説明

平版印刷版の作製方法

【課題】非画像部に感光層の残存がない良好な現像性を示し、現像カスの発生が少ない優れた処理性を有し、非画像部に汚れがなく画像部にムラのない良好な印刷物を供することができ、しかも耐刷性に優れた平版印刷版を供することができる平版印刷版の作製方法を提供する。
【解決手段】親水性支持体上に、分光増感剤、重合開始剤、共開始剤、重合性モノマー、及びバインダーポリマーを含有する感光層と、保護層とをこの順に有する平版印刷版原版を、350nm〜450nmの範囲内に発光波長を持つレーザー光源により画像露光した後、自動処理機により、炭酸イオン、炭酸水素イオン、界面活性剤を含有するpHが9.1〜11の現像液の存在下、保護層および非露光部の感光層を除去する平版印刷版の作製方法において、該感光層が共開始剤としてトリブロモアセチルアミド化合物を含有することを特徴とする平版印刷版の作製方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
親水性支持体上に、分光増感剤、重合開始剤、共開始剤、重合性モノマー、及びバインダーポリマーを含有する感光層を有する平版印刷版原版を、350nm〜450nmの範囲内に発光波長を持つレーザー光源により画像露光した後、炭酸イオン、炭酸水素イオン、界面活性剤及び/又は水溶性高分子化合物を含有するpHが9.1〜11の現像液の存在下、非露光部の感光層を除去する平版印刷版の作製方法であって、前記共開始剤がトリブロモアセチルアミド化合物であることを特徴とする平版印刷版の作製方法。
【請求項2】
前記重合開始剤が鉄アレーン錯体であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項3】
前記分光増感剤が下記一般式(CS)で表されるクマリン誘導体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版の作製方法。
【化1】

〔式中、R1〜R6は、水素原子又は置換基を表す。〕
【請求項4】
前記重合性モノマーが、分子内にヒドロキシル基を有する重合性化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項5】
前記バインダーポリマーが、酸価10〜250mg−KOH/gであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項6】
前記平版印刷版原版が、支持体と感光層の間に、さらに下塗り層を有し、前記下塗り層が、エチレン性不飽和結合基、支持体表面と相互作用する官能基および親水性基を有する化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項7】
前記平版印刷版原版が、感光層上に、さらに保護層を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の平版印刷版の作成方法。
【請求項8】
前記保護層が、1種以上のポリビニルアルコールを含有し、含有される全てのポリビニルアルコールの平均鹸化度が70〜93モル%の範囲であることを特徴とする請求項7に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項9】
前記保護層が、少なくとも1種の酸変性ポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請求項7に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項10】
前記平版印刷版原版をレーザー露光した後、水洗工程を経ることなく、前記現像液の存在下、非露光部の感光層の除去とガム引き処理を1液で行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項11】
前記平版印刷版原版をレーザー露光した後、水洗工程を経ることなく、前記現像液の存在下、保護層及び非露光部の感光層の除去とガム引き処理を1液で行うことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項12】
前記現像液のpHが、9.3〜10.5であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の平版印刷版の作製方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−55021(P2010−55021A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222599(P2008−222599)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】