説明

地点検索装置、地点検索方法及びプログラム

【課題】入力された検索語に基づいて目的地を検索する検索機能を自動的に決定して、適切な目的地を検索してリスト表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】地点検索装置は、検索語入力画面で入力された検索語に含まれるキーワードから、入力された検索語の属性を「ジャンル」、「住所」又は「名称」のいずれかに決定する。そして、地点検索装置は、この決定した検索語の属性に基づいて、現在位置周辺のジャンル検索と名称検索、住所検索と名称検索、指定地域内のジャンル検索と名称検索、又は、名称検索処理のいずれかの検索を行う。そして、地点検索装置は、各検索毎に検索結果を検索結果表示画面の各検索結果表示欄にリスト表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された検索語に基づいて地点情報をリスト表示する地点検索装置、地点検索方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、入力された検索語に基づいて地点情報をリスト表示する技術に関し種々提案されている。
例えば、目的地設定ボタンが押下された場合には、液晶ディスプレイに、50音入力により目的地を入力させる画面に遷移させるための「50音ボタン(名称ボタン)」、「駐車場」や「公園」等のカテゴリから目的地を選択させる画面に遷移させるための「施設ボタン」、住所から目的地を選択させる画面に遷移させるための「住所ボタン」、電話番号から目的地を選択させる画面に遷移させる「電話番号ボタン」、郵便番号から目的地を選択させる画面に遷移させる「郵便番号ボタン」、および、過去に選択した目的地の履歴から目的地を選択させる画面に遷移させる「履歴ボタン(メモリ地点ボタン)」から構成される目的地設定画面を表示する車両用表示システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−309844号公報(段落(0013)〜(0048)、図1〜図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された車両用表示システムによれば、ユーザは検索する目的地の種類(施設や住所等である。)や、知り得る情報(ジャンルや電話番号等である。)により利用する検索機能を判断して、目的地設定画面に表示された各ボタンを選択する必要あるため、目的地の検索操作が煩雑であった。また、目的地設定画面で押下したボタンが不適切な場合には、適切な目的地を検索してリスト表示することができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、入力された検索語に基づいて目的地を検索する検索機能を自動的に決定して、適切な目的地を検索してリスト表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係る地点検索装置は、施設を検索するための複数の検索機能を有する地点検索装置であって、検索語を入力する入力手段と、キーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記入力手段によって入力された検索語に含まれるキーワードの属性を前記記憶手段から取得する属性取得手段と、前記属性取得手段によって取得されたキーワードの属性に基づいて検索機能を決定する検索機能決定手段と、前記検索機能決定手段によって決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された地点情報を表示するように制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検索された地点情報を前記検索手段が用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る地点検索装置は、請求項1に記載の地点検索装置において、前記記憶手段は、前記キーワードをジャンルの属性又は住所の属性に対応付けて記憶し、前記属性取得手段は、前記検索語に含まれるキーワードが前記記憶手段に記憶されている場合には、このキーワードに対応する属性を当該キーワードの属性として取得し、前記検索語に含まれるキーワードが前記記憶手段に記憶されていない場合には、名称の属性を当該キーワードの属性として取得することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る地点検索装置は、請求項1または請求項2に記載の地点検索装置において、現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンルだけの場合には、前記検索機能決定手段は、ジャンルに属する地点情報を検索するジャンル検索機能を決定し、前記検索手段は、前記現在位置の周辺において、前記ジャンル検索機能によって前記検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を検索すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、前記ジャンル検索機能によって検索された地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る地点検索装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地点検索装置において、前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性が住所だけの場合には、前記検索機能決定手段は、住所に対応する地点情報を検索する住所検索機能を決定し、前記検索手段は、前記住所検索機能によって前記検索語によって表される地域の下位の階層の地点情報を検索すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、前記住所検索機能によって検索された地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る地点検索装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の地点検索装置において、前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンル及び名称の場合には、前記検索機能決定手段は、検索語と部分一致する名称の地点情報を検索する名称検索機能を決定し、前記検索手段は、前記名称検索機能によって属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、属性がジャンルの検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る地点検索装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地点検索装置において、前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性が住所及び名称の場合には、前記検索機能決定手段は、検索語と部分一致する名称の地点情報を検索する名称検索機能を決定し、前記検索手段は、前記名称検索機能によって属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、属性が住所の検索語によって表される地域に対応する地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る地点検索装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地点検索装置において、前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンル及び住所だけの場合には、前記検索機能決定手段は、ジャンルに属する地点情報を検索するジャンル検索機能を決定し、前記検索手段は、属性が住所の検索語によって表される地域内において、前記ジャンル検索機能によって前記検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報の検索を行うことを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係る地点検索方法は、検索語を入力する入力工程と、前記入力工程で入力された検索語に含まれるキーワードの属性をキーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段から取得する属性取得工程と、前記属性取得工程で取得されたキーワードの属性に基づいて施設を検索するための複数の検索機能から実行する検索機能を決定する検索機能決定工程と、前記検索機能決定工程で決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索工程と、前記検索工程で検索された地点情報を表示するように制御する表示制御工程と、を備え、前記表示制御工程では、前記検索された地点情報を前記検索工程で用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを特徴とする。
【0014】
更に、請求項9に係るプログラムは、コンピュータに、検索語を入力する入力工程と、前記入力工程で入力された検索語に含まれるキーワードの属性をキーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段から取得する属性取得工程と、前記属性取得工程で取得されたキーワードの属性に基づいて施設を検索するための複数の検索機能から実行する検索機能を決定する検索機能決定工程と、前記検索機能決定工程で決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索工程と、前記検索工程で検索された地点情報を表示するように制御する表示制御工程と、を実行させ、前記表示制御工程では、前記検索された地点情報を前記検索工程で用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
前記構成を有する請求項1に係る地点検索装置では、予め記憶したキーワードの属性(例えば、ジャンル、住所等である。)から、入力手段を介して入力された検索語に含まれるキーワードの属性を取得して、このキーワードの属性に基づいて複数の検索機能から用いる検索機能を自動的に決定することが可能となる。そして、この決定した検索機能によって検索した地点情報を用いた検索機能毎にリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは50音キー等により検索語を入力するだけで、適切な地点情報を得ることが可能となる。また、ユーザは希望する検索機能による検索結果を容易に選択して見ることが可能となる。
【0016】
また、請求項2に係る地点検索装置では、キーワードをジャンルの属性又は住所の属性に対応付けて記憶しておくだけでよいため、記憶手段の記憶容量の小型化を図ることが可能となる。
【0017】
また、請求項3に係る地点検索装置では、キーワードの属性がジャンルだけの場合には、現在位置の周辺において、当該検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を検索して、この検索した地点情報を優先してリスト表示すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行ってリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは、ジャンルを表す検索語を入力するだけで、この入力した検索語によって表されるジャンルに対応する現在位置の周辺の地点情報のリスト表示だけでなく、当該検索語と部分一致する名称の地点情報のリスト表示を見て、希望する目的地の施設を選択することが可能となる。
【0018】
また、請求項4に係る地点検索装置では、キーワードの属性が住所だけの場合には、当該検索語によって表される地域の下位の階層の地点情報を検索する。例えば、検索語が県名の場合には、郡市区町村名等の下位の階層の地点情報である。そして、この検索した地点情報を優先してリスト表示すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行ってリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは、入力した検索語によって表される地域の下位の階層の地点情報のリスト表示だけでなく、当該検索語と部分一致する名称の地点情報のリスト表示を見ることが可能となる。
【0019】
また、請求項5に係る地点検索装置では、キーワードの属性がジャンル及び名称の場合には、属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報を検索して、この検索した地点情報のうちの属性がジャンルの検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を優先してリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは、ジャンルと施設の名称の一部を検索語として入力することによって、希望するジャンルに該当する施設の名称を優先してリスト表示させることが可能となる。
【0020】
また、請求項6に係る地点検索装置では、キーワードの属性が住所及び名称の場合には、属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報を検索して、この検索した地点情報のうちの属性が住所の検索語によって表される地域に対応する地点情報を優先してリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは、地域を指定する地名の検索語と施設の名称の一部を検索語として入力することによって、希望する地域における施設の名称を優先してリスト表示させることが可能となる。
【0021】
また、請求項7に係る地点検索装置では、キーワードの属性がジャンル及び住所のみの場合には、属性が住所の検索語によって表される地域内において、属性がジャンルの検索語によって表されるジャンルに該当する地点情報の検索を行うことが可能となる。これにより、ユーザはジャンルを指定する検索語と地域を指定する検索語を入力するだけで、希望する地域内において当該ジャンルに該当する施設の名称をリスト表示させることが可能となる。
【0022】
また、請求項8に係る地点検索方法では、予め記憶したキーワードの属性(例えば、名称、ジャンル、住所等である。)から、入力手段を介して入力された検索語に含まれるキーワードの属性を取得して、このキーワードの属性に基づいて複数の検索機能から用いる検索機能を自動的に決定することが可能となる。そして、この決定した検索機能によって検索した地点情報を用いた検索機能毎にリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは50音キー等により検索語を入力するだけで、適切な地点情報を得ることが可能となる。
【0023】
更に、請求項9に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、予め記憶したキーワードの属性(例えば、名称、ジャンル、住所等である。)から、入力手段を介して入力された検索語に含まれるキーワードの属性を取得して、このキーワードの属性に基づいて複数の検索機能から用いる検索機能を自動的に決定することが可能となる。そして、コンピュータはこの決定した検索機能によって検索した地点情報を用いた検索機能毎にリスト表示することが可能となる。これにより、ユーザは50音キー等により検索語を入力するだけで、適切な地点情報を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】キーワードDBに格納されたジャンルキーワードテーブルの一例を示す図である。
【図3】キーワードDBに格納された住所キーワードテーブルの一例を示す図である。
【図4】キーワードDBに格納されたジャンルデータファイルの一例を示す図である。
【図5】入力された検索語に含まれるキーワードの属性に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」を示すフローチャートである。
【図6】図5の「キーワード属性取得処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図7】図5の「名称検索処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図8】検索語を入力する検索語入力画面の一例を示す図である。
【図9】検索結果をリスト表示した検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図10】図9の頁送りをした検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図11】他の実施例に係るキーワードDBに格納されたキーワードテーブルの一例を示す図である。
【図12】他の実施例に係る「キーワード属性取得処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る地点検索装置、地点検索方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0026】
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0027】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車位置、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0028】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、キーワードデータベース(キーワードDB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0029】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号、後述の検索結果表示画面71(図9参照)にリスト表示する表示優先度等のデータがPOIを特定するIDとともに記憶されている。
【0030】
尚、表示優先度は、例えば、「88」や「256」等の数値で表され、数値の大きいものほど優先度が高いことを表している。また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0031】
また、キーワードDB27には、後述の属性が「ジャンル」のキーワードを記憶するジャンルキーワードテーブル51(図2参照)と、属性が「住所」のキーワードを記憶する住所キーワードテーブル52(図3参照)とが格納されている。尚、キーワードに設定される属性には、「名称」、「ジャンル」、「住所」の3つの属性がある。また、キーワードDB27には、後述の地点情報としての施設の名称を階層状に分類されたジャンル別に記憶するジャンルデータファイル53(図4参照)が格納されている。
【0032】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0033】
また、ROM43には、後述の50音キー62から入力された検索語に含まれるキーワードの属性に基づいて地点情報を検索してリスト表示する地点情報表示処理のプログラム(図5参照)等が記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0034】
この操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0035】
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、後述の検索語入力画面61(図8参照)、検索した施設の名称をリスト表示する検索結果表示画面71(図9参照)、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0036】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0037】
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0038】
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表面部に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
【0039】
ここで、キーワードDB27に格納される属性が「ジャンル」のキーワードを記憶するジャンルキーワードテーブル51について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、ジャンルキーワードテーブル51には、後述のジャンルデータファイル53の「大分類」及び「中分類」に記憶されたジャンルを表す各キーワードが50音順に記憶されている。従って、後述のようにCPU41は、検索語に含まれるキーワードが、当該ジャンルキーワードテーブル51に記憶されている場合には、このキーワードの属性は「ジャンル」であると判定することが可能となる。つまり、属性「ジャンル」は、対応するキーワードが、ジャンルを特定する文字列である旨を表している。
【0040】
次に、キーワードDB27に格納される属性が「住所」のキーワードを記憶する住所キーワードテーブル52について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、住所キーワードテーブル52には、都道府県市町村の名称がキーワードとして50音順に記憶されている。従って、後述のようにCPU41は、検索語に含まれるキーワードが、当該住所キーワードテーブル52に記憶されている場合には、このキーワードの属性は「住所」であると判定することが可能となる。つまり、属性「住所」は、対応するキーワードが、ナビ地図情報26に記憶された地図上の座標位置(例えば、緯度と経度である。)で特定される地名を表す文字列である旨を表している。
【0041】
次に、キーワードDB27に格納される地点情報としての施設の名称を階層状に分類されたジャンル別に記憶するジャンルデータファイル53について図4に基づいて説明する。
【0042】
図4に示すように、ジャンルデータファイル53は、「大分類」と「中分類」と「小分類」とから構成されている。この「大分類」はジャンルを大きく分類するものであり、「スポーツ」、「食事」、「店」等に分類化されて記憶されている。また、「中分類」は「大分類」の下位層の分類であり、「スポーツ」の下位層には「ボーリング」、「ビリヤード」、「ゴルフ場」等が決められ、「食事」の下位層には「ファーストフード」、「和食」、「洋食」等が決められて記憶されている。そして、「小分類」には、「中分類」に分類された各ジャンルに属する施設の名称や施設の略称、施設を表すキーワード等が記憶されている。
【0043】
[地点情報表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、50音キー62から入力された検索語に含まれるキーワードの属性に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」について図5乃至図10に基づいて説明する。
【0044】
図5はCPU41が実行する処理であって、入力された検索語に含まれるキーワードの属性に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」を示すフローチャートである。尚、図5にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により実行される。
【0045】
図5に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報として目的地の住所や施設に関する名称等を検索するための検索語を入力する検索語入力画面61を表示する。
ここで、検索語入力画面61の一例について図8に基づいて説明する。図8に示すように、検索語入力画面61には、50音キー62、入力文字表示部63、検索語表示部64、修正ボタン65、戻るボタン66、次ワードボタン67、完了ボタン68が表示される。
【0046】
この入力文字表示部63には、50音キー62によって入力された入力文字が表示される。そして、次ワードボタン67が押下された場合には、入力文字表示部63に表示されている文字列が検索語として検索語表示部64に確定表示されるとともに、次の文字列を入力することが可能となる。また、修正ボタン65を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている文字列の最終入力文字を1文字ずつ削除することができる。
【0047】
また、戻るボタン66を押下することによって、最後の操作の前の状態に戻すことができる。更に、完了ボタン68を押下することによって、検索語文字表示部64に表示されている各文字列を検索語として、地点情報としての施設に関する名称等を検索してリスト表示するように指示することができる。
【0048】
続いて、図5に示すように、S12において、CPU41は、検索語表示部64に表示された検索語から目的地の住所や施設の名称等を検索して目的地候補としてリスト表示するよう指示されるのを待つ、つまり、完了ボタン68が押下されるのを待つ(S12:NO)。そして、目的地の住所や施設の名称等を検索して目的地候補としてリスト表示するよう指示された場合、つまり、完了ボタン68が押下された場合には(S12:YES)、CPU41は、検索語表示部64に表示された各検索語をRAM42に記憶後、S13の処理に移行する。
【0049】
S13において、CPU41は、検索語に含まれたキーワードの属性を取得する「キーワード属性取得処理」のサブ処理を実行する。
ここで、「キーワード属性取得処理」のサブ処理について図6に基づいて説明する。図6に示すように、S111において、CPU41は、RAM42から上記S12で記憶した検索語を1個読み出す。そして、CPU41は、この検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、キーワードDB27に格納されるジャンルキーワードテーブル51の「キーワード」として記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0050】
そして、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、ジャンルキーワードテーブル51の「キーワード」として記憶されている場合には(S111:YES)、CPU41は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、当該検索語に対応する属性として「ジャンル」をRAM42に記憶すると共に、当該キーワードを検索語に対応させてRAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0051】
一方、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、ジャンルキーワードテーブル51の「キーワード」として記憶されていない場合には(S111:NO)、CPU41は、S113の処理に移行する。S113において、CPU41は、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、キーワードDB27に格納される住所キーワードテーブル52の「キーワード」として記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0052】
そして、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、住所キーワードテーブル52の「キーワード」として記憶されている場合には(S113:YES)、CPU41は、S114の処理に移行する。S114において、CPU41は、当該検索語に対応する属性として「住所」をRAM42に記憶すると共に、当該キーワードを検索語に対応させてRAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0053】
一方、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、住所キーワードテーブル52の「キーワード」として記憶されていない場合には(S113:NO)、CPU41は、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、当該検索語に対応する属性として「名称」をRAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0054】
続いて、図5に示すように、S14において、CPU41は、上記S12でRAM42に記憶した全ての検索語について、各検索語に含まれたキーワードの属性を取得したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、全ての検索語について、各検索語に含まれたキーワードの属性を取得していないと判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、再度S13以降の処理を実行する。
【0055】
一方、全ての検索語について、各検索語に含まれたキーワードの属性を取得したと判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、検索語に対応する属性をRAM42から読み出し、検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」だけか否か、つまり、属性が「ジャンル」の検索語だけが入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0056】
そして、検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」だけである、つまり、属性が「ジャンル」の検索語だけが入力されたと判定した場合には(S15:YES)、CPU41は、S16の処理に移行する。S16において、CPU41は、自車位置周辺において、当該検索語に対応するジャンル検索を行う。具体的には、CPU41は、現在地検出処理部11を介して自車位置(例えば、緯度と経度である。)を検出して、RAM42に記憶する。
【0057】
また、CPU41は、RAM42から検索語に対応するキーワードを読み出して、当該キーワードを含む文字列を、キーワードDB27に格納されるジャンルデータファイル53の「中分類」に記憶されるジャンルとして抽出する。そして、CPU41は、この抽出した「中分類」のジャンルに属する「小分類」に記憶された名称や略称で表される施設を、自車位置を中心とする所定範囲内(例えば、半径約10km以内の領域や約10km四方の領域である。)において、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。
【0058】
例えば、キーワードが「ゴルフ」の場合には、ジャンルデータファイル51において、「中分類」の「ゴルフ場」、「ゴルフ練習場」、「ゴルフ用品店」に属する各「小分類」に記憶された名称や略称で表示される施設を、自車位置を中心とする所定範囲内において、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。
【0059】
また、キーワードが「ゴルフ場」の場合には、「中分類」の「ゴルフ場」に属する「小分類」に記憶された名称や略称で表される施設を、自車位置を中心とする所定範囲内において、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。
【0060】
続いて、S17において、CPU41は、RAM42から検索結果表示画面71にリスト表示する各地点情報の「表示優先度」を読み出し、各地点情報の「表示優先度」に所定優先度(例えば、「10000」等である。)を加算して、再度RAM42に記憶する。つまり、CPU41は、各地点情報の表示優先度が高くなるように設定する。
【0061】
そして、S18において、CPU41は、RAM42から検索語を読み出して、これらの検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索する。そして、CPU41は、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶後、後述のS24の処理に移行する。
【0062】
一方、上記S15で検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」だけでないと判定された場合には(S15:NO)、CPU41は、S19の処理に移行する。S19において、CPU41は、検索語に対応する属性をRAM42から読み出し、検索語に含まれたキーワードの属性が「住所」だけか否か、つまり、属性が「住所」の検索語だけが入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0063】
そして、検索語に含まれたキーワードの属性が「住所」だけである、つまり、属性が「住所」の検索語だけが入力されたと判定した場合には(S19:YES)、CPU41は、S20の処理に移行する。S20において、CPU41は、当該検索語に対応する住所検索を行う。具体的には、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から検索語によって表される地名の下位に従属する各地名を抽出する。
【0064】
そして、CPU41は、このナビ地図情報26から検索した下位に従属する各地名の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。その後、図5に示すように、CPU41は、S17以降の処理を実行する。
【0065】
尚、本実施例では、都道府県市町村単位での地名順に従属関係が設定されている。即ち、検索語によって表される地名が表す領域の中に含まれている地名は、当該検索語で表される地名に従属するように設定されている。例えば、検索語が「とうきょうと」の場合には、「東京都主要部(東京都23区)」、「青ヶ島村」、「昭島市」、「あきる野市」、・・・等が、「東京都」の下位に従属する地名として設定されている。
【0066】
また、地名の表示優先度は、都道府県単位においては、各都道府県庁が所在する地名又は主要部(例えば、東京23区等である。)の表示優先度が最も高くなるように設定され、他の地名の表示優先度は、50音順に設定されている。また、市区町村単位においては、各市役所、区役所、町役場、村役場が所在する地名の表示優先度が最も高くなるように設定され、他の地名の表示優先度は、50音順に設定されている。
【0067】
また一方、上記S19で検索語に含まれたキーワードの属性が「住所」だけでないと判定された場合には(S19:NO)、CPU41は、S21の処理に移行する。S21において、CPU41は、検索語に対応する属性をRAM42から読み出し、検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」と「住所」だけか否か、つまり、属性が「ジャンル」の検索語と、属性が「住所」の検索語とだけが入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0068】
そして、S21において、検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」と「住所」だけである、つまり、属性が「ジャンル」の検索語と、属性が「住所」の検索語とだけが入力されたと判定した場合には(S21:YES)、CPU41は、S22の処理に移行する。S22において、CPU41は、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から、属性が「住所」の検索語によって表される地名を検索して、当該地名の住所を読み出してRAM42に記憶する。
【0069】
続いて、CPU41は、この検索した当該地名の住所をRAM42から読み出し、当該地名の住所を中心とする所定範囲内(例えば、半径約10km以内の領域や約10km四方の領域である。)を指定地域として設定する。そして、CPU41は、この指定地域において、属性が「ジャンル」の検索語に対応するジャンル検索を行う。その後、図5に示すように、CPU41は、S17以降の処理を実行する。
【0070】
具体的には、CPU41は、RAM42から属性が「ジャンル」の検索語に対応するキーワードを読み出して、当該キーワードを含む文字列を、キーワードDB27に格納されるジャンルデータファイル53の「中分類」に記憶されるジャンルとして抽出する。そして、CPU41は、この抽出した「中分類」のジャンルに属する「小分類」に記憶された名称や略称で表される施設を、指定地域内において地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。その後、図5に示すように、CPU41は、S17以降の処理を実行する。
【0071】
尚、S18において、CPU41は、RAM42から属性が「ジャンル」の検索語と、属性が「住所」の検索語をそれぞれ読み出し、これらの検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶後、後述のS24の処理に移行する。
【0072】
他方、上記S21で検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」と「住所」だけでない、つまり、属性が「名称」の検索語が入力されたと判定した場合には(S21:NO)、CPU41は、S23の処理に移行する。S23において、CPU41は、「名称検索処理」のサブ処理を実行する。
【0073】
ここで、「名称検索処理」のサブ処理について図7に基づいて説明する。
図7に示すように、S211において、CPU41は、属性が「名称」の検索語をRAM42から読み出し、この検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」の施設をナビ地図情報26から検索する。そして、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。
【0074】
続いて、S212において、CPU41は、検索語に対応する属性をRAM42から読み出し、属性が「ジャンル」の検索語が存在するか否か、つまり、属性が「ジャンル」の検索語が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、属性が「ジャンル」の検索語が存在すると判定した場合、つまり、属性が「ジャンル」の検索語が入力されたと判定した場合には(S212:YES)、CPU41は、S213の処理に移行する。
【0075】
S213において、CPU41は、属性が「ジャンル」の検索語に対応するキーワードを読み出して、当該キーワードを含む文字列を、キーワードDB27に格納されるジャンルデータファイル53の「中分類」に記憶されるジャンルとして抽出する。そして、CPU41は、上記S211でRAM42に記憶した各地点情報から、この抽出した「中分類」のジャンルに属する「小分類」に記憶された名称や略称を有する施設に該当する地点情報を順次読み出し、各地点情報の「表示優先度」に所定優先度(例えば、「10000」等である。)を加算して、再度RAM42に記憶後、S214の処理に移行する。つまり、CPU41は、上記S211で検索した各施設のうちの当該「ジャンル」に該当する施設の表示優先度が高くなるように設定後、S214の処理に移行する。
【0076】
例えば、属性が「ジャンル」の検索語に対応するキーワードが「ゴルフ」の場合には、CPU41は、「中分類」の「ゴルフ場」、「ゴルフ練習場」、「ゴルフ用品店」に属する各「小分類」に記憶された名称や略称で表される施設に該当する地点情報を、上記S211でRAM42に記憶した各地点情報から抽出する。そして、CPU41は、この抽出した各地点情報の表示優先度に所定優先度を加算して、再度RAM42に記憶後、S214の処理に移行する。
【0077】
一方、属性が「ジャンル」の検索語が存在しないと判定した場合、つまり、属性が「ジャンル」の検索語が入力されていないと判定した場合には(S212:NO)、CPU41は、S214の処理に移行する。
S214において、CPU41は、検索語に対応する属性をRAM42から読み出し、属性が「住所」の検索語が存在するか否か、つまり、属性が「住所」の検索語が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0078】
そして、属性が「住所」の検索語が存在すると判定した場合、つまり、属性が「住所」の検索語が入力されたと判定した場合には(S214:YES)、CPU41は、S215の処理に移行する。S215において、CPU41は、地図情報DB25に格納されるナビ地図情報26から、属性が「住所」の検索語によって表される地名を検索して、当該地名の住所を読み出してRAM42に記憶する。そして、CPU41は、この検索した当該地名の住所をRAM42から読み出し、当該地名の住所を中心とする所定範囲内(例えば、半径約10km以内の領域や約10km四方の領域である。)を指定地域として設定する。
【0079】
続いて、CPU41は、上記S211でRAM42に記憶した各地点情報の住所を読み出し、この指定地域に存在する地点情報を抽出する。そして、CPU41は、この抽出した各地点情報の表示優先度に所定優先度(例えば、「10000」等である。)を加算して、再度RAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S24の処理に移行する。つまり、CPU41は、上記S211で検索した各施設のうちの当該指定地域に存在する施設の表示優先度が高くなるように設定後、メインフローチャートに戻り、S24の処理に移行する。
【0080】
また一方、属性が「住所」の検索語が存在しないと判定した場合、つまり、属性が「住所」の検索語が入力されていないと判定した場合には(S214:NO)、CPU41は、メインフローチャートに戻り、S24の処理に移行する。
【0081】
そして、図5に示すように、S24において、CPU41は、検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報をRAM42から読み出し、各地点情報を表示優先度の大きい順にソートして、再度RAM42に記憶する。
続いて、S25において、CPU41は、表示優先度の大きい順にソートされた各地点情報をリストとして一覧表示後、当該処理を終了する。尚、液晶ディスプレイ15には、一度に5件等、リスト順に所定個数表示される(図9参照)。
【0082】
ここで、図8に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「とうきょうと」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図9及び図10に基づいて説明する。
先ず、住所キーワードテーブル52に記憶される「とうきょうと」だけが検索語として入力された場合には(S19:YES)、CPU41は、上記S20の処理を実行後、S17以降の処理を実行する。
【0083】
従って、CPU41は、地名「東京都」の下位に属する「東京都主要部(東京都23区)」、「青ヶ島村」、「昭島市」、「あきる野市」、・・・等の各地名を抽出して、各地名の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する(S20)。また、CPU41は、この各地名の「表示優先度」を読み出し、所定優先度(例えば、「10000」等である。)を加算して、再度RAM42に記憶する(S17)。
【0084】
また、CPU41は、RAM42から検索語「ときょうと」を読み出し、文字列「とうきょうと」と前方一致する「施設名称」(例えば、「東京ドア○○○サービス」、「東京○○○」、「東京都庁」等である。)をナビ地図情報26から検索する。そして、CPU41は、このナビ地図情報26から検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する(S18)。その後、CPU41は、検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報をRAM42から読み出し、各地点情報を表示優先度の大きい順にソートして、再度RAM42に記憶する(S24)。
【0085】
続いて、図9に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、各地点情報の地名「[住所]東京都主要部」、「[住所]青ヶ島村」、「[住所]昭島市」、「[住所]あきる野市」、「[住所]足立区」を表示優先度の高い順に抽出して、5つの検索結果表示欄72に順次表示する。
【0086】
ここで、ユーザが、検索結果表示欄72の属性が「住所」の地点情報を押下して選択すると、CPU41は、地点情報に対応する地図を液晶ディスプレイ15に表示する。また、ユーザが、検索結果表示欄72の地点情報(施設の名称)を押下して選択すると、CPU41は、当該施設を目的地に設定して経路探索を行い、推奨経路を地図上に表示する。
【0087】
また、検索結果表示画面71の上部には、件数表示部73が設けられ、検索した検索対象の件数が表示されている。また、各検索結果表示欄72の左側には、検索結果表示欄72の地名や施設の名称の表示を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための前ボタン74、次ボタン75と、検索結果表示欄72の地名や施設の名称の表示を5件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための各頁ボタン76、77とが表示されている。
【0088】
従って、図10に示すように、CPU41は、5件ずつスクロールアップする頁ボタン77が数回押下されて、「東京都」内の50音順にソートした各地名を全て検索結果表示欄72に表示した場合には、続けて、文字列「とうきょうと」と前方一致する各「施設名称」を表示優先度順にRAM42から読み出し、検索結果表示欄72に順次表示する。
【0089】
これにより、ユーザは、文字列「とうきょうと」を検索語として入力するだけで、「東京都」内の市区町村名を選択して、液晶ディスプレイ15に選択した地名に対応する地図を表示して目的地を設定して、当該目的地までの推奨経路を地図上に表示させることが可能となる。また、文字列「とうきょうと」と前方一致する「施設名称」を選択して、希望する施設までの推奨経路を地図上に表示させることが可能となる。
【0090】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、検索語入力画面61で入力された検索語に含まれるキーワードが、ジャンルキーワードテーブル51に記憶されている場合には、当該検索語の属性を「ジャンル」とし、住所キーワードテーブル52に記憶されている場合には、当該検索語の属性を「住所」とする。また、このキーワードがジャンルキーワードテーブル51及び住所キーワードテーブル52に記憶されていない場合には、当該検索語の属性を「名称」とする(S11〜S14)。
【0091】
これにより、キーワードをジャンルの属性又は住所の属性に対応付けて各テーブル51、52に記憶しておくだけでよいため、データ記録部12の記憶容量の小型化を図ることが可能となる。
【0092】
また、CPU41は、検索語入力画面61で入力された検索語の属性が「ジャンル」だけの場合には、自車位置を中心とする所定範囲内において、当該検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報をナビ地図情報26から検索して、この検索した地点情報を優先してリスト表示する。また、CPU41は、当該検索語と前方一致する名称の施設の地点情報をナビ地図情報26から検索してリスト表示することが可能となる(S15:YES〜S18〜S24〜S25)。
【0093】
これにより、ユーザは、ジャンルを表す検索語を入力するだけで、この入力した検索語によって表されるジャンルに対応する自車位置周辺の地点情報のリスト表示だけでなく、当該検索語と前方一致する名称の施設のリスト表示を見て、希望する目的地の施設を選択することが可能となる。
【0094】
また、CPU41は、検索語入力画面61で入力された検索語の属性が「住所」だけの場合には、当該検索語によって表される地名の下位に従属する各地名をナビ地図情報26から検索して、この検索した各地名を優先してリスト表示する。また、CPU41は、当該検索語と前方一致する名称の施設の地点情報をナビ地図情報26から検索してリスト表示することが可能となる(S15:NO〜S16:YES〜S20〜S24〜S25)。
【0095】
これにより、ユーザは、入力した検索語によって表される地名に対応する下位の地名のリスト表示だけでなく、当該検索語と前方一致する名称の施設のリスト表示を見て、希望する目的地が存在する地図の表示や、希望する目的地の施設を選択することが可能となる。
【0096】
また、CPU41は、検索語に含まれたキーワードの属性が「ジャンル」と「住所」だけの場合には、属性が「住所」の検索語によって表される地域内において、属性が「ジャンル」の検索語によって表されるジャンルに該当する地点情報の検索を行うことが可能となる。また、CPU41は、属性が「ジャンル」の検索語と前方一致する名称の施設と、属性が「住所」の検索語と前方一致する名称の施設との、それぞれの地点情報をナビ地図情報26から検索してリスト表示することが可能となる(S16:NO〜S21:YES〜S22〜S17〜S24〜S25)。
【0097】
これにより、ユーザはジャンルを指定する検索語と地域を指定する検索語を入力するだけで、希望する地域内において当該ジャンルに該当する施設の名称をリスト表示させることが可能となる。また、ユーザは、希望する地域における当該ジャンルの施設だけでなく、各検索語とそれぞれ前方一致する名称の施設のリスト表示を見て、希望する目的地の施設を選択することが可能となる。
【0098】
また、CPU41は、属性が「ジャンル」や「住所」の検索語だけでなく、属性が「名称」の検索語が入力された場合には、属性が「名称」の検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」の施設をナビ地図情報26から検索する。そして、この検索した各施設の名称や住所、表示優先度等を検索結果表示画面71にリスト表示する地点情報としてRAM42に記憶する。また、CPU41は、この検索した各施設のうちの、属性が「ジャンル」の検索語によって表されるジャンルに対応する施設の表示優先度に所定優先度を加算する。また、CPU41は、この検索した各施設のうちの、属性が「住所」の検索語によって表される地名の住所を中心とする所定範囲内を指定地域として、当該指定地域内の施設の表示優先度に所定優先度を加算する(S21:NO〜S25)。
【0099】
これにより、ユーザは、ジャンルと施設の名称の一部を検索語として入力することによって、希望するジャンルに該当する施設の名称を優先してリスト表示させることが可能となる。また、ユーザは、地域を指定する地名の検索語と施設の名称の一部を検索語として入力することによって、希望する地域における施設の名称を優先してリスト表示させることが可能となる。
【0100】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0101】
例えば、ジャンルキーワードテーブル51及び住所キーワードテーブル52に替えて、図11に示すキーワードテーブル81をキーワードDB27に記憶するようにしてもよい。ここで、キーワードテーブル81について図11に基づいて説明する。
【0102】
図11に示すように、キーワードテーブル81は、「キーワード」と「属性」とから構成されている。この「キーワード」には、ジャンルデータファイル53の「大分類」及び「中分類」に記憶されたジャンルを表す各キーワードと、ナビ地図情報26に記憶された都道府県市町村の地名とが50音順に記憶されている。また、「属性」には、ジャンルを表す各キーワードに対応して「ジャンル」の属性が記憶され、また、都道府県市町村の地名を表すキーワードに対応して「住所」の属性が記憶されている。
【0103】
そして、CPU41は、上記「キーワード属性取得処理」のサブ処理に替えて、図12に示す「キーワード属性取得処理2」のサブ処理を実行するようにしてもよい。ここで、「キーワード属性取得処理2」について図12に基づいて説明する。
【0104】
図12に示すように、S311において、CPU41は、RAM42から上記S12で記憶した検索語を1個読み出す。そして、CPU41は、この検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、キーワードテーブル81の「キーワード」として記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0105】
そして、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、キーワードテーブル81の「キーワード」として記憶されている場合には(S311:YES)、CPU41は、S312の処理に移行する。S312において、CPU41は、このキーワードに対応する「ジャンル」または「住所」の「属性」を読み出し、当該検索語に対応する属性としてRAM42に記憶すると共に、当該キーワードを検索語に対応させてRAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0106】
一方、検索語を構成する文字列の一部、または、全部が、キーワードテーブル81の「キーワード」として記憶されていない場合には(S311:NO)、CPU41は、S313の処理に移行する。S313において、CPU41は、当該検索語に対応する属性として「名称」をRAM42に記憶後、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
これにより、各キーワードをジャンルの属性又は住所の属性に対応付けてキーワードテーブル81に記憶しておくだけでよいため、データ記録部12の記憶容量の小型化を図ることが可能となる。
【符号の説明】
【0107】
1 ナビゲーション装置
14 操作部
15 液晶ディスプレイ
18 タッチパネル
25 地図情報DB
27 キーワードDB
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 ジャンルキーワードテーブル
52 住所キーワードテーブル
53 ジャンルデータファイル
61 検索語入力画面
62 50音キー
71 検索結果表示画面
72 検索結果表示欄
81 キーワードテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設を検索するための複数の検索機能を有する地点検索装置であって、
検索語を入力する入力手段と、
キーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記入力手段によって入力された検索語に含まれるキーワードの属性を前記記憶手段から取得する属性取得手段と、
前記属性取得手段によって取得されたキーワードの属性に基づいて検索機能を決定する検索機能決定手段と、
前記検索機能決定手段によって決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された地点情報を表示するように制御する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記検索された地点情報を前記検索手段が用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを特徴とする地点検索装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記キーワードをジャンルの属性又は住所の属性に対応付けて記憶し、
前記属性取得手段は、前記検索語に含まれるキーワードが前記記憶手段に記憶されている場合には、このキーワードに対応する属性を当該キーワードの属性として取得し、前記検索語に含まれるキーワードが前記記憶手段に記憶されていない場合には、名称の属性を当該キーワードの属性として取得することを特徴とする請求項1に記載の地点検索装置。
【請求項3】
現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、
前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンルだけの場合には、前記検索機能決定手段は、ジャンルに属する地点情報を検索するジャンル検索機能を決定し、前記検索手段は、前記現在位置の周辺において、前記ジャンル検索機能によって前記検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を検索すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、前記ジャンル検索機能によって検索された地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地点検索装置。
【請求項4】
前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性が住所だけの場合には、前記検索機能決定手段は、住所に対応する地点情報を検索する住所検索機能を決定し、前記検索手段は、前記住所検索機能によって前記検索語によって表される地域の下位の階層の地点情報を検索すると共に、当該検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、前記住所検索機能によって検索された地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地点検索装置。
【請求項5】
前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンル及び名称の場合には、前記検索機能決定手段は、検索語と部分一致する名称の地点情報を検索する名称検索機能を決定し、前記検索手段は、前記名称検索機能によって属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、属性がジャンルの検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の地点検索装置。
【請求項6】
前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性が住所及び名称の場合には、前記検索機能決定手段は、検索語と部分一致する名称の地点情報を検索する名称検索機能を決定し、前記検索手段は、前記名称検索機能によって属性が名称の検索語と部分一致する名称の地点情報の検索を行い、前記表示制御手段は、属性が住所の検索語によって表される地域に対応する地点情報を優先してリスト表示することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地点検索装置。
【請求項7】
前記属性取得手段によって取得された前記キーワードの属性がジャンル及び住所だけの場合には、前記検索機能決定手段は、ジャンルに属する地点情報を検索するジャンル検索機能を決定し、前記検索手段は、属性が住所の検索語によって表される地域内において、前記ジャンル検索機能によって前記検索語によって表されるジャンルに対応する地点情報の検索を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地点検索装置。
【請求項8】
検索語を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された検索語に含まれるキーワードの属性をキーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段から取得する属性取得工程と、
前記属性取得工程で取得されたキーワードの属性に基づいて施設を検索するための複数の検索機能から実行する検索機能を決定する検索機能決定工程と、
前記検索機能決定工程で決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索工程と、
前記検索工程で検索された地点情報を表示するように制御する表示制御工程と、
を備え、
前記表示制御工程では、前記検索された地点情報を前記検索工程で用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを特徴とする地点検索方法。
【請求項9】
コンピュータに、
検索語を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された検索語に含まれるキーワードの属性をキーワードと該キーワードの属性とを関連付けて記憶する記憶手段から取得する属性取得工程と、
前記属性取得工程で取得されたキーワードの属性に基づいて施設を検索するための複数の検索機能から実行する検索機能を決定する検索機能決定工程と、
前記検索機能決定工程で決定された検索機能によって前記検索語に対応する地点情報を検索する検索工程と、
前記検索工程で検索された地点情報を表示するように制御する表示制御工程と、
を実行させ、
前記表示制御工程では、前記検索された地点情報を前記検索工程で用いた検索機能毎にリスト表示するように制御することを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−18256(P2011−18256A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163273(P2009−163273)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】