説明

半導体装置

【課題】半導体装置において、少ないチップ部品で給電系の広帯域低インピーダンス化を実現することができる技術を提供する。
【解決手段】メモリLSI3の動作に応じて、メモリLSI3の給電系に接続された容量値可変のデカップリングコンデンサ部品5の容量値を動的に制御することにより、少ないチップ部品でメモリLSI3の給電系の広帯域低インピーダンス化を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に半導体集積回路装置の高密度実装および電源ノイズ低減を実現させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者が検討した技術として、例えば、半導体装置においては、以下の技術が考えられる。
【0003】
半導体装置では、LSI(Large Scale Integrated circuit)の世代が進むにつれ、電源ノイズの設計が非常に困難となっている。この理由は、高速処理機能を期待される半導体素子の消費電流量増加と高速化に伴う電源ノイズの増大、半導体プロセス進化に伴う電源電圧低下によるノイズマージンの極小化にある。このような背景のもと、電源ノイズ電圧をより低く抑える技術として、電流とインピーダンスの積で電圧が決まることから、給電系インピーダンスを広帯域で極小化することが一つの解となっている。このようなインピーダンスの広帯域極小化のため、従来技術では、複数種類のデカップリングコンデンサを多数、プリント基板上や半導体パッケージに搭載している。これは、デカップリングコンデンサの種類ごとに異なる共振周波数を持ち、この共振周波数においてインピーダンス値が極小となるためである。
【0004】
例えば、特許文献1では、給電系インピーダンスの反共振周波数を一定値以下にするために、多数の内蔵キャパシタンスを多層配線基板に用意して、広帯域での低インピーダンス化を実現している。
【0005】
また、特許文献2では、多数のデカップリングコンデンサ部品についてコンデンサ実装配線の長さを制御することで、インピーダンスプロファイルを細かく制御して、広帯域での低インピーダンス化を実現している。
【0006】
しかし、これらの技術は、いずれも多数のコンデンサを必要とするので、基板層数あるいは基板面積が大きくなる。
【特許文献1】特開2002−223077号公報
【特許文献2】特開2001−119110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記のような半導体装置の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
【0008】
例えば、上記に示したようなこれまでの低電源ノイズ実装技術は、プリント基板の面積が十分にあるパーソナルコンピュータ等の半導体装置では有効な手段であった。
【0009】
しかし、携帯電話機などの小型半導体機器におけるプリント基板ではこの手法が使えない。小型半導体機器のように他の電子部品が高密度に実装された半導体装置では、プリント基板上にコンデンサを搭載するスペースが十分でないため、搭載できるチップコンデンサの個数が限られてしまうからである。
【0010】
そこで、本発明の目的は、半導体装置において、少ないチップ部品で給電系の広帯域低インピーダンス化を実現することができる技術を提供することにある。
【0011】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される実施例のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0013】
すなわち、代表的な実施例による半導体装置は、メモリ等の半導体集積回路の動作に応じて、給電系に接続された可変インピーダンス部品のインピーダンス(例えば、デカップリングコンデンサの容量値など)を動的に制御することにより、少ないチップ部品で広帯域低インピーダンス化を実現するものである。
【発明の効果】
【0014】
本願において開示される実施例のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0015】
(1)少ない個数のチップ部品で広帯域低インピーダンス化が実現する。
【0016】
(2)部品搭載数の削減により、基板サイズの最小化が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
まず、本発明の特徴を分かりやすくするために、本発明の前提技術と比較して説明する。
【0019】
(本発明の前提技術)
図2は、本発明の前提技術における、小型半導体装置内のプリント配線基板(PCB)を示したものである。図2において、10がプリント配線基板、61,62がプリント基板上の各種LSI、3はDRAM(Dynamic Random Access Memory)のようなメモリLSIで、1がそのメモリLSIの動作を制御するコントローラLSI、9がボード上の各種電源の値を最適に制御するためのオンボード電圧レギュレータチップ、71〜73はメモリLSI3の電源ノイズを抑えるための様々な種類のデカップリングコンデンサチップ部品である。この例ではコントローラLSI1とメモリLSI3は別々に実装されているが、PoP(Package on Package)技術などにより、ひとつのパッケージの中で積層されて封止されていてもよい。
【0020】
この前提技術例のプリント基板の給電系を電気的な簡易等価回路で表現すると図4のように書くことができる。簡単のため、電圧レギュレータチップ9の等価回路の詳細は記述せず単純なDC電圧源で記述しており、またコンデンサ部品も3つのみ表示している。図4において、3がメモリLSIを表しており、メモリLSI3の中の31が電源電流源、32がチップ内インピーダンスモデルを表す。また、PCB上に搭載された71〜73の3種のコンデンサは異なる容量値を有し、このため異なる共振周波数を有する。
【0021】
この場合の図4中A−A’から左を見たときの給電系インピーダンスプロファイルは図6のようになる。今、給電系ノイズを目標以下にするためには、インピーダンスがZallow以下でなければならないとする。ここで、DRAMメモリの主たる電源電流の周波数は、一般に動作モードに応じて異なる。これは、各動作で回路が活性状態となる時間幅が異なり、この時間幅の長さが、主たる電流周波数を決めるためである。仮に、このDRAMでは、主たるノイズ要因となる動作として動作1と動作2の二つがあり、それぞれf1、f2という電流周波数成分を持つとする。この場合、f1とf2の両方の動作においてインピーダンスがZallow以下となるようにしなければならない。これを実現する前提技術は、図6のように複数種類のデカップリングコンデンサによる複数のインピーダンス共振点を設けることである。しかしながら、この方法では図2のように多数のコンデンサをボード上に搭載しなければならず、プリント基板サイズが小さいシステムでは適用困難である。
【0022】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による半導体装置の構成を示す図である。
【0023】
まず、図1により、本実施の形態1による半導体装置の構成の一例を説明する。プリント回路基板101上には、低ノイズ化が必要なメモリLSI3(例えば、ここではDRAMとする)と、それをコントロールするコントローラLSI1と、オンボードの電圧レギュレータチップ9と、容量制御端子5−3に印加された電圧バイアス値で容量値を変更できるデカップリングコンデンサ部品5(容量可変コンデンサ部品)と、LSI61,62などが搭載される。デカップリングコンデンサ部品5の端子5−1および5−2は、メモリLSI3に給電するためのグランド配線と電源配線にそれぞれ接続される。これらグランド配線と電源配線はプリント回路基板101の内部に形成されており、図1には現れていない。図1には、配線としてはデカップリングコンデンサ部品5の容量調整に関する信号線のみを図示している。
【0024】
オンボードの電圧レギュレータチップ9は出力電圧の制御が可能なもので、ボード上のデカップリングコンデンサ部品5の容量制御端子5−3への電圧出力端子も有し、このレギュレータの出力電圧によりデカップリングコンデンサ部品5の容量値が制御される。コントローラLSI1はオンボードの電圧レギュレータチップ9への信号出力端子を有し、メモリLSI3への制御信号を送ると同時にオンボードの電圧レギュレータチップ9へも制御信号を送る。これにより、電圧レギュレータチップ9は、次のメモリLSI3の動作を認知し、その動作に応じたコンデンサ容量値に変更するため、デカップリングコンデンサ部品5への制御電圧レベルを調整する。
【0025】
本実施の形態1では、前記前提技術の問題点を解決するために、図1のように制御端子を有する容量可変のデカップリングコンデンサ部品5を少数搭載している。図2に比べて少ないコンデンサ部品の搭載で済むため、基板の外形が図2に比べて一回り小さくできる(102→101)。デカップリングコンデンサ部品5は、容量制御端子5−3を有し、電圧レギュレータチップ9に容量制御用電源配線8を介して繋がっている。また、コントローラLSI1と電圧レギュレータチップ9の間は、レギュレータ制御用信号配線2で繋がっている。コントローラLSI1とメモリLSI3は、メモリ制御用信号配線4で繋がっている。
【0026】
なお、デカップリングコンデンサ部品5として使用される、外部電圧で容量を制御できるコンデンサの一例として、MEMS(Micro−Electro−Mechanical System)によるコンデンサ部品が一例として挙げられる。これは、容量を構成する電極を圧電材料にすることで、外部印加電圧に応じて電極間隔を変化させ、容量を変更する仕組みである。
【0027】
コントローラLSI1は、メモリ制御用信号配線4を介してメモリLSI3に対して動作制御用信号を送ると同時に、レギュレータ制御用信号配線2を介して電圧レギュレータチップ9に対してもメモリLSI3への制御内容に応じた信号を送る。この信号により、電圧レギュレータチップ9はメモリの次の動作を知ることができ、その動作がノイズ量の大きい動作である場合、その動作をメモリLSI3が実行したときに発生する電源電流の主要な周波数とデカップリングコンデンサ部品5の共振周波数が合うように、デカップリングコンデンサ部品5に対して必要な電圧を印加する。なお、コントローラLSI1と電圧レギュレータチップ9を1つの半導体チップ(半導体集積回路)に集積してもよい。
【0028】
本実施の形態1の半導体装置のプリント基板の給電系を電気的な簡易等価回路で表現すると図3のように書くことができる。簡単のため、電圧レギュレータチップ9の等価回路の詳細は図4と同様記述していない。図3において、3がメモリLSIを表しており、メモリLSI3の中の31が電源電流源、32がチップ内インピーダンスモデルを表す。11はプリント回路基板101の、デカップリングコンデンサ部品5とメモリLSI3の間のインピーダンスマトリクスを示す。デカップリングコンデンサは、電源Vddの側に接続される他の回路(図3には記載せず)に起因する電源ノイズを吸収、遮断して電源ノイズ混入を低減する機能を担う。
【0029】
図4に示した等価回路との違いは、デカップリングコンデンサモデルの数が図3の方が少なく、そのコンデンサの容量が可変であるということである。図3において、点A−A’から左を見た時のインピーダンスプロファイルを図5に示す。図5に示すように図3ではコンデンサの種類が1種類のため、共振周波数は1つしかない。しかしながら、図3に示したように、コンデンサ部品の容量値が可変なら、この容量値の変更により図5に実線と点線で示したインピーダンスプロファイルのように共振周波数を変化させることができる。すなわち、例えばf1の周波数の電流成分を持つ動作1のときは、f1でZallow21より給電系インピーダンスが低くなるよう、インピーダンスプロファイルが202となる容量値に変更し、f2の周波数を持つ動作2の時はインピーダンスプロファイルが201となるように容量値を変更して使う。
【0030】
次に図7と図8を用いて、本実施の形態1の容量制御のフローをより詳細に説明する。図7は、図1について容量制御部も含めて記述した制御系回路ブロック図である。図3で示した回路図に、コントローラLSI1、電圧レギュレータチップ9を追記している。電圧レギュレータチップ9内には、電圧コントローラ91と、それによって出力電圧Vcntが変更される電圧源92がある。電圧レギュレータチップ9内の電圧源92は容量可変デカップリングコンデンサ部品5の容量制御端子と接続されており、デカップリングコンデンサ部品5の容量値Cdecを電圧源92の出力電圧Vcntにより変更する。
【0031】
図8に、メモリLSI3の動作と、電圧源92の出力電圧Vcntと、デカップリングコンデンサ部品5の容量値Cdecのタイムフローを示す。今、動作時の電流周波数が異なる動作A、動作B、動作Cの3種類の動作について考える。例えば、メモリLSI3がDRAMの場合、動作Aはリフレッシュ動作、動作Bは読み出し(READ)動作、動作Cは書き込み(WRITE)動作と考えることが出来る。図8の一番上はコントローラLSI1からの制御信号により、メモリLSI3が動作するときの動作コマンドの入力のタイミングを示す。図8の中央部は電圧源92の出力電圧Vcntの時間的変化を、一番下はデカップリングコンデンサ部品5の容量値Cdecの時間的変化を示す。図8では、動作B→動作C→動作B→動作Aの順に動作コマンドがメモリLSI3に入力されている。これら動作A、動作B、動作Cが実行されている時に発生する電源電流の主要な周波数成分を抑えるために最適なデカップリングコンデンサ部品5の容量値(すなわち、電源電流の周波数と電源系の共振周波数が一致するようなコンデンサの容量値)がC、C、Cとする。図8に示すように、メモリLSI3が各動作モードに入る直前に、動作コマンドにより出力電圧Vcntを変化させ、それに続いて容量値Cdecが変化し、動作が始まる頃には、その動作により発生する電源電流を最小化する給電インピーダンスに変化しているように制御をしている。
【0032】
このような動作はコントローラLSIによるコマンド信号を受けることができる電圧レギュレータと、この電圧レギュレータにより生成される電圧で容量値が変わるデカップリングコンデンサを組み合わせれば実現できる。前者の電圧レギュレータは、最近の携帯機器に搭載されるレギュレータであれば、そのような機能を有するものは多くある。これは、携帯機器では、消費電力を抑えるために、動的に電源電圧を調整する必要があるためである。また、後者の制御電圧により容量値が調整されるデカップリングコンデンサ部品は、圧電駆動型MEMS可変キャパシタがその1つである。
【0033】
例えば、リフレッシュ動作(動作A)時と書き込み動作(動作C)時のノイズ周波数を比較すると、両者の回路活性化時間から、DRAMの場合一例として、リフレッシュ動作時のノイズの主たる周波数成分は10MHz程度、書き込み動作時の周波数成分は30MHz程度と計算される。ただし、この数値はあくまで目安である。すなわち、両者のノイズ周波数の差は約3倍であることが分かる。
【0034】
従来の設計手法では、これら2つのノイズ成分を均等に低減するために、共振周波数が3倍異なるデカップリングコンデンサ部品を用いていた。共振周波数は、(LC)-1/2で決まるので、同サイズの(すなわちLの等しい)コンデンサを使った場合、容量値が一桁異なる2種のコンデンサが必要であった。
【0035】
本発明ではこれを1種の可変容量で実現することができる。例えば、ガラス基板上に作成した圧電駆動端子を伴う可変キャパシタは、電圧を0Vから5.7Vへ変化させることで、容量変化率9.8倍を実現しており、このような素子で構成されるデカップリングコンデンサ部品を用いることで、本発明が実現される。
【0036】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、容量可変のデカップリングコンデンサ部品を、プリント配線基板上ではなく、LSIパッケージ上に実装した場合の実施例であり、これを、図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態2による半導体装置の構成を示す図である。
【0037】
図9において、メモリLSI3を封止しているパッケージ18内に制御端子を有するデカップリングコンデンサ部品5が搭載されているのが特徴である。
【0038】
基本的な考え方と構成は前記実施の形態1と同じである。メモリLSI3により近い場所にあるデカップリングコンデンサの容量を調整可能にしたことで、実施の形態1よりも高い周波数のノイズに対して動的インピーダンス調整が可能であり、数十MHzから数百MHzの電源ノイズに対して有効な手段である。ただし、パッケージにコンデンサ実装用の電極を設ける必要がある。また、パッケージに専用配線を設けなければならない。
【0039】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は容量可変のデカップリングコンデンサ部品を、メモリLSIチップ内に実装した場合の実施例であり、これを、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態3による半導体装置の構成を示す図である。
【0040】
図10の下部の吹き出し内はMEMSによる容量可変のデカップリングコンデンサ部品5の構成例を示している。図10の吹き出し部に示すように、デカップリングコンデンサ部品5は、圧電材料で作られた上部電極17を有し、Si基板上に形成された金属下部電極19と対を成し、平行平板容量15を形成している。平行平板容量15は、上部電極17に印加される電圧により容量が変化する可変容量である。上部電極17は、外部からの印加電圧に応じて屈曲し、これによって下部電極19と上部電極17の距離が変わる。平行平板容量15の容量値は電極間の距離に反比例するので、外部印加電圧により距離を変化させることにより、容量値を変更できる。また、金属下部電極19は基板上のグランド配線16と接続されている。12は活性化率の高い回路ブロック、131と132は活性化率の低い回路ブロックである。14はオンチップレギュレータである。
【0041】
基本的な考え方と構成は前記実施の形態1と同じである。メモリLSI3内に調整可能なデカップリングコンデンサを利用したことで、実施の形態2よりも更に高い周波数、特に数百MHz以上のノイズに対して動的インピーダンス調整による対策が有効となる。図10では、メモリLSI3内の特に活性化率が高くノイズが大きくなると思われる回路周辺に容量変更可能なコンデンサを多数配置し、チップ内のオンチップレギュレータ14で動作に応じて容量を変更する。
【0042】
なお、図10には特に図示していないが、メモリLSI3の中には、メモリブロックのほか、図1のコントローラLSI1に相当する回路ブロックが含まれている。また、図10ではレギュレータをチップ内に入れているが、これはチップの外にあっても良い。また、この図の中では、可変容量を圧電駆動型MEMSで構成した場合を例示しているが、容量変更可能であれば、これに限らない。
【0043】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、給電系のインピーダンス調整を、実施の形態1〜3の容量可変コンデンサを用いるのでなく、コンデンサに直列に挿入した可変インダクタンス部品により実現する場合の実施例であり、これを、図11と図12を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態4による半導体装置の構成を示す図である。図12は、本発明の実施の形態4による半導体装置において、給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【0044】
図11のように、ノイズを抑制したい活性化率の高い回路ブロック12の周辺にオンチップコンデンサ50を配置し、活性化率の高い回路ブロック12とオンチップコンデンサ50の間に可変インダクタンス部品51を挿入する。可変インダクタンス部品51は、電源・グランド端子と制御用の端子を有する。なお、この可変インダクタンス部品51の構成方法は、渦巻き状のスパイラルインダクタによる大インダクタンス経路と、直線状のショート(短絡)による小インダクタンス経路とをスイッチで切り替えるようなMEMSや、スパイラルインダクタとその直上に配置したメタルプレートとの距離を変えられるMEMS等で実現可能である。
【0045】
この構成によるノイズ抑制の考え方は、図12に示したインピーダンス調整による。例えば、通常時(すなわちインダクタンス部品のインダクタンス値を最小にした状態)は電源インピーダンス201のようなインピーダンスプロファイルを有するとする。電源インピーダンス201では、周波数f2でオンチップ容量とその間のインダクタンス成分によって生じる反共振インピーダンスがあるため、f2の周波数を持つ電流成分があるとノイズが極大化する。そこで、例えばf2の周波数を持つ電流が流れる動作時は、可変インダクタンス部品のインダクタンス値を敢えて大きくし(図12中の電源インピーダンス202)、反共振インピーダンスをずらすことで、そのノイズを極小化できる。
【0046】
なお、ここではチップ内の場合を例示したが、このような可変インダクタンス部品とコンデンサの組み合わせがパッケージ上やプリント基板上にあっても良い。
【0047】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、給電系のインピーダンス調整を、コンデンサに直列に挿入した可変抵抗部品により実現する場合の実施例であり、これを、図13と図14を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態5による半導体装置の構成を示す図である。図14は、本発明の実施の形態5による半導体装置において、給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【0048】
図13のように、ノイズを抑制したい活性化率の高い回路ブロック12の周辺にオンチップコンデンサ50を配置し、活性化率の高い回路ブロック12とオンチップコンデンサ50の間に可変抵抗部品52を挿入する。可変抵抗部品52は、電源・グランド端子と制御用の端子を有する。なお、この可変抵抗部品52の構成方法は、高抵抗率材料で形成された大抵抗経路と、金属材料で形成された小抵抗経路(ショート)とをスイッチで切り替えるようなMEMSで実現可能である。
【0049】
この構成によるノイズ抑制の考え方は、図14に示したインピーダンス調整による。例えば、通常時(すなわち可変抵抗部品の抵抗値を最小にした状態)は電源インピーダンス201のようなインピーダンスプロファイルを有するとする。電源インピーダンス201では、周波数f2でオンチップ容量とその間のインダクタンス成分によって生じる反共振インピーダンスがあるため、f2の周波数を持つ電流成分があるとノイズが極大化する。そこで、例えばf2の周波数を持つ電流が流れる動作時は、可変抵抗部品のインダクタンス値を敢えて大きくし(図14中の電源インピーダンス202)、共振インピーダンスを上げる代わりに反共振インピーダンスの値を下げることで、そのノイズを極小化できる。
【0050】
なお、ここではチップ内の場合を例示したが、このような可変抵抗部品とコンデンサの組み合わせがパッケージ上やプリント基板上にあっても良い。
【0051】
また、ここまで述べてきた、可変容量、可変インダクタ、可変抵抗の各種部品を同時に組み合わせて使っても良い。給電系のインピーダンス制御部品として容量制御部品とインダクタンス制御部品を組み合わせて使うことで、より広い帯域をカバーすることできる。共振周波数は、(LC)-1/2で決まるので(但し、Lはインダクタンス、Cは容量)、LとCを両方変更できたほうが、より周波数選択性の自由度が高まる利点がある。
【0052】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6では、実施の形態1(図1)や実施の形態2(図9)の構成の半導体装置に使用することができるデカップリングコンデンサ部品の具体例を図15に示す。端子5−1は電源ノイズ混入の低減の対象である集積回路につながるグランド配線(GND配線)に接続される。端子5−2は上記集積回路への給電のための電源配線(VDD配線)に接続される。端子5−3は容量制御用の端子である。
【0053】
容量制御用の端子5−3と端子5−1の間には容量C1のコンデンサ54が、容量制御用の端子5−3と端子5−2の間には容量C2のコンデンサ55が、また端子5−2と端子5−1の間には容量C3のコンデンサ56がそれぞれ接続されて容量制御可能なデカップリングコンデンサが構成される。すなわち、容量制御用の端子5−3に印加する電圧V1をVDDレベル、GNDレベル、あるいはHigh−Z(すなわちオープン)に変更することで、端子5−1と5−2の間の容量値を図16に示したような3種値に制御できる。ここで、容量制御端子5−3に印加する電圧V1をVDDとGNDの中間的なレベルとすることで、容量値(C1+C3)から(C2+C3)の範囲でより連続的な容量変化を実現することも可能である。
【0054】
なお、容量制御端子5−3に印加する電圧V1のレベル制御方法として、1つにはVDDが接続された端子5−2と容量制御端子5−3の間、およびGNDが接続された端子5−1と容量制御端子5−3の間にそれぞれスイッチ素子を入れる方法がある。この方法では、図16に示した3種の容量値制御が可能である。ただしこれら二つのスイッチ素子は同時にオンとならないように動作制限しなければならない。
【0055】
そのほかに、可変抵抗素子をV1端子とVDD端子,GND端子間に挿入することで連続的な電位を取らせることも可能である。ただしこの場合、VDD−GND間に多大なショート電流が発生しないよう、可変抵抗素子の抵抗値を十分大きい値に設定する必要がある。
【0056】
以上に述べた方法により、容量制御端子5−3に印加する電圧V1のレベルにより制御されるのは、詳細に述べると容量だけでない。図17に示すようにコンデンサ54、55、56に寄生するインダクタンス成分と抵抗成分をも考慮に入れると、これらインダクタンス成分、抵抗成分によるVDD−GND間のインダクタンス成分(ESL)、抵抗成分(ESR)は図18に示す値にそれぞれ制御される。つまり、実施の形態6のデカップリングコンデンサ部品を使用すると、その容量成分、インダクタンス成分および抵抗成分の制御が可能となり、ノイズ混入の低減対象である集積回路に至る給電系のインピーダンスプロファイルを調整でき、所望のノイズ遮断特性を得ることができる。
【0057】
なお、以上に述べた方法は制御用端子を1つとした最もシンプルな制御方法である。図19のように制御用端子を2つ以上にして、よりきめ細かくインピーダンスを制御する構成とすることも可能である。図19の構成では、簡単のためにコンデンサ77とコンデンサ78を無視できる程の小容量コンデンサとすると、VDD−GND間の実効容量は、コンデンサ74、75、76の各容量値C1、C2、C3で表せる。すなわち、容量制御用端子5−5への印加電圧V1のレベルをGNDからVDDに変えることで、VDD−GND間の実効容量はC1から(C1+C2)と変化する。さらに容量制御用端子5−6への印加電圧V2のレベルをGNDからVDDに変えることでVDD-GND間の実効容量は(C1+C2)から(C1+C2+C3)へと変化する。
【0058】
(実施の形態7)
図20は、図15に示したのと同様な回路構成をデカップリングコンデンサ部品の内部ではなく、電源ノイズ混入低減の対象である集積回路が搭載される基板内に実現した実施の形態を示す。メモリLSI3がメモリモジュール基板41に搭載され、メモリモジュールが構成される。メモリモジュール基板41にはメモリLSI3に給電するための電源プレーン42とグランドプレーン44の他に、制御用プレーン43を備えている。電源プレーン42にはパッド45を介して電源電位VDDが与えられ、グランドプレーン44にはパッド47を介してグランド電位GNDが与えられる。制御用プレーン43には、図1もしくは図9で説明したのと同様な電圧レギュレータチップからパッド46を介して容量制御用電圧V1が印加される。制御用プレーン43とグランドプレーン44の間には容量C1のコンデンサ57が、電源プレーン42と制御用プレーン43の間には容量C2のコンデンサ58が、また電源プレーン42とグランドプレーン44の間には容量C3のコンデンサ59が接続されている。これにより、図15のデカップリングコンデンサ部品と全く同様な回路となる。したがって、実施の形態6と全く同様に、容量制御用電圧V1のレベル制御により、デカップリングコンデンサとして機能するVDD−GND間の容量値を、図16に示すとおりに(C1+C3)から(C2+C3)の範囲で制御できる。
【0059】
なおコンデンサ57、58、59は、通常はメモリモジュール基板41に外付けするコンデンサであるが、これに代えて、メモリモジュール基板41の内部にコンデンサを形成してもよい。また、C1とC2の一方を小容量とすることで実効容量値の制御幅を大きくとれるので、コンデンサ57と58の一方は外付けのコンデンサとせず、メモリモジュール基板41の配線層間の寄生容量とすることができる。
【0060】
メモリLSI3を搭載するメモリモジュール基板41に変えて、メモリの動作を制御するメモリコントローラLSI、電圧レギュレータチップ、あるいは更に他のLSIをもあわせて搭載する回路基板を図20の構造とすることも可能である。
【0061】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、前記実施の形態1〜7をそれぞれ適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、小面積と低電源ノイズの両立が必要な半導体装置及びそれを搭載したプリント回路基板等で利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体装置において、可変容量コンデンサを搭載したプリント配線基板(PCB)の構成を示す図である。
【図2】本発明の前提技術による半導体装置において、プリント配線基板(PCB)の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1による半導体装置において、図1の簡易等価回路を示す図である。
【図4】本発明の前提技術による半導体装置において、図2の簡易等価回路を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1による半導体装置において、図3の給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【図6】本発明の前提技術による半導体装置において、図4の給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1による半導体装置において、図1の制御系回路を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態1による半導体装置において、図7の制御フローチャートを示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2による半導体装置において、パッケージ上のコンデンサに可変容量を用いた場合の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3による半導体装置において、オンチップコンデンサに可変容量を挿入した場合の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態4による半導体装置において、コンデンサまでの給電経路に可変インダクタンス部品を用いた場合の説明図である。
【図12】本発明の実施の形態4による半導体装置において、図11の給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態5による半導体装置において、コンデンサまでの給電経路に可変抵抗部品を挿入した場合の説明図である。
【図14】本発明の実施の形態5による半導体装置において、図13の給電系インピーダンスプロファイルを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態6による半導体装置において、容量制御デカップリングコンデンサ部品の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態6による半導体装置の容量制御方法を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態6による半導体装置のコンデンサに寄生するインダクタンス成分および抵抗成分まで考慮した等価回路図である。
【図18】本発明の実施の形態6による半導体装置のデカップリングコンデンサ部品の容量、インダクタンス成分、抵抗成分の制御方法を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態6による半導体装置において、容量制御デカップリングコンデンサ部品の変形例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態7によるメモリモジュールを示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1 コントローラLSI
2 レギュレータ制御用信号配線
3 メモリLSI
4 メモリ制御用信号配線
5 デカップリングコンデンサ部品
5−1、5−2、5−3 端子
8 容量制御用電源配線
9 電圧レギュレータチップ
11 プリント回路基板内給電網インピーダンスマトリクス
12 活性化率の高い回路ブロック
14 オンチップレギュレータ
15 平行平板容量
16 グランド配線
17 上部電極
18 パッケージ
19 下部電極
21 許容インピーダンス
31 メモリ内電源電流源
32 チップ内インピーダンスモデル
41 メモリモジュール基板
42 電源プレーン
43 制御用プレーン
44 グランドプレーン
45〜47 パッド
50 オンチップコンデンサ
51 可変インダクタンス部品
52 可変抵抗部品
54〜59 コンデンサ
61〜62 LSI
74〜78 コンデンサ
91 電圧コントローラ
92 電圧源
101〜102 プリント回路基板
131〜132 活性化率の低い回路ブロック
201〜205 電源インピーダンス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の半導体集積回路と、
前記第1の半導体集積回路の動作を制御する第2の半導体集積回路と、
前記第1の半導体集積回路に給電するためのグランド配線と電源配線との間に接続された可変インピーダンス部品と、
前記可変インピーダンス部品のインピーダンスを制御する第3の半導体集積回路とを有し、
前記第2の半導体集積回路の制御信号に基づいて、前記第1の半導体集積回路が動作し、
前記第2の半導体集積回路の制御信号に基づいて、前記第3の半導体集積回路が前記可変インピーダンス部品のインピーダンスを制御することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品が前記グランド配線および電源配線にそれぞれ接続される第1、第2の端子と、容量制御用の端子を有する容量値可変なデカップリングコンデンサ部品であることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品がインダクタンス値制御用の端子を有するインダクタンス値可変のインダクタンス部品を含むことを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品が抵抗値制御用の端子を有する抵抗値可変の抵抗部品を含むことを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品が、容量制御用の端子を有する容量値可変なデカップリングコンデンサ部品と、前記デカップリングコンデンサ部品に直列に接続され、インダクタンス値制御用の端子を有するインダクタンス値可変のインダクタンス部品とを有することを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品が前記第1の半導体集積回路を封止したパッケージの中に搭載されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項1記載の半導体装置において、
前記可変インピーダンス部品が前記第1の半導体集積回路の中に搭載されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
請求項7記載の半導体装置において、
前記第2の半導体集積回路と前記第3の半導体集積回路が1つの半導体集積回路の中に集積されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
請求項1記載の半導体装置において、
前記第1の半導体集積回路はメモリであり、
前記第2の半導体集積回路はメモリコントローラであり、
前記第2の半導体集積回路の制御信号はメモリアクセスコマンドであることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
請求項2記載の半導体装置において、
前記デカップリングコンデンサ部品内で容量を形成するために作られている電極部が圧電材料から成ることを特徴とする半導体装置。
【請求項11】
請求項3記載の半導体装置において、
前記可変インダクタンス部品は、スパイラルインダクタによる大インダクタンス経路と、短絡による小インダクタンス経路を有し、
前記2つの経路をスイッチで切り替え可能な構成であることを特徴とする半導体装置。
【請求項12】
請求項3記載の半導体装置において、
前記可変インダクタンス部品は、スパイラルインダクタとそれに近接したメタルプレートを有し、
前記メタルプレートと前記スパイラルインダクタとの距離を変更することでインダクタンス値の変更が可能であることを特徴とする半導体装置。
【請求項13】
請求項4記載の半導体装置において、
前記抵抗部品は、高抵抗率材料で形成された大抵抗経路と、金属材料で形成された小抵抗経路とを有し、
前記2つの経路をスイッチで切り替え可能な構成であることを特徴とする半導体装置。
【請求項14】
請求項1記載の半導体装置において、
前記第3の半導体集積回路が電圧レギュレータであることを特徴とする半導体装置。
【請求項15】
請求項9記載の半導体装置において、
前記第3の半導体集積回路が電圧レギュレータであることを特徴とする半導体装置。
【請求項16】
請求項2記載の半導体装置において、
前記容量値可変なデカップリングコンデンサ部品は、前記容量制御用の端子と前記第1の端子の間に接続される第1のコンデンサと、前記第2の端子と前記容量制御用の端子との間に接続される第2のコンデンサと、前記第1の端子と前記第2の端子の間に接続される第3のコンデンサを含むことを特徴とする半導体装置。
【請求項17】
第1の半導体集積回路と、
前記第1の半導体集積回路を搭載する配線基板とを有し、
前記配線基板は、前記第1の半導体集積回路に給電するための電源配線層およびグランド配線層、ならびに容量制御用端子に接続される容量制御用配線層とを少なくとも有し、
前記容量制御用配線層と前記グランド配線層の間には第1のコンデンサが接続され、
前記電源配線層と前記容量制御用配線層の間には第2のコンデンサが接続され、
前記電源配線層と前記グランド配線層の間には第3のコンデンサが接続され、
前記容量制御用端子に印加する電圧により、前記電源配線層とグランド配線層との間に実効的に形成されてデカップリングコンデンサとして機能する容量が制御されることを特徴とする半導体装置。
【請求項18】
請求項17記載の半導体装置において、
前記第1、第2のコンデンサのいずれか一方は前記配線基板中に寄生的に形成される容量であることを特徴とする半導体装置。
【請求項19】
請求項17記載の半導体装置において、
前記第1の半導体集積回路の動作を制御する第2の半導体集積回路と、
前記第2の半導体集積回路の制御動作に基づいて前記容量制御用端子に制御信号を印加する第3の半導体集積回路を更に有することを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−176922(P2009−176922A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13559(P2008−13559)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】