説明

情報通信端末

【課題】不特定多数が利用する通信端末との無線接続設定情報のセキュリティ確保。
【解決手段】情報通信端末であるデジタルカメラ100の無線通信自動設定部121Bは、格納部121Aに格納した所定の通信端末であるキオスク端末200に無線接続するための無線接続設定情報に基づいて上記キオスク端末200と無線接続を確立し、更新部121Dは、上記キオスク端末200との接続状態、上記キオスク端末200に通信接続された他端末との接続状態、上記キオスク端末200が提供するサービスとの接続状態、上記キオスク端末200に通信接続された他端末が提供するサービスとの接続状態、及び/又は上記サービスの利用状況、が所定条件と合致するか否かを検出する検出部121Cの検出結果に基づいて、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータやキオスク端末等の所定の通信端末に無線接続するデジタルカメラ等の情報通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影した画像は、有線又は無線通信によりパーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)に送信し、そのPCで加工されたりデータベースに蓄積されて、検索/利用されることが行われている。
【0003】
このとき、1台のPCを多くの者が共用するような場合、データセキユリティが十分になされないと、他の者に利用されたくないデータが利用されたり盗まれることがある。特に、画像データは撮影者のプライバシィと直接結び付く可能性が極めて高いデータであり、撮影者が望む者以外には渡したくないし、見たり利用して欲しくない部類のデータである。
【0004】
そこで、特許文献1では、デジタルカメラで撮影した画像をPCで利用する際に、撮影元であるデジタルカメラによる認証を要件としてデータ保護を行なう認証方式を提案している。
【0005】
一方、近年、デジタルカメラで撮影した画像の出力機器として、写真プリントサービスなどの通信端末(キオスク端末)が利用されるようになってきた。このキオスク端末を利用することで、外出先で撮影画像を写真としてプリント出力できる。
【0006】
デジタルカメラと上記のようなPCやキオスク端末等の通信端末との間で行う無線通信においても、当然、セキュリティを確保する必要がある。
【0007】
セキュリティを確保しながら無線LANを利用するための手法としては、コンピュータシステムや通信システムで適用されている「Wi−Fi Protected Setup(WPS)」が知られている。このWPSは、アクセスポイントと使用機器のそれぞれに搭載した専用ボタンを押すことで、ESSID(extended service set identifier)識別子とWPA2(Wi−Fi Protected Access 2)暗号化方式のセキュリティ設定が自動で行われるものである。
【0008】
このWPSを利用することで、デジタルカメラと上記PCやキオスク端末等の通信端末との間で行う無線通信においても、接続とセキュリティの設定を簡単に実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平11−252504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記WPSでは、頻繁に不特定多数の利用者が1つの通信端末(例えばキオスク端末)を使用する場合であっても、識別子や暗号化方式等の無線接続設定情報については同一のデータが交換されるため、過去に当該通信端末を利用した利用者は無線接続設定情報を保持されているため、利用者がお互いにセキュリティ確保できない。即ち、Wi−Fiなどの規格を使って無線接続を行う場合、識別子や暗号化方式(暗号化キー)等の無線接続設定情報でデータヘのアクセス資格を制限しても、キオスク端末の場合、共有で利用するものは一度利用するとその無線接続設定情報を取り出すのは容易であり、無線接続設定情報が知られてしまい、過去に利用した経験者にデータを横取りされてしまう可能性がある。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、不特定多数が利用する通信端末と無線通信しても無線接続設定情報のセキュリティを確保することが可能な情報通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報通信端末の一態様は、
所定の通信端末に無線接続するための無線接続設定情報を格納する格納手段と、
上記格納手段に格納された無線接続設定情報に基づいて上記所定の通信端末と無線接続を確立する無線接続確立手段と、
上記所定の通信端末との接続状態、上記所定の通信端末に通信接続された他端末との接続状態、上記所定の通信端末が提供するサービスとの接続状態、上記所定の通信端末に通信接続された他端末が提供するサービスとの接続状態、及び/又は上記サービスの利用状況、が所定条件と合致するか否かを検出する検出手段と、
上記検出手段の検出結果に基づいて、上記格納手段に格納された無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する無線接続設定情報更新手段と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、不特定多数が利用する通信端末と無線通信しても、所定条件に合致したときに無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新するので、他の利用者と同一の無線接続設定情報が用いられることが無く、無線接続設定情報のセキュリティを確保することが可能となる情報通信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1(A)は、本発明の一実施形態に係る情報通信端末が適用された情報処理システムの構成を示す図であり、図1(B)は、該情報処理システムのより詳細な構成を示す図である。
【図2】図2は、一実施形態に係る情報通信端末としてのデジタルカメラ及び通信端末としてのキオスク端末における無線通信自動設定処理のフローチャートを示す図である。
【図3】図3は、デジタルカメラ及びキオスク端末における無線通信処理のフローチャートを示す図である。
【図4】図4は、デジタルカメラ及びキオスク端末における無線通信処理の別の例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0016】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る情報通信端末が適用された情報処理システムは、図1(A)に示すように、本発明の第1実施形態に係る情報通信端末としてのデジタルカメラ100と、該デジタルカメラ100が接続される所定の通信端末としてのキオスク端末200と、該キオスク端末200が接続される管理サーバ300と、から構成される。また、無線通信機能を持たないキオスク端末200でもデジタルカメラ100と無線通信可能とするためのアクセスポイント400を含む。
【0017】
デジタルカメラ100は、無線通信機能を持ち、写真画像を記録する記憶媒体が内蔵されている。キオスク端末200は、アクセスポイント400を介して上記デジタルカメラ100と無線により接続する通信機能と、上記デジタルカメラ100の記憶媒体に記録された写真画像を表示して、ネットワーク経由で他の管理サーバ300に各種情報を問い合わせる機能とを備えた機器である。このキオスク端末200は、各地の店舗等に設置されるものであるが、図1(A)では、図面の簡略化のために代表して一つのみを示している。管理サーバ300は、課金管理、コンテンツ管理、写真画像の一時保管管理、写真の印刷などの機能を備え、上記ネットワークを介してキオスク端末200によって制御される機器である。
【0018】
上記デジタルカメラ100は、具体的には、図1(B)に示すように、カメラ機能部110、情報端末部120、アンテナ130、記憶媒体140、デジタル/アナログ変換機150、スピーカ160、及びLANコネクタ170から構成されている。
【0019】
カメラ機能部110は、撮影レンズや撮像素子等を含む撮像モジュール111と、該撮像モジュール111で得られた画像信号に対してガンマ補正やホワイトバランス等の信号処理を施したり、圧縮処理等を行う画像エンジンLSI112と、を含む。
【0020】
情報端末部120は、CPUやメモリから構成されるサービス(アプリケーション)実行部121と、該サービス実行部121に接続された操作部122、LED123、IrDA124、無線LANモジュール125、及び表示機LCD126とからなる。
【0021】
ここで、サービス実行部121は、一つ以上のサービス(アプリケーション)を実行すると共に、情報端末部120の各種機能を制御するものである。なお、このサービス実行部121は、CPU内、あるいは外部不揮発性メモリ等に格納されている情報処理プログラムをCPUで順次処理していくことで、情報端末部120が有する各種機能を実現するように構成されている。また、このサービス実行部121は、格納部121A、無線通信自動設定部121B、検出部121C、更新部121D、及び履歴記憶部121Eを備えている。
【0022】
上記格納部121Aは、キオスク端末200に無線接続するための無線接続設定情報を格納する格納手段として機能する。上記無線通信自動設定部121Bは、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報に基づいてキオスク端末200と無線接続を確立する無線接続確立手段として機能する。上記検出部121Cは、キオスク端末200との接続状態、キオスク端末200に通信接続された他端末との接続状態、キオスク端末200が提供するサービスとの接続状態、キオスク端末200に通信接続された他端末が提供するサービスとの接続状態、及び/又は上記サービスの利用状況、が所定条件と合致するか否かを検出する検出手段として機能する。上記更新部121Dは、上記検出部121Cの検出結果に基づいて、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する無線接続設定情報更新手段として機能する。上記履歴記憶部121Eは、上記更新部121Dにより、上記無線接続設定情報が無効化、消去、及び/又は更新される前に、現在の無線接続設定情報の少なくとも一部を記憶する履歴記憶手段として機能する。
【0023】
操作部122は、シャッタ釦や十字釦等のユーザが操作する部材である。LED123は、ユーザに当該デジタルカメラ100の状態を告知するための発光部である。IrDA124は、赤外線により外部に情報を発信するための赤外光の発光部である。無線LANモジュール125は、アンテナ130を使用してキオスク端末200と無線通信を行うものである。表示機LCD126は、上記カメラ機能部110で撮像した写真画像を表示したり、操作部122の操作に応じてメニューや各種情報を表示するものである。
【0024】
記憶媒体140は、上記カメラ機能部110で撮像した写真画像を保存するためのメモリカード等であり、該デジタルカメラ100に内蔵して取り外しができないものであっても良いし、該デジタルカメラ100に対して着脱自在なものであっても構わない。
【0025】
デジタル/アナログ変換機150は、サービス実行部121で発生した、ユーザに当該デジタルカメラ100の状態を告知するためのメッセージをアナログの音声信号に変換して、スピーカ160によって発声するためのものである。
【0026】
そして、LANコネクタ170は、ケーブルによりインターネット等のネットワークに有線接続するためのものである。
【0027】
また、キオスク端末200は、具体的には、図1(B)に示すように、情報端末部210、プリンタ220、及びLANコネクタ230から構成されている。
【0028】
情報端末部210は、CPUやメモリから構成されるサービス(アプリケーション)実行部211と、該サービス実行部211に接続された操作部212、LED213、IrDA受信部214、及び表示機LCD215とからなる。
【0029】
ここで、サービス実行部121は、一つ以上のサービス(アプリケーション)を実行すると共に、情報端末部210の各種機能を制御するものである。なお、このサービス実行部211は、CPU内、あるいは外部不揮発性メモリ等に格納されている情報処理プログラムをCPUで順次処理していくことで、情報端末部210が有する各種機能を実現するように構成されている。また、このサービス実行部211は、無線通信自動設定部211A、無線接続情報生成部211B、及び格納部211Cを備えている。上記無線接続情報生成部211Bは、無線接続設定情報を生成する無線接続情報生成手段として機能する。上記無線通信自動設定部211Aは、アクセスポイント400を介して上記デジタルカメラ100からの無線接続要求を受信する受信手段、上記無線接続情報生成部211Bで生成された無線接続設定情報をアクセスポイント400を介して上記デジタルカメラ100に送信する送信手段、及び上記無線接続設定情報に基づいて、アクセスポイント400を介して上記デジタルカメラ100と無線接続を確立する接続手段、として機能する。なお、上記無線接続情報生成部211Bは、該無線通信自動設定部211Aでの上記無線接続要求に基づいて、無線接続設定情報を生成する。上記格納部211Cは、上記無線接続情報生成部211Bで生成された無線接続設定情報を格納する。
【0030】
操作部212は、各種釦等のユーザが操作する部材である。LED213は、ユーザに当該キオスク端末200の状態を告知するための発光部である。IrDA受信部214は、赤外線により外部からの情報を受信するための赤外光の受光部である。表示機LCD215は、上記デジタルカメラ100から受信した写真画像を表示したり、操作部122の操作に応じてメニューや各種情報を表示するものである。なお、上記操作部212は、この表示機LCD215の画面上にタッチキーとして構成することで、釦部材の個数を増やすことなく、多数の釦を設けたのと同様の効果が得られる。
【0031】
プリンタ220は、上記デジタルカメラ100から受信した写真画像を印刷するためのものである。場合によっては、このプリンタ220を備えないキオスク端末200も構成できる。
【0032】
そして、LANコネクタ230は、ケーブルによりインターネット500等のネットワークに有線接続するためのものであり、ネットワークを介して管理サーバ300と通信可能となっている。
【0033】
また、アクセスポイント400は、具体的には、図1(B)に示すように、無線LANモジュール410とアンテナ420とから構成されている。
【0034】
無線LANモジュール410は、キオスク端末200と有線接続され、アンテナ420を使用してデジタルカメラ100とキオスク端末200との間の無線通信を行うものである。
【0035】
次に、このような構成の情報処理システムの動作を説明する。
デジタルカメラ100とキオスク端末200とで無線LANを経由して通信を開始するにあたり、通信の初期設定を確立するのに必要な設定をデジタルカメラ100及び/又はキオスク端末200側にしておく。これにより、デジタルカメラ100からのキオスク端末200との通信を起動することが可能になり、通信開始のキオスク端末200側の処理量を低減することができる。
【0036】
従来、デジタルカメラ100とキオスク端末200とをUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで接続し、ネットワークの設定情報を交換して初期設定を簡単に登録し、その後、デジタルカメラ100の電源を起動させ、通信をするといったことが行われている。
【0037】
この初期設定を無線で行う場合、WPS(Wi−Fi Protected Setup)と称される、無線LAN機器の接続とセキュリティの設定を利用する。このWPSは、無線LAN関連の業界団体「Wi−Fiアライアンス」が仕様を固め、2007年1月から対応機器の認定を行っているものである。
【0038】
WPSは、クライアント(子機)としてデジタルカメラ100を無線LANに登録するしくみを提供する。デジタルカメラ100のクライアントの登録などを担う機器をレジストラと呼ぶ。このWPSで用意されている仕組みは、プッシュボタン方式と、PIN(personal identification number)コード方式と、の2通りがある。
【0039】
プッシュボタン方式では、アクセスポイントとクライアントのそれぞれに搭載した専用ボタンを押せば、ESSID(extended service set identifier)とWPA2(Wi−Fi Protected Access 2)のセキュリティ設定が完了する。この場合は、アクセスポイントがレジストラの役割を果たす。このプッシュボタン方式は、クライアントがゲーム機やプリンタのようにキーボードを装備しない機器に向く方式である。
【0040】
一方、PINコード方式では、クライアントに予め割り振られた4桁あるいは8桁の数字を、すでにネットワークに参加している機器からレジストラに登録する。この場合、ESSIDとWPA2の設定が施された状態でクライアントとアクセスポイントの接続が成立する。
【0041】
ここで、IEEE802.11の通信プロトコルについて説明を行うと、無線LANにおけるネットワーク識別子の一つとしてESSIDを利用している。ESSIDは所謂ネットワーク名としての役割を果たす。
【0042】
インフラストラクチャモードのネットワーク構成の場合、基本となる一つのアクセスポイントと、その配下の複数の無線LAN端末で構成されるネットワークをBSS(Basic Service Set)と呼ぶが、その際に使用する識別子をBSSIDと呼ぶ。また、複数のBSSで構成されるネットワークのことをESSと呼び、その際に使用される識別子をESSIDと呼ぶ(本明細書では、特に記述がない場合、SSIDはこのESSIDを指しているものとする)。SSIDの設定は、意図しないネットワークに繋がらないようにするため、又は繋ぐ端末あるいは機器を識別するためのものである。つまり、アクセスポイントと無線LAN端末は同じSSIDを設定しないと接続が不可能になる。この機能を使ってある程度使用者を制限することができるが、アクセスポイントはビーコンと呼ばれるパケットデータを周期的に配信している。このビーコンパケットの中には、無線LAN端末が接続に必要なアクセスポイントのSSID名が含まれているので、この電波が届く範囲の無線LAN端末にアクセスポイントの存在を知らせている。また、SSID名を知ることができるので、このビーコンのSSIDで接続先を設定し、下記の手順で自動的に接続を行う。
【0043】
ビーコンのデータ構成は、データ部(要素ID、送信するコマンドの長さ、ID、フォーマットタイプなどの情報が含まれる)と、アプリケーション部(デバイスタイプ、UUID、サービス参照URL、デバイス名、IPアドレスが含まれる)と、からなる。本実施形態では、デジタルカメラ100のサービス実行部121の無線通信自動設定部121Bが、デバイス(デジタルカメラ)検出用の情報を上記アプリケーション部に含めたビーコンを、無線LANモジュール125によりアンテナ130より発信する。
【0044】
図2は、本情報処理システムにおけるデジタルカメラ100のサービス実行部121及びキオスク端末200のサービス実行部211における無線通信自動設定処理のフローチャートを示す図である。なおここでは、プッシュボタン方式の場合を例に説明する。
【0045】
無線通信できるデジタルカメラ100が、アクセスポイント400に接続されたキオスク端末200と通信できるエリア内に入ると、その事がデジタルカメラ100側の表示機LCD126で表示される。
【0046】
ここで、デジタルカメラ100の操作部122の接続開始ボタン(表示機LCD126に擬似的に表示したボタンでも良い)が押されて、接続開始指示がなされると(ステップS101)、デジタルカメラ100から、キオスク端末200(アクセスポイント400)に対して、IEEE802.11シーケンスを利用してビーコンにネットワーク参加を開始するための情報(SSID)を含めて送信する(ステップS102)。
【0047】
キオスク端末200においては、アクセスポイント400を介してそのビーコンを受信すると、アクセスポイント400を介してその応答を返す(ステップS201)。
【0048】
デジタルカメラ100では、上記応答の受信に応じて、更に、無線設定の開始要求つまり無線接続要求を送信した後(ステップS103)、キオスク端末200からの応答待ちとなる(ステップS104)。
【0049】
キオスク端末200において、上記デジタルカメラ100からの無線接続要求を受信したならば、それからある所定時間内に当該キオスク端末200(あるいはアクセスポイント400)の開始ボタン(表示機LCD215に擬似的に表示したボタンでも良い)が押されるのを待つ(ステップS202)。そして、その所定時間内に上記開始ボタンが押されると、無線通信を行うための第1の暗号キーをアクセスポイント400を介してデジタルカメラ100に送信し、デジタルカメラ100からのその受信応答に応じて、無線接続情報生成部211Bにて、通信のセキュリティを確保するための、無線通信設定に利用される無線接続設定情報(暗号キー、暗号方法)を第2の暗号キーとして生成して、格納部211Cに格納すると共に、その第2の暗号キーを上記第1の暗号キーを使って暗号化して、アクセスポイント400を介してデジタルカメラ100に送信する(ステップS203)。
【0050】
デジタルカメラ100では、上記第1の暗号キーの受信に応じて(ステップS104)、その第1の暗号キーの受信応答をキオスク端末200に送信し、その後に送信されてくる第2の暗号キーを受信する(ステップS105)。そして、その第2の暗号キーを先に受信した第1の暗号キーにより復元し、得られた無線接続設定情報(暗号キー、暗号方法)を、メモリのユーザが見ることができない領域に設けた格納部121Aに格納することとなる。
【0051】
以上のように、デジタルカメラ100の接続開始ボタンとキオスク端末200(あるいはアクセスポイント400)の開始ボタンとが所定時間内に同時に押されたことを契機に、無線接続で情報を交換し、無線通信するための無線接続設定情報が暗号化されてキオスク端末200からデジタルカメラ100に転送される。
【0052】
また、上記のようなプッシュボタン方式ではなく、PINコード方式を利用する場合には、キオスク端末200にPINコードが入力されたことを契機として、PINコードによって選定した接続先に対して第1の暗号キーを交換し、無線通信するための無線接続設定情報(第2の暗号キー)が第1の暗号化キーにより暗号化されてキオスク端末200からデジタルカメラ100に転送されるようにすれば良い。上記PINコードの入力法としては、例えば、表示機LCD215と操作部212によるグラフィックユーザインターフェースを利用して入力する方法や、赤外線通信で入手する方法、バーコードを読み取って入力する方法、等を用いることができる。
【0053】
以上のような無線通信自動設定処理が完了した後は、デジタルカメラ100から、無線LANネットワークを経由して、キオスク端末200との通信を起動する起動ステップ(例えば、HTTP(Hypertext transfer protocol)による通信プロセスの部分)と、デジタルカメラ100から、無線LANネットワークを経由して、キオスク端末200と通信を行う通信ステップと、を順に実行して、デジタルカメラ100内部に記録されている写真を閲覧などアプリケーションを実行する。これは、上記無線通信自動設定処理を行った後であれば、何時でも実行することができる。
【0054】
図3は、これら起動ステップ及び通信ステップを含む無線通信処理のフローチャートを示す図である。
【0055】
まず、起動ステップにおいては、デジタルカメラ100からキオスク端末200に対して、ネットワーク参加を開始するためのネットワーク参加情報を転送する(ステップS111)。
【0056】
キオスク端末200のサービス実行部211の無線通信自動設定部211Aは、そのネットワーク参加情報を受信すると(ステップS211)、ネットワーク参加確認処理を実行して、当該デジタルカメラ100に参加許可の信号を応答する(ステップS212)。
【0057】
デジタルカメラ100は、この参加許可応答を受信すると(ステップS112)、当該デジタルカメラ100自身のアドレスを、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報(第2の暗号キー)を用いて暗号化して、キオスク端末200に送信する。キオスク端末200では、そのアドレスを受信して、格納部211Cに格納された無線接続設定情報(第2の暗号キー)を用いてそれを復元し、アドレス解決を行い、認証データ要求をデジタルカメラ100に送信する。デジタルカメラ100では、その認証データ要求の受信に応じて、認証データを、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報(第2の暗号キー)を用いて暗号化して、キオスク端末200に送信する(ステップS113)。
【0058】
キオスク端末200では、その認証データを受信すると(ステップS213)、格納部211Cに格納された無線接続設定情報(第2の暗号キー)を用いてそれを復元し、認証処理を行い、認証OKとなれば、デジタルカメラ100側にサービス情報を送信する(ステップS214)。
【0059】
デジタルカメラ100は、このサービス情報を受けると(ステップS114)、特に図示はしないが、その内容を識別して、デジタルカメラ100がキオスク端末200に対して既存のUPnP(Universal PnP)等の手順を起動することを指示し、その指示に応じて、特に図示はしないが、キオスク端末200からUPnP仕様に基づく通信ステップが実行されることになる。即ち、デジタルカメラ100では、データ情報の送信処理を実行し、キオスク端末200では、そのデータ情報の受信処理を実行していくこととなる。このデータ情報の送受信も、上記格納部121A,211Cに格納された無線接続設定情報に従って実施される。
【0060】
利用されるサービスとしては、例えば、デジタルカメラ100の記憶媒体140に記憶された写真画像のプリント等がある。この場合には、キオスク端末200のサービス実行部211は、デジタルカメラ100に対して、記憶媒体140に記憶されている写真画像の画像ファイルの内、予め設定されている所定の条件(ファイル情報(更新時間や作成時間、アクセス時間、ファイル名)や画像ファイルのヘッダに含まれている属性情報(画像サイズ、撮影情報、サムネイル画像、等)に合致する画像ファイルのファイル情報と、その画像ファイルのヘッダに含まれているサムネイル画像データとを順次転送する転送要求を行う。デジタルカメラ100はこの転送要求を受けて、上記所定の条件に合致するデータをキオスク端末200に送信し、キオスク端末200は、当該データを受信する。
【0061】
その後、ユーザは、キオスク端末200に送信されたサムネイル画像により印刷や管理サーバ300への保管を望む写真画像データを検索した後、キオスク端末200を操作してその画像データをデジタルカメラ100からキオスク端末200に転送して、確認の上、管理サーバ300への保管や、当該キオスク端末200のプリンタ220または管理サーバ300が提供するプリントサービスによる印刷、等を実施することができる。
【0062】
そして、このようなサービス利用の終了が指示されたならば、キオスク端末200は、サービス利用を終了して、デジタルカメラ100に対してサービスの終了を送信する(ステップS215)。
【0063】
デジタルカメラ100においては、上記サービス終了を受信すると、サービス実行部121の検出部121Cが、後述するような、キオスク端末200との接続状態、キオスク端末200に通信接続された他端末(例えば、他のデジタルカメラや携帯端末、管理サーバ300)との接続状態、キオスク端末200が提供するサービスとの接続状態、キオスク端末200に通信接続された他端末が提供するサービスとの接続状態、及び/又は上記サービスの利用状況、が所定条件と合致するか否かを検出し、所定条件と合致することを検出した場合には、更新部121Dにより、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報の一部、又は全部が、無効化、消去、又は更新される(ステップS115)。
【0064】
ここで、上記所定条件としては、以下のような条件が考えられる。
【0065】
(1) 無線接続が一定時間以上接続されたこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200との接続時間、上記キオスク端末200に通信接続された他端末との接続時間、上記キオスク端末200が提供するサービスとの接続時間、又は上記キオスク端末200が提供するサービスの利用時間が所定時間以上となったことを検出し、何れかが所定時間以上となった場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
【0066】
(2) 無線接続が一定時間以上切断されたこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200との接続、上記キオスク端末200に通信接続された他端末との接続、上記キオスク端末200が提供するサービスとの接続、又は上記キオスク端末200が提供するサービスの利用が所定時間以上切断されていることを検出し、何れかが所定時間以上切断された場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
【0067】
(3) 無線接続が一定回数以上接続されたこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200との接続回数、上記キオスク端末200に通信接続された他端末との接続回数、上記キオスク端末200が提供するサービスとの接続回数、又は上記キオスク端末200が提供するサービスの利用回数が所定値以上であるか否かを検出し、何れかが所定値以上であった場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
【0068】
(4) 無線通信を行うとき、マルチキャストで所定のキオスク端末200が提供するサービスを検出して、該サービスと接続を行い、該サービスに関連する所定のデータを送受信したこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200が提供するサービスと所定のデータを送信及び/又は受信したか否かを検出し、その所定のデータを送信及び/又は受信した場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
なお、上記所定のデータとしては、サービスの終了、つまりサービスを使い終わったことを示すデータである。
【0069】
(5) 無線通信を行うとき、マルチキャストで所定のキオスク端末200が提供するサービスを検出して、該サービスと接続を行い、該サービスに関連する情報をキオスク端末200と所定の時間以上及び/又は所定回数以上送受信したこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200が提供するサービスと所定時間以上及び/又は所定回数以上、データの送信及び/又は受信を行ったか否かを検出し、所定時間以上及び/又は所定回数以上行った場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
【0070】
これは、例えば、キオスク端末200から配信される画像データ、音楽データ、動画データ、ゲームデータ又はテキストデータを所定時間以上及び/又は所定回数以上、ダウンロードした場合等である。
【0071】
図4は、上記条件(5)として所定回数以上の音楽のダウンロードを条件とした場合の無線通信処理のフローチャートを示す図である。ここで、デジタルカメラ100側のステップS111乃至ステップS114、キオスク端末200側のステップS211乃至ステップS214は、上述した通りなので、ここではその説明を省略する。
【0072】
キオスク端末200において、例えば、表示機LCD215と操作部212によるグラフィックユーザインターフェースを利用して、課金情報つまり上記所定回数であるサービス利用回数Nが設定入力される(ステップS221)。そして、その課金情報をデジタルカメラ100に送信する。なお、この課金情報は、上記所定回数の情報以外に、該キオスク端末200が提供するサービスに関する情報として、接続先、ID、パスワード、サービスメニュー等を含む。
【0073】
デジタルカメラ100では、その課金情報を受信して(ステップS121)、音楽ダウンロード等のサービスの開始/終了を選択し(ステップS122)、サービス開始/終了をキオスク端末200に送信する。また、サービス終了が選択されたのでなければ(ステップS123)、選択した音楽のダウンロードをキオスク端末200に要求して、音楽データを受信するダウンロード処理を実施する(ステップS124)。
【0074】
即ち、キオスク端末200においては、サービス開始を受信すると(ステップS222)、サービス利用回数Nを「−1」し(ステップS223)、その結果としてサービス利用回数Nが「0」より小さくなったか否かを判別する(ステップS224)。そして、N<0でないならば、指定された音楽データをデジタルカメラ100に送信する(ステップS225)。あるいは、音楽データ自体は別途PCと略記等を介してデジタルカメラ100にダウンロードしておくことも可能であり、その視聴を可能とするためのセキュリティコードを配信するような形態であっても構わない。
【0075】
こうして、上記ステップS221で設定されたN回分の利用されるまで、サービスを利用することができる。
【0076】
そして、N回分のサービス利用を行うと、上記ステップS224でサービス利用回数Nが「0」より小さくなったと判断され、その場合には、キオスク端末200は、サービス利用を終了して、デジタルカメラ100に対してサービスの終了を送信する(ステップS215)。
【0077】
デジタルカメラ100においては、上記サービス終了を受信すると、サービス実行部121の検出部121Cが、上記条件(5)を検出して、更新部121Dにより、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報の一部、又は全部が、無効化、消去、又は更新される(ステップS115)。
【0078】
なお、上記N回分のサービスを利用する前に、上記ステップS122でサービス終了を選択した場合には、サービス終了がキオスク端末200に送信される。また、サービス終了が上記ステップS123で判定され、ステップS115にて、サービス実行部121の検出部121Cが、上記条件(4)を検出して、更新部121Dにより、上記格納部121Aに格納された無線接続設定情報の一部、又は全部が、無効化、消去、又は更新されることとなる。
【0079】
上記所定条件については、更に以下のような条件が考えられる。
【0080】
(6) 無線通信を行うとき、マルチキャストで所定のキオスク端末200が提供するサービスを検出して、該サービスと接続を行い、該サービスに関連するデータをキオスク端末200以外と送受信したことを検出する
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200が提供するサービスに関連するデータを、上記サービスを提供するキオスク端末200とは異なる端末と送信及び/又は受信したか否かを検出し、異なる端末と送信及び/又は受信したことを検出した場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
ここで、異なる端末とは別のデジタルカメラや管理サーバ300を含む。
【0081】
(7) 初期に接続を行ったキオスク端末200が提供するサービスと異なるサービスに一定回数以上又は一定時間以上、接続を行ったこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200に通信接続された他端末が提供する第1のサービスと接続の後、上記第1のサービスとは異なる第2のサービスに所定回数以上、及び/又は所定時間以上、接続及び/又は利用したか否かを検出し、第2のサービスに所定回数以上、及び/又は所定時間以上、接続及び/又は利用したことを検出した場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
【0082】
(8) 接続を行ったキオスク端末200が提供するサービスから切断要求がきたこと
上記検出部121Cは、上記キオスク端末200が提供するサービスから切断要求を受信したか否かを検出し、受信した場合には、上記更新部121Dは、上記格納部121Aに格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する。
これは、例えば、定期購読を中止したメールマガジンを購読しようとした際や、脱退した会員制サービスを受けようとした際に、当該サービスから切断要求を受ける場合である。
【0083】
なお、上記更新部121Dにおける接続設定情報の更新としては、上記無線通信自動設定処理によって設定される無線接続設定情報の直前まで設定されていた情報、つまり一つ前の無線接続設定情報に戻すことが考えられる。これにより、自宅や会社等で通常使用している設定に容易に戻すことができる。
【0084】
また、上記ステップS122で上記N回分のサービスを利用する前にサービス終了を選択した場合などでは、上記更新部121Dは、SSIDと暗号化キー及び暗号化方式又は送信先のキオスク端末200の情報又は接続したときの日時の情報(それぞれのコードを1つのコードにするかテーブルデータと比較して変換する)から再接続確認用の無線接続設定情報を生成して、格納部121Aに格納すると共に、キオスク端末200にも送信して格納部211Cに格納しておくようにしても良い。これにより、残りの回数分のサービスの提供を受けられるようになる。
【0085】
また、上記更新部121Dによって、上記無線接続設定情報が無効化、消去、及び/又は更新される前に、履歴記憶部121Eにより、現在の無線接続設定情報の少なくとも一部を記憶するようにしておくことが好ましい。
【0086】
例えば、履歴記憶部121Eには、無線通信が切断されたときの来歴を記録しておく。あるいは、接続を行ったキオスク端末200の情報及び接続来歴(日時情報も含む)を記憶しても良い。この履歴記憶部121Eに来歴を記憶する際に、表示機LCD126に表示しても良い。勿論、履歴記憶部121Eに記憶された来歴は、必要により何時でも表示機LCD126に表示できるようにしておく。
【0087】
また、上記更新部121Dにおいて、上記接続設定情報の一部又は全部を更新するとき、上記履歴記憶部121Eに記憶された来歴に基づいて上記無線接続設定情報の更新を行うようにしても構わない。
【0088】
以上のように、本一実施形態によれば、不特定多数が利用するキオスク端末200と無線通信しても、所定条件に合致したときに無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新するので、他の利用者と同一の無線接続設定情報が用いられることが無く、無線接続設定情報のセキュリティを確保することが可能となる。
【0089】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0090】
例えば、無線接続情報生成部211Bはキオスク端末200ではなく、アクセスポイント400が備えていても良い。
【0091】
また、情報通信端末としてデジタルカメラを例に説明したが、携帯電話機やPDA等、他の携帯可能な情報通信端末であれば、どのようなものでも良い。同様に、該情報通信端末が無線通信する所定の通信端末としてキオスク端末を例に説明したが、PC等、他の端末であっても構わない。
【符号の説明】
【0092】
100…デジタルカメラ、 110…カメラ機能部、 111…撮像モジュール、 112…画像エンジンLSI、 120,210…情報端末部、 121,211…サービス実行部、 121A,211C…格納部、 121B,211A…無線通信自動設定部、 121C…検出部、 121D…更新部、 121E…履歴記憶部、 122,212…操作部、 123,213…LED、 124…IrDA、 125,410…LANモジュール、 126,215…表示機LCD、 130,420…アンテナ、 140…記憶媒体、 150…デジタル/アナログ変換機、 160…スピーカ、 170,230…LANコネクタ、 200…キオスク端末、 211B…無線接続情報生成部、 214…IrDA受信部、 220…プリンタ、 300…管理サーバ、 400…アクセスポイント、 500…インターネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信端末に無線接続するための無線接続設定情報を格納する格納手段と、
上記格納手段に格納された無線接続設定情報に基づいて上記所定の通信端末と無線接続を確立する無線接続確立手段と、
上記所定の通信端末との接続状態、上記所定の通信端末に通信接続された他端末との接続状態、上記所定の通信端末が提供するサービスとの接続状態、上記所定の通信端末に通信接続された他端末が提供するサービスとの接続状態、及び/又は上記サービスの利用状況、が所定条件と合致するか否かを検出する検出手段と、
上記検出手段の検出結果に基づいて、上記格納手段に格納された無線接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新する無線接続設定情報更新手段と、
を具備することを特徴とする情報通信端末。
【請求項2】
上記無線接続設定情報更新手段により、上記無線接続設定情報が無効化、消去、及び/又は更新される前に、現在の無線接続設定情報の少なくとも一部を記憶する履歴記憶手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項3】
上記接続設定情報更新手段は、上記接続設定情報の一部又は全部を更新するとき、上記履歴記憶手段に記憶された設定情報に基づいて上記接続設定情報の更新を行うことを特徴とする請求項3に記載の情報通信端末。
【請求項4】
上記検出手段は、上記所定の通信端末との接続時間、上記他端末との接続時間、上記サービスとの接続時間、又は上記サービスの利用時間が所定時間以上となったことを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記所定通信端末との接続時間、上記他端末との接続時間、上記サービスとの接続時間、又は上記サービスの利用時間が所定時間以上となった場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項5】
上記検出手段は、上記所定の通信端末との接続、上記他端末との接続、上記サービスとの接続、又は上記サービスの利用が所定時間以上切断されていることを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記所定の通信端末との接続、上記他端末との接続、上記サービスとの接続、又は上記サービスの利用が所定時間以上切断された場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項6】
上記検出手段は、上記所定の通信端末との接続回数、上記他端末との接続回数、上記サービスとの接続回数、又は上記サービスの利用回数が所定値以上であるか否かを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記所定の通信端末との接続回数、上記他端末との接続回数、上記サービスとの接続回数、又は上記サービスの利用回数が所定値以上であった場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項7】
上記検出手段は、上記サービスと所定のデータを送信及び/又は受信したか否かを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記サービスと所定のデータを送信及び/又は受信した場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項8】
上記検出手段は、上記サービスと所定時間以上及び/又は所定回数以上、データの送信及び/又は受信を行ったか否かを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記サービスと所定時間以上及び/又は所定回数以上、データの送信及び/又は受信を行った場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項9】
上記検出手段は、上記サービスに関連するデータを、上記サービスを提供する端末とは異なる端末と送信及び/又は受信したか否かを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記サービスに関連するデータを、上記サービスを提供する端末とは異なる端末と送信及び/又は受信したことを検出した場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項10】
上記検出手段は、上記所定の通信端末に通信接続された他端末が提供する第1のサービスと接続の後、上記第1のサービスとは異なる第2のサービスに所定回数以上、及び/又は所定時間以上、接続及び/又は利用したか否かを検出し、
上記接続設定情報更新手段は、上記所定の通信端末に接続された他端末が提供する第1のサービスと接続の後、上記第1のサービスとは異なる第2のサービスに所定回数以上、及び/又は所定時間以上、接続及び/又は利用したことを検出した場合には、上記格納手段に格納された接続設定情報の一部、又は全部を、無効化、消去、又は更新することを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−245839(P2010−245839A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92338(P2009−92338)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】