半導体発光装置、バックライトおよびカラー画像表示装置
【課題】画像全体の明るさを損なうことなく、画像全体として広色再現性を達成する。
【解決手段】 カラー画像表示装置のバックライトが備える光源1は、紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、固体発光素子からの光で励起されて発光する蛍光体をと組み合わせた半導体発光装置を有する。蛍光体は、青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体を含む。395nmの波長の励起光における各色蛍光体の外部量子効率は、青色蛍光体が77%以上であること、緑色蛍光体が70%以上であること、および赤色蛍光体が50%以上であること、のいずれか1以上の条件を満たしている。
【解決手段】 カラー画像表示装置のバックライトが備える光源1は、紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、固体発光素子からの光で励起されて発光する蛍光体をと組み合わせた半導体発光装置を有する。蛍光体は、青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体を含む。395nmの波長の励起光における各色蛍光体の外部量子効率は、青色蛍光体が77%以上であること、緑色蛍光体が70%以上であること、および赤色蛍光体が50%以上であること、のいずれか1以上の条件を満たしている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子からの光により励起されて発光する蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置であって、
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する青色蛍光体、500〜540nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する緑色蛍光体、および600〜680nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する赤色蛍光体を含み、かつ395nmの波長の励起光における外部量子効率が、
前記青色蛍光体は77%以上であること、
前記緑色蛍光体は70%以上であること、および
前記赤色蛍光体は50%以上であること、
のいずれか1以上の条件を満たすことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項2】
前記青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体のうち、励起光の波長が395nmの場合の、25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が最大のものと最小のものとの、前記発光ピーク強度の変化率の差が、25%以下である請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子からの光により励起されて発光する蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置であって、
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する青色蛍光体、500〜540nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する緑色蛍光体、および600〜680nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する赤色蛍光体を含み、
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が、前記緑色蛍光体または前記赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率よりも大きいことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項4】
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率と、前記緑色蛍光体および前記赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率の差が10%以上25%以下である請求項3に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が、いずれも25%以下である請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記固体発光素子は、シリコーン系材料で封止されている請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記シリコーン系材料は前記蛍光体を含有する請求項6に記載の半導体発光装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体発光装置を光源として備えたバックライト。
【請求項9】
前記半導体発光装置から出射される紫外領域から近紫外領域の光を吸収する吸収部をさらに有する請求項8に記載のバックライト。
【請求項10】
光シャッターと、該光シャッターに対応する少なくとも赤、緑、青の三色の色要素を有するカラーフィルターと、透過照明用のバックライトとを組み合わせて構成されるカラー画像表示装置において、
前記バックライトに用いられる光源は紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置を有し、カラー画像表示素子の色再現範囲であるNTSC比Wと光利用効率Yとの関係が下記式で表されることを特徴とするカラー画像表示装置。
Y≧−0.24W+49 (ただし、W≧87)
【数1】
ここで、各符号、記号の定義は以下の通りである。
【数2】
【請求項11】
前記光源は、430〜470nm、500〜540nm、および600〜680nmの波長領域にそれぞれ1以上の発光ピークを有する請求項10に記載のカラー画像表示装置。
【請求項12】
前記蛍光体は、600〜680nmの波長領域に発光成分を有し、かつユーロピウムで付活された赤色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のカラー画像表示装置。
【請求項13】
前記赤色蛍光体は、酸硫化物蛍光体、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、および酸窒化物蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項12に記載のカラー画像表示装置。
【請求項14】
前記蛍光体は、500〜540nmの波長領域に発光成分を有し、かつセリウム及び/又はユーロピウムで付活された緑色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項15】
前記緑色蛍光体は、アルミン酸塩蛍光体、珪酸塩蛍光体、および酸窒化物蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項14に記載のカラー画像表示装置。
【請求項16】
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に発光成分を有し、かつユーロピウムで付活された青色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10から15のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項17】
前記青色蛍光体は、ハロリン酸塩蛍光体およびアルミン酸塩蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項16に記載のカラー画像表示装置。
【請求項18】
前記光源から出射される紫外領域から近紫外領域の光を吸収する吸収部をさらに有する請求項10から17のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項19】
前記カラーフィルターの各画素の膜厚が0.5μm以上3.5μm以下である請求項10から18のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項1】
紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子からの光により励起されて発光する蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置であって、
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する青色蛍光体、500〜540nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する緑色蛍光体、および600〜680nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する赤色蛍光体を含み、かつ395nmの波長の励起光における外部量子効率が、
前記青色蛍光体は77%以上であること、
前記緑色蛍光体は70%以上であること、および
前記赤色蛍光体は50%以上であること、
のいずれか1以上の条件を満たすことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項2】
前記青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体のうち、励起光の波長が395nmの場合の、25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が最大のものと最小のものとの、前記発光ピーク強度の変化率の差が、25%以下である請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子からの光により励起されて発光する蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置であって、
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する青色蛍光体、500〜540nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する緑色蛍光体、および600〜680nmの波長領域に1以上の発光ピークを有する赤色蛍光体を含み、
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が、前記緑色蛍光体または前記赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率よりも大きいことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項4】
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率と、前記緑色蛍光体および前記赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率の差が10%以上25%以下である請求項3に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
励起光の波長が395nmの場合の、前記青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体の25℃における発光ピーク強度に対する150℃における発光ピーク強度の変化率が、いずれも25%以下である請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記固体発光素子は、シリコーン系材料で封止されている請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記シリコーン系材料は前記蛍光体を含有する請求項6に記載の半導体発光装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体発光装置を光源として備えたバックライト。
【請求項9】
前記半導体発光装置から出射される紫外領域から近紫外領域の光を吸収する吸収部をさらに有する請求項8に記載のバックライト。
【請求項10】
光シャッターと、該光シャッターに対応する少なくとも赤、緑、青の三色の色要素を有するカラーフィルターと、透過照明用のバックライトとを組み合わせて構成されるカラー画像表示装置において、
前記バックライトに用いられる光源は紫外領域から近紫外領域の光を発する固体発光素子と蛍光体とを組み合わせてなる半導体発光装置を有し、カラー画像表示素子の色再現範囲であるNTSC比Wと光利用効率Yとの関係が下記式で表されることを特徴とするカラー画像表示装置。
Y≧−0.24W+49 (ただし、W≧87)
【数1】
ここで、各符号、記号の定義は以下の通りである。
【数2】
【請求項11】
前記光源は、430〜470nm、500〜540nm、および600〜680nmの波長領域にそれぞれ1以上の発光ピークを有する請求項10に記載のカラー画像表示装置。
【請求項12】
前記蛍光体は、600〜680nmの波長領域に発光成分を有し、かつユーロピウムで付活された赤色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のカラー画像表示装置。
【請求項13】
前記赤色蛍光体は、酸硫化物蛍光体、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、および酸窒化物蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項12に記載のカラー画像表示装置。
【請求項14】
前記蛍光体は、500〜540nmの波長領域に発光成分を有し、かつセリウム及び/又はユーロピウムで付活された緑色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項15】
前記緑色蛍光体は、アルミン酸塩蛍光体、珪酸塩蛍光体、および酸窒化物蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項14に記載のカラー画像表示装置。
【請求項16】
前記蛍光体は、430〜470nmの波長領域に発光成分を有し、かつユーロピウムで付活された青色蛍光体を含むことを特徴とする請求項10から15のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項17】
前記青色蛍光体は、ハロリン酸塩蛍光体およびアルミン酸塩蛍光体から選択される1以上の化合物を含むことを特徴とする請求項16に記載のカラー画像表示装置。
【請求項18】
前記光源から出射される紫外領域から近紫外領域の光を吸収する吸収部をさらに有する請求項10から17のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【請求項19】
前記カラーフィルターの各画素の膜厚が0.5μm以上3.5μm以下である請求項10から18のいずれか1項に記載のカラー画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2009−65145(P2009−65145A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206325(P2008−206325)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】
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