説明

情報検索装置、情報記憶装置およびプログラム

【課題】 簡便に調べたい情報を取得できる情報検索装置、情報記憶装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】 情報検索装置1は、キーワードがキーワード入力欄25に入力されるまで待機し(S1)、続いて入力されたキーワードの重み付け処理を行う(S2)。ここでは、入力された検索キーワードの単語を重み値DB43から検索して複数のデータベースごとの重み値を抽出し、加算処理して最も数値の大きいデータベースを検索対象として決定する。その後、決定したデータベースに対して検索処理を実行し(S4)、検索結果を画面に提示する(S10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーワードに基づいて情報を検索する情報検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるカーナビゲーションシステムにおいて、目的地を検索したい場合には、ユーザが目的地検索画面で施設名称等を入力して検索を行うことが一般的である。
例えば、入力された目的地に対し、複数のデータベースから情報を検索する情報検索装置が提案されている(特許文献1参照)。この情報検索装置では、検出結果をデータベースの精度に応じた優先順位で表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−234991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、カーナビゲーションシステムとして、地図表示および経路案内以外の情報を出力可能なものがある。そのようなシステムにおいて、例えば目的地検索を行うためには、メニュー画面から目的地検索を選択し、目的地検索用の画面を一度表示させてからキーワード等を入力して検索していた。そして、例えば天気予報を表示させるためには、一旦メニュー画面に戻ってから天気予報の画面を選択していた。
【0005】
このように、目的地の検索と天気予報のように調べたい情報の分野が異なると、いずれかの情報を表示させる際には、予めその情報に対応した画面をまず選択し、その上で入力操作を行う必要があった。すなわち、ユーザが情報に対応した画面を選択することで、検索対象となるデータベースを指定する必要があった。それゆえ、ユーザは多くの操作に時間を要し、不便であった。また、メニュー画面から最初に選択した画面が間違っていた場合、調べたい情報を表示させるためには一旦メニュー画面に戻って正しい画面を選択し、再度キーワードを入力したりボタンを押下したりする必要があり、使い勝手の悪いものとなっていた。
【0006】
この点、特許文献1の技術は、複数のデータベースに対して検索を行うものではあるが、複数のデータベースは類似分野の情報を有しており、異なる分野の情報を有する複数のデータベースから調べたい情報を簡便に取得できるものではなかった。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便に調べたい情報を取得できる情報検索装置、情報記憶装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、互いに異なる情報が格納された複数の検索用データベースの検索を行って目的情報を抽出する情報検索装置であって、検索キーワードを入力する入力手段により検索キーワードが入力されると、入力された検索キーワードに基づいて、検索手段が複数の検索用データベースの検索を行って目的情報を抽出し、出力手段がその抽出された目的情報を出力するように構成されている。
【0009】
そして、この情報検索装置は、入力手段によって入力された検索キーワードと複数の検索用データベースとの関連度合に応じて、複数の検索用データベースの優先順位を決定する決定手段を備えており、上述した出力手段は、決定手段により決定された優先順位が高い検索用データベースから抽出された目的情報を優先的に出力することを特徴とする。ここで、データベースとは、格納された情報を検索可能に構築されたものであれば、どのような形式でもよい。
【0010】
このように構成された情報検索装置であれば、検索キーワードを入力して検索を行うだけで、異なる情報が格納された複数の検索用データベースの中から所望の目的情報が出力される。よって、従来のように検索対象となるデータベースをユーザが予め指定する必要がなくなり、簡便に目的の情報を取得できるようになる。
【0011】
なお、上述した検索手段は、複数の検索用データベースに対して検索が可能であればよく、必要に応じて1または複数の検索用データベースから目的情報を抽出できるように構成されていればよい。例えば、請求項2に記載の情報検索装置ように、検索手段が、決定手段により決定された優先順位が最も高い検索用データベースの検索を行うように構成してもよい。
【0012】
このように構成された情報検索装置であれば、優先順位の最も高いデータベースに絞って検索処理を実行するため、処理負荷および処理時間を軽減することができる。
なお、優先順位の最も高い検索用データベースのみでなく、例えば優先順位2番目まで、3番目まで、といったように、優先順位の高い複数のデータベースに絞って検索処理を実行してもよい。
【0013】
請求項3に記載の情報検索装置は、検索手段が、決定手段により決定された優先順位が高い検索用データベースから順に検索を行うことを特徴とする。
このように構成された情報検索装置であれば、優先順位の高い、即ちユーザが必要としている可能性の高い目的情報を迅速に得ることができる。
【0014】
なお、優先順位が高いデータベースから順に検索を行う際には、1つのデータベースの検索が終了すると自動的に次のデータベースの検索を実行するように構成してもよいし、ユーザの指示に応じて次のデータベースの検索を実行するように構成してもよい。
【0015】
請求項4に記載の情報検索装置は、重み値データベースを有している。重み値とは、単語と検索用データベースとの関連度合を示す値であって、重み値データベースには、複数の単語と、それぞれの単語における複数の検索用データベースそれぞれに対する重み値と、が記憶されている。そして、決定手段が、検索キーワードから単語を抽出して、当該単語に対する重み値データベースから抽出した重み値から検索キーワードの重み値を計算し、その計算結果に基づいて複数の検索用データベースの優先順位を決定する。
【0016】
このように構成された情報検索装置であれば、単語の重み値に基づく適切なデータベースが選択されるため、適切な目的情報を出力することができる。
なお、重み値の設定は、ユーザが自ら設定できるように構成してもよい。それにより、ユーザが望む目的情報を精度良く出力できるようになる。ただし、単語ごとに値を変更することは大きな手間が掛かるため、例えば優先的に出力したい情報の分野をユーザが選択できるようにし、選択された分野に関連する単語の重み値を大きくするように構成してもよい。
【0017】
また、重み値の設定を変更するために、請求項5に記載の情報検索装置のように構成してもよい。
請求項5に記載の情報検索装置は、上述した重み値データベースに記憶された重み値を更新するための更新情報が記憶された情報記憶装置と接続する接続手段を有している。また、接続手段により情報検索装置が情報記憶装置と接続された際に、重み値データベースに記憶された重み値を情報記憶装置に記憶された更新情報に基づいて更新する更新手段を備えている。そして、重み値が更新された場合、決定手段は、更新手段により更新された重み値を用いて、複数の検索用データベースの優先順位を決定することを特徴とする。
【0018】
このように構成された情報検索装置であれば、情報記憶装置を接続することにより、接続前と比べて抽出される目的情報を変えることができる。よって、情報記憶装置を接続することで簡便に出力される目的情報の傾向を調整することができる。
【0019】
この場合、情報記憶装置ごとに優先的に出力される分野に応じた重み値を予め記憶しておき、ある分野の単語を検索キーワードとして入力したときに最も優先順位が高いと決定される検索用データベースが、接続した情報記憶装置によって異なるように構成してもよい。これにより、ユーザが自分の嗜好に応じた情報記憶装置を接続することで、自分の嗜好に添った目的情報を得られるようになる。
【0020】
請求項6に記載の情報検索装置は、車両に搭載され、地図を含む情報画面を表示させる表示手段を備えている。また、接続手段によりこの情報検索装置と接続される情報記憶装置は、情報画面の表示に用いられる画像情報が記憶されている。情報検索装置の表示手段は、情報記憶装置が接続された際には、情報記憶装置に記憶された画像情報を用いて情報画面を表示させることを特徴とする。
【0021】
このように構成された情報検索装置であれば、ユーザは、情報記憶装置を接続することで情報画面の表示態様を変更することができる。ここで、情報記憶装置ごとに異なる表示態様となる画像情報を記憶しておいてもよい。これにより、ユーザが自分の嗜好に応じた情報記憶装置を接続することで、自分の嗜好に沿った画面の表示態様とすることができる。
【0022】
請求項7に記載の情報検索装置は、上述した複数の検索用データベースには、情報検索装置に搭載された記憶装置に記憶されるデータベースと、情報検索装置が通信可能な情報検索装置の外部の外部記憶装置に記憶されるデータベースと、が含まれることを特徴とする。
【0023】
このように構成された情報検索装置であれば、検索キーワードを入力して検索を行うだけで、異なる情報が格納された情報検索装置に搭載された記憶装置の検索用データベースと、情報検索装置の外部にある外部記憶装置の検索用データベースと、を含む複数の検索用データベースの中から所望の目的情報が出力される。よって、従来のように検索対象となるデータベースをユーザが予め指定する必要がなくなり、簡便に目的の情報を取得できるようになる。
【0024】
上述した請求項7に記載の情報検索装置は、請求項8に記載のように、車両に搭載されて用いられるものであってもよい。その場合はさらに、請求項9に記載のように、外部記憶装置が車両の内部に配置されていてもよいし、請求項10に記載のように、外部記憶装置が車両の外部に配置されていてもよい。
【0025】
外部記憶装置が車両の内部にある場合、情報検索装置に接続されている外部記憶装置を、異なる検索用データベースが記憶された外部記憶装置に交換したり、一旦情報検索装置から取り外してPCなどと接続して検索用データベースを更新したりすることが容易に行えるようになる。
【0026】
また、外部記憶装置が車両の外部にある場合、外部記憶装置の大容量化やデータの更新が行い易いため、大きなデータ容量を必要とする検索用データベースや、更新が頻繁に行われる検索用データベースなどを対象として検索を行うことができるようになる。このような外部記憶装置として、例えばインターネットの検索エンジンとして機能するサーバシステムの記憶装置が考えられる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、接続手段により請求項5に記載の情報検索装置と接続可能に構成された情報記憶装置であって、上述した重み値を更新するための更新情報が記憶されていることを特徴とする情報記憶装置である。
【0028】
また、請求項12に記載の発明は、接続手段により請求項6に記載の情報記憶装置と接続可能に構成された情報記憶装置であって、上述した重み値を更新するための更新情報と、情報画面の表示に用いられる画像情報と、が記憶されていることを特徴とする情報記憶装置である。
【0029】
請求項11,12のように構成された情報記憶装置であれば、情報検索装置と接続するだけで、情報検索装置が検索時に出力する目的情報の傾向を調整することができる。さらに請求項12のように構成された情報記憶装置では、情報検索装置と接続するだけで、情報画面の表示態様を変更することができる。
【0030】
請求項13に記載の発明は、コンピュータシステムに、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報検索装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのプログラムである。
【0031】
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から請求項10のいずれかに記載の情報検索装置の一部を構成することができる。
なお、上述したプログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して、情報検索装置やこれを利用するユーザに提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】情報検索装置の概略構成を示すブロック図
【図2】車両のインストルメントパネルを示す図
【図3】情報画面の一例を示す図
【図4】情報記憶装置を示す図
【図5】情報画面の表示態様の変化を示す図
【図6】検索データ表示処理の処理手順を示すフローチャート
【図7】重み値データベースの一例を示す図
【図8】検索リストの一例を示す図
【図9】検索された目的情報の一例を示す図
【図10】変形例の検索データ表示処理の処理手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示にすぎず、本発明が、下記の事例以外にも様々な形態で実施できるのはもちろんである。
[実施例]
(1)全体構成
図1は本実施例の情報検索装置1の概略構成を示すブロック図である。本情報検索装置1は、車両に搭載されて用いられるいわゆるカーナビゲーション装置を想定したシステムとして構成されている。情報検索装置1は、情報記憶装置接続インターフェース(I/F)37を介して情報記憶装置2と接続可能に構成されており、また車両外部のサーバシステム3とネットワーク4を介して通信可能に構成されている。
【0034】
この情報検索装置1は、位置検出装置11、入力操作機器12、表示装置13、音声出力装置14、音声入力装置15、車両情報入力インターフェース(I/F)16、および制御装置17を備えている。
【0035】
位置検出装置11は、GPSアンテナを介してGPS用の人工衛星からのGPS情報を受信し、車両の位置座標を検出するGPS受信機と、車両に加えられる回転運動の角速度に応じた検出信号を出力するジャイロスコープと、車両の速度に応じた検出信号を出力する車速センサとを備えている。これらは各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては、上述したセンサ等の一部のみを用いて構成してもよく、また、地磁気に基づいて絶対方位を検出する地磁気センサや左右操舵輪の回転差などから得られる車両のステアリング角を累積して方向を求めるセンサ等を用いてもよい。
【0036】
入力操作機器12は、操作スイッチ群12aおよび図示しないリモコンセンサを介して指示入力するためのリモートコントロール端末(いわゆるリモコン)12bを有する。操作スイッチ群12aとしては、後述する表示装置13と一体に構成され表示面上に設定されるタッチパネル、および表示装置13の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等を用いることができる。なお、本実施例ではタッチパネルのみを用いる構成を例示する。
【0037】
表示装置13は、液晶ディスプレイ等の表示面を有するカラー表示装置であって、制御装置17からの映像信号の入力に応じて各種画像を表示面に表示する。表示装置13および表示面に表示される画面の一例を図2および図3を用いて説明する。
【0038】
図2は車両のインストルメントパネル(以下、単にインパネともいう)20を示す図である。本実施例においては、インパネ20には、ハンドル21、情報記憶装置2を差し込み可能な差込口22、および表示装置13が配置されている。速度計などの計器類は配置されておらず、計器類の示す情報は表示装置13の表示面に表示される情報画面23に表示される。
【0039】
図3は情報画面23の一例である。情報画面23の中央には、経路案内等に用いる地図を表示する地図表示領域24が配置され、その上方には後述する検索データ表示処理にて検索キーワードを入力されるキーワード入力欄25が配置される。また情報画面23の左端のアイコン表示領域26には各種機能を選択するための複数のアイコン27が配置される。
【0040】
また情報画面23の右上には計器類の示す情報や車両の状態、時刻、天気などを表示する情報表示領域28が配置され、それ以外の部分にオーディオのジャケット写真やその他の写真を表示可能な領域が配置される。
【0041】
上述した地図表示領域24には、車両の走行中においては、地図表示画面として、後述する記憶装置40から読み出した地図データに示される地図上に、位置検出装置11にて検出した車両の現在位置を示すマーク,名称,目印,各種ランドマークのシンボル等のデータ,目的地までの経路を示す経路線などを重ねた画像が表示される。
【0042】
音声出力装置14は、各種情報を音声にてユーザに報知できるように構成されている。そのため、表示装置13の地図表示領域24による表示と、音声出力装置14からの音声出力との両方でユーザに対してルート案内等の各種案内をすることができる。
【0043】
音声入力装置15は、図示しないマイクロフォンを有しており、そのマイクロフォンを介して入力されたユーザの発する音声を入力する。
車両情報入力I/F16は、ユーザによるブレーキ,アクセル,ウインカなどの操作を検出する各種センサからの出力信号を入力するインターフェースであって、入力した各種センサの出力信号を制御装置17に転送する。
【0044】
制御装置17は、CPU,ROM,RAM,I/O,およびこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、情報検索装置1全体を制御する。
【0045】
制御装置17は、表示データ処理部31、音声認識部32、検索条件入力部33、範囲切替指示入力部34、検索範囲決定部35、検索部36、情報記憶装置接続インターフェース(I/F)37、通信部38、提示部39、記憶装置40などを備えている。
【0046】
表示データ処理部31は、上記ROMやRAM、記憶装置40などから読み込んだアプリケーションプログラム41や各種データに従って、ナビゲーション関係の処理や、後述する検索データ表示処理などを実行する。
【0047】
上述したナビゲーション関係の処理として、地図表示処理,経路算出処理,経路案内処理などが挙げられる。
地図表示処理は、位置検出装置11からの各検出信号に基づいて車両の現在位置を算出し、記憶装置40に格納された地図データ42に基づいて現在位置付近の地図等を示す地図表示画面を表示装置13に表示する処理である。経路算出処理は、記憶装置40に格納された地図データ42に基づいて、現在位置から、ユーザによる入力操作機器12の操作によって指定された目的位置までの最適な経路を算出する処理である。このように自動的に最適な経路を設定する手法として、ダイクストラ法によるコスト計算等の手法が知られている。
【0048】
また、経路案内処理は、経路算出処理によって算出された経路を示す経路線を地図表示画面に重ねて表示させたり、音声出力装置14に音声として出力させたりすることにより目的地までの走行案内を行う処理である。この経路案内処理においては、上述した経路算出の結果と地図データ内に格納されている道路の形状データや、交差点の位置情報、踏切の位置情報等から、案内に必要なポイントを算出したり、どのような案内(右に曲がるか左に曲がるかの指示等、すなわち、いわゆるナビゲーション)が必要なのかを決定する。
【0049】
音声認識部32は、音声入力装置15を介して入力された音声から会話音声データを抽出する。そして、その抽出した会話音声データに対し、記憶装置40に格納された図示しない辞書データを参照して照合を行い、複数の比較対象パターン候補と比較して一致度の高い上位比較対象パターンを入力情報と決定する。
【0050】
検索条件入力部33は、入力操作機器12または音声入力装置15を介してキーワード入力欄25に入力された文字情報からなる検索キーワードを受け付ける。
範囲切替指示入力部34は、後述する検索リスト60において切替ボタン61が押されたこと、即ち検索対象となるデータベースを切り替える指示を受け付ける。なお、この範囲切替指示入力部34の機能は、本実施例では用いられることはなく、後述する変形例において用いられるものである。データベースを切り替える具体的な処理については変形例において述べる。
【0051】
検索範囲決定部35は、検索条件入力部33が受け付けた検索キーワードから単語を抽出し、記憶装置40に格納された重み値データベース(重み値DB)43、および情報記憶装置2に格納される更新情報に基づいて重み付け処理を行い、複数のデータベースの中から検索対象となるデータベースを決定する。なお、重み付け処理の具体的な処理内容については後述する。
【0052】
検索部36は、検索条件入力部33に受け付けられた検索キーワードに基づいて、検索範囲決定部35により決定されたデータベースの検索を行い、目的情報を抽出する。また、決定されたデータベースが車両外部に位置するサーバシステム3の有する第4のデータベース(DB4)52である場合には、ネットワーク4を介してサーバシステム3に検索要求を送信する。
【0053】
情報記憶装置接続インターフェース(I/F)37は、制御装置17と情報記憶装置2との接続を仲介する。
通信部38は、制御装置17とサーバシステム3とのデータ通信を実現する装置であって、サーバシステム3への検索要求の送信や、サーバシステム3からの情報の受信を行う。
【0054】
提示部39は、検索部36にて検索された結果を、映像信号または音声信号として表示装置13や音声出力装置14に出力する。
記憶装置40は、データを記憶する記憶領域として、情報検索装置1を作動させるためのアプリケーションプログラム41用の記憶領域,地図情報を示す地図データ42用の記憶領域,検索キーワードの重み付けに用いる重み値DB43やそれ以外の複数の検索用データベース、その他の各種データを記憶するための記憶領域など有している記憶媒体である。重み値DB43の詳細については後述する。
【0055】
この記憶装置40に記憶されている地図データには、マップマッチング、経路算出処理による経路探索、経路案内処理によるルート案内等に用いる道路データや、地図表示に必要な各種データからなる描画データなどが含まれる。
【0056】
また、上述したように記憶装置40には異なる情報が記憶された複数の検索用データベースが登録されている。第1のデータベース(DB1)44は、経路算出処理において利用される目的地の名称、電話番号などの情報が格納されている。第2のデータベース(DB2)45には、車両の操作マニュアル情報が格納されている。また、第3のデータベース(DB3)46には、テレビやラジオの番組表情報、音楽データなどの情報が格納されている。
【0057】
情報記憶装置2は、重み値DB43にて単語に設定された重み値を更新するための更新情報と、情報画面23の表示に用いられる画像情報とが記憶されてなるものであって、例えばUSBメモリを適用することができる。また情報記憶装置2は、図4に示すように、リボン2aなどの装飾が施されている。
【0058】
情報記憶装置2が情報記憶装置接続I/F37に接続されると、表示データ処理部31は画像情報を読み出し、その画像情報を用いて情報画面23の表示態様を変化させる。具体的には、情報画面23の背景、地図表示領域24の表示、アイコン27のデザインや色、グラデーションなどの表示、情報表示領域28の背景や表示態様が変化する。
【0059】
表示態様が変化した情報画面23の具体例を図5(A)〜(C)に示す。この図5(A)〜(C)は、情報記憶装置2に記憶された画像情報によって、女性の嗜好に添うように表示態様を変えたものである。図5(A)はピンク色や白色を基調とした可愛らしい表示態様の一例であり、図5(B)キャラクターをあしらった表示態様の一例であり、図5(C)は金色や黒色を基調とした派手な表示態様の一例である。
【0060】
このように、情報記憶装置2を使って、ユーザの嗜好に合わせた表示態様に情報画面23に切り替えることが可能となる。なお、情報記憶装置2を用いた更新情報についての詳細は後述する。
【0061】
また、サーバシステム3は、情報検索装置1とネットワーク4を介してデータ通信が可能に構成されており、サーバシステム3を制御する制御装置51と、外部記憶装置53に記憶される第4のデータベース(DB4)52とを有している。サーバシステム3はウェブサイトの検索エンジンを提供するサーバとして構成され、データベース52にはウェブサイト検索用データが記憶されている。情報検索装置1から検索要求があった場合には、第4のデータベース52から要求されたキーワードの検索を行い、検索結果を情報検索装置1に送信する。このように情報検索装置1は、サーバシステム3を介してウェブサイトの情報を取得することができる。
(2)情報検索装置による処理
以下に、情報検索装置1が備える制御装置により実行される本発明の特徴的な処理である検索データ表示処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。この検索データ表示処理は、情報検索装置1が起動している間、繰り返し実行される。なお、従来のナビゲーション装置が実行する、上述した地図表示処理、経路算出処理、および経路案内処理の詳細については、従来手法と同様であるため詳しい説明は省略する。
【0062】
この検索データ表示処理では、まず、検索条件となるキーワードがキーワード入力欄25に入力されたか否かを判定し(S1)、入力されていなければ(S1:NO)、再度S1を繰り返して入力が行われるまで待機する。検索キーワードが入力されていれば(S1:YES)、処理がS2に移行する。
【0063】
次に、重み付け処理を行う(S2)。ここでは、入力された検索キーワードから単語を抽出して、その単語を重み値DB43から検索して複数のデータベースごとの重み値(単語とデータベースとの関連度合を示す値)を抽出し、加算処理して最も数値の大きいデータベースを検索対象のデータベースと決定する。
【0064】
重み値DB43の一例を図7に示す。重み値DB43には複数の単語が登録されており、それぞれの単語には、データベースに関連する度合を示す重み値が複数のデータベースごとに設定されている。この重み値は、予め適切な値を設定しておけばよい。もし、似通った情報が複数のデータベースに格納されている場合には、車両の内部に配置されるデータベース(DB1〜DB3)に対する重み値を高く設定し、車両の外部に配置されるデータベース(DB4)に対する重み値を低く設定してもよい。
【0065】
ここで、例えば、図3に示すように、キーワード入力欄25に入力されたキーワードが「窓」「曇り」である場合には、それらの単語に対応する各データベースの重み値WDBiを抽出し、データベースごとに重み値を加算する。その結果、各データベースの計算結果は、SUM(WDB1)=0.95、SUM(WDB2)=1.25、SUM(WDB3)=0.35、SUM(WDB4)=0.75、となり、計算結果が大きいデータベースから順に優先順位を上位と定める。この場合、優先順位は上位から順にDB2、DB1、DB4、DB3となる。
【0066】
なお、入力された単語に対応する各データベースの重み値WDBiは、tf/idf法など公知の技術を用いることができる。また、単純に単語ごとの重み値を加算処理するのではなく、検索キーワードの入力順序(図3では1番目が「窓」、2番目が「曇り」となっている)によって重み値を変えるなどの公知の技術を用いてもよい。さらに、重み値DB43に登録されていない単語がキーワードとして入力された場合には、その単語の関連語を検索して、そこで抽出された単語の重み値を重み付け処理に用いてもよい。
【0067】
また、情報検索装置1に情報記憶装置2が接続されている場合、情報記憶装置2が記憶する各単語に対する重み値の更新情報に基づいて、重み付け処理にて用いられる重み値DBの重み値が更新される。そして、重み値が更新された場合には、更新後の重み値を用いて、前述の重み付け処理により、各データベースの優先順位を決定する。重み値の変化に伴い検索結果も変化するため、情報記憶装置2を接続することにより、検索時に出力される目的情報の傾向を調整することが可能となる。
【0068】
ここで、更新情報とは、例えば、情報検索装置1の記憶装置40が備える重み値DB43とは異なる新たな重み値DBとすることが考えられる。この場合には、S2の処理にて使用する重み値DBを情報記憶装置2が記憶する重み値DBとするとよい。またそれ以外には、例えば特定の単語に対する重み値を加算または減算するパラメータ情報であってもよい。この場合には、その特定の単語がキーワードとして入力された場合には、そのパラメータ分の重み値を加算または減算して重み付け処理(重み値の加算処理)を行うように構成することが考えられる。
【0069】
フローチャートの説明に戻る。S2の後、検索対象となるデータベースが決定したか否かを判断する(S3)。具体的には、優先順位1位のデータベースが決定していれば、検索対象となるデータベースが決定したと判断する。データベースが決定しない場合とは、例えばキーワードとして入力された単語のいずれもが重み値DBに登録されていない場合である。
【0070】
検索対象となるデータベースが決定していなければ(S3:NO)、処理がS6に移行する。検索対象となるデータベースが決定していれば(S3:YES)、その決定したデータベースに対して検索処理を実行する(S4)。検索処理の具体的な処理は公知であるため詳細な説明は割愛する。
【0071】
次にS4の検索処理にて検索結果(目的情報)が得られたか否かを判断し(S5)、検索結果が得られていなければ(S5:NO)処理がS6に移行する。一方、目的情報の検索結果が得られていれば(S5:YES)、処理がS7に移行する。
【0072】
上記S3にて検索対象データベースが決定しなかった場合、およびS5にて検索結果が得られなかった場合には、エラー処理として、検索結果が得られなかった旨、および異なるキーワードの入力を促す旨を画面に表示する(S6)。その後、処理がS1に戻る。
【0073】
また、S6にて検索結果が得られた場合には、得られた結果が2件以上であるか否かを判断し(S7)、1件しか検出されていなければ(S7:NO)、処理がS10に移行する。一方、2件以上検出されていれば(S7:YES)、図8に示すように検索結果をリスト表示してなる検索リスト60を情報画面23内に提示する(S8)。そして、検索リスト60に挙げられた検索結果の中からユーザによっていずれかの検索結果が選択されるまで待機し(S9:NO)、いずれかの検索結果が選択されれば(S9:YES)、処理がS10に移行する。
【0074】
次に、検索結果を提示する(S10)。
検索結果の提示例を説明する。例えば、図8にて「リアガラスの曇りをとる」が選択された場合、検索結果として図9に示す目的情報(車両の操作マニュアル情報)の画面を表示する。検索結果が1件であった場合には、図8の表示を行うことなく、図9の画面を表示する。
【0075】
また、例えばキーワードを入力して検索された結果が経路算出処理にて用いられる施設名称であった場合、その検索結果を表示する画面には経路案内の目的地として設定するためのボタンが配置される。
【0076】
具体的には、キーワード入力欄25に「近く」「コンビニ」と入力した場合、図7からわかるように、優先順位は上位から順にDB1、DB4、DB3、DB2となり、検索処理はDB1に対して行われる。検索結果の表示画面にはDB1から抽出されたコンビニと共にそのコンビニを目的地として設定するボタンが表示される。そして、そのボタンを押す(画面上でそのボタンを選択して決定する操作を行う)ことで、ワンタッチで経路案内の目的地として設定される。
【0077】
また、例えばキーワード入力欄25に「天気予報」「愛知」と入力した場合、図7からわかるように、優先順位は上位から順にDB4、DB1、DB3、DB2となり、検索処理はDB4に対して行われる。そして、外部のサーバシステム3につながり、愛知県各地の天気予報図が表示される。
【0078】
また、例えばキーワード入力欄25に「卒業」と入力した場合、図7からわかるように、優先順位は上位から順にDB3、DB4、DB1、DB2となり、検索処理はDB3に対して行われる。検索結果の表示画面にはDB3から抽出された音楽データの画面(プレイリスト)と共にその曲を再生するためのボタンが表示され、そのボタンを押すことで再生を開始することができる。
【0079】
このS10の後、本処理を終了する。
(3)発明の効果
以上説明した情報検索装置1であれば、検索キーワードを入力して検索を行うと、重み値DB43(または情報記憶装置2の更新情報)を利用して、複数のデータベースの中から単語の重み値に基づく適切なデータベースが選択され、その選択されたデータベースから抽出された目的情報が出力される。
【0080】
従って、複数のデータベースから目的情報を検索する際に、ユーザが予めデータベースを選択する操作(例えば、目的地検索画面を表示させるといった操作)をする必要がなくなり、簡便に目的の情報を取得できるようになる。また、検索対象となるデータベースはキーワードの重み付けに応じて適切であると思われるものが選択されるため、ユーザの所望する情報を精度よく取得できる。
【0081】
また、本実施例の情報検索装置1では、重み付け処理によって定められた優先順位の低いデータベース、即ち、当該データベースの検索結果をユーザが必要としていない可能性の高いデータベースに対して検索処理を実行せず、優先順位の高いデータベースに絞って検索処理を実行するため、不要な検索処理を無くすことで処理負荷および検索時間を軽減することができる。また、優先順位の高い、即ちユーザが必要としている可能性の高いデータベースから検索処理を実行することで、目的情報を迅速に得ることができる。
【0082】
また、本実施例の情報検索装置1では、情報記憶装置2の接続の有無に応じて、同じ検索キーワードにて検索した場合の検索結果が変化する。よって、情報記憶装置2を接続することで簡便に検索時に出力される目的情報の傾向を調整することができる。さらに、情報記憶装置2を接続することで情報画面23の表示態様を変更することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0083】
例えば、上記実施例においては、図6のS2における重み付け処理によって優先度が最も高いと判定されたデータベースからのみ検索を行う構成を例示したが、優先度が最も高いデータベース以外を検索した結果も出力できるように構成してもよい。その場合、例えば図10に示すフローチャートのように検索データ表示処理を実行するとよい。
【0084】
この図10の検索データ表示処理では、まず、変数iを1に設定する(S21)。
続くS22では検索条件となるキーワードが入力されたか否かを判断し、S23では重み付け処理を行う。このS22およびS23の処理は、図6の検索データ表示処理におけるS1、S2の処理と同様の処理である。
【0085】
次に、S23における重みの計算結果がi番目に多いデータベース、即ち優先順位がi番目のデータベースを選択する(S24)。
次に、検索対象となるデータベースが決定したか否かを判断する(S25)。具体的には、優先順位i番目のデータベースが決定していれば、検索対象となるデータベースが決定したと判断する。検索対象となるデータベースが決定していなければ(S25:NO)、処理がS28に移行する。
【0086】
一方、検索対象となるデータベースが決定していれば(S25:YES)、そのデータベースに対して検索処理を実行し(S26)、検索結果が得られたか否かを判断し(S27)、検索結果が得られていなければ(S27:NO)、処理がS28に移行する。
【0087】
S28のエラー処理は、図6の検索データ表示処理におけるS6の処理と同様の処理であって、S28の後、処理がS22に戻る。
また、S27にて検索結果が得られた場合には(S27:YES)、図8に示すような検索リスト60を情報画面23内に提示する(S29)。
【0088】
次に、検索リスト60における切替ボタン61が押されたか否かを判断する(S30)。切替ボタンが押されていなければ(S30:NO)、検索リスト60に挙げられた検索結果の中からユーザによっていずれかの検索結果が選択されたか否か判断する(S31)。そして、いずれの検索結果も選択されていなければ(S31:NO)、処理がS30に戻る。
【0089】
即ち、このS30、S31のループによって、検索リスト60を表示した状態で、切替ボタン61が押されるか、検索結果が選択されるまで待機することとなる。検索結果が選択された場合(S31:YES)、情報画面23に選択された検索結果を提示し(S32)、本処理を終了する。
【0090】
一方、S30にて切替ボタン61が押された場合(S30:YES)、変数iをi+1にインクリメントし(S33)、続いて、変数iが基準値nより大きいか否かを判断する(S34)。ここでいう基準値nは、情報検索装置が検索可能なデータベースの数である。変数iが基準値nより大きくない場合(S34:NO)、処理がS24に戻る。変数iが基準値nより大きい場合(S34:YES)、変数iを1に戻し(S35)、処理がS24に戻る。
【0091】
即ち、S33からS35の処理によって、S24にて選択するデータベースを、前回検索したデータベースより優先順位の1つ低いものに変更する。そして、前回検索したデータベースが最も優先順位の低いデータベースであった場合には、次は最も優先順位の高いデータベースに変更する。
【0092】
このように検索データ表示処理を実行する情報検索装置であれば、切替ボタン61を押すだけで、情報画面23に表示される情報を、簡便に異なるデータベースから抽出された目的情報に切り替えることができる。
【0093】
なお、上記図10の検索データ表示処理においては、切替ボタン61を押すごとに異なるデータベースの検索を実行する構成を例示しているが、切替ボタン61が押されることをトリガとすることなく、順次異なるデータベースの検索を行うように構成してもよいし、複数のデータベースの検索を同時に行うように構成してもよい。なお、検索処理を行うデータベースの順序を、重み付け処理にて定められた優先順位に従って実行することとしてもよい。そのように構成することで、ユーザが所望していると考えられる目的情報を迅速に出力させることができる。
【0094】
また、上記実施例においては、サーバシステム3はウェブサイトの検索エンジンを提供するサーバとして構成されており、データベース52が有するデータはウェブサイト検索用データである構成を例示した。しかしながら、データベース52の有するデータは、上記データに限定されることなく、様々な分野のデータとすることができる。例えば、サーバシステム3は独自のコンテンツを提供するものであって、データベース52にはそのコンテンツを検索するためのキーワードや、そのコンテンツ自体が記憶されるものとすることができる。
【0095】
また、上記実施例においては、情報検索装置1が有する記憶装置40と、サーバシステム3が有する外部記憶装置53と、に記憶されるデータベースを、検索対象となる検索用データベースとする構成を例示したが、情報検索装置1の外部であって車両の内部に配置され、情報検索装置1と通信可能な外部記憶装置に記憶されるデータベースを検索対象としてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1…情報検索装置、2…情報記憶装置、2a…リボン、3…サーバシステム、4…ネットワーク、11…位置検出装置、12…入力操作機器、12a…操作スイッチ群、12b…リモートコントロール端末、13…表示装置、14…音声出力装置、15…音声入力装置、16…車両情報入力I/F、17…制御装置、20…インパネ、21…ハンドル、22…差込口、23…情報画面、24…地図表示領域、25…キーワード入力欄、26…アイコン表示領域、27…アイコン、28…情報表示領域、31…表示データ処理部、32…音声認識部、33…検索条件入力部、34…範囲切替指示入力部、35…検索範囲決定部、36…検索部、37…情報記憶装置接続I/F、38…通信部、39…提示部、40…記憶装置、41…アプリケーションプログラム、42…地図データ、43…重み値DB、51…制御装置、52…データベース、53…外部記憶装置、60…検索リスト、61…切替ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索キーワードを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記検索キーワードに基づいて、互いに異なる情報が格納された複数の検索用データベースの検索を行い、目的情報を抽出する検索手段と、
前記検索手段により抽出された前記目的情報を出力する出力手段と、を備える情報検索装置であって、
前記入力手段によって入力された検索キーワードと前記複数の検索用データベースとの関連度合に応じて、前記複数の検索用データベースの優先順位を決定する決定手段を備え、
前記出力手段は、前記決定手段により決定された優先順位が高い前記検索用データベースから抽出された前記目的情報を優先的に出力する
ことを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索手段は、前記決定手段により決定された優先順位が最も高い前記検索用データベースの検索を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記検索手段は、前記決定手段により決定された優先順位が高い前記検索用データベースから順に検索を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項4】
複数の単語と、当該単語それぞれに対し、当該単語と前記検索用データベースそれぞれとの関連度合を示す重み値とが記憶されている重み値データベースを有し、
前記決定手段は、前記検索キーワードから単語を抽出して、当該単語に対する前記重み値データベースから抽出した重み値から前記検索キーワードの重み値を計算し、その計算結果に基づいて前記複数の検索用データベースの優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記重み値データベースに記憶された重み値を更新するための更新情報が記憶された情報記憶装置と接続する接続手段を有し、
前記接続手段により前記情報記憶装置と接続された際に、前記重み値データベースに記憶された前記重み値を前記更新情報に基づいて更新する更新手段を備え、
前記決定手段は、前記更新手段により前記重み値が更新された場合、前記更新手段により更新された重み値を用いて前記複数の検索用データベースの優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報検索装置。
【請求項6】
前記情報検索装置は、車両に搭載され、
地図を含む情報画面を表示させる表示手段を備え、
前記情報記憶装置は、前記情報画面の表示に用いられる画像情報が記憶されており、
前記表示手段は、前記接続手段により前記情報記憶装置が接続された際には、前記画像情報を用いて前記情報画面を表示させる
ことを特徴とする請求項5に記載の情報検索装置。
【請求項7】
前記複数の検索用データベースには、前記情報検索装置に搭載された記憶装置に記憶されるデータベースと、前記情報検索装置が通信可能な前記情報検索装置の外部の外部記憶装置に記憶されるデータベースと、が含まれる
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報検索装置。
【請求項8】
前記情報検索装置は、車両に搭載されて用いられるものである
ことを特徴とする請求項7に記載の情報検索装置。
【請求項9】
前記外部記憶装置は、前記車両の内部に配置される
ことを特徴とする請求項8に記載の情報検索装置。
【請求項10】
前記外部記憶装置は、前記車両の外部に配置される
ことを特徴とする請求項8に記載の情報検索装置。
【請求項11】
前記接続手段により請求項5に記載の情報検索装置と接続可能に構成された情報記憶装置であって、
前記情報記憶装置は、前記重み値を更新するための更新情報が記憶されている
ことを特徴とする情報記憶装置。
【請求項12】
前記接続手段により請求項6に記載の情報記憶装置と接続可能に構成された情報記憶装置であって、
前記情報記憶装置は、前記重み値を更新するための更新情報と、前記情報画面の表示に用いられる画像情報と、が記憶されている
ことを特徴とする情報記憶装置。
【請求項13】
コンピュータシステムに、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報検索装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−210136(P2011−210136A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79145(P2010−79145)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】