説明

医療用部材用の改良された金属合金

【課題】新規な金属合金で少なくとも部分的に形成された医療用部材であって、その新規な金属合金は医療用部材の物理的特性を改善する。
【解決手段】少なくとも95重量パーセントの固溶体からつくられている金属合金であって、炭素および酸素を少なくとも2.5:1の原子比率で含む該金属合金からから少なくとも部分的に形成されている医療用部材を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも95重量パーセントの固溶体からつくられている金属合金であって、炭素および酸素を少なくとも2.5:1の原子比率で含む、医療用部材の強度および延性を改善する該金属合金から少なくとも部分的に形成される医療用部材。
【請求項2】
金属合金が少なくとも99重量パーセントの固溶体を含み、該固溶体が少なくとも95重量パーセントのレニウムおよびモリブデン、および2重量パーセント未満のチタン、イットリウム、ジルコニウムまたはそれらの混合物よりなる群から選択される金属を含む請求項1記載の医療用部材。
【請求項3】
金属合金が少なくとも98ksiの平均降伏応力および少なくとも100ksiの平均最大抗張力を有する請求項1または2記載の医療用部材。
【請求項4】
金属合金が複数の第2相粒子を含み、該第2相粒子が炭化物、炭窒化物、酸化物またはそれらの混合物を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項5】
金属合金が5ASTMを超える平均粒子サイズを有する請求項1〜4のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項6】
金属合金が少なくとも25%の平均引張伸度を有する請求項1〜5のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項7】
金属合金が20ppm未満の窒素含有量、150ppm未満の炭素含有量、および50ppm未満の酸素含有量を有する請求項1〜6のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項8】
金属合金が少なくとも13gm/ccの平均密度を有する請求項1〜7のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項9】
金属合金が46〜49重量パーセントのレニウムおよび51〜54重量パーセントのモリブデンを含む請求項1〜8のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項10】
医療用部材がステント、グラフト、バルブ、スクリュー、ネイル、ロッド、PFOデバイス、補綴デバイス、シース、ガイドワイヤー、バルーンカテーテル、ハイポチューブ、カテーテル、電気生理学カテーテル、ステープルまたはカッティングデバイスである請求項1〜9のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項11】
医療用部材の少なくとも1部の領域が少なくとも1種の生物学的薬剤を含む請求項1〜10のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項12】
少なくとも1種の生物学的薬剤がトラピジル、トラピジル誘導体、タキソール、タキソール誘導体、サイトカラシン、サイトカラシン誘導体、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体、ラパマイシン、ラパマイシン誘導体、5−フェニルメチマゾール、5−フェニルメチマゾール誘導体、GM−CSF、GM−CSF誘導体、またはそれらの組合せを含む請求項11記載の医療用部材。
【請求項13】
医療用部材の少なくとも1つの領域が少なくとも1種のポリマーを含む請求項11または12記載の医療用部材。
【請求項14】
少なくとも1種のポリマーが少なくとも1種の生物学的薬剤を少なくとも部分的に被覆し、包み、または被覆し且つ包む請求項13記載の医療用部材。
【請求項15】
少なくとも1種のポリマーが生物学的薬剤の少なくとも1種を制御可能に放出する請求項13または14記載の医療用部材。
【請求項16】
少なくとも1種のポリマーがパリーレン、パリーレン誘導体、キトサン、キトサン誘導体、PLGA、PLGA誘導体、PLA、PLA誘導体、PEVA、PEVA誘導体、PBMA、PBMA誘導体、POE、POE誘導体、PGA、PGA誘導体、PLLA、PLLA誘導体、PAA、PAA誘導体、PEG、PEG誘導体、またはそれらの組合せを含む請求項13〜15のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項17】
医療用部材が該医療用部材の外側表面に少なくとも1つの微細構造を含む請求項1〜16のいずれか1項記載の医療用部材。
【請求項18】
少なくとも1つの微細構造が、ポリマー、生物学的薬剤、またはそれらの組合せから選択される材料から少なくとも部分的に形成され、該材料を含み、または形成され且つ含む請求項17記載の医療用部材。
【請求項19】
a.少なくとも95重量パーセントの固溶体からつくられている金属合金であって、炭素および酸素を2.5:1の原子比率を含む該金属合金で本体部分が少なくとも部分的に形成されているステント選択し;
b.該ステントを身体経路中に配置させ;次いで、
c.該ステントを該身体経路中に拡張させる;
ことを特徴とする身体経路中にステントを移送する方法。
【請求項20】
金属合金は少なくとも99重量パーセントの固溶体を含み、該固溶体が少なくとも95重量パーセントのレニウムおよびモリブデン、および2重量パーセント未満のチタン、イットリウム、ジルコニウムまたはそれらの混合物よりなる群から選択される金属を含む請求項19記載の方法。
【請求項21】
ステントが少なくとも1種の生物学的薬剤を含む請求項19または20記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1種の生物学的薬剤が血栓、ステント内再狭窄、血管狭化、再狭窄またはそれらの組合せを少なくとも部分的に阻害する請求項21記載の方法。
【請求項23】
少なくとも1種の生物学的薬剤がトラピジル、トラピジル誘導体、タキソール、タキソール誘導体、サイトカラシン、サイトカラシン誘導体、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体、ラパマイシン、ラパマイシン誘導体、5−フェニルメチマゾール、5−フェニルメチマゾール誘導体、GM−CSF、GM−CSF誘導体、またはそれらの組合せを含む請求項21または22記載の方法。
【請求項24】
医療用部材の少なくとも1部の領域が少なくとも1種のポリマーを含む請求項21〜23にいずれか1項記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1種のポリマーの使用によって、生物学的薬剤の少なくとも1つの部分を制御可能に放出する工程を含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
少なくとも1種のポリマーがパリーレン、パリーレン誘導体、キトサン、キトサン誘導体、PLGA、PLGA誘導体、PLA、PLA誘導体、PEVA、PEVA誘導体、PBMA,PBMA誘導体、POE、POE誘導体、PGA、PGA誘導体、PLLA、PLLA誘導体、PAA、PAA誘導体、PEG、PEG誘導体、またはそれらの組合せである請求項24または25記載の方法。
【請求項27】
医療用部材が該医療用部材の外側表面に少なくとも1つの微細構造を含む請求項19〜26のいずれか1項記載の方法。
【請求項28】
少なくとも1つの微細構造が、ポリマー、生物学的薬剤、またはそれらの組合せから選択される材料で少なくとも部分的に形成されるか、該材料を含むか、また形成され且つ含む請求項26記載の方法。
【請求項29】
身体経路中でステントを膨張させる工程を通して微細構成物の少なくとも1種によって該身体経路を少なくとも部分的に浸透する工程を含む請求項26または27記載の方法。
【請求項30】
a)表面および外径を有するロッドまたはチューブであって、少なくとも95重量パーセントの固溶体で形成される金属合金であって、炭素および酸素を少なくとも約2.5:1の原子比率で含む金属合金を含む前記ロッドまたはチューブを形成する工程と、
b)1回の減少機構(reducing mechanism)によって前記ロッドまたはチューブの外径を25%未満減少する減少機構によって前記ロッドまたはチューブの外径を低減(draw down)する工程と、
c)前記ロッドまたはチューブの該表面を清浄する工程と、
d)前記ロッドまたはチューブの外径を50%以上低減させる前に、前記ロッドまたはチューブを焼鈍するする工程とを有することを特徴とする医療用部材の製造方法。
【請求項31】
金属合金が少なくとも99重量パーセントの固溶体を含み、該固溶体が少なくとも95重量パーセントのレニウムおよびモリブデン、および2重量パーセント未満のチタン、イットリウム、ジルコニウムまたはそれらの混合物よりなる群から選択される金属を含む請求項29記載の方法。
【請求項32】
ロッドまたはチューブの外径を減少機構によって低減させる工程が、1回の減少機構によって該ロッドまたはチューブの外径を10%未満減少させる請求項29または30記載の方法。
【請求項33】
医療用部材の少なくとも1部の領域に少なくとも1種の生物学的薬剤を適用する工程を含む請求項29〜31のいずれか1項記載の方法。
【請求項34】
少なくとも1種の生物学的薬剤がトラピジル、トラピジル誘導体、タキソール、タキソール誘導体、サイトカラシン、サイトカラシン誘導体、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体、ラパマイシン、ラパマイシン誘導体、5−フェニルメチマゾール、5−フェニルメチマゾール誘導体、GM−CSF、GM−CSF誘導体、またはそれらの組合せを含む請求項32記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1種のポリマーを医療用部材の少なくとも1つの領域に適用して、少なくとも1種の生物学的薬剤を少なくとも部分的に被覆するか、包むか、または被覆し且つ包む工程を含む請求項32または33記載の方法。
【請求項36】
該少なくとも1種のポリマーがパリーレン、パリーレン誘導体、キトサン、キトサン誘導体、PLGA、PLGA誘導体、PLA、PLA誘導体、PEVA、PEVA誘導体、PBMA、PBMA誘導体、POE、POE誘導体、PGA、PGA誘導体、PLLA、PLLA誘導体、PAA、PAA誘導体、PEG、PEG誘導体、またはそれらの組合せを含む請求項34記載の方法。
【請求項37】
医療用部材の少なくとも部分に少なくとも1つの表面構造、微細構造またはそれらの組合せを形成する工程を含む請求項29〜35のいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2008−538933(P2008−538933A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−558010(P2007−558010)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/002741
【国際公開番号】WO2006/096251
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(504383416)アイコン メディカル コーポレーション (8)
【Fターム(参考)】