説明

列車情報提供制御システム

【課題】列車情報に基づいて簡単なシステム構成で行先案内などの静止画情報を表示する列車情報提供制御システムを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の車両で編成された列車の車両それぞれに搭載され、第1のデジタル伝送路1で接続されて相互に連係して列車情報の入出力を行う列車情報装置10と、列車情報装置10が搭載された車両それぞれに設置され、列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置11,21,31とを備え、複数の表示装置の一つが列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路2で列車情報装置10と接続され、第2のデジタル伝送路2で接続された表示装置11に、他の表示装置が列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路3で接続され、表示装置11,21,31それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し列車情報に基づき記憶部から静止画情報を読み出して、静止画表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車客室内の乗客に列車情報を提供する列車情報提供制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、例えば、特許文献1に開示された列車搭載映像情報配信表示システムでは、1列車を編成する複数の車両のそれぞれに搭載され、相互に列車情報を入出力する列車情報装置、これら列車情報装置のいずれかと接続され、動画映像情報と静止画映像情報とからなる映像情報を配信出力する映像情報配信装置、及び各車両のそれぞれに搭載され、車両の列車情報装置と第1の伝送路で接続されるとともに映像情報配信装置と第2の伝送路で接続され、受信した映像情報を表示する映像情報受信表示装置を備え、動画映像情報は映像情報配信装置から第2の伝送路の経路で映像情報受信表示装置に配信し、静止画映像情報は映像情報配信装置から第1の伝送路の経路で配信するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−209193号公報(第3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の列車搭載映像情報配信表示システムは、上記特許文献1に開示されているように、映像情報配信装置から静止画映像情報と動画映像情報とが配信され、静止画映像情報は列車情報装置を介してデジタル伝送路(第1の伝送路)により映像情報受信表示装置に伝送され、動画映像情報は分岐装置を介してアナログ伝送路(第2の伝送路)により映像情報受信表示装置に伝送されているので、システム構成が複雑になるとともに、車両内の映像情報受信表示装置を増設する際には、映像情報配信装置を変更することが必要になり、コスト低減に限界があるという問題があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、列車情報に基づいて簡単なシステム構成で行先案内などの静止画情報を表示する列車情報提供制御システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る列車情報提供制御システムは、複数の車両で編成された列車の上記車両それぞれに搭載され、第1のデジタル伝送路で接続されて相互に連係して上記列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記列車情報装置が搭載された車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記複数の表示装置の一つが上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で上記列車情報装置と接続され、
上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置が上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うものである。
【0007】
また、複数の車両で編成された列車の上記車両それぞれに搭載され、第1のデジタル伝送路で接続されて相互に連係して上記列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記列車情報装置が搭載された車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記列車情報装置のいずれか一つが、該列車情報装置が搭載された車両に設置された表示装置の一つと上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で接続され、上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置及び他の車両に設置された表示装置が、上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うものである。
【0008】
また、複数の車両で編成された列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記列車情報装置が上記車両のいずれか一つに搭載され、
上記列車情報装置が、該列車情報装置が搭載された車両に設置された表示装置の一つと上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で接続され、上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置及び他の車両に設置された表示装置が、上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る列車情報提供制御システムによれば、新たな表示装置を第3のデジタル伝送路に接続することにより容易に増設ができ、列車情報提供制御システムのコストを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。
【0011】
図1において、車両は1号車〜n号車あるが、この図ではn=3の3両編成を例にしており、先頭車両に列車情報装置10a、2号車に列車情報装置10b、3号車に列車情報装置10cが搭載されている。列車情報装置10a,10b,10cは、停車駅情報や到着時刻等の列車運行情報、始発駅等からのキロ程を示す位置情報、ドア開閉指令等の車載機器情報等の列車の走行状態である列車情報について入出力する。先頭車両の列車情報装置10aは、主幹制御器(マスコン)等の各種制御装置と接続され、各種制御装置の情報を受信し、その受信した情報を基にして列車情報を出力する。
【0012】
列車情報装置10a,10b,10c同士は、第1のデジタル伝送路1で接続されている。また、列車情報装置10aには同一車両内の表示装置11aが、列車情報装置10bには同一車両内の表示装置11bが、列車情報装置10cには同一車両内の表示装置11cがそれぞれ第2のデジタル伝送路2で接続され、表示装置11a,21a,31a同士、表示装置11b,21b,31b同士、及び表示装置11c,21c,31c同士はそれぞれ第3のデジタル伝送路3を介して接続されている。
【0013】
図2は、各車両に搭載された列車情報装置10の内部構成を示すブロック図である。
【0014】
図2に示したように、列車情報装置10はそれぞれ、複数の伝送インターフェース機能を有する通信I/F16、列車情報装置10の制御を行うCPU17、及びCPU17の制御によってデータを読み書きする記憶部18を有する。
【0015】
列車情報装置10同士の第1のデジタル伝送路1による接続は、通信I/F16を介して行われ、列車情報装置10は互いに連係して各種列車情報の入出力処理を行い、また、ドア、エアコン、ブレーキ、ATO、自動放送装置、SIV、モータ等の車載機器の機器状態データ(デジタルデータ)を伝送(パケット伝送)する機能とそれらの機器状態データを基に必要な制御動作を行う機能を有する。さらに、列車情報装置10はそれぞれ、通信I/F16を介して同一車両の表示装置11とそれぞれ第2のデジタル伝送路2の経路で接続され、列車位置情報等の列車情報を伝送する。
【0016】
図3は、各車両に設置された表示装置11,21,31の内部構成を示すブロック図である。
【0017】
各表示装置は、例えば、車両内の片側各ドア上の鴨居部に1台ずつ設置されるものであり、図1では3台の例を示しているが、各車両内に設置する表示装置は3台に限定されるものではない。
【0018】
図3に示したように、列車位置情報等の列車情報は第2のデジタル伝送路2を介して表示装置11のポート51に入力される。ポート51は、例えば、ハブであり、複数の伝送インターフェース機能を有する。
【0019】
表示装置11に伝送された列車情報は、ポート51を経由して第3のデジタル伝送路3を介して同一車両に設置された表示装置21、表示装置31に伝送される。表示装置11,21,31それぞれの記憶部53には予め停車駅案内、駅乗換案内、ドア開案内等の行先案内に関する静止画情報がJPEGやビットマップ等のデジタルデータの形で蓄積されている。表示装置11,21,31それぞれのCPU52による制御によって、伝送された列車情報に基づき、行先案内に関する静止画情報が記憶部53から読み出され、表示装置11,21,31それぞれの表示パネル54に静止画表示が行われる。表示パネル54は、例えば、液晶を用いた表示デバイスである。
【0020】
以上のように、この実施の形態1によれば、各車両に搭載された列車情報装置10は第1のデジタル伝送路1を介して伝送を行って互いに連係して各種列車情報の入出力処理を行い、各車両の列車情報装置10は、列車情報装置10それぞれに対応した複数の表示装置11,21,31の1つに第2のデジタル伝送路2を介して各種列車情報を伝送し、各車両の表示装置11,21,31は伝送された列車情報を第3のデジタル伝送路を介して相互に伝送し、各車両の表示装置11,21,31はそれぞれ、列車情報に基づいて記憶部53に記憶している行先案内などの静止画情報を記憶部から読み出して表示パネルに表示するようにしたので、新たな表示装置を第3のデジタル伝送路3に接続することにより容易に増設ができ、列車情報提供制御システムのコストを抑制することができる。
【0021】
なお、この実施の形態1において、各車両に設置する表示装置11,21,31の記憶部53に記憶する行先案内に関する静止画情報の内容は、様々な内容とすることができる。例えば、全ての車両の全ての表示装置11,21,31において同一内容の静止画情報を表示する場合は、車両による区別及び表示装置毎の区別が不要であるため、列車情報装置10から伝送する列車情報においては車両や表示装置11,21,31を区別する必要がない。
【0022】
また、各車両毎の表示装置11,21,31は同じ内容の静止画情報を表示するが、車両間では表示する静止画情報が異なる場合には、列車情報装置10の列車情報において車両番号を指定することによって対応することができる。
【0023】
さらに、同一車両内の表示装置11,21,31毎に表示する静止画情報の内容が異なる場合には、各表示装置に11,21,31にインデックス番号を付し、列車情報装置10の列車情報においてインデックス番号を指定することによって対応することができる。
【0024】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、各車両の表示装置11,21,31を片側各ドアの上鴨居部に1台ずつ設置したが、この実施の形態2では各車両における表示装置の設置台数を増やし両側ドアの上鴨居部に1台ずつ設置して増設する、あるいは、各車両通路の吊り広告付近に天吊り状態で、車両進行方向1台と進行方向と逆方向1台の表示装置を背中合わせにして設置する場合等である。
【0025】
図4は、この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態2におけるシステム構成を示すブロック図である。
【0026】
図4において、表示装置11a,21a,31aは一方の片側ドアの上鴨居部に設置した表示装置であり、表示装置12a,22a,32aは他方の片側ドアの上鴨居部に表示装置11a,21a,31aと正対するように設置した表示装置である(あるいは、表示装置11a,21a,31aは天吊り状態の車両進行方向の表示装置で表示装置12a,22a,32aは天吊り状態の車両進行方向と逆方向の表示装置で背中合わせで設置されている。)。表示装置11b,21b,31bと表示装置12b,22b,32b及び表示装置11c,21c,31cと表示装置12c,22c,32cについても同様の設置状態である。
【0027】
図4に示したように、上記実施の形態1と相違する点は、第4のデジタル伝送路4が設けられ、表示装置11a,21a,31aと表示装置12a,22a,32aとは正対するもの同士、あるいは、背中合わせで設置されたもの同士が第4のデジタル伝送路4で接続されている点であり、列車情報装置10aからの列車情報は第4のデジタル伝送路4を介して表示装置11a,21a,31aから伝送される。表示装置11b,21b,31bと表示装置12b,22b,32b及び表示装置11c,21c,31cと表示装置12c,22c,32cについても同様である。
【0028】
図5は、各車両に正対あるいは背中合わせに設けられた第1の表示装置11,21,31及び第2の表示装置12,22,32における内部構成を示すブロック図である。上記実施の形態1と相違する点は、表示装置11から表示装置12、表示装置21から表示装置22及び表示装置31から表示装置32へそれぞれ、ポート51を介して第4のデジタル伝送路を経由して列車情報を伝送している点である。
【0029】
表示装置12,22,32の記憶部53には、表示装置11,21,31の記憶部53と同様、予め停車駅案内、駅乗換案内、ドア開案内等の行先案内に関する静止画情報をJPEGやビットマップ等のデジタルデータの形で蓄積している。第1の表示装置11,21,31及び第2の表示装置12,22,32は、CPU52による制御によって、入力された列車増俸に基づいて行先案内に関する静止画情報を記憶部53から読み出して画像表示処理を行い表示パネル54に静止画表示を行う。
【0030】
なお、第1の表示装置11,21,31及び第2の表示装置12,22,32に記憶されている静止画情報の内容は、全ての表示装置で同一でもよい。また、第1の表示装置11,21,31それぞれが、同じ静止画情報を記憶し、第2の表示装置12,22,32それぞれが第1の表示装置11,21,31とは異なる同一の静止画情報を記憶するようにしてもよい。さらに、第1の表示装置11,21,31及び第2の表示装置12,22,32のそれぞれの表示装置が異なる静止画情報を記憶するようにしてもよい。
【0031】
また、図4では、第1及び第2の表示装置を示しているが、さらに、第3〜第nの表示装置を設けて第4のデジタル伝送路4で接続して、第1〜第nの表示装置に列車情報を伝送して各表示装置に行先案内に関する静止画情報を表示することができる。
【0032】
以上のように、この実施の形態2によれば、容易に各車両に設置する表示装置の台数を拡張することができる。
【0033】
実施の形態3.
上記実施の形態1及び2では、各車両に設けられた列車情報装置10それぞれから、列車情報を第2のデジタル伝送路2の経路で表示装置11に伝送していた。この実施の形態3では、複数の車両で編成される列車の一つの車両の列車情報装置からこの車両の表示装置の一つに列車情報を第2のデジタル伝送路2の経路で伝送し、第2のデジタル伝送路の経路で伝送された表示装置から同一車両及び他の車両の表示装置に第3のデジタル伝送路の経路で列車情報を伝送するものである。
【0034】
図6は、この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。
【0035】
図6に示したように、先頭1号車両に設けられた列車情報装置10aは、この先頭車両に設置された表示装置11aと第2のデジタル伝送路2で接続され、先頭車両の他の表示装置21a,31a、2号車の表示装置11b,21b,31b,及び3号車の表示装置11c、21c、31cは相互に第3のデジタル伝送路3で接続され、列車情報装置10aから表示装置11aに伝送された列車情報装置10aの列車情報は、第3のデジタル伝送路3を経由して各表示装置に伝送される。第3のデジタル伝送路3による伝送は、図3に示した各表示装置内のポート51を介して行われる。また、各表示装置における静止画情報は上記実施の形態1と同様に行われる。
【0036】
また、この実施の形態3において、列車情報装置10a、列車情報装置10b及び列車情報装置10cは相互に連携しており、列車情報装置10bまたは列車情報装置10cの列車情報を列車情報装置10aを経由して列車情報装置10bまたは列車情報装置10cの車両の表示装置に伝送することもできる。
【0037】
この実施の形態3においても、上記実施の形態2と同様に、各車両における表示装置を両ドア上の鴨居部に正対するように設ける、あるいは、天吊り状態で背中合わせに設置して第4のデジタル伝送路で正対した表示装置、あるいは、背中合わせに設置した表示装置を接続することによって、上記実施の形態2と同様の作用効果が得られる。
【0038】
以上のように、この実施の形態3によれば、編成車両の中の一つの車両の列車情報装置10から第3のデジタル伝送路3を経由して各車両の表示装置に列車情報を伝送するようにしたので、少ない機器構成とすることができ、また、各車両における表示装置の増設も容易にできる。
【0039】
なお、この実施の形態3において、編成車両の中の一つの車両の列車情報装置10から、その列車情報装置10の列車情報を第3のデジタル伝送路3を経由して各車両の表示装置に列車情報を伝送する場合は、他の車両の列車情報装置10を必要としないので、機器構成をより少なくすることができる。このような構成とするかどうかは、列車情報装置10が制御するブレーキ、ATO、自動放送装置、SIV、モータ等の車載機器の有無や多寡に応じて判断する。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、列車客室内の乗客に列車情報を提供する列車情報提供制御システムに有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1において各車両に搭載された列車情報装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1において各車両に設置された表示装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態2におけるシステム構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態2において各車両に正対あるいは背中合わせに設けられた第1の表示装置及び第2の表示装置における内部構成を示すブロック図である。
【図6】この発明に係る列車情報提供制御システムの実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0042】
1 第1のデジタル伝送路、2 第2のデジタル伝送路、3 第3のデジタル伝送路、10 列車情報装置、10a,10b,10c 列車情報装置、
11,21,31,12,22,32 表示装置、
11a,21a,31a,11b,21b,31b,11c,21c,31c 表示装置、
12a,22a,32a,12b,22b,32b,12c,22c,32c 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車両で編成された列車の上記車両それぞれに搭載され、第1のデジタル伝送路で接続されて相互に連係して上記列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記列車情報装置が搭載された車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記複数の表示装置の一つが上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で上記列車情報装置と接続され、
上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置が上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うことを特徴とする列車情報提供制御システム。
【請求項2】
複数の車両で編成された列車の上記車両それぞれに搭載され、第1のデジタル伝送路で接続されて相互に連係して上記列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記列車情報装置が搭載された車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記列車情報装置のいずれか一つが、該列車情報装置が搭載された車両に設置された表示装置の一つと上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で接続され、上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置及び他の車両に設置された表示装置が、上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うことを特徴とする列車情報提供制御システム。
【請求項3】
複数の車両で編成された列車の走行状態である列車情報の入出力を行う列車情報装置と、上記車両それぞれに設置され、上記列車情報に基づく静止画表示を行う複数の表示装置とを備えた列車情報提供制御システムにおいて、
上記列車情報装置が上記車両のいずれか一つに搭載され、
上記列車情報装置が、該列車情報装置が搭載された車両に設置された表示装置の一つと上記列車情報を伝送するための第2のデジタル伝送路で接続され、上記第2のデジタル伝送路で接続された表示装置に、他の表示装置及び他の車両に設置された表示装置が、上記列車情報を伝送するための第3のデジタル伝送路で接続され、
上記表示装置それぞれが、静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うことを特徴とする列車情報提供制御システム。
【請求項4】
上記表示装置に、上記列車情報を伝送するための第4のデジタル伝送路で上記表示装置とは別の表示装置が接続され、
上記別の表示装置は、上記静止画情報を記憶する記憶部を有し、上記列車情報に基づき上記記憶部から上記静止画情報を読み出して、静止画表示を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の列車情報提供制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−172461(P2008−172461A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2939(P2007−2939)
【出願日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】