医用画像処理装置及びプログラム
【課題】医用画像生成装置から出力される動画データからユーザ操作なしに静止画像を抽出して外部機器に転送できる医用画像処理装置を実現すること。
【解決手段】
制御部は、動画データP10から静止画データP12を選択して文字認識処理を施した結果、“12:00:00”という日時情報を取得する。この場合、同じ日時情報を含む静止画データP11を既に転送用データとして記憶済みであるため、制御部は、静止画データP12を破棄する。そして、動画データP20から静止画データP21を抽出して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとする。このとき、転送用データには、同じ日時情報を含む静止画データは記憶されていないため、静止画データP21を動画データP20から抽出して転送用データとして記憶する。
【解決手段】
制御部は、動画データP10から静止画データP12を選択して文字認識処理を施した結果、“12:00:00”という日時情報を取得する。この場合、同じ日時情報を含む静止画データP11を既に転送用データとして記憶済みであるため、制御部は、静止画データP12を破棄する。そして、動画データP20から静止画データP21を抽出して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとする。このとき、転送用データには、同じ日時情報を含む静止画データは記憶されていないため、静止画データP21を動画データP20から抽出して転送用データとして記憶する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画の医用画像データから静止画データを抽出する医用画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療の分野では、患者を撮影した医用画像のデジタル化が実現されており、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、乳房撮影装置、超音波撮影装置、内視鏡撮影装置等といった医用画像生成装置(以下、「モダリティ」という。)は、撮影して得られた医用画像の画像データ(以下、「医用画像データ」という。)を生成する。
【0003】
特に、超音波撮影装置や内視鏡撮影装置等のモダリティは、動画撮影が可能であり、所定のフレームレイトで撮影した動画像の画像データ(以下「動画データ」という)を生成する。この動画撮影が可能なモダリティ特有の機能として、シネメモリ機能が知られている。シネメモリ機能とは、撮影中の一定期間前(例えば、5秒前)までに得られた動画データをメモリに一時的に記憶しておくことで、遡って動画を再生表示して撮影した動画を確認可能にした機能である。
【0004】
撮影技師や医師等のユーザは、フリーズ(一時停止)操作を行うことで、シネメモリ機能により記憶された所望のタイミングの動画データをフィルム出力装置やサーバ等の外部機器に転送して、フィルム出力やデータベースへの記憶等を行う。また、シネメモリ機能の関連技術としては、モダリティから出力される動画データを一時的に保存し、その保存した動画データを再生表示して、ユーザ操作に基づいて選択された静止画データを当該動画データの中から抽出して外部機器へ転送する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−103030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、医療の現場では、モダリティがフィルム出力装置やサーバ等の外部機器との間で常にデータ通信可能な状態にあるとは限らず、例えば、可動型のモダリティでは、オフラインの状態で撮影が行われることが多々ある。このような場合、動画データの転送指示がユーザにより為された際には、シネメモリ機能により一時記憶された動画データをデータ転送用として保存しておき、モダリティがオンラインになったときに、その保存した動画データの転送が行われる。
【0006】
そのため、オフラインの間に撮影・検査が複数回行われた場合には、その撮影により得られた複数の動画データがデータ転送用として保存されるため、外部機器とオンラインになった際には、その複数の動画データがまとめて外部機器へ転送される。
【0007】
しかし、上述したようにシネメモリ機能は、動画確認用に一定期間の動画データを記憶しているため、略同一の撮影内容を含む動画データが転送されてしまう。医療の診断に当たっては、必ずしも動画である必要はなく、診断可能な静止画像であればよいことが多いため、フィルム出力装置は略同一の撮影内容の動画が複数枚フィルム出力されたり、サーバに記憶されたりしてしまうことは、システム資源の無駄になってしまう。
【0008】
また、特許文献1の技術では、モダリティから転送された動画データを一時的に記憶して、選択することができるが、モダリティ側でシネメモリ機能を用いてフリーズ操作を行った場合、更に、動画再生の中から静止画像を選択する操作を行わなければならなく、操作が煩雑になってしまった。このように、モダリティで生成された動画データを、外部機器に送信する際には、静止画像単位で送信することが望ましいが、モダリティ側の仕様等の制約によりユーザ操作を介する必要があった。
【0009】
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、動画の医用画像データからユーザ操作なしに静止画像を抽出することができる医用画像処理装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、医用画像処理装置において、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記付帯情報は、日時情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する日時別抽出手段を有することを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記付帯情報は、患者情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する患者別抽出手段を有することを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記動画の医用画像データは、前記付帯情報の文字画像を含み、
前記取得手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データに文字認識処理を施して、前記付帯情報を取得することを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記抽出手段により抽出された静止画データに、当該静止画データから取得された前記付帯情報を対応付けて外部機器へ送信する送信制御手段を更に備えることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段、
として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1又は6に記載の発明によれば、動画の医用画像データを複数の静止画データに変換し、この静止画データから付帯情報を取得して個々に判別し、当該付帯情報が相異なる静止画データを抽出する。このため、例えば、医用画像生成装置から出力される略同一の撮影内容を含む動画から静止画データを付帯情報に基づいて抽出することができる。従って、動画の医用画像データからユーザ操作なしに静止画データを抽出する医用画像処理装置を実現することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、複数の静止画データの中から、日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する。このため、例えば、シネメモリ機能等により記憶された一定期間の動画の医用画像データが入力された際には、略同一の撮影内容の静止画データの中から一枚ずつ抽出して、フリーズ操作が行われたときの静止画データを抽出することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、複数の静止画データの中から、患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する。このため、異なる患者の医用画像データが複数入力された際には、患者毎に静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、静止画データに文字認識処理を施して付帯情報を取得するため、動画の医用画像データ中に含まれた文字画像に基づいて、静止画データの抽出を行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、付帯情報が異なると判別して一枚ずつ抽出した静止画データを外部機器に送信するため、例えば、外部機器としてのフィルム出力装置やサーバ等において、システム資源の無駄が生じてしまうことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
〔実施形態〕
以下、本発明の医用画像処理装置の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。先ず、医用画像処理装置を含む医用画像システム10のシステム構成について説明する。
【0022】
図1に、医用画像システム10のシステム構成の一例を示す。図1に示すように、医用画像システム10は、各種撮影装置1a〜1d、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)変換装置2、医用画像処理装置3、フィルム出力装置4、表示装置5、プリンタ6、サーバ7を備えて構成されている。
【0023】
医用画像システム10は、X線撮影装置1a、超音波/内視鏡撮影装置1b、X線撮影装置1c及び超音波/内視鏡撮影装置1dで生成された医用画像をフィルム出力装置4、表示装置5、プリンタ6(以下、総称して出力装置という)の各出力装置4〜6により出力するものである。
【0024】
撮影装置1a〜1dは、撮影動作を行うとともに、その撮影により医用画像データを生成するモダリティである。撮影装置1a〜1dの中にはそれぞれDICOM対応(X線撮影装置1c、超音波/内視鏡撮影装置1d)とDICOM非対応(X線撮影装置1a、超音波/内視鏡撮影装置1b)のものがある。
【0025】
DICOMとは医用画像と通信に関する標準規格であり、これに非対応のものについてはDICOM変換装置2を介して医用画像処理装置3に接続される。DICOM非対応の撮影装置1a,1bから医用画像処理装置3へ向けてデータを送信する場合には、このDICOM変換装置2によりDICOM対応のデータ規格に変換されて医用画像処理装置3へ出力される。一方、DICOM対応の撮影装置1c,1dでは、各装置においてDICOM規格に対応したデータが生成されるので、直接医用画像処理装置3へ出力される。
【0026】
X線撮影装置1a,1cは、被写体(患者)にX線を照射して撮影を行い、そのX線画像を生成する。これに対し、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、超音波撮影及び内視鏡撮影が可能であり、超音波撮影又は内視鏡撮影による撮影画像を生成する。
【0027】
また、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、動画撮影が可能であり、所定のフレームレイトで撮影して生成した撮影画像の静止画データを複数含む動画データを生成する。 即ち、フレームレイトが30fpsの撮影装置であれば、1秒間に30回の撮影を行って、30枚の静止画データを動画データとして生成し、この静止画データを連続的に再生出力することで、動画再生が可能になる。
【0028】
各撮影装置1a〜1dでは、撮影画像上に文字画像を重ねる画像処理が可能である。例えば、撮影対象の患者のIDや氏名といった患者情報、撮影した日付や時刻の日時情報等の情報に対応する文字画像を生成して撮影画像上の所定の位置に付帯情報として配置し、撮影画像と合成する。付帯情報の配置位置は、例えば撮影画像の左上等、統計的に撮影画像中の被写体領域との重複が少ない位置に予め設定されている。各撮影装置1a〜1dは、文字画像を合成した撮影画像の医用画像データを直接又はDICOM変換装置2を介して医用画像処理装置3に送信する。
【0029】
また、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、上述したシネメモリ機能を有して構成される。具体的には、撮影中の一定期間の動画データ(複数の静止画データ)をメモリに一時的に記憶しておき、ユーザのフリーズ操作(例えば、トラックボールの押下操作)が為された際には、メモリに記憶している動画データの再生出力を行う。
【0030】
ユーザは、フリーズ操作後、トラックボールを回転操作することで、メモリに記憶された動画の巻き戻し再生やコマ送り再生を行うことができる。超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、ユーザのトラックボールの操作に従って、メモリに記憶された動画データ中の静止画データを逐次読み出して、当該静止画データに基づいた医用画像(撮影画像)を表示部に表示させることで動画再生を行う。
【0031】
また、フリーズ操作の後、更に出力装置4〜6やサーバ7に医用画像に出力する指示入力が為された際には、メモリに記憶してある動画データが医用画像処理装置3に転送されるが、当該医用画像処理装置3が接続されていない場合(オフラインの場合)は、その動画データが医用画像処理装置3への転送用のデータとして保存される。そして、医用画像処理装置3と接続された場合には(オンラインの場合)、その保存された転送用のデータが当該医用画像処理装置3へ転送される。
【0032】
従って、医用画像処理装置3が接続されていない状態で、複数の撮影・検査が行われた際には、シネメモリ機能によって記憶していた動画データが転送用のデータとして複数保存されていき、医用画像処理装置3には、その複数の動画データが転送されることとなる。
【0033】
医用画像処理装置3は、各撮影装置1a〜1dから送信された医用画像データ(動画データ又は静止画データ)に文字認識処理を施すことにより、当該医用画像データから患者情報や日時情報等を取得し、当該医用画像データに付帯情報として関連づけて各出力装置4〜6、サーバ7等の外部機器に転送する装置である。
【0034】
出力装置4〜6は、医用画像処理装置3から送信された医用画像データの出力動作を行うものであり、フィルム出力装置4はフィルム媒体に、表示装置5は表示ディスプレイに、プリンタ6は紙媒体に出力する。サーバ7は、大容量メモリを備え、このメモリに医用画像処理装置3から送信された医用画像データを付帯情報と対応付けて保存してデータベース管理する。
【0035】
〔医用画像処理装置の機能構成〕
次に医用画像処理装置3の機能構成について図2及び3を参照して説明する。図2は、医用画像処理装置3の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像処理装置3は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35及び画像メモリ36を備えて構成されている。
【0036】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、操作部32から出力される操作信号に従ってROMや記憶部35に記憶された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従った処理を実行して、各機能部を集中制御する。
【0037】
操作部32は、キーボードやマウス等を備えて構成され、これらが操作されると、その操作に対応する操作信号を生成して制御部31に出力する。
【0038】
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示ディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従って撮影画像の他、操作画面や制御部31の処理結果等の各種表示情報を表示する。
【0039】
通信部34は、通信用のインターフェイスを備え、外部装置と相互に通信を行う。例えば、通信部34は各撮影装置1a〜1dから医用画像データを受信し、出力装置4〜6、サーバ7へ送信する。
【0040】
記憶部35は、各種プログラムの他、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ、制御部31の処理結果等の各種情報を記憶する。画像メモリ36は、各撮影装置1a〜1dから送信された医用画像データを一時的に記憶するためのメモリである。記憶部35及び画像メモリ36は、フラッシュメモリや半導体メモリ等により構成される。
【0041】
図3(a)は、記憶部35のデータ構成の一例を示す図であり、辞書DB351を記憶している。辞書DB351は、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字といった文字や記号と、それらの画像データとを対応付けて記憶するデータベースである。制御部31は、医用画像データに二値化処理やエッジ強調等を行うことにより、当該医用画像データから文字画像を抽出する。
【0042】
そして、その抽出した文字画像と辞書DB351が記憶する画像データとのマッチングを行い、当該マッチングの結果、一致した画像データに対応付けられた文字や記号を取得することで文字認識を行う。
【0043】
図3(b)は、画像メモリ36のデータ構成の一例を示す図であり、動画データ361と転送用データ362とを記憶している。制御部31は、超音波/内視鏡撮影装置1b,1d等の動画撮影が可能なモダリティから受信した動画データを画像メモリ36に一時的に記憶する。
【0044】
そして、動画データ361を、フレーム単位の静止画データに変換し、1コマずつ静止画データを選択し、その静止画データに文字認識処理を施して、当該静止画データに含まれる日時情報及び患者情報を取得する。制御部31は、取得した日時情報が異なると判別した静止画データを抽出して、転送用データ362として画像メモリ36に記憶していく。
【0045】
このようにして、同じ日時情報が合成された静止画データの中から、一枚の静止画データを抽出することで、動画として生成された複数の静止画データから日時情報が相異なる静止画データを一枚抽出して、出力装置4〜6及びサーバ7に転送することとなる。
【0046】
〔医用画像処理装置の具体的な動作〕
次に、医用画像処理装置3の具体的な動作を図4及び5を参照して説明する。図4は、医用画像処理装置3の制御部31が行う処理内容を説明するためのフローチャートであり、図5は、医用画像処理装置3の動作例を示す図である。尚、以下の説明では、超音波/内視鏡撮影装置1dから動画データを受信した場合を一例として説明するが、他の動画撮影可能なモダリティから動画データを受信することとしてよいのは勿論である。
【0047】
先ず、ユーザが、超音波/内視鏡撮影装置1dを観察しながら、所望のタイミングでフリーズ操作を行って、その際に得られた動画データを転送する指示入力を行う。図5は、ユーザが12時00分、12時10分、12時15分にフリーズ操作を行った例を示している。
【0048】
そして、超音波/内視鏡撮影装置1dと医用画像処理装置3とがオフラインであった場合には、上述したシネメモリ機能により12時00分に一時記憶した動画データP10と、12時10分に一時記憶した動画データP20と、12時15分に一時記憶した動画データP30とが保存される。その後、超音波/内視鏡撮影装置1dが医用画像処理装置3と接続されてオンラインになった際には、その保存された動画データP10,P20,P30が医用画像処理装置3に出力される。
【0049】
この保存・出力される動画データP10,P20,P30の実体は、ある一定期間の間に撮影されて生成された静止画データであり、図5に示すように複数の静止画データ(P11〜P14,P21〜P23,P31〜P33)により構成される。
【0050】
制御部31は、超音波/内視鏡撮影装置1dから送信される動画データ361を受信して画像メモリ36に記憶した後(ステップS1)、その動画データを静止画データに変換して、一コマの静止画データを選択する(ステップS3)。尚、MPEG形式やAVI形式により圧縮された動画データを受信した際には、この動画データに公知の画像処理を施して複数の静止画データに変換する。
【0051】
そして、選択した静止画データに文字認識処理を施して(ステップS5)、その文字認識の結果に基づいて、日時情報及び患者情報を取得する(ステップS7)。例えば、図5において、動画データP10に含まれる静止画データP11に文字認識処理を施した際には、日時情報として「12:00:00」が取得される。
【0052】
制御部31は、ステップS7において取得した日時情報が、転送用データ362として既に取り込んだ静止画データの日時情報と異なるか否かを判定する(ステップS9)。図5の静止画データP11を選択した時点において、転送用データ362として記憶した静止画データがない場合には、取込済みのデータの日時情報と異なると判別する(ステップS9;Yes)。
【0053】
そして、ステップS3において選択した静止画データを動画データ361から抽出し、ステップS7において取得した患者情報とを関連づけて転送用データ362として記憶する(ステップS11)。また、ステップS9において、取込済みのデータの日時情報と同じであると判別した場合は(ステップS9;No)、ステップS3において選択した静止画データを破棄する(ステップS13)。
【0054】
尚、ステップS13による静止画データの破棄は、例えば、所定期間(例えば、3日間)が経過した後に破棄することとしてもよく、その所定期間内にユーザの操作に従って選択された静止画データを出力装置4〜6やサーバ7に送信することとしてもよい。
【0055】
制御部31は、ステップS11及びS13の処理後、ステップS3において選択した静止画データが、動画データ361に含まれる静止画データの最後の一コマであったか否かを判定し(ステップS15)、最終コマではないと判定した場合には(ステップS15;Yes)、ステップS3に処理を移行する。
【0056】
図5において、制御部31は、静止画データP12を選択して文字認識処理を施した結果、“12:00:00”という日時情報を取得したとする。この場合、同じ日時情報を取得した静止画データP11を転送用データ362として記憶済みであるため、制御部31は、画像メモリ36から静止画データP12を破棄する。同様に、同じ日時情報を取得した静止画データを破棄していくため、“12:00:00”という日時情報を含む動画データP10の中からは、静止画データP11が一枚抽出されて転送用データ362として記憶される。
【0057】
また、制御部31は、静止画データP21を抽出して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとする。このとき、転送用データ362には、“12:00:00”という日時情報を含む静止画データP11のみが記憶され、同じ日時情報を含む静止画データが記憶されていないため、静止画データP21を動画データP20から一枚抽出して転送用データ362として記憶する。
【0058】
また、静止画データP22を選択して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとすると、同じ日時情報を含む静止画データP21を転送用データ362として記憶済みであるため、静止画データP22を破棄することとなる。 このようにして、動画データP10,P20,P30の中から、日時情報の相異なる静止画データP11,P21,P31が一枚ずつ抽出されて転送用データ362として記憶されていく。
【0059】
尚、日時情報が異なるか否かの判定は、例えば、日時情報を時分秒といった時間情報に変換して比較することしてもよいし、単純に文字列の数値の違いによって比較して行ってもよい。
【0060】
一方、ステップS15において、制御部31が、画像メモリ36に記憶した動画データ361の最後の一コマを選択したと判定した場合は(ステップS15;No)、出力先に合わせたフォーマットに転送用データ362を変換して(ステップS17)、出力装置4〜6及びサーバ7に送信する(ステップS19)。尚、動画データ361から抽出した複数の静止画データを動画データに再変換して出力装置4〜6及びサーバ7に送信することとしてもよい。
【0061】
以上、本実施形態によれば、超音波/内視鏡撮影装置1dから送信された動画データ361に含まれる静止画データに文字認識処理を施して、当該静止画データから日時情報を取得し、その日時情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出して転送用データ362として記憶する。従って、ユーザが特段の操作を行うことなく、略同一の撮影内容を含む動画データ361から日時の異なる静止画データが一枚ずつ抽出されて、出力装置4〜6やサーバ7に送信される。
【0062】
このため、同じような撮影内容のフィルム出力を複数枚出力したり、サーバ7で撮影内容の同じような静止画データを複数記憶することを防止することができるため、システム資源の節約が図れる。
【0063】
尚、上述した実施形態では、超音波/内視鏡撮影装置1bがオフラインの状態でフリーズ操作が行われて複数の動画データが保存された後に医用画像処理装置3に送信される場合を例にとって説明したが、超音波/内視鏡撮影装置1bがオンラインで接続されている場合にも上述した実施形態と同様の効果が得られるのは勿論である。
【0064】
即ち、超音波/内視鏡撮影装置1bでフリーズ操作が行われると、シネメモリ機能により記憶された動画データが医用画像処理装置3に送信され、制御部31は、その送信された動画データを静止画データに変換する。そして、その静止画データに文字認識処理を施して取得した日時情報や患者情報に基づいて一枚ずつ静止画データを抽出する。このため、動画撮影可能なモダリティから送信される動画データから日時情報や患者情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0065】
また、日時情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出することとして説明したが、例えば、患者情報が異なる静止画データを抽出することとしてもよい。具体的には、図4のステップS7において取得した日時情報と患者情報とが、転送用データ362として既に取り込んだ静止画データの日時情報と患者情報と異なるか否かを判定する。
【0066】
例えば、ユーザが、図6に示すように、超音波/内視鏡撮影装置1bを操作して撮影を行って撮影画像を観察し、12時00分、12時10分にフリーズ操作を行ったとする。その一方で、超音波/内視鏡撮影装置1dにより撮影が行われて、12時00分にフリーズ操作が行われたとする。
【0067】
そして、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dが医用画像処理装置3と接続されてオンラインになった際には、保存された動画データP40,P50,P60が医用画像処理装置3に出力されてくる。制御部31は、動画データP40から静止画データP41を選択して文字認識処理を施した結果、当該静止画データP41を転送用データ362として記憶する。
【0068】
そして、静止画データP42を選択して文字認識処理を施した結果、日時情報“12:00:00”と、患者情報“ID:0001”とを取得したとすると、同じ日時情報と患者情報を含む静止画データP41が転送用データ362として記憶済みであるため、静止画データP42を破棄する。
【0069】
制御部31は、静止画データP21を選択して文字認識処理を施した結果、日時情報“12:10:00”と、患者情報“ID:0001”とを取得すると、転送用データ362に、同一の日時情報を含む静止画データは記憶していないため、静止画データP51を動画データP50から抽出して転送用データ362として記憶する。
【0070】
また、静止画データP61を選択して際には、日時情報“12:00:00”と、患者情報“ID:1111”とを取得し、同じ患者情報を含む静止画データは転送用データ362に記憶していないため、当該静止画データP61を抽出して記憶する。このため、同一の日時情報を含む動画データP40及びP60が送信されてきても、異なる患者情報を含む静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0071】
また、付帯情報として日時情報と患者情報を静止画データから取得することとして説明したが、検査情報やシリーズ情報、検査部位情報等の情報を取得することとしてもよい。ここで、検査情報は、医師がオーダリングした検査を識別する検査日時や検査内容等を含むデータである。また、シリーズ情報は、一つの検査の中で生成される同じ種類のモダリティで撮影された一連の医用画像データの単位を示すIDやモダリティの種別を含むデータである。検査部位情報は、患者の撮影対象となる部位を示すデータである。このような付帯情報を静止画データから取得することにより、異なる検査やシリーズ、検査部位の静止画データを動画データの中から一枚ずつ抽出することができる。
【0072】
また、撮影が行われた患者の患者情報をモダリティから受信し、撮影が行われた患者が一人であった場合には、日時情報を文字認識して取得して静止画データの抽出を行い、患者が複数であった場合には、日時情報と患者情報とを静止画データから取得して静止画データを抽出することとしてもよい。撮影が行われた患者が一人であった場合には、患者情報に基づいた抽出を行う必要がないため、日時情報のみの文字認識を行うことで、文字認識の処理時間の短縮を図ることができる。
【0073】
また、ステップS9において、転送用データ362として記憶した静止画データの日時情報と、選択したが静止画データに含まれる日時情報とが異なるか否かを判別する場合、秒単位で判別してもよいし、分単位で判別してもよく、その判別の基準に適宜幅を持たせることとしてもよい。
【0074】
例えば、約10秒の動画データ361が送信されてきた場合、秒単位で日時情報が異なるか否かを判別した場合は、1秒おきの静止画データが10枚程度抽出することとなるが、分単位とすることで、1枚の静止画データが抽出されることとなる。この判別の基準は、ユーザにより設定を可能にすることで、当該ユーザの運用に則した静止画データの抽出を行うことができる。
【0075】
また、上述した実施形態では、医用画像処理装置3の機能を超音波/内視鏡撮影装置1d等の動画撮影可能なモダリティやDICOM変換装置2に設けることとしてよく、その構成例は、図示したものに限られない。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】医用画像システムのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図2】医用画像処理装置の内部構成を示すブロック図。
【図3】記憶部及び画像メモリのデータ構成の一例を示す図。
【図4】医用画像処理装置の具体的な処理内容を説明するためのフローチャート。
【図5】実施形態における医用画像処理装置の具体的な動作例を示す図。
【図6】変形例における医用画像処理装置の具体的な動作例を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1b,1d 内視鏡撮影装置
3 医用画像処理装置
4 フィルム出力装置
5 表示装置
6 プリンタ
7 サーバ
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
351 辞書DB
36 画像メモリ
361 動画データ
362 転送用データ
P10,P20,P30 動画データ
P11,P21,P31 静止画データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画の医用画像データから静止画データを抽出する医用画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療の分野では、患者を撮影した医用画像のデジタル化が実現されており、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、乳房撮影装置、超音波撮影装置、内視鏡撮影装置等といった医用画像生成装置(以下、「モダリティ」という。)は、撮影して得られた医用画像の画像データ(以下、「医用画像データ」という。)を生成する。
【0003】
特に、超音波撮影装置や内視鏡撮影装置等のモダリティは、動画撮影が可能であり、所定のフレームレイトで撮影した動画像の画像データ(以下「動画データ」という)を生成する。この動画撮影が可能なモダリティ特有の機能として、シネメモリ機能が知られている。シネメモリ機能とは、撮影中の一定期間前(例えば、5秒前)までに得られた動画データをメモリに一時的に記憶しておくことで、遡って動画を再生表示して撮影した動画を確認可能にした機能である。
【0004】
撮影技師や医師等のユーザは、フリーズ(一時停止)操作を行うことで、シネメモリ機能により記憶された所望のタイミングの動画データをフィルム出力装置やサーバ等の外部機器に転送して、フィルム出力やデータベースへの記憶等を行う。また、シネメモリ機能の関連技術としては、モダリティから出力される動画データを一時的に保存し、その保存した動画データを再生表示して、ユーザ操作に基づいて選択された静止画データを当該動画データの中から抽出して外部機器へ転送する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−103030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、医療の現場では、モダリティがフィルム出力装置やサーバ等の外部機器との間で常にデータ通信可能な状態にあるとは限らず、例えば、可動型のモダリティでは、オフラインの状態で撮影が行われることが多々ある。このような場合、動画データの転送指示がユーザにより為された際には、シネメモリ機能により一時記憶された動画データをデータ転送用として保存しておき、モダリティがオンラインになったときに、その保存した動画データの転送が行われる。
【0006】
そのため、オフラインの間に撮影・検査が複数回行われた場合には、その撮影により得られた複数の動画データがデータ転送用として保存されるため、外部機器とオンラインになった際には、その複数の動画データがまとめて外部機器へ転送される。
【0007】
しかし、上述したようにシネメモリ機能は、動画確認用に一定期間の動画データを記憶しているため、略同一の撮影内容を含む動画データが転送されてしまう。医療の診断に当たっては、必ずしも動画である必要はなく、診断可能な静止画像であればよいことが多いため、フィルム出力装置は略同一の撮影内容の動画が複数枚フィルム出力されたり、サーバに記憶されたりしてしまうことは、システム資源の無駄になってしまう。
【0008】
また、特許文献1の技術では、モダリティから転送された動画データを一時的に記憶して、選択することができるが、モダリティ側でシネメモリ機能を用いてフリーズ操作を行った場合、更に、動画再生の中から静止画像を選択する操作を行わなければならなく、操作が煩雑になってしまった。このように、モダリティで生成された動画データを、外部機器に送信する際には、静止画像単位で送信することが望ましいが、モダリティ側の仕様等の制約によりユーザ操作を介する必要があった。
【0009】
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、動画の医用画像データからユーザ操作なしに静止画像を抽出することができる医用画像処理装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、医用画像処理装置において、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記付帯情報は、日時情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する日時別抽出手段を有することを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記付帯情報は、患者情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する患者別抽出手段を有することを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記動画の医用画像データは、前記付帯情報の文字画像を含み、
前記取得手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データに文字認識処理を施して、前記付帯情報を取得することを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記抽出手段により抽出された静止画データに、当該静止画データから取得された前記付帯情報を対応付けて外部機器へ送信する送信制御手段を更に備えることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段、
として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1又は6に記載の発明によれば、動画の医用画像データを複数の静止画データに変換し、この静止画データから付帯情報を取得して個々に判別し、当該付帯情報が相異なる静止画データを抽出する。このため、例えば、医用画像生成装置から出力される略同一の撮影内容を含む動画から静止画データを付帯情報に基づいて抽出することができる。従って、動画の医用画像データからユーザ操作なしに静止画データを抽出する医用画像処理装置を実現することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、複数の静止画データの中から、日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する。このため、例えば、シネメモリ機能等により記憶された一定期間の動画の医用画像データが入力された際には、略同一の撮影内容の静止画データの中から一枚ずつ抽出して、フリーズ操作が行われたときの静止画データを抽出することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、複数の静止画データの中から、患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する。このため、異なる患者の医用画像データが複数入力された際には、患者毎に静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、静止画データに文字認識処理を施して付帯情報を取得するため、動画の医用画像データ中に含まれた文字画像に基づいて、静止画データの抽出を行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、付帯情報が異なると判別して一枚ずつ抽出した静止画データを外部機器に送信するため、例えば、外部機器としてのフィルム出力装置やサーバ等において、システム資源の無駄が生じてしまうことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
〔実施形態〕
以下、本発明の医用画像処理装置の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。先ず、医用画像処理装置を含む医用画像システム10のシステム構成について説明する。
【0022】
図1に、医用画像システム10のシステム構成の一例を示す。図1に示すように、医用画像システム10は、各種撮影装置1a〜1d、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)変換装置2、医用画像処理装置3、フィルム出力装置4、表示装置5、プリンタ6、サーバ7を備えて構成されている。
【0023】
医用画像システム10は、X線撮影装置1a、超音波/内視鏡撮影装置1b、X線撮影装置1c及び超音波/内視鏡撮影装置1dで生成された医用画像をフィルム出力装置4、表示装置5、プリンタ6(以下、総称して出力装置という)の各出力装置4〜6により出力するものである。
【0024】
撮影装置1a〜1dは、撮影動作を行うとともに、その撮影により医用画像データを生成するモダリティである。撮影装置1a〜1dの中にはそれぞれDICOM対応(X線撮影装置1c、超音波/内視鏡撮影装置1d)とDICOM非対応(X線撮影装置1a、超音波/内視鏡撮影装置1b)のものがある。
【0025】
DICOMとは医用画像と通信に関する標準規格であり、これに非対応のものについてはDICOM変換装置2を介して医用画像処理装置3に接続される。DICOM非対応の撮影装置1a,1bから医用画像処理装置3へ向けてデータを送信する場合には、このDICOM変換装置2によりDICOM対応のデータ規格に変換されて医用画像処理装置3へ出力される。一方、DICOM対応の撮影装置1c,1dでは、各装置においてDICOM規格に対応したデータが生成されるので、直接医用画像処理装置3へ出力される。
【0026】
X線撮影装置1a,1cは、被写体(患者)にX線を照射して撮影を行い、そのX線画像を生成する。これに対し、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、超音波撮影及び内視鏡撮影が可能であり、超音波撮影又は内視鏡撮影による撮影画像を生成する。
【0027】
また、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、動画撮影が可能であり、所定のフレームレイトで撮影して生成した撮影画像の静止画データを複数含む動画データを生成する。 即ち、フレームレイトが30fpsの撮影装置であれば、1秒間に30回の撮影を行って、30枚の静止画データを動画データとして生成し、この静止画データを連続的に再生出力することで、動画再生が可能になる。
【0028】
各撮影装置1a〜1dでは、撮影画像上に文字画像を重ねる画像処理が可能である。例えば、撮影対象の患者のIDや氏名といった患者情報、撮影した日付や時刻の日時情報等の情報に対応する文字画像を生成して撮影画像上の所定の位置に付帯情報として配置し、撮影画像と合成する。付帯情報の配置位置は、例えば撮影画像の左上等、統計的に撮影画像中の被写体領域との重複が少ない位置に予め設定されている。各撮影装置1a〜1dは、文字画像を合成した撮影画像の医用画像データを直接又はDICOM変換装置2を介して医用画像処理装置3に送信する。
【0029】
また、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、上述したシネメモリ機能を有して構成される。具体的には、撮影中の一定期間の動画データ(複数の静止画データ)をメモリに一時的に記憶しておき、ユーザのフリーズ操作(例えば、トラックボールの押下操作)が為された際には、メモリに記憶している動画データの再生出力を行う。
【0030】
ユーザは、フリーズ操作後、トラックボールを回転操作することで、メモリに記憶された動画の巻き戻し再生やコマ送り再生を行うことができる。超音波/内視鏡撮影装置1b,1dは、ユーザのトラックボールの操作に従って、メモリに記憶された動画データ中の静止画データを逐次読み出して、当該静止画データに基づいた医用画像(撮影画像)を表示部に表示させることで動画再生を行う。
【0031】
また、フリーズ操作の後、更に出力装置4〜6やサーバ7に医用画像に出力する指示入力が為された際には、メモリに記憶してある動画データが医用画像処理装置3に転送されるが、当該医用画像処理装置3が接続されていない場合(オフラインの場合)は、その動画データが医用画像処理装置3への転送用のデータとして保存される。そして、医用画像処理装置3と接続された場合には(オンラインの場合)、その保存された転送用のデータが当該医用画像処理装置3へ転送される。
【0032】
従って、医用画像処理装置3が接続されていない状態で、複数の撮影・検査が行われた際には、シネメモリ機能によって記憶していた動画データが転送用のデータとして複数保存されていき、医用画像処理装置3には、その複数の動画データが転送されることとなる。
【0033】
医用画像処理装置3は、各撮影装置1a〜1dから送信された医用画像データ(動画データ又は静止画データ)に文字認識処理を施すことにより、当該医用画像データから患者情報や日時情報等を取得し、当該医用画像データに付帯情報として関連づけて各出力装置4〜6、サーバ7等の外部機器に転送する装置である。
【0034】
出力装置4〜6は、医用画像処理装置3から送信された医用画像データの出力動作を行うものであり、フィルム出力装置4はフィルム媒体に、表示装置5は表示ディスプレイに、プリンタ6は紙媒体に出力する。サーバ7は、大容量メモリを備え、このメモリに医用画像処理装置3から送信された医用画像データを付帯情報と対応付けて保存してデータベース管理する。
【0035】
〔医用画像処理装置の機能構成〕
次に医用画像処理装置3の機能構成について図2及び3を参照して説明する。図2は、医用画像処理装置3の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像処理装置3は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35及び画像メモリ36を備えて構成されている。
【0036】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、操作部32から出力される操作信号に従ってROMや記憶部35に記憶された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従った処理を実行して、各機能部を集中制御する。
【0037】
操作部32は、キーボードやマウス等を備えて構成され、これらが操作されると、その操作に対応する操作信号を生成して制御部31に出力する。
【0038】
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示ディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従って撮影画像の他、操作画面や制御部31の処理結果等の各種表示情報を表示する。
【0039】
通信部34は、通信用のインターフェイスを備え、外部装置と相互に通信を行う。例えば、通信部34は各撮影装置1a〜1dから医用画像データを受信し、出力装置4〜6、サーバ7へ送信する。
【0040】
記憶部35は、各種プログラムの他、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ、制御部31の処理結果等の各種情報を記憶する。画像メモリ36は、各撮影装置1a〜1dから送信された医用画像データを一時的に記憶するためのメモリである。記憶部35及び画像メモリ36は、フラッシュメモリや半導体メモリ等により構成される。
【0041】
図3(a)は、記憶部35のデータ構成の一例を示す図であり、辞書DB351を記憶している。辞書DB351は、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字といった文字や記号と、それらの画像データとを対応付けて記憶するデータベースである。制御部31は、医用画像データに二値化処理やエッジ強調等を行うことにより、当該医用画像データから文字画像を抽出する。
【0042】
そして、その抽出した文字画像と辞書DB351が記憶する画像データとのマッチングを行い、当該マッチングの結果、一致した画像データに対応付けられた文字や記号を取得することで文字認識を行う。
【0043】
図3(b)は、画像メモリ36のデータ構成の一例を示す図であり、動画データ361と転送用データ362とを記憶している。制御部31は、超音波/内視鏡撮影装置1b,1d等の動画撮影が可能なモダリティから受信した動画データを画像メモリ36に一時的に記憶する。
【0044】
そして、動画データ361を、フレーム単位の静止画データに変換し、1コマずつ静止画データを選択し、その静止画データに文字認識処理を施して、当該静止画データに含まれる日時情報及び患者情報を取得する。制御部31は、取得した日時情報が異なると判別した静止画データを抽出して、転送用データ362として画像メモリ36に記憶していく。
【0045】
このようにして、同じ日時情報が合成された静止画データの中から、一枚の静止画データを抽出することで、動画として生成された複数の静止画データから日時情報が相異なる静止画データを一枚抽出して、出力装置4〜6及びサーバ7に転送することとなる。
【0046】
〔医用画像処理装置の具体的な動作〕
次に、医用画像処理装置3の具体的な動作を図4及び5を参照して説明する。図4は、医用画像処理装置3の制御部31が行う処理内容を説明するためのフローチャートであり、図5は、医用画像処理装置3の動作例を示す図である。尚、以下の説明では、超音波/内視鏡撮影装置1dから動画データを受信した場合を一例として説明するが、他の動画撮影可能なモダリティから動画データを受信することとしてよいのは勿論である。
【0047】
先ず、ユーザが、超音波/内視鏡撮影装置1dを観察しながら、所望のタイミングでフリーズ操作を行って、その際に得られた動画データを転送する指示入力を行う。図5は、ユーザが12時00分、12時10分、12時15分にフリーズ操作を行った例を示している。
【0048】
そして、超音波/内視鏡撮影装置1dと医用画像処理装置3とがオフラインであった場合には、上述したシネメモリ機能により12時00分に一時記憶した動画データP10と、12時10分に一時記憶した動画データP20と、12時15分に一時記憶した動画データP30とが保存される。その後、超音波/内視鏡撮影装置1dが医用画像処理装置3と接続されてオンラインになった際には、その保存された動画データP10,P20,P30が医用画像処理装置3に出力される。
【0049】
この保存・出力される動画データP10,P20,P30の実体は、ある一定期間の間に撮影されて生成された静止画データであり、図5に示すように複数の静止画データ(P11〜P14,P21〜P23,P31〜P33)により構成される。
【0050】
制御部31は、超音波/内視鏡撮影装置1dから送信される動画データ361を受信して画像メモリ36に記憶した後(ステップS1)、その動画データを静止画データに変換して、一コマの静止画データを選択する(ステップS3)。尚、MPEG形式やAVI形式により圧縮された動画データを受信した際には、この動画データに公知の画像処理を施して複数の静止画データに変換する。
【0051】
そして、選択した静止画データに文字認識処理を施して(ステップS5)、その文字認識の結果に基づいて、日時情報及び患者情報を取得する(ステップS7)。例えば、図5において、動画データP10に含まれる静止画データP11に文字認識処理を施した際には、日時情報として「12:00:00」が取得される。
【0052】
制御部31は、ステップS7において取得した日時情報が、転送用データ362として既に取り込んだ静止画データの日時情報と異なるか否かを判定する(ステップS9)。図5の静止画データP11を選択した時点において、転送用データ362として記憶した静止画データがない場合には、取込済みのデータの日時情報と異なると判別する(ステップS9;Yes)。
【0053】
そして、ステップS3において選択した静止画データを動画データ361から抽出し、ステップS7において取得した患者情報とを関連づけて転送用データ362として記憶する(ステップS11)。また、ステップS9において、取込済みのデータの日時情報と同じであると判別した場合は(ステップS9;No)、ステップS3において選択した静止画データを破棄する(ステップS13)。
【0054】
尚、ステップS13による静止画データの破棄は、例えば、所定期間(例えば、3日間)が経過した後に破棄することとしてもよく、その所定期間内にユーザの操作に従って選択された静止画データを出力装置4〜6やサーバ7に送信することとしてもよい。
【0055】
制御部31は、ステップS11及びS13の処理後、ステップS3において選択した静止画データが、動画データ361に含まれる静止画データの最後の一コマであったか否かを判定し(ステップS15)、最終コマではないと判定した場合には(ステップS15;Yes)、ステップS3に処理を移行する。
【0056】
図5において、制御部31は、静止画データP12を選択して文字認識処理を施した結果、“12:00:00”という日時情報を取得したとする。この場合、同じ日時情報を取得した静止画データP11を転送用データ362として記憶済みであるため、制御部31は、画像メモリ36から静止画データP12を破棄する。同様に、同じ日時情報を取得した静止画データを破棄していくため、“12:00:00”という日時情報を含む動画データP10の中からは、静止画データP11が一枚抽出されて転送用データ362として記憶される。
【0057】
また、制御部31は、静止画データP21を抽出して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとする。このとき、転送用データ362には、“12:00:00”という日時情報を含む静止画データP11のみが記憶され、同じ日時情報を含む静止画データが記憶されていないため、静止画データP21を動画データP20から一枚抽出して転送用データ362として記憶する。
【0058】
また、静止画データP22を選択して文字認識処理を施した結果、“12:10:00”という日時情報を取得したとすると、同じ日時情報を含む静止画データP21を転送用データ362として記憶済みであるため、静止画データP22を破棄することとなる。 このようにして、動画データP10,P20,P30の中から、日時情報の相異なる静止画データP11,P21,P31が一枚ずつ抽出されて転送用データ362として記憶されていく。
【0059】
尚、日時情報が異なるか否かの判定は、例えば、日時情報を時分秒といった時間情報に変換して比較することしてもよいし、単純に文字列の数値の違いによって比較して行ってもよい。
【0060】
一方、ステップS15において、制御部31が、画像メモリ36に記憶した動画データ361の最後の一コマを選択したと判定した場合は(ステップS15;No)、出力先に合わせたフォーマットに転送用データ362を変換して(ステップS17)、出力装置4〜6及びサーバ7に送信する(ステップS19)。尚、動画データ361から抽出した複数の静止画データを動画データに再変換して出力装置4〜6及びサーバ7に送信することとしてもよい。
【0061】
以上、本実施形態によれば、超音波/内視鏡撮影装置1dから送信された動画データ361に含まれる静止画データに文字認識処理を施して、当該静止画データから日時情報を取得し、その日時情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出して転送用データ362として記憶する。従って、ユーザが特段の操作を行うことなく、略同一の撮影内容を含む動画データ361から日時の異なる静止画データが一枚ずつ抽出されて、出力装置4〜6やサーバ7に送信される。
【0062】
このため、同じような撮影内容のフィルム出力を複数枚出力したり、サーバ7で撮影内容の同じような静止画データを複数記憶することを防止することができるため、システム資源の節約が図れる。
【0063】
尚、上述した実施形態では、超音波/内視鏡撮影装置1bがオフラインの状態でフリーズ操作が行われて複数の動画データが保存された後に医用画像処理装置3に送信される場合を例にとって説明したが、超音波/内視鏡撮影装置1bがオンラインで接続されている場合にも上述した実施形態と同様の効果が得られるのは勿論である。
【0064】
即ち、超音波/内視鏡撮影装置1bでフリーズ操作が行われると、シネメモリ機能により記憶された動画データが医用画像処理装置3に送信され、制御部31は、その送信された動画データを静止画データに変換する。そして、その静止画データに文字認識処理を施して取得した日時情報や患者情報に基づいて一枚ずつ静止画データを抽出する。このため、動画撮影可能なモダリティから送信される動画データから日時情報や患者情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0065】
また、日時情報が異なる静止画データを一枚ずつ抽出することとして説明したが、例えば、患者情報が異なる静止画データを抽出することとしてもよい。具体的には、図4のステップS7において取得した日時情報と患者情報とが、転送用データ362として既に取り込んだ静止画データの日時情報と患者情報と異なるか否かを判定する。
【0066】
例えば、ユーザが、図6に示すように、超音波/内視鏡撮影装置1bを操作して撮影を行って撮影画像を観察し、12時00分、12時10分にフリーズ操作を行ったとする。その一方で、超音波/内視鏡撮影装置1dにより撮影が行われて、12時00分にフリーズ操作が行われたとする。
【0067】
そして、超音波/内視鏡撮影装置1b,1dが医用画像処理装置3と接続されてオンラインになった際には、保存された動画データP40,P50,P60が医用画像処理装置3に出力されてくる。制御部31は、動画データP40から静止画データP41を選択して文字認識処理を施した結果、当該静止画データP41を転送用データ362として記憶する。
【0068】
そして、静止画データP42を選択して文字認識処理を施した結果、日時情報“12:00:00”と、患者情報“ID:0001”とを取得したとすると、同じ日時情報と患者情報を含む静止画データP41が転送用データ362として記憶済みであるため、静止画データP42を破棄する。
【0069】
制御部31は、静止画データP21を選択して文字認識処理を施した結果、日時情報“12:10:00”と、患者情報“ID:0001”とを取得すると、転送用データ362に、同一の日時情報を含む静止画データは記憶していないため、静止画データP51を動画データP50から抽出して転送用データ362として記憶する。
【0070】
また、静止画データP61を選択して際には、日時情報“12:00:00”と、患者情報“ID:1111”とを取得し、同じ患者情報を含む静止画データは転送用データ362に記憶していないため、当該静止画データP61を抽出して記憶する。このため、同一の日時情報を含む動画データP40及びP60が送信されてきても、異なる患者情報を含む静止画データを一枚ずつ抽出することができる。
【0071】
また、付帯情報として日時情報と患者情報を静止画データから取得することとして説明したが、検査情報やシリーズ情報、検査部位情報等の情報を取得することとしてもよい。ここで、検査情報は、医師がオーダリングした検査を識別する検査日時や検査内容等を含むデータである。また、シリーズ情報は、一つの検査の中で生成される同じ種類のモダリティで撮影された一連の医用画像データの単位を示すIDやモダリティの種別を含むデータである。検査部位情報は、患者の撮影対象となる部位を示すデータである。このような付帯情報を静止画データから取得することにより、異なる検査やシリーズ、検査部位の静止画データを動画データの中から一枚ずつ抽出することができる。
【0072】
また、撮影が行われた患者の患者情報をモダリティから受信し、撮影が行われた患者が一人であった場合には、日時情報を文字認識して取得して静止画データの抽出を行い、患者が複数であった場合には、日時情報と患者情報とを静止画データから取得して静止画データを抽出することとしてもよい。撮影が行われた患者が一人であった場合には、患者情報に基づいた抽出を行う必要がないため、日時情報のみの文字認識を行うことで、文字認識の処理時間の短縮を図ることができる。
【0073】
また、ステップS9において、転送用データ362として記憶した静止画データの日時情報と、選択したが静止画データに含まれる日時情報とが異なるか否かを判別する場合、秒単位で判別してもよいし、分単位で判別してもよく、その判別の基準に適宜幅を持たせることとしてもよい。
【0074】
例えば、約10秒の動画データ361が送信されてきた場合、秒単位で日時情報が異なるか否かを判別した場合は、1秒おきの静止画データが10枚程度抽出することとなるが、分単位とすることで、1枚の静止画データが抽出されることとなる。この判別の基準は、ユーザにより設定を可能にすることで、当該ユーザの運用に則した静止画データの抽出を行うことができる。
【0075】
また、上述した実施形態では、医用画像処理装置3の機能を超音波/内視鏡撮影装置1d等の動画撮影可能なモダリティやDICOM変換装置2に設けることとしてよく、その構成例は、図示したものに限られない。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】医用画像システムのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図2】医用画像処理装置の内部構成を示すブロック図。
【図3】記憶部及び画像メモリのデータ構成の一例を示す図。
【図4】医用画像処理装置の具体的な処理内容を説明するためのフローチャート。
【図5】実施形態における医用画像処理装置の具体的な動作例を示す図。
【図6】変形例における医用画像処理装置の具体的な動作例を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1b,1d 内視鏡撮影装置
3 医用画像処理装置
4 フィルム出力装置
5 表示装置
6 プリンタ
7 サーバ
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
351 辞書DB
36 画像メモリ
361 動画データ
362 転送用データ
P10,P20,P30 動画データ
P11,P21,P31 静止画データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
【請求項2】
前記付帯情報は、日時情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する日時別抽出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記付帯情報は、患者情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する患者別抽出手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記動画の医用画像データは、前記付帯情報の文字画像を含み、
前記取得手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データに文字認識処理を施して、前記付帯情報を取得することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記抽出手段により抽出された静止画データを外部機器へ送信する送信制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
【請求項2】
前記付帯情報は、日時情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記日時情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する日時別抽出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記付帯情報は、患者情報を含み、
前記抽出手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から、前記患者情報が異なる静止画データを一ずつ判別して抽出する患者別抽出手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記動画の医用画像データは、前記付帯情報の文字画像を含み、
前記取得手段は、
前記変換手段により変換された複数の静止画データに文字認識処理を施して、前記付帯情報を取得することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記抽出手段により抽出された静止画データを外部機器へ送信する送信制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
付帯情報を含む動画の医用画像データを入力する入力手段、
前記入力手段により入力された医用画像データを複数の静止画データに変換する変換手段、
前記変換手段により変換された複数の静止画データから前記付帯情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された付帯情報を個々に判別して、前記変換手段により変換された複数の静止画データの中から当該付帯情報の相異なる静止画データを抽出する抽出手段、
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2007−296079(P2007−296079A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126080(P2006−126080)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
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