説明

回路基板及びこれを備える半導体装置、メモリモジュール、メモリシステム、並びに、回路基板の製造方法

【課題】回路基板の主面に設ける基板端子の数を削減し、その幅及びピッチを拡大する。
【解決手段】本発明による回路基板は、主面100aと、主面100aと平行な裏面100bと、主面100a及び裏面100bのエッジ間に位置する側面100cと、主面100a及び側面100cの一部をそれぞれ覆う基板端子102,101とを備える。本発明によれば、回路基板の主面だけでなく側面にも基板端子が設けられていることから、基板端子の幅やピッチを十分に確保しつつ、基板端子の総数を増やすことが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路基板及びこれを備える半導体装置に関し、特に、主面に形成する基板端子の数を削減可能な回路基板及びこれを備える半導体装置に関する。また、本発明は、このような回路基板を含むメモリモジュール及びメモリシステム、並びに、回路基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータやサーバなどのメインメモリとしては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が広く用いられている。パーソナルコンピュータやサーバなどにおいては、DRAMがマザーボードに直接実装されるのではなく、モジュール基板に実装されたメモリモジュールの状態で、マザーボー上のソケット(メモリスロット)に装着されることが一般的である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−324326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年においてはDRAMのデータ入出力数やアドレス数が増加傾向にある。このため、メモリモジュールに設けられる基板端子は、規格により定められたサイズでは収まらない程の端子数に至ることが懸念される。ここで、基板端子の幅やピッチを小さくすれば、基板端子の数を増やすことはできるが、基板端子の幅やピッチが小さくなるとソケットとの接触信頼性が低下してしまう。特に、近年においては低消費電力及び高速動作の要求が強いため、基板端子の小型化によって電源端子の抵抗が増大することは避けなければならない。
【0005】
上記の問題は、メモリモジュールに限るものではなく、基板端子を有する回路基板これを備える半導体装置において共通に生じる問題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による回路基板は、主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明による半導体装置は、主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備える回路基板と、前記回路基板の前記主面に搭載された、複数のチップ端子を有する半導体チップと、を備え、前記回路基板の前記第1及び第2の基板端子は、前記回路基板に設けられた内部配線を介して、前記半導体チップのそれぞれ対応する前記チップ端子と電気的に接続されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明による回路基板の製造方法は、基板の主面から裏面に貫通する穴を形成する工程と、前記穴の内壁を含む前記基板の表面に金属膜を形成する工程と、前記金属膜をパターニングすることにより、前記基板の主面及び前記穴の内壁にそれぞれ第1及び第2の基板端子を形成する工程と、前記穴に沿って前記基板を切断する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、回路基板の主面だけでなく側面にも基板端子が設けられていることから、基板端子の幅やピッチを十分に確保しつつ、基板端子の総数を増やすことが可能となる。また、回路基板の側面に設けられた基板端子は、単に内部配線が露出しているだけではなく回路基板の側面を覆って設けられていることから、特許文献1に記載された半導体装置とは異なり、電気的接続を確実なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の好ましい第1の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す略平面図である。
【図2】図1に示す領域108の拡大図である。
【図3】図2に示すA−A'線に沿った断面図である。
【図4】第1の実施形態によるメモリモジュールをソケットに取り付けた状態を示す略平面図である。
【図5】第1の実施形態によるメモリモジュールをソケットに取り付けた状態を示す略部分断面図である。
【図6】第1の実施形態によるメモリモジュールの製造方法を説明するための工程図である。
【図7】変形例によるメモリモジュールの製造方法を説明するための図である。
【図8】本発明の好ましい第2の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す略平面図である。
【図9】本発明の好ましい第3の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す図であり、(a)は略斜視図、(b)はB−B'線に沿った略断面図である。
【図10】第3の実施形態によるメモリモジュールの変形例を示す略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す略平面図である。
【0013】
本実施形態によるメモリモジュールはいわゆるSO-DIMMであり、モジュール基板(回路基板)100の主面100aに複数(本例では4個)のDRAM200が搭載された半導体装置である。但し、本発明の対象がSO-DIMMに限定されるものではなく、各種DIMM(Unbuffered-DIMMやFB-DIMMも含む)に適用可能であることは言うまでもない。また、搭載される半導体チップもDRAMに限定されるものではなく、他の半導体メモリ(SRAM、Flashメモリ、PRAM等)であっても構わない。さらに、回路基板に搭載される半導体チップがメモリである必要もなく、CPUやマイクロコンピュータ等であっても構わない。
【0014】
モジュール基板100の主面100aは、X方向を長辺としY方向を短辺とする略長方形である。主面100aの上部にはDRAM200がX方向に配列されており、主面100aの下部には基板端子(第1の基板端子)102がX方向に配列されている。図1には示されていないが、モジュール基板100の主面100aと平行な裏面についても、主面100aと同様の構成を有している。
【0015】
モジュール基板100の主面及び裏面に設けられた基板端子102は、主に信号端子として用いられる。信号端子とは、アドレス信号が入力されるアドレス端子、コマンド信号が入力されるコマンド端子、クロック信号が入力されるクロック端子、データが入力又は出力されるデータ端子などである。
【0016】
図1に示すように、本実施形態においては、モジュール基板100の下端が一部切り欠かれており、切り欠かれた側面部分に基板端子(第2の基板端子)101が設けられている。基板端子101は、モジュール基板100の側面にのみ設けられているのではなく、一部が主面及び裏面へ回り込むように設けられている。本実施形態においては基板端子101が2箇所設けられており、その一方は電源電位(VDD)が供給される電源端子として用いられ、他方は接地電位(VSS)が供給される電源端子として用いられる。これにより、主面及び裏面に設けられた基板端子102には、電源電位(VDD)又は接地電位(GND)が供給される電源端子は含まれておらず、その分、多くの信号端子を設けることが可能とされている。但し、基板端子102に一切の電源端子が含まれていないわけではなく、リファレンス電源などが供給される端子などは、基板端子102が用いられる。また、基板端子102に電源電位(VDD)又は接地電位(GND)が供給される電源端子を設けてはならないわけではなく、いくつかの基板端子102にこれらの電位を供給しても構わない。
【0017】
図1に示すように、基板端子101のX方向における端子幅は、基板端子102の端子幅よりもかなり広い。これにより、電源端子の抵抗は従来に比べて小さくなる。
【0018】
図2は、図1に示す領域108の拡大図である。
【0019】
図2に示すように、基板端子101のX方向における全体の幅はL1であり、切り欠きの内部に設けられた平坦部のX方向における全体の幅はL2である。幅L1の値については、モジュール基板100のX方向における長さや、基板端子101の数によって異なるが、幅65mmのSO-DIMMであれば、幅L1を約30mmとする基板端子101を2箇所程設けることが可能である。本実施形態では基板端子101が2箇所であるが、電源の種類が多数ある場合や、電源の配置バランスを考慮して複数設けたい場合などには4つ、8つ等、設計で自由に定めることが可能である。これについては第2の実施形態にて説明する。
【0020】
また、幅L2は後述するソケット部(導電部)と接する平坦領域の幅を指す。但し、平坦部以外の箇所(幅L1の両端の円弧状の箇所)においてもソケット部が係合するように形成することで、導通を取ることは可能でありそれを除外するものではない。また、幅W1は、基板端子101のうち、モジュール基板100の主面及び裏面に回り込むように形成された部分における幅である。このような回り込みを設けているのは、端子形成時におけるエッチングによって側面の端子がエッチングされないよう、マージンを確保する必要があるためである。
【0021】
図3は、図2に示すA−A'線に沿った断面図である。
【0022】
図3に示すように、基板端子101は、主面100a及び裏面100bのエッジ間における全幅W2に亘って側面100cに形成された第1の部分101cと、主面100aに形成された第2の部分101aと、裏面100bに形成された第3の部分101bとを含んでいる。第1の部分101cと第2の部分101aは、主面100aのエッジを介して繋がっており、同様に、第1の部分101cと第3の部分101bは、裏面100bのエッジを介して繋がっている。
【0023】
ここで、モジュール基板100の側面100cとは、図3に示すように、主面100a及び裏面100bのエッジ間に位置する面であり、エッジ間における全幅W2とはZ方向における長さを指す。また、モジュール基板100の主面100aと裏面100bは互いに平行な面であり、幅W1とは図3のY方向における長さを指す。
【0024】
このような構成を有する基板端子101は、モジュール基板100の内部に設けられた複数の電源配線301に接続されている。このように、本実施形態では、電源配線301が単にモジュール基板100の側面100cに露出しているのではなく、モジュール基板100の側面100cを覆うように基板端子101が設けられている点が重要である。これにより、高い接続信頼性を確保することが可能となる。これに対し、電源配線301を単にモジュール基板100の側面100cから露出するのみでは、ソケット部との確実な導通を確保することは困難である。また、一つの基板端子101が複数の電源配線301に接続されている点も、重要なポイントである。これにより、個々の電源配線301と基板端子101との電気的接続が確実なものとなる。
【0025】
また、主面100a及び裏面100bに設けられた基板端子102は、基板の主面または裏面に設けられた信号配線304に接続されている。信号配線304は、スルーホール電極303を介して、モジュール基板100の内部に設けられた信号配線302に接続されている。これら電源配線301及び信号配線302は、それぞれDRAM200の対応する端子に接続される。
【0026】
図4及び図5は、それぞれ本実施形態によるメモリモジュールをソケットに取り付けた状態を示す略平面図及び略部分断面図である。
【0027】
図4及び図5に示すように、本実施形態によるメモリモジュールをソケット400に取り付けると、ソケット400に設けられたワイヤー401が基板端子102に接触するとともに、ソケット400に設けられたワイヤー402が基板端子101に接触する。ソケット400は、メモリシステムを構成するマザーボード500に設けられており、ワイヤー401はマザーボードに搭載された図示しないメモリコントローラに接続され、ワイヤー402はマザーボードに搭載された図示しない電源装置に接続される。これにより、DRAM200とメモリコントローラとの間で信号の送受信が行われるとともに、電源装置からDRAM200に電力が供給される。
【0028】
このように、本実施形態によれば、モジュール基板100の主面及び裏面のみならず、側面にも基板電極が設けられていることから、主面及び裏面に設けるべき基板端子の数を削減することが可能となる。しかも、側面に設けた基板端子101の幅を基板端子102と比べて十分に広くし、これを電源端子として用いていることから、一般的なメモリモジュールのように多数の電源端子を設ける必要がなくなる。例えば、240ピン構成の一般的なメモリモジュールの場合、VDD端子は20ピン程度、GND端子は60ピン程度設けられる。これに対し、本実施形態ではこれら電源系端子の一部又は全てを側面に移動することで基板表面の端子領域にゆとりができるため、端子のサイズを小さくすることなく端子数を増やすことができる。この場合GND端子として用いる基板端子101の面積は、VDD端子として用いる基板端子101の面積の3倍程度であることが望ましい。
【0029】
次に、本実施形態によるメモリモジュールの製造方法について説明する。
【0030】
図6は、本実施形態によるメモリモジュールの製造方法を説明するための工程図である。
【0031】
まず、図6(a)に示すように、多層配線構造を有するモジュール基板100を用意する。図3を用いて説明したように、モジュール基板100の内部には電源配線301や信号配線302が設けられており、異なる層間における電源配線301や信号配線302の接続にはスルーホール電極303が用いられる。
【0032】
次に、図6(b)に示すように、側面の基板端子101を形成すべき箇所にルーター等を用いて、主面から裏面に貫通する穴109を開ける。この状態で、図6(c)に示すように、穴109の内壁を含む基板の全表面に対して金属膜103の形成を行う。具体的手法としては無電解銅メッキや電解銅メッキを用いることが可能である。これにより、電源配線301や信号配線302のうち、モジュール基板100の表面に露出している部分は全ての金属膜103に接続された状態となる。
【0033】
次に、基板端子101,102を形成すべき箇所をマスクした状態で金属膜103をパターニングする。これにより、図6(d)に示すように、基板端子101,102が形成される。この時、穴109の内壁(すなわち側面)に形成された金属膜103が除去されるのを防止すべく、穴109の周囲に金属膜103が残存するようパターニングする。
【0034】
そして、図6(e)に示すように基板端子101,102に金メッキ104を施した後、図6(f)に示すように穴109を横断するようモジュール基板100の不要部分105をルーター等によって切断する。以上により、モジュール基板100が完成する。その後は、主面及び裏面にDRAM200を搭載すれば、本実施形態によるメモリモジュールが完成する。
【0035】
尚、穴109を横断するようモジュール基板100を切断した場合、図1に示すように切り欠き内に基板端子101が設けられた構成となるが、本発明においてこの点は必須でない。したがって、図7(a)に示すように穴109の内壁に沿った線109aに沿って切断すれば実質的に段差のない構造とすることができ、図7(b)に示すように穴109よりも上側に迂回する線109bに沿って切断すれば凸部に基板端子101が設けられた構造とすることができる。
【0036】
図8は、本発明の好ましい第2の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す略平面図である。
【0037】
図8に示すように、本実施形態では側面の基板端子101が4つ設けられている。このうち、基板端子101−V1はDRAM200−1,200−2に電源電位VDDを供給するための端子であり、基板端子101−G1はDRAM200−1,200−2に接地電位GNDを供給するための端子である。また、基板端子101−V2はDRAM200−3,200−4に電源電位VDDを供給するための端子であり、基板端子101−G2はDRAM200−3,200−4に接地電位GNDを供給するための端子である。
【0038】
このように、本実施形態では複数のDRAM200をグループ化し、グループごとに電源端子を割り当てている。これにより、各DRAM200に対する電源の供給能力をほぼ均等とすることが可能となる。もちろん、個々のDRAM200に対して電源端子を割り当てても構わない。この場合には、各DRAM200に対する電源の供給能力をほぼ完全に均等とすることが可能となる。
【0039】
図9は、本発明の好ましい第3の実施形態によるメモリモジュールの構成を示す図であり、(a)は略斜視図、(b)はB−B'線に沿った略断面図である。
【0040】
図9に示す実施形態では、本実施形態では側面の基板端子101が3つ設けられている。このうち、両端に配置された基板端子101−G1,101−G2は接地電位GNDを供給するための端子であり、中央に配置された基板端子101−Vは電源電位VDDを供給するための端子である。ここで、モジュール基板100の内部においては、図9(b)に示すように、幅広のグランド配線301Gと複数のデータ配線302DQが基板の積層方向(Z方向)に重なるよう互いに沿って設けられており、同様に、幅広のVDD配線301Vと複数のコマンドアドレス配線302CAが基板の積層方向(Z方向)に重なるよう互いに沿って設けられている。
【0041】
かかる構成により、データ配線302DQについては幅広のグランド配線301Gがリファレンスプレートとして機能し、コマンドアドレス配線302CAについては幅広のVDD配線301Vがリファレンスプレートとして機能することになる。このような構成は、マザーボード上の配線構成と同じである。つまり、マザーボード上においても、データ配線DQに対しては幅広のVSS配線がリファレンスプレートとして設けられ、コマンドアドレス配線CAに対しては幅広のVDD配線がリファレンスプレートとして設けられている。これにより、マザーボード上における信号配線のインピーダンスとモジュール基板100上における信号配線のインピーダンスを一致させることが可能となり、信号品質が高められる。
【0042】
また、幅広のグランド配線301Gや幅広のVDD配線301Vは、側面に設けられた基板端子101からそのまま引き出せばよいことから、モジュール基板100内で信号配線や電源配線を無駄に引き回す必要もなくなる。このため、信号配線や電源配線を低抵抗化することができるとともに、モジュール基板100上の配線レイアウトも簡易となる。
【0043】
図10は、本実施形態の変形例である。図9(b)に示した例では、幅広のグランド配線301G及び幅広のVDD配線301Vが同一配線層に形成されていたが、図10に示す例では、これらが異なる配線層に形成されている。このようなレイアウトでも同様の効果を得ることが可能となる。
【0044】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0045】
例えば、上記実施形態では、本発明をメモリモジュールに適用した場合を例に説明したが、本発明の対象がメモリモジュールに限定されるものではなく、半導体チップが搭載された各種モジュール及びモジュール以外の半導体装置に適用することが可能であり、さらに、半導体チップを搭載する前の回路基板に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0046】
100 モジュール基板
100a 主面
100b 裏面
100c 側面
101 基板端子(第2の基板端子)
101a 第2の部分
101b 第3の部分
101c 第1の部分
102 基板端子(第1の基板端子)
103 金属膜
104 金メッキ
105 不要部分
109 穴
200 DRAM
301 電源配線
301G グランド配線
301V VDD配線
302、304 信号配線
302CA コマンドアドレス配線
302DQ データ配線
303 スルーホール電極
400 ソケット
401,402 ワイヤー
500 マザーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備えることを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記第2の基板端子は、前記主面及び裏面のエッジ間における全幅に亘って前記側面に形成された第1の部分と、前記主面に形成され前記主面のエッジを介して前記第1の部分と接する第2の部分と、前記裏面に形成され前記裏面のエッジを介して前記第1の部分と接する第3の部分とを含むことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記第2の基板端子を複数備え、前記複数の第2の基板端子の少なくとも2つは互いに異なる電源電位が供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の回路基板。
【請求項4】
前記第2の基板端子の端子幅は、前記第1の基板端子の端子幅よりも広いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回路基板。
【請求項5】
複数の電源配線をさらに備え、前記複数の電源配線は前記第2の基板端子に共通接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路基板。
【請求項6】
前記第1及び第2の基板端子にそれぞれ接続された信号配線及び電源配線をさらに備え、
前記信号配線と前記電源配線は、前記回路基板の積層方向に重なるよう互いに沿って設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路基板。
【請求項7】
複数の信号配線が同じ電源配線に沿って設けられていることを特徴とする請求項6に記載の回路基板。
【請求項8】
前記裏面の一部を覆う第3の基板端子をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の回路基板。
【請求項9】
主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備える回路基板と、
前記回路基板の前記主面に搭載された、複数のチップ端子を有する半導体チップと、を備え、
前記回路基板の前記第1及び第2の基板端子は、前記回路基板に設けられた内部配線を介して、前記半導体チップのそれぞれ対応する前記チップ端子と電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
ソケットに装着可能なメモリモジュールであって、
主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備える回路基板と、
前記回路基板の前記主面に搭載された、信号端子及び電源端子を少なくとも有する半導体メモリと、を備え、
前記回路基板の前記第1の基板端子は、前記回路基板に設けられた信号配線を介して、前記半導体チップの前記信号端子と電気的に接続され、
前記回路基板の前記第2の基板端子は、前記回路基板に設けられた電源配線を介して、前記半導体チップの前記電源端子と電気的に接続されていることを特徴とするメモリモジュール。
【請求項11】
ソケットを有するマザーボードと、前記ソケットに装着可能なメモリモジュールとを備えるメモリシステムであって、
前記メモリモジュールは、
主面と、前記主面と平行な裏面と、前記主面及び裏面のエッジ間に位置する側面と、前記主面及び側面の一部をそれぞれ覆う第1及び第2の基板端子とを備える回路基板と、
前記回路基板の前記主面に搭載された、信号端子及び電源端子を少なくとも有する半導体メモリと、を備え、
前記回路基板の前記第1の基板端子は、前記回路基板に設けられた信号配線を介して、前記半導体チップの前記信号端子と電気的に接続され、
前記回路基板の前記第2の基板端子は、前記回路基板に設けられた電源配線を介して、前記半導体チップの前記電源端子と電気的に接続されていることを特徴とするメモリシステム。
【請求項12】
基板の主面から裏面に貫通する穴を形成する工程と、
前記穴の内壁を含む前記基板の表面に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜をパターニングすることにより、前記基板の主面及び前記穴の内壁にそれぞれ第1及び第2の基板端子を形成する工程と、
前記穴に沿って前記基板を切断する工程と、を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−49216(P2011−49216A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194143(P2009−194143)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】