説明

固体撮像素子

【課題】大規模な演算回路を用いることなく処理の高速化を図ることを可能にして検出時間の短縮化を図るとともに、他方向のオプティカルフローの検出を抑止することを可能にした固体撮像素子を提供する。
【解決手段】光を受光してオプティカルフローを検出する固体撮像素子において、所定の方向に広がる所定のオプティカルフローに沿って光を受光する画素を配列したものであり、各画素は、上記所定のオプティカルフローに沿って所定の間隔を開けて配列し、同一の面積を備えるとともに上記所定のオプティカルフローに沿って縦横比を変化させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像素子に関し、さらに詳細には、オプティカルフローの検出に用いて好適な固体撮像素子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、固体撮像素子を用いて物体の動き(動きの方向およびその速度)を検出する手法としては、オプティカルフローによる動き検出の手法が用いられている。
【0003】
ここで、オプティカルフローは、固体撮像素子で現在撮像した画像と過去に撮像した画像との比較を行うことで検出することが可能である。
【0004】
より詳細には、オプティカルフローとは、時間的に連続する画像の中での物体の動きをベクトルで表現したものである。具体的には、ある時間tの特徴点を抽出し、時間tより時間が経過したdt時間後にその特徴点がどの位置に動いているかを検出し、特徴点の移動方向と移動距離とをベクトルとして検出し、その検出したベクトルだけを取り出したものがオプティカルフローを示すフローデータである。なお、観測者が直進移動する場合には、オプティカルフローは画像の消失点より外に広がるように移動する。
【0005】

従来、上記したオプティカルフローを検出するに際しては、画素が2次元マトリクス状に配列された固体撮像素子を用いており、この固体撮像素子で撮像した時間tと時間t+dtとの2枚もしくはそれ以上の枚数の画像間の特徴点のマッチングを行うことで、オプティカルフローを表すベクトルを検出していた。
【0006】
即ち、従来においては、例えば、特許文献1として提示する特開2006−134035号公報や特許文献2として提示する特開2006−72439号公報に開示されているように、現在撮像した画像の全ての場所もしくはブロック毎に過去の画像とのマッチング点を検索するようにして、オプティカルフローを表すベクトルを検出していた。
【0007】

しかしながら、上記した従来の手法によれば、処理する情報量が多くなるとともに、画像を取得後にさまざまな煩雑な画像処理(エッジ検出、ハフ変換、パターンマッチング、統計手法による予測など)によりオプティカルフローの検出を行う必要があるため、オプティカルフローの検出のためには大規模な演算回路を用いていたとともに、その検出には多大な時間がかかっていたという問題点があった。
【0008】
また、上記した従来の手法によれば、他方向のオプティカルフローも検出してしまい、後処理でそうしたオプティカルフローを除く必要があるという問題点もあった。
【0009】
【特許文献1】特開2006−134035号公報
【特許文献2】特開2006−72439号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大規模な演算回路を用いることなく処理の高速化を図ることを可能にして検出時間の短縮化を図るとともに、他方向のオプティカルフローの検出を抑止することを可能にした固体撮像素子を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、固体撮像素子の画素を所定の方向に広がる所定のオプティカルフローの検出のみに特化した配列としたものである。
【0012】
従って、本発明によれば、所定の方向のオプティカルフローのみしか検出されないので、従来の手法と比較すると処理する情報量が激減し、当該所定の方向のオプティカルフローについては、高速かつ確実に検出することができるようになる。
【0013】
こうした本発明による固体撮像素子を用いることで、相対速度のある移動する物体(以下、本明細書においては「移動物体」と適宜に称する。)のオプティカルフローを高速に検出することができる。
【0014】
従って、本発明による固体撮像素子の画素の配列を方向を適宜に設定して、特定の方向のオプティカルフローのみを検出するようすれば、本発明による固体撮像素子に対して相対速度をもち、当該特定の方向に関して当該固体撮像素子に対し近づくもしくは遠ざかる移動物体の検出を高速かつ確実に行うことができるようになる。
【0015】
なお、本発明による固体撮像素子は、CCDやCMOSなどの構造により作製することができる。
【0016】

以下、本発明の理解を容易にするために、本発明の原理について詳細に説明しておくこととする。
【0017】
図1は観測者が直進運動をしているときの観測者進行方向の映像であり、映像中に移動物体がない場合のオプティカルフロー(ベクトル)が矢印で示されている。
【0018】
図1に示すように、映像中に移動物体がない場合には、背景などの停止した物体のオプティカルフローが消失点から広がるようにして発生する。
【0019】
ここで、この映像の中に移動する物体があると、図1に示す背景などの停止した物体のオプティカルフローとは別方向のオプティカルフローが発生し、そのベクトルを検出することで移動物体の移動方向や大きさを検出することができる。
【0020】
ある物体が水平方向に移動しながら観測者へ近づくとしたとき、時間経過とともに物体の大きさは大きくなることから、オプティカルフローは図2に示すような広がりをもつことになる。
【0021】
従って、水平方向に移動しながら近づいてくる移動物体のオプティカルフローを検出することを目的とする場合には、図3に示した所定の方向に広がる所定のオプティカルフローのみを検出するように本発明による固体撮像素子の画素を配列すればよい。
【0022】
このようにすると、本発明による固体撮像素子は、図3に示したオプティカルフローのみを検出し、他のオプティカルフローを検出することはない。このため、従来の手法と比較した場合に処理すべき情報量が激減し、図3に示したオプティカルフローについては、高速かつ確実に検出することができるようになる。
【0023】

即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、光を受光してオプティカルフローを検出する固体撮像素子において、所定の方向に広がる所定のオプティカルフローに沿って光を受光する画素を配列するようにしたものである。
【0024】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記画素は、上記所定のオプティカルフローに沿って所定の間隔を開けて配列されるようにしたものである。
【0025】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記所定のオプティカルフローに沿って配列される画素のそれぞれは、同一の面積を備えるとともに上記所定のオプティカルフローに沿って縦横比を変化させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、以上説明したように構成されているので、大規模な演算回路を用いることなく処理の高速化を図ることが可能になって検出時間の短縮化を図ることができるようになるとともに、他方向のオプティカルフローの検出を抑止することが可能になるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による固体撮像素子の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0028】

ここで、図4には本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図が示されており、図5には本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図が示されており、図6には本発明の第3の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図が示されており、図7には本発明の第4の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図が示されている。
【0029】
これら本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子10、本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子20、本発明の第3の実施の形態による固体撮像素子30および本発明の第4の実施の形態による固体撮像素子40は、いずれも図3に示す特定方向のオプティカルフローのみを検出することに特化した固体撮像素子である。
【0030】
即ち、固体撮像素子10、20、30、40は、当該固体撮像素子10、20、30、40により撮像される画像の左端から右端に向かい、かつ、画像の縦方向へ広がっていくように進むオプティカルフローを検出するためのものである。
【0031】

はじめに、固体撮像素子10について説明すると、固体撮像素子10のそれぞれの画素10aは、図3に示す所定の方向に広がる所定のオプティカルフローに沿って密に配列されている。各画素10aは、それぞれ少しずつずらして配列されている。
【0032】
以上の構成において、固体撮像素子10によれば、各画素10aが図3に示すオプティカルフローに沿って配列されているので、各画素10aによって図3に示すオプティカルフローのみが検出され、他のオプティカルフローが検出されることはない。このため、従来の固体撮像素子と比較した場合に処理すべき情報量が激減し、図3に示したオプティカルフローについては、高速かつ確実に検出することができるようになる。
【0033】

次に、固体撮像素子20について説明すると、固体撮像素子20は、固体撮像素子10よりもさらに図3に示すオプティカルフローを検出しやすくするために、画素20aを密に配列することなく、所定の間隔を開けて図3に示すオプティカルフローに沿って配列したものである。
【0034】
従って、固体撮像素子20によれば、図3に示すオプティカルフローの検出により特化することができる。
【0035】
なお、固体撮像素子20においては、画素20aの配列から少しでも外れたオプティカルフローの検出は困難になる。
【0036】

次に、固体撮像素子30について説明すると、固体撮像素子30においては、各画素30aの形状はそれぞれ異なるが、各画素30aの面積は全て同じに設定されているので、光を受光すると各画素30aにはそれぞれ同じ光子数が入ることになる。
【0037】
また、画素30aは、図6において固体撮像素子30の右側へ行くほど縦長の画素になるため、固体撮像素子20と比較するとオプティカルフローの検出の裕度が高い。
【0038】

次に、固体撮像素子40について説明すると、固体撮像素子40においては、固体撮像素子30と同様に各画素40aの面積は全て同じに設定されているが、各画素40aの配列が固体撮像素子30とは異なる。
【0039】
この固体撮像素子40における各画素40aの配列は、魚眼レンズなどを用いて集光した光を受光する場合の画像の歪みを考慮して配置した例である。
【0040】

なお、図示は省略したが、画素を横方向だけでなく上下方向にも広がるように配列することにより、本発明による固体撮像素子を構成するようにしてもよい。
【0041】

図8には、例えば、固体撮像素子10、固体撮像素子20、固体撮像素子30または固体撮像素子40として示す本発明による固体撮像素子をフロー検出カメラとして構成したセンサシステムのブロック構成図が示されている。このセンサシステム100は車両に搭載されて、当該車両との関係で物体を検出する際に用いられる。
【0042】

このセンサシステム100は、本発明による固体撮像素子を用いたフロー検出カメラ102と、フロー検出カメラ102を構成する固体撮像素子により生成されて出力されたフローデータおよび映像データを入力する演算回路104と、フロー検出カメラ102へ制御信号を出力する信号回路106とを有して構成されている。
【0043】

以上の構成において、このセンサシステム100では、本発明による固体撮像素子を用いたフロー検出カメラ102が、光を受光することにより入力された映像よりオプティカルフローを検出し、そのフローデータおよび映像データを演算回路104へ出力する。
【0044】
演算回路104はフローデータおよび映像データを処理し、センサシステム100が搭載された自車両までの物体の到達時間や衝突の可能性を演算し、その後の制御処理への信号として出力する。なお、制御処理とは、ブレーキ制御や運転者への警報などである。
【0045】
また、信号回路106により、自車両の情報をフロー検出カメラ102の制御信号として入力することで、自車両が停止していれば自車両からの衝突は無いなどの情報として制御が可能となる。
【0046】

図9以降には、本発明による固体撮像素子を備えたセンサシステム100を自動車に搭載した場合の動作例が示されている。
【0047】
ここで、自動車の前方監視用途として自車両前方を監視した場合に、自車両の走行中においては自車両の前に移動物体がない場合には、そのオプティカルフローは図1に示すようになる。
【0048】
そこで、自動車に搭載するセンサシステム100に用いる本発明による固体撮像素子の画素は、図9に示すオプティカルフローを検出することができるように配列する。この図9に示すオプティカルフローは、撮像される画像の中央部に位置する消失点を挟むようにして、撮像される画像のそれぞれの側端から互いに中央に向かい、かつ、中央に向かうにつれて画像の縦方向へ広がっていくように進むオプティカルフローとなる。
【0049】
これにより、移動物体から見える背景などの停止物体のオプティカルフローは検出されず、自車両の移動方向を妨げるように移動する物体のみを検出することができる。
【0050】
なお、消失点上にある移動物体に関しては、停止物体と同じ方向のベクトルとして検出されるため、この画角では検出することはできない。この図9に示すオプティカルフローを検出するための本発明による固体撮像素子の画素の配列は、あくまでも自車両の進行方向の障害になる可能性のある物体の検出を行うことを目的としたものである。
【0051】

ここで、図10は、自車両200と前方の他車両202との走行状態の関係を上面から見た場合の説明図である。
【0052】
図10において、自車両200は上方向へ移動し、前方の他車両202は右方向から左方向へ移動する。
【0053】
なお、自車両200に搭載するセンサシステム100のフロー検出カメラ102は、自車両200のヘッドランプ内、バンパー内、車室内あるいはサイドミラーなどに取り付けるものとし、図9に示すオプティカルフローを検出するための画素の配列を備えた本発明による固体撮像素子を用いているものとする。
【0054】
このとき、自車両200により搭載されたフロー検出カメラ102により撮像された映像は、図11、図12のようになる。なお、ある時間tに撮像した図11の画像から、dt時間経過した画像を図12とする。
【0055】
まず、自車両200と前方の他車両202と双方移動している場合は、前方の他車両202の大きさや位置は、図11から図12のよう変化する。
【0056】
そこで、図11および図12を用いて前方の他車両202や路面の特徴点からオプティカルフローを検出した結果が、図13に示すオプティカルフローである。
【0057】
移動した前方の他車両202については、右から左への移動距離と自車両200が接近したことによる大きさの変化とが、オプティカルフローとして検出される。
【0058】
なお、路面のマーカーは下方向のオプティカルフローとなるため、このフロー検出カメラ102では検出されないこととなる。
【0059】
従って、フロー検出カメラ102によるオプティカルフローの検出結果は、図14に示すようになる。
【0060】
また、上記した自車両200を市街地走行させる場合でも、図15のように自車両進行方向に移動している人物204のオプティカルフローは検出されるが、停止している人物206のオプティカルフローは検出されないことになる。
【0061】
さらに、自車両200が停止している場合の映像は、図16、図17のような変化になる。このため、オプティカルフローは、図18に示すように横方向のみのオプティカルフローとなるため、このオプティカルフローはフロー検出カメラ102では検出されないことになる。
【0062】

次に、自車両200から後方を監視する場合を検討するが、この場合には、自車両200に搭載するセンサシステム100のフロー検出カメラ102は、自車両200のテールランプ内、バンパー内あるいは車室内などに取り付けるものとする。
【0063】
また、フロー検出カメラ102を自車両200の後方に取り付ける場合は、本発明による固体撮像素子により検出するオプティカルフローの向きを、図19に示すようにする。従って、これに用いられる本発明による固体撮像素子の画素も、図19に示すオプティカルフローのみを検出するように、図19に示すオプティカルフローに沿って配列する。
【0064】
ここで、図20、図21は、自車両200に向かって走行してくる後方の他車両208の映像であり、図21は図20からdt時間後の映像である。後方の他車両208は、自車両200に近づいてくるため徐々に大きくなってくる。
【0065】
これら図20、図21の画像からオプティカルフローを検出した結果が、図22に示されている。この図22で検出したオプティカルフローを見ると、後方の他車両208は画像下部へ広がるようになっている。
【0066】
一方、街路灯210は消失点に向かってのフローとなるため、図19に示すオプティカルフローに沿って配列された画素の本発明による固体撮像素子では検出されない。
【0067】
従って、図19に示すオプティカルフローに沿って配列された画素の本発明による固体撮像素子により検出されたオプティカルフローは、図23に示すものとなる。
【0068】
これにより検出したオプティカルフロー(ベクトル)から、自車両200へ向かってくる可能性のある後方の他車両208を検出し、後方の他車両200へ衝突の危険を知らせたり、自車両200の衝突回避行動を促したりすることができる。
【0069】

次に、図24以降の各図を参照しながら、本発明による固体撮像素子を防犯システムに利用する場合について説明する。
【0070】
図24、図25、図27および図28には、本発明による固体撮像素子を防犯システムのセキュリティ監視カメラに取り付けて撮像した例が示されている。
【0071】
ここで、図24および図25は横方向から撮像した場合を示し、図27および図28は上方向から撮像した場合を示している。
【0072】
この本発明による固体撮像素子を防犯システムに利用する場合においても、それぞれ検出したいオプティカルフローに合わせて、当該オプティカルフローに沿って配列された画素の本発明による固体撮像素子を用いる。
【0073】
例えば、図24に示すの場合は左から右へのオプティカルフローを検出できるようにし、図27に示す場合は上から下へのオプティカルフローを検出できるようにする。
【0074】
図25は図24を撮像してからdt時間経過した映像であり、図28は図27を撮像してからdt時間経過した映像であるとする。
【0075】
セキュリティ監視カメラに向かってくる人物212および人物214がいる場合には、セキュリティ監視カメラに近づくほど位置や大きさが変化するため、図26や図29のようなオプティカルフローが検出され、これにより侵入者の検知や来訪者の検知などが可能となる。
【0076】

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形することができるものである。
【0077】
(1)上記した実施の形態において示した本発明による固体撮像素子の画素の配列は説明のための一例に過ぎないものであり、用途に応じて任意の配列を選択してよいことは勿論である。
【0078】
(2)上記した実施の形態においては、本発明による固体撮像素子を自動車や防犯システムに利用した場合を示したが、本発明による固体撮像素子の用途はこれらに限られるものではないことは勿論であり、例えば、ロボットのセンサーなどに利用することができる。
【0079】
(3)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、自動車の周辺監視や衝突回避制御の用途、ロボットの動き制御の用途あるいは防犯システムにおける侵入者の検知や駐車場などの動き感知の用途などの各種の分野に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】図1は、観測者が直進運動をしているときの観測者進行方向の映像を示す説明図である。
【図2】図2は、ある物体が水平方向に移動しながら観測者へ近づくときのオプティカルフローを示す説明図である。
【図3】図3は、水平方向に移動しながら近づいてくる移動物体のオプティカルフローを示す説明図である。
【図4】図4は、図3に示す特定方向のオプティカルフローのみを検出することに特化した本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図である。
【図5】図5は、図3に示す特定方向のオプティカルフローのみを検出することに特化した本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図である。
【図6】図6は、図3に示す特定方向のオプティカルフローのみを検出することに特化した本発明の第3の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図である。
【図7】図7は、図3に示す特定方向のオプティカルフローのみを検出することに特化した本発明の第4の実施の形態による固体撮像素子の撮像面における画素の配列を示す概略構成説明図である。
【図8】図8は、本発明による固体撮像素子をフロー検出カメラとして構成したセンサシステムのブロック構成図である。
【図9】図9は、自動車の前方監視用途として搭載するセンサシステムに用いる本発明による固体撮像素子が検出すべきオプティカルフローを示す説明図である。
【図10】図10は、本発明による固体撮像素子の動作を説明するための説明図である。
【図11】図11は、自車両が走向している場合に自車両の前方に搭載されたフロー検出カメラにより撮像された映像を示す説明図である。
【図12】図12は、自車両が走向している場合に自車両の前方に搭載されたフロー検出カメラにより撮像された映像を示す説明図である。
【図13】図13は、図11および図12を用いて前方の他車両や路面の特徴点から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図14】図14は、本発明による固体撮像素子により検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図15】図15は、自車両で市街地走行した場合の映像から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図16】図16は、自車両が停止している場合に自車両の前方に搭載されたフロー検出カメラにより撮像された映像を示す説明図である。
【図17】図17は、自車両が停止している場合に自車両の前方に搭載されたフロー検出カメラにより撮像された映像を示す説明図である。
【図18】図18は、図16および図17の映像から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図19】図19は、自動車の後方監視用途として搭載するセンサシステムに用いる本発明による固体撮像素子が検出すべきオプティカルフローを示す説明図である。
【図20】図20は、自車両に向かって走行してくる後方の他車両の映像を示す説明図である。
【図21】図21は、自車両に向かって走行してくる後方の他車両の映像を示す説明図である。
【図22】図22は、図20および図21の映像から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図23】図23は、本発明による固体撮像素子により検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図24】図24は、本発明による固体撮像素子を防犯システムのセキュリティ監視カメラに取り付けて撮像した映像を示す説明図である。
【図25】図25は、本発明による固体撮像素子を防犯システムのセキュリティ監視カメラに取り付けて撮像した映像を示す説明図である。
【図26】図26は、図24および図25の映像から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【図27】図27は、本発明による固体撮像素子を防犯システムのセキュリティ監視カメラに取り付けて撮像した映像を示す説明図である。
【図28】図28は、本発明による固体撮像素子を防犯システムのセキュリティ監視カメラに取り付けて撮像した映像を示す説明図である。
【図29】図29は、図27および図28の映像から検出されたオプティカルフローを示す説明図である。
【符号の説明】
【0082】
10、20、30、40 固体撮像素子
10a、20a、30a、40a 画素
100 センサシステム
102 フロー検出カメラ
104 演算回路
106 信号回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を受光してオプティカルフローを検出する固体撮像素子において、
所定の方向に広がる所定のオプティカルフローに沿って光を受光する画素を配列した
ことを特徴とする固体撮像素子。
【請求項2】
請求項1に記載の固体撮像素子において、
前記画素は、前記所定のオプティカルフローに沿って所定の間隔を開けて配列された
ことを特徴とする固体撮像素子。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか1項に記載の固体撮像素子において、
前記所定のオプティカルフローに沿って配列される画素のそれぞれは、同一の面積を備えるとともに前記所定のオプティカルフローに沿って縦横比を変化させた
ことを特徴とする固体撮像素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図9】
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【図14】
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【図19】
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【図23】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−98989(P2008−98989A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278572(P2006−278572)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】