説明

受容体チロシンキナーゼ阻害剤としてのキナゾリン誘導体

本発明は、式(I)のキナゾリン誘導体を提供し、式中Aは、二環式環の5、6、7または8位にて、少なくとも1つの炭素に結合し、この環が、2つまでの独立したR基によって置換されている。本発明はまた、I型受容体チロシンキナーゼ阻害剤として、がんのような過増殖疾患の治療のための、式(I)の化合物を利用する方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、それぞれその全てが、本明細書に特に組み込まれている、2003年8月14日に出願された、米国特許明細書番号第10/642,440号の一部継願出願であり、2004年3月10日に出願された、米国特許仮出願第60/551,718号に対する優先権を主張している。
【0002】
本発明は、I型受容体チロシンキナーゼおよび関連キナーゼ類の新規阻害剤、この阻害剤を含む薬理学的組成物、およびこれらの阻害剤の調製方法に関する。この阻害剤は、哺乳動物、とりわけヒトでの、がんおよび炎症のような、過増殖疾患の治療のために有用である。
【背景技術】
【0003】
I型受容体チロシンキナーゼファミリーは、4つの密接に関連した受容体、EGFR(ErbB1またはHER1)、ErbB2(HER2)、ErbB3(HER)およびErbB4(HER4)からなる(Riese and Stern,Bioessays(1998)20:41−48、Olayioye ey al.,EMBO Journal (2000)19:3159−3167、およびSchlessinger,Cell(2002)110:669−672にて概説)。これらは、細胞外リガンド結合領域と、細胞内シグナル伝達ドメインを含有する、一回膜貫通糖タンパク質受容体である。さらに、全ての受容体が、そのキナーゼドメインが、酵素的な活性を示さないErbB3を除いて、細胞内活性チロシンキナーゼドメインを含む。これらの受容体は、活性化に際して、細胞外シグナルを、細胞質ゾルを介して核へ伝達する。活性化工程は、異なるホルモンのメンバーの1つによって、受容体の細胞外ドメインにリガンド結合することによって開始される。リガンド結合に際して、ホモ−またはヘテロ二量体化が誘導され、結果として、チロシンキナーゼドメインの活性化、および細胞内シグナル伝達ドメイン上のチロシンのリン酸化となる。ErbB2に対するリガンドは記述されてきておらず、ErbB3が活性キナーゼドメインを欠くので、これらの受容体は、応答を誘引させるために、ヘテロ二量体化する必要がある。ついで、リン酸化チロシンが、ras/raf/MEK/MAPKおよびPI3K/AKT経路を含む、いくつかの異なるシグナル伝達カスケードを開始するために、必要な共因子を補強する。誘発された正確なシグナルは、細胞内シグナル伝達ドメインが、どのような経路を活性化するかによって異なるので、どのようなリガンドが存在するかに依存する。これらのシグナル伝達経路が、細胞増殖と、アポトーシスの阻害を介した細胞生存、両方を導く。
【0004】
複数の研究者が、発達およびがんにおける、EGFRとErbB2の役割を示してきた(Salomon, et al.,Crit.Rev.Oncol.Hematol.(1995)19:183−232、Klapper,et al.,Adv.Cancer Res.(2000)77,25−79、およびHynes and Stem,Biochem.Biophys.Acta(1994)1198:165−184にて概説)。頭頸部および肺の扁平上皮癌が、高レベルのEGFRを発現する。また、構造的活性なEGFRが、グリオーマ、乳がんおよび肺がんで発見された。ErbB2過剰発現が、全ての乳がんのおよそ30%でおこる。大腸、卵巣、膀胱、胃、食道、肺、子宮および前立腺を含む他のヒトのがんでも明らかにされてきた。ErbB2過剰発現はまた、転移、および早期再発を含むヒトのがんでの貧弱な予後と相関した。
【0005】
I型チロシンキナーゼ受容体ファミリーは、抗−がん研究の活発な領域である(Mendelsohn and Baselga,Oncogene(2000)19:655
0−6565、およびNormanno et al.,Endocrine−Related Cancer(2003)10:1−21にて概説)。EGFRおよびErbB2シグナル伝達経路のいくつかの阻害剤が、がん治療において臨床効果を示してきた。抗−ErbB2モノクローナル抗体のヒト化バージョンである、ハーセプチンが、1998年に米国にて、乳がんでの利用の許可を得た。イレッサおよびテルセバは、市販されることが予想される、EGFRの小分子阻害剤である。さらに、I型チロシンキナーゼ受容体シグナル伝達経路の妨害を標的とするいくつかの他の抗体および小分子が、臨床および非臨床開発中である。たとえば、EGFRの細胞外ドメインに対するヒト化抗体である、IMC−225が、効果を示し、承認をえるであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、I型受容体チロシンキナーゼを阻害する化合物類、これらの化合物類を産出するための方法、および化合物類を含む薬理学的組成物を提供する。一般的にキナゾリン類似体と呼ばれる、そのような化合物は、I型受容体チロシンキナーゼの阻害によって、治療可能な疾患に対する、治療試薬としての利便性がある。これらはまた、セリン、チロシンの阻害剤、および二重特異的キナーゼ阻害剤として働きうる。一般に、本発明は、一般式I
【0007】
【化1】

【0008】
のキナゾリン誘導体に関し、
式中Aは、二環式環の5、6、7位または8位で、少なくとも1つの炭素に結合し、式中二環式環が、ゼロ、1または2個の独立のR基によって置換され、
XがN、CH、CFまたはC−CNであり、
AがQまたはZであり、
Qが、
【0009】
【化2】

【0010】
であり、
が、置換または非置換、一環状または二環状、アリールまたはヘテロアリール部位であり、
が、Hまたは置換または非置換C1−8アルキル、アリル、置換ベンジルであり、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロア
ルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシリル、ヘテロシクリルアルキル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
10が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、式中gは1〜3であり、各R10は、同一であるか、異なって良く、
または、1つ以上のこのR10基が独立して、それに結合した原子と一緒に、O、S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される1つ以上のヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはへテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択される、1〜3個の基で任意に置換され、
Zが、
【0011】
【化3】

【0012】
であり、
式中R=H、であり、Zがさらに、
【0013】
【化4】

【0014】
を含み、
式中Zが、1つ以上のRまたはR基を含み、式中このRおよびR基が、同一または異なる原子に結合し得、
WがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、VがCRであり、
VがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、WおよびYがそれぞれCRであるという条件で、
WおよびVが、独立して、CR、CR、O、NR、S、SOおよびSOからなる群より選択され、
Yが、S、SO、SO、CRおよびCRからなる群より選択され、
がHまたはC1−6アルキルであり、
が、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは部分的に不飽和なヘテロ環であり、このアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
、RおよびRは独立して、水素、トリフルオロメチル、C−C10アルキル、(CH0−4−C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より選択され、このアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロ
アルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロ環、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、および部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキ
シ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換される。
【0015】
本発明はまた、一般式Iの化合物の、薬理学的に許容可能なプロドラッグ、薬理学的に活性な代謝物、および薬理学的に許容可能な塩も指向しうる。式Iの化合物を作製する方法も記述されている。
【0016】
さらなる態様において、本発明は、式Iの化合物を含む、EGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4、VEGFR2、Flt3およびFGFRのような、I型受容体チロシンキナーゼの活性を阻害する化合物を提供する。
【0017】
さらなる態様において、本発明は、温血動物に、効果的な量の、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩またはin vivo開裂可能プロドラッグを投与することを含む、I型受容体チロシンキナーゼによって仲介される疾患または医学的状態を治療する方法を提供する。
【0018】
さらなる態様において、本発明は、温血動物に、有効量の、式Iの化合物、またはその
薬理学的に許容可能な塩またはin vivo開裂可能プロドラッグを投与することを含む、I型受容体チロシンキナーゼの産出を阻害する方法を提供する。
【0019】
さらなる態様において、本発明は、温血動物に、有効量の、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩またはin vivo開裂可能プロドラッグを投与することを含む、I型受容体チロシンキナーゼ阻害効果を提供する方法を提供する。
【0020】
さらなる態様において、本発明は、それを必要としているヒトおよび動物に、I型受容体キナーゼ−仲介状態を治療または予防するために有効量の化合物、またはこの化合物を含む薬理学的組成物を投与することを含む、I型受容体チロシンキナーゼ仲介状態を治療または予防することを提供し、この化合物は、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩またはin vivo開裂可能プロドラッグである。本発明の方法にしたがって治療可能である、I型受容体キナーゼ仲介状態には、他の種類の過増殖疾患のうち、頭頸部、肺、乳、大腸、卵巣、膀胱、胃、腎臓、皮膚、膵臓、白血球、リンパ腫、食道、子宮または前立腺のがんのような、過増殖疾患が含まれる。
【0021】
式Iの化合物は、他の公知の治療薬剤との組み合わせで、有利に使用しうる。
本発明はまた、有効量の、式Iの化合物またはその薬理学的に許容可能なプロドラッグ、薬理学的に活性な代謝物、または薬理学的に活性な塩から選択される試薬を含む、薬理学的組成物にも関する。
【0022】
本発明のさらなる利点および新規の特徴が、以下での明細書で部分的に列記され、また、以下の明細書の実施に際して、当業者に明らかになりえ、または本発明の実施によって学習されうる。本発明の利点は、付随する請求項で特に指摘されている、器具、組み合わせ、組成物および方法によって、明らかになり、達成されうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
式Iの本発明化合物は、EGFR(HER1)、ErbB2(HER2)、ErbB3(HER3)、ErbB4(HER4)、VEGFR2、Flt3およびFGFRのような、I型受容体チロシンキナーゼを阻害するために有用である。式Iの化合物はまた、セリン、チロシンの阻害剤、またはRaf、MEKおよびp38のような二重特異性キナーゼとしても有用であり得る。そのような化合物は、I型受容体チロシンキナーゼシグナル伝達経路、およびセリン、スレオニンおよび二重特異的キナーゼ経路の阻害によって治療可能である疾患のための、治療薬剤としての利便性を持つ。一般的に、本発明は、一般式I
【0024】
【化5】

【0025】
の化合物に関し、
式中Aは、二環式環の5、6、7位または8位で、少なくとも1つの炭素に結合し、式中二環式環が、ゼロ、1または2個の独立のR基によって置換され、
XがN、CH、CFまたはC−CNであり、
AがQまたはZであり、
Qが、
【0026】
【化6】

【0027】
であり、
が、置換または非置換、一環状または二環状、アリールまたはヘテロアリール部位であり、
が、Hまたは置換または非置換C1−8アルキル、アリル、置換ベンジルであり、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシリル、ヘテロシクリルアルキル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
10が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる
群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、式中gは1〜3であり、各R10は、同一であるか、異なって良く、
または、1つ以上のこのR10基が独立して、それに結合した原子と一緒に、O、S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される1つ以上のヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはへテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択される、1〜3個の基で任意に置換され、
Zが、
【0028】
【化7】

【0029】
であり、
式中R=H、であり、Zがさらに、
【0030】
【化8】

【0031】
を含み、
式中Zが、1つ以上のRまたはR基を含み、式中このRおよびR基が、同一または異なる原子に結合し得、
WがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、VがCRであり、
VがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、WおよびYがそれぞれCRであるという条件で、
WおよびVが、独立して、CR、CR、O、NR、S、SOおよびSOからなる群より選択され、
Yが、S、SO、SO、CRおよびCRからなる群より選択され、
がHまたはC1−6アルキルであり、
が、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは部分的に不飽和なヘテロ環であり、このアルキル、シ
クロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
、RおよびRは独立して、水素、トリフルオロメチル、C−C10アルキル、(CH0−4−C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より選択され、このアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロ環、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中このアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、および部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子
を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、この環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換される。
【0032】
本明細書で使用するところの語句「アルキル(alkyl)」は、1〜12個の炭素原子の、飽和直鎖または分岐鎖一価炭化水素ラジカルを意味し、式中アルキルラジカルは、任意に、以下で記述した1つ以上の置換基で独立して置換されうる。アルキル基の例には、限定はしないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなどが含まれる。
【0033】
「アルキレン(alkylene)」は、1〜12個の炭素原子の、直線または分岐飽和二価炭化水素ラジカル、たとえば、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ペンチレンなどを意味する。
【0034】
語句「アルケニル(alkenyl)」は、少なくとも二重結合を含む、2〜12個の炭素原子の、直鎖または分岐鎖一価炭化水素ラジカル、たとえば、エテニル、プロペニルなどを意味し、そこで、アルケニルラジカルは、任意に、本明細書で記述した1つ以上の置換基で、独立して置換され、「cis」および「trans」幾何学的配置、または「E」および「Z」幾何学的配置を持つラジカルを含む。
【0035】
語句「アルケニレン(alkenylene)」は、少なくとも1つの二重結合を含む、2〜12個の炭素の、直鎖または分岐鎖二価炭化水素ラジカルを意味し、そこで、アルケニレンラジカルが、本明細書で記述した1つ以上の置換基で独立して任意に置換されうる。例には、限定はしないが、エテニレン、プロペニレンなどが含まれる。
【0036】
語句「アルキニル(alkynyl)」は、少なくとも1つに三重結合を含む、2〜12個の炭素原子の、直線または分岐一価炭化水素ラジカルを意味する。例には、限定はしないが、エチニル、プロピニルなどが含まれ、そこで、アルキニルラジカルは、任意に1つ以上の、本明細書で記述された置換基で独立して置換されうる。
【0037】
語句「アルキニレン(alkynylene)」は、少なくとも1つの三重結合を含む2〜12個の炭素の、直線または分岐二価炭化水素ラジカルを意味し、そこで、アルキニレンラジカルは、一つ以上の、本明細書で記述した1つ以上の置換基で独立して任意に置換されうる。
【0038】
語句「アリル(allyl)」は、式RC=CHCHRを持つラジカルを意味し、式中Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または本明細書で定義したような任意に置換基であり、このアリルは、任意に、1つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換されうる。
【0039】
語句「シクロアルキル(cycloalkyl)」は、3〜12個の炭素原子を持つ、飽和または部分的に不飽和な環状炭化水素ラジカルを意味し、このシクロアルキルは、任意に、1つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換されうる。語句「シクロアルキル」はさらに、二環状および三環状シクロアルキル構造を含み、そこで、二環状および三環状構造には、飽和または部分的に不飽和なシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環またはアリールまたはヘテロアリール環に融合した、飽和または部分的に不飽和なシクロアルキルが含まれうる。シクロアルキル基の例には、限定はしないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、ノルボラン類などが含まれる。
【0040】
語句「ヘテロアルキル(heteroalkyl)」は、1〜12個の炭素原子の直鎖または分岐鎖一価炭化水素ラジカルを意味し、そこで少なくとも1つの炭素原子が、N、
OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換され、ラジカルが、炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであり得る(すなわち、ヘテロ原子が、ラジカルの中間または末端で現れうる)。ヘテロアルキルラジカルは、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換される。語句「ヘテロアルキル」は、アルコキシおよびヘテロアルコキシラジカルを含む。
【0041】
語句「ヘテロシクロアルキル(heterocycloalkyl)」は、少なくとも1つの環原子が、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCであり、1つ以上の環原子が、一つ以上の、以下で記述した置換基で、任意に独立して置換されうる、3〜8環原子の飽和または部分的に不飽和な環状ラジカルを意味する。ラジカルは、炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであり得る。「ヘテロシクロアルキル」はまた、ヘテロシクロラジカルが、芳香族またはヘテロ芳香族環に融合する、ラジカルも含む。ヘテロシクロアルキル環の例には、限定はしないが、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラニル、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペラジン、フタルイミドおよびその誘導体が含まれる。
【0042】
語句「ヘテロアルケニル(heteroalkenyl)」は、たとえばエテニル、プロペニルなどのような、少なくとも1つの二重結合を含み、少なくとも1つの炭素原子が、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換され、ラジカルが、炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであり得る(すなわち、ヘテロ原子が、ラジカルの中間または末端で現れうる)、3〜12個の炭素原子の、直鎖または分岐鎖一価炭化水素ラジカルを意味する。ヘテロアルケニルラジカルは、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換され得、「cis」および「trans」幾何学的配置、または「E」および「Z」幾何学的配置を持つラジカルを含む。
【0043】
語句「ヘテロアルキニル(heteroalkynyl)」は、少なくとも1つの三重結合を含む、3〜12個の炭素原子の直線または分岐一価炭化水素ラジカルを意味する。例には、限定はしないが、たとえばエチニル、プロピニルなどが含まれ、そこで、少なくとも1つの炭素原子が、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換され、ラジカルが、炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであり得る(すなわち、ヘテロ原子が、ラジカルの中間または末端で現れうる)。ヘテロアルキニルラジカルは、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換されうる。
【0044】
語句「ヘテロアリル(heteroallyl)」は、式RC=CHCHRを持つラジカルを意味し、そこでRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または本明細書で定義したような任意の置換基であり、そこで、少なくとも1つの炭素原子が、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換され、ラジカルが、炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであり得る(すなわち、ヘテロ原子が、ラジカルの中間または末端で現れうる)。ヘテロアリルは、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換されうる。
【0045】
「アリール(aryl)」は、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で独立して置換される、6〜10環原子の一価芳香族炭化水素一環状ラジカル、または多環芳香族炭化水素を意味する。よりとりわけ、語句アリールには、限定はしないが、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルおよびその誘導体が含まれる。
【0046】
「ヘテロアリール(heteroaryl)」は、N、OまたはSから選択される一つ以上の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである、5〜10個の環原子の一価一環状ラジカル、または多環状芳香族ラジカルを意味する。芳香族ラジカルは、任意に、一つ以上の、本明細書で記述した置換基で、独立して置換される。例には、限定はしないが、フ
リル、チエニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、インドリル、チオフェン−2−イル、キノリル、ベンゾピラニル、チアゾリルおよびその誘導体が含まれる。
【0047】
語句「ハロ(halo)」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを表す。同様に、語句「ハロゲン(halogen)」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素置換基を意味する。
【0048】
一般的に、式Iの化合物の、種々の部位または官能基は、任意に1つ以上の置換基で置換されうる。本発明の目的のために好適な置換基の例には、限定はしないが、ハロ、アルキル、アリル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアリル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アルコキシ、ヘテロアルコキシ、G−シクロアルキル、G−ヘテロシクロアルキル、G−OR、G−NO、G−CN、G−COR、C−(C=O)R、G−O(C=O)R、G−O−アルキル、G−OAr、G−SH、G−SR、G−SOR、G−SOR、G−S−Ar、G−SOAr、G−SOAr、アリール、ヘテロアリール、G−Ar、G−(C=O)NR、G−NR、G−NR(C=O)R、G−SO、NR、POおよびSOが含まれ、式中Gは、1〜4個の炭素原子を持つアルキレン、または2〜4個の炭素をそれぞれ持つアルケニレンまたはアルキニレンであり、このアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンは、置換されるかまたは非置換でありえ、nは0または1であり、R、RおよびRは、独立して、アルキル、アリル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアリル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アルコキシ、ヘテロアルコキシ、G−シクロアルキル、またはG−ヘテロシクロアルキルであり、Arはアリールまたはヘテロアリールであり、このアルキル、アリル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアリル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アルコキシ、ヘテロアルコキシ、G−シクロアルキル、G−ヘテロシクロアルキル、Ar、R、RおよびRは、さらに置換されるか、または非置換であり得る。
【0049】
本発明の化合物は、一つ以上の不斉中心を持ち得、そのような化合物は、個々の(R)−または(S)−立体異性体として、またはその混合物として産出されうる。他の言及しないかぎり、本明細書および請求項中での、特定の化合物の記述または命名は、両方の個々のエナンチオマーおよびその混合物、ラセミまたはその他両方を含むことが意図される。したがって、本発明はまた、式Iの化合物の、ラセミ体および分離エナンチオマー、ジアステレオマーを含む。立体化学の決定、および立体異性体の分離のための方法が、本技術分野でよく知られている(”Advanced Orgaic Chemistry”、4th edition、J.March,John Wiley and Sons,New York,1992の第4章での議論を参照のこと)。
【0050】
式Iの化合物に加えて、本発明はまた、そのような化合物の溶媒和物、薬理学的に許容可能なプロドラッグ、薬理学的に活性な代謝物および薬理学的に許容可能な塩も含む。
【0051】
語句「溶媒和物(solvate)」は、1つ以上の溶媒分子との、分子の凝集を意味する。
【0052】
「薬理学的に許容可能なプロドラッグ(pharmaceutically acceptable prodrug)」は、生理学的状態下、または加溶媒分解によって、特定の化合物に、またはそのような化合物の薬理学的に許容可能な塩に、変換されうる化合物である。
【0053】
「薬理学的に活性な代謝物(pharmaceutically active me
tabolite)」は、特定の化合物またはその塩の、体内での代謝を介して産出される、薬理学的に活性な産物である。化合物の代謝物は、当業者に公知の通常の技術を用いて同定しえ、その活性は、本明細書で開示されたもののような試験を用いて決定される。
【0054】
化合物のプロドラッグおよび活性代謝物は、本技術分野で公知の従来の技術を用いて同定しうる。プロドラッグの種々の形態が、本技術分野で公知である。そのようなプロドラッグ誘導体の例として、たとえば、a)H.Bundgaard,(Elsevier,1985)によって編集されたDesign of Prodrugs、K.Widder,et al.(Academic Press,1985)によって編集された、Methods in Enzymology,Vol.42,p.309−396、b)Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaardによって編集された、A Textbook of Drug Design and Development、H.Bundgaard p.113−191(1991)による”Design and Application of Prodrugs”の第5章、c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8:1−38(1992)、d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77:285(1988)、およびe)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.,32:692(1984)を参照のこと。
【0055】
「薬理学的に許容可能な塩(pharmaceutically acceptable salt)」は、特定の化合物の遊離酸および塩基の生物学的効果を維持し、生物学的ではないか、または望まれないものではない、塩である。本発明の化合物は、十分な酸性、十分な塩基性、または両方の官能基を持ち、したがって、多数の無機または有機塩基、および無機および有機酸の任意と反応して、薬理学的に許容可能な塩を形成する。薬理学的に許容可能な塩の例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、一リン酸水素塩、二リン酸水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩酸塩、臭化物塩、ヨウ化物塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカノン酸塩、カプロン酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソブチル酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオン酸塩、オキサロ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−ジオン酸塩、ヘキシン−1,6−ジオン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニルブチル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシブチル酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、トシル酸塩、ベシレート、酢酸塩およびマンデレートを含むような、本発明の化合物の、ミネラルまたは有機酸または無機塩基との反応によって調製される塩が含まれる。
【0056】
本発明の化合物が塩基の場合、所望の薬理学的に許容可能な塩は、たとえば、遊離塩基の、塩酸、臭化水素酸、硫酸、シュウ酸、リン酸などのような無機塩基での、または酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、オキサロ酸、グリコール酸、サリチル酸、またグルクロン酸またはガラクツロン酸のようなピラノシジル酸、クエン酸またはタルタル酸のようなアルファヒドロキシ酸、アスパラギン酸またはグルタミン酸のようなアミノ酸、安息香酸またはシナミン酸のような芳香族酸、p−トルエンスルホン酸またはエタンスルホン酸のようなスルホン酸などでの処理のような、本技術分野で利用可能な任意の好適な方法によって調製しうる。
【0057】
本発明の化合物が酸である場合、所望の薬理学的に許容可能な塩は、たとえば、遊離酸の、アミン(一級、二級または四級)、水酸化アルキル金属または水酸化アルキル土類金
属などでの処理のような、任意の好適な方法によって調製しうる。好適な塩の例示的な例には、限定はしないが、グリシンおよびアルギニンのようなアミノ酸、アンモニア、一級、二級および四級アミン類、およびピペリジン、モルホリン、およびピペラジンのような環状アミン類から由来する有機塩、およびナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムから由来する無機塩が含まれる。
【0058】
本発明の化合物は、簡単に利用可能な開始物質を用いて、本技術分野で利用可能な技術を用いて、以下で記述したような、反応経路および合成スキームを用いて調製して良い。発明の治療的態様
治療効果のある量で本発明の化合物を、I型受容体チロシンキナーゼおよび/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異性キナーゼの調節または制御によって仲介される疾患を治療するために利用して良い。「有効量(effective amount)」は、そのような治療を必要としている哺乳動物へ投与したときに、1つ以上の、I型受容体チロシンキナーゼ、および/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異性キナーゼの活性によって仲介される疾患に対する、治療に対して効果が十分である、化合物の量を意味する。したがって、たとえば、式Iまたはその塩、活性代謝物またはプロドラッグから選択した、治療効果のある量で化合物は、それらの活性によって仲介された疾患状態が、減少または緩和されるような、I型受容体チロシンキナーゼおよび/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異性キナーゼの活性を調節、制御または抑制するのに十分な量である。
【0059】
そのような量に相当する該試薬の量は、特定の化合物、疾患状態およびその重症度、治療を必要としている哺乳動物のアイデンティティー(たとえば体重)に依存して変化しうるが、当業者によって通常通り決定可能である。「治療(treating)」は、少なくとも部分的に、I型受容体チロシンキナーゼおよび/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異性キナーゼの活性によって影響を受ける、ヒトのような哺乳動物中の疾患状態の、少なくとも緩和を意味し、とりわけ、哺乳動物が疾患状態を持つ傾向にあることがわかったが、そうであると診断はまだされていない時に、哺乳動物において発生する疾患状態を予防すること、疾患状態を調節することおよび/または阻害すること、および/または疾患状態を緩和すること、を限定はしないが含む。
【0060】
ヒトを含む哺乳動物の(予防治療を含む)治療的な処置のために、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩またはin vivoで開裂可能なプロドラッグを利用するために、通常、薬理学的組成物として、標準の薬理学的実施にしたがって処方される。本発明の本館点にしたがって、薬理学的に許容可能な希釈液または担体との組み合わせで、本明細書以上で定義したような、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩またはin vivo開裂可能なプロドラッグを含む薬理学的組成物が提供される。
【0061】
本発明の組成物は、経口利用(たとえば、錠剤、薬用キャンディー、硬または軟カプセル、水性または油性懸濁液、エマルジョン、分散可能粉末または顆粒、シロップまたはエリキシルとして)、局所利用(たとえば、クリーム、軟膏、ゲル、または水性または油性溶液または懸濁液として)、吸入(inhalation)による投与(たとえば、微細に分割された粉末または液体エアゾル)、吸入(insufflation)による投与(たとえば、静脈内、皮下、または筋肉内投与用、無菌水性または中性溶液として、または直腸投与用座薬として)のために好適な形態であり得る。たとえば、経口利用のために意図された組成物には、1つ以上の着色料、甘味料、風味および/または保存剤が含まれうる。
【0062】
錠剤処方のための好適な薬理学的に許容可能な賦形剤には、たとえば、ラクトース、炭
酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウムのような不活性希釈液、トウモロコシデンプンまたはアルゲン酸のような顆粒剤および崩壊剤、デンプンのような結合剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクのような潤滑剤、p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルのような保存剤、およびアスコルビン酸のような抗酸化剤が含まれる。錠剤処方は、コートしなくてよく、または、胃腸管内での、その崩壊と、それに続く活性成分の吸収を調節するため、またはその安定性および/または外見を改善するため、いずれの場合でも、従来のコート試薬および本技術分野でよく知られている手順を用いてコートして良い。
【0063】
経口利用のための組成物は、活性成分が、不活性固体希釈物、たとえば、炭酸カルシウム、リン酸ンカルシウムまたはカオリンと組み合わされる、硬ゼラチンカプセルの形態、または活性成分が、水またはピーナッツ油のような油、液体パラフィン、またはオリーブ油と組み合わされる、軟ゼラチンカプセルとして、でありうる。
【0064】
水性懸濁液は一般的に、1つ以上の、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、タルガカントゴムおよびアカシアゴムのような、懸濁剤、脂肪酸(たとえば、レシチン、またはステアリン酸ポリキシレンのような)との酸化アルキレンの濃縮産物、またはたとえばヘプタデカエチレンオキシエタノールのような、長鎖脂肪族アルコール類との、酸化エチレンの濃縮産物、脂肪酸から由来した部分エステル類と、モノオレイン酸ポリオキシエチレンンソルビトールのようなヘキシトールとの、酸化エチレンの濃縮産物、または脂肪酸から由来した部分エステル類と、たとえばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンのような、ヘキシトール無水物の濃産物、のような分散または湿潤剤と一緒の、微細な粉末化形態中で、活性成分を含む。水性懸濁液はまた、1つ以上の、(エチルまたはプロピルp−ヒドロキシ安息香酸のような)保存剤、(アスコルビン酸のような)抗酸化剤、着色料、香料および/または(スクロース、サッカリンまたはアスパルテームのような)甘味料も含みうる。
【0065】
油性懸濁液は、活性成分を、(アラキス油、オリーブ油、ゴマ油またはココナッツ油のような)植物油中、または(液体パラフィンのような)ミネラル油中に懸濁させることによって、処方しうる。油性懸濁液はまた、蜜ろう、硬パラフィンまたはセチルアルコールのような、濃厚剤も含みうる。以上で列記したような甘味剤、および芳香剤を、プレート可能な経口調製物を提供するために加えうる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存しうる。
【0066】
水の添加による水性懸濁液の調製のために好適な、分散性粉末および顆粒には、分散または加湿剤、懸濁剤、および1つ以上の保存剤と一緒の、活性成分が含まれる。好適な分散または加湿剤、および懸濁剤は、すでに以上で言及したように、例示されている。甘味料、芳香剤および着色剤のようなさらなる賦形剤も存在しうる。
【0067】
本発明の薬理学的組成物はまた、水中油エマルジョンの形態でもありうる。油相は、オリーブ油またはアラキス油のような植物油、または液体パラフィンのようなミネラル油、任意のこれらの混合物でありうる。好適な懸濁化剤は、たとえば、アカシアゴムまたはトラガカントゴムのような、天然に存在するゴム、ダイズ、レシチンのようなリン脂質、脂肪酸およびヘキシトール無水物から由来する部分エステル類(たとえば、モノオレイン酸ソルビタン)、およびモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンのような、酸化エチレンとの、この部分エステルの濃縮産物でありうる。エマルジョンはまた、甘味料、芳香剤および保存剤を含みうる。
【0068】
シロップおよびエリキシルは、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、
アスパルテームまたはスクロースのような、甘味剤と共に処方してよく、また、粘滑剤、保存剤、芳香剤および/または着色剤も含みうる。
【0069】
薬理学的組成物はまた、無菌注射可能水性または油性懸濁液の形態であってよく、1つ以上の、以上で言及したような、適切な分散または湿潤剤、および懸濁剤を用いる、公知の手順にしたがって処方しうる。無菌注射可能調製物はまた、非毒性非経口−許容可能な希釈液または溶媒、たとえば1,3−ブタンジオール中の、無菌注射可能溶液または懸濁液でありうる。
【0070】
座薬処方は、活性成分を、好適な非刺激性賦形剤と混合することによって調製してよく、通常の温度では固体であるが、直腸温度にて液体であり、したがって、直腸で溶解して、薬物を放出する。好適な賦形剤には、たとえば、ココアバターおよびポリエチレングリコール類が含まれる。
【0071】
クリーム、軟膏、ゲルおよび水性または油性溶液または懸濁液のような、局所処方は、一般的に、本技術分野でよく知られている従来の手順を用いて、活性成分を、従来の、局所的に許容可能な、賦形剤または希釈液と処方することによって得ることができる。
【0072】
吸入(insufflation)による処方のための組成物は、たとえば、30μmまたはそれ以下の平均直径の粒子を含む、微細に分割した粉末の形態であってよく、粉末それ自身は、活性成分のみを含むか、1つ以上の、ラクトースのような生理学的に許容可能な担体で希釈するかいずれかである。ついで、吸入のための粉末を、公知の試薬クロモグリク酸ナトリウムの吸入のために使用されたもののような、ターボ−吸入器具での利用のために、たとえば、1〜50mgの活性成分を含むカプセル中に都合良くいれる。
【0073】
吸入(inhalation)による投与のための化合物は、活性成分を、微細に分割した固体を含むエアゾル、または液体溶滴としていずれかで、活性成分を分散させるために配置した、従来の加圧性エアゾルの形態中でありうる。揮発性フッ素処理炭化水素または炭化水素のような、従来のエアゾル高圧ガスを使用してよく、エアゾル器具は、従量制活性成分を分散するように、都合良く配置される。
【0074】
処方におけるさらなる情報は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press,1990の第25.2章、5号を参照のこと。
【0075】
単一投与形態を産出するための、1つ以上の賦形剤と混合する、本発明の化合物の量は、必要に応じて、処置される宿主および特定の投与経路に依存して変化する。たとえば、ヒトへの経口投与のために意図された処方は、たとえば、適切で、都合がよい量の賦形剤と一緒に、0.5mg〜2gの活性試薬を含み得、総組成物の重量の約5〜約98パーセントで変化しうる。投与ユニット形態は一般的に、約1mg〜約500mgの活性成分を含む。投与形態および投与方法に関するさらなる情報に関しては、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board)、Pergamon Press,1990の第5巻、第25.3章を参照のこと。
【0076】
式Iの化合物の治療または予防目的のための用量の大きさは、通常、よく知られている医薬品の原則にしたがって、状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、および投与経路にしたがって変化する。
【0077】
式Iの化合物が、(ヒトを含む)温血動物での利用のための治療剤として、第一の価値があるが、I型受容体チロシンキナーゼおよび/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異的キナーゼを制御するために必要な場合はいつでも有用である。したがって、これらは、新規の生物学的試験にて、および新規の薬理学的試薬に対する探索にての利用のための、薬理学的標準として有用である。
【0078】
本発明の化合物の活性は、in vitro、in vivoまたは細胞株中で、I型受容体チロシンキナーゼおよび/またはセリン、スレオニン、および/または二重特異的キナーゼに関してアッセイしうる。in vitroアッセイは、阻害剤のキナーゼに結合する能力を定量化し、阻害剤を結合の前に放射標識化することによって、または新規の阻害剤を、公知の放射標識とインキュベートする、阻害実験を実施することによってのいずれかで測定しうる。これら、および他の有用なin vitroおよび細胞培養アッセイは、当業者に知られている。
【0079】
本発明を、ある程度の特異性を持って記述し、例示してきているが、本開示物が、例示の方法によってのみ作成されること、部分の組み合わせおよび準備での多数の変化が、本明細書以下で請求したような、本発明の精神および目的から逸脱しないで、当業者によって使用されうる。
生物学的例
EGFR/ErbB2酵素アッセイ
Thermo LabSystems Immulon 4HBX 96−ウェルプレートを、室温にて一晩、100μL/ウェルの、PBS(リン酸緩衝食塩水)中の、0.25 mg/mL ポリ(Glu、Thr)4:1(PGT)(シグマ ケミカル社(Sigma Chemical Co.),St.Louis,MO)とのインキュベーションによってコートする。過剰なPGTを吸引によって除去し、プレートを洗浄緩衝液(PBS中0.1% Tween20)で3回洗浄する。キナーゼ反応を、100μLの、125mM塩化ナトリウム、24mM塩化マグネシウム、0.1mMオルトバナジウム酸ナトリウム、15μM ATP(アデノシン三リン酸)および0.3ユニット/mL EGFR(上皮増殖因子受容体)(バイオモル リサーチ ラボラトリーズ社(BIOMOL Research Laboratories,Inc.)、Plymouth Meeting,PA)を含む、50mM HEPES(pH7.3)中で実施する。DMSO(ジメチルスルホキシド)中の化合物を、約1%の最終DMSO濃度を得るように加えた。リン酸化を、ATPの添加によって開始し、室温にて30分間インキュベートする。キナーゼ反応を、反応混合液の吸引、および続く洗浄緩衝液での洗浄(以上を参照のこと)によって終了させる。リン酸化PGTを、PBS中の3% BSAおよび0.05%
Tween 20中、0.2μg/mLまで希釈した、ウェルあたり100μLのHRP共役PY20抗リン酸チロシン抗体(ザイメッド ラボラトリーズ社(Zymed Laboratories,Inc.)、South San Francisco,CA)との30分間のインキュベーションによって検出する。抗体を吸引して除去し、プレートを洗浄緩衝液で洗浄する。比色シグナルを、ウェルあたり100μLの、TMB Microwell Peroxidase Substate(キルケガード アンド ペリー(Kirkegaard and Perry)、Gaithersburg,MS)の添加によって進行させ、ウェルあたり100μLの、1M リン酸を添加することで停止させる。リン酸チロシンを、450nmでの吸収によって測定する。
【0080】
ErbB2キナーゼは、EGFRの代わりに、250ng/mL ErbB2細胞内ドメインを用いて、以上のように使用する。ErbB2チロシンキナーゼ(アミノ酸691〜1255)の細胞内ドメインは、バキュロウイルス中、his−タグ化タンパク質として発現し、ニッケルキレート、イオン交換およびサイズ排除クロマトグラフィーによって精製する。
【0081】
本発明の化合物は、1nM〜50mM以下のIC50を持つ。
予備実施例
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部分を形成する、付随する図面は、本発明の非限定実施形態を例示し、記述とともに、本発明の原理を説明する役目をする。
【0082】
本発明の化合物の調製の例示を、図1〜6で示す。
図1は、本発明のイミノアミジン化合物の合成を例示している。ヒドラゾン類(3)を、アルデヒド(1)のヒドラジン(2)との濃縮の標準方法によって調製可能である。これは、広範囲の有機性溶媒中で実施される。好ましくは、濃縮は、DCMとIPAの混合溶媒系中で実施される。イミノアミド類(5)への結合を、THFおよびIPAの溶媒混合物中で、約50℃にて、イミデート(4)の存在下で実施可能である。
【0083】
図2は、本発明のイミノアミド化合物の他の合成を例示している。この経路にて、アミド(6)を、ベンゼンまたはDCMのような好適な有機性溶媒中、POClと反応させて、塩化イミドリル中間体を形成する。ついで、ヒドラゾン(3)をこの混合液に加え、所望のイミノアミジン(5)を産出する。この結合は、わずかに高い温度(45〜90℃)を必要としうる。
【0084】
図3および4は、イミノアミジン(7)を調製し、ついでアルデヒド(1)と濃縮する、本発明のイミノアミジン化合物の合成を概説している。図3にて、イミノアミジン(7)を、好適な有機性溶媒中、ヒドラジン(2)をイミデート(4)と結合させることによって調製可能である。得られるイミノアミジン(7)をついで、THFおよびIPAまたはEtOHのような好適な有機性溶媒中で、室温にて、またはわずかに高い温度(45〜90℃)にて、アルデヒド(1)と濃縮し、所望のイミノアミン(5)を作製可能である。図4にて、イミノアミジン(7)を、好適な有機溶媒中で、ヒドラジン(2)をチオイミデート(8)に結合することによって調製可能である。図3にてのように、得られるイミノアミジン(7)をついで、THFおよびIPAまたはEtOHのような好適な有機性溶媒中で、室温にて、またはわずかに高い温度(45〜90℃)にて、アルデヒド(1)と濃縮し、所望のイミノアミジン(5)を作製可能である。
【0085】
式Iのオキサゾリン化合物を、図5で概説したように調製可能である。アニリン(9)を、THFおよびDCEの混合物のような、好適な有機性溶媒中で、チオCDIと濃縮可能である。得られた中間体は単離せずに、アミノアルコール(10)で、in situにて処置する。添加反応を、室温またはわずかに高い温度(45〜90℃)で実施可能である。一般的には、得られたチオウレア(11)を単離し、精製なしにさらに進めることが可能である。所望のオキサゾリン(12)を、図5で概説したいくつかのうちの1つによって、チオウレア(11)より調製可能である。チオウレア(11)を、THFおよび水の混合液中、室温にて、塩化トシルおよびNaOHで処理可能である。あるいは、チオウレア(11)を、室温またはわずかに高い温度(45〜90℃)で、THF、DMF、DCMまたはDCEのような好適な有機性溶媒中、EDCI、DCC、DCI中のような、種々のカルボジイミデート類で処理可能である。
【0086】
図6は、本発明のオキサゾリン化合物に対する他のアプローチを例示している。アニリン(9)を、室温または高い温度(45〜120℃)で、DMF、MeCN、ジオキサン、ピリジン、IPAまたはDCMのような有機性溶媒中、NaHまたはEtNのような塩基あり、またはなしで、ジフェニル N−シアノカルボンイミデート(13)と結合可能である。好ましくは、シアノイソウレア(14)が、80〜90℃にて、THF/DCE/tBuOHの混合液中、アニリン(9)およびジフェニルN−シアノカルボンイミデート(13)の結合によって形成される。オキサゾリン(12)を、THFおよびIPA
を含む、種々の有機溶媒中、アミノアルコール(10)およびシアノイソウレア(14)を結合させることによって調製可能である。好ましくは、(10)および(14)の結合が、THFおよびIPAの混合液中、高い温度(45〜120℃)にて達成される。
【0087】
本発明を例示するために、以下の実施例が含まれる。しかしながら、これらの実施例は、本発明を制限せず、本発明の実施の方法を示唆する意味のみであることが理解されるべきである。当業者は、記述した化学反応が、本発明の多数の他のキナゾリン誘導体を調製するために適合可能であり、また、本発明の化合物を調製するための他の方法が、本発明の目的の範囲内に含まれることを理解するであろう。たとえば、本発明にしたがった、非例示化合物の合成は、たとえば、適切に干渉基を保護することによって、記述したもの以外の、本技術分野で公知の他の好適な試薬を利用することによって、および/または反応条件の経路変更を行うことによって、当業者に明らかな改変によって首尾良く実施しうる。あるいは、本明細書で開示した、または本技術分野で公知の他の反応が、本発明の他の化合物を調製するための適合性を持つと認識するであろう。
【実施例】
【0088】
以下で記述した実施例にて、他の言及しない限り、全ての温度は、摂氏で列記する。試薬は、アルドリッチ ケミカル社(Aldrich Chemical Company)、ランカスター(Lancaster)、TCIまたはメイブリッジ(Maybridge)のような市販供給業者から購入し、他に示さない限り、さらなる精製なしに利用した。
【0089】
以下に列記した反応を、一般的に、窒素またはアルゴンの陽圧下、または、無水溶媒中の乾燥チューブ(他に言及しない限り)で行い、反応フラスコには典型的に、シリンジを介して、基質または試薬の導入のために、ゴム隔壁を取り付ける。ガラス製品をオーブンで乾燥させ、および/または熱で乾燥させた。
【0090】
カラムクロマトグラフィーを、シリカゲルカラムを持つBiotage系(製造業者:ダイアックス社(Dyax Corporation))上、またはシリカSepPakカートリッジ(ウォーターズ(Waters))上で行った。
【0091】
H−NMRスペクトルを、400MHzで開始して、Varian器具上で記録した。H−NMRスペクトルを、参照標準(7.25ppm)として、クロロホルムを用いて、CDCl溶液として得た(ppmにて記録)。他のNMR溶媒を必要に応じて使用した。ピーク多重度が記録された場合に、以下の略語を使用する。s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、m(マルチプレット)、br(広域)、dd(ダブレットのダブレット)、dt(トリプレットのダブレット)。
(実施例1)
【0092】
【化9】

【0093】
(E)−2−メトキシ−N−((4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)アセタミジン
段階A:(6−ヒドラゾノメチルキナゾリン−4−イル)−(3−メチル−4−フェノキシフェニル)アミンを、ヒドラジン(50mg、1.00mmol)を、DCM:IPA(6mL)の1:1混合液中、4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)−キナゾリン−6−カルボアルデヒド(250mg、0.70mmol)の溶液に加えることによって調製する。室温にて4時間の撹拌後、過剰なヒドラジンおよび溶媒を、減圧下で除去して、所望のヒドラゾンを、褐色固体として得、精製なしに先に進む。
【0094】
段階B:(E)−2−メトキシ−N−((4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)アセタミジンを、(6−ヒドラゾノメチルキナゾリン−4−イル)−(3−メチル−4−フェノキシフェニル)アミンを、DCM:IPAの1:1混合液(4mL)中、EtN(20mg、0.19mmol)および2−メトキシアセチミジン酸メチルエステル(20mg、0.20mmol)の撹拌混合液に加えることによって調製する。50℃にて1時間、この反応混合液を撹拌した後、室温まで冷却し、16時間撹拌する。濃縮およびカラムクロマトグラフィー(10:8:1 EtOAc:ヘキサン:MeOH)による精製によって、所望の産物(16mg、45%)を得る。MS ESI(+)m/z 441(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.64(s、1H)、8.49(s、1H)、8.41(m、2H)、7.76(d、1H)、7.63(d、1H)、7.55(dd、1H)、7.32(m、2H)、7.05(m、1H)、6.93(m、3H)、4.13(s、2H)、3.45(s、3H)、3.41(s、1H)、2.24(s、3H)。
【0095】
以下の化合物(実施例2〜5)を、適切なキナゾリン−6−アルデヒド、ヒドラジンおよびイミデートを用いて、実施例1で記述したように調製した。
(実施例2)
【0096】
【化10】

【0097】
(E)−2−メトキシ−N−メチル−N−((4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)アセタミジン
MS APCI(+)m/z 455(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.48(s、1H)、8.23(s、1H)、8.26(d、1H)、7.91(s、1H)、7.77(d、1H)、7.64(d、1H)、7.54(dd、1H)、7.32(m、2H)、7.05(m、1H)、6.94(m、3H)、4.55(s、2H)、3.72(m、1H)、3.54(s、3H)、2.25(s、3H)、2.15(s、3H)。
(実施例3)
【0098】
【化11】

【0099】
(E)−N−((4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)−2−メトキシアセタミジン
MS APCI(+)m/z 493、495(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ8.75(s、1H)、8.59(s、1H)、8.46(d、1H)、8.40(s、1H)、8.03(d、1H)、7.76(m、2H)、7.47(m、1H)、7.31(m、3H)、7.19(m、1H)、5.27(s、2H)、4.02(s、2H)、3.34(m、4H)。
(実施例4)
【0100】
【化12】

【0101】
(E)−N−(4−(3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ−2−メトキシアセタミジン
MS ESI(+)m/z 456(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.63(s、1H)、8.5(s、1H)、8.41(s、2H)、8.12(s、1H)、7.79(d、1H)、7.7(s、1H)、7.61(d、1H)、7.26(m、2H)、7.01(d、1H)、4.12(s、2H)、3.43(s、3H)、2.52(s、3H)、2.12(s、3H)。
(実施例5)
【0102】
【化13】

【0103】
(E)−N−((4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)−キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)−アセタミジン
MS ESI(+)m/z 463、465(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.64(s、1H)、8.52(s、1H)、8.42(m、2H)、7.92(s、1H)、7.78(d、1H)、7.6(d、1H)、7.4(m、1H)、7.31(d、1H)、7.25(d、1H)、7.19(d、1H)、7.06(t、1H)、5.21(s、2H)、2.06(s、3H)。
(実施例6)
【0104】
【化14】

【0105】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンの調製
段階A:N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(2−フェニル−N−シアノ−ベンジルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミンを、N−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン(0.63g、1.60mmol)およびジフェニルN−シアノカルボンイミデート(1.0g、4.20mmol)を、THF(20mL)、DCE(10mL)およびt−BuOH(10mL)中で、室温にて2時間、ついで80〜90℃にて3時間撹拌することによって調製する。さらに0.40gのジフェニルN−シアノカルボンイミデートを加える。80〜90℃で3時間の撹拌後、反応混合液を室温まで冷却し、濃縮する。DCM(100mL)を加え、固体を、焼結ガラス漏斗を介した濾過によって単離し、乾燥させ、0.67g(77.6%)の褐−黄色物質を得る。
【0106】
段階B:N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、2−アミノエタノール(10mg、0.164mmol)を、1:1 THF:イソプロピルアルコール(2mL)中のN4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(2−フェニル−N−シアノ−ベンジルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン(30mg、0.056mmol)の混合液に加え、100℃まで20分間熱することによって調製する。この反応混合液を、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中5% MeOH)によって精製し、所望の産物を白色固体(19mg、74%)として得る。MS APCI(+)m/z 464、466(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、アセトン−D)δ8.52(s、1H)、8.43(bs、1H)、8.17(d、1H)、7.85(dd、1H)、7.74(d、1H)、7.70(d、1H)、7.48(m、1H)、7.38(d、1H)、7.35(d、1h)、7.21(d、1H)、7.12(m、1H)、5.29(s、2H)、4.42(t、2H)、3.93(t、2H)。
(実施例7)
【0107】
【化15】

【0108】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフラン[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンの調製
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフラン[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、チオCDI(27mg、0.152mmol)を、1:1
THF:DCM(8mL)中の、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン(60mg、0.152mmol)の撹拌溶液に加えることによって調製する。3時間後、2−アミノ−シクロペンタノール(30mg、0.30mmol)を加え、反応混合液を4時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、得られるチオウレアを、ジエチルエーテルで粉砕する。未精製チオウレアを、THF(10mL)中に懸濁させ、水中1M NaOH(0.38mL)、ついでTHF(0.17mL)中の1M TsCl溶液を加える。1時間後、反応混合液をEtOAcおよび水で希釈し、相を分離する。水相をEtOAcで抽出し、有機相をあわせて、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(10:5:1 EtOAc:ヘキサン:MeOH)によって精製し、所望の産物(50mg、65%)を得る。MS APCI(+)m/z 506、508(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCN)δ8.49(s、1H)、8.23(bs、1H)、7.94(s、1H)、7.73(m、2H)、7.59(m、2H)、7.45(m、1H)、7.35(d、1H)、7.29(d、1H)、7.19−7.10(m、3H)、5.23(s、2H)、5.18(m、1H)、4.66(m、1H)、4.11(d、1H)、3.96(d、1H)、3.56(dd、2H)。
【0109】
以下の化合物(実施例8〜56)を、適切なキナゾリン−6−アニリンおよびアミノアルコールを用いて、実施例7に記述したように調製する。
(実施例8)
【0110】
【化16】

【0111】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(3,8−ジオキサ−1−アザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 534、536(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCN)δ8.50(s、1H)、8.12(s、1H)、7.99(s、1H)、7.73(d、1H)、7.60(d、1H)、7.47(m、1H)、7.34(d、1H)、7.29(d、1H)、7.15(d、1H)、7.11(d、1H)、5.23(s、2H)、4.19(m、2H)、3.88(m、2H)、3.59(m、2H)、3.30(m、2H)、1.78(m、5H)。
(実施例9)
【0112】
【化17】

【0113】
N6−(3,8−ジオキサ−1−アザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 497(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.44(s、1H)、8.19(bs、1H)、8.13(d、1H)、7.71(m、3H)、7.63(dd、1H)、7.29(m、2H)、7.00(d、1H)、4.30(s、2H)、3.97(m、2H)、3.55(m、2H)、2.50(s、3H)、2.27(s、3H)、1.96(m、2H)、1.77(m、2H)。
(実施例10)
【0114】
【化18】

【0115】
2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ〕−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3.4−d]オキサゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステル
MS APCI(+)m/z 568(M+1)検出。
(実施例11)
【0116】
【化19】

【0117】
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、塩化メチレン中TFAを用いて、標準のBOC脱保護法によって、2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ〕−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3.4−d]オキサゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。MS APCI(+)m/z 468(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.42(s、1H)、8.21(bs、1H)、8.13(d、1H)、7.68(m、2H)、7.60(m、2H)、7.28(m、2H)、6.98(d、1H)、5.18(m、1H)、4.74(m、1H)、3.34(d、1H)、3.16(d、1H)、2.86(m、2H)、2.50(s、3H)、2.26(s、3H)。
(実施例12)
【0118】
【化20】

【0119】
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3.4−d]オキサゾール−5−イル)−エタノン
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3.4−d]オキサゾール−5−イル)−エタノンを、ピリジンおよび塩化メチレンの混合液中の無水酢酸を用いる、標準のアセチル化法によって、N4−[3−クロロ−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンよりえる。MS APCI(+)m/z 510(M+1)検出;
H NMR(400mHz、CDOD)δ8.44(s、1H)、8.26(d、1H)、8.13(d、1H)、7.71(m、2H)、7.63(m、2H)、7.28(m、2H)、7.00(d、1H)、5.28(m、1H)、4.89(m、1H)、4.15(d、0.5H)、4.03(m、1H)、3.84(d、0.5H)、3.75(m、1H)、3.47(m、1H)、2.50(s、3H)、2.27(s、3H)、2.09(d、3H)。
(実施例13)
【0120】
【化21】

【0121】
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、塩化メチレン中のTFAを用いる、標準のBOC脱保護法によって、2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ〉−3−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルより調製する。MS ESI(+)m/z 496(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.43(s、1H)、8.39(s、1H)、8.12(d、1H)、7.70(m、3H)、7.61(dd、1H)、7.28(m、2H)、6.98(d、1H)、3.45(m、2H)、3.32(m、2H)、3.25(m、2H)、2.50(s、3H)、2.32(m、2H)、2.25(s、3H)、2.01(m、2H)。(実施例14)
【0122】
【化22】

【0123】
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3−オキサ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−8−イル)−エタノン
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3−オキサ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−8−イル)−エタノンを、ピリジンおよび塩化メチレンの混合液
中の無水酢酸を用いる、標準のアセチル化方法によって、N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンより調製する。
(実施例15)
【0124】
【化23】

【0125】
N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 455(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.42(s、1H)、8.12(d、1H)、7.70(m、4H)、7.60(m、3H)、7.28(m、2H)、6.99(d、1H)、4.13(s、2H)、2.50(s、3H)、2.26(s、3H)、1.40(s、6H)。
(実施例16)
【0126】
【化24】

【0127】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、塩化メチレン中のTFAを用いる、標準のBOC脱保護法によって、2−{4−[3−メチル−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ〉−1−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルより調製する。
【0128】
MS ESI(+)m/z 516、518(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ8.61(s、1H)、8.58(d、1H)、8.22(bs、1H)、7.97(d、1H)、7.70(m、2H)、7.67(d、
1H)、7.64(dd、1H)、7.35(d、1H)、7.26(m、1H)、7.02(d、1H)、5.31(s、2H)、3.73(s、2H)、3.05(m、2H)、2.96(m、2H)、1.97(m、2H)、1.80(m、2H)。
(実施例17)
【0129】
【化25】

【0130】
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−イル)−エタノン
1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−イル)−エタノンを、塩化メチレン中のTFAを用いる標準のBOC脱保護法、続いて、ピリジンと塩化メチレンの混合液中の無水酢酸を用いる標準のアセチル化法によって、2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルより調製する。MS ESI(+)m/z 538(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ8.68(s、1H)、8.28(d、1H)、7.83(d、1H)、7.64(s、1H)、7.52(d、2H)、7.48(d、2H)、7.12(m、3H)、6.93(d、1H)、3.69(m、2H)、2.53(s、3H)、2.29(s、3H)、2.14(s、3H)、2.02(m、2H)、1.78(m、2H)、1.30(m、2H)、0.87(m、2H)。
(実施例18)
【0131】
【化26】

【0132】
(4−メチル−2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)−メタノール
MS ESI(+)m/z 471(M+1)検出;H NMR(400mHz、C
DCl)δ8.54(s、1H)、8.19(d、1H)、8.16(bs、1H)、7.72(m、2H)、7.58(dd、2H)、7.48(dd、1H)、7.19(dd、1H)、7.13(d、1H)、6.95(d、1H)、4.39(d、1H)、4.01(d、1H)、3.42(2、3H)、2.52(s、3H)、2.29(s、3H)、1.39(s、3H)。
(実施例19)
【0133】
【化27】

【0134】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 534(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ8.64(s、1H)、8.25(bs、1H)、7.78(m、2H)、7.60(bs、1H)、7.49(d、1H)、7.44(d、1H)、7.35(m、2H)、7.23(m、2H)、7.02(m、1H)、6.94(d、1H)、5.15(s、2H)、3.81(m、4H)、3.69(m、2H)、1.94(m、2H)、1.87(m、2H)。
(実施例20)
【0135】
【化28】

【0136】
N6−(1,8−ジアザ−3−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 497(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ8.67(s、1H)、8.27(d、1H)、7.82(d、1H)、7.69(bs、1H)、7.63(s、1H)、7.50(m、2H)、7.12(m、4H)、6.92(d、1H)、3.82(m、4H)、3.67(m、2H)、2.53(s、3H)、2.29(s、3H)、1.95(m、2H)、1.88(m、2H)。
(実施例21)
【0137】
【化29】

【0138】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 467、469(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ9.60(s、1H)、8.52(s、1H)、8.20(bs、1H)、7.93(d、1H)、7.87(d、1H)、7.82(d、1H)、7.71(d、2H)、7.38(d、1H)、5.60(s、2H)、4.82(m、1H)、3.80(m、1H)、3.26(m、1H)、2.56(s、3H)。
(実施例22)
【0139】
【化30】

【0140】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 453、455(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ9.54(s、1H)、8.47(s、1H)、8.07(bs、1H)、7.86(d、1H)、7.80(d、1H)、7.76(d、1H)、7.66(m、2H)、7.32(d、1H)、5.55(s、2H)、4.38(m、2H)、3.62(m、1H)、3.18(m、1H)。
(実施例23)
【0141】
【化31】

【0142】
N6−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 455(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ8.42(s、1H)、8.17(bs、1H)、8.12(d、1H)、7.70(d、1H)、7.69(s、1H)、7.61(dd、1H)、7.57(dd、2H)、7.28(m、2H)、6.98(d、1H)、3.64(s、2H)、2.50(s、3H)、2.26(s、3H)、1.51(s、6H)。
(実施例24)
【0143】
【化32】

【0144】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 447、449(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ9.53(bs、1H)、8.59(d、1H)、8.45(s、1H)、8.05(bs、1H)、7.89(m、2H)、7.74(d、1H)、7.65(d、1H)、7.58(d、1H)、7.38(dd、1H)、7.25(d、1H)、5.29(s、2H)、4.38(m、2H)、3.62(m、2H)。
(実施例25)
【0145】
【化33】

【0146】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 461、463(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ9.51(bs、1H)、8.58(d、1H)、8.44(s、1H)、8.04(bs、1H)、7.86(m、1H)、7.72(d、1H)、7.58(m、3H)、7.34(m、1H)、7.22(d、1H)、5.27(s、2H)、4.74(m、1H)、3.72(m、1H)、3.15(m、1H)、1.32(s、3H)。
(実施例26)
【0147】
【化34】

【0148】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 523、525(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ8.64(s、1H)、7.78(m、2H)、7.60(br、1H)、7.50(d、1H)、7.43(d、1H)、7.35(m、1H)、7.23(m、2H)、7.02(m、1H)、6.95(d、1H)、5.15(s、2H)、3.81(m、4H)、3.69(m、2H)、1.94(m、2H)、1.87(m、2H)。
(実施例27)
【0149】
【化35】

【0150】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.50(s、1H)、8.12(bs、1H)、8.02(d、1H)、7.97(d、1H)、7.60(dd、1H)、7.44(m、2H)、7.34(d、1H)、7.29(d、1H)、7.14(d、1H)、7.10(d、1H)、5.22(s、2H)、4.79(m、1H)、3.87(m、1H)、3.36(m、1H)、1.40(d、3H)。
(実施例28)
【0151】
【化36】

【0152】
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 469(M+1);H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.43(s、1H)、8.26(bs、1H)、8.13(d、1H)、7.70(m、3H)、7.62(m、2H)、7.29(m、2H)、7.08(s、1H)、7.00(d、1H)、5.25(m、1H)、4.82(m、1H)、4.17(d、1H)、4.02(d、1H)、3.64(m、2H)、2.50(s、3H)、2.27(s、3H)。
(実施例29)
【0153】
【化37】

【0154】
(1RS,5SR)−1−(5−メチル−2−(4−(3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール
MS ESI(+)m/z 485(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.58(s、1H)、8.22(d、1H)、8.17(bs、1H)、7.74(d、1H)、7.71(d、1H)、7.60(dd、1H)、7.36(d、1H)、7.16(dd、1H)、7.10(d、1H)、6.94(d、1H)、4.02(d、1H)、3.92(m、1H)、3.55(d、1H)、2.52(s、3H)、2.28(s、3H)、1.45(s、3H)、1.22(m、4H)。
(実施例30)
【0155】
【化38】

【0156】
N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 427(M+1)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.53(s、1H)、8.45(s、1H)、8.18(d、1H)、7.80(s、1H)、7.72(d、1H)、7.65(d、1H)、7.21(m、3H)、6.96(d、1H)、4.38(m、2H)、3.64(m、2H)、2.51(s、3H)、2.20(s、3H)。
(実施例31)
【0157】
【化39】

【0158】
(2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノール
MS ESI(+)m/z 491、493(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.57(s、1H)、8.56(s、1H)、8.13(bs、1H)、7.97(d、1H)、7.81(m、1H)、7.73(m、2H)、7.61(dd、1H)、7.44(dd、1H)、7.29(m、1H)、7.04(d、1H)、5.30(s、2H)、3.64(d、1H)、3.52(d、1H)、3.43(s、2H)、1.26(s、3H)。
(実施例32)
【0159】
【化40】

【0160】
(1RS,5SR)−1−(2−(4−(3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール
MS ESI(+)m/z 505、507(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.60(s、1H)、8.58(s、1H)、8.12(bs、1H)、7.95(d、1H)、7.77(m、1H)、7.72(m、1H)、7.69(d、1H)、7.63(dd、1H)、7.25(m、2H)、7.02(d、1H)、5.30(s、2H)、4.07(d、1H)、3.98(q、1H)、3.56(d、1H)、1.45(s、3H)、1.22(d、3H)。
(実施例33)
【0161】
【化41】

【0162】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 481、483(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.52(s、1H)、8.47(s、1H)、8.09(s、1H)、7.96(bs、1H)、7.86(d、1H)、7.81(d、1H)、7.78(d、1H)、7.65(d、1H)、7.32(d、1H)、5.55(s、2H)、3.17(d、2H)、1.28(s、6H)。
(実施例34)
【0163】
【化42】

【0164】
(1−RS,5SR)−1−(2−(4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール
MS ESI(+)m/z 522、524(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.57(s、1H)、8.10(bs、1H)、7.91(d、1H)、7.70(d、1H)、7.65(dd、1H)、7.36(m、1H)、7.30(m、1H)、7.24(m、2H)、7.00(m、1H)、6
.98(d、1H)、5.16(s、2H)、4.05(d、1H)、3.95(q、1H)、3.55(d、1H)、1.45(s、3H)、1.21(d、3H)。
(実施例35)
【0165】
【化43】

【0166】
N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 441(M+1)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.51(s、1H)、8.45(s、1H)、8.18(d、1H)、7.80(s、1H)、7.69(m、3H)、7.23(m、2H)、6.96(d、1H)、4.77(m、1H)、4.13(m、1H)、6.73(m、1H)、2.44(s、3H)、2.20(s、3H)、1.36(d、3H)。
(実施例36)
【0167】
【化44】

【0168】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 467、469(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.53(s、1H)、8.47(s、1H)、8.09(s、1H)、7.86(d、1H)、7.81(d、1H)、7.77(d、1H)、7.69(m、3H)、7.32(d、1H)、7.02(s、1H)、5.54(s、2H)、4.47(m、1H)、3.99(m、1H)、3.90(m、1H)、1.18(d、3H)。
(実施例37)
【0169】
【化45】

【0170】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 517、519(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.66(s、1H)、8.60(d、1H)、7.87(s、1H)、7.81(d、1H)、7.76(m、1H)、7.66(d、1H)、7.51(m、2H)、7.44(d、1H)、7.25(m、1H)、7.01(d、1H)、5.30(s、2H)、3.82(m、4H)、3.75(m、1H)、3.69(m、1H)、1.95(m、2H)、1.87(m、2H)。
(実施例38)
【0171】
【化46】

【0172】
N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 441(M+1)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.51(s、1H)、8.44(s、1H)、8.15(d、1H)、8.05(bs、1H)、7.79(s、1H)、7.71(d、1H)、7.62(m、2H)、7.20(m、2H)、6.99(s、1H)、6.93(d、1H)、4.45(m、1H)、4.02(m、1H)、3.87(m、1H)、2.41(s、3H)、2.18(s、3H)、1.17(d、3H)。
(実施例39)
【0173】
【化47】

【0174】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 447、449(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.53(bs、1H)、8.59(d、1H)、8.45(s、1H)、8.05(bs、1H)、7.89(m、2H)、7.74(d、1H)、7.65(d、1H)、7.58(d、1H)、7.38(dd、1H)、7.25(d、1H)、5.29(s、2H)、4.38(m、2H)、3.62(m、1H)。
(実施例40)
【0175】
【化48】

【0176】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 461、463(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.51(bs、1H)、8.58(d、1H)、8.44(s、1H)、8.04(bs、1H)、7.86(m、1H)、7.72(d、1H)、7.58(m、3H)、7.34(m、1H)、7.22(d、1H)、5.27(s、2H)、4.74(m、1H)、3.72(m、1H)、3.15(m、1H)、1.32(s、3H)。
(実施例41)
【0177】
【化49】

【0178】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 495、497(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.47(s、1H)、8.23(br.s、1H)、7.95(d、1H)、7.83(d、1H)、7.71(d、1H)、7.66(dd、1H)、7.63(d、1H)、7.59(dd、1H)、7.21(d、1H)、5.50(s、2H)、4.19(d、1H)、4.05(d、1H)、3.65(m、2H)、3.19(m、2H)。
(実施例42)
【0179】
【化50】

【0180】
N4−[3−メチル−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 475(M+1)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.37(s、1H)、8.25(br s、1H)、7.83(d、1H)、7.69(d、1H)、7.65(d、1H)、7.59(m、1H)、7.52(m、2H)、7.07(d、1H)、5.46(s、2H)、4.17(d、1H)、4.02(d、1H)、3.64(m、2H)、2.34(m、5H)。
(実施例43)
【0181】
【化51】

【0182】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 523、525(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.64(s、1H)、7.78(m、2H)、7.60(br、1H)、7.50(d、1H)、7.43(d、1H)、7.35(m、1H)、7.23(m、2H)、7.02(m、1H)、6.95(d、1H)、5.
15(s、2H)、3.81(m、4H)、3.69(m、2H)、1.94(m、2H)、1.87(m、2H)。
(実施例44)
【0183】
【化52】

【0184】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 461、463(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.51(s、1H)、8.58(s、1H)、8.44(s、1H)、8.04(m、2H)、7.86(m、1H)、7.63(m、4H)、7.34(m、1H)、7.22(d、1H)、5.27(s、2H)、4.74(m、1H)、3.72(m、1H)、3.15(m、1H)、1.34(d、3H)。
(実施例45)
【0185】
【化53】

【0186】
N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 478(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.51(s、1H)、8.46(s、1H)、8.06(m、2H)、7.76(d、1H)、7.64(d、1H)、7.47(m、2H)、7.32(m、2H)、7.24(d、1H)、7.18(m、1H)、5.25(s、2H)、4.47(m、1H)、3.95(m、1H)、3.17(m、1H)、1.19(d、3H)。
(実施例46)
【0187】
【化54】

【0188】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3.4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3.4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、塩化メチレン中のTFAを用いる、標準BOC脱保護法によって、2−{4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。MS APCI(+)m/z 494、496(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.44(s、1H)、8.19(br.s、1H)、7.96(d、1H)、7.83(d、1H)、7.67(m、3H)、7.58(dd、1H)、7.22(d、1H)、5.50(s、2H)、5.17(m、1H)、4.76(m、1H)、3.32(d、1H)、3.16(d、1H)、2.85(m、2H)。
(実施例47)
【0189】
【化55】

【0190】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3.4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3.4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンを、塩化メチレン中のTFAを用いる、標準BOC脱保護法によって、2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。MS APCI(+)m/z 488、490(M+1、Clパターン)検出;
NMR(400mHz、CDOD)δ 8.56(d、1H)、8.44(s、1H)、8.21(br.s、1H)、7.91(m、2H)、7.70(m、2H)、7.63(d、1H)、7.57(d、1H)、7.39(m、1H)、7.16(d、1H
)、5.28(s、2H)、5.17(m、1H)、4.78(m、1H)、3.34(d、1H)、3.16(d、1H)、2.84(m、2H)。
(実施例48)
【0191】
【化56】

【0192】
(2−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノール
MS ESI(+)m/z 508、510(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDCl)δ 8.57(s、1H)、8.14(s、1H)、7.93(d、1H)、7.74(d、1H)、7.63(dd、1H)、7.37(m、2H)、7.25(m、2H)、7.01(m、2H)、5.17(s、2H)、4.38(d、1H)、4.00(d、1H)、3.65(d、1H)、3.48(d、1H)、1.38(s、3H)。
(実施例49)
【0193】
【化57】

【0194】
N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(6−オキサ−4−アザ−スピロ[2.4]ヘプト−4−エン−5−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS APCI(+)m/z 473、475(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、CDOD)δ 8.56(d、1H)、8.45(s、1H)、8.21(s、1H)、7.98(d、1H)、7.92(m、1H)、7.72(m、2H)、7.63(m、2H)、7.40(m、1H)、7.18(d、1H)、5.28(s、2H)、4.36(s、2H)、1.12(m、2H)、0.81(m、2H)。
(実施例50)
【0195】
【化58】

【0196】
(2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノール
MS ESI(+)m/z 507、509(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.47(s、1H)、8.60(d、1H)、8.46(s、1H)、8.08(s、1H)、7.89(m、1H)、7.71(m、2H)、7.58(d、1H)、7.37(m、1H)、7.25(d、1H)、5.29(s、2H)、4.34(m、2H)、3.29(s、4H)。
(実施例51)
【0197】
【化59】

【0198】
(R)−1−((S)−2−(4−(3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)エタノール
(R)−1−((S)−2−(4−(3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)エタノールを、塩化メチレン中、TFAを用いる、標準の脱保護法によって、(1R,4S)−N6−[4−(1−tert−ブトキシエチル)−4,5−ジヒドロオキサドール−2−イル]−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミンより調製する。MS ESI(+)m/z
497、499(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D)δ 9.53(s、1H)、8.47(s、1H)、8.08(s、1H)、7.87(d、1H)、7.80(d、1H)、7.76(dd、1H)、7.66(m、2H)、7.33(d、1H)、5.55(s、2H)、4.81(m、1H)、4.37(m、1H)、4.20(m、1H)、3.83(m、1H)、3.63(m、1H)、1.06(d、3H)。
(実施例52)
【0199】
【化60】

【0200】
(R)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
(R)−2−アミノプロパン−1−オールを用いて調製する。MS APCI(+)m/z 467、469(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D6)δ 9.53(s、1H)、8.47(s、1H)、8.09(s、1H)、7.86(d、1H)、7.81(d、1H)、7.77(d、1H)、7.69(m、3H)、7.32(d、1H)、7.02(s、1H)、5.54(s、2H)、4.47(m、1H)、3.99(m、1H)、3.90(m、1H)、1.18(d、3H)。
(実施例53)
【0201】
【化61】

【0202】
(S)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
(S)−2−アミノ−プロパン−1−オールを用いて調製する。MS APCI(+)m/z 467、469(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D6)δ 9.53(s、1H)、8.47(s、1H)、8.09(s、1H)、7.86(d、1H)、7.81(d、1H)、7.77(d、1H)、7.69(m、3H)、7.32(d、1H)、7.02(s、1H)、5.54(s、2H)、4.47(m、1H)、3.99(m、1H)、3.90(m、1H)、1.18(d、3H)。
(実施例54)
【0203】
【化62】

【0204】
(S)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
(S)−1−アミノ−プロパン−2−オールを用いて調製する。MS ESI(+)m/z 461、463(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D6)δ 9.51(s、1H)、8.58(s、1H)、8.44(s、1H)、8.04(m、2H)、7.86(m、1H)、7.63(m、4H)、7.34(m、1H)、7.22(d、1H)、5.27(s、2H)、4.74(m、1H)、3.72(m、1H)、3.15(m、1H)、1.34(d、3H)。
(実施例55)
【0205】
【化63】

【0206】
(R)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
(R)−1−アミノ−プロパン−2−オールを用いて調製する。MS ESI(+)m/z 461、463(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO−D6)δ 9.51(s、1H)、8.58(s、1H)、8.44(s、1H)、8.04(m、2H)、7.86(m、1H)、7.63(m、4H)、7.34(m、1H)、7.22(d、1H)、5.27(s、2H)、4.74(m、1H)、3.72(m、1H)、3.15(m、1H)、1.34(d、3H)。
(実施例56)
【0207】
【化64】

【0208】
N4−[4−(5−クロロピリジン−3−イルオキシ)−3−メチル−フェニル]−N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 475、477(M+1、Clパターン)検出;H NMR(400mHz、DMSO d)δ 9.62(bs、1H)、8.49(s、1H)、8.37(d、1H)、8.29(d、1H)、8.05(bs、1H)、7.87(s、2H)、7.80(d、1H)、7.68(d、1H)、7.41(m、1H)、7.10(d、1H)、4.11(s、2H)、2.19(s、3H)、1.29(s、6H)。
(実施例57)
【0209】
【化65】

【0210】
N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 441(M+1)検出;H NMR(400mHz、DMSO d)δ 9.54(bs、1H)、8.46(s、1H)、8.33(d、1H)、8.29(d、1H)、8.00(bs、1H)、7.84(s、1H)、7.77(d、1H)、7.65(d、1H)、7.37(m、1H)、7.26(m、1H)、7.03(d、1H)、4.07(s、2H)、2.19(s、3H)、1.28(s、6H)。
(実施例58)
【0211】
【化66】

【0212】
N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[4−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルオキシ)−3−メチル−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン
MS ESI(+)m/z 459(M+1)検出;H NMR(400mHz、DMSO d)δ 9.70(bs、1H)、8.51(s、1H)、8.43(d、1H)、8.20(d、1H)、8.11(bs、1H)、7.86(s、1H)、7.80(d、1H)、7.69(m、2H)、7.29(d、1H)、7.11(d、1H)、4.61(s、2H)、2.20(s、3H)、1.30(s、6H)。
【0213】
以上の実施例にて使用したアミノ酸は、公知の化合物であるか、または以下に記述したように調製するか、いずれかである。
(実施例59)
【0214】
【化67】

【0215】
(4−アミノテトラヒドロピラン−4−イル)−メタノールの調製
(4−アミノテトラヒドロピラン−4−イル)−メタノールを、LAH(99%、1.2g)を、分割して、0℃にて、THF(30mL)中の塩酸4−アミノテトラヒドロピラン−4−カルボン酸(2.0g、11.0mmol)の撹拌混合液に加えることによって調製する。添加が完了したら、反応混合液を室温まで暖め、1時間撹拌する。反応混合液を0℃まで冷却し、NaSO・10HO(4g)を分割して加えることによって、注意深くクエンチする。この反応混合液を、酢酸エチルで希釈し、室温まであたため、Celiteを通して濾過して、所望の産物を得る。
(実施例60)
【0216】
【化68】

【0217】
4−アミノメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−アミノメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、1−オキサ−6−アザ−スピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルより得る(Bourrain et al Bioorg.Med.Lett.9(23):3369−3374(1999))。濃縮水性NHOH(6mL)を、0℃にて、MeOH(4mL)中の1−オキサ−6−アザ−スピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.50g、2.3mmol)の溶液に加える。この反応混合液を、冷却して除去し、室温まで暖める。7時間後、反応混合液を
減圧下で濃縮し、所望の産物を白色固体として得る。
(実施例61)
【0218】
【化69】

【0219】
4−アミノメチルテトラヒドロ−ピラン−4−オールの調製
4−アミノメチルテトラヒドロ−ピラン−4−オールを、1,6−ジオキサ−スピロ[2.5]オクタンから調製する。1,6−ジオキサ−スピロ[2.5]オクタン(0.19g、1.7mmol)のMeOH(3.5mL)溶液を、0℃にて、濃縮水性NHOH(4.3mL)に加える。この反応混合液を室温まで暖め、16時間撹拌する。反応混合液を、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(10% MeOH、DCM中2%
EtN)によって精製して、90mg(41%)の所望の産物を白色固体として得る。
(実施例62)
【0220】
【化70】

【0221】
(2RS,3SR)−1−アミノ−2−メチルブタン−2,3−ジオールの調製
(2RS,3SR)−1−アミノ−2−メチルブタン−2,3−ジオールを、酢酸1,2−ジメチル−アリルエステルから調製する。mCPBA(17g、69mmol)を、塩化メチレン(500mL)中の酢酸1,2−ジメチルアリルエステル(6.80g、53.1mmol)の撹拌溶液にゆっくりと加える。4時間後、反応液を、飽和NaHCO水および食塩水で洗浄する。有機層を乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮する。カラムクロマトグラフィー(ペンタン中20%ジエチルエーテル、繰り返し)による精製によって、(1−RS,2−SR)−酢酸1−(2−メチルオキシラニル)−エチルエステル(3.45g、45%)を得る。少量の(1−RS,2−SR)−酢酸1−(2−メチルオキシラニル)−エチルエステルを、MeOH中KCOでの処理によって、(2RS,3SR)−3,4−エポキシ−3−メチル−2−ブタノール(JACS(1990)112(13):5285)に変換し、このラセミ物質の相対立体化学を確認する。KCO(1.54g、11.1mmol)を、MeOH(12mL)中の酢酸(R)−1−((S)−2−メチル−オキシラニル)−エチルエステル(1.70g、11.8mmol)の撹拌溶液に加える。1時間後、反応混合液をCeliteを通して濾過する。濾液を、添加漏斗を介して、ゆっくりと、20mLの濃縮水性NHOHに加える。16時間撹拌した後、反応混合液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20%
MeOH、DCM中2% EtN)によって精製して、0.97g(69%)の所望の産物を、明黄色油として得る。
(実施例63)
−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N−(4,
5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N−メチルキナゾリン−4,6−ジアミン
段階A:N−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン(1.09g、2.76mmol)および重炭酸ジ−t−ブチル(2.0g、3.3当量)を、密封チューブ中、t−BuOH:DCE(1:1)中で、90〜95℃にて20分間加熱し、ついで室温まで冷却する。揮発物を、減圧下で除去し、産物を、シリカゲルクロマトグラフィー(60% EtOAc/ヘキサン)によって精製し、黄色固体(670mg、49%)を得る。
【0222】
段階B:段階Aから精製した物質を、0℃にてTHF(5〜10mL)中に溶解し、LAH(THF中1.0M溶液、1当量)を加えた。溶液を一時間還流し、ついで室温まで冷却した。この反応液を、THFで希釈し、過剰な重炭酸硫酸ナトリウムの分割添加によってクエンチした。反応液を濾過し、産物を、シリカゲルクロマトグラフィー(100%
EtOAc)によって精製して、黄色固体を得た。
【0223】
段階C:段階Bからの精製物質(63mg、0.15mmol)を、THF(3mL)中に溶解し、2−クロロエチルイソシアネート(32μL、2.4当量)を加えた。反応液を、重い沈殿物が形成されるまで、50℃にて熱した。産物を、吸引濾過によって、明黄色固体として得る(26mg、33%)。
【0224】
段階D:段階Cからの物質を、MeCN(2mL)中に溶解し、アルミナ中の40% KF(130mg、18当量)を得た。この混合液を12時間還流し、MeCNで希釈し、Celiteを通して濾過した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、N−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N−(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N−メチルキナゾリン−4,6−ジアミン(6mg、25%)を得た。
【0225】
本発明のさらなる化合物には以下のものが含まれる。
【0226】
【化71】

【0227】
【化72】

【0228】
【化73】

【0229】
【化74】

【0230】
【化75】

【0231】
【化76】

【0232】
【化77】

【0233】
本明細書で、および以下の請求項で使用する場合、語句「よりなる(comprise)」、「よりなる(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」および「含む(includes)」は、言及した特徴、整数、成分または段階の存在を特定化するため意図があるが、1つ以上の特徴、整数、成分、段階または群の存在または添加を除外はしない。
【図面の簡単な説明】
【0234】
【図1】図1は、イミノアミジン類の調製のための、反応スキームを示している。
【図2】図2は、イミノアミジン類の調製のための、他の反応スキームを示している。
【図3】図3は、イミノアミジン類の調製のための、他の反応スキームを示している。
【図4】図4は、イミノアミジン類の調製のための、他の反応スキームを示している。
【図5】図5は、オキサゾリン類の調製のための、反応スキームを示している。
【図6】図6は、オキサゾリン類の調製のための、他の反応スキームを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物およびその薬理学的に許容可能な塩を包含する化合物であって、前記化合物は、式I
【化1】

を含み、
式中、Aは、二環式環の5、6、7位または8位で、少なくとも1つの炭素に結合し、式中二環式環が、ゼロ、1または2個の独立のR基によって置換され、
XがN、CH、CFまたはC−CNであり、
AがQまたはZであり、
Qが、
【化2】

であり、
が、置換または非置換、一環状または二環状、アリールまたはヘテロアリール部位であり、
が、Hまたは置換または非置換C1−8アルキル、アリル、置換ベンジルであり、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシリル、ヘテロシクリルアルキル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
10が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、式中gは1〜3であり、各R10は、同一であるか、異なって良く、
または、1つ以上の前記R10基が独立して、それに結合した原子と一緒に、O、S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される1つ以上のヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはへテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択される、1〜3個の基で任意に置換され、
Zが、
【化3】

であり、
式中R=H、であり、Zがさらに、
【化4】

を含み、
式中Zが、1つ以上のRまたはR基を含み、式中前記RおよびR基が、同一または異なる原子に結合し得、
WがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、VがCRであり、
VがO、NR、S、SOまたはSOである場合に、WおよびYがそれぞれCRであるという条件で、
WおよびVが、独立して、CR、CR、O、NR、S、SOおよびSOからなる群より選択され、
Yが、S、SO、SO、CRおよびCRからなる群より選択され、
がHまたはC1−6アルキルであり、
が、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは部分的に不飽和なヘテロ環であり、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
、RおよびRは独立して、水素、トリフルオロメチル、C−C10アルキル、(CH0−4−C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、OR、NR、SR、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、部分的に不飽和なヘテロ環、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−OR、−S(O)R、−SO、またはSRであり、式中前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、および部分的に不飽和なヘテロシクリルは、任意に、オキソ、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)CR、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、−S(O)R、−SO、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロ
シクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜5個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換され、
または、RおよびRは、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよ
びヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換されえ、
または、RおよびR10は、それに接続した原子と一緒に、独立して結合して、O,S、SO、SOおよびNRからなる群より選択される、一つ以上のさらなるヘテロ原子を任意に含む、3〜10員シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を完成させ、前記環が、2つの隣接するO、または2つの隣接するS原子を含まないという条件で、式中各環炭素は、任意に、ハロゲン、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、OR、NR、SR、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、部分的に不飽和なヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より独立して選択した、1〜3個の基で置換される、
化合物。
【請求項2】
が、Rの環原子の1つに結合した、末端炭素原子を有する、C1−8アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が水素であり、Rが水素またはORであり、XがNまたはC−CNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Zが、
【化5】

であり、WがOであり、VがCRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Zが、
【化6】

であり、WがOであり、VがCRである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
AがQである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
AがQである、請求項4に記載の化合物。
【請求項10】
N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、(2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)−メタノール、(R)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(S)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(S)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(R)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項1にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項12】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項2にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項13】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項3にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項14】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項4にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項15】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項5にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項16】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項6にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項17】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項7にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項18】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項8にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項19】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項9にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項20】
XがNまたはC−CNであり、Rが水素またはORであり、Rが水素である、請求項6に記載の化合物。
【請求項21】
が水素である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が水素である、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
が水素である、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項21に記載の化合物。
【請求項26】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項22に記載の化合物。
【請求項27】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項23に記載の化合物。
【請求項28】
Zが、二環式環の6位で炭素に結合した、請求項24に記載の化合物。
【請求項29】
Zが、二環式環の6位で炭素に結合した、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
Zが、二環式環の6位で炭素に結合した、請求項26に記載の化合物。
【請求項31】
Zが、二環式環の6位で炭素に結合した、請求項27に記載の化合物。
【請求項32】
VがCHである、請求項22に記載の化合物。
【請求項33】
VがCHである、請求項23に記載の化合物。
【請求項34】
VがCHである、請求項26に記載の化合物。
【請求項35】
VがCHである、請求項27に記載の化合物。
【請求項36】
VがCHである、請求項30に記載の化合物。
【請求項37】
VがCHである、請求項31に記載の化合物。
【請求項38】
が水素である、請求項32に記載の化合物。
【請求項39】
が水素である、請求項33に記載の化合物。
【請求項40】
が水素である、請求項34に記載の化合物。
【請求項41】
が水素である、請求項35に記載の化合物。
【請求項42】
が水素である、請求項36に記載の化合物。
【請求項43】
が水素である、請求項37に記載の化合物。
【請求項44】
XがNであり、Rが水素であり、Rが水素である、請求項20に記載の化合物。
【請求項45】
が水素である、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
が水素である、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
が水素である、請求項45に記載の化合物。
【請求項48】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項44に記載の化合物。
【請求項49】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項45に記載の化合物。
【請求項50】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項46に記載の化合物。
【請求項51】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項47に記載の化合物。
【請求項52】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項48に記載の化合物。
【請求項53】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項49に記載の化合物。
【請求項54】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項50に記載の化合物。
【請求項55】
Zが、二環式環の6で、炭素に結合した、請求項51に記載の化合物。
【請求項56】
VがCHである、請求項46に記載の化合物。
【請求項57】
VがCHである、請求項47に記載の化合物。
【請求項58】
VがCHである、請求項50に記載の化合物。
【請求項59】
VがCHである、請求項51に記載の化合物。
【請求項60】
VがCHである、請求項54に記載の化合物。
【請求項61】
VがCHである、請求項55に記載の化合物。
【請求項62】
が水素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項63】
が水素である、請求項57に記載の化合物。
【請求項64】
が水素である、請求項58に記載の化合物。
【請求項65】
が水素である、請求項59に記載の化合物。
【請求項66】
が水素である、請求項60に記載の化合物。
【請求項67】
が水素である、請求項61に記載の化合物。
【請求項68】
XがNであり、Rが水素である、請求項7に記載の化合物。
【請求項69】
が水素である、請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
が水素である、請求項68に記載の化合物。
【請求項71】
が水素である、請求項69に記載の化合物。
【請求項72】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項68に記載の化合物。
【請求項73】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項69に記載の化合物。
【請求項74】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項70に記載の化合物。
【請求項75】
Zが、二環式環の6または7位で、少なくとも1つの炭素に結合した、請求項71に記載の化合物。
【請求項76】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項72に記載の化合物。
【請求項77】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項73に記載の化合物。
【請求項78】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項74に記載の化合物。
【請求項79】
Zが、二環式環の6位で、炭素に結合した、請求項75に記載の化合物。
【請求項80】
VがCHである、請求項70に記載の化合物。
【請求項81】
VがCHである、請求項71に記載の化合物。
【請求項82】
VがCHである、請求項74に記載の化合物。
【請求項83】
VがCHである、請求項75に記載の化合物。
【請求項84】
VがCHである、請求項78に記載の化合物。
【請求項85】
VがCHである、請求項79に記載の化合物。
【請求項86】
が水素である、請求項80に記載の化合物。
【請求項87】
が水素である、請求項81に記載の化合物。
【請求項88】
が水素である、請求項82に記載の化合物。
【請求項89】
が水素である、請求項83に記載の化合物。
【請求項90】
が水素である、請求項84に記載の化合物。
【請求項91】
が水素である、請求項85に記載の化合物。
【請求項92】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項20にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項93】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項28にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項94】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項32にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項95】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項44にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項96】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項52にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項97】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項56にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項98】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項68にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項99】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項76にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項100】
哺乳動物に、治療効果のある量で、請求項80にて定義した化合物を投与することを含む、前記哺乳動物中の過増殖疾患を治療する方法。
【請求項101】
2−メトキシ−N−((4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)アセタミジン、2−メトキシ−N−メチル−N−((4−(3−メチル−4−フェノキシフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)アセタミジン、N−((4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ)−2−メトキシアセタミジン、N−(4−(3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)メチレンアミノ−2−メトキシアセタミジン、N−((4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)−キナゾリン−6−イル)−メチレンアミノ)−アセタミジン、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(3,8−ジオキサ−1−アザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N6−(3,8−ジオキサ−1−アザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、および2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イ
ルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3,4−d]オキサゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項102】
N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3a,4,6,6a−テトラヒドロピロロ[3,4−d]オキサゾール−5−イル)−エタノン、N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3−オキサ−1,8−ジアザ−スピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−3オキサ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−8−イル)−エタノン、N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、1−(2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−イル)−エタノン、(4−メチル−2−{4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)−メタノール、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジアキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、およびN6−(1,8−ジアキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミンから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項103】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N6−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(1RS,5SR)−1−(5−メチル−2−(4−(3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール、およびN6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチ
ル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミンから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項104】
(2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノール、(1RS,5SR)−1−(2−(4−(3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(1−RS,5SR)−1−(2−(4−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル)エタノール、N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、およびN4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミンにて選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項105】
N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−メチル−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(1,8−ジオキサ−3−アザ−スピロ[4.5]デク−2−エン−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−ピロロ[3,4−d]オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(2−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノール、N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(6−オキサ−4−アザ−スピロ[2.4]ヘプト−4−エン−5−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、および(2−{4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イルアミノ}−4−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−4−イル)−メタノールにて選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項106】
(R)−1−((S)−2−(4−(3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)キナゾリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル)エタノール、(R)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(S)−N4−[3−クロロ−4−(チアゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(4−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(S)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、(R)−N4−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−N6−(5−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N4−[4−(5−クロロ−ピリジン−3−イルオキシ)−3−メチル−フェニル]−N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−キナゾリン−4,6−ジアミン、N6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[3−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミン、およびN6−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)−N4−[4−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルオキシ)−3−メチル−フェニル]−キナゾリン−4,6−ジアミンにて選択される、請求項1に記載の化合物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2007−502295(P2007−502295A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523384(P2006−523384)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/026235
【国際公開番号】WO2005/016346
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】