説明

印刷支援装置、それを備える画像形成装置、及び画像形成システム

【課題】記録用紙の余白領域の発生を未然に防止するべく印刷処理を支援する。
【解決手段】A4サイズの記録用紙にL版サイズ以上の余白領域が生じると判定されると、A4サイズの記録用紙の印刷からL版サイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージが印刷支援装置2の表示部10の画面に表示される。ユーザは、そのメッセージに応じて、表示部31の画面のタッチパネルを通じて、記録用紙をより小さなサイズのものに切換える指示を入力する。これに応答して印刷支援装置2では、カラー複合機1の代わりに昇華型プリンタ4を選択し、L版サイズの記録用紙303への印刷レイアウトを設定して、17枚の画像がL版サイズの記録用紙303に印刷されるようにする。これにより、記録用紙の無駄遣いを未然に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を記録用紙に印刷するための印刷処理を支援する印刷支援装置、それを備える画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンビニエンスストアなどの店舗等では、携帯電話機やデジタルカメラ等で用いられるSDカードやスマートメディア等の携帯型記録媒体から画像を読み出して、この画像を印刷するというサービスが提供されている。そのような店舗等には、携帯型記録媒体から画像を読み出すための端末装置と、画像の複写もしくは印刷を行う複合機やプリンタとが設置されており、携帯型記録媒体が端末装置に装着されると、端末装置により携帯型記録媒体から画像が読み出されて、端末装置から複合機やプリンタへと画像が転送され、複合機やプリンタで画像が記録用紙に印刷される。
【0003】
一方、そのような複合機やプリンタにおいては、画像のサイズやレイアウトが様々であるため、記録用紙に無駄な余白領域を生じることがあるが、この無駄な余白領域を無くすか縮減させるのが望ましい。このため、特許文献1では、複数枚の原稿を複写するに際し、ある原稿に余白領域が生じるならば、この余白領域に他の原稿を移動させて合成し、この合成原稿を記録用紙に印刷して、記録用紙の節減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−20664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記複合機やプリンタにおいては、複数の画像を1枚の記録用紙にレイアウトして印刷することがある。例えば、図9に示すように4枚の画像301をA4サイズの1枚の記録用紙302にレイアウトして印刷することがある。そして、16枚の画像301を印刷するならば、これらの画像301を4枚ずつ4枚の記録用紙302に振り分けて印刷する。
【0006】
しかしながら、17枚の画像301を印刷する場合は、これらの画像301を4枚ずつ4枚の記録用紙302にそれぞれ印刷してから、17枚目の最後の画像を5枚目の最終頁の記録用紙302に印刷することになるので、図10に示すように最終頁の記録用紙302の印刷面に3/4程度の余白領域を生じる。
【0007】
すなわち、複数の画像を一定数ずつそれぞれの記録用紙に振り分けて印刷する場合は、最終頁の記録用紙に余白を生じることがある。
【0008】
このような余白領域については、特許文献1の技術を適用しても、記録用紙や経費等を節減することができない。例えば、最終頁の記録用紙302の余白領域に他の記録用紙の画像を移動させて合成すると、他の記録用紙に新たな余白領域が生じるため、記録用紙の枚数が減ることはなく、記録用紙や経費等が節減されない。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、そのような記録用紙の余白領域の発生を未然に防止するべく印刷処理を支援することが可能な印刷支援装置、それを備える画像形成装置、及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の印刷支援装置は、各種の情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段とを備え、前記表示手段及び前記入力操作手段により画像を記録用紙に印刷するための印刷処理を支援する印刷支援装置において、前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段を備えている。
【0011】
また、記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数で記録用紙に実際に印刷されようとする画像数を割って、剰余が生じた場合に、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定している。
【0012】
また、記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、余白領域が規定サイズ以上であると判定した記録用紙については前記印刷レイアウトを解除して、この記録用紙の画像をより小さなサイズの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示している。
【0013】
あるいは、記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、前記印刷レイアウトを解除して、全ての画像をより小さなサイズのそれぞれの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示している。
【0014】
また、前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、この小さなサイズの記録用紙の印刷を前記印刷処理に対して指示している。
【0015】
また、前記印刷支援装置は、相互に異なる各サイズの記録用紙のいずれかに選択的に印刷を行う画像形成装置に接続され、この画像形成装置に画像を出力して記録用紙に印刷させており、前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記画像形成装置に対してより小さなサイズの記録用紙の印刷への切替えを指示して、記録用紙のサイズの切替えを行っている。
【0016】
あるいは、前記印刷支援装置は、相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙に印刷を行う複数の画像形成装置に接続され、これらの画像形成装置のいずれかに画像を出力して記録用紙に印刷させており、前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記各画像形成装置の選択を切替えることにより、記録用紙のサイズの切替えを行っている。
【0017】
次に、本発明の画像形成装置は、印刷処理を支援する印刷支援装置を備え、相互に異なる各サイズの記録用紙のいずれかに選択的に印刷を行う画像形成装置において、前記印刷支援装置は、各種の情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段と、前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段とを備えている。
【0018】
また、前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記画像形成装置に対してより小さなサイズの記録用紙の印刷への切替えを指示して、記録用紙のサイズの切替えを行っている。
【0019】
次に、本発明の画像形成システムは、相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙に印刷を行う複数の画像形成装置と、これらの画像形成装置の印刷処理を支援する印刷支援装置とを備え、前記各画像形成装置と前記印刷支援装置をネットワークを通じて接続した画像形成システムにおいて、前記印刷支援装置は、各種の情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段と、前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段とを備えている。
【0020】
また、前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記各画像形成装置の選択を切替えることにより、記録用紙のサイズの切替えを行っている。
【発明の効果】
【0021】
本発明の印刷支援装置において、制御手段は、画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを表示手段に表示している。このため、ユーザは、そのメッセージに基づき記録用紙の余白領域が広いことを知ることができ、例えば記録用紙をより小さなサイズのものに切換えたり、印刷を中断したりするための操作を行って、記録用紙の無駄遣いを未然に防止することができる。
【0022】
例えば、印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数で記録用紙に実際に印刷されようとする画像数を割って、剰余が生じた場合に、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定している。具体的には、印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数が4であって、実際に印刷されようとする画像数が8であるとすると、4で8が割られ、その商が2となり、剰余が0となる。すなわち、2枚の記録用紙に4枚ずつ画像が記録され、記録用紙の余白領域が発生せず、記録用紙に余白が生じないと判定される。また、印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数が4であって、実際に印刷されようとする画像数が9であるとすると、4で9が割られ、その商が2となり、剰余が1となる。すなわち、2枚の記録用紙に4枚ずつ画像が記録され、最終頁の1枚の記録用紙に1枚の画像が記録されるので、最終頁の記録用紙に3/4程度の余白領域が発生し、記録用紙に余白領域が発生すると判定される。
【0023】
また、印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、余白領域が規定サイズ以上であると判定した記録用紙については印刷レイアウトを解除して、この記録用紙の画像をより小さなサイズの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを表示している。通常、最終頁の記録用紙に余白領域が発生するので、この最終頁の記録用紙に記録されようとしている画像だけをより小さなサイズの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージが表示されることになる。
【0024】
あるいは、印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、印刷レイアウトを解除して、全ての画像をより小さなサイズのそれぞれの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを表示してもよい。
【0025】
そして、メッセージを表示した後、入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、このより小さなサイズの記録用紙の印刷を印刷処理に対して指示している。従って、ユーザによるメッセージの確認の後、ユーザの指示に応答してより小さなサイズの記録用紙の印刷が行われることになり、ユーザの要求が印刷処理に反映される。
【0026】
例えば、相互に異なる各サイズの記録用紙のいずれかに選択的に印刷を行う画像形成装置により印刷処理が行われる場合は、そのようなより小さなサイズの記録用紙の印刷を該画像形成装置に指示することになる。
【0027】
また、相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙に印刷を行う複数の画像形成装置のいずれかにより印刷処理が行われる場合は、そのようなより小さなサイズの記録用紙の印刷をいずれかの画像形成装置に指示することになる。
【0028】
更に、本発明の画像形成装置及び画像形成システムでは、上記本発明の印刷支援装置を備えているので、同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の画像形成システムの一実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成システムにおけるカラー複合機を示す断面図である。
【図3】図2のカラー複合機の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の画像形成システムにおける印刷支援装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の印刷支援装置による処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図4の印刷支援装置における表示部に表示される印刷設定画面を例示する図である。
【図7】図4の印刷支援装置における表示部に表示されるメッセージ画面を例示する図である。
【図8】図4の印刷支援装置における表示部に表示されるメッセージ画面の変形例を示す図である。
【図9】4枚の画像を1枚の記録用紙に印刷するときの印刷レイアウトを例示する図である。
【図10】余白領域が生じた記録用紙を例示する図である。
【図11】1枚の画像を1枚の記録用紙に印刷するときの印刷レイアウトを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の画像形成システム100の一実施形態を概略的に示すブロック図である。図1に示すように画像形成システム100は、カラー複合機(画像形成装置)1、印刷支援装置2、携帯通信端末装置3、及び昇華型プリンタ(画像形成装置)4を備えている。
【0032】
印刷支援装置2は、カラー複合機1や昇華型プリンタ4の印刷処理を支援するためのものであり、LANケーブル等のネットワークNを通じてカラー複合機1及び昇華型プリンタ4とローカル接続され、各種の情報(画像等)を表示したり、画像データや画像印刷に係わる指示をカラー複合機1や昇華型プリンタ4に送信して、それらの印刷処理を支援する。例えば、印刷支援装置2は、携帯通信端末装置3や携帯型記録媒体から画像データ等の情報を取得し、画像データをカラー複合機1や昇華型プリンタ4に送信して、この画像データに応じた画像をカラー複合機1や昇華型プリンタ4で印刷させる。
【0033】
携帯通信端末装置3は、携帯電話機等であり、赤外線通信機能を有している。印刷支援装置2は、携帯通信端末装置3との間で赤外線通信を行うことができ、携帯通信端末装置3から画像データ等の情報を受信して、画像データに応じた画像を表示したり、この画像データをカラー複合機1や昇華型プリンタ4に送信する。
【0034】
また、印刷支援装置2には、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、スマートメディア等の携帯型記録媒体を着脱自在に接続することができる。印刷支援装置2は、携帯型記録媒体を接続されると、この携帯型記録媒体から画像データ等の情報を読み出し、画像データに応じた画像を表示したり、この画像データをカラー複合機1や昇華型プリンタ4に送信する。
【0035】
カラー複合機1は、印刷支援装置2から画像データを受信したり、原稿を読み取って、原稿を示す画像データを生成したり、携帯型記録媒体から画像データを読み出して、これらの画像データに応じた画像を記録用紙上に印刷形成するものであり、スキャナ機能、コピー機能(複写機能)、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を備えている。
【0036】
昇華型プリンタ4は、印刷支援装置2から画像データを受信し、この画像データに応じた画像を記録用紙上に印刷形成するものであり、プリンタ専用として用いられる。
【0037】
尚、画像形成システム100においては、上記の構成に加えて、他の画像形成装置を印刷支援装置2と通信可能に設けてもよい。
【0038】
次に、図1の画像形成システム100におけるカラー複合機1の構成を説明する。図2は、カラー複合機1を示す断面図である。このカラー複合機1は、先に述べたように印刷支援装置2から受信した画像データ、読取った原稿画像の画像データ、携帯型記録媒体から読出した画像データに応じた画像を記録用紙上に印刷形成するものである。
【0039】
原稿走査部17は、原稿搬送部51により搬送されている原稿画像を読取る。原稿搬送部51では、原稿が原稿セットトレイ52にセットされると、原稿ピックアップローラ53が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿が原稿セットトレイ52から引き出され、原稿がサバキローラ54と分離パッド55間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路56へと搬送される。この原稿は、原稿レジストローラ57により搬送されて読取りガイド58と読取りガラス59間を通過し、搬送ローラ61により搬送され、排紙ローラ62を介して排紙トレイ63へと排出される。
【0040】
原稿走査部17では、原稿が読取りガイド58と読取りガラス59間を通過するに際し、第1走査部64の光源の光が読取りガラス59を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取りガラス59を介して第1走査部64に入射し、この反射光が第1及び第2走査部64、65のミラーで反射されて結像レンズ66へと導かれ、結像レンズ66によって原稿画像がCCD(Charge Coupled Device)67上に結像される。CCD67は、原稿画像を読取り、原稿画像の画像データを出力する。
【0041】
また、原稿台ガラス68上に載置された原稿を読取ることができる。原稿搬送部51は、原稿走査部17の背面側で開閉可能に枢支されており、この原稿搬送部51が開かれると、原稿台ガラス68が解放されて、原稿台ガラス68上に原稿を載置することができる。原稿が載置されて、原稿搬送部51が閉じられると、第1及び第2走査部64、65が副走査方向に移動されつつ、第1走査部64によって原稿台ガラス68上の原稿表面が露光され、第1及び第2走査部64、65によって原稿表面からの反射光が結像レンズ66へと導かれ、結像レンズ66によって原稿画像がCCD67上に結像される。
【0042】
こうして読取られた原稿画像全体は、画像データとして画像形成部20のレーザ露光装置71に与えられ、画像形成部20において画像が記録用紙に記録される。
【0043】
画像形成部20は、レーザ露光装置71、現像装置72、感光体ドラム73、帯電器75、クリーナ装置74、中間転写ベルト装置76、定着装置77、用紙搬送経路S、複数の給紙トレイ78、及び用紙排出トレイ79等により構成されている。
【0044】
画像形成部20において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置72、感光体ドラム73、帯電器75、クリーナ装置74は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
【0045】
感光体ドラム73は、画像形成部20のほぼ中央に配置されている。
【0046】
帯電器75は、感光体ドラム73の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
【0047】
レーザ露光装置71は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム73表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0048】
現像装置72は、感光体ドラム73上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置74は、現像及び画像転写後に感光体ドラム73表面に残留したトナーを除去及び回収する。
【0049】
感光体ドラム73の上方に配置されている中間転写ベルト装置76は、中間転写ベルト81、中間転写ベルト駆動ローラ82、従動ローラ83、中間転写ローラ84、及び中間転写ベルトクリーニング装置85を備えている。
【0050】
中間転写ベルト駆動ローラ82、中間転写ローラ84、従動ローラ83等は、中間転写ベルト81を張架して支持し、中間転写ベルト81を矢印C方向に周回移動させる。
【0051】
中間転写ローラ84は、中間転写ベルト81近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト81を介して感光体ドラム73に圧接され、感光体ドラム73のトナー像を中間転写ベルト81に転写するための転写バイアスを印加されている。
【0052】
中間転写ベルト81は、各感光体ドラム73に接触するように設けられており、各感光体ドラム73表面のトナー像を中間転写ベルト81に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。
【0053】
感光体ドラム73から中間転写ベルト81へのトナー像の転写は、中間転写ベルト81裏面に圧接されている中間転写ローラ84によって行われる。中間転写ローラ84には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
【0054】
上述の様に各感光体ドラム73表面のトナー像は、中間転写ベルト81で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト81と共に搬送され、中間転写ベルト81と接触する2次転写装置86の転写ローラ86aによって記録用紙上に転写される。
【0055】
中間転写ベルト81と2次転写装置86の転写ローラ86aとは相互に圧接されて、ニップ域を形成する。また、2次転写装置86の転写ローラ86aには、中間転写ベルト81上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。
【0056】
また、2次転写装置86によって中間転写ベルト81上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト81上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置85によって残留トナーを除去及び回収する。
【0057】
各給紙トレイ78は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、画像形成部20の画像形成部の下側に設けられて、トレイ内の記録用紙を供給する。各給紙トレイ78には、相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙が積載収容されており、これらの給紙トレイ78のいずれかが選択され、この選択された給紙トレイ78から記録用紙が引き出されて給紙される。
【0058】
画像形成部20には、いずれかの給紙トレイ78から供給された記録用紙を2次転写装置86や定着装置77を経由させて用紙排出トレイ79に送るための、Sの字形状の用紙搬送経路Sが設けられている。この用紙搬送経路Sに沿って、用紙ピックアップローラ87、用紙レジストローラ88、定着装置77、及び記録用紙を搬送する搬送ローラ等が配置されている。
【0059】
用紙ピックアップローラ87は、給紙トレイ78の端部に設けられ、給紙トレイ78から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。用紙レジストローラ88及び搬送ローラは、記録用紙を搬送するための小型のローラである。
【0060】
定着装置77は、加熱ローラ91及び加圧ローラ92等を備えている。加熱ローラ91及び加圧ローラ92は、中間転写ベルト81と2次転写装置86の転写ローラ86a間のニップ域を通過して来た記録用紙を挟み込んで搬送する。加熱ローラ91は、図示しない所定の定着温度となるように加熱されており、加圧ローラ92と共に記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。
【0061】
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラによって用紙排出トレイ79上にフェイスダウンで排出される。
【0062】
図3は、カラー複合機1の一構成例を示すブロック図である。図3に示すようにカラー複合機1は、先に述べた原稿走査部17及び画像形成部20の他に、表示部10、操作部11、通信インターフェース12、通信コネクタ13、電源コネクタ14、電力制御部15、一時記憶部(RAM)16、読取画像データ生成制御部18、印刷制御部19、記憶部21、記録媒体読取部22、及び主制御部23を備えている。
【0063】
これらのうちの通信コネクタ13及び電源コネクタ14を除く他の各部、すなわち表示部10、操作部11、通信インターフェース12、電力制御部15、一時記憶部16、原稿走査部17、読取画像データ生成制御部18、印刷制御部19、画像形成部20、記憶部21、記録媒体読取部22、及び主制御部23は、バスBuを介して相互接続されている。
【0064】
主制御部23は、バスBuを介して接続された上記各部の動作、すなわちカラー複合機1全体の動作を制御するものである。この主制御部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部21に格納されている各種のプログラムやデータを一時記憶部16にロードし、この一時記憶部16内のプログラムを実行し、データを処理しつつ、ユーザからの指示内容等に基づいてカラー複合機1の上記各部の動作を制御し、各種の処理(原稿読取処理、印刷処理等)を実行する。
【0065】
表示部10は、原稿読取処理、印刷処理等の各処理の実行に際し、ユーザに掲示すべき各種の情報を表示する。操作部11は、ユーザにより操作され、ユーザからの操作指示を受け付けて主制御部23に伝達する。ユーザは、表示部10に表示された各種の情報を見ながら、操作部11を操作して、必要な指示を主制御部23に出す。
【0066】
原稿走査部17は、カラー複合機1の原稿載置台(図示せず)上に置かれた原稿を走査して光学的に読み取るものである。読取画像データ生成制御部18は、原稿走査部17により読み取られた光学信号を電気信号に変換して画像データを生成し、この画像データに各種の処理を施す。
【0067】
通信インターフェース12は、通信コネクタ13を介してカラー複合機1に通信可能に接続された外部装置との通信を制御するものである。ここでは、カラー複合機1が通信コネクタ13を介して印刷支援装置2に接続され、通信インターフェース12により印刷支援装置2との間で行われる通信が制御され、通信インターフェース12に印刷支援装置2からの画像データ等が受信入力される。
【0068】
記録媒体読取部22は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、スマートメディア等の携帯型記録媒体に記憶されている画像データ等の情報を読取る。
【0069】
読取画像データ生成制御部18で生成された画像データ、通信インターフェース12で受信された印刷支援装置2からの画像データ、及び記録媒体読取部22により携帯型記録媒体から読取られた画像データは、一時記憶部16に一時的に格納される。
【0070】
画像形成部20は、画像データを一時記憶部16から読み出し、この画像データに応じた画像を記録用紙上に印刷形成する。印刷制御部19は、画像形成部20の印刷処理動作を制御する。
【0071】
電源コネクタ14は、カラー複合機1の外部に設けられた電力供給手段(商用交流電源)から供給される電力を受け付ける。電力制御部15は、外部からの電力を各部に供給し、またカラー複合機1における消費電力の検知処理、待機状態への移行処理、及び電源オフ処理などを制御する。
【0072】
次に、図1の画像形成システム100における印刷支援装置2の構成を説明する。図4は、印刷支援装置2の概略構成を示すブロック図である。この図4に示すように印刷支援装置2は、表示部31、表示部用コネクタ32、表示インターフェース33、通信コネクタ34、通信インターフェース35、一時記憶部(RAM)36、制御部37、記憶部38、USBインターフェース40、赤外線受信部41、タッチパネル操作部42、及びメディアスロット部43を備えている。
【0073】
これらのうちの記憶部38、通信インターフェース35、表示インターフェース33、一時記憶部36、及びUSBインターフェース40は、バスBuを介して制御部37に接続されている。
【0074】
制御部37は、バスBuを介して接続された上記各部の動作を制御するものである。この制御部37は、例えばCPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部38に格納されている各種のプログラムやデータを一時記憶部36にロードし、この一時記憶部36内のプログラムを実行し、データを処理しつつ、印刷支援装置2の各部の動作を制御し、各種の処理を実行する。
【0075】
制御部37により実行される各種のプログラムは、記憶部38のプログラム記憶部39に記憶されている。例えば、アプリケーションソフトウェア等からの印刷指示に基づいて画像データを作成し、作成した画像データをカラー複合機1あるいは昇華型プリンタ4に送信するプリンタドライバを実現するためのプログラム、携帯通信端末装置3から画像データ等を赤外線通信で受信するための赤外線受信プログラム、カラー複合機1との通信を行うための通信プログラム、画像データに日付等の情報を付加して印刷するためのプログラム等が記憶されている。
【0076】
USBインターフェース40は、赤外線受信部41、タッチパネル操作部42、及びメディアスロット部43に接続されており、これらと制御部37との間で送受されるデータを入出力して中継するためのものである。赤外線受信部41は、携帯通信端末装置3からの画像データ等の情報を受信するためのものである。タッチパネル操作部42は、表示部31に備えられるタッチパネルに対するユーザの指示入力を受け付けて、この指示入力を制御部37に与えるためのものである。メディアスロット部43は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、スマートメディア等の携帯型記録媒体を着脱自在に挿入接続され、携帯型記録媒体から画像データ等の情報を読出したり、携帯型記録媒体に画像データ等の情報を書き込むためのものである。
【0077】
このような赤外線受信部41で受信された画像データ、及びメディアスロット部43により携帯型記録媒体から読出された画像データは、一時記憶部36に一時的に格納される。
【0078】
表示インターフェース33は、表示部用コネクタ32を介して接続された表示部31を制御し、制御部37からの指示に応じて画像データを一時記憶部36から読取り、この画像データに応じた画像を表示部31に表示する。本実施形態では、表示部31としてタッチパネル機能を備えた液晶表示装置を用いている。この液晶表示装置の代わりに、プラズマ表示装置、有機EL表示装置などを用いることができる。
【0079】
また、通信インターフェース35は、通信コネクタ34を介して接続される各種の装置(カラー複合機1、昇華型プリンタ4等)との通信を行うためのものであり、制御部37からの指示に応じて画像データを一時記憶部36から読み取り、この画像データをカラー複合機1、昇華型プリンタ4等に送信する。
【0080】
尚、携帯型記録媒体の種類は、特に限定されるものではないが、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0081】
ところで、このような構成の画像形成システム100において、印刷支援装置2は、携帯通信端末装置3や携帯型記録媒体から画像データ等の情報を取得したり、カラー複合機1及び昇華型プリンタ4のいずれかに選択的に画像データを送信する。カラー複合機1を選択した場合は、1枚の記録用紙に4枚の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定し、印刷レイアウトと画像データをカラー複合機1に送信する。また、昇華型プリンタ4を選択した場合は、1枚の記録用紙に1枚の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定し、印刷レイアウトと画像データを昇華型プリンタ4に送信する。
【0082】
カラー複合機1では、1枚の記録用紙に4枚の画像を印刷するという印刷レイアウトを指示されることから、通常、複数の画像データを受信し、これらの画像データに応じたそれぞれの画像を4枚ずつ記録用紙に印刷する。画像を4枚ずつ記録用紙に印刷することができるように、画像のサイズをL版サイズ(95mm×135mm、JIS規格のB7サイズに相当する)とし、記録用紙としてJIS規格のA4サイズを用いている。
【0083】
昇華型プリンタ4では、L版サイズの記録用紙を用いており、印刷支援装置2から印刷レイアウトと画像データを受信すると、この画像データに応じた画像をL版サイズの記録用紙に印刷する。また、複数の画像データを受信すると、これらの画像データに応じたそれぞれの画像をL版サイズの各記録用紙に順次印刷する。
【0084】
しかしながら、カラー複合機1において、図9に示すようにL版サイズの画像301を4枚ずつA4サイズの記録用紙302に印刷すると、最終頁の記録用紙にL版サイズ以上の余白領域を生じることがある。例えば、16枚の画像301を印刷するならば、これらの画像301を4枚ずつ4枚の記録用紙302に振り分けて印刷することになるが、17枚の画像301を印刷する場合は、これらの画像301を4枚ずつ4枚の記録用紙302にそれぞれ印刷してから、17枚目の最後の画像を5枚目の最終頁の記録用紙302に印刷することになるので、図10に示すように最終頁の記録用紙302の印刷面に3/4程度(3×L版サイズ程度)の余白領域を生じる。
【0085】
そこで、本実施形態の印刷支援装置2では、カラー複合機1が選択されているときに、A4サイズの記録用紙にL版サイズ以上の余白領域が生じるか否かを判定し、L版サイズ以上の余白領域が生じると判定すると、A4サイズの記録用紙の印刷からL版サイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを表示部31の画面に表示している。
【0086】
このため、ユーザは、そのメッセージに基づきA4サイズの記録用紙の余白領域が広いことを知ることができ、その後表示部31の画面のタッチパネルを通じて、A4サイズの記録用紙をL版サイズの記録用紙に切換える指示を入力して、記録用紙の無駄遣いを未然に防止することができる。
【0087】
例えば、図10に示すように最終頁のA4サイズの記録用紙302の印刷面に3/4程度の余白領域が生じると判定されると、A4サイズの記録用紙の印刷からL版サイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージが表示部10の画面に表示される。ユーザは、そのメッセージに応じて、表示部31の画面のタッチパネルを通じて、記録用紙をより小さなサイズのものに切換える指示を入力する。これに応答して印刷支援装置2では、カラー複合機1の代わりに昇華型プリンタ4を選択し、図9に示すようなA4サイズの記録用紙302への印刷レイアウトを解除して、図11に示すようなL版サイズの記録用紙303への印刷レイアウトを設定し、17枚の画像がL版サイズの記録用紙303に印刷されるようにする。これにより、記録用紙の無駄遣いを未然に防止することができる。
【0088】
次に、図5のフローチャートに従って、そのような印刷支援装置2による記録用紙の節約のための処理手順を詳しく説明する。
【0089】
まず、印刷支援装置2では、例えばメディアスロット部43に挿入された携帯型記録媒体からサムネイル画像の画像データを読み出し、この読み出したサムネイル画像の画像データを一時記憶部36に格納する。制御部37は、一時記憶部36内の画像データに応じたサムネイル画像を表示インターフェース33を介して表示部31の画面に表示する。
【0090】
通常、複数の画像データが一時記憶部36に格納され、これらの画像データに応じたそれぞれのサムネイル画像を配列した印刷設定画面が表示部31に表示される(ステップS101)。
【0091】
図6は、そのような印刷設定画面200を例示している。この印刷設定画面200においては、複数のサムネイル画像201が画像表示欄202に配列表示されている。また、画像表示欄202の周囲には、もどるボタン203、中止ボタン204、追加取り込みボタン205、用紙サイズ切替えボタン206、旧い順ボタン207、新しい順ボタン208、すべて選択ボタン209、すべて解除ボタン210、表示拡大ボタン211、OKボタン212、スクロールバー213、及びガイド欄214等が配置されている。制御部37は、これらのボタン203〜211のいずれかが指示されると、この指示されたボタンをタッチパネル操作部42からの指示入力に基づいて判定し、この指示されたボタンに応答して処理を進める。
【0092】
例えば、もどるボタン203又は中止ボタン204が指示されると、図6の印刷設定画面200が初期画面等(図示せず)に戻される。
【0093】
また、追加取り込みボタン205が指示されると、メディアスロット部43に挿入された携帯型記録媒体から新たなサムネイル画像の画像データが読み出され、新たな画像データが読み出されると、この画像データが一時記憶部36に格納されて追加され、新たなサムネイル画像が画像表示欄202に追加表示される。
【0094】
更に、用紙サイズ切替えボタン206が指示されると、記録用紙がA4サイズ又はL版サイズに交互に切替え指示される。ただし、図6の印刷設定画面200の表示が開始された初期設定では、記録用紙がA4サイズに設定されている。このため、用紙サイズ切替えボタン206の左横のスペースに「画像4枚で用紙1枚分です。」と表示され、ガイド欄213に「A4」が表示されている。用紙サイズ切替えボタン206が指示されて、記録用紙がL版サイズに設定されたときには、用紙サイズ切替えボタン206の左横のスペースに「画像1枚で用紙1枚です。」と表示され、ガイド欄213に「L版」が表示される。
【0095】
また、旧い順ボタン207又は新しい順ボタン208が指示されると、画像表示欄202における各サムネイル画像201の配列が変更される。
【0096】
更に、すべて選択ボタン209又はすべて解除ボタン210が指示されると、画像表示欄202における各サムネイル画像201の全てが選択されたり、各サムネイル画像201の選択が解除される。サムネイル画像201が直接指示されると、このサムネイル画像201が選択される。
【0097】
また、表示拡大ボタン211が指示されると、選択されたサムネイル画像201が拡大表示される。OKボタン212が指示されると、選択されたサムネイル画像に対応する原画像の印刷処理へと移行する。この原画像は、縮小処理が施されていない元の画像である。
【0098】
スクロールバー213が指示されると、画像表示欄202における各サムネイル画像201が上下に移行して、表示し切れなかった他のサムネイル画像が画像表示欄202に表示される。
【0099】
ここで、記録用紙がA4サイズに設定されている状態であるとする。この状態で、すべて選択ボタン209、すべて解除ボタン210、及びスクロールバー213の指示や、サムネイル画像の直接指示により、サムネイル画像が選択され、この後にOKボタン212が指示されると、原画像の印刷が制御部37に指示される(ステップS102)。
【0100】
これに応答して制御部37は、選択されたサムネイル画像に対応する原画像の画像データをメディアスロット部43に挿入された携帯型記録媒体から読み出して、この印刷するべく選択された原画像の画像データを一時記憶部36に格納する(ステップS103)。
【0101】
次に、制御部37は、印刷するべく選択された原画像を4枚ずつA4サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトを設定したときに、最終頁の記録用紙にL版サイズ以上の余白領域が生じるか否かを判定する(ステップS104)。
【0102】
例えば、印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数で記録用紙に実際に印刷されようとする画像数を割って、剰余が生じた場合に、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定する。ここでは、A4サイズの記録用紙にL版サイズの4枚の原画像を記録することから、記録用紙上の画像数が4である。従って、実際に印刷されようとする画像数が16であるとすると、4で16が割られ、その商が4となり、剰余が0となる。すなわち、4枚の記録用紙に4枚ずつ画像が記録され、最終頁の記録用紙に余白領域が生じないと判定される。また、実際に印刷されようとする画像数が17であるとすると、4で17が割られ、その商が4となり、剰余が1となる。すなわち、4枚の記録用紙に4枚ずつ画像が記録され、最終頁の1枚の記録用紙に1枚の画像が記録されるので、最終頁の記録用紙に3/4程度の余白領域が発生し、最終頁の記録用紙に余白領域が生じると判定される。
【0103】
例えば、制御部37は、最終頁の記録用紙に余白領域を生じないと判定すると(ステップS104で「No」)、印刷するべく選択された各原画像の画像データを一時記憶部36から読み出して、これらの画像データと、L版サイズの原画像を4枚ずつA4サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトをカラー複合機1に送信する。
【0104】
カラー複合機1では、各画像データと印刷レイアウトを受信し、例えば16枚の原画像を4枚ずつA4サイズの4枚の記録用紙に印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。
【0105】
印刷支援装置2では、印刷終了の旨を受信すると、印刷終了のメッセージを表示部31に表示する(ステップS109)。
【0106】
また、制御部37は、最終頁の記録用紙に余白領域が生じると判定すると(ステップS104で「Yes」)、図7に示すようなメッセージ画面220を表示部31に表示する(ステップS105)。このメッセージ画面220においては、「最終ページに余白が存在します。L版印刷に変更しますか?」というメッセージ、つまり記録用紙をA4サイズからL版サイズに変更するか否かを問うメッセージが表示されている。また、印刷するべく選択された画像が17枚である旨が表示されている。更に、A4サイズの記録用紙を用いた場合は、5枚の記録用紙が必要であって、600円の費用が必要である旨が表示され、またL版サイズの記録用紙を用いた場合は、17枚の記録用紙が必要であって、510円の費用が必要である旨が表示されている。また、OKボタン221及びキャンセルボタン222が表示されている。
【0107】
制御部37は、OKボタン221又はキャンセルボタン222が指示されると、この指示されたボタンをタッチパネル操作部42からの指示入力に基づいて判定し、この指示されたボタンに応じて記録用紙をA4サイズからL版サイズに変更するか否かを判定する(ステップS106)。
【0108】
例えば、制御部37は、OKボタン221が指示されると、記録用紙をA4サイズからL版サイズに変更すると判定する(ステップS106で「Yes」)。この場合、制御部37は、L版サイズの原画像を4枚ずつA4サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトを解除して、この解除した印刷レイアウトの代わりに、L版サイズの原画像を1枚ずつL版サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトを新たに設定し、印刷するべく選択された各原画像の画像データを一時記憶部36から読み出して、これらの画像データと新たな印刷レイアウトを昇華型プリンタ4に送信する。
【0109】
昇華型プリンタ4では、L版サイズの記録用紙を用いており、印刷支援装置2から各画像データを受信すると、これらの画像データに応じたそれぞれの原画像をL版サイズの各記録用紙に順次印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。
【0110】
印刷支援装置2では、印刷終了の旨を受信すると、印刷終了のメッセージを表示部31に表示する(ステップS109)。
【0111】
また、制御部37は、キャンセルボタン222が指示されると、記録用紙をA4サイズからL版サイズに変更しないと判定する(ステップS106で「No」)。この場合、制御部37は、印刷するべく選択された各原画像の画像データを一時記憶部36から読み出して、これらの画像データと、L版サイズの原画像を4枚ずつA4サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトをカラー複合機1に送信する。
【0112】
カラー複合機1では、例えば16枚の原画像を4枚ずつA4サイズの4枚の記録用紙に印刷し、引き続いて最後の1枚の原画像を5枚目最終頁のA4サイズの記録用紙に印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。この場合は、先に述べたように最終頁の記録用紙に3/4程度の余白領域が発生する。
【0113】
印刷支援装置2では、印刷終了の旨を受信すると、印刷終了のメッセージを表示部31に表示する(ステップS109)。
【0114】
尚、図6の印刷設定画面200における用紙サイズ切替えボタン206の指示により、記録用紙がL版サイズに設定されたときには、制御部37は、原画像を1枚ずつL版サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトを設定してから、記録用紙に余白領域を生じないと判定し(ステップS104で「No」)、印刷するべく選択された各原画像の画像データを昇華型プリンタ4に送信する。昇華型プリンタ4では、各画像データを受信すると、これらの画像データに応じた画像をL版サイズの記録用紙に印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。印刷支援装置2では、印刷終了の旨を受信すると、印刷終了のメッセージを表示部31に表示する(ステップS109)。
【0115】
このように本実施形態では、L版サイズの原画像を4枚ずつA4サイズの記録用紙に印刷するという印刷レイアウトを設定しているときに、最終頁の記録用紙にL版サイズ以上の余白領域を生じるか否かを判定し、最終頁の記録用紙にL版サイズ以上の余白領域を生じると判定すると、A4サイズの記録用紙の印刷からL版サイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを表示している。このため、ユーザは、そのメッセージに基づき記録用紙の余白領域が広いことを知ることができ、その後表示部31の画面のタッチパネルを通じて、A4サイズの記録用紙をL版サイズの記録用紙に切換える指示を入力して、記録用紙の無駄遣いを未然に防止することができる。
【0116】
ところで、上記実施形態では、A4サイズの記録用紙にL版サイズ以上の余白領域が生じると判定すると、全ての原画像についてA4サイズの記録用紙の印刷からL版サイズの記録用紙の印刷へと切換えているが、最終頁のA4サイズの記録用紙だけに余白領域が生じることから、この最終頁の記録用紙にレイアウトされる画像だけをL版サイズの記録用紙への印刷に切替えてもよい。
【0117】
この場合も、印刷支援装置2では、図5のフローチャートに従って印刷処理を進め、図6の印刷設定画面200を表示する。ただし、ステップS105において、図7のメッセージ画面220の代わりに、図8に示すようなメッセージ画面220Aを表示部31の画面に表示する。このメッセージ画面220Aにおいては、「最終ページに余白が存在します。最終ページをL版印刷に変更しますか?」というメッセージ、つまり最終頁の記録用紙にレイアウトされる画像だけをL版サイズの記録用紙への印刷に切替えるか否かを問うメッセージが表示されている。尚、他の表示内容は、図7のメッセージ画面220と同様である。
【0118】
そして、メッセージ画面220AのOKボタン221が指示されると、最終頁のA4サイズの記録用紙にレイアウトされる画像だけをL版サイズの記録用紙への印刷に変更すると判定され(ステップS106で「Yes」)、最終頁よりも1頁手前までのA4サイズの記録用紙にレイアウトされる各原画像の画像データがカラー複合機1に送信され、最終頁のA4サイズの記録用紙にレイアウトされる原画像の画像データだけが昇華型プリンタ4に送信される。例えば、1頁から4頁までのA4サイズの記録用紙にレイアウトされる16枚の原画像の画像データがカラー複合機1に送信され、最終頁のA4サイズの記録用紙にレイアウトされる1枚の原画像の画像データが昇華型プリンタ4に送信される。
【0119】
カラー複合機1では、16枚の原画像の画像データを受信して、これらの原画像を4枚ずつA4サイズの4枚の記録用紙に印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。また、昇華型プリンタ4では、1枚の原画像の画像データを受信して、この原画像をL版サイズの記録用紙に印刷し(ステップS108)、印刷を終了すると、この旨を印刷支援装置2に送信する。
【0120】
印刷支援装置2では、カラー複合機1及び昇華型プリンタ4からの印刷終了の旨を共に受信すると、印刷終了のメッセージを表示部31に表示する(ステップS109)。
【0121】
尚、メッセージ画面において、「最終ページに余白が存在します。L版印刷に変更しますか?」というメッセージ、及び「最終ページに余白が存在します。最終ページをL版印刷に変更しますか?」というメッセージを共に表示した上で、印刷するべく選択された各原画像の全てをL版サイズの記録用紙に印刷するか、最終ページの原画像だけをL版サイズの記録用紙に印刷するかを選択することができるようにしても構わない。
【0122】
また、上記実施形態では、印刷支援装置2のメディアスロット部43に挿入された携帯型記録媒体から画像データを読み出しているが、携帯通信端末装置3から印刷支援装置2へと画像データを赤外線通信して、画像データを印刷支援装置2の一時記憶部36に記憶し、画像データを印刷支援装置2からカラー複合機1及び昇華型プリンタ4のいずれかに送信して、画像データに応じた原画像をカラー複合機1及び昇華型プリンタ4のいずれかで印刷するようにしても構わない。この場合も、図5のフローチャートに従って印刷処理を進め、図6の印刷設定画面200を表示したり、図7のメッセージ画面220又は図8のメッセージ画面220Aを表示すればよい。ただし、サムネイル画像の表示については、携帯通信端末装置3から印刷支援装置2への片方向通信だけを行うか、各装置3、2間で双方向通信を行うかにより、その処理手順が異なることがある。
【0123】
片方向通信の場合は、原稿画像の画像データのみを携帯通信端末装置3から印刷支援装置2へと送受して、印刷支援装置2側で原稿画像の画像データからサムネイル画像を生成するか、又は原稿画像及びサムネイル画像の画像データを携帯通信端末装置3から印刷支援装置2へと送受し、そのサムネイル画像を印刷設定画面200における画像表示欄202に表示する。そして、選択されたサムネイル画像に対応する原稿画像の画像データを印刷支援装置2からカラー複合機1に送信する。
【0124】
また、双方向通信の場合は、サムネイル画像の画像データを携帯通信端末装置3から印刷支援装置2へと送受して、このサムネイル画像を印刷設定画面200における画像表示欄202に表示し、印刷支援装置2側で選択されたサムネイル画像に対応する原稿画像の画像データを印刷支援装置2から携帯通信端末装置3へと要求し、この原稿画像の画像データを携帯通信端末装置3から印刷支援装置2へと返信することが可能であり、この原稿画像の画像データを印刷設定画面200からカラー複合機1に送信する。
【0125】
また、上記実施形態では、印刷支援装置2がカラー複合機1及び昇華型プリンタ4のいずれに画像データ及び印刷レイアウトを送信するかにより、A4サイズの記録用紙に4枚の画像を印刷するか、又はL版サイズの記録用紙に1枚の画像を印刷するかを設定しているが、カラー複合機1のみによりA4サイズの記録用紙及びL版サイズの記録用紙を使い分けてもよい。カラー複合機1には、各種サイズの記録用紙を供給する複数の給紙トレイ78が設けられているので、そのような使い分けが可能である。この場合、原画像の画像データ及び印刷レイアウトを印刷支援装置2からカラー複合機1へと送受し、カラー複合機1側で、印刷レイアウトに応じてA4サイズの記録用紙及びL版サイズの記録用紙のいずれかを選択して、A4サイズの記録用紙に4枚ずつ画像を印刷したり、L版サイズの記録用紙に1枚ずつ画像を記録する。
【0126】
更に、そのようにカラー複合機1のみによりA4サイズの記録用紙及びL版サイズの記録用紙を使い分ける場合は、カラー複合機1に印刷支援装置2を内蔵させてもよい。このような構成においても、カラー複合機1に内蔵の印刷支援装置2を外部の昇華型プリンタ4等に接続して、この印刷支援装置2により外部の昇華型プリンタ4等の印刷を支援することが可能である。
【0127】
また、昇華型プリンタ4において、カラー複合機1と同様に、各種サイズの記録用紙の使い分けが可能であるならば、昇華型プリンタ4に印刷支援装置2を内蔵させてもよい。
【0128】
更に、記録用紙のサイズ、画像のサイズ、及び記録用紙上の印刷レイアウトを適宜に変更してもよい。また、余白領域の判定は、印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数で記録用紙に実際に印刷されようとする画像数を割って、剰余が生じるか否かに応じて行われているが、他の方法で行われてもよい。例えば、記録用紙上の余白領域を求め、この余白領域に原画像が入るか否かを判定し、原画像が入るならば、規定サイズ以上の余白領域があると判定し、原画像が入らなければ、規定サイズ以上の余白領域がないと判定する。
【0129】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0130】
100 画像形成システム
1 カラー複合機
2 印刷支援装置
3 携帯通信端末装置
4 昇華型プリンタ
10、31 表示部
11 操作部
12、35 通信インターフェース
13、34 通信コネクタ
14 電源コネクタ
15 電力制御部
16、36 一時記憶部
17 原稿走査部
18 読取画像データ生成制御部
19 印刷制御部
20 画像形成部
21、38 記憶部
22 記録媒体読取部
23 主制御部
32 表示部用コネクタ
33 表示インターフェース
38 記憶部
40USBインターフェース
41 赤外線受信部
42 タッチパネル操作部
43 メディアスロット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段とを備え、前記表示手段及び前記入力操作手段により画像を記録用紙に印刷するための印刷処理を支援する印刷支援装置において、
前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段を備えることを特徴とする印刷支援装置。
【請求項2】
記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、
前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトでの記録用紙上の画像数で記録用紙に実際に印刷されようとする画像数を割って、剰余が生じた場合に、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷支援装置。
【請求項3】
記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、
前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、余白領域が規定サイズ以上であると判定した記録用紙については前記印刷レイアウトを解除して、この記録用紙の画像をより小さなサイズの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷支援装置。
【請求項4】
記録用紙上に複数の画像を印刷するための印刷レイアウトを設定する印刷設定手段を備え、
前記制御手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷レイアウトに従って、複数の記録用紙を印刷するに際し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、前記印刷レイアウトを解除して、全ての画像をより小さなサイズのそれぞれの記録用紙に印刷するか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷支援装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、この小さなサイズの記録用紙の印刷を前記印刷処理に対して指示することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の印刷支援装置。
【請求項6】
前記印刷支援装置は、相互に異なる各サイズの記録用紙のいずれかに選択的に印刷を行う画像形成装置に接続され、この画像形成装置に画像を出力して記録用紙に印刷させており、
前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記画像形成装置に対してより小さなサイズの記録用紙の印刷への切替えを指示して、記録用紙のサイズの切替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載の印刷支援装置。
【請求項7】
前記印刷支援装置は、相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙に印刷を行う複数の画像形成装置に接続され、これらの画像形成装置のいずれかに画像を出力して記録用紙に印刷させており、
前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記各画像形成装置の選択を切替えることにより、記録用紙のサイズの切替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載の印刷支援装置。
【請求項8】
印刷処理を支援する印刷支援装置を備え、相互に異なる各サイズの記録用紙のいずれかに選択的に印刷を行う画像形成装置において、
前記印刷支援装置は、
各種の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段と、
前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記画像形成装置に対してより小さなサイズの記録用紙の印刷への切替えを指示して、記録用紙のサイズの切替えを行うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
相互に異なるそれぞれのサイズの記録用紙に印刷を行う複数の画像形成装置と、これらの画像形成装置の印刷処理を支援する印刷支援装置とを備え、前記各画像形成装置と前記印刷支援装置をネットワークを通じて接続した画像形成システムにおいて、
前記印刷支援装置は、
各種の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された情報に基づき印刷対象の画像を選択指示するべく操作される入力操作手段と、
前記入力操作手段により選択指示された画像を印刷したときの記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であるか否かを判定し、記録用紙の余白領域が規定サイズ以上であると判定した場合は、より小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換えるか否かを問うメッセージを前記表示手段に表示する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項11】
前記制御手段は、前記メッセージを表示した後、前記入力操作手段でより小さなサイズの記録用紙の印刷へと切換える旨が入力指示されたならば、前記各画像形成装置の選択を切替えることにより、記録用紙のサイズの切替えを行うことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−201816(P2010−201816A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50783(P2009−50783)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】