれ隙間が形成されるようにパッキンSが取り付けられており、このパッキンSは各枠材2aの各抱持部22間に挿入されるように、表示部3、導光板6、背面板7のそれぞれの縁付近に取り付けられている。
前記パッキンSが表示部3と導光板6との間、及び導光板6と背面板7との間に取り付けられることで、これらの隙間の内側への水などの浸入が抑制される。また、パッキンSにより表示部3と導光板6との間、及び導光板6と背面板7との間に隙間が形成されることで、この隙間へ水が浸入した場合でも毛細管現象による隙間内の水の滞留が抑制され、水が下方へ流れ落ちて、排水しやすくなされる。
【0020】
3本の枠材2aの内、表示部3の上方に配置された枠材2aには、各抱持部22の間に収納されて照明部4が取り付けられている。
具体的には、本実施形態の照明部4は棒形状に形成され、前記枠材2aの略全長に亘るように取り付けられており、表示部3、導光板6、背面板7の縁と、枠材2aの支持部21の内側面との間に配置されている。
【0021】
照明部4は、下方に開口する断面コの字形状の棒状のホルダ43を備え、このホルダ43の長手方向に長い基板42がホルダ43の内側に収納されて取り付けられている。
そして、この基板42の下面には、複数のLED41が長手方向に沿って等間隔に並設されている。各LED41は下方へ向けて発光するように基板42に取り付けられており、照明部4は各LED41からの光がホルダ43の開口から下方へ向けて発せられるように設けられている。
【0022】
前記導光板6は、その上方の縁が前記各LED41の真下に位置するように配置されており、各LED41からの光が導光板6の縁からその内側へ入光するように設けられている。
本実施形態の導光板6は、無色透明な板体に形成され、その後面の全体に亘って多数の光拡散体61がドット状に付着して設けられている。これは、導光板6の縁から入光した光が各光拡散体61に反射されて、導光板6の前面側を面発光させるように構成されている。
また、導光板6の単位面積あたりの光拡散体61の面積は、導光板6の上方より下方へ至るほど大きくなるように設けられている。
これにより、光源である照明部4からより遠ざかる導光板6の下方へ至る程、各光拡散体61による反射の効果が大きくなり、導光板6の前面が全体的に均一な光の強さで面発光するようになされている。
【0023】
また、本実施形態の導光板6は、後面にドット状の光拡散体61を設けた構成を用いているが、これに限るものではなく、縁から入光させた光によって前面側を面発光させる導光板であれば好適に用いることができる。例えば、透光性を有する乳白色に形成された導光板などを用いてもよい。
【0024】
背面板7は、金属板や樹脂板などを好適に用いることができ、本実施形態の背面板7はアルミニウム板で形成されている。また、本実施形態の背面板7は、前面側を全面に亘り白色に塗装しており、前面側に配置された導光板6からの光を効率的に導光板6側へ反射させるように設けている。
【0025】
表示部3は、板状に形成された台板31と、その前方に配置されたシート状の下部層32と、更にその前方に配置されたシート状の上部層33とを備えて設けられている。
台板31、下部層32、及び上部層33はそれぞれ透光性を有し、表示部3は後方に配置されて面発光する導光板6からの光を全体的に透過させて、夜間における表示の視認性を向上させている。
【0026】
図3は図1の文字表示3bの部分を示す拡大図であり、図4は図3のA−A断面図である。
図3は表示部3の文字表示3bの「止」の部分を拡大したものである。
本実施形態の下部層32は、無色透明な板状に形成された台板31に貼着されて取り付けられており、上部層33は、下部層32に貼着されて取り付けられている。
【0027】
また、本実施形態の下部層32は、白色に形成されて表示部3の枠線表示3a、及び文字表示3bを表し、上部層33は、赤色に形成されて表示部3の背景3cを表すように設けられている。
具体的には、上部層33には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部36が形成されており、この窓部36は枠線表示3a、及び文字表示3bの形状に形成されている。
表示部3を前方から目視した観者には、上部層33が赤色の背景3cとして視認され、窓部36から視認される下部層32が白色の枠線表示3aや、文字表示3bに視認される。
【0028】
また、白色に形成された前記下部層32や、赤色に形成された上部層33は、面発光する導光板6からの光をそれぞれ全体的に透過可能に形成されているが、窓部36の部分では導光板6からの光が上部層33によって遮られないため、表示部3の中でより明るく視認される。
即ち、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
【0029】
本実施形態の下部層32には、前面から後面に貫通する切抜部37が形成されている。
具体的には、切抜部37は、上部層33に形成された窓部36の内側に位置するように形成されており、詳細には、窓部36の縁に沿って全周に亘り縁取り状に形成されている
切抜部37の部分では導光板6からの光が下部層32によって遮られないため、窓部36の中でより明るく視認され、表示部3の中で最も明るく視認される。
即ち、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示の縁部分がより明るく視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
【0030】
本実施形態の下部層32は、後方から照射された光を前方へ透過させる透光性を有するシートであると共に、前方から照射された光を光源方向へ平行に反射させる再帰反射性を備えた再帰反射シートである。
下部層32を再帰反射シートで形成させることで、夜間に走行する車両のヘッドライト等からの光が表示部3に照射されたとき、上部層33を透過した光や窓部36を通過した光が下部層32に再帰反射され、この再帰反射光が前記車両の運転手に視認されて、表示部3の表す表示を認識させることができる。
【0031】
また、前方から照射されて下部層32に再帰反射される光は、窓部36の部分では上部層33によって遮られないため、表示部3の中でより明るく視認される。
即ち、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
【0032】
また、切抜部37の部分は、前方から照射された光が下部層32によって再帰反射されないため、窓部36の中でより暗く視認される。
即ち、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示の縁部分がより暗く視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
【0033】
本実施形態の上部層33は、透光性を備えるシートで形成させているが、これに限るものではなく、窓部36を形成可能な構成を適宜用いることができる。
例えば、下部層32の表面に塗着させた半透明な塗料やインクの塗膜で形成させてもよく、下部層32の表面に塗装させた不透明な塗料やインクのドットパターンで形成させてもよく、その他の構成に形成させてもよい。
【0034】
また、本実施形態の内照式標識1は、表示部3の後方に導光板6を配置させ、縁から入光させた照明部4の光によって導光板6を面発光させて表示部3を内照させる、所謂エッジライト方式に形成させているが、これに限るものではなく、表示部3を内照可能な他の構成を適宜用いることができる。
例えば、表示部3の後方に照明部を配置させて光を照射させる、所謂バックライト方式に形成させてもよい。
【0035】
図5は本発明に係る内照式標識の実施の他の一形態を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は側面図であり、図6は図5の枠線表示と図形表示の部分を示す拡大図である。
本実施形態の内照式標識1は、五角形に形成された横断歩道の存在を示す指示標識であり、発電部5を備えておらず、五角形に形成された表示部3と、その周囲を囲う枠部2とを備え、枠部2において上方に配置された2つの傾斜辺を構成する枠材2aにそれぞれ照明部4が収納されて取り付けられている点が、図1〜4に示す内照式標識1と異なる主な事項である。
【0036】
本実施形態の内照式標識1の表示部3は、青色の背景3cに、五角形の縁に沿って表される白色の枠線表示3aと、この枠線表示3aの内側に表される白色の歩行者の絵が描かれた図形表示3dが形成されている。
【0037】
枠部2は、表示部3の5個の辺に沿ってそれぞれ配置された棒形状の5本の枠材2aと、表示部3の5個の済み部分にそれぞれ配置された円弧形状の連結部材2bとを備え、それぞれが連結されて五角形のリング状の枠部2を形成させている。
各枠材2aの断面形状は、図2に示す実施形態と同じであり、五角形の表示部3の上方の2つの傾斜辺を囲う2つの枠材2aには、図2と同様の構成で、それぞれ照明部4が収納されて取り付けられている。
【0038】
本実施形態の各枠部2には、図1〜4の実施形態と同様に、各抱持部22の間に、表示部3、導光板6、背面板7のそれぞれの縁が挿入されて固定されている。そして、前記照明部4からの光を導光板6の縁からその内側へ入光させ、この光を表示部3に透過させるように設けられている。
【0039】
本実施形態の表示部3は、白色に形成されて表示部3の枠線表示3a、及び図形表示3dを表すシート状の下部層32と、青色に形成されて表示部3の背景3cを表すシート状の上部層33を備え、それぞれ透光性を有する下部層32と上部層33とが、図4に示す構成と同様に、板状に形成された台板31の前方に配置されて設けられている。
また、図4に示す構成と同様に、上部層33には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部36が形成されている。この窓部36は枠線表示3a、及び図形表示3dの形状に形成され、
表示部3を前方から目視した観者には、上部層33が青色の背景3cとして視認され、窓部36から視認される下部層32が白色の枠線表示3aや、図形表示3dに視認される。
そして、図1〜4の実施形態と同様に、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
【0040】
また、本実施形態の下部層32には、図4に示す構成と同様に、窓部36の縁に沿って全周に亘り縁取り状に形成されて、下部層32の前面から後面に貫通する切抜部37が形成されている。
そして、下部層32に切抜部37を設けることによって、図1〜4の実施形態と同様に、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示の縁部分がより明るく視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
【0041】
また、下部層32を、後方から照射された光を前方へ透過させる透光性を有するシートであると共に、前方から照射された光を光源方向へ平行に反射させる再帰反射性を備えた再帰反射シートで形成させることで、図1〜4の実施形態と同様に、夜間に走行する車両のヘッドライト等からの光が表示部3に照射されたとき、上部層33を透過した光や窓部36を通過した光が下部層32に再帰反射され、この再帰反射光が前記車両の運転手に視認されて、表示部3の表す表示を認識させることができる。
また、図1〜4の実施形態と同様に、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
また、図1〜4の実施形態と同様に、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示の縁部分がより暗く視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
【0042】
また、図1〜4、及び図5,6に示す実施形態の内照式標識1は、表示部3を前面側のみに設けているが、前面側と後面側の両方に表示部3を設けても良い。
また、図1〜4、及び図5,6に示す実施形態の内照式標識1は、一時停止場所や横断歩道の存在を示す標識を表すように、表示部3の枠線表示3aや、文字表示3b、図形表示3dを設けられているが、これに限るものではなく、線、文字、数字、図形などを用いてあらゆる形態の表示をあらわすように表示部3を設けてよい。
【符号の説明】
【0043】
1 内照式標識
2 枠部
21 支持部
22 抱持部
3 表示部
3a 枠線表示
3b 文字表示
3c 背景
3d 図形表示
31 台板
32 下部層
33 上部層
36 窓部
37 切抜部
4 照明部
41 LED
42 基板
43 ホルダ
5 発電部
51 太陽電池
52 蓄電部
6 導光板
61 光拡散体
7 背面板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性の表示部と、照明部を備え、前記表示部の後方から前方へ前記照明部からの光が透過され前記表示部に表示が表されるようになされた内照式標識であって、
前記表示部は透光性の下部層と、該下部層の前方側に設けられた透光性の上部層とを備え、
該上部層には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部が表示の形状に形成されて、前記表示部の表示が表されるようになされると共に、
前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部が形成されていることを特徴とする内照式標識。
【請求項2】
前記下部層は、光の再帰反射性を有する再帰反射シートであることを特徴とする請求項1に記載の内照式標識。
【請求項3】
前記切抜部は、前記窓部の縁に沿って全周に亘り縁取り状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内照式標識。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−49992(P2013−49992A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188948(P2011−188948)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】