説明

印刷装置

【課題】 本発明では、印刷処理を途中で止めたい場合、特別の操作を行うことなく、印刷処理を停止させる印刷装置を提供する。
【解決手段】 ICカードを用いて認証印刷を行う印刷装置は、ICカードリーダによりICカードから隋時固有の識別情報を読み出し、その識別情報に基づいて、当該印刷装置を使用するユーザの認証を行い、その認証結果に基づいて、認証されたユーザによる印刷実行指示に対応する印刷データのみ印刷する親展印刷を行い、ICカードから識別情報をよみだすことができない場合には、親展印刷を停止させることにより、上記課題の解決を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証機能を有する印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC(パーソナルコンピュータ)等のネットワーク化が普及するのに伴い、ネットワークに接続されるプリンタやMFP(マルチファンクションプリンタ)の数も増加している。そのため、プリンタ等は複数のPCで共用されることになる。
【0003】
また、情報化社会となった今日、取り扱う情報量も増加し、それに伴って、コピー機、FAX機等の機器もますます普及している。一方、個人情報の保護など、社会的にもセキュリティへの意識が向上しつつあり、情報の取り扱いにはより慎重さが求められている。
【0004】
そこで、プリンタ、MFP、コピー機、FAX機等に指紋認証/ICカード認証等を行い操作の許可を行う機能を搭載したり、指紋認証/ICカード認証等を行い操作者別のデータを保存して以降操作者に合致したデータを印刷できる機能を搭載したりしている。
【0005】
従来の親展印刷方法は、予め印刷装置に転送された認証識別情報が付加されたJobデータに対して、パネル又はICカードの様な認証情報入手手段より入手した認証情報が一度一致したら該当Jobの印刷を開始、印刷終了後にはデータ削除する方法が開示されている(例えば、特許文献1。)。
【特許文献1】特開2006−15624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の親展印刷では特許文献1の様に、認証識別情報が一致し印刷起動が掛かったJobは印刷途中で中断(保留)が出来ない為、印刷者が途中で離れた場合の残り印刷物が他人に漏れる間題があった。
【0007】
また、一度親展印刷を実行してしまうと印刷データが消去されてしまう為、親展印刷後に同じ物をもう一度印刷したい場合には再度データを送信しなければならなかった。また、全てのJobを印刷してしまう為、転送後に不必要となったページ又は必要なページだけの印刷ができなかった。また、割り込み印刷も複雑な制御を行わなければならなかった。
【0008】
すなわち、今までのカード認証印刷では、最初に認証を行うと、後はカードがリーダにかざされていなくとも、該当する印刷ジョブをすべて終了させるまでは、印刷が継続されるものであった。もし途中で印刷を止める場合には、何らかの強制的な印刷中断操作を行う必要があった。
【0009】
上記の課題に鑑み、本発明では、印刷処理を途中で止めたい場合、特別の操作を行うことなく、印刷処理を停止させる印刷装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる、固有の識別情報が格納された回路が組み込まれた媒体を用いて認証印刷を行う印刷装置は、前記媒体から前記識別情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段を制御し、随時、前記媒体から前記識別情報を読み出すようにする読み出し制御手段と、前記読み出された識別情報に基づいて、当該印刷装置を使用するユーザの認証を行う認証手段と、前記認証結果に基づいて、前記認証されたユーザによる印刷実行指示に対応する印刷データのみ印刷する親展印刷を行う親展印刷手段と、前記読み出し制御手段により前記媒体から前記識別情報を読み出すことができなくなった場合、前記親展印刷手段を制御して前記親展印刷を停止させる親展印刷制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
このように構成することにより、例えばICカードをICカードリーダに載置またはかざしている間だけ印刷処理を実行し、ICカードを取り除くと、所定の区切りのタイミングにおいて、印刷処理を中止することができる。
【0012】
前記印刷装置は、さらに、前記親展印刷の印刷データに関するデータが格納される親展印刷関連データ格納手段、を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、前記親展印刷の印刷データに関するデータを格納することができる。
【0013】
前記印刷装置は、さらに、前記親展印刷手段により印刷される際の印刷条件を設定する印刷条件設定手段を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、印刷条件を設定することができる。
【0014】
前記印刷装置において、前記印刷条件設定手段は、前記印刷データにおける全部のページを印刷するか又は所定のページのみ印刷するかという印刷形態条件と、何部数印刷するかという印刷部数条件と、前記印刷データを印刷後に該印刷データを保存するかという印刷データ保存条件と、該印刷データの印刷を中断させた場合に該中断したページより印刷を再開させる印刷再開条件とを持ち少なくともいずれかの条件を設定することを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、印刷形態(全部のページを印刷するか指定ページの印刷を行うか)、複写枚数指定、印刷後の保存(印刷後データの消去を行うか)、印刷再開モード(中断後中断ページより印刷再開を行うか)等の印刷条件を設定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明を用いることにより、印刷処理を途中で止めたい場合、特別の操作を行うことなく、カードリーダに載せたICカードを取り除くことで、印刷処理を停止させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明にかかるICカードを用いた認証印刷機能を備えるプリンタやMFP(マルチファンクションプリンタ)等の印刷装置は、ICカードをICカードリーダに翳している間だけ印刷処理を実行し、ICカードを取り除くと、所定の区切りのタイミングにおいて、印刷処理を中止する機能を有する。
【0018】
すなわち、ICカードがICカードリーダに置かれた時に、それまでの受信/描画処理を一旦中断し、該当者の親展データファイルを選択させICカードが外されるまで親展印刷を行う。また、親展印刷データの選択時に、(該当者リストより)下記モードの選択を設定可能とし印刷を行う。
【0019】
・印刷形態(全部のページを印刷するか指定ページの印刷を行うか)
・複写枚数指定
・印刷後の保存(印刷後データの消去を行うか)
・印刷再開モード(中断後中断ページより印刷再開を行うか)
本発明にかかる、固有の識別情報が格納された回路が組み込まれた媒体を用いて認証印刷を行う印刷装置は、読み出し手段、読み出し制御手段、認証手段、親展印刷手段、親展印刷制御手段を備える。
【0020】
読み出し手段は、前記媒体から前記識別情報を読み出すものであり、本実施形態で言えばカードリーダ28に相当する。
読み出し制御手段は、前記読み出し手段を制御し、随時、前記媒体から前記識別情報を読み出すようにするものであり、本実施形態で言えばICカード装置制御部21に相当する。
【0021】
認証手段は、前記読み出された識別情報に基づいて、当該印刷装置を使用するユーザの認証を行うものであり、本実施形態で言えばMFP制御部24による認証処理に相当する。
【0022】
親展印刷手段は、前記認証結果に基づいて、前記認証されたユーザによる印刷実行指示に対応する印刷データのみ印刷(親展印刷)を行うものであり、本実施形態で言えば図11〜図13のS24以降の処理により行うプリンタ部18に相当する。
【0023】
親展印刷制御手段は、前記読み出し制御手段により前記媒体から前記識別情報を読み出すことができなくなった場合、前記親展印刷手段を制御して前記親展印刷を停止させるものであり、本実施形態で言えばMFP制御部24に相当する。
【0024】
このように構成することにより、例えばICカードをICカードリーダに載置またはかざしている間だけ印刷処理を実行し、ICカードを取り除くと、所定の区切りのタイミングにおいて、印刷処理を中止することができる。
【0025】
前記印刷装置は、さらに、親展印刷関連データ格納手段を備えている。親展印刷関連データ格納手段は、前記親展印刷の印刷データに関するデータが格納されるものであり、本実施形態で言えばHDD23に相当する。このように構成することにより、前記親展印刷の印刷データに関するデータを格納することができる。
【0026】
前記印刷装置は、さらに、印刷条件設定手段を備えている。印刷条件設定手段は、前記親展印刷手段により印刷される際の印刷条件を設定するものであり、本実施形態で言えば図8の画面に相当する。このように構成することにより、印刷条件を設定することができる。
【0027】
また、前記印刷条件設定手段は、前記印刷データにおける全部のページを印刷するか又は所定のページのみ印刷するかという印刷形態条件と、何部数印刷するかという印刷部数条件と、前記印刷データを印刷後に該印刷データを保存するかという印刷データ保存条件と、該印刷データの印刷を中断させた場合に該中断したページより印刷を再開させる印刷再開条件とを持ち少なくともいずれかの条件を設定することができる。
【0028】
このように構成することにより、印刷形態(全部のページを印刷するか指定ページの印刷を行うか)、複写枚数指定、印刷後の保存(印刷後データの消去を行うか)、印刷再開モード(印刷中断後、中断ページより印刷再開を行うか)等の印刷条件を設定することができる。
【0029】
それでは、以下に本発明の実施形態について詳述する。
図1は、本実施形態におけるMFP1の外観構成を示す。同図において、MFP1の前面上部には操作パネル(オペレーションパネル、表示操作部)2が位置する。この操作パネル2を操作することにより、印刷枚数の設定や濃度設定、サイズ設定等の各種設定を行うことができる。
【0030】
MFP1の前面下部には複数段の給紙カセット6が設けられ、対応する取手を持って給紙カセット6を引き出すことができる。また、MFP1の中段部には排紙トレイ7が設けられ、給紙カセット6から印刷用紙が給紙される。そして、画像形成が行われた印刷用紙は排紙トレイ7に出力される。
【0031】
MFP1の上部にはスキャナ部10が設けられている。このスキャナ部10の原稿台カバーを開けて原稿台に原稿を載置して、キー部5の所定のボタンを押下すると、その原稿がスキャンされて画像(原稿データ)が読み取られる。なお、MFP1は、後述の通り、FAXの送受信も行うことができる。
【0032】
操作パネル2は、MFP1の状態を表示したり、当該MFP1に障害等が発生したりした場合の操作等に用いられるが、印刷条件の設定も行うことができる。操作パネル2は、表示部3、LED部4、キー部5から構成される。表示部3は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)であって、MFP1の設定状態を表示することができる。また、表示部3にはスキャン情報の表示が行われる。
【0033】
LED部4は、例えば、MFP1の動作状態を点灯のON/OFF、点滅等で通知することができる。キー部5は、MFP1の設定をするために操作される複数のキー群である。キー部5は、タッチパネル式のLCD(液晶ディスプレイ)であってもよい。
【0034】
操作パネル2で印刷条件を設定する場合は、メニューボタン(キー部5に含まれるボタンであってもよいし、LCDに表示させたタッチパネル式のボタンであってもよい。)を押すことにより、表示部3に設定メニュー等を表示させて、キー部5により設定を行う。
【0035】
図2は、本実施形態におけるMFP1の構成概要を示す。MFP1は、主に、スキャナ部10、MFPメイン部25、プリンタ部18、表示操作部2で構成されている。スキャナ部10は、読取機構部11を有する。読取機構部11が駆動することにより、スキャナ部10の原稿台に載置された原稿がスキャンされて画像(原稿データ)が読み取られ、MFP制御部24にその画像データが送信される。
【0036】
MFPメイン部25は、MFP制御部24、読取機構制御部12、表示操作制御部13、FAX通信制御部14、LAN通信制御部19、インターネット通信制御部20、ICカード装置制御部21、記憶装置制御部22、及び記憶装置部(HDD(ハードディスクドライブ))23で構成されている。
【0037】
読取機構制御部12は、前述のスキャナ部10の読取機構部11の機構制御を行う。スキャナ部10で読み取られた原稿データは、読取機構制御部12の制御によりMFP制御部24に送られる。
【0038】
表示操作部(操作パネル)2は、MFP1の設定情報を表示することができる。また、表示操作部2に設けられた操作キーを押下することにより、MFP1の設定を変更できる。表示操作制御部13は、例えば、タッチパネル式のLCD(液晶ディスプレイ)であって、表示操作部2の表示動作を制御したり、表示操作部2に出力されるデータの表示形態を制御したり、表示操作部2に設けられた操作キー等の操作に基づく操作信号をMFP制御部24に出力したりする。
【0039】
記憶装置制御部22は、記憶装置部(HDD)23へのデータ書き込み、及び記憶装置部23に記憶されたデータの読み出しの制御を行う。記憶装置部23には、印刷データがスプールされたり、一時的にデータを格納したりするための大容量の記憶装置である。
【0040】
ICカード装置制御部21は、ICカードリーダ28と接続されている。ICカードリーダ28は、ICカードをかざすとそのカード内のIC回路に書き込まれた情報を非接触で読み取る装置である。ICカード装置制御部21は、ICカードリーダ28の動作を制御して随時ICカードの読み取りを実行させ、ICカードリーダ28により読み取られたICカードの情報(例えば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報等)をMFP制御部24へ送る。つまり、ICカード装置制御部21は、ICカードリーダ28により読み取られたICカードの情報を定期的に読み出し、その情報をMFP制御部24が管理し、各々(表示操作制御部13、プリンタ制御部16等)へ通知する。なお、ICカードリーダ28は、外付けタイプであっても内蔵タイプであってもよい。
【0041】
プリンタ部18は、給紙装置17、印刷制御部16、及び印刷機構部15で構成される。プリンタ部18は、印刷制御部16の制御処理に基づいて、印刷機構部15を駆動させ、給紙装置17により給紙された印刷用紙に印刷結果26を出力する。尚、印刷機構部15は、印字ヘッドの他、画像形成部や現像部、転写部等の機構部で構成されている。
【0042】
また、MFP1は、公衆回線網30に接続され、FAX通信制御部14によってファクシミリ通信が行われる。また、LAN通信制御部19は、MFP1をLAN(Local Area Network)29に接続するためのインターフェースである。インターネット通信制御部20は、TCP/IP(transumission control protocol/internet protocol)等を使用してネットワーク通信を行う。LAN29には、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)27が接続されている。
【0043】
クライアントPC27で所定のアプリケーションソフトにより印刷対象となるデータを作成して、印刷指示をMFP1に行う。そうすると、図3に示すデータ構造で印刷データがLAN29を介してMFP1に送信される。
【0044】
なお、クライアントPC27は、特定の者しか使用できない仕様のPCであってもよい。例えば、ICカードリーダが接続されたクライアントPC27の使用時に、ICカードをそのICカードリーダに載置して認証が行われた場合に当該クライアントPCの使用が許可される仕様となっていてもよい。この場合、クライアントPC27はICカードリーダよりそのICカード内のユーザ識別コードを読み出して、正規ユーザであるかの認証を行ったり、後述する印刷処理に用いられる。
【0045】
図3は、本実施形態における印刷データのデータ構成を示す。印刷データ40は、先頭に「認証識別情報」41を付加し、後続に、通常のPDL(Page Discription Language)コマンド列42が続いている。
【0046】
認証識別情報41には、ICカード情報のユーザ識別コードを用いる。ICカード情報のユーザ識別コードとは、上述したように、ICカードリーダを用いてクライアントPC27により読み出されたICカード情報の1つである。
【0047】
図4は、本実施形態におけるHDD23内の親展印刷情報のデータ構成を示す。MFP制御部24は、印刷データ40を受信すると、その印刷データを解析して、HDD23に親展印刷情報として登録する。
【0048】
HDD23内の親展印刷情報50は、「登録ユーザ数(親展印刷登録したユーザ数)」51と、「ユーザ情報(各ユーザの情報)」52群で構成される。
ユーザ情報52は、「認証識別情報(図3の認証識別情報41に対応する)」53、「登録文書数(親展印刷対象となる文書ファイルの数)」54、「文書情報(文書ファイル)」55群で構成される。
【0049】
文書情報55は、「文書名(LCD表示に使用)」56、「総ページ数(文書のぺージ数)」57、「ページ画像情報」58群で構成される。
ページ画像情報58は、「画像ファイル名(画像データとしてHDD23に作成したファイル名)」59、「印刷許可情報(当該ページの印刷指定:初期値は「する」が設定されている。「しない」が設定された場合、当該ページは印刷しないページであることを表す)」60、「保存情報(印刷終了後にHDD23に保存するかの情報:初期値は「しない」が設定されている)」61、「印刷済み情報(印刷したかどうかの情報:初期値は「未印刷」が設定されている)」62で構成される。
【0050】
図5は、本実施形態におけるMFP1による受信処理と画像描画処理の全体フローを示す。まず、MFP1は外部装置(例えば、クライアントPC27)より印刷データ40(PDLコマンド列が含まれる)を受信する(受信処理71)。受信した印刷データ40は一旦受信バッファ72に格納される。受信バッファ72は、MFP制御部24内の有するメモリ内の所定の記憶領域(不図示)である。
【0051】
次に、MFP制御部24のコマンド解析/画像描画処理部73は、受信バッファ72から印刷データ40を取り出し、その印刷データ40に含まれるPDLコマンド列を解析して画像データを作成する。コマンド解析/画像描画処理部73は、1ページ分の描画が完了したら、MFP制御部24内の有するメモリ内の所定の記憶領域(不図示)に存在する印刷待ち行列74の最後に、その作成した画像データ情報75を登録する。
【0052】
すると、MFP制御部24の制御により、印刷機構部(印刷エンジン)15へ順番に1ページずつ画像データ75が転送されて、記録紙にその画像データ75の内容が印刷される。
【0053】
次に、本実施形態におけるLCD表示画面の一例を図6〜図8を用いて説明する。ユーザがクライアントPC27により印刷を実行して印刷データがMFP1に送信された後、ユーザがMFP1の前に来て、MFP1のカードリーダ28に自身の所有するICカードを載置して認証後に、LCD表示画面を参照しているとする。そうすると、図6の画面が表示される。
【0054】
図6は、本実施形態における親展印刷文書リスト画面の一例を示す。親展印刷文書リスト画面90は、親展印刷文書リスト91とスクロールバー92から構成されている。親展印刷文書リスト91には、ICカードによる認証確認後における、当該認証されたユーザの親展印刷文書の一覧が表示される。スクロールバー92は、親展印刷文書リスト91をスクロールするためのものである。
【0055】
ユーザはこの親展印刷文書リスト91から印刷したい文書を選択する。そうすると、図7の画面に遷移する。
図7は、本実施形態における動作設定画面の一例を示す。同図の動作設定画面100は、親展印刷文書リスト画面90の親展印刷文書リスト91から「関東地区データ表」文書が選択された場合を示す。
【0056】
動作設定画面100は、選択文書名表示部101、選択文書総ページ数表示部102、「印刷」ボタン103、「削除」ボタン10、「条件印刷」ボタン105、「戻る」ボタン106から構成される。
【0057】
選択文書名表示部101には、図6の親展印刷文書リスト91で選択した文書名が表示される。同図は、親展印刷文書リスト91から「関東地区データ表」文書が選択された例であるので、選択文書名表示部101には「関東地区データ表」が表示されている。
【0058】
選択文書総ページ数表示部102は、選択文書名表示部101に表示された文書の総ページ数が表示される。この例では、選択文書総ページ数表示部102には「関東地区データ表」文書は、全5ページである旨が表示されている。
【0059】
「印刷」ボタン103を押下すると、選択文書名表示部101に表示された文書を印刷することができる。「削除」104ボタンを押下すると、選択文書名表示部101に表示された文書ファイルの印刷データをHDD23より削除することができる。「条件印刷」ボタン105を押下すると、図8の画面へ遷移し、個々の印刷条件の設定を行うことができる。「戻る」ボタンを押下すると、遷移元の画面(図6の親展印刷文書リスト画面90)へ戻る。
【0060】
図8は、本実施形態における条件印刷設定画面を示す。条件印刷設定画面110は、印刷部数設定部111、保存条件設定部112、再開印刷条件設定部113、印刷形態条件設定部114、「印刷」ボタン115、「戻る」ボタン116から構成される。
【0061】
印刷部数設定部111では、印刷部数を設定できる。保存条件設定部112では、文書データをHDD23に保存する(「する」ボタン112a)か、または保存しない(「しない」ボタン112b)かを設定できる。保存条件設定部112で設定した内容は、ページ画像情報58の保存情報61に反映される。
【0062】
再開印刷条件設定部113では、印刷を中断した後に再開する場合、その中断したページから印刷をする(「する」ボタン113a)か、またはその中断したページから印刷しない(「しない」ボタン113b)かを設定できる。
【0063】
印刷形態条件設定部114では、印刷対象ページを全ページにするか、またはページ指定にするかを設定できる。「全頁」ボタン114aを選択すると、印刷対象ページを全ページにすることができる。「頁指定」ボタン114bを選択すると、「開始(ページ)」114b−1と「終了(ページ)」114b−2をテンキー114cで設定することができる。「全頁」ボタン114aを選択すると、全部のページ画像情報58の印刷許可情報60に「する」が登録される。「頁指定」ボタン114bを選択すると、指定したページのページ画像情報58の印刷許可情報60には「する」が登録され、指定外のページ画像情報58の印刷許可情報60には「しない」が登録される。
【0064】
「印刷」ボタン115を押下すると、動作設定画面100の選択文書表示部101に表示された文書を印刷することができる。「戻る」ボタン116を押下すると、遷移元の画面(図7の動作設定画面100)へ戻る。
【0065】
図9は、本実施形態における親展印刷文書リストのデータ構成を示す。親展印刷文書リスト120は、図6〜図8で述べた文書データ選択時に使用されるものである。親展印刷文書リスト120は、「登録文書数(同一ユーザについて登録された親展印刷文書の数)」121、「文書表示情報」122群から構成される。
【0066】
文書表示情報122は、「文書名(LCD表示文書名)」123、「総ページ数」124から構成される。
図6の親展印刷文書リスト画面90において、親展印刷文書リスト91には、ICカードによる認証確認後における、当該認証されたユーザの親展印刷文書の一覧が表示される。このとき、親展印刷文書リスト91には、親展印刷文書リスト120の内容を基に表示される。
【0067】
親展印刷文書リスト画面90が表示される場合、認証されたユーザの認証識別情報に基づいて、MFP制御部24は、HDD23内の親展印刷情報50からそのユーザのユーザ情報52を読み出す。
【0068】
それから、MFP制御部24は、その読み出したユーザ情報52から各文書情報55の「文書名」56と「総ページ数」57を取得して、「文書名」123と「総ページ数」124からなる文書表示情報122群を生成し、親展印刷リスト120とする。さらに、MFP制御部24は、親展印刷文書リスト120に、ユーザ情報52の「登録文書数」54を「登録文書数」121として追加する。このようにして、親展印刷文書リスト120が生成され、親展印刷文書リスト91に表示される。
【0069】
それから、ユーザにより親展印刷文書リスト91から文書が選択されると、動作設定画面100に遷移する。このとき、動作設定画面100の選択文書名表示部101と選択文書総ページ数表示部102に表示される情報は、表示対象となる親展印刷文書リスト120の文書表示情報122の「文書名」123と「総ページ数」124の情報である。
【0070】
次に、ユーザがクライアントPC27により印刷を実行して印刷データがMFP1に送信され、その印刷データがHDD23内に親展印刷情報50(図4)として登録されるフローについて説明する。
【0071】
図10は、本実施形態における親展登録のフローを示す。MFP制御部24は、まず、受信した印刷データの認証識別情報の有無を確認する(ステップ1。以下、ステップを「S」と称する)。ユーザがクライアントPC27においてICカードをカードリーダ28に載置して認証後に印刷を実行した場合、印刷データ40のヘッダには認証識別情報41が付与されているが、認証がなされないで印刷が実行された場合には印刷データ40のヘッダには認証識別情報41が付与されていない。
【0072】
印刷データ40のヘッダに認証識別情報41がないと判断された場合(S1で「NO」へ進む)、通常印刷がなされる。
印刷データ40のヘッダに認証識別情報41があると判断された場合(S1で「YES」へ進む)、MFP制御部24は、HDD23内の親展印刷情報50に、その認証識別情報41と一致する認証識別情報53を有するユーザ情報52があるかを検索し(S3)、その検索結果を判断する(S4)。
【0073】
HDD23内にそのユーザの認証識別情報41と一致する認証識別情報53を有するユーザ情報52がない(すなわち、新親ユーザ)と判断した場合(S4で「YES」へ進む)、MFP制御部24は、親展印刷情報50の登録ユーザ数51をインクリメントする(S5)。
【0074】
それから、MFP制御部24は、その新規ユーザについてのユーザ情報52を作成する。具体的には、MFP制御部24は、受信した印刷データ40の認証識別情報41をユーザ情報52の認証識別情報として作成し(S6)、ユーザ情報52の登録文書数54を1に設定する(S7)。
【0075】
他方、HDD23内にそのユーザの認証識別情報41と一致する認証識別情報53を有するユーザ情報52がある(S4で「NO」へ進む)場合、MFP制御部24は、当該ユーザ情報52の登録文書数54をインクリメントする(S8)。
【0076】
それから、MFP制御部24は、印刷データ40のPDLコマンド列42を解析して、PDLコマンドを実行して、画像作成処理を実行する(S9)。S9の画像作成処理にて1ページの画像データが完成したら、MFP制御部24は、画像データにファイル名(名前はユニークとする)を付けて、その画像データをHDD23に書き込み(S10)、当該文書情報のページ画像情報58を作成する(S11)。
【0077】
MFP制御部24は、ページ数分S9〜S11の処理を繰り返し、全ページ作成完了したら、当該文書情報の文書名56、総ページ数57を設定し(S12)、HDD23内の親展印刷情報50を更新する(S13)。
【0078】
次に、ユーザがクライアントPC27により印刷を実行して印刷データがMFP1に送信された後、ユーザがMFP1の前に来て、MFP1のカードリーダ28に自身の所有するICカードを載置して認証後に、LCD表示画面(図6〜図8)を参照して、実際に印刷するフローについて説明する。
【0079】
図11、図12、及び図13は、本実施形態における親展印刷のフローを示す。まず、MFP制御部24は、ICカード装置制御部21の制御によってICカードリーダ28よりICカードの情報を読み込む(S21)。このとき、MFP制御部24は、正常に読み読むことができたか否かによりICカードの有無を判断する(S22)。ICカードが無い場合には(S22で「無し」へ進む)、本フローは終了する。
【0080】
ICカードが有る場合には(S22で「有り」へ進む)、MFP制御部24は、その読込んだICカードの情報から認証識別情報を取得し、その認証識別情報と同一の認証識別情報53を有するユーザ情報52があるかをHDD23内の親展印刷情報50より検索する(S23)ことにより、ユーザの認証を行う(S24)。
【0081】
ICカードの認証識別情報と同一の認証識別情報53を有するユーザ情報52がない場合(S24で「該当無し」へ進む)、MFP制御部24は、表示部(LCD)3にエラー表示を行い(例えば、「印刷データ無し」を表示させる)(S26)、本フローは終了する。
【0082】
ICカードの認証識別情報と同一の認証識別情報53を有するユーザ情報52がある場合(S24で「該当有り」へ進む)、MFP制御部24は、外部からの印刷データの受信処理を停止し(S25)、現在実行中のコマンド解析・画像作成処理を中断する(S27)。
【0083】
次に、MFP制御部24は、図9で説明したように認証者の親展印刷文書リスト120を作成する(S28)。そして、MFP制御部24は、その親展印刷文書リスト120をLCDに図6の親展印刷文書リスト画面90の親展印刷文書リスト91に表示する(S29)。
【0084】
MFP制御部24は、ユーザにより親展印刷文書の選択(図6)がなされるまで待ち状態となる(キー入力待ち状態中にも一定間隔でICカードの脱着をチェックする)(S30)。
【0085】
S30の待ち状態中にICカードが外された場合(S31で「カード無し」へ進む)、MFP制御部24は、中断していたコマンド解析・画像描画処理を再開させ(S35)、外部からの印刷データの受信を再開させ(S36)、本フローは終了する。
【0086】
親展印刷文書リスト画面90でユーザにより親展文書が選択されると、MFP制御部24は、HDD23内の選択文書情報を読込み、動作設定画面100をLCDに表示させる。このとき、MFP制御部24は、印刷実行待ち状態となる(キー入力待ち状態中にも一定間隔でICカードの脱着をチェックする)(S33)。
【0087】
S33の待ち状態中にICカードが外された場合(S34で「カード無し」へ進む)、S35の処理へ進む。
動作設定画面100で、ユーザにより「戻る」ボタン106が選択された場合(S37で「戻る」へ進む)、S28の処理へ戻る。
【0088】
また、動作設定画面100で、ユーザにより「削除」ボタン104が選択された場合(S37で「削除」へ進む)、MFP制御部24は、HDD23内の該当する全ての画像ファイルを削除し(S71)、該当の文書情報55を削除し(S72)、ユーザ情報52の登録文書数54をデクリメントする(S73)。
【0089】
S74の結果、その登録文書数54の値が「0以外」の場合、S77へ進む。S74の結果、その登録文書数54の値が「0」となった場合(S74で「0」へ進む)、MFP制御部24は、当該ユーザ情報52を削除し(S75)、親展印刷情報50の登録ユーザ数51もデクリメントし(S76)、HDD23内の親展印刷情報を更新し(S77)、S28へ戻る。
【0090】
また、動作設定画面100で、ユーザにより「条件印刷」ボタン105が選択された場合(S37で「その他のボタン」へ進み、S38で「条件印刷」へ進む)、MFP制御部24は、図8の条件印刷設定画面110をLCDに表示する(S41)。このとき、MFP制御部24は、条件設定待ち状態となる(キー入力待ち状態中にも一定間隔でICカードの脱着をチェックする)(S42)。
【0091】
S42の待ち状態中にICカードが外された場合(S43で「カード無し」へ進む)、MFP制御部24は、中断していたコマンド解析・画像描画処理を再開させ(S54)、外部からの印刷データの受信を再開させ(S55)、本フローは終了する。
【0092】
条件印刷設定画面110で、ユーザにより「戻る」ボタン116が選択された場合(S44で「戻る」へ進む)、S32の処理へ戻る。
条件印刷設定画面110で、ユーザにより「印刷」ボタン115が選択された場合(S44で「印刷」へ進む)、MFP制御部24は、各種入力設定値をページ画像情報58に設定し(S45)、印刷動作へ移行する。
【0093】
このとき、MFP制御部24は、もう一度ICカード情報を読み込み(S46)、ICカードがあるか否かを確認する(S47)。ICカードが外された場合(S47で「無し」へ進む)、MFP制御部24は、HDD内の親展印刷情報50を現在の状態に更新し(S56)、中断していたコマンド解析・画像描画処理を再開させ(S57)、外部からの印刷データの受信を再開させ(S58)、本フローは終了する。
【0094】
ICカードが外されていない場合(S47で「有り」へ進む)、MFP制御部24は、当該文書情報55のページ画像情報58の印刷許可情報60が「許可」であるか否かを判断する(S48)。
【0095】
MFP制御部24は、当該文書情報55のページ画像情報58において印刷許可情報60が「不許可」または印刷済み情報62が「印刷済み」の場合、S46の処理へ戻る。
または、MFP制御部24は、当該文書情報55のページ画像情報58の印刷許可情報60が「許可」で、かつ印刷済み情報62が「未印刷」の場合(S48で「印刷許可で未印刷待ち」へ進む)、未印刷の画像ファイルデータ75を順に印刷待ち行列74へ複写枚数分登録する(S49)。
【0096】
S49で複写枚数分登録が終了したら、MFP制御部24は、該当ページ画像情報58の印刷済み情報62を「印刷済み」に設定する(S50)。それから、MFP制御部24は、該当ページ画像情報58の保存情報61を参照し、該当ページを保存するか否かを判断する(S51)。保存情報61に「(保存)する」が格納されている場合(該当ページを保存する場合)(S51で「する」へ進む)、MFP制御部24は、S46の処理へ戻る。
【0097】
保存情報61に「(保存)しない」が格納されている場合(該当ページを保存しない場合)(S51で「しない」へ進む)、MFP制御部24は、該当画像ファイル名59に対応する画像ファイルデータをHDD23より削除し(S52)、文書情報55の該当ページ画像情報58を削除し、総ページ数57をデクリメントする(S53)。
【0098】
MFP制御部24は、総ページ数分S46〜S58の処理を繰り返し、全てのページの処理が終了したら、HDD23内の親展印刷惰報50を現在の状態に更新し(S61)、S28の処理へ戻る。
【0099】
なお、実施形態では、ICカードをICカードリーダ28にかざして認証を行ったが、Felica(登録商標)対応の携帯電話やPDA等の携帯端末をかざすようにしてもよい。また、図11〜図13において、ICカードの読み取りを所定のタイミングで行ったが、これに限定されず、いずれのタイミングで行ってもよい。
【0100】
本実施形態によるICカードを用いたICカード親展印刷方法は、ICカードを使用し印刷認証する工程と、それまでの受信/描画処理を一旦中断させる工程と、認証者の親展文書を選択させる工程と、ICカードが外されるまで親展印刷を行うものである。
【0101】
また、本発明によるICカードを用いたICカード親展印刷方法は、印刷形態(全部のページを印刷するか指定ページの印刷を行うか)を設定する工程と、複写枚数を設定する工程と、印刷後の保存(印刷後データの消去を行うか)を設定する工程と、印刷再開モード(中断後中断ページより印刷再開を行うか)を行うものである。
【0102】
本実施形態によれば、ICカードがICカードリーダに置かれた時に、それまでの受信/描画処理を一旦中断し、該当者の親展データファイルを選択させICカードが外されるまで親展印刷を行う事により、確実にその印刷者のみ印刷物を得ることができる。また、印刷実行時に指定ページの印刷を行える様にした事により、紙の節約にも貢献することができる。
【0103】
また、印刷実行時に複写枚数設定及びデータの保存を行える様にした事により、印刷時間を短縮することができる。また、印刷実行時に印刷再開モード設定及びデータの保存を行える様にした事により、未印字ページからの再開を行える様になり、セキュリティ及び印刷時間を短縮(再送がいらない)することができる。
【0104】
本発明によれば、印刷処理を途中で止めたい場合、特別の操作を行うことなく、ICカードリーダに載置されたICカードを取り除くことで、印刷処理を停止させることができる。
【0105】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形態を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施形態におけるMFP1の外観構成を示す。
【図2】本実施形態におけるMFP1の構成概要を示す。
【図3】本実施形態における印刷データのデータ構成を示す。
【図4】本実施形態におけるHDD23内の親展印刷情報のデータ構成を示す。
【図5】本実施形態におけるMFP1による受信処理と画像描画処理の全体フローを示す。
【図6】本実施形態における親展印刷文書リスト画面の一例を示す。
【図7】本実施形態における動作設定画面の一例を示す。
【図8】本実施形態における条件印刷設定画面を示す。
【図9】本実施形態における親展印刷文書リストのデータ構成を示す。
【図10】本実施形態における親展登録のフローを示す。
【図11】本実施形態における親展印刷のフロー(その1)を示す。
【図12】本実施形態における親展印刷のフロー(その2)を示す。
【図13】本実施形態における親展印刷のフロー(その3)を示す。
【符号の説明】
【0107】
1 MFP
2 操作パネル
3 表示部
4 LED部
5 キー部
6 給紙カセット
7 排紙トレイ
10 スキャナ部
11 読取機構部
12 読取機構制御部
13 表示操作制御部
14 FAX通信制御部
15 印刷機構部
16 印刷制御部
17 給紙装置
18 プリンタ部
19 LAN通信制御部
20 インターネット通信制御部
21 ICカード装置制御部
22 記憶装置制御部
23 記憶装置部(HDD)
24 MFP制御部
25 MFPメイン部
26 印刷結果
27 クライアントPC
28 ICカードリーダ
29 LAN
30 公衆回線網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有の識別情報が格納された回路が組み込まれた媒体を用いて認証印刷を行う印刷装置において、
前記媒体から前記識別情報を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段を制御し、随時、前記媒体から前記識別情報を読み出すようにする読み出し制御手段と、
前記読み出された識別情報に基づいて、当該印刷装置を使用するユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証結果に基づいて、前記認証されたユーザによる印刷実行指示に対応する印刷データのみ印刷する親展印刷を行う親展印刷手段と、
前記読み出し制御手段により前記媒体から前記識別情報を読み出すことができなくなった場合、前記親展印刷手段を制御して前記親展印刷を停止させる親展印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷装置は、さらに、
前記親展印刷の印刷データに関するデータが格納される親展印刷関連データ格納手段、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷装置は、さらに、
前記親展印刷手段により印刷される際の印刷条件を設定する印刷条件設定手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷条件設定手段は、前記印刷データにおける全部のページを印刷するか又は所定のページのみ印刷するかという印刷形態条件と、何部数印刷するかという印刷部数条件と、前記印刷データを印刷後に該印刷データを保存するかという印刷データ保存条件と、該印刷データの印刷を中断させた場合に該中断したページより印刷を再開させる印刷再開条件とを持ち少なくともいずれかの条件を設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図6】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−49628(P2008−49628A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229909(P2006−229909)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】