説明

基板処理方法及び基板処理装置

【課題】基板に均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数プロセスの要求に充分応えることができる基板処理方法を提供する。
【解決手段】ウエハWを収容するチャンバ11と、チャンバ11内に配置されウエハWを載置するサセプタ12と、サセプタ12に対向配置された上部電極24と、サセプタ12に接続された第1,第2の高周波電源14,16とを備え、上部電極24は接地36と電気的に接続され、上部電極24をサセプタ12に対して移動可能な基板処理装置10において、上部電極24に誘電体26を埋め込んで、処理空間PSに生じるプラズマ及び接地36の間の電位差を、プラズマ及び誘電体26の間の電位差、並びに、誘電体26及び接地36の間の電位差に分割し、さらに上部電極24とサセプタ12との間のギャップGを変動させることによって、上部電極24及びサセプタ12の間のプラズマ密度を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一の処理室内で処理条件を変更して基板に対して複数のプラズマ処理を施す基板処理方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハをはじめとする基板に対して配線加工等を施す際には、基板に対して微細な加工処理を施す必要があり、プラズマを利用した基板処理方法が広く適用されている。
【0003】
近年、基板の大面積化に伴い、反応性イオンエッチング(Reaction Ion Etching)処理方法を適用した基板処理方法において、基板表面におけるエッチングレートの均一化を図るため種々の工夫がなされており、上部電極と下部電極とを備えた基板処理装置のチャンバ内構造において、上部電極に誘電体を埋め込んで、電極平面における電圧の不均一性を補償する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、基板としての、例えば半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)を調製するためには、一のウエハに対して複数のプラズマ処理を施す必要があり、近年、一の処理室(チャンバ)内で、処理条件を順次変更して複数のプラズマ処理を実行する、いわゆる1チャンバ複数処理が要求されるようになった。
【0005】
そこで、このような要求を実現するために、上部電極と下部電極とを備えた基板処理装置のチャンバ内構造において、上部電極及び下部電極の一方を他方に対して移動可能な構造とし、上部電極と下部電極との間隔であるギャップを変動させることによって上部電極及び下部電極の間の電界強度を変化させて複数の処理条件を作り出す基板処理装置が提案されるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2007−505450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上部電極及び下部電極の一方を他方に対して移動可能な構造とし基板処理装置においては、チャンバを開放することなく処理条件を変更することができるものの、上部電極及び下部電極に挟まれた処理空間の周辺部においてプラズマの拡散が起きるため、該処理空間におけるプラズマの均一な密度分布の実現が困難であり、その結果、基板に均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現するのは困難であるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、基板に均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現することができる基板処理方法及び基板処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理方法は、プラズマを用いて基板にエッチング処理を施す基板処理方法において、前記基板を収容する収容室と、該収容室内に配置され前記基板を載置する下部電極と、該下部電極に対向配置された上部電極と、前記下部電極に接続された高周波電源と、前記上部電極及び前記下部電極の間の処理空間と、前記上部電極と電気的に接続された接地とを有し、前記上部電極及び前記下部電極の一方を他方に対して移動可能とした基板処理装置において前記基板におけるエッチングレートを変化させる基板処理方法であって、前記上部電極の少なくとも一部に誘電体を埋め込んで、前記処理空間に生じるプラズマ及び前記接地の間の電位差を、前記プラズマ及び前記誘電体の間の電位差、並びに、前記誘電体及び前記接地の間の電位差に分割し、さらに、前記上部電極と前記下部電極との間隔を変動させることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の基板処理方法は、請求項1記載の基板処理方法において、前記上部電極は平板状の電極であり、前記誘電体は、前記上部電極の平面方向に沿って設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の基板処理方法は、請求項2記載の基板処理方法において、前記誘電体は、前記上部電極に載置された基板の中央部に対向する部分のみに設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の基板処理方法は、請求項2記載の基板処理方法において、前記誘電体は、中心部に貫通孔を有する円板状を呈しており、前記貫通孔が、前記上部電極に載置された基板の中央部に対向するように前記上部電極に埋め込まれていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の基板処理方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理方法において、前記上部電極と前記下部電極との間隔を小さくして前記エッチングレートを大きくすることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の基板処理方法は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理方法において、前記誘電体は、石英、イットリア(Y)、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)及び炭化硅素(SiC)のうちのいずれかからなることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項7記載の基板処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板処理方法に適用される基板処理装置であって、基板を収容する収容室と、該収容室内に配置され前記基板を載置する下部電極と、該下部電極に対向配置された上部電極と、前記下部電極に接続された高周波電源と、前記上部電極及び前記下部電極の間の処理空間と、前記上部電極と電気的に接続された接地とを有し、前記上部電極及び前記下部電極の一方を他方に対して移動可能とし、且つ前記上部電極の少なくとも一部に誘電体が埋め込まれていることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の基板処理方法は、請求項7記載の基板処理装置において、前記上部電極は平板状の電極であり、前記誘電体は、前記上部電極の平面方向に沿って設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上部電極の少なくとも一部に誘電体を埋め込んで、処理空間に生じるプラズマ及び接地の間の電位差を、プラズマ及び誘電体の間の電位差、並びに、誘電体及び接地の間の電位差に分割するので、誘電体が埋め込まれた部分及びプラズマの間の電位差と、誘電体が埋め込まれていない部分及びプラズマの間の電位差とを異ならせることができ、もって、処理空間におけるプラズマ密度を部位に応じて制御することができ、これにより、処理空間におけるプラズマの均一な密度分布を実現することができる。その結果、基板に均一なプラズマ処理を施すことができる。さらに、上部電極と下部電極との間隔を変動させるので、上部電極及び下部電極の間のプラズマ密度を変化させて複数の処理条件を作り出すことができ、もって、一チャンバ複数処理を実現することができる。すなわち、基板に均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】本実施の形態における実験例1の結果を示す図である。
【図3】本実施の形態における実験例2の結果を示す図である。
【図4】実験例3で用いられた上部電極の構造を概略的に示す図であり、図4(A)は比較例1であり、図4(B)は実施例1であり、図4(C)は実施例2である。
【図5】図4における比較例1、実施例1及び実施例2の上部電極を用いて行ったプラズマエッチング処理におけるE/Rのウエハの面内における均一性の測定結果を示すグラフである。
【図6】本実施の形態に係る基板処理装置の第1の変形例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る基板処理装置の第2の変形例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る基板処理装置の第3の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。この基板処理装置は、ウエハWに所定のプラズマエッチング処理を施すものである。
【0021】
図1において、基板処理装置10は、直径が、例えば、300mmのウエハWを収容する円筒形状のチャンバ11(処理室)を有し、該チャンバ11内部の図中下方にはウエハWを載置する円板形状のサセプタ12(下部電極)が配置されており、チャンバ11の図中上端は開閉自在な円板状の蓋部13によって覆われている。
【0022】
チャンバ11内部はTMP(Turbo Molecular Pump)及びDP(Dry Pump)(ともに図示省略)等によって減圧され、また、チャンバ11内部の圧力はAPCバルブ(図示省略)によって制御される。
【0023】
サセプタ12には第1の高周波電源14が第1の整合器15を介して接続され、且つ第2の高周波電源16が第2の整合器17を介して接続されており、第1の高周波電源14は比較的低い周波数、例えば、13MHzの高周波電力であるバイアス電力をサセプタ12に印加し、第2の高周波電源16は比較的高い周波数、例えば、40MHzの高周波電力であるプラズマ生成電力をサセプタ12に印加する。そして、サセプタ12はチャンバ11内部の処理空間PSにプラズマ生成電力を印加する。
【0024】
サセプタ12の上部には、静電電極18を内部に有する静電チャック19が配置されている。静電チャック19は円板状のセラミックス部材で構成され、静電電極18には直流電源20が接続されている。静電電極18に正の直流電圧が印加されると、ウエハWにおける静電チャック19側の面(以下、「裏面」という。)には負の電位が生じて静電電極18及びウエハWの裏面の間に電界が生じ、該電界に起因するクーロン力又はジョンソン・ラーベック力により、ウエハWは静電チャック19に吸着保持される。
【0025】
また、サセプタ12には、吸着保持されたウエハWを囲うように、リング状部材であるフォーカスリング21が載置される。フォーカスリング21は、導電体、例えば、ウエハWを構成する材料と同じ単結晶シリコンによって構成される。フォーカスリング21は導電体からなるので、プラズマの分布域をウエハW上だけでなく該フォーカスリング21上まで拡大してウエハWの周縁部上におけるプラズマの密度を該ウエハWの中央部上におけるプラズマの密度と同程度に維持するように作用する。これにより、ウエハWの全面に施されるプラズマエッチング処理の均一性を維持することができる。
【0026】
サセプタ12の図中上部には、サセプタ12と対向するようにシャワーヘッド22が配置されている。シャワーヘッド22は、多数のガス孔23を有する導電性の上部電極24と、該上部電極24に埋め込まれた、例えば石英からなる誘電体26と、上部電極24及び誘電体26を着脱可能に釣支するクーリングプレート25と、該クーリングプレート25をさらに釣支する支持部材としてのシャフト28とを有する。誘電体26には上部電極24のガス孔23と連通するガス孔27が設けられている。上部電極24は電気的に接地されており、チャンバ11内部に印加されるプラズマ生成電力に対する接地電極として機能する。また、上部電極24の外径はチャンバ11の内径とほぼ等しく、上部電極24はチャンバ11内部に遊合するように配置される。さらに、上部電極24は後述するベローズ32や蓋部13、チャンバ11の壁部を介して接地36と電気的に接続される。
【0027】
シャフト28は蓋部13を貫通し、該シャフト28の上部は基板処理装置10の上方に配置されたリフト機構(図示省略)に接続される。該リフト機構はシャフト28を図中上下方向に移動させるが、このとき、上部電極24を備えたシャワーヘッド22がチャンバ11内部においてピストンのように上下動する。これにより、シャワーヘッド22及びサセプタ12の間の空間の厚さであるギャップG(以下、単に「ギャップG」という。)を調整することができる。シャワーヘッド22の図中上下方向に関する移動量の最大値は、例えば、70mmである。
【0028】
シャワーヘッド22は、シャフト28を図中上下方向に貫通するガス流路31、バッファ室29やガス孔23、27からなる処理ガス導入系と、該処理ガス導入系に外部より処理ガスを供給するためのガス供給元(図示省略)に接続されるガス供給管33とを有する。また、上下動する電極としてのシャワーヘッド22を釣支するシャフト部分28の外周部には、同心状に、真空遮断機能を備えたベローズ32が配設されている。
【0029】
円筒状のベローズ32の図中上方の一端は蓋部13の下面に接合されており、図中下方の一端はシャワーヘッド22のクーリングプレート25の上面に接合されている。これによって、シャフト28が蓋部13を貫通する貫通部において蓋部13に対する電極の変位を吸収し、シャフト28周辺の雰囲気とチャンバ11内部とがシールされ、チャンバ11内部と大気との隔絶状態が保持される。なお、図1中において、最も下降した場合のシャワーヘッド22を実線で示し、最も上昇した場合のシャワーヘッド22を破線で示した。
【0030】
このような構成の基板処理装置10では、ガス供給管33からバッファ室29へ供給された処理ガスが上部電極24のガス孔23及び誘電体26のガス孔27を介してチャンバ11内部へ導入され、導入された処理ガスは、第2の高周波電源16からサセプタ12を介してチャンバ11内部へ印加されたプラズマ生成用電力によって励起されてプラズマとなる。プラズマ中の正イオンは、第1の高周波電源14がサセプタ12に印加するバイアス用電力によってウエハWに向けて引き込まれ、ウエハWにプラズマエッチング処理を施す。
【0031】
基板処理装置10の各構成部材の動作は、基板処理装置10が備える制御部(図示省略)のCPUがプラズマエッチング処理に対応するプログラムに応じて制御する。
【0032】
ところで、上部電極24及びサセプタ12の一方を他方に対して移動可能とした基板処理装置であって、上部電極24に誘電体26が埋め込まれていない装置、すなわち、上述した従来の基板処理装置では、サセプタ12に印加されたプラズマ生成電力によってサセプタ12近傍に生じる一様な電界により、プラズマが励起されて密度が高まり、且つ、上部電極24近傍には、プラズマ及び上部電極24の電位差によって生じる一様な電界により、プラズマが励起されて密度が高まり、その結果、処理空間PSにおけるプラズマ密度が高まる。
【0033】
しかしながら、処理空間PSの周辺部では該処理空間PSの周辺へのプラズマ拡散によってプラズマ密度が低下し、その結果、処理空間PSにおいてプラズマの均一な密度分布の実現が困難である。これに対して、ギャップGを狭くすることでプラズマ拡散を或る程度、抑制することはできるが、やはり、プラズマの密度分布の不均一を解消するには至らない。すなわち、従来の基板処理装置において、ウエハに均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現するのは困難である。
【0034】
本発明者は、このような状況に鑑み、サセプタ12にプラズマ生成用電力とバイアス用電力とを印加する基板処理装置において、ウエハに均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現することができる基板処理方法及び基板処理装置を確立するために鋭意研究した結果、図1に示したように、上部電極24をサセプタ12に対して移動可能とすると共に、電気的に接地された上部電極24におけるサセプタ12との対向面に誘電体26を埋め込むことにより、処理空間PSにおけるプラズマの均一な密度分布を実現するとともに、複数の処理条件を作り出すことができることを見出し、本発明に到達した。
【0035】
以下、本発明の基板処理方法の原理について詳細に説明する。
【0036】
図1において、誘電体26は下記式(1)で示されるように、その厚さ、比誘電率に応じた電気的容量を有する。
【0037】
C=ε×S/d ‥‥‥ (1)
ここで、Cは電気的容量(静電容量)、εは比誘電率、Sは絶縁性部材(ギャップG又は誘電体26)の表面積、dは絶縁性部材の厚さを示す。
【0038】
キャパシタCとしての誘電体26が上部電極24に埋め込まれた部分では、処理空間PS及び接地36の間にキャパシタCが挿入されたことになるので、処理空間PSのプラズマ及び接地36の間の電位差を、当該プラズマ及び上部電極24(誘電体26)の間の電位差、並びに、キャパシタCとしての誘電体26及び接地36の間の電位差に分割することができる。したがって、プラズマ及び上部電極24の間の電位差を小さくすることができ、プラズマ密度を低下させることができる。
【0039】
一方、誘電体26が上部電極24に埋め込まれていない部分では、処理空間PSのプラズマ及び接地36の間の電位差が分割されないため、プラズマ及び上部電極24の間の電位差が小さくなることはなく、プラズマ密度を或る程度高いまま維持できる。
【0040】
すなわち、上部電極24において、プラズマが拡散する処理空間PSの周辺部に対向する部分には誘電体26を埋め込まず、処理空間PSの中央部に対向する部分に誘電体26を埋め込むことにより、処理空間PSの周辺部におけるプラズマ密度を高めつつ、処理空間PSの中央部におけるプラズマ密度を低下させることができ、もって、処理空間PSにおけるプラズマの均一な密度分布を実現することができる。
【0041】
さらに、ギャップGを狭めることにより、サセプタ12近傍のプラズマ密度の高い領域と、上部電極24近傍のプラズマ密度の高い領域とを近接させて処理空間PSにおけるプラズマ密度を高めたり、ギャップGを広げることにより、サセプタ12近傍のプラズマ密度の高い領域と、上部電極24近傍のプラズマ密度の高い領域とを離間させて処理空間PSにおけるプラズマ密度を低下させたりすることにより、プラズマの均一な密度分布を実現しながら、複数の処理条件を作り出すことができる。
【0042】
すなわち、本発明においては、上部電極24に誘電体26を部分的に埋め込んでウエハWの上部(処理空間PS)のプラズマ密度を低下させることと、上部電極24とサセプタ12との間のギャップGを変化させることによる相乗作用によって、ウエハWに均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現する。なお、このとき、上部電極24とサセプタ12とを近付けてギャップGを小さくすると、サセプタ12近傍のプラズマ密度の高い領域と、上部電極24近傍のプラズマ密度の高い領域とが近接するため、処理空間PSのプラズマ密度が増大してウエハWにおけるエッチングレート(E/R)が向上する。
【0043】
以下に、上述の本発明の基板処理方法の原理を確認するために行った実験例について説明する。
【0044】
実験例1
上部電極24に誘電体26として石英板を埋め込んだ図1の装置において、石英板の厚さを3.4mm、10mm、15mmで変化させ、それぞれチャンバ内圧力を60mTorr(7.98Pa)、サセプタ12に印加するプラズマ生成用電力を400W、バイアス用電力を1000Wとし、処理ガスとしてC:45sccm、Ar:1000sccm、O:30sccmの混合ガスを用い、サセプタ12の温度を20℃、上部電極24の温度を60℃としてサセプタ12に載置したウエハWにプラズマエッチング処理を施した場合におけるウエハWにおけるE/Rのギャップ依存性を求め、結果を図2に示した。図2中、縦軸はE/R、横軸はウエハWの中心部からの距離を示す。また、(A)は、石英板の厚さが3.4mmの場合、(B)は、石英板の厚さが10mmの場合、(C)は、石英板の厚さが15mmの場合を示す。なお、ギャップGは、22mmから80mmの範囲で変動させた。各グラフ中の「Gap30」、「Gap50」、「Gap80」・・・等は、上部電極24とサセプタ12との間のギャップGを変化させた場合における各ギャップGを「mm」単位で示したものである。
【0045】
図2において、このプラズマエッチング処理は、ウエハWの中央部におけるE/Rが周辺部におけるE/Rとほぼ同様の大きさのプラズマエッチング処理であり、ギャップGを変動させることによってE/Rが感度よく変化すること、並びに石英板の厚さを厚くするほどE/Rのギャップ依存性が大きくなることが分かった。
【0046】
特に、石英板の厚さを厚くするほどE/Rのギャップ依存性が大きくなるのは、以下の理由によると考えられる。
【0047】
石英板の厚さが厚いときは、誘電体26の静電容量Cが小さくなり、誘電体26及び接地36の間の電位差が大きくなるので、相対的に、処理空間PSのプラズマ及び上部電極24(誘電体26)の間の電位差が小さくなる。その結果、プラズマ及び上部電極24の間の電界強度が弱まり、プラズマ密度が低下する。ここで、ギャップGが狭められると、サセプタ12近傍のプラズマ密度の高い領域と、上部電極24近傍のプラズマ密度の高い領域とを近接するので、プラズマ密度が上昇する。すなわち、石英板の厚さが厚いときは、ギャップGの変動時におけるプラズマ密度の変化代が大きくなる。したがって、E/Rのギャップ依存性も大きくなる。
【0048】
一方、石英版の厚さが薄いときは、誘電体26の静電容量Cが大きくなり、誘電体26及び接地36の間の電位差が小さくなるので、相対的に、処理空間PSのプラズマ及び上部電極24(誘電体26)の間の電位差が大きくなる。その結果、プラズマ及び上部電極24の間の電界強度は弱まらず、プラズマ密度も低下しない。ここで、ギャップGを狭めてサセプタ12近傍のプラズマ密度の高い領域と、上部電極24近傍のプラズマ密度の高い領域とを近接させても、近接前からプラズマ密度は高いので、プラズマ密度は余り変化しない。したがって、E/Rのギャップ依存性は小さくなる。
【0049】
また、実験例1の結果から、E/Rのギャップ依存性を大きくする観点、すなわち、E/Rの制御幅を拡大する観点より、石英板の厚さは厚い方が好ましく、具体的には、10mm以上、好ましくは15mm程度であるのがよい。
【0050】
実験例2
上部電極24に誘電体26として石英板を埋め込んだ図1の装置において、石英板の厚さを3.4mm、10mm、15mmで変化させ、それぞれチャンバ内圧力を80mTorr(1.06×10Pa)、サセプタ12に印加するプラズマ生成用電力を500W、バイアス用電力を1000Wとし、処理ガスとしてCF:250sccm、Ar:200sccmの混合ガスを用い、サセプタ12の温度を20℃、上部電極24の温度を60℃としてサセプタ12に載置したウエハWにプラズマエッチング処理を施した場合におけるウエハWにおけるE/Rのギャップ依存性を求め、結果を図3に示した。図3中、縦軸はE/R、横軸はウエハWの中心部からの距離を示す。また、(A)は、石英板の厚さが3.4mmの場合、(B)は、石英板の厚さが10mmの場合、(C)は、石英板の厚さが15mmの場合を示す。なお、ギャップGは、22mmから80mmの範囲で変動させた。各グラフ中の「Gap30」、「Gap50」、「Gap80」・・・等は、図2と同様、上部電極24とサセプタ12との間のギャップGを変化させた場合における各ギャップGを「mm」単位で示したものである。
【0051】
図3において、このプラズマエッチング処理は、ウエハWの中央部のE/Rが周辺部のE/Rよりも大きくなるプラズマエッチング処理であり、ここでも、ギャップGを変動させることによってE/Rが感度よく変化すること、並びに石英板の厚さを厚くするほどE/Rのギャップ依存性が大きくなることが分かった。
【0052】
本実施の形態によれば、上部電極24に誘電体26を部分的に埋め込んで処理空間PSのプラズマ及び接地36の間の電位差を、当該プラズマ及び上部電極24の間の電位差、並びに、キャパシタCとしての誘電体26及び接地36の間の電位差に分割すると共に、上部電極24をサセプタ12に対して移動可能としてそのギャップGを変動させることによって処理空間PSにおけるプラズマ密度を変化させるので、ウエハWに均一なプラズマ処理を施しつつ、一チャンバ複数処理を実現することができる。
【0053】
また、本実施の形態によれば、チャンバを開放することなく、ギャップGを変動させるだけで、処理条件を変更することができるので、複数の処理からなるプラズマ処理において高い処理効率を確保することができる。
【0054】
図2及び図3において、誘電体26の厚さを厚くすればするほどギャップGの変動幅に対するE/Rの制御幅を広げることができるが、誘電体には、処理空間PSに処理ガスを供給するためのガス孔27を設ける必要があり、通常0.5mmφのガス孔を多数穿つためにその厚さには製造上の制約があり、誘電体26の厚さは、例えば最大15mm程度である。
【0055】
実験例3
上部電極として以下の3つの仕様を準備した。
【0056】
まず、誘電体26が埋め込まれず、アルミ材37のみからなり、処理空間PSに面する部分が薄膜のイットリア38によって覆われる仕様(比較例1)(図4(A))を準備した。
【0057】
また、上部電極にφ360mmの円板状の誘電体26を中央部に埋め込み、該誘電体26の周りを環状のアルミ材39で囲い、該アルミ材39の処理空間PSに面する部分が薄膜のイットリア40によって覆われる仕様(実施例1)(図4(B))を準備した。この仕様では誘電体26の処理空間PSに面する部分と、アルミ材39の処理空間PSに面する部分とが同じ高さに設定された。すなわち、本仕様では上部電極の処理空間PSに面する部分が平面で構成された。
【0058】
さらに、上部電極にφ360mmの円板状の誘電体26を中央部に埋め込み、該誘電体26の周りを環状のアルミ材41で囲い、該アルミ材41の処理空間PSに面する部分が薄膜のイットリア42によって覆われる仕様(実施例2)(図4(C))を準備した。この仕様ではアルミ材41の処理空間PSに面する部分が、誘電体26の処理空間PSに面する部分よりも処理空間PSに向けて突出している。すなわち、本仕様では上部電極の処理空間PSに面する部分において、周辺部が処理空間PSに向けて突出している。
【0059】
基板処理装置10において、上記比較例1、実施例1及び実施例2をそれぞれ用いて、プラズマエッチング処理によってウエハWにおける酸化珪素の膜をエッチングしてφ250nmのホールを形成し、このときのE/RのウエハWの面内における均一性を測定した。プラズマエッチング処理の条件としては、チャンバ11内部の圧力を40mTorr、(5.33Pa)、サセプタ12に印加するプラズマ生成用電力を2700W、バイアス用電力を3000Wとし、処理ガスとしてC:30sccm、Ar:1100sccm、O:30sccmの混合ガスを用い、RDCを50とし、サセプタ12の温度を20℃、上部電極の温度を60℃、チャンバ11の側壁の温度を60℃とした。また、ギャップGを22mm、25mm、30mm、35mmのそれぞれに設定した。
【0060】
図5は、比較例1、実施例1及び実施例2の上部電極を用いて行ったプラズマエッチング処理におけるE/Rのウエハの面内における均一性の測定結果を示すグラフである。図5において、「◆」は比較例1を示し、「■」は実施例1を示し、「▲」は実施例2を示す。
【0061】
図5に示すように、比較例1の均一性よりも実施例1及び実施例2の均一性の方がよいことが分かった。これは、上部電極において、処理空間PSの中央部に対向する部分に誘電体26を埋め込むことにより、処理空間PSの周辺部におけるプラズマ密度を高めつつ、処理空間PSの中央部におけるプラズマ密度を低下させることができ、もって、処理空間PSにおけるプラズマの均一な密度分布を実現することができたためと考えられた。
【0062】
また、比較例1、実施例1及び実施例2のそれぞれにおいて、ギャップGを狭めるほど、均一性が向上することが分かった。これは、ギャップGを狭めるほど、上部電極表面に発生するシースによるプラズマの閉じ込め効果が増大してプラズマの拡散が抑制され、結果として、処理空間PSの周辺部のプラズマ密度がさほど低下しなくなるためと考えられた。
【0063】
さらに、実施例1の均一性よりも実施例2の均一性の方がよいことが分かった。これは、実施例2においてアルミ材41の処理空間PSに面する部分が、誘電体26の処理空間PSに面する部分よりも処理空間PSに向けて突出しているため、上部電極表面に発生するシースが上部電極の周辺部において中央部よりも処理空間PSへ突出し、シースによるプラズマの閉じ込め効果がより増大するためと考えられた。
【0064】
本実施の形態において、上部電極24は、平板状の電極であり、誘電体26は、上部電極24の平面方向に沿って部分的に設けることができる。例えば、上部電極24に載置されたウエハWの中央部に対向する部分のみに誘電体26を埋め込んでもよい。
【0065】
図6は、本実施の形態に係る基板処理装置の第1の変形例を示す図である。
【0066】
図6において、上部電極24aに載置されたウエハWの中央部に対向する部分のみに誘電体26aが埋め込まれており、誘電体26aが埋め込まれた部分において、処理空間PSのプラズマ及び接地36の間の電位差が、当該プラズマ及び誘電体26aの間の電位差、並びに、キャパシタCとしての誘電体26a及び接地36の間の電位差に分割されるので、処理空間PSにおけるウエハWの中央部に対向する部分のプラズマ密度を低下させることができる。これにより、ギャップGを変動させたときのウエハWの中央部に対向する部分のプラズマ密度の変化代を大きくすることができ、もって、ウエハWの中央部におけるE/Rの制御幅を、ウエハWの周縁部におけるE/Rの制御幅よりも大きくすることができる。その結果、ギャップGを変動させることによってウエハWの中央部におけるE/Rを積極的に制御して、例えばウエハWにおけるE/Rの面内均一性を高めることができる。
【0067】
図7は、本実施の形態に係る基板処理装置の第2の変形例を示す図である。
【0068】
図7において、上部電極24bに載置されたWの中心部以外の周辺部に対向する部分に誘電体26bが埋め込まれており、環状の誘電体26bの中央部には上部電極の一部が嵌合している。この場合、誘電体26bが埋め込まれた部分において、処理空間PSのプラズマ及び接地36の間の電位差が、当該プラズマ及び誘電体26bの間の電位差、並びに、キャパシタCとしての誘電体26b及び接地36の間の電位差に分割されるので、処理空間PSにおけるウエハWの周辺部に対向する部分のプラズマ密度を低下させることができる。これにより、ギャップGを変動させたときのウエハWの周辺部に対向する部分のプラズマ密度の変化代を大きくすることができ、もって、ギャップGの変動に基づくウエハWの周辺部におけるE/Rの制御幅を、ウエハWの中央部におけるE/Rの制御幅よりも大きくすることができる。その結果、ギャップGを変動させることによってウエハWの周辺部におけるE/Rを積極的に制御することができる。
【0069】
図8は、本実施の形態に係る基板処理装置の第3の変形例を示す図であり、上部電極、該上部電極に埋め込まれた環状の誘電体、サセプタ、及びサセプタに載置されたウエハWを模試的に示した図である。
【0070】
図8において、上部電極24cに載置されたWの中心部以外の周辺部に対向する部分に誘電体26cが埋め込まれており、環状の誘電体26cの中央部は空間部35となっている。この場合も、上述の第2の変形例と同様、ギャップGの変動に基づくウエハWの周辺部におけるE/Rの制御幅を、ウエハWの中央部におけるE/Rの制御幅よりも大きくすることができる。
【0071】
本実施の形態において、上部電極24に埋め込む誘電体26は、上部電極24の構成材料である、例えばSiC又はSiとは誘電率の異なる材料からなる。すなわち、誘電体26の構成材料としては、例えば石英、イットリア(Y)、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)等の金属酸化物、窒化アルミニウム(AlN)等の金属窒化物、この他、窒化ホウ素(BN)や炭化硅素(SiC)のうちのいずれかが好適に使用される。
【0072】
本実施の形態において、上部電極24に誘電体26を埋め込む代わりに当該部分に空間部を設けても同様の効果を得ることができる。この場合、空間部は誘電体として機能する。
【0073】
本実施の形態において、直接最適処理条件を見つけ出すことは容易ではないので、まず、処理目的に応じて最適処理条件が得られそうな条件でプラズマエッチング処理を実行し、次いで、その処理条件及び処理結果に基づいて、より最適プロセス条件に近づくような各種処理条件を見つけることが好ましい。
【0074】
本実施の形態において、ウエハWにおけるE/Rの面内均一性を向上させる場合を中心に説明したが、本発明は、ウエハWにおける任意の部分のE/Rを高める場合又は低くする場合にも適用することができる。
【0075】
また、本実施の形態において、上部電極24をサセプタ12に対して移動可能としたが、サセプタ12を上部電極24に対して移動可能にすることもできる。
【0076】
以上、本発明について、実施の形態を用いて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0077】
また、上述した実施の形態において、プラズマ処理が施される基板は半導体デバイス用のウエハに限られず、LCD(Liquid Crystal Display)を含むFPD(Flat Panel Display)等に用いる各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等であってもよい。
【0078】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0079】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0080】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0081】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0082】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【符号の説明】
【0083】
10 基板処理装置
11 処理室
12 サセプタ(下部電極)
22 シャワーヘッド
23、27 ガス孔
24 上部電極
26 誘電体
32 ベローズ
W ウエハ
G ギャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマを用いて基板にエッチング処理を施す基板処理方法において、
前記基板を収容する収容室と、該収容室内に配置され前記基板を載置する下部電極と、該下部電極に対向配置された上部電極と、前記下部電極に接続された高周波電源と、前記上部電極及び前記下部電極の間の処理空間と、前記上部電極と電気的に接続された接地とを有し、前記上部電極及び前記下部電極の一方を他方に対して移動可能とした基板処理装置において前記基板におけるエッチングレートを変化させる基板処理方法であって、
前記上部電極の少なくとも一部に誘電体を埋め込んで、前記処理空間に生じるプラズマ及び前記接地の間の電位差を、前記プラズマ及び前記誘電体の間の電位差、並びに、前記誘電体及び前記接地の間の電位差に分割し、
さらに、前記上部電極と前記下部電極との間隔を変動させることを特徴とする基板処理方法。
【請求項2】
前記上部電極は平板状の電極であり、前記誘電体は、前記上部電極の平面方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記誘電体は、前記上部電極に載置された基板の中央部に対向する部分のみに設けられていることを特徴とする請求項2記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記誘電体は、中心部に貫通孔を有する円板状を呈しており、前記貫通孔が、前記上部電極に載置された基板の中央部に対向するように前記上部電極に埋め込まれていることを特徴とする請求項2記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記上部電極と前記下部電極との間隔を小さくして前記エッチングレートを大きくすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記誘電体は、石英、イットリア(Y)、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)及び炭化硅素(SiC)のうちのいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板処理方法に適用される基板処理装置であって、
基板を収容する収容室と、該収容室内に配置され前記基板を載置する下部電極と、該下部電極に対向配置された上部電極と、前記下部電極に接続された高周波電源と、前記上部電極及び前記下部電極の間の処理空間と、前記上部電極と電気的に接続された接地とを有し、前記上部電極及び前記下部電極の一方を他方に対して移動可能とし、且つ前記上部電極の少なくとも一部に誘電体が埋め込まれていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項8】
前記上部電極は平板状の電極であり、前記誘電体は、前記上部電極の平面方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−9624(P2012−9624A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−144164(P2010−144164)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】