説明

分光反射率測定機

【課題】リフレクタにより十分な光量を確保して良好な測定が可能でありながら、白色光源の交換の際のコストが低く、交換作業が容易な分光反射率測定機を提供する。
【解決手段】ハロゲンランプ12と、ハロゲンランプからの光を反射するリフレクタ15と、反射光が通過するピンホール2aを有するピンホール部材2と、ピンホールを通過した反射光を略平行な光束とするコリメータレンズ3とを有する光源部101を備えた分光反射率測定機において、光源部は、接触面16bを有しリフレクタが取り付けられた第1基体16と、当て付け面14aを有しハロゲンランプが着脱可能に取り付けられて第1基体に装着される光源着脱部14とを備え、当て付け面および接触面は、光源着脱部を第1基体に装着し、当て付け面と接触面とが接触したときに、ハロゲンランプの発光点12bがリフレクタの第1焦点15bと略一致する所定の精度に加工されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射率測定機、より詳しくは、光源を備え、主として光学素子等の反射率測定に用いられる分光反射率測定機に関する。
【背景技術】
【0002】
光学素子等のコーティングを評価する分光反射率測定機においては、主にハロゲンランプ等の白色光源からの光束を対物レンズで集光して被検物である光学素子の被検面に照射し、被検面における反射光を分光素子で分光し、受光素子に入射させて分光反射率を測定するものがある。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
白色光源からの光束の強度は波長によって異なるため、光源の特性により、分光光量が少ない波長では、測定に十分な光束が検出できず、本来得られるはずの情報がノイズに埋もれてしまい、良好な測定精度が得られなくなることがある。そのため、白色光源からの光束を増加させる手段として、リフレクタを用いて白色光源からの光束を集光させる方法が知られている。リフレクタを用いて白色光源からの光束を集光させる方法においては、ランプ等の白色光源、およびリフレクタを分光反射率測定機において適切な位置に位置決めすることが重要であり、必要に応じてこれらの機構の位置調整が必要となる。
【0004】
白色光源やリフレクタの位置調整については、リフレクタの焦点と白色光源の発光点とが一致するよう位置決めし、耐熱セメント等で固定するのが一般的であるが、この場合、ランプの交換の際にリフレクタも交換が必要となり、ランニングコストの増加が問題であった。
そこで、リフレクタの再利用を可能にするため、特許文献2に示すように、リフレクタの支持部材に対してランプの支持部材が着脱自在に取付けられ、2つの支持部材間でランプの姿勢を調整可能に構成されているランプユニットが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2806747号公報
【特許文献2】特開2002−25328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に記載のランプユニットでは、ランプの交換のたびに、ランプとリフレクタの位置調整を行い、さらに、調整されたランプユニットと装置との間でも位置調整を行う必要があるため、リフレクタの再利用は可能であるものの、ランプの交換の際の作業が煩雑となるという問題がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、リフレクタにより十分な光量を確保して良好な測定が可能でありながら、白色光源の交換の際のコストが低く、交換作業が容易な分光反射率測定機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の分光反射率測定器は、白色光源と、前記白色光源から射出された光を反射するリフレクタと、前記リフレクタで反射された反射光が通過するピンホールを有するピンホール部材と、前記ピンホールを通過した前記反射光を略平行な光束とするコリメータレンズとを有する光源部を備え、被検物からの反射光の分光反射率を測定する分光反射率測定機であって、前記光源部は、接触面を有し、前記リフレクタが取り付けられた基体と、当て付け面を有し、前記白色光源が着脱可能に取り付けられて前記基体に着脱可能に装着される光源着脱部とを備え、前記当て付け面および前記接触面は、前記白色光源が取り付けられた前記光源着脱部を前記基体に装着し、前記当て付け面と前記接触面とが接触したときに、前記白色光源の発光点が前記リフレクタの焦点と略一致する所定の精度に加工されていることを特徴とする。
【0009】
前記光源着脱部は、傾き調節部を有して前記白色光源の電極端子が挿入される接続電極をさらに備え、前記傾き調節部は、前記白色光源の前記電極端子が押し当てられたときに、前記白色光源の発光点が前記リフレクタの焦点に対して所定の傾き範囲に位置決めされるように所定の精度に加工されてもよい。
【0010】
前記リフレクタと前記ピンホール部材との間の前記反射光の光路上に、前記反射光を集光して前記ピンホールを通過させる集光レンズが配置されてもよい。
【0011】
前記コリメータレンズの開口数は、前記反射光の光束の開口数より大きくてもよい。
前記集光レンズにより集光された光束の開口数は、前記コリメータレンズの開口数より小さくてもよい。
【0012】
前記リフレクタの反射面は放物面の曲率プロファイルを有してもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の分光反射率測定機によれば、リフレクタにより十分な光量を確保して良好な測定が可能でありながら、白色光源の交換の際のコストが低く、交換作業が容易な分光反射率測定機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態の分光反射率測定機の基本構成を示す模式図である。
【図2】(a)は同分光反射率測定機の光源装着時の断面図であり、図2(b)は同分光反射率測定機の光源交換時の断面図である。
【図3】(a)は、同分光反射率測定機の白色光源であるハロゲンランプの正面図であり、(b)は同ハロゲンランプの斜視図である。
【図4】(a)は、同分光反射率測定機における接続電極の斜視図であり、(b)は同接続電極の平面図である。
【図5】(a)および(b)は、同接続電極に同ハロゲンランプを取り付ける際の動作を示す図である。
【図6】同分光反射率測定機のリフレクタの光学的特性を示す図である。
【図7】同分光反射率測定機の光源部における光の動態を示す図である。
【図8】同分光反射率測定機の変形例の光源部における光の動態を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態の分光反射率測定機におけるリフレクタの光学的特性を示す図である。である。
【図10】同分光反射率測定機の光源部における光の動態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第1実施形態について、図1から図8を参照して説明する。図1は、本実施形態の分光反射率測定機100の基本構成を示す模式図である。分光反射率測定機100は、主に光学素子等の表面の分光反射率を測定する装置である。その測定原理は公知であるが、簡潔に説明すると以下の通りである。
白色光源1から射出された光束は、ピンホール部材2に形成されたピンホール2aを通過し、コリメータレンズ3で略平行な光束となる。コリメータレンズ3を通過した略平行な光束の一部は、第1ビームスプリッタ4で反射し、対物レンズ5で集光し、被検物Sの被検面Saに照射される。被検面Saからの反射光は、対物レンズ5を通過して再び略平行な光束となる。この光束の一部は第1ビームスプリッタ4を透過し、第2ビームスプリッタ7で一部の光束は反射して観察光学系8に導かれる。観察光学系8では、被検面Saからの反射光をスポットとして観察し、そのスポットのピントにより、対物レンズ5に対する被検物6の被検面Saの光軸方向の位置を確認し、図示しない調整機構により、当該スポットが所定の位置に来るよう被検面Saの光軸方向の位置を調整することで傾きを調整する。
対物レンズ5を通過した光束の一部は第2ビームスプリッタ7を透過して分光器9に入射する。分光器9では、回折格子10により波長に応じた反射角度で当該光束を反射し、反射された光束は受光素子11の所定の位置で検出される。受光素子11では、受光した光束の光量に従い電流が発生するため、電流の大きさを測定することで、各波長の光量がわかる。分光反射率測定機100においては、図示しない標準試料の反射光の光量と、被検物Sの被検面Saの反射光の光量を比較することで、被検面Saの各波長における反射率を算出する。
【0016】
本発明の分光反射率測定機100の特徴は、白色光源1、ピンホール部材2、およびコリメータレンズ3を含む光源部101の構成にある。以下、分光反射率測定機100の光源部101について詳細に説明する。
【0017】
図2は、分光反射率測定機100の光源部101を示す断面図であり、図2(a)は光源装着時の断面図、図2(b)は光源交換時の断面図をそれぞれ示している。光源部101は、白色光源1として機能するハロゲンランプ12と、ハロゲンランプ12から出射される光を反射するリフレクタ15と、上述のピンホール部材2およびコリメータレンズ3とを備えている。
【0018】
ハロゲンランプ12は、公知の構成を有し、図3(a)および図3(b)に示すように、取り付け用の2本の口金(電極端子)12aと、発光点12bとを備える。
ハロゲンランプ12は、図2(a)および図2(b)に示すように、略円筒状の光源着脱部14に取り付けられた接続電極13に着脱自在に設置されている。
【0019】
図4に接続電極13の詳細な構成を示す。図4(a)は接続電極13の斜視図であり、図4(b)は接続電極13の平面図である。接続電極13は、先端にV形状部(傾き調節部)13bを有し、ハロゲンランプ12を取り付けるための溝13aと、溝13aに対してハロゲンランプ12を固定するレバー13cとを備えている。ハロゲンランプ12は、2本の口金12aそれぞれが、接続電極13に形成された溝13aのV形状部13bに当てつくように配置される。図5(a)に示す状態から図5(b)に示す状態となるようにレバー13cを操作することにより、レバー13cで口金12aをV形状部13bに押し付けて保持することができる。V形状部13bは、ハロゲンランプ12を後述する所定の傾き範囲に位置決めするため、光源着脱部14の後述する当て付け面14aに対して、直角度0.02以下で形成されていることが望ましい。
【0020】
図2に示すように、光源着脱部14は、リフレクタ15が取り付けられた略円筒状の第1基体16に着脱自在に取り付けられている。図6にリフレクタ15の反射面15dの光学的特性を示す。リフレクタ15の内面に形成された反射面15dは、楕円面の曲率プロファイルとなっており、第1焦点(焦点)15bを通り、反射面15dで反射された光線は、第2焦点15cを通るように設定されている。リフレクタ15の反射面15dの反射率は、分光反射率測定機100における380ナノメートル(nm)から1050nmまでの全ての測定波長域で80%程度であり、かつ、ハロゲンランプ12の分光光量の少ない波長における反射率が、分光光量の多い波長の反射率に対して高くなっていることが好ましい。
図2(a)に示すように、リフレクタ15および第1基体16には、開口17が設けられており、光源着脱部14が第1基体16に装着されたときに、ハロゲンランプ12が開口17を通ってリフレクタ15内に突出可能になっている。
【0021】
第1基体16のうち、リフレクタ15が取り付けられた側の端部は、略円筒状の第2基体18に取り付けられている。第2基体18の内部には、ピンホール部材2およびコリメータレンズ3が配置されている。
第1基体16の接合面16aと、リフレクタ15のうち、第1基体16から突出する部分の外周面15aおよび外径の値と、第2基体18において接合面16aに当て付けられる当て付け面18aと、リフレクタ15の一部が進入する内腔の内周面18bおよび内径の値とは、いずれも高精度に加工されている。その結果、接合面16aと当て付け面18aとが接触し、外周面15aと内周面18bとが嵌合した状態において、リフレクタ15の第2焦点15cとピンホール2aの中心とが略等しくなるように位置決めされている。第1基体16と第2基体18とは、前述の位置決め状態を好適に保持できれば、着脱可能でもよいし、着脱不能に一体に固定されてもよい。
【0022】
同様に、光源着脱部14において、第1基体16に装着される側に形成された当て付け面14aと、第1基体16と嵌合される内腔の内周面14bおよび内径の値と、第1基体16において、光源着脱部14と嵌合した際に当て付け面14aと接触する接触面16bと、光源着脱部14の内腔に進入する外周面16cおよび外径の値とは、いずれも高精度に加工されている。その結果、内周面14bと外周面16cとが嵌合し、接触面16bと当て付け面14aとが接触した状態において、リフレクタ15の第1焦点15bと、開口17からリフレクタ15内に進入したハロゲンランプ12の発光点12bとが略一致するように位置決めされている。
【0023】
上述の当て付け面14a、接合面16a、接触面16b、および当て付け面18aは、その平行度も高精度に調節されている。これに加え、前述したV形状部13bの直角度や、リフレクタ15の楕円加工同芯度も所定の範囲に設定されている。これらの精度管理により、分光反射率測定機100においては、光源着脱部14を第1基体16に装着し、図2(a)に示すように光源部101が一体となった状態において、発光点12bとリフレクタ15の第1焦点15bとの位置誤差は、光源部101の光軸(コリメータレンズ3の光軸と略同一)に直交する面上において50マイクロメートル(μm)以内、かつハロゲンランプの口金12aと光源部101の光軸との傾き誤差が18分(0.3度)以内に収められている。この位置決め状態は、光源着脱部14と第1基体16とを一体に固定するノブ19によって保持することができる。
【0024】
上記のように構成された本実施形態の分光反射率測定機100の使用時の動作について説明する。
使用者は、使用開始時に、ハロゲンランプ12の口金12aを接続電極13の溝13aに挿入する。レバー13cを引き上げると口金12aがV形状部13bに押し当てられて、ハロゲンランプ12が接続電極13に対して位置決めされる。
【0025】
次に、使用者はハロゲンランプ12が取り付けられた光源着脱部14を、第1基体16に嵌合させ、当て付け面14aと接触面16bとが接触するように、光源着脱部14を第1基体16に向かって充分押し込む。この操作により、ハロゲンランプ12の発光点12bとリフレクタ15の第1焦点15bとが上述した所定の精度で略一致するように位置決めされる。使用者は、ノブ19を用いて光源着脱部14を第1基体16に対し固定し、発光点12bと第1焦点15bとの位置関係を保持する。
以上で光源部101の準備作業が終了する。
【0026】
使用者は、分光反射率測定機100を起動して被検物Sの測定を行う。図7に示すように、ハロゲンランプ12から発せられる白色光は、リフレクタ15により第2焦点15cに好適に集光された後、ピンホール2aおよびコリメータレンズ3を通って、上述のように被検面Saに照射される。
なお、本実施形態において、コリメータレンズ3の開口数(NA)は、図7に示すように、リフレクタ15の反射光のNAより大きく設定されているため、反射面15dで反射された反射光はすべてコリメータレンズ3に取り込まれる。
【0027】
ハロゲンランプ12が切れた等により交換作業を行う場合、使用者はノブ19を外して光源着脱部14を第1基体16から取り外す。そして、接続電極13のレバー13cを下げてからハロゲンランプ12を取り外す。その後は、使用開始時と同様の手順で新しいハロゲンランプの取り付け作業を行う。
【0028】
本実施形態の分光反射率測定機100によれば、光源部101において、ハロゲンランプ12が取り付けられる光源着脱部14の当て付け面14aと、リフレクタ15が取り付けられる第1基体16の接触面16bとが所定の精度に加工されているため、上述した所定の手順で光源部101の準備作業を行うと、ハロゲンランプ12の発光点12bとリフレクタ15の第1焦点15bとが所定の精度で略一致するように位置決めされる。
したがって、使用者は、所定の手順を守ってハロゲンランプ12の取り付けや交換を行うだけで、ハロゲンランプ12とリフレクタ15との位置調整等を行うことなく分光反射率測定機100を使用することができる。その結果、リフレクタ15を再使用して光源交換の際のコストを低減しつつ、光源の交換や取り付けにかかる作業時間を短縮することができる。
【0029】
また、ハロゲンランプ12の発光点12bとリフレクタ15の第1焦点15bとが常に略一致するように位置決めされるので、充分な光量が確保されて測定値がノイズに埋もれることが防止される。その結果、良好に被検面の測定を行うことができる。
【0030】
さらに、コリメータレンズ3のNAがリフレクタ15の反射光のNAより大きく設定されているため、リフレクタ15からの反射光を効率よく取り込み、好適に測定を行うことができる。
【0031】
本実施形態では、コリメータレンズ3のNAがリフレクタ15の反射光のNAより大きく設定されている例を説明したが、スペース等の関係でコリメータレンズのNAがリフレクタの反射光のNAより小さくなる場合は、図8に示す変形例のように、リフレクタ15とピンホール部材2との間の光路に集光レンズ20を配置してもよい。このようにすると、集光レンズ20によりリフレクタ15の反射光のNAをコリメータレンズ3のNAよりも小さくしてからピンホール2aを通過させてコリメータレンズ3に入射することができ、上述した分光反射率測定機100と同様の効果を得ることができる。
【0032】
次に、本発明の第2実施形態について図9及び図10を参照して説明する。本実施形態の分光反射率測定機と上述の第1実施形態の分光反射率測定機100との異なるところは、リフレクタの光学的特性である。なお、以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0033】
図9は、本実施形態の分光反射率測定機110におけるリフレクタ25を示す図である。リフレクタ25の内面に形成された反射面25dは、放物面の曲率プロファイルを有し、焦点25bを通って反射面25dで反射された光線は、略平行な光束として射出される。
分光反射率測定機110においても、第1実施形態同様、所定の操作で光源着脱部14を第1基体16に嵌合すると、ハロゲンランプ12の発光点12bとリフレクタ25の焦点25bとが所定の精度で略一致するように位置決めされる。
【0034】
図10は、分光反射率測定機110における光源部111の基本構成を示す図である。リフレクタ25とピンホール部材2との間の光路上にはリフレクタ25から反射された光線を集光する集光レンズ26が配置されており、リフレクタ25から射出された略平行な光束は、集光レンズ26によりピンホール2aの中心に集光し、ピンホール2aを通ってコリメータレンズ3に入射する。
本実施形態の光源部111においては、コリメータレンズ3のNAは、集光レンズ26のNAより大きくなっていることが好ましい。
【0035】
本実施形態の分光反射率測定機110においても、第1実施形態と同様に、リフレクタ25を再使用して光源交換の際のコストを低減しつつ、光源の交換や取り付けにかかる作業時間を短縮することができる。
【0036】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各実施形態の構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0037】
100、110 分光反射率測定機
1 白色光源
2 ピンホール部材
2a ピンホール
3 コリメータレンズ
12 ハロゲンランプ(白色光源)
12a 口金(電極端子)
12b 発光点
13 接続電極
13b V形状部(傾き調節部)
14 光源着脱部
14a 当て付け面
15、25 リフレクタ
15b 第1焦点(焦点)
15d 反射面
16 第1基体(基体)
16b 接触面
20、26 集光レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
白色光源と、前記白色光源から射出された光を反射するリフレクタと、前記リフレクタで反射された反射光が通過するピンホールを有するピンホール部材と、前記ピンホールを通過した前記反射光を略平行な光束とするコリメータレンズとを有する光源部を備え、被検物からの反射光の分光反射率を測定する分光反射率測定機であって、
前記光源部は、
接触面を有し、前記リフレクタが取り付けられた基体と、
当て付け面を有し、前記白色光源が着脱可能に取り付けられて前記基体に着脱可能に装着される光源着脱部と、
を備え、
前記当て付け面および前記接触面は、前記白色光源が取り付けられた前記光源着脱部を前記基体に装着し、前記当て付け面と前記接触面とが接触したときに、前記白色光源の発光点が前記リフレクタの焦点と略一致する所定の精度に加工されていることを特徴とする分光反射率測定機。
【請求項2】
前記光源着脱部は、傾き調節部を有して前記白色光源の電極端子が挿入される接続電極をさらに備え、
前記傾き調節部は、前記白色光源の前記電極端子が押し当てられたときに、前記白色光源の発光点が前記リフレクタの焦点に対して所定の傾き範囲に位置決めされるように所定の精度に加工されていることを特徴とする請求項1に記載の分光反射率測定機。
【請求項3】
前記リフレクタと前記ピンホール部材との間の前記反射光の光路上に、前記反射光を集光して前記ピンホールを通過させる集光レンズが配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の分光反射率測定機。
【請求項4】
前記コリメータレンズの開口数は、前記反射光の光束の開口数より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の分光反射率測定機。
【請求項5】
前記集光レンズにより集光された光束の開口数は、前記コリメータレンズの開口数より小さいことを特徴とする請求項3に記載の分光反射率測定機。
【請求項6】
前記リフレクタの反射面は放物面の曲率プロファイルを有することを特徴とする請求項3に記載の分光反射率測定機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−226799(P2011−226799A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94001(P2010−94001)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】