説明

半導体記憶装置

【課題】小型で動作信頼性の高い半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1、第2のインバータをクロスカップル接続させて形成されるインバータ対と、フロントゲートとバックゲートを有し前記バックゲートが前記第1のインバータの出力端子と前記第2のインバータの入力端子が接続する第1のノードに接続される第1のトランスファートランジスタと、前記フロントゲートと前記バックゲートを有し前記バックゲートが前記第2のインバータの出力端子と前記第1のインバータの入力端子が接続する第2のノードに接続される第2のトランスファートランジスタと、前記第2のノードにゲートが接続されるドライバトランジスタと、前記フロントゲートと前記バックゲートを有し前記バックゲートが前記第2のノードに接続され、電流経路の一端を前記ドライバトランジスタの電流経路一端に接続される読み出しトランジスタとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置に係り、特にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体記憶装置の集積度向上のためメモリセル等を形成するトランジスタのサイズが小型化されてきている。また、電源電圧の低下に伴いトランジスタの閾値電圧も低下している。これらにより、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧のばらつきが、メモリセルの動作に大きな影響を与えるようになってきている。
【0003】
特にSRAMは、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧のばらつきにより、メモリセルのスタティックノイズマージン(以下SNM)が低下してしまう。SNMが低いメモリセルは動作が不安定となるため、ノイズ等による微小電圧がビット線から印加されるとその微小電圧によりメモリセルに誤書き込みがされてしまう。そのため、選択されるメモリセルと同じワード線に接続されるメモリセル(以下非選択メモリセル)はデータ転送用のトランジスタ(以下トランスファートランジスタ)が導通するため、SNMが低いとビット線から転送されるノイズ等で不要な書き込みを起こしてしまっていた。
【0004】
よって、従来から知られている構成で形成されるSRAMは、電源電圧の低下化、及びトランジスタのサイズの小型化に対して問題を抱えていた。
【0005】
その対策として、トランスファートランジスタをFinFETで形成し、ゲートをフロントゲートとバックゲートに分け、バックゲートをそれぞれメモリセルの記憶ノードに接続させる方法(非特許文献1)がある。ここで、FinFETとは、チャネル部が半導体基板の絶縁層上に形成され、そのチャネル部の上面及び左右面を絶縁膜を介してゲート電極で挟まれた構造のものである。チャネル部を絶縁膜で覆い、且つチャネル部の複数の面をゲートで制御するため、オフ時のリーク電流を削減することができる。
【0006】
この方法であると、どちらか一方のトランスファーゲートのバックゲートは“L”のデータを記憶したノードと接続されているため、バックゲートが“L”レベルとなる。バックゲートが“L”レベルになるとトランジスタの閾値電圧が高くなる。これによって、非選択メモリセルのトランスファートランジスタは閾値電圧が高くなり導通状態となりづらくなるため、誤書き込みを減らすことが可能となる。
【0007】
しかし、選択メモリセルのトランスファーゲートも閾値電圧が高くなるため、読み出しや書き込み速度が遅くなってしまう、という問題があった。
【0008】
従って、従来の技術では、小型で動作信頼性の高い半導体記憶装置を提供する事が困難であった。
【非特許文献1】A. Carlson, Z. Guo, S. Balasubramanian, L.−T. Pang, T.−J. King Liu, B. Nikolic、「FinFET SRAM with Enhanced Read/Write Margins」、2006 IEEE International SOI Conference Proceedings、p.105−106
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、小型で動作信頼性の高い半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の一態様による半導体記憶装置は、第1のビット線と第2のビット線からなるビット線対と、メモリセルが選択される際選択電圧が印加されるワード線と、前記ビット線対と前記ワード線との交差部に形成されるメモリセルとを備え、前記メモリセルは、前記第1のビット線と前記第2のビット線の間に介在し第1のインバータと第2のインバータをクロスカップル接続させて形成されるインバータ対と、前記第1のビット線と前記第1のインバータの出力端子との間に介在し第1のフロントゲートと第1のバックゲートを有し前記第1のインバータの出力端子と前記第2のインバータの入力端子とが接続する第1のノードに前記第1のバックゲートが接続され前記第1のフロントゲートが前記ワード線に接続される第1のトランスファートランジスタと、前記第2のビット線と前記第2のインバータの出力端子との間に介在し第2のフロントゲートと第2のバックゲートを有し前記第2のインバータの出力端子と前記第1のインバータの入力端子とが接続する第2のノードに前記第2のバックゲートが接続され前記第2のフロントゲートが前記ワード線に接続される第2のトランスファートランジスタと、前記第2のノードにゲートが接続され電流経路の一端を接地電位に接続されるドライバトランジスタと、第3のフロントゲートと第3のバックゲートを有し、前記第3のフロントゲートが前記ワード線に接続され、電流経路の一端を前記ドライバトランジスタの他端に接続され他端を前記第1のビット線に接続される読み出しトランジスタとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、小型で動作信頼性の高い半導体記憶装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置(以下SRAM)を図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1の実施の形態]
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係るSRAM10の一部を示した等価回路図である。第1の実施の形態に係るSRAM10を形成するメモリセルMCは、第1方向に複数配設されるワード線WLと第2方向に複数配設されるビット線BLの交差部に形成される。図1Aには説明の都合上、ワード線WL[m]とビット線BL[n]、/BL[n]の交差部に形成されるメモリセルMCを示している(但しm、nは自然数)。
【0014】
メモリセルMCは、ビット線BL[n]とビット線/BL[n]からなるビット線対30の間に形成され、インバータ20とインバータ21をクロスカップル接続させて形成されるデータ記憶部13を有する。なお、インバータ20、21は、それぞれpMOSトランジスタ20AとnMOSトランジスタ20B、pMOSトランジスタ21AとnMOSトランジスタ21Bを直列に接続させて形成される。
【0015】
また、ビット線BL[n]とインバータ20の間にはデータ転送用にトランスファートランジスタ14が形成され、ビット線/BL[n]とインバータ21の間にも同じようにデータ転送用にトランスファートランジスタ15が形成される。トランスファートランジスタ14は、ゲートにワード線WL[m]が接続され、ドレインにビット線BL[n]が接続され、ソースにインバータ20の出力端子とインバータ21の入力端子が接続するノードN10が接続される。トランスファートランジスタ15は、ゲートにワード線WL[m]が接続され、ドレインにビット線/BL[n]が接続され、ソースにインバータ21の出力端子とインバータ20の入力端子が接続するノードN11が接続される。
【0016】
更に、ノードN11にはドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。ドライバトランジスタ16、及び読み出しトランジスタ17は、ソースとドレインの間に電流経路を有している。読み出しトランジスタ17は、ドレインにビット線BL[n]が接続され、ソースはドライバトランジスタ16のドレインと接続される。ドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。データ記憶部13と、トランジスタ14〜17とにより1つのメモリセルMCが構成される。
【0017】
なお、第1の実施の形態に係るSRAM内のメモリセルMCを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、トランスファートランジスタ14、15、ドライバトランジスタ16、及び読み出しトランジスタ17のみダブルゲート型のFinFETで形成される。但し、ドライバトランジスタ16は、ダブルゲート型でなくシングルゲート型のFinFETでも構わない。
【0018】
ここでFinFETの構成と動作について図2を用いて説明する。なお、第1の実施の形態においてドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17で使用するダブルゲート型のnチャネルFinFETを例に説明する。
【0019】
半導体フィン50は、p型拡散層51を2つのn型拡散層52で挟みこむように第1方向に沿って形成される。また、p型拡散層51は、第2方向に沿って形成される2つのゲート53により挟まれる。なお、説明の都合上、2つのn型拡散層52は、52Aをドレイン、52Bをソースと規定し、総称するときは52と称する。
【0020】
ゲート53に正電圧を印加すると、p型拡散層51のゲート53と接する面に反転層が形成され、ドレインからソースに電流が流れる。
【0021】
シングルゲート型のFinFETは、一連のゲートがチャネルと接するように形成されチャネル内を流れる電流を制御する構造である。
【0022】
それに対し、ダブルゲート型のFinFETは、図2に示すように二つに分離されたゲートがチャネルと接するように形成される。よって、ダブルゲート型のFinFETは、2つのゲート53でチャネルを流れる電流量(FinFETの動作閾値電圧)を調整可能なため、シングルゲート型に比べFinFETの動作閾値電圧を細かく設定することができる。
【0023】
図1Aに戻って説明する。
【0024】
トランスファートランジスタ14のバックゲートはノードN10に接続され、トランスファートランジスタ15のバックゲートはノードN11に接続される。
【0025】
ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17のバックゲートは、メモリセルMCからデータを読み出す際に読み出し電圧が印加されるカラム選択線COL[p]に接続される(但しpは自然数)。なお、カラム選択線COL[p]は第2方向に沿ってビット線対30毎に1本ずつ形成される。
【0026】
また、ドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]はビット線/BL[n]側に形成されてもよく、更に、図1Bに示すようにビット線BL[n]とビット線/BL[n]の両側に形成されてもよい。すなわち、インバータ20側だけではなくインバータ21側にも形成されてもよい。よって、ノードN10には第2のドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には第2の読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。第2の読み出しトランジスタ17は、ドレインにビット線/BL[n]が接続され、ソースは第2のドライバトランジスタ16のドレインと接続される。第2のドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。また、第2のドライバトランジスタ16及び第2の読み出しトランジスタ17もダブルゲート型で形成され、バックゲートはカラム選択線COL[p´]に接続される。
【0027】
なお、第1の実施の形態に係るSRAMを形成するメモリセルMC等は図1Aに示される数に限定されるものではない。
【0028】
ここで、図3に示すように、第1の実施の形態の回路構成からドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]が除かれた構成とされた場合について説明する。
【0029】
例えば、ノードN10にデータ“0”が記憶されノードN11にデータ“1”が記憶されている場合、トランスファートランジスタ14のバックゲートにはデータ“0”の電圧が印加される。データ“0”の電圧を0Vと規定し、データ“1”の電圧を1Vと規定すると、トランスファートランジスタ14のバックゲートには0Vが印加されるため、トランスファートランジスタ14の閾値電圧は上がってしまう。そのため、図3に示すような回路では、データ“0”が記憶されているノードN10からビット線BL[n]へデータを転送するのに時間がかかってしまう。図3の回路ではこのような問題があった。
【0030】
なお、トランスファートランジスタ15のバックゲートにはデータ“1”の電圧が印加されるためトランスファートランジスタ15の閾値電圧は下がる。よって、データの転送速度は低下しない。
【0031】
以上をまとめると、図3のような回路ではデータ“0”を読み出すのに時間がかかってしまっていた。
【0032】
それに対し第1の実施の形態に係るSRAMは、図1Aに示すようにドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]を備えている。
【0033】
ノードN10にデータ“0”が記憶されている場合、ノードN11にはデータ“1”が記憶されているためドライバトランジスタ16のフロントゲートにはデータ“1”の電圧が印加されドライバトランジスタ16は導通する。更に、ワード線WL[m]には選択電圧SVが印加されているため、読み出しトランジスタ17のフロントゲートに選択電圧SVが印加され読み出しトランジスタ17も導通する。
【0034】
また、カラム選択線COL[p]には読み出し電圧RVが印加されているため、ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17のバックゲートには読み出し電圧RVが印加される。そのため、ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17の閾値電圧は下がりドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17は導通しやすい状態となる。なお、選択電圧SV及び読み出し電圧RVは正電圧であり、例えば1Vとする。
【0035】
第1の実施の形態では、ノードN10に記憶されているデータ“0”を読み出す際、トランスファートランジスタ14からではなく、ドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSがドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17を通じてビット線BL[n]へ読み出される。それにより、読み出し速度の低下を防ぐことができる。また、読み出し電圧RVは、選択メモリセルMCが接続するカラム選択線COL[p]のみに印加される。よって、選択メモリセルMCと同じワード線WLに接続される非選択メモリセルMCの中でノードN10にデータ“0”が記憶されているメモリセルMCは、ドライバトランジスタ16および読み出しトランジスタ17の閾値電圧が高いため、これらを流れる不要な読み出し電流を削減することができる。
【0036】
以上より、第1の実施の形態は、選択メモリセルMCの読み出し速度の低下を防ぎ、非選択メモリセルMCの不要な読み出し電流を削減することが可能となる。
【0037】
次に、第1の実施の形態に係るSRAMを構成するメモリセルMCのレイアウトを、図4を用いて説明する。図4は、図1Aに示されたメモリセルMCの平面図である。
【0038】
メモリセルMCは、シリコン基板のウェル100に、第2方向に沿って形成されたN型拡散層101A〜101CとP型拡散層102A〜102Bを有する。また、拡散層101、102と交差するように第1方向に沿ってゲートコンタクトGCA〜GCFが形成される。複数あるN型拡散層101は101A、101B…と称し、総称する場合にはA、B…を付けずに101と称する。その他の構成要素(102〜105、GC、CP)も同様とする。
【0039】
ゲートコンタクトGCは、例えばポリシリコンで形成される。但し、本実施の形態はそれに限定されるものではない。以下、N型拡散層101及びP型拡散層102が形成される層をアクティブエリアと称する。なお、上述したように、第1の実施の形態に係るSRAMを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、一部のトランジスタのみダブルゲート型のFinFETで形成される。シングルゲート型のFinFETは拡散層101、102を覆うようにゲートコンタクトGCが形成され、ダブルゲート型のFinFETは図2に示すように拡散層101又は102を左右から異なるゲートコンタクトGCで挟むように形成される。
【0040】
アクティブエリアの上部の第1配線層には、ワード線WL[m]、ビット線BL[n]、/BL[n]、カラム選択線COL[p]、VDD線103、VSS線104、及びノード結合コンタクト105が形成される。これら第1配線層は、コンタクトプラグCPによってアクティブエリアと接続される。
【0041】
N型拡散層101AにはゲートコンタクトGCA〜GCDが接続される。また、N型拡散層101Aの一端はコンタクトプラグCPAを通じてビット線BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPBを通じてVSS線104Aに接続される。
【0042】
ゲートコンタクトGCAとGCBはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCAは読み出しトランジスタ17のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCBは読み出しトランジスタ17のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCAはコンタクトプラグCPCを通じてカラム選択線COL[p]に接続され、ゲートコンタクトGCBはコンタクトプラグCPDを通じてワード線WL[m]に接続される。
【0043】
ゲートコンタクトGCCとGCDはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCCはドライバトランジスタ16のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCDはドライバトランジスタ16のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPEを通じてカラム選択線COL[p]に接続され、ゲートコンタクトGCDはコンタクトプラグCPFを通じてノード結合コンタクト105Aに接続される。なお、ノード結合コンタクト105Aは回路上ではノードN11となる。
【0044】
なお、N型拡散層101A上には、ビット線BL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPA、ゲートコンタクトGCA、GCC、コンタクトプラグCPBの順で接続される。
【0045】
N型拡散層101BにはゲートコンタクトGCB、GCD、及びGCEが接続される。また、N型拡散層101Bの一端はコンタクトプラグCPGを通じてビット線BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPHを通じてVSS線104Aに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPIを通じてノード結合コンタクト105Bが接続される。なお、ノード結合コンタクト105Bは回路上ではノードN10となる。
【0046】
ゲートコンタクトGCBとGCEはN型拡散層101Bを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCBはトランスファートランジスタ14のフロントゲートとなり、ゲートコンタクトGCEはトランスファートランジスタ14のバックゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCEはコンタクトプラグCPJを通じてノード結合コンタクト105Bに接続される。
【0047】
ゲートコンタクトGCDはN型拡散層101Bを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のnMOSトランジスタ20Bのゲートとなる。
【0048】
なお、N型拡散層101B上には、ビット線BL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPG、ゲートコンタクトGCB、コンタクトプラグCPI、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPHの順で接続される。
【0049】
P型拡散層102AにはゲートコンタクトGCDが接続される。また、P型拡散層102Aの一端はコンタクトプラグCPKを通じてノード結合コンタクト105Bに接続され、他端はコンタクトプラグCPLを通じてVDD線103Aに接続される。
【0050】
ゲートコンタクトGCDはP型拡散層102Aを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のpMOSトランジスタ20Aのゲートとなる。
【0051】
なお、P型拡散層102A上には、VDD線103Aからノード結合コンタクト105Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPL、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPKの順で接続される。
【0052】
P型拡散層102BにはゲートコンタクトGCEが接続される。また、P型拡散層102Bの一端はコンタクトプラグCPMを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、他端はコンタクトプラグCPNを通じてVDD線103Bに接続される。
【0053】
ゲートコンタクトGCEはP型拡散層102Bを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のpMOSトランジスタ21Aのゲートとなる。
【0054】
なお、P型拡散層102B上には、VDD線103Bからノード結合コンタクト105Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPN、ゲートコンタクトGCE、コンタクトプラグCPMの順で接続される。
【0055】
N型拡散層101CにはゲートコンタクトGCD〜GCFが接続される。また、N型拡散層101Cの一端はコンタクトプラグCPPを通じてビット線/BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPQを通じてVSS線104Bに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPRを通じてノード結合コンタクト105Aが接続される。
【0056】
ゲートコンタクトGCDとGCFはN型拡散層101Cを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCDはトランスファートランジスタ15のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCFはトランスファートランジスタ15のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCFはコンタクトプラグCPSを通じてワード線WL[m]に接続される。
【0057】
ゲートコンタクトGCEはN型拡散層101Cを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のnMOSトランジスタ21Bのゲートとなる。
【0058】
なお、N型拡散層101C上には、ビット線/BL[n]からVSS104Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPP、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPR、ゲートコンタクトGCE、コンタクトプラグCPQの順で接続される。
【0059】
次に、第1の実施の形態に係るSRAMの読み出し動作を図1A、図5A、図5Bを用いて説明する。図5Aは第1の実施の形態の読み出し時のタイミングチャートであり、図5Bは図3の回路の読み出し時のタイミングチャートである。
【0060】
図1Aに示されるワード線WL[m]とビット線BL[n]、/BL[n]の交差部に接続されるメモリセルMC内のノードN10に“0”データが記憶され、ノードN11に“1”データが記憶されている場合を例に説明する。
【0061】
図5Aに示すように、時刻t0に、図示しないプリチャージ回路によりメモリセルMCが接続するビット線BL[n]、/BL[n]にプリチャージ電圧PREが印加される。プリチャージ電圧PREは、例えば1Vとする。
【0062】
次に、時刻t1に、メモリセルMCが接続するワード線WL[m]に図示しないロウデコーダより選択電圧SVが印加され、更にカラム選択線COL[p]に図示しないカラムデコーダより読み出し電圧RVが印加される。選択電圧SV、及び読み出し電圧RVは、例えば1Vとする。
【0063】
すると、フロントゲートにワード線WL[m]が接続されるトランスファートランジスタ14、15と読み出しトランジスタ17は選択電圧SVにより導通する。なお、ドライバトランジスタ16のゲートにはノードN11のデータ“1”の電圧が印加されているため、ドライバトランジスタ16は導通している。以上より、ビット線BL[n]にはドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSが読み出され、ビット線/BL[n]にはノードN11のデータが読み出される。
【0064】
第1の実施の形態は、図1Aに示すようにドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17を備え、ドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17のバックゲートはカラム選択線COL[p]に接続されている。
【0065】
ノードN10に記憶されているデータ“0”を読み出す際、ドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSがドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17を通じてビット線BL[n]へ読み出される。
【0066】
また、読み出し時は、カラム選択線COL[p]に読み出し電圧RVが印加されているため、ドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17のバックゲートには読み出し電圧RVが印加される。よって、ドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17は導通しやすい状態、換言すると、データの読み出し速度が速い状態となる。また、読み出し電圧RVは、選択メモリセルMCが接続するカラム選択線COL[p]のみに印加される。よって、選択メモリセルMCと同じワード線WLに接続される非選択メモリセルMCの中でノードN10にデータ“0”が記憶されているメモリセルMCは、図5Bに示すようにドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17の閾値電圧が高いため、これらを流れる不要な読み出し電流を削減することができる。また、図5Aと図5Bを比較した場合、ビット線BL[n]の電位がデータ読み出しに伴い低下する時刻t2は、図5Aの方が早くなる。すなわち、読み出し速度が速くなる。
【0067】
以上より、第1の実施の形態は、選択メモリセルMCの読み出し速度の低下を防ぎつつ、非選択メモリセルMCの不要な読み出し電流を削減することが可能となる。
【0068】
[第2の実施の形態]
図6Aは、本発明の第2の実施の形態に係るSRAM10の一部を示した等価回路図である。第2の実施の形態は、図6Aに示すように第1の実施の形態のワード線WL[m]とビット線BL[n]を書き込み用と読み出し用の2本にした構成となっており、その点のみが第1の実施の形態と異なりその他の点は同様である。なお、図6Aにおいて第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0069】
第2の実施の形態に係るSRAM10を形成するメモリセルMCは、第1方向に沿って配設される書き込み用ワード線WWL及び読み出し用ワード線RWLと、第2方向に沿って配設される書き込み用ビット線WBL及び読み出し用ビット線RBLの交差部に形成される。図6Aには説明の都合上、書き込み用ワード線WWL[m]と書き込み用ビット線WBL[n]、/WBL[n]の交差部に形成されるメモリセルMCを示している(但しm、nは自然数)。
【0070】
メモリセルMCは、インバータ20とインバータ21をクロスカップル接続させて形成されるデータ記憶部13を有する。なお、インバータ20、21は、それぞれpMOSトランジスタ20AとnMOSトランジスタ20B、pMOSトランジスタ21AとnMOSトランジスタ21Bを直列に接続させて形成される。この点は第1の実施の形態と同様である。
【0071】
書き込み用ビット線WBL[n]とインバータ20の出力端子との間にはデータ転送用にトランスファートランジスタ14が形成され、書き込み用ビット線/WBL[n]とインバータ21の出力端子と間にも同じようにデータ転送用にトランスファートランジスタ15が形成される。
【0072】
トランスファートランジスタ14は、ゲートに書き込み用ワード線WWL[m]が接続され、ドレインに書き込み用ビット線WBL[n]が接続され、ソースにインバータ20の出力端子とインバータ21の入力端子が接続するノードN10が接続される。トランスファートランジスタ15は、ゲートに書き込み用ワード線WWL[m]が接続され、ドレインに書き込み用ビット線/WBL[n]が接続され、ソースにインバータ21の出力端子とインバータ20の入力端子が接続するノードN11が接続される。
【0073】
更に、ノードN11にはドライバトランジスタ16のゲートが接続され、読み出し用ワード線RWL[m]には読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。読み出しトランジスタ17は、ドレインに読み出し用ビット線RBL[n]が接続され、ソースはドライバトランジスタ16のドレインと接続される。ドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。
【0074】
なお、第2の実施の形態に係るSRAM内のメモリセルMCを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、トランスファートランジスタ14、15、ドライバトランジスタ16、及び読み出しトランジスタ17のみダブルゲート型のFinFETで形成される。但し、ドライバトランジスタ16は、ダブルゲート型でなくシングルゲート型のFinFETでも構わない。
【0075】
トランスファートランジスタ14のバックゲートはノードN10に接続され、トランスファートランジスタ15のバックゲートはノードN11に接続される。
【0076】
ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17のバックゲートは、メモリセルMCからデータを読み出す際に読み出し電圧が印加されるカラム選択線COL[p]に接続される(但しpは自然数)。なお、カラム選択線COL[p]は第2方向に沿って書き込み用ビット線対30毎に1本ずつ形成される。
【0077】
また、図6Bに示すようにビット線BLのみを書き込み用と読み出し用に分けてワード線WLは1本のみ(読み出し/書き込み共通)としてもよいし、図6Cに示すようにワード線WLのみを書き込み用と読み出し用に分けてビット線は1本のみ(読み出し/書き込み共通)としても構わない。なお、上記構成毎の効果については動作説明部に記述する。
【0078】
なお、一対の読み出し用ビット線RBL[n]、/RBL[n]を1つのメモリセルMCに対し設けることも可能である。この場合、ドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]は読み出し用ビット線/RBL[n]側に形成されてもよく、更に、図1Bに示した例と同様に、読み出し用ビット線RBL[n]と読み出し用ビット線/RBL[n]の両側に第1のドライバトランジスタ16、第1の読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]形成してもよい(読み出し用ビット線RBL[n]側に、第1のドライバトランジスタ16、第1の読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]を設けると共に、読み出し用ビット線/RBL[n]側に、第2のドライバトランジスタ16、第2の読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p’]を設けることもできる)。すなわち、インバータ20側だけではなくインバータ21側にも形成されてもよい。この場合、ノードN10には第2のドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には第2の読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。第2の読み出しトランジスタ17は、ドレインに読み出し用ビット線/RBL[n]が接続され、ソースは第2のドライバトランジスタ16のドレインと接続される。第2のドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。また、第2のドライバトランジスタ16及び第2の読み出しトランジスタ17もダブルゲート型で形成され、バックゲートは第2のカラム選択線COL[p´]に接続される。
【0079】
次に、第2の実施の形態に係るSRAMを構成するメモリセルMCのレイアウトを、図7を用いて説明する。図7は、図6Aに示されたメモリセルMCの平面図である。図7において第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0080】
メモリセルMCは、シリコン基板のウェル100に、第2方向に沿って形成されたN型拡散層101A〜101CとP型拡散層102A〜102Bを有する。また、拡散層101、102と交差するように第1方向に沿ってゲートコンタクトGCA〜GCGが形成される。複数あるN型拡散層101は101A、101B…と称し、総称する場合にはA、B…を付けずに101と称する。その他の構成要素(102〜105、GC、CP)も同様とする。
【0081】
ゲートコンタクトGCは、例えばポリシリコンで形成される。但し、本実施の形態はそれに限定されるものではない。以下、N型拡散層101及びP型拡散層102が形成される層をアクティブエリアと称する。なお、上述したように、第2の実施の形態に係るSRAMを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、一部のトランジスタのみダブルゲート型のFinFETで形成される。シングルゲート型のFinFETは拡散層101、102を覆うようにゲートコンタクトGCが形成され、ダブルゲート型のFinFETは図2に示すように拡散層101又は102を左右から異なるゲートコンタクトGCで挟むように形成される。これらの点は第1の実施の形態と同様である。
【0082】
アクティブエリアの上部の第1配線層には、書き込み用ワード線WWL[m]、読み出し用ワード線RWL[m]、書き込み用ビット線WBL[n]、/WBL[n]、読み出し用ビット線RBL[n]、カラム選択線COL[p]、VDD線103、VSS線104、及びノード結合コンタクト105が形成される。これら第1配線層は、コンタクトプラグCPによってアクティブエリアと接続される。
【0083】
N型拡散層101AにはゲートコンタクトGCA〜GCDが接続される。また、N型拡散層101Aの一端はコンタクトプラグCPAを通じて読み出し用ビット線RBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPBを通じてVSS線104Aに接続される。
【0084】
ゲートコンタクトGCAとGCBはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCAは読み出しトランジスタ17のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCBは読み出しトランジスタ17のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCAはコンタクトプラグCPCを通じてカラム選択線COL[p]に接続され、ゲートコンタクトGCBはコンタクトプラグCPDを通じて読み出し用ワード線RWL[m]に接続される。
【0085】
ゲートコンタクトGCCとGCDはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCCはドライバトランジスタ16のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCDはドライバトランジスタ16のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPEを通じてカラム選択線COL[p]に接続され、ゲートコンタクトGCDはコンタクトプラグCPFを通じてノード結合コンタクト105Aに接続される。なお、ノード結合コンタクト105Aは回路上ではノードN11となる。
【0086】
なお、N型拡散層101A上には、読み出し用ビット線RBL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPA、ゲートコンタクトGCA、GCC、コンタクトプラグCPBの順で接続される。
【0087】
N型拡散層101BにはゲートコンタクトGCD〜GCFが接続される。また、N型拡散層101Bの一端はコンタクトプラグCPGを通じて書き込み用ビット線WBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPHを通じてVSS線104Aに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPIを通じてノード結合コンタクト105Bが接続される。なお、ノード結合コンタクト105Bは回路上ではノードN10となる。
【0088】
ゲートコンタクトGCEとGCFはN型拡散層101Bを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCEはトランスファートランジスタ14のフロントゲートとなり、ゲートコンタクトGCFはトランスファートランジスタ14のバックゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCEはコンタアクトプラグCPJを通じて書き込み用ワード線WWL[m]に接続され、ゲートコンタクトGCFはコンタクトプラグCPKを通じてノード結合コンタクト105Bに接続される。
【0089】
ゲートコンタクトGCDはN型拡散層101Bを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のnMOSトランジスタ20Bのゲートとなる。
【0090】
なお、N型拡散層101B上には、書き込み用ビット線WBL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPG、ゲートコンタクトGCE、コンタクトプラグCPI、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPHの順で接続される。
【0091】
P型拡散層102AにはゲートコンタクトGCDが接続される。また、P型拡散層102Aの一端はコンタクトプラグCPLを通じてノード結合コンタクト105Bに接続され、他端はコンタクトプラグCPMを通じてVDD線103Aに接続される。
【0092】
ゲートコンタクトGCDはP型拡散層102Aを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のpMOSトランジスタ20Aのゲートとなる。
【0093】
なお、P型拡散層102A上には、VDD線103Aからノード結合コンタクト105Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPM、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPLの順で接続される。
【0094】
P型拡散層102BにはゲートコンタクトGCFが接続される。また、P型拡散層102Bの一端はコンタクトプラグCPNを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、他端はコンタクトプラグCPPを通じてVDD線103Bに接続される。
【0095】
ゲートコンタクトGCFはP型拡散層102Bを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のpMOSトランジスタ21Aのゲートとなる。
【0096】
なお、P型拡散層102B上には、VDD線103Bからノード結合コンタクト105Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPP、ゲートコンタクトGCF、コンタクトプラグCPNの順で接続される。
【0097】
N型拡散層101CにはゲートコンタクトGCD、GCF、及びGCGが接続される。また、N型拡散層101Cの一端はコンタクトプラグCPQを通じて書き込み用ビット線/WBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPRを通じてVSS線104Bに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPSを通じてノード結合コンタクト105Aが接続される。
【0098】
ゲートコンタクトGCDとGCGはN型拡散層101Cを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCDはトランスファートランジスタ15のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCGはトランスファートランジスタ15のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCGはコンタクトプラグCPTを通じて書き込み用ワード線WWL[m]に接続される。
【0099】
ゲートコンタクトGCFはN型拡散層101Cを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のnMOSトランジスタ21Bのゲートとなる。
【0100】
なお、N型拡散層101C上には、書き込み用ビット線/WBL[n]からVSS104Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPQ、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPS、ゲートコンタクトGCF、コンタクトプラグCPRの順で接続される。
【0101】
次に、第2の実施の形態に係るSRAMの読み出し動作を図6A及び図8を用いて説明する。図8は第2の実施の形態の読み出し時のタイミングチャートである。図8では、メモリセルMC内のノードN10に“0”データが記憶され、ノードN11に“1”データが記憶されている場合を図示している。
【0102】
図6Aに示される読み出しワード線RWL[m]と読み出しビット線RBL[n]の交差部に接続されるメモリセルMCのデータを読み出す場合を例に説明する。
【0103】
図8に示すように、時刻t0に、図示しないプリチャージ回路によりメモリセルMCが接続する読み出し用ビット線RBL[n]にプリチャージ電圧PREが印加される。プリチャージ電圧PREは、例えば1Vとする。なお、書き込み用ワード線WWL[m]には、図8に示すように0Vが印加される。よって、第2の実施の形態では、読み出し時に書き込み用ビット線WBL[n]および/WBL[n]とデータ記憶部13は完全に切り離される。
【0104】
次に、時刻t1に、メモリセルMCが接続する読み出し用ワード線RWL[m]に図示しないロウデコーダより選択電圧SVが印加され、更にカラム選択線COL[p]に図示しないカラムデコーダより読み出し電圧RVが印加される。選択電圧SV、及び読み出し電圧RVは、例えば1Vとする。なお、書き込み用ワード線WWL[m]には、図8に示すように読み出し電圧は印加されない。よって、第2の実施の形態では、トランスファートランジスタ14、15は読み出し時に導通されないため、非選択メモリセルMCのリードディスターブを防ぐことができる。
【0105】
次に、ゲートに読み出し用ワード線RWL[m]が接続される読み出しトランジスタ17は選択電圧SVにより導通する。ノードN10にデータ“0”が記憶されている場合は、ドライバトランジスタ16は導通するため、読み出し用ビット線RBL[n]はVSSの電位となる。逆に、ノードN10にデータ“1”が記憶されている場合は、ドライバトランジスタ16は導通しないため、読み出し用ビット線RBL[n]はプリチャージ電圧PREを保持したままハイインピーダンス状態となる。
【0106】
第1の実施の形態と同じように第2の実施の形態もドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COL[p]を備えている。よって、ノードN10に記憶されているデータ“0”を読み出す際は、ドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSがドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17を通じてビット線BL[n]へ読み出される。それにより、読み出し速度の低下を防ぐことができる。
【0107】
以上より、第2の実施の形態は、第1の実施の形態により得る効果に加え非選択メモリセルMCのリードディスターブを防ぐことが可能となる。
【0108】
なお、図6Bに示すようなビット線BLのみを読み出し用と書き込み用に分けた場合は、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、図6Cに示すようなワード線WLのみを読み出し用と書き込み用に分ける場合は、図6Aと同じように第1の実施の形態により得る効果に加え非選択メモリセルMCのリードディスターブを防ぐことが可能となる。
【0109】
[第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るSRAM10の一部を示した等価回路図である。第3の実施の形態は、図9に示すように、カラム選択線COLを有していない点で第1の実施の形態と異なっている。また、読み出しトランジスタ17のバックゲートがノードN11に接続され、ドライバトランジスタ16がシングルゲート型で形成される構成となっている。これらの点のみが第1の実施の形態と異なりその他の点は同様である。なお、図9において第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0110】
第3の実施の形態に係るSRAM10を形成するメモリセルMCは、第1方向に複数配設されるワード線WLと、第2方向に複数配設されるビット線BLの交差部に形成される。図9には説明の都合上、ワード線WL[m]とビット線BL[n]、/BL[n]の交差部に形成されるメモリセルMCを示している(但しm、nは自然数)。
【0111】
メモリセルMCは、ビット線BL[n]とビット線/BL[n]からなるビット線対30の間に形成され、インバータ20とインバータ21をクロスカップル接続させて形成されるデータ記憶部13を有する。なお、インバータ20、21は、それぞれpMOSトランジスタ20AとnMOSトランジスタ20B、pMOSトランジスタ21AとnMOSトランジスタ21Bを直列に接続させて形成される。
【0112】
ビット線BL[n]とインバータ20の出力端子との間にはデータ転送用にトランスファートランジスタ14が形成され、ビット線/BL[n]とインバータ21の出力端子との間にも同じようにデータ転送用にトランスファートランジスタ15が形成される。トランスファートランジスタ14は、ゲートにワード線WL[m]が接続され、ドレインにビット線BL[n]が接続され、ソースにインバータ20の出力端子とインバータ21の入力端子が接続するノードN10が接続される。トランスファートランジスタ15は、ゲートにワード線WL[m]が接続され、ドレインにビット線/BL[n]が接続され、ソースにインバータ21の出力端子とインバータ20の入力端子が接続するノードN11が接続される。
【0113】
更に、ノードN11にはドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。読み出しトランジスタ17は、ドレインにビット線BL[n]が接続され、ソースはドライバトランジスタ16のドレインと接続される。ドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。これらの点は第1の実施の形態と同様である。
【0114】
なお、第3の実施の形態に係るSRAM内のメモリセルMCを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、トランスファートランジスタ14、15、及び読み出しトランジスタ17のみダブルゲート型のFinFETで形成される。
【0115】
トランスファートランジスタ14のバックゲートはノードN10に接続され、トランスファートランジスタ15と読み出しトランジスタ17のバックゲートはノードN11に接続される。
【0116】
また、ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17はビット線/BL[n]側に形成されてもよく、更に、図1Bに示した例と同様に、ビット線BL[n]とビット線/BL[n]の両側に形成されてもよい。すなわち、インバータ20側だけではなくインバータ21側にもドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17とが形成されてもよい。よって、ノードN10には第2のドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には第2の読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。第2の読み出しトランジスタ17は、ドレインにビット線/BL[n]が接続され、ソースは第2のドライバトランジスタ16のドレインと接続される。第2のドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。また、第2のドライバトランジスタ及び第2の読み出しトランジスタもダブルゲート型で形成される。
【0117】
なお、第3の実施の形態に係るSRAMを形成するメモリセルMC等は図1Aに示される数に限定されるものではない。
【0118】
次に、第3の実施の形態に係るSRAMを構成するメモリセルMCのレイアウトを、図10を用いて説明する。図10は、図9に示されたメモリセルMCの平面図である。図10において第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0119】
メモリセルMCは、シリコン基板のウェル100に、第2方向に沿って形成されたN型拡散層101A〜101CとP型拡散層102A〜102Bを有する。また、拡散層101、102と交差するように第1方向に沿ってゲートコンタクトGCA〜GCEが形成される。複数あるN型拡散層101は101A、101B…と称し、総称する場合にはA、B…を付けずに101と称する。その他の構成要素(102〜105、GC、CP)も同様とする。
【0120】
ゲートコンタクトGCは、例えばポリシリコンで形成される。但し、本実施の形態はそれに限定されるものではない。以下、N型拡散層101及びP型拡散層102が形成される層をアクティブエリアと称する。なお、上述したように、第3の実施の形態に係るSRAMを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、一部のトランジスタのみダブルゲート型のFinFETで形成される。シングルゲート型のFinFETは拡散層101、102を覆うようにゲートコンタクトGCが形成され、ダブルゲート型のFinFETは図2に示すように拡散層101又は102を左右から異なるゲートコンタクトGCで挟むように形成される。これらの点は第1の実施の形態と同様である。
【0121】
アクティブエリアの上部の第1配線層には、ワード線WL[m]、ビット線BL[n]、/BL[n]、VDD線103、VSS線104、及びノード結合コンタクト105が形成される。これら第1配線層は、コンタクトプラグCPによってアクティブエリアと接続される。
【0122】
N型拡散層101AにはゲートコンタクトGCA〜GCCが接続される。また、N型拡散層101Aの一端はコンタクトプラグCPAを通じてビット線BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPBを通じてVSS線104Aに接続される。
【0123】
ゲートコンタクトGCAとGCBはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCAは読み出しトランジスタ17のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCBは読み出しトランジスタ17のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCAはコンタクトプラグCPCを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、ゲートコンタクトGCBはコンタクトプラグCPDを通じてワード線WL[m]に接続される。なお、ノード結合コンタクト105Aは回路上ではノードN11となる。
【0124】
ゲートコンタクトGCCはN型拡散層101Aを覆うように第1方向に形成されドライバトランジスタ16のゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPEを通じてノード結合コンタクト105Aに接続される。
【0125】
なお、N型拡散層101A上には、ビット線BL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPA、ゲートコンタクトGCA、GCC、コンタクトプラグCPBの順で接続される。
【0126】
N型拡散層101BにはゲートコンタクトGCB〜GCDが接続される。また、N型拡散層101Bの一端はコンタクトプラグCPGを通じてビット線BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPHを通じてVSS線104Aに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPIを通じてノード結合コンタクト105Bが接続される。なお、ノード結合コンタクト105Bは回路上ではノードN10となる。
【0127】
ゲートコンタクトGCBとGCDはN型拡散層101Bを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCBはトランスファートランジスタ14のフロントゲートとなり、ゲートコンタクトGCDはトランスファートランジスタ14のバックゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCDはコンタクトプラグCPJを通じてノード結合コンタクト105Bに接続される。
【0128】
ゲートコンタクトGCCはN型拡散層101Bを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のnMOSトランジスタ20Bのゲートとなる。
【0129】
なお、N型拡散層101B上には、ビット線BL[n]からVSS線104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPG、ゲートコンタクトGCB、コンタクトプラグCPI、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPHの順で接続される。
【0130】
P型拡散層102AにはゲートコンタクトGCCが接続される。また、P型拡散層102Aの一端はコンタクトプラグCPKを通じてノード結合コンタクト105Bに接続され、他端はコンタクトプラグCPLを通じてVDD線103Aに接続される。
【0131】
ゲートコンタクトGCCはP型拡散層102Aを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のpMOSトランジスタ20Aのゲートとなる。
【0132】
なお、P型拡散層102A上には、VDD線103Aからノード結合コンタクト105Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPL、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPKの順で接続される。
【0133】
P型拡散層102BにはゲートコンタクトGCDが接続される。また、P型拡散層102Bの一端はコンタクトプラグCPMを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、他端はコンタクトプラグCPNを通じてVDD線103Bに接続される。
【0134】
ゲートコンタクトGCDはP型拡散層102Bを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のpMOSトランジスタ21Aのゲートとなる。
【0135】
なお、P型拡散層102B上には、VDD線103Bからノード結合コンタクト105Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPN、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPMの順で接続される。
【0136】
N型拡散層101CにはゲートコンタクトGCC〜GCEが接続される。また、N型拡散層101Cの一端はコンタクトプラグCPPを通じてビット線/BL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPQを通じてVSS線104Bに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPRを通じてノード結合コンタクト105Aが接続される。
【0137】
ゲートコンタクトGCCとGCEはN型拡散層101Cを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCCはトランスファートランジスタ15のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCEはトランスファートランジスタ15のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPFを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、ゲートコンタクトGCEはコンタクトプラグCPSを通じてワード線WL[m]に接続される。
【0138】
ゲートコンタクトGCDはN型拡散層101Cを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のnMOSトランジスタ21Bのゲートとなる。
【0139】
なお、N型拡散層101C上には、ビット線/BL[n]からVSS104Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPP、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPR、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPQの順で接続される。
【0140】
次に、第3の実施の形態に係るSRAMの読み出し動作を図9、図11を用いて説明する。図11は第3の実施の形態の読み出し時のタイミングチャートである。なお、図9に示されるワード線WL[m]とビット線BL[n]、/BL[n]の交差部に接続されるメモリセルMC内のノードN10に“0”データが記憶され、ノードN11に“1”データが記憶されている場合を例に説明する。
【0141】
図11に示すように、時刻t0に、図示しないプリチャージ回路により、メモリセルMCが接続するビット線BL[n]、/BL[n]にプリチャージ電圧PREが印加される。プリチャージ電圧PREは、例えば1Vとする。
【0142】
次に、時刻t1に、メモリセルMCが接続するワード線WL[m]に図示しないロウデコーダより選択電圧SVが印加される。選択電圧SVは、例えば1Vとする。
【0143】
すると、ゲートにワード線WL[m]が接続されるトランスファートランジスタ14、15と読み出しトランジスタ17は選択電圧SVにより導通する。
【0144】
第3の実施の形態は、図9に示すようにドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17を備え、読み出しトランジスタ17のバックゲートはノードN11に接続されている。
【0145】
ノードN10にデータ“0”が記憶されていた場合、ノードN11にはデータ“1”が記憶されているため、ドライバトランジスタ16のゲート及び読み出しトランジスタ17のバックゲートにはデータ“1”の電圧が印加される。それによって、ドライバトランジスタ16は導通する。
【0146】
更に、ワード線WL[m]には選択電圧SVが印加されているため、読み出しトランジスタ17のゲートにも選択電圧SVが印加され、読み出しトランジスタ17も導通する。また、読み出しトランジスタ17のバックゲートはデータ“1”の電圧が印加されているため、読み出しトランジスタ17の閾値電圧は下がる。よって、読み出しトランジスタ17は導通しやすい状態、換言すると、データの読み出し速度が速い状態となる。
【0147】
第3の実施の形態では、ノードN10に記憶されているデータ“0”を読み出す際、ドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSがドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17を通じてビット線BL[n]へ読み出される。それにより、図11に示されるように読み出し速度の低下を防ぐことができる。逆に、ノードN10に記憶されているデータ“1”を読み出す際は、読み出しトランジスタ17のバックゲートはデータ“0”の電圧が印加されているため、読み出しトランジスタ17の閾値電圧は高くなり、リーク電流を削減することができる。
【0148】
第1の実施の形態は、読み出す際にカラム選択線COLに読み出し電圧RVが印加されるため、ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17のバックゲートにはデータ“1”の電圧が印加される。ノードN10にデータ“1”が記憶されていた場合、ドライバトランジスタ16のフロントゲートにはデータ“0”の電圧が印加されるため、ドライバトランジスタ16は導通しない。換言すると、ビット線BL[n]からドライバトランジスタ16のソースに接続されるVSSまで電流経路は形成されない。しかし、ドライバトランジスタ16のバックゲートには読み出し電圧RVが印加されているため、ドライバトランジスタ16にリーク電流が発生する可能性がある。
【0149】
それに対し第3の実施の形態は、ノードN10にデータ“1”が記憶されていた場合、読み出しトランジスタ17のバックゲートにはノードN11に記憶されているデータ“0”の電圧が印加されるため、読み出しトランジスタ17が導通しづらくなる上、ドライバトランジスタ16はシングルゲート型で形成されるため、リーク電流の発生を防ぐことが可能となる。
【0150】
以上より、第3の実施の形態は第1の実施の形態により得る効果に加え、ノードN10にデータ“1”が記憶されていた場合のメモリセルMCに発生するリーク電流を防ぐことが可能となる。
【0151】
[第4の実施の形態]
図12は、本発明の第4の実施の形態に係るSRAM10の一部を示した等価回路図である。第4の実施の形態は、図12に示すように第3の実施の形態のワード線WL[m]とビット線BL[n]を書き込み用と読み出し用の各2本(ワード線WWL/RWL、ビット線WBL/RBL)にした構成となっており、その点のみが第3の実施の形態と異なりその他の点は同様である。なお、図12において第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0152】
第4の実施の形態に係るSRAM10を形成するメモリセルMCは、第1方向に沿って配設される書き込み用ワード線WWL及び読み出し用ワード線RWLと、第2方向に沿って配設される書き込み用ビット線WBL及び読み出し用ビット線RBLの交差部に形成される。図12には説明の都合上、書き込み用ワード線WWL[m]と書き込み用ビット線WBL[n]、/WBL[n]の交差部に形成されるメモリセルMCを示している(但しm、nは自然数)。
【0153】
メモリセルMCは、インバータ20とインバータ21をクロスカップル接続させて形成されるデータ記憶部13を有する。なお、インバータ20、21は、それぞれpMOSトランジスタ20AとnMOSトランジスタ20B、pMOSトランジスタ21AとnMOSトランジスタ21Bを直列に接続させて形成される。この点は第3の実施の形態と同様である。
【0154】
書き込み用ビット線WBL[n]とインバータ20の出力端子との間にはデータ転送用にトランスファートランジスタ14が形成され、書き込み用ビット線/WBL[n]とインバータ21の出力端子との間にも同じようにデータ転送用にトランスファートランジスタ15が形成される。
【0155】
トランスファートランジスタ14は、ゲートに書き込み用ワード線WWL[m]が接続され、ドレインに書き込み用ビット線WBL[n]が接続され、ソースにインバータ20の出力端子とインバータ21の入力端子が接続するノードN10が接続される。トランスファートランジスタ15は、ゲートに書き込み用ワード線WWL[m]が接続され、ドレインに書き込み用ビット線/WBL[n]が接続され、ソースにインバータ21の出力端子とインバータ20の入力端子が接続するノードN11が接続される。
【0156】
更に、ノードN11にはドライバトランジスタ16のゲートが接続され、読み出し用ワード線RWL[m]には読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。読み出しトランジスタ17は、ドレインに読み出し用ビット線RBL[n]が接続され、ソースはドライバトランジスタ16のドレインと接続される。ドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。
【0157】
なお、第4の実施の形態に係るSRAM内のメモリセルMCを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、トランスファートランジスタ14、15、及び読み出しトランジスタ17のみダブルゲート型のFinFETで形成される。
【0158】
トランスファートランジスタ14のバックゲートはノードN10に接続され、トランスファートランジスタ15と読み出しトランジスタ17のバックゲートはノードN11に接続される。
【0159】
また、図6Bに示した例と同様に、ビット線BLのみを書き込み用と読み出し用に分けてもよいし、また、図6Cに示した例と同様に、ワード線WLのみを書き込み用と読み出し用に分けても構わない。なお、上記構成毎の効果は第2の実施の形態と同様である。
【0160】
なお、一対の読み出し用ビット線RBL[n]、/RBL[n]を1つのメモリセルMCに対し設けることも可能である。この場合、ドライバトランジスタ16と読み出しトランジスタ17は読み出し用ビット線/RBL[n]側に形成されてもよく、更に、図1Bに示した例と同様に、読み出し用ビット線RBL[n]と読み出し用ビット線/RBL[n]の両側に形成されてもよい。すなわち、インバータ20側だけではなくインバータ21側にも形成されてもよい。よって、ノードN10には第2のドライバトランジスタ16のゲートが接続され、ワード線WL[m]には第2の読み出しトランジスタ17のゲートが接続される。第2の読み出しトランジスタ17は、ドレインに読み出し用ビット線/RBL[n]が接続され、ソースは第2のドライバトランジスタ16のドレインと接続される。第2のドライバトランジスタ16のソースには接地電位VSSが供給される。また、第2のドライバトランジスタ及び第2の読み出しトランジスタもダブルゲート型で形成される。
【0161】
なお、第4の実施の形態に係るSRAMを形成するメモリセルMC等は図12に示される数に限定されるものではない。
【0162】
次に、第4の実施の形態に係るSRAMを構成するメモリセルMCのレイアウトを、図13を用いて説明する。図13は、図12に示されたメモリセルMCの平面図である。図13において第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
【0163】
メモリセルMCは、シリコン基板のウェル100に、第2方向に沿って形成されたN型拡散層101A〜101CとP型拡散層102A〜102Bを有する。また、拡散層101、102と交差するように第1方向に沿ってゲートコンタクトGCA〜GCFが形成される。複数あるN型拡散層101は101A、101B…と称し、総称する場合にはA、B…を付けずに101と称する。その他の構成要素(102〜105、GC、CP)も同様とする。
【0164】
ゲートコンタクトGCは、例えばポリシリコンで形成される。但し、本実施の形態はそれに限定されるものではない。以下、N型拡散層101及びP型拡散層102が形成される層をアクティブエリアと称する。なお、上述したように、第4の実施の形態に係るSRAMを構成するトランジスタはシングルゲート型のFinFETで形成され、一部のトランジスタのみダブルゲート型のFinFETで形成される。シングルゲート型のFinFETは拡散層101、102を覆うようにゲートコンタクトGCが形成され、ダブルゲート型のFinFETは図2に示すように拡散層101又は102を左右から異なるゲートコンタクトGCで挟むように形成される。これらの点は第1の実施の形態と同様である。
【0165】
アクティブエリアの上部の第1配線層には、書き込み用ワード線WWL[m]、読み出し用ワード線RWL[m]、書き込み用ビット線WBL[n]、/WBL[n]、読み出し用ビット線RBL[n]、VDD線103、VSS線104、及びノード結合コンタクト105が形成される。これら第1配線層は、コンタクトプラグCPによってアクティブエリアと接続される。
【0166】
N型拡散層101AにはゲートコンタクトGCA〜GCCが接続される。また、N型拡散層101Aの一端はコンタクトプラグCPAを通じて読み出し用ビット線RBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPBを通じてVSS線104Aに接続される。
【0167】
ゲートコンタクトGCAとGCBはN型拡散層101Aを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCAは読み出しトランジスタ17のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCBは読み出しトランジスタ17のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCAはコンタクトプラグCPCを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、ゲートコンタクトGCBはコンタクトプラグCPDを通じて読み出し用ワード線RWL[m]に接続される。
なお、ノード結合コンタクト105Aは回路上ではノードN11となる。
【0168】
ゲートコンタクトGCCはN型拡散層101Aを覆うように第1方向に形成されドライバトランジスタ16のゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPEを通じてノード結合コンタクト105Aに接続される。
【0169】
なお、N型拡散層101A上には、読み出し用ビット線RBL[n]からVSS線104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPA、ゲートコンタクトGCA、GCC、コンタクトプラグCPBの順で接続される。
【0170】
N型拡散層101BにはゲートコンタクトGCC〜GCEが接続される。また、N型拡散層101Bの一端はコンタクトプラグCPGを通じて書き込み用ビット線WBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPHを通じてVSS線104Aに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPIを通じてノード結合コンタクト105Bが接続される。なお、ノード結合コンタクト105Bは回路上ではノードN10となる。
【0171】
ゲートコンタクトGCDとGCEはN型拡散層101Bを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCDはトランスファートランジスタ14のフロントゲートとなり、ゲートコンタクトGCEはトランスファートランジスタ14のバックゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCDはコンタクトプラグCPJを通じて書き込み用ワード線WWL[m]に接続され、ゲートコンタクトGCEはコンタクトプラグCPKを通じてノード結合コンタクト105Bに接続される。
【0172】
ゲートコンタクトGCCはN型拡散層101Bを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のnMOSトランジスタ20Bのゲートとなる。
【0173】
なお、N型拡散層101B上には、書き込み用ビット線WBL[n]からVSS104Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPG、ゲートコンタクトGCD、コンタクトプラグCPI、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPHの順で接続される。
【0174】
P型拡散層102AにはゲートコンタクトGCCが接続される。また、P型拡散層102Aの一端はコンタクトプラグCPLを通じてノード結合コンタクト105Bに接続され、他端はコンタクトプラグCPMを通じてVDD線103Aに接続される。
【0175】
ゲートコンタクトGCCはP型拡散層102Aを覆うように第1方向に形成されインバータ20内のpMOSトランジスタ20Aのゲートとなる。
【0176】
なお、P型拡散層102A上には、VDD線103Aからノード結合コンタクト105Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPM、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPLの順で接続される。
【0177】
P型拡散層102BにはゲートコンタクトGCEが接続される。また、P型拡散層102Bの一端はコンタクトプラグCPNを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、他端はコンタクトプラグCPPを通じてVDD線103Bに接続される。
【0178】
ゲートコンタクトGCEはP型拡散層102Bを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のpMOSトランジスタ21Aのゲートとなる。
【0179】
なお、P型拡散層102B上には、VDD線103Bからノード結合コンタクト105Aまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPP、ゲートコンタクトGCE、コンタクトプラグCPNの順で接続される。
【0180】
N型拡散層101CにはゲートコンタクトGCC、GCE、及びGCFが接続される。また、N型拡散層101Cの一端はコンタクトプラグCPQを通じて書き込み用ビット線/WBL[n]に接続され、他端はコンタクトプラグCPRを通じてVSS線104Bに接続される。更に、一端と他端の間はコンタクトプラグCPSを通じてノード結合コンタクト105Aが接続される。
【0181】
ゲートコンタクトGCCとGCFはN型拡散層101Cを挟むように第1方向の同一線上に形成される。ゲートコンタクトGCCはトランスファートランジスタ15のバックゲートとなり、ゲートコンタクトGCFはトランスファートランジスタ15のフロントゲートとなる。また、ゲートコンタクトGCCはコンタクトプラグCPFを通じてノード結合コンタクト105Aに接続され、ゲートコンタクトGCFはコンタクトプラグCPTを通じて書き込み用ワード線WWL[m]に接続される。
【0182】
ゲートコンタクトGCEはN型拡散層101Cを覆うように第1方向に形成されインバータ21内のnMOSトランジスタ21Bのゲートとなる。
【0183】
なお、N型拡散層101C上には、書き込み用ビット線/WBL[n]からVSS線104Bまで電流経路が直列になるよう、コンタクトプラグCPQ、ゲートコンタクトGCC、コンタクトプラグCPS、ゲートコンタクトGCE、コンタクトプラグCPRの順で接続される。
【0184】
次に、第4の実施の形態に係るSRAMの読み出し動作を図12、図14を用いて説明する。図14は第4の実施の形態の読み出し時のタイミングチャートである。図12に示される読み出しワード線RWL[m]と読み出しビット線RBL[n]の交差部に接続されるメモリセルMC内のノードN10に“0”データが記憶され、ノードN11に“1”データが記憶されている場合を例に説明する。
【0185】
図14に示すように、時刻t0に、図示しないプリチャージ回路によりメモリセルMCが接続する読み出し用ビット線RBL[n]にプリチャージ電圧PREが印加される。プリチャージ電圧PREは、例えば1Vとする。なお、書き込み用 ワード線WWL[m]には、図14に示すように0Vが印加される。よって、第4の実施の形態では、読み出し時に書き込み用ビット線WBL[n]および/WBL[n]とデータ記憶部13は完全に切り離される。
【0186】
次に、時刻t1に、メモリセルMCが接続する読み出し用ワード線RWL[m]に図示しないロウデコーダより選択電圧SVが印加される。選択電圧SVは、例えば1Vとする。なお、書き込み用ワード線WWL[m]には、図14に示すように読み出し電圧は印加されない。よって、第4の実施の形態では、トランスファートランジスタ14、15は読み出し時に導通されないため、非選択メモリセルMCのリードディスターブを防ぐことができる。
【0187】
次に、ゲートに読み出し用ワード線RWL[m]が接続される読み出しトランジスタ17は選択電圧SVにより導通する。
【0188】
第4の実施の形態は、図12に示すようにドライバトランジスタ16及び読み出しトランジスタ17を備え、読み出しトランジスタ17のバックゲートはノードN11に接続されている。
【0189】
ノードN10にデータ“0”が記憶されていた場合、ノードN11にはデータ“1”が記憶されているため、ドライバトランジスタ16のゲート及び読み出しトランジスタ17のバックゲートにはデータ“1”の電圧が印加される。それによって、ドライバトランジスタ16は導通する。
【0190】
更に、読み出し用ワード線RWL[m]には選択電圧SVが印加されているため、読み出しトランジスタ17のゲートにも選択電圧SVが印加され、読み出しトランジスタ17も導通する。また、読み出しトランジスタ17のバックゲートはデータ“1”の電圧が印加されているため、読み出しトランジスタ17の閾値電圧は下がる。よって、読み出しトランジスタ17は導通しやすい状態、換言すると、データの読み出し速度が速い状態となる。
【0191】
第4の実施の形態では、ノードN10に記憶されているデータ“0”を読み出す際、ドライバトランジスタ16のソースに接続される接地電位VSSがドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17を通じて読み出し用ビット線RBL[n]へ読み出される。それにより、読み出し速度の低下を防ぐことができる。逆に、ノードN10に記憶されているデータ“1”を読み出す際は、ドライバトランジスタ16は導通しないため、読み出し用ビット線RBL[n]はプリチャージ電圧PREを保持したままハイインピーダンス状態となる。
【0192】
以上より、第4の実施の形態は第3の実施の形態により得る効果に加え、非選択メモリセルMCのリードディスターブを防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0193】
【図1A】この発明の第1の実施の形態によるSRAMの一部を示す回路図である。
【図1B】同SRAMのドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COLがビット線BLの両側に形成された形態を示す図である。
【図2】ダブルゲート型のFinFETを示す図である。
【図3】図1Aからドライバトランジスタ16、読み出しトランジスタ17、及びカラム選択線COLを除いた回路図である。
【図4】第1の実施の形態のSRAMの一部平面図である。
【図5A】第1の実施の形態のSRAMの読み出し時のタイミングチャートである。
【図5B】図3の構成のSRAMの読み出し時のタイミングチャートである。
【図6A】第2の実施の形態に関するSRAMの一部を示す回路図である。
【図6B】同SRAMのビット線のみを読み出し用と書き込み用に分けた形態を示す図である。
【図6C】同SRAMのワード線のみを読み出し用と書き込み用に分けた形態を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に関するSRAMの一部平面図である。
【図8】第2の実施の形態に関するSRAMの読み出し時のタイミングチャートである。
【図9】第3の実施の形態に関するSRAMの一部を示す回路図である。
【図10】第3の実施の形態に関するSRAMの一部平面図である。
【図11】第3の実施の形態に関するSRAMの読み出し時のタイミングチャートである。
【図12】第4の実施の形態に関するSRAMの一部を示す回路図である。
【図13】第4の実施の形態に関するSRAMの一部平面図である。
【図14】第4の実施の形態に関するSRAMの読み出し時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0194】
10…SRAM、20A、21A…pMOSトランジスタ、20B、21B…nMOSトランジスタ、13…データ記憶部、14、15…トランスファートランジスタ、16…ドライバトランジスタ、17…読み出しトランジスタ、20、21…インバータ、30…ビット線対、100…ウェル、101…N型拡散層、102…P型拡散層、103…VDD線、104…VSS線、105…ノード結合コンタクト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のビット線と第2のビット線からなるビット線対と、
メモリセルが選択される際選択電圧が印加されるワード線と、
前記ビット線対と前記ワード線との交差部に形成されるメモリセルと
を備え、
前記メモリセルは、
前記第1のビット線と前記第2のビット線の間に介在し第1のインバータと第2のインバータをクロスカップル接続させて形成されるインバータ対と、
前記第1のビット線と前記第1のインバータの出力端子との間に介在し第1のフロントゲートと第1のバックゲートを有し前記第1のインバータの出力端子と前記第2のインバータの入力端子とが接続する第1のノードに前記第1のバックゲートが接続され前記第1のフロントゲートが前記ワード線に接続される第1のトランスファートランジスタと、
前記第2のビット線と前記第2のインバータの出力端子との間に介在し第2のフロントゲートと第2のバックゲートを有し前記第2のインバータの出力端子と前記第1のインバータの入力端子とが接続する第2のノードに前記第2のバックゲートが接続され前記第2のフロントゲートが前記ワード線に接続される第2のトランスファートランジスタと、
前記第2のノードにゲートが接続され電流経路の一端を接地電位に接続されるドライバトランジスタと、
第3のフロントゲートと第3のバックゲートを有し、前記第3のフロントゲートが前記ワード線に接続され、電流経路の一端を前記ドライバトランジスタの他端に接続され他端を前記第1のビット線に接続される読み出しトランジスタと
を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
前記読み出しトランジスタの前記第3のバックゲートは、
前記メモリセルからデータを読み出す際に読み出し電圧が印加されるカラム選択線に接続される
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記ドライバトランジスタの前記第2のバックゲートは、前記読み出しトランジスタの前記第3のバックゲートが接続されるノードに共通に接続される
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記ドライバトランジスタは、
前記第2のノードにゲートが接続される第1のドライバトランジスタと、
前記第1のノードにゲートが接続される第2のドライバトランジスタと
を備え、
前記読み出しトランジスタは、
前記第3のバックゲートが前記第2のノードに接続され、電流経路の一端を第1のドライバトランジスタの電流経路の一端に接続され他端を前記第1のビット線に接続される第1の読み出しトランジスタと、
前記第3のバックゲートが前記第1のノードに接続され、電流経路の一端を第2のドライバトランジスタの電流経路の一端に接続され他端を前記第2のビット線に接続される第2の読み出しトランジスタと
を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記ワード線は、
読み出し時に前記選択電圧が印加され前記読み出しトランジスタのゲートに接続される読み出しワード線と、
書き込み時に前記選択電圧が印加され前記第1、第2のトランスファートランジスタのゲートに接続される書き込みワード線と
を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−16100(P2010−16100A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173419(P2008−173419)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】