多価タンパク質複合体
本発明は、通常、互いに横に配置された2つのポリペプチド鎖を含んでなる多価タンパク質複合体(PPC)を提供する。各ポリペプチド鎖は一般に3または4つの「v領域」を含んでなり、これは反対のポリペプチド鎖の対応するv領域と一致した際に抗原結合部位を形成し得るアミノ酸配列を含んでなる。各ポリペプチド鎖には最大約6つの「v領域」が使用できる。各ポリペプチド鎖のv領域は互いに線状に連結され、これは散在する架橋領域によって連結されていてもよい。PPCの形に配置されている場合、各ポリペプチド鎖のv領域は個々の抗原結合部位を形成する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一および第二のポリペプチド鎖を含んでなる、多価タンパク質複合体(PPC)であって、
第一のポリペプチド鎖が、式a1−l1−a2−l2−a3[式中、al、a2およびa3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l1およびl2はペプチドリンカーであり、a1はa2のN末端にあり、a2はa3のN末端にある]で示されるポリペプチド配列を含んでなり、
第二のポリペプチド鎖が、式b1−l3−b2−l4−b3[式中、b1、b2およびb3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l3およびl4はペプチドリンカーであり、b3はb2のN末端にあり、b2はb1のN末端にある]で示されるポリペプチド配列を含んでなり、
第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、少なくとも3つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド鎖由来の可変ドメインとを含んでなり、
各結合部位が免疫グロブリン重鎖可変ドメインと免疫グロブリン軽鎖可変ドメインとを含んでなる、
多価タンパク質複合体。
【請求項2】
各ポリペプチド鎖が、1〜3つの付加的な免疫グロブリン可変ドメインをさらに含んでなり、各ドメインはペプチドリンカーを介して連結されており、
該第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、4〜6つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、かつ、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド由来の可変ドメインとを含んでなる、
請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
少なくとも1つのポリペプチド鎖が、毒素、サイトカイン、リンホカイン、酵素、増殖因子、およびアフィニティー精製タグからなる群から選択されるアミノ酸配列をさらに含んでなる、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
該抗原結合部位の少なくとも2つが、同じ結合特異性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
該抗原結合部位の各々が、異なる結合特異性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
該抗原結合部位が同じ結合特異性を有する、請求項4に記載の複合体。
【請求項7】
該抗原結合部位が、少なくとも2つの異なる結合特異性を有する、請求項2に記載の複合体。
【請求項8】
該抗原結合部位の少なくとも3つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項9】
該抗原結合部位の少なくとも4つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項10】
少なくとも5つの抗原結合部位を含んでなり、かつ、該結合部位の少なくとも5つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項11】
各々異なる結合特異性を有する6つの抗原結合部位を含んでなる、請求項7に記載の複合体。
【請求項12】
少なくとも5つの抗原結合部位を含んでなり、かつ、該結合部位の少なくとも5つが異なる結合特性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項13】
該抗原結合部位の2つが腫瘍関連抗原のエピトープに特異的であり、該第三の抗原結合部位がターゲッティング可能な構築物と反応性がある、請求項1に記載の複合体。
【請求項14】
2つの抗原結合部位が腫瘍関連抗原のエピトープに特異的であり、その第三の抗原結合部位がターゲッティング可能な構築物と反応性があり、そのターゲッティング可能な構築物上のエピトープがハプテンである、請求項13に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項15】
ターゲッティング可能な構築物に結合された請求項1に記載の少なくとも1つの複合体を含んでなり、該構築物上の第一のハプテンに結合されている複合体であって、
該構築物が、同時に第二の多価タンパク質複合体と結合し得る第二のハプテンをさらに含んでなる、複合体。
【請求項16】
腫瘍関連抗原が、癌腫、黒色腫、肉腫、神経膠腫、白血病およびリンパ腫に関連する抗原からなる群から選択される、請求項14に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項17】
腫瘍関連抗原が、α−フェトタンパク質、A3、CA125、癌胎児性抗原(CEA)、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD30、CD33、CD45、CD74、CD80、結腸特異的抗原−p(CSAp)、EGFR、EGP−1、EGP−2、葉酸受容体、HER2/neu、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、Ia、IL−2、IL−6、インスリン様増殖因子、KS−1、Le(y)、MAGE、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、壊死抗原、PAM−4、胎盤増殖因子、前立腺酸性ホスファターゼPSA、PSMA、S100、T101、TAC、TAG−72、テネイシンおよびVEGFからなる群から選択される、請求項14に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項18】
少なくとも2つの腫瘍抗原結合部位を含んでなり、両腫瘍抗原結合部位がCEAに特異的であり、該第三の結合部位がハプテン、ヒスタミン−スクシニル−グリシン(HSG)に特異的である、請求項16に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項19】
多価タンパク質がBS14HPまたはhBS14である、請求項16に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項20】
IMP241またはIMP245に結合されている、請求項19に記載の多価タンパク質複合体を含んでなる、複合体。
【請求項21】
新生物性症状を治療もしくは診断または治療および診断するプレターゲッティング法であって、
(a)該被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体を投与し、ここで、2つの抗原結合部位は腫瘍関連抗原に向けられ、かつ、1つの抗原結合部位は、二価ハプテンを含んでなるターゲッティング可能な構築物に向けられており;
(b)必要に応じて、被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)二価ハプテンを含んでなり、かつ、1以上のキレート化された、もしくは化学的に結合された治療薬または診断薬をさらに含んでなるターゲッティング可能な構築物を、被験体に投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項22】
診断薬が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
肉眼で見えない新生物腫瘍を特定するための術中診断を目的として適用する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
ターゲッティング可能な構築物が、磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される金属である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ターゲッティング可能な構築物が、超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
ターゲッティング可能な構築物が、リポソーム脂質膜の外面と共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームである、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
リポソームがガス充填されている、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
ターゲッティング可能な構築物が、新生物細胞を死滅させるのに有用な1以上の放射性同位元素を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
放射性同位元素が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acまたはその組合せからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
プレターゲッティング治療を、1以上の治療薬投与の前、同時または後に行う、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
治療薬が、サイトカイン、化学療法薬、またはコロニー刺激増殖因子である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
治療薬が、タキサン、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソ尿素、トリアゼン、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体、ビンカアルカロイド、抗生物質、酵素、プラチナ錯体、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、およびアンタゴニストからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
治療薬が、ステロイド、プロゲスチン、エストロゲン、抗エストロゲン、およびアンドロゲンからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
治療薬が、アザリビン、ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、ブスルファン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、CPT−11、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デキサメタゾン、ジエチルスチルベストロール、ドキソルビシン、エチニルエストラジオール、エトポシド、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、ゲムシタビン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、ヒドロキシ尿素、L−アスパラギナーゼ、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メドロプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトトレキサート、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、酪酸フェニル、プレドニゾン、プロカルバジン、セムスタチンストレプトゾシン、タモキシフェン、タキサン、タキソール、プロピオン酸テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、ウラシルマスタード、ビンブラスチン、およびビンクリスチンからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
治療薬が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、インターフェロン−α、インターフェロン−β、およびインターフェロン−γからなる群から選択されるサイトカインである、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
治療薬が、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、エリスロポエチン(erthropoietin)およびトロンボポエチンからなる群から選択されるコロニー刺激増殖因子である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
被験体に請求項1に記載の「裸の」多価タンパク質複合体を投与することを含んでなる被験体において新生物性疾患を治療する方法であって、
抗原結合部位の少なくとも1つが、α−フェトタンパク質、A3、CA125、癌胎児性抗原(CEA)、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD30、CD33、CD45、CD74、CD80、結腸特異的抗原−p(CSAp)、EGFR、EGP−1、EGP−2、葉酸受容体、HER2/neu、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、Ia、IL−2、IL−6、インスリン様増殖因子、KS−1、Le(y)、MAGE、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、壊死抗原、PAM−4、胎盤増殖因子、前立腺酸性ホスファターゼPSA、PSMA、S100、T101、TAC、TAG−72、テネイシンおよびVEGFからなる群から選択される抗原と結合する、方法。
【請求項40】
新生物性疾患が、癌腫、肉腫、神経膠腫、リンパ腫、白血病、および黒色腫からなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を治療する方法であって、
被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる治療組成物を1用量以上投与することを含んでなる、方法。
【請求項42】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を治療する方法であって、
該被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる治療組成物を1用量以上投与することを含んでなり、
各抗原結合部位がCD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合する、方法。
【請求項43】
多価タンパク質複合体を、20〜1500mgタンパク質/回で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
多価タンパク質複合体を、20〜500mgタンパク質/回で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
多価タンパク質複合体を、20〜100mgタンパク質/回の用量で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
被験体が、20〜100mgタンパク質/回の反復非経口用量として多価タンパク質複合体を受容する、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
被験体が、20〜1500mgタンパク質/回の反復非経口用量として多価タンパク質複合体を受容する、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
多価タンパク質複合体の一部画分が放射性同位元素で標識されている、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
放射性同位元素が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acまたはその組合せからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を検出または診断するための方法であって、
被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる診断組成物を投与することを含んでなり、
各抗原結合部位が、CD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合し、該複合体が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種で放射性標識されている、方法。
【請求項51】
放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
肉眼で見えない新生物腫瘍を特定するための術中診断を目的として適用する、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を検出または診断する方法であって、
被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる診断組成物を投与することを含んでなり、
各抗原結合部位がCD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合し、該複合体が磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤で標識されている、方法。
【請求項54】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
疾病または疾患を患う被験体に、請求項1に記載の複合体を投与することを含んでなる、非新生物性疾病または疾患を診断する方法であって、
該複合体に検出可能な標識が付着され、該抗原結合部位の1以上がその疾病または疾患のマーカー物質に特異的である、方法。
【請求項56】
該疾病または疾患が真菌により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
真菌が、小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキィ、クリプトコックス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズマ・カプスラーツム、ブラストミセス・デルマティティディスおよびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
該疾病または疾患がウイルスにより引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
ウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デング熱ウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、ネズミ白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
該疾病または疾患が細菌により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項61】
細菌が、炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクティー、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、および結核菌からなる群から選択される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
該疾病または疾患がマイコプラズマにより引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
疾該病または疾患が寄生虫により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項64】
該疾病または疾患がマラリアである、請求項55に記載の方法。
【請求項65】
該疾病または疾患が自己免疫疾患である、請求項55に記載の方法。
【請求項66】
自己免疫疾患が、急性特発性血小板減少性紫斑病、慢性特発性血小板減少性紫斑病、皮膚筋炎、シドナム舞踏病、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、狼瘡腎炎、リウマチ熱、多腺性症候群、水疱性類天疱瘡、糖尿病、ヘノッホ−シェンライン紫斑病、溶連菌感染後腎炎、結節性紅斑、高安動脈炎、アジソン病、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、多形性紅斑、IgA腎症、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、グッドパスチャー症候群、閉塞性血栓血管炎(thromboangitisubiterans)、シェーグレン症候群、原発性胆汁性肝硬変、橋本甲状腺炎、甲状腺中毒症、硬皮症、慢性活動性肝炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、多発性軟骨炎、尋常性天疱瘡(parnphigus vulgaris)、ウェゲナー肉芽腫、膜性腎症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄ろう、巨細胞性動脈炎/多発性筋痛、悪性貧血、急速進行性糸球体腎炎、乾癬、および繊維性肺胞炎からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
該疾病または疾患が、心筋梗塞、虚血性心疾患、またはアテローム斑である、請求項55に記載の方法。
【請求項68】
該疾病または疾患が移植片拒絶である、請求項55に記載の方法。
【請求項69】
該疾病または疾患がアルツハイマー病である、請求項55に記載の方法。
【請求項70】
該疾病または疾患がアトピー組織により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項71】
該疾病または疾患が、炎症部位における活性化された顆粒球、単球、リンパ細胞またはマクロファージの付着により引き起こされる炎症であり、その炎症が感染性病原体により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項72】
該検出可能な標識が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種である、請求項55に記載の方法。
【請求項73】
該放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
該疾病または疾患の術中診断を目的として適用する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、該構築物が磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項76】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、ターゲッティング可能な構築物が超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項78】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、ターゲッティング可能な構築物がリポソーム脂質膜の外面に共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームを含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項79】
リポソームがガス充填されている、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
被験体において非新生物性疾病または疾患を、治療または診断するプレターゲッティング法であって、
(a)被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体を投与し、ここで、2つの抗原結合部位は腫瘍関連抗原に向けられ、かつ、1つの抗原結合部位は、二価ハプテンを含んでなるターゲッティング可能な構築物に向けられており;
(b)必要に応じて、被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)二価ハプテンを含んでなり、かつ、1以上のキレート化された、もしくは化学的に結合された治療薬または診断薬をさらに含んでなるターゲッティング可能な構築物を、被験体に投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項81】
該疾病または疾患が真菌により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
真菌種が、小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキィ、クリプトコックス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズマ・カプスラーツム、ブラストミセス・デルマティティディスおよびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
該疾病または疾患がウイルスにより引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
ウイルス種が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デング熱ウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、ネズミ白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
該疾病または疾患が細菌により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項86】
細菌が、炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクティー、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、および結核菌からなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
該疾病または疾患がマイコプラズマにより引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項88】
該疾病または疾患が寄生虫により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項89】
該疾病または疾患がマラリアである、請求項80に記載の方法。
【請求項90】
該疾病または疾患が自己免疫疾患である、請求項80に記載の方法。
【請求項91】
自己免疫疾患が、急性特発性血小板減少性紫斑病、慢性特発性血小板減少性紫斑病、皮膚筋炎、シドナム舞踏病、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、狼瘡腎炎、リウマチ熱、多腺性症候群、水疱性類天疱瘡、糖尿病、ヘノッホ−シェンライン紫斑病、溶連菌感染後腎炎、結節性紅斑、高安動脈炎、アジソン病、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、多形性紅斑、IgA腎症、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、グッドパスチャー症候群、閉塞性血栓血管炎(thromboangitisubiterans)、シェーグレン症候群、原発性胆汁性肝硬変、橋本甲状腺炎、甲状腺中毒症、硬皮症、慢性活動性肝炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、多発性軟骨炎、尋常性天疱瘡(parnphigus vulgaris)、ウェゲナー肉芽腫、膜性腎症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄ろう、巨細胞性動脈炎/多発性筋痛、悪性貧血、急速進行性糸球体腎炎、乾癬、および繊維性肺胞炎からなる群から選択される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
該疾病または疾患が、心筋梗塞、虚血性心疾患、およびアテローム斑からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項93】
該疾病または疾患が移植片拒絶である、請求項80に記載の方法。
【請求項94】
該疾病または疾患がアルツハイマー病である、請求項80に記載の方法。
【請求項95】
該疾病または疾患がアトピー組織により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項96】
該疾病または疾患が、炎症部位における活性化された顆粒球、単球、リンパ細胞またはマクロファージの付着により引き起こされる炎症であり、その炎症が感染性病原体により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項97】
ターゲッティング可能な構築物が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種で標識される、請求項80に記載の方法。
【請求項98】
放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
該適用が該疾患の術中診断を目的とするものである、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
ターゲッティング可能な構築物が、磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項101】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
ターゲッティング可能な構築物が、超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項103】
ターゲッティング可能な構築物が、リポソーム脂質膜の外面に共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームを含んでなる、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
リポソームがガス充填されている、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
抗体依存的酵素プロドラッグ治療(ADEPT)の方法であって、
(a)新生物性疾患を有する患者に、プロドラッグを活性化し得る共有結合酵素を含んでなる、請求項3に記載の多価タンパク質複合体を投与し;
(b)必要に応じて、該患者にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)該患者に該プロドラッグを投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項106】
請求項1に記載の1以上の多価タンパク質複合体を用いて標的分子を検出することを含んでなる、アッセイ法。
【請求項107】
請求項1に記載の1以上の多価タンパク質複合体を用いて細胞を染色することを含んでなる、免疫染色法。
【請求項108】
請求項1に記載の第一のポリペプチドまたは第二のポリペプチドをコードする、単離された核酸分子。
【請求項109】
請求項108に記載の単離された核酸を含んでなる、核酸発現カセット。
【請求項110】
(a)式a1−l1−a2−l2−a3(式中、al、a2およびa3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l1およびl2はペプチドリンカーである)で示されるポリペプチド鎖を含んでなる第一のポリペプチドをコードする第一の核酸と作動可能なように連結された、第一のプロモーター、
(b)式b1−l3−b2−l4−b3(式中、b1、b2およびb3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l3およびl4はペプチドリンカーである)で示される第二のポリペプチド鎖を含んでなるポリペプチドをコードする第二の核酸と作動可能なように連結された、第二のプロモーター、
を含んでなるエピソームであって、
第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、少なくとも3つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド鎖由来の可変ドメインとを含んでなり、
エピソームが宿主細胞に形質転換された際に、第一の核酸と第二の核酸が同時発現される、エピソーム。
【請求項111】
プラスミドまたはコスミドである、請求項110に記載のエピソーム。
【請求項112】
請求項110に記載のエピソームを含んでなる、宿主細胞。
【請求項113】
該宿主細胞が大腸菌、酵母、植物細胞および哺乳類細胞からなる群から選択される、請求項112に記載の宿主細胞。
【請求項114】
請求項112に記載の宿主細胞を培養することを含んでなる、多価タンパク質複合体を製造する方法。
【請求項115】
細胞がネズミ骨髄腫細胞系統である、請求項112に記載の宿主細胞。
【請求項116】
プラスミドがpdHL2である、請求項111に記載のエピソーム。
【請求項1】
第一および第二のポリペプチド鎖を含んでなる、多価タンパク質複合体(PPC)であって、
第一のポリペプチド鎖が、式a1−l1−a2−l2−a3[式中、al、a2およびa3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l1およびl2はペプチドリンカーであり、a1はa2のN末端にあり、a2はa3のN末端にある]で示されるポリペプチド配列を含んでなり、
第二のポリペプチド鎖が、式b1−l3−b2−l4−b3[式中、b1、b2およびb3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l3およびl4はペプチドリンカーであり、b3はb2のN末端にあり、b2はb1のN末端にある]で示されるポリペプチド配列を含んでなり、
第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、少なくとも3つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド鎖由来の可変ドメインとを含んでなり、
各結合部位が免疫グロブリン重鎖可変ドメインと免疫グロブリン軽鎖可変ドメインとを含んでなる、
多価タンパク質複合体。
【請求項2】
各ポリペプチド鎖が、1〜3つの付加的な免疫グロブリン可変ドメインをさらに含んでなり、各ドメインはペプチドリンカーを介して連結されており、
該第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、4〜6つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、かつ、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド由来の可変ドメインとを含んでなる、
請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
少なくとも1つのポリペプチド鎖が、毒素、サイトカイン、リンホカイン、酵素、増殖因子、およびアフィニティー精製タグからなる群から選択されるアミノ酸配列をさらに含んでなる、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
該抗原結合部位の少なくとも2つが、同じ結合特異性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
該抗原結合部位の各々が、異なる結合特異性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
該抗原結合部位が同じ結合特異性を有する、請求項4に記載の複合体。
【請求項7】
該抗原結合部位が、少なくとも2つの異なる結合特異性を有する、請求項2に記載の複合体。
【請求項8】
該抗原結合部位の少なくとも3つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項9】
該抗原結合部位の少なくとも4つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項10】
少なくとも5つの抗原結合部位を含んでなり、かつ、該結合部位の少なくとも5つが異なる結合特異性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項11】
各々異なる結合特異性を有する6つの抗原結合部位を含んでなる、請求項7に記載の複合体。
【請求項12】
少なくとも5つの抗原結合部位を含んでなり、かつ、該結合部位の少なくとも5つが異なる結合特性を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項13】
該抗原結合部位の2つが腫瘍関連抗原のエピトープに特異的であり、該第三の抗原結合部位がターゲッティング可能な構築物と反応性がある、請求項1に記載の複合体。
【請求項14】
2つの抗原結合部位が腫瘍関連抗原のエピトープに特異的であり、その第三の抗原結合部位がターゲッティング可能な構築物と反応性があり、そのターゲッティング可能な構築物上のエピトープがハプテンである、請求項13に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項15】
ターゲッティング可能な構築物に結合された請求項1に記載の少なくとも1つの複合体を含んでなり、該構築物上の第一のハプテンに結合されている複合体であって、
該構築物が、同時に第二の多価タンパク質複合体と結合し得る第二のハプテンをさらに含んでなる、複合体。
【請求項16】
腫瘍関連抗原が、癌腫、黒色腫、肉腫、神経膠腫、白血病およびリンパ腫に関連する抗原からなる群から選択される、請求項14に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項17】
腫瘍関連抗原が、α−フェトタンパク質、A3、CA125、癌胎児性抗原(CEA)、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD30、CD33、CD45、CD74、CD80、結腸特異的抗原−p(CSAp)、EGFR、EGP−1、EGP−2、葉酸受容体、HER2/neu、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、Ia、IL−2、IL−6、インスリン様増殖因子、KS−1、Le(y)、MAGE、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、壊死抗原、PAM−4、胎盤増殖因子、前立腺酸性ホスファターゼPSA、PSMA、S100、T101、TAC、TAG−72、テネイシンおよびVEGFからなる群から選択される、請求項14に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項18】
少なくとも2つの腫瘍抗原結合部位を含んでなり、両腫瘍抗原結合部位がCEAに特異的であり、該第三の結合部位がハプテン、ヒスタミン−スクシニル−グリシン(HSG)に特異的である、請求項16に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項19】
多価タンパク質がBS14HPまたはhBS14である、請求項16に記載の多価タンパク質複合体。
【請求項20】
IMP241またはIMP245に結合されている、請求項19に記載の多価タンパク質複合体を含んでなる、複合体。
【請求項21】
新生物性症状を治療もしくは診断または治療および診断するプレターゲッティング法であって、
(a)該被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体を投与し、ここで、2つの抗原結合部位は腫瘍関連抗原に向けられ、かつ、1つの抗原結合部位は、二価ハプテンを含んでなるターゲッティング可能な構築物に向けられており;
(b)必要に応じて、被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)二価ハプテンを含んでなり、かつ、1以上のキレート化された、もしくは化学的に結合された治療薬または診断薬をさらに含んでなるターゲッティング可能な構築物を、被験体に投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項22】
診断薬が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
肉眼で見えない新生物腫瘍を特定するための術中診断を目的として適用する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
ターゲッティング可能な構築物が、磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される金属である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ターゲッティング可能な構築物が、超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
ターゲッティング可能な構築物が、リポソーム脂質膜の外面と共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームである、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
リポソームがガス充填されている、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
ターゲッティング可能な構築物が、新生物細胞を死滅させるのに有用な1以上の放射性同位元素を含んでなる、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
放射性同位元素が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acまたはその組合せからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
プレターゲッティング治療を、1以上の治療薬投与の前、同時または後に行う、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
治療薬が、サイトカイン、化学療法薬、またはコロニー刺激増殖因子である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
治療薬が、タキサン、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソ尿素、トリアゼン、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体、ビンカアルカロイド、抗生物質、酵素、プラチナ錯体、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、およびアンタゴニストからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
治療薬が、ステロイド、プロゲスチン、エストロゲン、抗エストロゲン、およびアンドロゲンからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
治療薬が、アザリビン、ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、ブスルファン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、CPT−11、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デキサメタゾン、ジエチルスチルベストロール、ドキソルビシン、エチニルエストラジオール、エトポシド、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、ゲムシタビン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、ヒドロキシ尿素、L−アスパラギナーゼ、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メドロプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトトレキサート、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、酪酸フェニル、プレドニゾン、プロカルバジン、セムスタチンストレプトゾシン、タモキシフェン、タキサン、タキソール、プロピオン酸テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、ウラシルマスタード、ビンブラスチン、およびビンクリスチンからなる群から選択される化学療法薬である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
治療薬が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、インターフェロン−α、インターフェロン−β、およびインターフェロン−γからなる群から選択されるサイトカインである、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
治療薬が、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、エリスロポエチン(erthropoietin)およびトロンボポエチンからなる群から選択されるコロニー刺激増殖因子である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
被験体に請求項1に記載の「裸の」多価タンパク質複合体を投与することを含んでなる被験体において新生物性疾患を治療する方法であって、
抗原結合部位の少なくとも1つが、α−フェトタンパク質、A3、CA125、癌胎児性抗原(CEA)、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD30、CD33、CD45、CD74、CD80、結腸特異的抗原−p(CSAp)、EGFR、EGP−1、EGP−2、葉酸受容体、HER2/neu、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、Ia、IL−2、IL−6、インスリン様増殖因子、KS−1、Le(y)、MAGE、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、壊死抗原、PAM−4、胎盤増殖因子、前立腺酸性ホスファターゼPSA、PSMA、S100、T101、TAC、TAG−72、テネイシンおよびVEGFからなる群から選択される抗原と結合する、方法。
【請求項40】
新生物性疾患が、癌腫、肉腫、神経膠腫、リンパ腫、白血病、および黒色腫からなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を治療する方法であって、
被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる治療組成物を1用量以上投与することを含んでなる、方法。
【請求項42】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を治療する方法であって、
該被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる治療組成物を1用量以上投与することを含んでなり、
各抗原結合部位がCD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合する、方法。
【請求項43】
多価タンパク質複合体を、20〜1500mgタンパク質/回で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
多価タンパク質複合体を、20〜500mgタンパク質/回で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
多価タンパク質複合体を、20〜100mgタンパク質/回の用量で非経口投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
被験体が、20〜100mgタンパク質/回の反復非経口用量として多価タンパク質複合体を受容する、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
被験体が、20〜1500mgタンパク質/回の反復非経口用量として多価タンパク質複合体を受容する、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
多価タンパク質複合体の一部画分が放射性同位元素で標識されている、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
放射性同位元素が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acまたはその組合せからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を検出または診断するための方法であって、
被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる診断組成物を投与することを含んでなり、
各抗原結合部位が、CD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合し、該複合体が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種で放射性標識されている、方法。
【請求項51】
放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
肉眼で見えない新生物腫瘍を特定するための術中診断を目的として適用する、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
被験体においてB細胞悪性腫瘍、またはB細胞免疫もしくは自己免疫疾患を検出または診断する方法であって、
被験体に、請求項2に記載の多価タンパク質複合体と医薬上許容される担体とを含んでなる診断組成物を投与することを含んでなり、
各抗原結合部位がCD19、CD20またはCD22の異なるエピトープと結合し、該複合体が磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤で標識されている、方法。
【請求項54】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
疾病または疾患を患う被験体に、請求項1に記載の複合体を投与することを含んでなる、非新生物性疾病または疾患を診断する方法であって、
該複合体に検出可能な標識が付着され、該抗原結合部位の1以上がその疾病または疾患のマーカー物質に特異的である、方法。
【請求項56】
該疾病または疾患が真菌により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
真菌が、小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキィ、クリプトコックス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズマ・カプスラーツム、ブラストミセス・デルマティティディスおよびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
該疾病または疾患がウイルスにより引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
ウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デング熱ウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、ネズミ白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
該疾病または疾患が細菌により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項61】
細菌が、炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクティー、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、および結核菌からなる群から選択される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
該疾病または疾患がマイコプラズマにより引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
疾該病または疾患が寄生虫により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項64】
該疾病または疾患がマラリアである、請求項55に記載の方法。
【請求項65】
該疾病または疾患が自己免疫疾患である、請求項55に記載の方法。
【請求項66】
自己免疫疾患が、急性特発性血小板減少性紫斑病、慢性特発性血小板減少性紫斑病、皮膚筋炎、シドナム舞踏病、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、狼瘡腎炎、リウマチ熱、多腺性症候群、水疱性類天疱瘡、糖尿病、ヘノッホ−シェンライン紫斑病、溶連菌感染後腎炎、結節性紅斑、高安動脈炎、アジソン病、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、多形性紅斑、IgA腎症、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、グッドパスチャー症候群、閉塞性血栓血管炎(thromboangitisubiterans)、シェーグレン症候群、原発性胆汁性肝硬変、橋本甲状腺炎、甲状腺中毒症、硬皮症、慢性活動性肝炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、多発性軟骨炎、尋常性天疱瘡(parnphigus vulgaris)、ウェゲナー肉芽腫、膜性腎症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄ろう、巨細胞性動脈炎/多発性筋痛、悪性貧血、急速進行性糸球体腎炎、乾癬、および繊維性肺胞炎からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
該疾病または疾患が、心筋梗塞、虚血性心疾患、またはアテローム斑である、請求項55に記載の方法。
【請求項68】
該疾病または疾患が移植片拒絶である、請求項55に記載の方法。
【請求項69】
該疾病または疾患がアルツハイマー病である、請求項55に記載の方法。
【請求項70】
該疾病または疾患がアトピー組織により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項71】
該疾病または疾患が、炎症部位における活性化された顆粒球、単球、リンパ細胞またはマクロファージの付着により引き起こされる炎症であり、その炎症が感染性病原体により引き起こされる、請求項55に記載の方法。
【請求項72】
該検出可能な標識が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種である、請求項55に記載の方法。
【請求項73】
該放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
該疾病または疾患の術中診断を目的として適用する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、該構築物が磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項76】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、ターゲッティング可能な構築物が超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項78】
抗原結合部位の少なくとも1つが、ターゲッティング可能な構築物に特異的であり、ターゲッティング可能な構築物がリポソーム脂質膜の外面に共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームを含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項79】
リポソームがガス充填されている、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
被験体において非新生物性疾病または疾患を、治療または診断するプレターゲッティング法であって、
(a)被験体に、請求項1に記載の多価タンパク質複合体を投与し、ここで、2つの抗原結合部位は腫瘍関連抗原に向けられ、かつ、1つの抗原結合部位は、二価ハプテンを含んでなるターゲッティング可能な構築物に向けられており;
(b)必要に応じて、被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)二価ハプテンを含んでなり、かつ、1以上のキレート化された、もしくは化学的に結合された治療薬または診断薬をさらに含んでなるターゲッティング可能な構築物を、被験体に投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項81】
該疾病または疾患が真菌により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
真菌種が、小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキィ、クリプトコックス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズマ・カプスラーツム、ブラストミセス・デルマティティディスおよびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
該疾病または疾患がウイルスにより引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
ウイルス種が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デング熱ウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、ネズミ白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
該疾病または疾患が細菌により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項86】
細菌が、炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクティー、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、および結核菌からなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
該疾病または疾患がマイコプラズマにより引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項88】
該疾病または疾患が寄生虫により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項89】
該疾病または疾患がマラリアである、請求項80に記載の方法。
【請求項90】
該疾病または疾患が自己免疫疾患である、請求項80に記載の方法。
【請求項91】
自己免疫疾患が、急性特発性血小板減少性紫斑病、慢性特発性血小板減少性紫斑病、皮膚筋炎、シドナム舞踏病、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、狼瘡腎炎、リウマチ熱、多腺性症候群、水疱性類天疱瘡、糖尿病、ヘノッホ−シェンライン紫斑病、溶連菌感染後腎炎、結節性紅斑、高安動脈炎、アジソン病、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、多形性紅斑、IgA腎症、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、グッドパスチャー症候群、閉塞性血栓血管炎(thromboangitisubiterans)、シェーグレン症候群、原発性胆汁性肝硬変、橋本甲状腺炎、甲状腺中毒症、硬皮症、慢性活動性肝炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、多発性軟骨炎、尋常性天疱瘡(parnphigus vulgaris)、ウェゲナー肉芽腫、膜性腎症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄ろう、巨細胞性動脈炎/多発性筋痛、悪性貧血、急速進行性糸球体腎炎、乾癬、および繊維性肺胞炎からなる群から選択される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
該疾病または疾患が、心筋梗塞、虚血性心疾患、およびアテローム斑からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項93】
該疾病または疾患が移植片拒絶である、請求項80に記載の方法。
【請求項94】
該疾病または疾患がアルツハイマー病である、請求項80に記載の方法。
【請求項95】
該疾病または疾患がアトピー組織により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項96】
該疾病または疾患が、炎症部位における活性化された顆粒球、単球、リンパ細胞またはマクロファージの付着により引き起こされる炎症であり、その炎症が感染性病原体により引き起こされる、請求項80に記載の方法。
【請求項97】
ターゲッティング可能な構築物が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、177Lu、32P、188Re、および90Yまたはその組合せからなる群から選択される放射性核種で標識される、請求項80に記載の方法。
【請求項98】
放射性標識が、コンピューター断層撮影法(CT)、単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)、または陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて画像化される、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
該適用が該疾患の術中診断を目的とするものである、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
ターゲッティング可能な構築物が、磁気共鳴イメージング(MRI)に用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項101】
造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される常磁性イオンである、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
ターゲッティング可能な構築物が、超音波イメージングに用いるための1以上の造影剤を含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項103】
ターゲッティング可能な構築物が、リポソーム脂質膜の外面に共有結合されている二価HSG−ペプチドを有するリポソームを含んでなる、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
リポソームがガス充填されている、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
抗体依存的酵素プロドラッグ治療(ADEPT)の方法であって、
(a)新生物性疾患を有する患者に、プロドラッグを活性化し得る共有結合酵素を含んでなる、請求項3に記載の多価タンパク質複合体を投与し;
(b)必要に応じて、該患者にクリアリング組成物を投与して、該組成物に循環からその多価複合体をクリアリングさせ;かつ
(c)該患者に該プロドラッグを投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項106】
請求項1に記載の1以上の多価タンパク質複合体を用いて標的分子を検出することを含んでなる、アッセイ法。
【請求項107】
請求項1に記載の1以上の多価タンパク質複合体を用いて細胞を染色することを含んでなる、免疫染色法。
【請求項108】
請求項1に記載の第一のポリペプチドまたは第二のポリペプチドをコードする、単離された核酸分子。
【請求項109】
請求項108に記載の単離された核酸を含んでなる、核酸発現カセット。
【請求項110】
(a)式a1−l1−a2−l2−a3(式中、al、a2およびa3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l1およびl2はペプチドリンカーである)で示されるポリペプチド鎖を含んでなる第一のポリペプチドをコードする第一の核酸と作動可能なように連結された、第一のプロモーター、
(b)式b1−l3−b2−l4−b3(式中、b1、b2およびb3は免疫グロブリン可変ドメインであり、l3およびl4はペプチドリンカーである)で示される第二のポリペプチド鎖を含んでなるポリペプチドをコードする第二の核酸と作動可能なように連結された、第二のプロモーター、
を含んでなるエピソームであって、
第一および第二のポリペプチド鎖が一緒になって、少なくとも3つの抗原結合部位を含んでなる複合体を形成し、
該抗原結合部位の各々が、第一のポリペプチド鎖由来の可変ドメインと、第二のポリペプチド鎖由来の可変ドメインとを含んでなり、
エピソームが宿主細胞に形質転換された際に、第一の核酸と第二の核酸が同時発現される、エピソーム。
【請求項111】
プラスミドまたはコスミドである、請求項110に記載のエピソーム。
【請求項112】
請求項110に記載のエピソームを含んでなる、宿主細胞。
【請求項113】
該宿主細胞が大腸菌、酵母、植物細胞および哺乳類細胞からなる群から選択される、請求項112に記載の宿主細胞。
【請求項114】
請求項112に記載の宿主細胞を培養することを含んでなる、多価タンパク質複合体を製造する方法。
【請求項115】
細胞がネズミ骨髄腫細胞系統である、請求項112に記載の宿主細胞。
【請求項116】
プラスミドがpdHL2である、請求項111に記載のエピソーム。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公表番号】特表2006−526408(P2006−526408A)
【公表日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513283(P2006−513283)
【出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/012662
【国際公開番号】WO2004/094613
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(504149982)アイビーシー、ファーマシューティカルズ (1)
【氏名又は名称原語表記】IBC PHARMACEUTICALS
【出願人】(504149971)イミューノメディクス、インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】IMMUNOMEDICS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/012662
【国際公開番号】WO2004/094613
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(504149982)アイビーシー、ファーマシューティカルズ (1)
【氏名又は名称原語表記】IBC PHARMACEUTICALS
【出願人】(504149971)イミューノメディクス、インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】IMMUNOMEDICS, INC.
【Fターム(参考)】
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