説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、不正動作要求を適切に防止する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】MFP10aは、操作管理部51で、操作パネル31での操作を監視し、予め報知設定記憶部61に警戒対象として登録されている機能動作指示操作が行われると、操作管理部51が、該機能動作指示操作に対して予め履歴設定記憶部60に登録されている警戒内容を実施するとともに、該操作履歴を履歴記憶部59に記録し、報知受信部54が操作履歴を他のMFP10b、10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eから受信すると、該操作履歴を報知解析部55で解析して、履歴設定記憶部60の該操作に対応する警戒内容を更新登録する。したがって、複数の装置間で警戒対象の操作履歴を共有して、該共有する操作履歴に応じた警戒内容で操作を管理できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、複写装置、複合装置、コンピュータ等の各種機能を有する情報処理装置の該機能毎に該機能動作指示内容を監視して、不正動作指示を防止する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の発達に伴って、文書、画像等のファイルは、スキャナで読み取られる等の方法によって電子化されて、ハードディスク等に保存されるようになってきており、電子化された文書ファイルには、機密を要するファイルもあり、電子化された文書ファイル(電子文書ファイル)のセキュリティをいかに確保するかが重要な問題となっており、また、情報処理装置の利用自体を制限したい場合もある。特に、近年、ネットワークに接続されている複合装置等の画像処理装置に対しても、盗み見やなりすましと等の不正操作が行われるようになってきており、このような不正操作に対する防御策が求められるようになっている。
【0003】
そこで、従来、機器の操作に際してユーザ情報の入力を要求して、該入力されたユーザ情報を予め登録されているユーザ情報と比較して認証し、認証されたユーザであることを示す識別情報を予め登録されている報知先に報知する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、この従来技術は、機器の利用時に、機器を利用するユーザの認証を行って該ユーザの識別情報を、予め登録されている報知先に報知することで、なりすましなどの不正操作に対する防止を図っている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−18812号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術にあっては、機器を利用するユーザの認証を行って該ユーザの識別情報を、予め登録されている報知先に報知するようになっているので、報知結果に基づくなりすまし等の不正操作に対する防止効果が、報知先の日常の運用に影響され、安定した不正防止措置を実施することができないだけでなく、不正防止対象がなりすましに対するものに限定され、幅の広い不正防止を効果的に行う上で、改良の必要があった。
【0007】
そこで、本発明は、不正動作要求を確実かつ容易に監視して、不正動作要求を適切に防止する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、実行させる機能動作を指示する機能動作指示を監視し、警戒対象指示登録手段に予め警戒対象として登録されている機能動作指示があると、該機能動作指示に対して警戒内容登録手段に登録されている警戒内容を実施するとともに、所定の通信回線を介して機能動作指示の履歴を受信すると、該受信した該機能動作指示の履歴を解析して、上記警戒内容登録手段の該機能動作指示に対応する警戒内容を更新登録する。
【0009】
また、本発明は、警戒内容登録手段に登録されている警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示の履歴を履歴記録手段に記録するとともに、該機能動作指示の履歴を報知先登録手段に登録されている報知先へ送信する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、実行させる機能動作を指示する機能動作指示を監視し、予め警戒対象として登録されている機能動作指示があると、該機能動作指示に対して警戒内容登録手段に登録されている警戒内容を実施するとともに、該機能動作指示を履歴記録手段に記録し、機能動作指示の履歴を受信すると、該受信した該機能動作指示の履歴を解析して、警戒内容登録手段の該機能動作指示に対応する警戒内容を更新登録するので、複数の装置間で警戒対象の機能動作指示履歴を共有して、該共有する機能動作指示履歴に応じた警戒内容で機能動作指示を管理することができ、不正動作要求を確実かつ容易に監視して、不正動作要求を適切に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1〜図17は、本発明の情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した文書管理システム1のシステム構成図である。
【0013】
図1において、文書管理システム1は、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークNWに、複数の情報処理装置として、MFP(Multi Functional Products:複合装置)10a、10b、10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等が接続されており、これらの各情報処理装置であるMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10eは、ネットワークNWを介して相互に通信して、画像データの送受信を行うとともに、後述する警戒処理における警戒関連情報の授受を行う。
【0014】
MFP10a〜10cは、図2に示すようにブロック構成されており、コントローラボード20、操作パネル30、FAXユニット31、エンジン32及びプロッタ33等を備えている。
【0015】
コントローラボード20は、CPU(Central Processing Unit )21、システムメモリ(以下、MEM−Pという。)22、ノースブリッジ(以下、NBという。)23、サウスブリッジ(以下、SBという。)24、NIC(Network Interface Card)25、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)26、ローカルメモリ(以下、MEM−Cという。)27、ハードディスク装置(以下、HDDという。)28及びNVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)29等を備えている。
【0016】
操作パネル31は、コントローラボード20のASIC26に接続されており、FAXユニット32、エンジン33及びプロッタ34は、コントローラボード20のASIC26にPCIバス40で接続されている。
【0017】
コントローラボード20は、ASIC26にMEM−C27、HDD28及びNVRAM29等が接続されるとともに、CPU21とASIC26とがCPUチップセットのNB23を介して接続されている。このように、NB23を介してCPU21とASIC26とを接続すると、CPU21のインタフェースが公開されていない場合に対応することができる。
【0018】
なお、ASIC26とNB23とは、PCIバスではなく、AGP(Accelerated Graphics Port)41を介して接続されており、パフォーマンスの向上が図られている。
【0019】
FAXユニット32には、図示しないが、公衆回線(PN)等の通信回線が接続されており、FAXユニット32は、G3及びG4のファクシミリ送信及びファクシミリ受信機能を実現する。すなわち、MFP10a〜10cは、ファックス送信時、読取部で読み取った画像データを、ASIC26で必要な画像処理を施した後、FAXユニット32へ転送して、FAXユニット32が、通信網へのデータ変換を行って、ファクシミリ送信する。また、MFP10a〜10cは、ファックス受信時、通信回線を介して外部のファクシミリ装置等からのファクシミリデータをFAXユニット32で受信して画像データに変換し、プロッタ34で用紙に印刷出力したり、HDD28に保存する。
【0020】
NB23は、CPU21、MEM−P22、SB24、NIC25及びASIC26を接続するためのブリッジであり、MEM−P22は、MFP10a〜10cの描画用メモリ等として用いるメモリである。SB24は、NB23とROM、PCIバス40、周辺デバイスとを接続するためのブリッジであり、MEM−C27は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。
【0021】
NIC25には、他のMFP10a〜10c及びプリンタ10d、ファクシミリ装置10eの接続されているネットワークNWが接続されており、NIC25は、該ネットワークNWを介して他のMFP10a〜10d、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eと通信を行う。
【0022】
ASIC26は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICであり、HDD28は、画像データの蓄積、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0023】
NVRAM29は、MFP10a〜10cの電源が切られているときにも記憶内容を保持するメモリであり、一般的に各機能の初期設定値や各種情報を格納する他、特に、後述する警戒処理で用いられる各種情報を記憶する。
【0024】
HDD28は、大容量の補助記憶装置であり、MFP10a〜10cとしての機能を実現するのに必要な各種プログラムやデータ、例えば、MFPの基本プログラムや情報処理プログラム及び各種情報等を記憶する。
【0025】
操作パネル31は、各種操作キーやディスプレイ等を備え、オペレータによる各種操作キーからの入力操作を受け付けるとともに、オペレータに対してディスプレイに各種情報の表示を行う。操作パネル31は、特に、後述する警戒処理での警戒対象の操作(機能動作指示)等が行われる。
【0026】
エンジン33は、図示しないスキャナユニット及びプロッタ34等のハードウェアリソースのエンジン制御を行い、スキャナユニットに、原稿の画像を主走査及び副走査させて原稿の画像を所定の解像度で読み取らせて、画像データを取得する。
【0027】
プロッタ34は、所定の印刷方式、例えば、電子写真方式で印刷対象の画像データに基づいて画像を用紙に記録出力する。プロッタ34は、電子写真方式の場合、図示しないが、レーザを用いた電子写真方式で用紙に画像データを記録出力するのに必要な部品、例えば、感光体、光書込部、現像部、帯電部及びクリーニング部等を備えており、画像データ及び制御信号により光書込部を動作させて感光体上に静電潜像を形成し、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。プロッタ34は、給紙部から用紙搬送路を経由させて用紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を用紙に転写させ、トナー画像の転写された用紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して用紙上のトナー画像を定着させることで、画像を用紙に印刷出力する。
【0028】
エンジン33は、図示しない、スキャナを制御して、原稿の画像を読み取り、画像データを取得する。
【0029】
そして、MFP10a〜10cは、ハードディスク28や図示しないROMに格納され、オペレーションシステム(以下、OSという。)上で動作するMFP10a〜10cの基本プログラム及び後述する情報処理プログラムがCPU21によって実行されることで、図3に示すような機能モジュールが構築される。
【0030】
MFP10a〜10cは、CD(Compact Disc)、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されている本発明の警戒処理を実行する情報処理プログラムを図示しないROMやハードディスク218等に読み込んで導入してCPU21が該情報処理プログラムを実行することで、警戒処理を実行する情報処理装置として構築されている。
【0031】
MFP10a〜10cは、上記基本プログラムや情報処理プログラムが実行されることで、図3に示すように、操作管理部51、履歴管理部52、報知送信部53、報知受信部54、報知解析部55、ユーザ認証部56、作像部57、ユーザ情報記憶部58、履歴記憶部59、履歴設定記憶部60及び報知設定記憶部61等の機能モジュールが構築され、上記各機能モジュールのうち、ユーザ情報記憶部58、履歴記憶部59、履歴設定記憶部60及び報知設定記憶部61がHDD28上に構築される。なお、図3では、ユーザ情報記憶部58、履歴記憶部59、履歴設定記憶部60及び報知設定記憶部61がHDD28上に構築されるものとして記載されているが、HDD28上に構築されるものに限るものではなく、例えば、NVRAM29上に構築されてもよい。
【0032】
報知受信部(受信手段)54は、NIC25を介して、他のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等からの報知を監視し、受信内容に応じて、該受信内容を報知解析部55、報知設定記憶部61及び報知送信部53に渡す。
【0033】
報知解析部(解析手段)55は、報知受信部54から渡された受信内容が警告報知であると、該警告報知の種別を解析して、該解析結果の警告報知種別に基づいて、報知設定記憶部60の記憶する報知種別・実施内容テーブルを参照して実施内容を確定する。
【0034】
履歴設定記憶部(警戒対象指示登録手段、警戒内容登録手段)60は、例えば、図4に示すような報知種別と実施内容を対応付けた報知種別・実施内容テーブルを記憶しており、図4では、未登録宛先への送信(ファクシミリ送信、メール送信)という報知を必要とする機能動作指示種別(以下、報知種別という。)に対して、セキュリティレベルを、現在のセキュリティレベルにレベル「3」を加算したセキュリティレベル(最大のセキュリティレベルが「5」)に設定するという実施内容、深夜のMFP10a〜10cの操作という報知を必要とする報知種別に対して、セキュリティレベルを、現在のセキュリティレベルにレベル「1」を加算したセキュリティレベル(最大のセキュリティレベルが「2」)に設定するという実施内容及び機能動作指示である報知種別に対して、セキュリティレベルを、現在のセキュリティレベルにレベル「3」を加算したセキュリティレベル(最大のセキュリティレベルが「10」)に設定するという実施内容が登録されている例を示しており、報知種別・実施内容テーブルには、これらの内容だけでなく種々の内容が登録されている。本実施例のMFP10a〜10cは、警戒処理のセキュリティとしての報知種別に対する実施内容(動作仕様)を、セキュリティレベルという名称の数値で管理しているが、このセキュリティレベルと実施内容の具体的な内容は、図5に示すような内容となっており、履歴設定記憶部60に、実施内容テーブルとして格納されている。
【0035】
報知設定記憶部(報知先登録手段)61は、警戒処理において報知処理を行う報知先が、図6に示すような報知先機器リストとして登録されており、図6では、報知先として、文書管理システム1のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10eが、MFPa、MFPb、MFPc、プリンタd及びFAXeとして登録され、そのアドレスと報知の対象とするか否かの送信要否情報が「○」と「×」で示された機能種別として、印刷、メール、FAX、認証及び時計の各機能が登録されている。例えば、図6の報知先機器リストがMFP10aの報知設定記憶部61に登録されていて、MFP10aから他のMFP10b、10cやプリンタd及びファクシミリ装置10eに報知する場合は、機能種別のリストのうち、認証の機能種別については、「○」のついているMFP10bに対しては、報知するが、「×」のついているMFP10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10eに対しては、報知しない。
【0036】
履歴設定記憶部60は、複合装置10a〜10cの各種機能動作のうち履歴情報を記録すべき機能動作及び記録すべき履歴のレベルを履歴管理対象条件として記憶し、この履歴管理対象条件は、例えば、図7に示すように、記録すべき機能動作として、コピーのログ、スキャナ及びメール送信のログ、FAX送信のログ、認証失敗のログ等毎の、最低限度の履歴を記録する場合と全ての履歴を記録する場合の履歴項目が履歴レベルが登録されている。
【0037】
履歴管理部52は、MFP10a〜10cの各種機能動作を監視して、履歴記憶部59の履歴管理対象条件のうち記録すべき機能動作履歴を取得して履歴記憶部59に記録するとともに、該機能動作履歴を、履歴管理対象条件の履歴レベルに応じた報知履歴情報を構築し、構築した報知履歴情報を報知送信部53に渡す。この報知履歴情報は、例えば、報知すべき機能動作が認証失敗の場合、図8に示すように、報知すべき機能動作の種別(「認証失敗」)、利用者名、日時及び送信先アドレスが取得されて記録される。
【0038】
報知送信部(送信手段)53は、履歴管理部52から報知履歴情報が渡されると、図6に示した報知設定記憶部61の報知先機器リストを参照して、該報知履歴情報の機能種別に対して、送信要否情報が「○」となっている送信先を特定して、該送信先に該報知履歴情報を送信する。
【0039】
操作管理部51は、ユーザによって操作パネル31を使用して行われる機能動作指示操作を監視し、該機能動作指示操作に応じた機能動作制御を制御をCPU21等に通知する。この機能動作指示操作は、例えば、コピー操作、スキャナ操作、MFP10a〜10cの設定管理操作等である。
【0040】
また、操作管理部51は、操作パネル31での操作を監視して、操作内容を履歴管理部52に出力し、履歴管理部52は、履歴記憶部59の履歴管理対象条件に記録すべき機能動作として登録されている操作(機能動作指示)に対して、該操作内容を履歴記憶部59に記録する。
【0041】
さらに、操作管理部51は、操作パネル31からの認証指示操作が行われると、HDD28のユーザ情報記憶部58の登録ユーザ情報を参照して、利用者(ユーザ)を認証するユーザ認証処理を行う。
【0042】
したがって、上記操作管理部51、履歴管理部52、ユーザ認証部56は、機能動作指示である操作を監視して、履歴設定記憶部60に登録されている警戒対象の操作があると、該操作に対して履歴設定記憶部60に登録されている警戒内容を実施するとともに、該操作の履歴を履歴記憶部59に記録する制御手段として機能している。
【0043】
ユーザ情報記憶部58は、HDD28上に構築され、ユーザ名、ID、所属等のMFP10a〜10cの利用の許可されているユーザに関するユーザ情報を記憶する。このユーザ情報は、管理権限を有する管理者によって操作パネル31を利用して、あるいは、他のMFP10a〜10c、または、図示しない管理用のコンピュータ等で入力されたユーザ情報が送られてきて、CPU21の制御下で、HDD28のユーザ情報記憶部58に登録される。
【0044】
作像部57は、エンジン33やプロッタ34を利用して、コピー処理やスキャナ処理等の機能動作処理を実行する。
【0045】
上記報知解析部55は、外部装置としてのMFP10a〜10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eから送られてきて報知受信部54が受信した機能動作指示信号の機能動作指示が認証動作であると、ユーザ情報記憶部58のユーザ情報を参照して該機能動作指示を送ってきたユーザのユーザ認証を行う。
【0046】
尚、上記説明においては、MFP10a〜10cについて説明したが、他の情報処理装置であるプリンタ10d、ファクシミリ装置10eについても、同様であり、そのMFP10a〜10cとしての基本機能部分以外の本発明の部分、特に、図3に示した操作管理部51、履歴管理部52、報知送信部53、報知受信部54、報知解析部55、ユーザ認証部56、ユーザ情報記憶部58、履歴記憶部59、履歴設定記憶部60及び報知設定記憶部61等の機能モジュールは、同様の機能モジュールを備えている。
【0047】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のMFP10a〜10cは、予め登録されている報知対象の機能動作指示履歴である操作履歴を記録して、予め登録されているグループ内の報知先に該操作履歴を報知することで、複数の装置間で、利用者操作の警戒を共有して、なりすましや盗み見等に限らず、予め登録した不正となる機能動作指示履歴である操作履歴を監視して、適切に管理する警戒処理を実行する。
【0048】
なお、以下の説明では、説明を明確にするために、MFP10aが行う警戒処理について説明する。
【0049】
まず、外部装置としての他のMFP10b、10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10e等から警告報知がMFP10aにあった場合にMFP10aが、実行する警戒処理について、図9に基づいて、説明する。なお、図9は、警戒対象の操作として外部装置で未登録宛先へのファクシミリ(FAX)送信があった旨の警告報知を受信した際の警戒処理を示している。
【0050】
MFP10aは、図9に示すように、報知受信部54が、他のMFP10b、10c等からNIC25を介して受信があったかチェックし(ステップS101)、受信がないときには、そのまま処理を終了する。
【0051】
報知受信部54は、ステップS101で、受信があると、該受信が警告報知の受信であるかチェックして、警告報知でないときには、該受信をCPU21等に通知し、CPU21が該受信内容に応じた処理を実行する。報知受信部54は、該受信が警告報知であると、報知解析部55に警告報知を渡す(ステップS101)。
【0052】
この警告報知は、例えば、MFP10aのIDが「1」で、accountが[aaaa」であるとき、未登録宛先にFAX送信が行われたとの警告報知の場合、XML(Extensible Markup Language)では、図10に示すような内容となる。
【0053】
報知解析部55は、警告報知を報知受信部54から受け取ると、報知内容を解析し(ステップS102)、図4に示した報知設定記憶部61の報知種別・実施内容テーブルを参照して、該警告報知の種別に対応する実施内容を参照して(ステップS103)、実施内容を決定する(ステップS104)。例えば、該報知内容が、未登録宛先へのFAX送信であると、報知解析部55は、図4に示すように、現在のセキュリティレベルにセキュリティレベル「3」を加算する処理を行い、現在のセキュリティレベルが、例えば、「0」であると、セキュリティレベルを、「0」に「3」を加算した「3」に設定し、該設定した現在のセキュリティレベルに対応する実施内容を、図5に示した履歴設定記憶部60の実施内容テーブルを参照して、現在の警戒実施内容を、セキュリティレベル「3」に対して設定されている「全ての操作履歴を記録する」という警戒実施内容に変更する。
【0054】
そして、報知解析部55は、受信した警告報知に対応する実施内容を決定すると、履歴設定記憶部60の実施内容テーブルに決定した実施内容を登録し、後述するように、この登録された履歴設定内容毎に、図7に示したような履歴が記録される。
【0055】
次に、ユーザが、操作パネル31でMFP10aに機能動作を行わせるために、操作を行うと、操作管理部51が操作パネル31を使用して行われる機能動作指示操作を監視し、例えば、操作パネル31からの認証動作指示操作が行われると、HDD28のユーザ情報記憶部58の登録ユーザ情報を参照して、利用者を認証する利用者認証処理を行う。また、操作管理部51は、操作パネル31で、履歴記憶部59の履歴管理対象条件として登録されている記録すべき機能動作指示操作、例えば、コピー操作、スキャナ操作、MFP10aの設定管理操作等の機能動作指示操作が行われると、該操作内容を取得して、履歴管理部52に渡し、履歴管理部52は、該操作内容を履歴記憶部59に記録する。
【0056】
履歴管理部52は、操作管理部51から通知された操作内容を、例えば、図8に示したような履歴情報として構築して、該構築した報知履歴情報を報知送信部53に渡す。
【0057】
報知送信部53は、履歴管理部52から報知履歴情報が渡されると、図6に示した報知先機器リストを参照して、該報知履歴情報の機能種別に応じて報知先(送信先)を特定して、該報知先に該報知履歴情報を報知内容として送信して報知する。この報知内容は、MFP10aのIDが「1」で、accountが[aaaa」であるとき、例えば、利用者認証失敗の報知を行う場合、XMLでは、図11に示すような内容となる。
【0058】
そして、この報知先の登録は、操作パネル31の操作で行われ、報知先登録モードが選択されると、操作管理部51が、図12に示すように、操作パネル31のディスプレイに報知先を入力する画面を表示する(ステップS201)。この報知先の入力画面は、例えば、図13に示すような報知先入力画面G1であり、操作パネル31のディスプレイに表示される。
【0059】
操作管理部51は、この報知先入力画面G1で、報知先のアドレスが入力されると、報知送信部53に報知先情報を渡し(ステップS202)、報知送信部53は、該渡された報知先情報を、報知設定記憶部61の図6に示したような報知先機器リストに登録する(ステップS203)。
【0060】
また、MFP10aは、外部装置であるMFP10b、10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eに対して警告報知の報知先として、自己を登録して報知を依頼する報知先登録依頼を行うことができる。
【0061】
すなわち、図14に示すように、操作パネル31で報知先登録依頼モードが選択されると、操作管理部51が、報知先登録依頼を行う外部装置のアドレスを入力する報知先登録依頼画面を操作パネル31のディスプレイに行う(ステップS301)。この報知先登録依頼画面は、図13に示した報知先入力画面G1と同様の画面である。
【0062】
操作管理部51は、報知先登録依頼画面で報知先として自己の登録を依頼する依頼先のアドレスが入力されると、該依頼先アドレス等の報知依頼情報と報知要求を報知送信部53に渡し(ステップS302)、報知送信部53は、該受け取った報知依頼情報を該報知要求で指定されている指定アドレスの外部装置に送信して、自己への警告報知を依頼する(ステップS303)。
【0063】
この外部装置に対する報知先登録依頼の内容は、例えば、報知先登録依頼をXMLで行う場合、図15に示すような内容となり、図15の場合、アドレスと、機能種別である印刷(print)、メール(mail)、FAX、認証(userAuth)及び時計(clock)に対する報知の要否(enableまたはdisable)の指定が行われている。
【0064】
MFP10aから上記報知先登録依頼を受けた外部装置、例えば、MFP10bは、図16に示す報知先登録処理を行う。すなわち、MFP10bは、図16に示すように、その報知受信部54が、他のMFP10a、10c等からNIC25を介して受信があったかチェックし(ステップS401)、受信がないときには、そのまま処理を終了する。
【0065】
報知受信部54は、ステップS401で、受信があると、該受信が報知先登録依頼要求の受信であるかチェックして、報知先登録依頼要求でないときには、該受信をCPU21等に通知し、CPU21が該受信内容に応じた処理を実行する。該受信が報知登録依頼要求であると、報知受信部54は、図15に示した報知先登録依頼の内容を、報知設定記憶部61の報知先機器リスト(図6参照)に登録するとともに、報知送信部54に該報知先登録依頼要求を送ってきた外部装置、本実施例の場合、MFP10aに対して返信を行うように依頼する(ステップS402)。
【0066】
報知送信部54は、該報知先登録依頼要求を送ってきた外部装置であるMFP10aに対して、該新たに報知先の登録を行った報知設定記憶部61の報知先機器リストを送信する返信処理を行って、処理を終了する(ステップS403)。
【0067】
この返信処理で外部装置であるMFP10aに送信する内容は、XMLの場合、例えば、図17に示すような内容であり、MFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10eのアドレスとその機能種別の報知の要否の情報が記載されている。
【0068】
尚、上記説明においては、MFP10aでの作用として説明したが、他の情報処理装置であるMFP10b、10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eについても同様である。
【0069】
このように、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、操作管理部51で、操作パネル31での操作を監視し、予め報知設定記憶部61に警戒対象として登録されている機能動作指示操作が行われると、操作管理部51が、該機能動作指示操作に対して履歴設定記憶部60に予め設定されている警戒内容を実施するとともに、該操作を履歴管理部52を介して履歴記憶部59に記録し、報知受信部54が操作の履歴を他のMFP10a〜10c、プリンタ10d、ファクシミリ装置10eから受信すると、該受信した操作履歴を報知解析部55で解析して、履歴設定記憶部60の該操作に対応する警戒内容である実施内容を更新登録している。
【0070】
したがって、複数の装置間で警戒対象の操作履歴を共有して、該共有する操作履歴に応じた警戒内容で操作を管理することができ、不正動作要求を確実かつ容易に監視して、不正動作要求を適切に防止することができる。
【0071】
また、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、予め報知設定記憶部61に警戒対象として登録されている機能動作指示である警戒対象の操作が行われると、該操作履歴を、報知設定記憶部61に登録されている報知先へ報知送信部53から送信している。
【0072】
したがって、各情報処理装置が、自己において行われた操作履歴を他の情報処理装置に送信して、各情報処理装置で操作履歴を適切に共有することができ、不正動作要求を確実かつ容易に監視して、不正動作要求を適切に防止することができる。
【0073】
さらに、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、操作履歴の送信依頼が入力されると、該入力された操作履歴の送信依頼要求を報知送信部53から該依頼先である他のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置へ送信する。
【0074】
したがって、他のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置から該情報処理装置での操作履歴を適切かつ確実に受信して、共有することができる。
【0075】
また、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、報知受信部54が操作履歴の送信依頼要求を受信すると、報知設定記憶部61に該操作履歴の送信依頼要求の要求元を報知先として登録する。
【0076】
したがって、操作履歴を必要とする他のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置に確実に操作履歴を送信することができる。
【0077】
さらに、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、報知設定記憶部61に、報知先に対応して操作毎に該操作履歴の該報知先への送信要否情報が登録されており、送信対象である操作履歴の操作が報知設定記憶部61に該操作の該送信要否情報として送信要の登録されている報知先に対してのみ該操作履歴を報知送信部53から送信している。
【0078】
したがって、操作履歴の送信先の機種や機能等にとって必要な操作履歴のみを送信することができ、送信処理に要する時間を短縮することができるとともに、操作履歴の利用性を向上させることができる。
【0079】
また、本実施例のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置は、報知受信部54が受信して報知解析部55の解析した操作履歴と履歴記憶部59に記録されている操作履歴を比較して、該比較結果に基づいて該操作履歴の送信の要否を判断し、送信要と判断すると、報知設定記憶部61に登録されている報知先へ該操作履歴を報知送信部53から送信している。
【0080】
したがって、履歴記憶部59に記憶されている操作(例えば、認証失敗等の操作)と同じ操作が他のMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置から送信されてきた場合に、該繰り返し操作をMFP10a〜10c、プリンタ10d及びファクシミリ装置10e等の情報処理装置間で共有することができ、より一層不正動作要求を確実かつ容易に監視して、不正動作要求を適切に防止することができる。
【0081】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、なりすまし、盗み見等による不正機能動作要求を適切に防止するプリンタ装置、複写装置、複合装置、スキャナ、コンピュータ等の情報処理装置、該情報処理装置で実行する情報処理方法、該情報処理を実行するための情報処理プログラム及び該情報処理プログラムを記録する記録媒体に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の一実施例を適用した文書管理システムのシステム構成図。
【図2】図1のMFPの要部ブロック構成図。
【図3】図2のMFPの機能ブロック構成図。
【図4】図3の履歴設定記憶部に格納されている報知種別・実施内容テーブルの一例を示す図。
【図5】図3の履歴設定記憶部に格納されている実施内容テーブルの一例を示す図。
【図6】図3の報知設定記憶部に格納されている報知先機器リストの一例を示す図。
【図7】図3の履歴設定記憶部に格納されている履歴管理対象条件の一例を示す図。
【図8】図3の履歴記憶部に格納される報知履歴情報の一例を示す図。
【図9】図3のMFPによる警告報知受信時の警戒処理を示すフローチャート。
【図10】図9の警戒処理での警告報知の内容の一例を示す図。
【図11】図3のMFPによる認証失敗を外部装置に報知する際の警戒処理を示すフローチャート。
【図12】図3のMFPによる報知先登録処理を示すフローチャート。
【図13】図12の報知先登録処理で用いられる報知先入力画面の一例を示す図。
【図14】図3のMFPによる外部装置に対する報知先登録依頼処理を示すフローチャート。
【図15】図14の報知先登録依頼処理で外部装置に送られる依頼内容の一例を示す図。
【図16】外部装置からの報知先登録依頼を受けたときの報知先登録処理を示すフローチャート。
【図17】図16の報知先登録処理による登録済報知先の返信内容の一例を示す図。
【符号の説明】
【0084】
1 文書管理システム
10a〜10c MFP
10d プリンタ
10e ファクシミリ装置
20 コントローラボード
21 CPU
22 システムメモリ
23 ノースブリッジ(NB)
24 サウスブリッジ(SB)
25 NIC
26 ASIC
27 ローカルメモリ(MEM−C)
28 ハードディスク装置(HDD)
29 NVRAM
30 操作パネル
31 FAXユニット
32 エンジン
33 プロッタ
40 PCIバス
41 AGP
51 操作管理部
52 履歴管理部
53 報知送信部
54 報知受信部
55 報知解析部
56 ユーザ認証部
57 作像部
58 ユーザ情報記憶部
59 履歴記憶部
60 履歴設定記憶部
61 報知設定記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能動作指示に応じた機能動作を実行する情報処理装置において、予め警戒対象とする機能動作指示の登録されている警戒対象指示登録手段と、該警戒対象の機能動作指示毎に実施すべき警戒内容の登録されている警戒内容登録手段と、機能動作指示の履歴の記録される履歴記録手段と、機能動作指示を監視して該警戒対象指示登録手段に登録されている該警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示に対して該警戒内容登録手段に登録されている該警戒内容を実施するとともに、該機能動作指示の履歴を該履歴記録手段に記録する制御手段と、所定の通信回線に接続され該通信回線を介して送られてくる機能動作指示の履歴を受信する受信手段と、該受信手段の受信した該機能動作指示の履歴を解析して前記警戒内容登録手段の該機能動作指示に対応する前記警戒内容を更新登録する解析手段と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記機能動作指示の履歴の報知先の登録される報知先登録手段と、前記通信回線を介して送信を行う送信手段と、を備え、前記制御手段は、前記警戒内容登録手段に登録されている前記警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示の履歴を該報知先登録手段に登録されている報知先へ該送信手段から送信することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理装置は、前記機能動作指示の履歴の送信依頼を入力する履歴送信依頼入力手段を備え、前記制御手段は、該履歴送信依頼入力手段から該送信依頼内容と依頼先の情報が入力されると、該機能動作指示の履歴の送信依頼要求を前記送信手段から該依頼先へ送信することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記受信手段が前記機能動作指示の履歴の送信依頼要求を受信すると、前記報知先登録手段に該送信依頼要求の要求元を前記報知先として登録することを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記報知先登録手段は、前記報知先に対応して前記機能動作指示毎に前記機能動作指示の履歴の該報知先への送信要否情報が登録され、前記制御手段は、前記送信対象である機能動作指示の履歴の機能動作指示が該報知先登録手段に該機能動作指示の該送信要否情報として送信要の登録されている報知先に対してのみ該機能動作指示の履歴を前記送信手段から送信することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記受信手段が受信して前記解析手段の解析した前記機能動作指示の履歴と前記履歴記録手段に記録されている前記機能動作指示の履歴を比較して、該比較結果に基づいて該機能動作指示の履歴の送信の要否を判断し、送信要と判断すると、前記報知先登録手段に登録されている報知先へ該機能動作指示の履歴を前記送信手段から送信することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
実行させる機能動作を指示する機能動作指示のうち予め警戒対象とする機能動作指示を警戒対象指示登録手段に登録する警戒対象指示登録処理と、該警戒対象の機能動作指示毎に実施すべき警戒内容を警戒内容登録手段に登録する警戒内容登録処理と、機能動作指示の履歴を履歴記録手段に記録する履歴記録処理と、機能動作指示を監視して該警戒対象指示登録手段に登録されている該警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示に対して該警戒内容登録手段に登録されている該警戒内容を実施するとともに、該機能動作指示の履歴を該履歴記録処理で該履歴記録手段に記録する制御処理と、所定の通信回線を介して送られてくる機能動作指示の履歴を受信する受信処理と、該受信処理で受信した該機能動作指示の履歴を解析して前記警戒内容登録手段の該機能動作指示に対応する前記警戒内容を更新登録する解析処理と、を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
前記情報処理方法は、前記機能動作指示の履歴の報知先を報知先登録手段に登録する報知先登録処理を実行し、前記制御処理において、前記警戒内容登録手段に登録されている前記警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示の履歴を該報知先登録手段に登録されている該報知先に前記通信回線を介して送信する送信処理を実行することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項9】
実行させる機能動作を指示する機能動作指示のうち予め警戒対象とする機能動作指示を警戒対象指示登録手段に登録する警戒対象指示登録処理ステップと、該警戒対象の機能動作指示毎に実施すべき警戒内容を警戒内容登録手段に登録する警戒内容登録処理ステップと、機能動作指示の履歴を履歴記録手段に記録する履歴記録処理ステップと、機能動作指示を監視して該警戒内容登録手段に登録されている該警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示に対して該警戒内容登録手段に登録されている該警戒内容を実施するとともに、該機能動作指示の履歴を該履歴記録処理ステップで該履歴記録手段に記録する制御処理ステップと、所定の通信回線を介して送られてくる機能動作指示の履歴を受信する受信処理ステップと、該受信処理ステップで受信した該機能動作指示の履歴を解析して前記警戒内容登録手段の該機能動作指示に対応する前記警戒内容を更新登録する解析処理ステップと、を有することを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
前記情報処理プログラムは、前記機能動作指示の履歴の報知先を報知先登録手段に登録する報知先登録処理ステップと、前記通信回線を介して該機能動作指示の履歴を送信する送信処理ステップと、をさらに有し、前記制御処理ステップにおいて、前記警戒内容登録手段に登録されている前記警戒対象の機能動作指示があると、該機能動作指示の履歴を該送信処理ステップによって該報知先登録手段に登録されている報知先に送信することを特徴とする請求項9記載の画像処理プログラム。
【請求項11】
請求項9または請求項10記載の情報処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−122728(P2009−122728A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292753(P2007−292753)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】