所在検索システム、被検索端末装置、管理装置、検索端末装置、被検索端末装置の制御方法、被検索端末装置の制御プログラム
【課題】被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末の位置を知ることを防止することができる所在検索システム等を提供すること。
【解決手段】被検索端末装置20は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、管理装置50から所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、位置対応隠語情報格納手段から現在位置情報に示される被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、管理装置50に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有する。
【解決手段】被検索端末装置20は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、管理装置50から所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、位置対応隠語情報格納手段から現在位置情報に示される被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、管理装置50に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを利用した所在検索システム、被検索端末装置、管理装置、検索端末装置、被検索端末装置の制御方法、被検索端末装置の制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットなどの通信ネットワークを利用して、他の端末の現在位置に関する情報を提供するシステムにおいて、他の端末の所在を要求する端末装置(以後、検索端末と呼ぶ)に対して、情報交換サーバが、他の端末(以後、被検索端末と呼ぶ)の位置を通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001―308903号公報(図2等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、例えば、検索端末に対して誰にでもわかるような例えば、具体的な座標、ランドマーク、住所、地域コード等によって被検索端末の所在を通知すると、被検索端末の使用者の具体的な位置が知られる。その結果、被検索端末の使用者のプライバシーが害される場合があるという問題がある。
ここで、被検索端末の所在を検索端末に通知するサービスの多くは、パスワードによって検索端末の使用者を限定しているが、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者にパスワードが知られた場合には、被検索端末の使用者のプライバシーを害する意図をもって、このようなサービスが利用される場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末の位置を知ることを防止することができる所在検索システム、被検索端末装置、管理装置、検索端末装置、被検索端末装置の制御方法、被検索端末装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的は、第1の発明によれば、所在検索の対象となる被検索端末装置と、前記被検索端末装置の所在を検索する検索端末装置と、前記検索端末装置から所在検索要求を受信し、前記被検索端末装置に対して、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置と、を有する所在検索システムであって、前記被検索端末装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、前記管理装置から前記所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有し、前記管理装置は、前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段を有することを特徴とする所在検索システムにより達成される。
【0006】
第1の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記位置対応隠語情報格納手段に
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
ここで隠語とは、特定の仲間の間にだけ通用する特別の語である。
例えば、前記特定の隠語設定位置である「東京駅」に対応する隠語は、「例の場所」であるというように、予め設定される。
【0007】
また、前記被検索端末装置は、前記所在情報要求受信手段によって前記管理装置から前記所在情報要求を受信すると、前記現在位置情報生成手段によって前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成することができる。
そして、前記被検索端末装置は、前記位置対応隠語情報取得手段によって前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができ、さらに、前記位置対応隠語情報送信手段によって、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報送信手段によって前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0008】
このため、前記検索端末装置は、例えば、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得することができる。そして、前記検索端末装置の使用者が、被検索端末装置の使用者と共通の隠語を使用するグループ(以後、共通隠語グループと呼ぶ)に属する場合には、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、前記端末装置の所在を知ることができる。
しかし、共通隠語グループに属さない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0009】
前記目的は、第2の発明によれば、検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置であって、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、前記検索端末装置から所在検索要求を受信する管理装置から、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置によって達成される。
【0010】
第2の発明の構成によれば、第1の発明の構成と同様に、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止することができる。
【0011】
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する近接範囲内外判断手段と、前記近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置である。
【0012】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第3の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記近接範囲内外判断手段によって前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断することができ、前記近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す前記近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す前記位置対応隠語情報を前記管理装置を介して前記検索端末装置に送信することができる。
【0013】
第4の発明は、第3の発明の構成において、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する相対移動方向情報生成手段と、前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置である。
【0014】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、さらに、東京駅に近づいている、という情報が、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第4の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記相対移動方向情報生成手段によって、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成することができ、前記相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、東京駅に近づいていることを示す前記位置対応隠語情報を前記管理装置を介して前記検索端末装置に送信することができる。
【0015】
前記目的は、第5の発明によれば、検索端末装置から所在検索要求を受信し、被検索端末装置に対して前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置であって、前記管理装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する管理装置側位置対応隠語情報格納手段と、前記被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する管理装置側現在位置情報取得手段と、前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する管理装置側位置対応隠語情報取得手段と、前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段と、を有することを特徴とする管理装置によって達成される。
【0016】
第5の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段に、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側現在位置情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得することができ、前記管理装置側位置対応隠語情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報送信手段によって、前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信することができる。
このため、前記検索端末装置は、前記位置対応隠語情報を受信することができる。そして、前記検索端末装置の使用者は、前記位置対応隠語情報に示される隠語に対応する位置を知っているから、前記被検索端末装置の所在を知ることができる。
しかし、前記検索端末装置の使用者とは被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者は、前記位置対応隠語情報に対応する前記特定の位置を知らないから、前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止することができる。
【0017】
第6の発明は、第5の発明の構成において、前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する管理装置側近接範囲内外判断手段と、前記管理装置側近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする管理装置である。
【0018】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第6の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側近接範囲内外判断手段によって前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断することができ、前記管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0019】
第7の発明は、第6の発明の構成において、前記被検索端末装置から、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得する管理装置側移動方向情報取得手段と、前記移動方向情報に基づいて、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する管理装置側相対移動方向情報生成手段を有し、前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする管理装置である。
【0020】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、さらに、東京駅に近づいている、という情報が、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第7の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側移動方向情報取得手段によって、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得することができ、前記管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段によって前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、東京駅に近づいていることを示す前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0021】
前記目的は、第8の発明によれば、被検索端末装置の所在検索を要求する検索端末装置であって、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段と、前記検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する検索端末装置側現在位置情報取得手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段と、前記位置対応隠語情報取得手段によって取得した前記位置対応隠語情報を表示する検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段と、を有することを特徴とする検索端末装置によって達成される。
【0022】
第8の発明の構成によれば、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段に特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
そして、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側現在位置情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得することができ、前記検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段によって、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができる。
そして、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段によって、前記位置対応隠語情報を表示することができる。
このため、前記検索端末装置は、例えば、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を表示することができる。そして、前記検索端末装置の使用者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、前記被検索端末装置の所在を知ることができる。
しかし、前記検索端末装置の使用者とは被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0023】
前記目的は、第9の発明によれば、検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、を有することを特徴とする被検索端末装置の制御方法によって達成される。
【0024】
第9の発明の構成によれば、第2の発明の構成と同様に、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0025】
前記目的は、第10の発明の構成によれば、コンピュータに、検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする被検索端末装置の制御プログラムによって達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る所在検索システム10等を示す概略図である。
図1に示すように、所在検索システム10は、端末20、サーバ50、検索端末80等を有する。端末20は、検索端末80による所在検索の対象である。すなわち、端末20は、被検索端末装置の一例である。そして、検索端末80は、端末20の所在を検索する検索端末装置の一例である。
端末20は、位置情報衛星である例えば、GPS(Global Positioning System)衛星12a,12b,12c,12dから位置関連信号である例えば、信号S1,S2,S3及びS4を受信して現在位置を測位するための端末GPS装置30を有する。
端末20は、また、端末通信装置32によって、通信基地局である基地局40、及び、通信網であるインターネット網45を介してサーバ50と通信可能になっている。
検索端末80も、基地局70及びインターネット網45を介してサーバ50と通信可能な構成になっている。また、検索端末80は、サーバ50に対して、端末20の所在の検索を要求するための所在検索要求を送信することができる構成となっている。
【0028】
サーバ50は、検索端末80から、所在検索要求256(図10参照)を受信し、端末20に対して、端末20の所在を示す情報を要求する所在情報要求258(図10参照)を送信する。所在検索要求256は、所在検索要求の一例であり、所在情報要求258は所在情報要求の一例である。そして、サーバ50は、管理装置の一例である。
サーバ50は、検索端末80から、端末20の所在検索要求256を受信すると、端末20に対して所在情報要求258を送信する。そして、サーバ50は、端末20から端末20の所在を示す情報を受信すると、受信した端末20の所在を示す情報を検索端末80に送信するようになっている。
【0029】
このとき、例えば、検索端末80に対して誰にでもわかるような例えば、位置Pや建物14(図1参照)という情報によって端末20の所在を通知すると、端末20の使用者のプライバシーが害される場合がある。パスワードによって検索端末80の使用者を限定したとしても、パスワードが知られた場合には、端末20の使用者のプライバシーを害する意図をもって、端末20と被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者にこのようなサービスが利用される場合がある。
【0030】
そこで、本実施の形態は、以下に説明するように、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止することができるように、検索端末80の使用者に端末20の所在を隠語で通知するようになっている。
そして、端末20と共通の共通隠語グループに属する者にのみ、その共通隠語グループに属する者の使用する端末20の所在を知らせることが予定されている。言い換えると、端末20と共通の共通隠語グループに属さない第三者には、端末20の所在を知らせることが予定されていない。
検索端末80の使用者(図示せず)は、端末20(図示せず)と共通の共通隠語グループに属するとして、以下説明する。
【0031】
端末20及び検索端末80は例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等であるが、これらに限らない。
なお、本実施の形態とは異なり、GPS衛星12a等は、3個以下でもよいし、5個以上でもよい。
【0032】
(端末20の主なハードウエア構成について)
図2は、端末20の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図2に示すように、端末20は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス22を有する。
このバス22には、CPU(Central Processing Unit)24、記憶装置26等が接続されている。記憶装置26は例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。
また、このバスには、各種情報や命令を入力する入力装置28、端末GPS装置30、端末通信装置32、及び、各種情報等を表示するための表示装置34が接続されている。
【0033】
(サーバ50の主なハードウエア構成について)
図3は、サーバ50の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図3に示すように、サーバ50は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス52を有する。
このバス52には、CPU54、記憶装置56、外部記憶装置58等が接続されている。外部記憶装置58は例えば、HD(Hard Disk)である。
また、このバス52には、各種情報や命令等を入力するための入力装置60、端末20及び検索端末80等と通信するためのサーバ通信装置62、及び、表示装置64が接続されている。
【0034】
(検索端末80の主なハードウエア構成について)
図4は、検索端末80の主なハードウエア構成を示す概略図である。
なお、図4に示すように、検索端末80の主なハードウエア構成は、端末20(図2参照)と同様である。
【0035】
(端末20の主なソフトウエア構成について)
図5は、端末20の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図5に示すように端末20は、各部を制御する端末制御部100、図2の端末GPS装置30に対応する端末GPS部102、図2の端末通信装置32に対応する端末通信部104等を有する。
【0036】
端末20は、また、各種プログラムを格納する端末第1記憶部110、各種情報を格納する端末第2記憶部150を有する。
図5に示すように、端末20は、端末第2記憶部150に、位置対応隠語情報データベース152を格納している。
【0037】
図6は、位置対応隠語情報データベース152の一例を示す概略図である。
図6に示すように、位置対応隠語情報データベース152は、複数の基本隠語152a、緯度経度指定情報152b、エリア指定方法152c、エリア追加情報152d1乃至152d4、範囲指定情報152e、同一範囲指定情報152f及び近接範囲指定情報152gが、緯度経度指定情報152bを中心に関連付けて格納されている。
各緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cによって示される位置である後述のポイントQ1(図7(a)参照)、R1(図7(b)参照)、S1(図8(a)参照)及びT1(図8(b)参照)が、特定の隠語設定位置の一例である。基本隠語152aは、位置対応隠語情報の一例である。そして、位置対応隠語情報データベース152は、位置対応隠語情報格納手段の一例である。
なお、ポイントQ1(図7(a)参照)、R1(図7(b)参照)、S1(図8(a)参照)及びT1(図8(b)参照)を総称して、隠語設定位置と呼ぶ。
【0038】
図7及び図8は、基本隠語152aに対応する領域の一例を示す概略図である。
図7(a)は、基本隠語152aの一つである「隠れ家」に対応する領域の一例を示す図である。
図7(a)のポイントQ1は「隠れ家」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「隠れ家」の緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cに基づいて規定されている。このポイントQ1は、隠れ家の緯度経度指定情報152bである北緯36度00分0.00秒、東経137度00分0.00秒の地点である。
そして、図7(a)の同一範囲Q2は、図6の「隠れ家」の同一範囲指定情報152fによって規定されており、ポイントQ1を中心とする半径100メートル(m)の領域である。この半径100メートル(m)は、例えば、端末20の端末GPS装置30(図2参照)の測位精度に基づいて規定されている。端末20は、後述するように、端末20の位置が同一範囲Q2であれば、ポイントQ1に位置するとみなすように構成されている。
図7(a)の近接範囲Q3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、領域Q2の100メートル(m)外側の領域と、同一範囲Q2の間の領域である。端末20は、後述するように、領域Q3に位置する場合には、ポイントQ1の近接範囲内に位置すると判断するように構成されている。
【0039】
図7(b)は、基本隠語152aの「第二のふるさと」に対応する領域を示す概略図である。
図7(b)の指定範囲R1は「第二のふるさと」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「第二のふるさと」に対応する緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152c及びエリア追加情報152d1乃至152d3に基づいて規定されている。この指定範囲R1は、「第二のふるさと」に対応する緯度経度指定情報152bの座標、エリア追加情報152d1、152d2、152d3に示される各座標によって囲まれる領域である。
そして、図7(b)の同一範囲R2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、同一範囲R1を30メートル(m)拡大した領域である。
図7(b)の近接範囲R3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲R2をさらに同一範囲R2の2倍分拡大した領域(すなわち、同一範囲R2の3倍の領域)と、同一範囲R2の間の領域である。
【0040】
図8(a)は、基本隠語152aの「二人の思い出の場所」に対応する領域を示す概略図である。
図8(a)の指定範囲S1は「二人の思い出の場所」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「二人の思い出の場所」の緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cに基づいて規定されている。指定範囲S1は、「二人の思い出の場所」の緯度経度指定情報152bの座標を中心Sとして、範囲指定情報152eに示される距離を半径とする円によって囲まれる領域である。
そして、図8(a)の同一範囲S2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、指定範囲S1を30メートル(m)拡大した領域である。
図8(a)の近接範囲S3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲S2をさらに、同一範囲S2の0.5倍だけ同一範囲S2を拡大した領域(すなわち、同一範囲S2の1.5倍の領域)と、同一範囲S2の間の領域である。
【0041】
図8(b)は、基本隠語152aの「生まれた病院」に対応する領域を示す概略図である。
図8(b)の指定範囲T1は「生まれた病院」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「生まれた病院」に対応する緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152c及びエリア追加情報152d1乃至152d4に基づいて規定されている。指定範囲T1は、「生まれた病院」に対応する緯度経度指定情報152bの座標、エリア追加情報152d1、152d2、152d3及び152d4に示される各座標によって囲まれる領域である。
そして、図8(b)の同一範囲T2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、指定範囲T1を100メートル(m)拡大した領域である。
図8(b)の近接範囲T3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲T2を200メートル(m)拡大した領域と、同一範囲T2の間の領域である。
【0042】
上述の位置対応隠語情報データベース152への基本隠語152a等すべての情報の入力は、端末20の使用者(図示せず)が入力装置28(図2参照)によって自ら実施することができる。
あるいは、エリア指定方法152c、エリア追加情報152d1等、範囲指定情報152e、同一範囲指定情報152f、近接範囲指定情報152gの全部又は一部の項目を予め設定しておき、端末20が実際に特定の場所に位置するときに緯度経度指定情報152bを端末20が自動入力するとともに、端末20の使用者は基本隠語152a及び入力していない項目のみを入力装置28によって入力するようにしてもよい。
あるいは、端末20と検索端末80の間で、位置対応隠語情報データベース152をファイル形式のデータとして送受信し、端末20はそのデータに基づいて、位置対応隠語情報データベース152への基本隠語152a等の入力を自動的に行うようにしてもよい。
【0043】
端末20は、端末通信部104によってサーバ50から所在情報要求258を受信する。すなわち、端末通信部104は、所在情報要求受信手段の一例である。
端末制御部100は、端末通信部104によって受信した所在情報要求258を、端末側所在情報要求153として、端末第2記憶部150に格納する。
【0044】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、測位プログラム112を格納している。測位プログラム112は、端末20が端末側所在情報要求153を受信した場合に、端末制御部100が、端末GPS部102によってGPS衛星12a等(図1参照)からの信号S1等に基づく測位を行って、端末20の現在位置を示す測位位置情報154を生成するための情報である。測位位置情報154は、現在位置情報の一例である。そして、測位プログラム112と端末GPS部102及び端末制御部100は、現在位置情報生成手段の一例である。
測位位置情報154は、端末20の現在位置を例えば、緯度及び経度によって示す情報である。
端末制御部100は、生成した測位位置情報154を端末第2記憶部150に格納する。
【0045】
なお、本実施の形態とは異なり、測位位置情報154は例えば、端末20と接続中の基地局40の位置を示す情報としてもよい。例えば、基地局40から基地局40の位置を示す情報を取得し、それを測位位置情報154とすることで、GPS衛星からの信号S1等に基いて現在位置を測位演算する場合よりも、迅速に測位位置情報154を生成することができる。
【0046】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、位置対応隠語情報取得プログラム114を格納している。位置対応隠語情報取得プログラム114は、端末制御部100が、位置対応隠語情報データベース152から、測位位置情報154に示される端末20の現在位置に対応する位置対応隠語情報156を取得するための情報である。この位置対応隠語情報156には、上述の基本隠語152aが含まれる。すなわち、位置対応隠語情報取得プログラム114と端末制御部100は、位置対応隠語情報取得手段の一例である。
【0047】
図5に示すように、位置対応隠語情報取得プログラム114は、同一範囲内外判断プログラム114aを含む。同一範囲内外判断プログラム114aは、端末制御部100が、測位位置情報154に示される現在位置が、例えば、基本隠語152aの同一範囲Q2(図7(a)参照)内か否かを判断するための情報である。
例えば、端末制御部100は同一範囲内外判断プログラム114aに基づいて、測位位置情報154に示される座標が北緯36度00分0.00秒、東経137度00分0.00秒の地点であるポイントQ1(図7(a)参照)を中心とする半径100メートル(m)の領域Q2のいずれかの座標であれば、現在位置がポイントQ1であるとみなす。そして、端末制御部100は、位置対応隠語情報データベース152(図6参照)から、ポイントQ1に対応する基本隠語152aである「隠れ家」を取得する。
【0048】
図9は、位置対応隠語情報156a等の一例を示す概略図である。
図9(a)に示すように、位置対応隠語情報156aは、基本隠語152aである「隠れ家を示す情報である。
端末制御部100は、取得した基本隠語152aを位置対応隠語情報156aとして端末第2記憶部150に格納する。
【0049】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、近接範囲内外判断プログラム116を格納している。近接範囲内外判断プログラム116は、端末制御部100が、測位位置情報154に示される現在位置が、近接範囲指定情報152g(図6参照)に規定される近接範囲内か否かを判断するための情報である。すなわち、近接範囲内外判断プログラム116と端末制御部100は、近接範囲内外判断手段の一例である。
例えば、端末制御部100は近接範囲内外判断プログラム116に基づいて、測位位置情報154に示される座標が領域Q3(図7(a)参照)のいずれかの座標であれば、現在位置がポイントQ1の近接範囲内であると判断する。
【0050】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118を格納している。近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118は、端末制御部100が、上述の近接範囲内外判断プログラム116による判断結果に基づいて、隠語設定位置の近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報156bを生成するための情報である。位置対応隠語情報156bは、近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報の一例である。そして、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118と端末制御部100は、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
具体的には、端末制御部100は近接範囲内外判断プログラム116によって、現在位置がポイントQ1の近接範囲内であると判断した場合には、「隠れ家」という基本隠語152aに近接範囲内であることを示す「近く」という語を付加して、位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)を生成する。「近く」という語は、近接範囲内情報の一例である。
端末制御部100は、生成した位置対応隠語情報156bを、端末第2記憶部150に格納する。
なお、端末制御部100は、測位位置情報154に示される現在位置が、同一範囲指定情報152fに規定される同一範囲でもなく、近接範囲指定情報152gに規定される近接範囲でもないと判断した場合には、「隠語の設定はありません」という隠語を示す位置対応隠語情報156c(図9(c)参照)を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
【0051】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、位置対応隠語情報送信プログラム120を格納している。位置対応隠語情報送信プログラム120は、端末制御部100が、サーバ50(図1参照)に対して、位置対応隠語情報156を送信するための情報である。すなわち、位置対応隠語情報送信プログラム116と端末制御部100は、位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0052】
(サーバ50の主なソフトウエア構成について)
図10は、サーバ50の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図10に示すようにサーバ50は、各部を制御するサーバ制御部200、図3のサーバ通信装置62に対応するサーバ通信部202等を有する。
サーバ50は、また、各種プログラムを格納するサーバ第1記憶部210、各種情報を格納するサーバ第2記憶部250を有する。
【0053】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第2記憶部250に、所在検索サービス提供端末情報252を格納している。所在検索サービス提供端末情報252は、サーバ50が、所在検索サービスを提供する対象となる例えば、端末20及び検索端末80の識別番号である。この識別番号は、例えば、端末20等の電話番号である。
サーバ50は、サーバ通信部202によって、検索端末80から、端末20の所在検索を要求する所在検索要求256を受信し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0054】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求プログラム212を格納している。サーバ側所在情報要求プログラム212は、サーバ制御部200が、サーバ通信部202によって、端末20に対して端末20の所在を示す所在情報を要求するための情報である。具体的には、サーバ制御部200は、端末20に対して所在情報を要求するための所在情報要求258を送信する。
端末20は、サーバ50から所在情報要求258を受信すると、上述の構成によって、位置対応隠語情報156(図5参照)をサーバ50に送信する。
【0055】
サーバ制御部200は、端末20から位置対応隠語情報156を受信すると、サーバ側所在情報要求プログラム212によって、サーバ側位置対応隠語情報254としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0056】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214を格納している。サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214は、サーバ制御部200が、サーバ側位置対応隠語情報254を検索端末80に送信するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0057】
(検索端末80の主なソフトウエア構成について)
図11は、検索端末80の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図11に示すように検索端末80は、各部を制御する検索端末制御部300、図4の検索端末通信装置92に対応する検索端末通信部302、図4の検索端末GPS装置90に対応する検索端末GPS部304等を有する。
検索端末80は、また、各種プログラムを格納する検索端末第1記憶部310、各種情報を格納する検索端末第2記憶部350を有する。
【0058】
図11に示すように、検索端末80は、検索端末第1記憶部310に、検索端末側所在情報取得プログラム312を格納している。検索端末側所在情報取得プログラム312は、検索端末制御部300が、サーバ50に対して、端末20の所在検索要求を送信し、サーバ50からサーバ側位置対応隠語情報254(図10参照)を受信するための情報である。
検索端末80は、受信したサーバ側位置対応隠語情報254を検索端末側位置対応隠語情報356として検索端末第2記憶部350に格納する。
検索端末80は、サーバ50から、例えば、「例の場所」というサーバ側位置対応隠語情報254を取得し、検索端末側位置対応隠語情報356として格納することができる。そして、端末20と共通の共通隠語グループに属する検索端末80の使用者(図示せず)は、「例の場所」が例えば、「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、端末20の所在を知ることができる。
しかし、端末20と共通の共通隠語グループに属さない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」というサーバ側位置対応隠語情報254を取得したとしても、端末20の所在を知ることはできない。
これにより、端末20の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止するこができる。
また、端末20の具体的な位置は送信されないから、端末20の使用者の具体的な位置が端末20と共通の共通隠語グループの属さない他人に知られる恐れがなく、端末20の使用者のプライバシーが害される可能性を低減することができる。
【0059】
また、端末20の所在が例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、検索端末80の使用者にとって、有意義である場合がある。具体的には、例えば、隠語設定位置である例えば、「東京駅」の座標との位置関係がわかり、待ち合わせ等において端末20の使用者を探すときに便利である。
この点、端末20は、上述のように、「近く」という近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報156bを生成することができる。
このため、端末20の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す位置対応隠語情報156bをサーバ50を介して検索端末80に送信することができる。
【0060】
以上が本実施の形態に係る所在検索システム10の構成であるが、以下、その動作例を主に図12を使用して説明する。
図12は本実施の形態に係る所在検索システム10の動作例を示す概略フローチャートである。
端末20の現在位置が、隠れ家という隠語に対応するポイントQ1の同一範囲Q2(図7(a)参照)であるという前提で、以下の説明をする。
【0061】
まず、端末20は、サーバ50から所在情報要求258(図10参照)を受信する(図12のステップST1)。このステップST1は、所在情報要求受信ステップの一例である。
続いて、端末20は、測位位置情報154(図5参照)を生成する(ステップST2)。このステップST2は、現在位置情報生成ステップの一例である。
上述のように、端末20は、ポイントQ1の同一範囲Q2に位置するから、測位位置として同一範囲Q2内の地点を示す測位位置情報154を生成する。
【0062】
続いて、端末20は、位置対応隠語情報データベース152(図5参照)から、測位位置情報154に示される同一範囲Q2内の地点に対応する「隠れ家」という隠語を示す位置対応隠語情報156a(図9(a)参照)を取得する(ステップST3)。このステップST3は、位置対応隠語情報取得ステップの一例である。
【0063】
続いて、端末20は、サーバ50に対して、位置対応隠語情報156aを送信する(ステップST4)。このステップST4は、位置対応隠語情報送信ステップの一例である。
続いて、サーバ50が、端末20から位置対応隠語情報156aを受信し、サーバ側位置対応隠語情報254としてサーバ第2記憶部250に格納する(ステップST5)。
【0064】
続いて、サーバ50は、端末20の所在検索要求をした検索端末80に対して、サーバ側位置対応隠語情報254を送信する(ステップST6)。
一方、検索端末80は、サーバ側位置対応隠語情報254を受信する。そして、検索端末80の使用者は、サーバ側位置対応隠語情報254に示される「隠れ家」という隠語によって、端末20の所在が「東京駅」であることを知ることができる。
このように、サーバ50は、端末20と共通の共通隠語グループに属する者にしかわからない隠語を示すサーバ側位置対応隠語情報254を検索端末80に送信するから、端末20の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について、説明する。
第2の実施の形態における所在検索システム10A(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Aは、端末20A、サーバ50A、検索端末80A等を有する(図1参照)。サーバ50A及び検索端末80Aは、第1の実施の形態のサーバ50及び検索端末80とそれぞれ同様の構成である。
以下に説明するように、第2の実施の形態の端末20Aは、隠語設定位置の近くに位置する場合に、その隠語設定位置に近づいていることを示す情報、又は、その隠語設定位置から遠ざかっていることを示す情報を生成することができる。
【0066】
図13は、端末20Aの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図13に示すように、端末20Aは、端末第1記憶部110に、相対移動方向情報生成プログラム122を格納している。相対移動方向情報生成プログラム122は、端末制御部100が、端末20が隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報158を生成するための情報である。相対移動方向情報158は、相対移動方向情報の一例である。そして、相対移動方向情報生成プログラム122と端末制御部100は、相対移動方向情報生成手段の一例である。
相対移動方向情報生成プログラム122は、移動方向ベクトル情報生成プログラム122aを含む。移動方向ベクトル情報生成プログラム122aは、端末制御部100が、端末20の移動方向を示す移動方向ベクトル情報157を生成するための情報である。
端末制御部100は、端末20Aの現在位置、隠語設定位置及び移動方向ベクトル情報157に基づいて、相対移動方向情報158を生成することができる。
【0067】
図14は、相対移動方向情報生成プログラム122による相対移動方向情報158の生成方法の一例を示す概略図である。
図15は、相対移動方向情報158a等の一例を示す図である。
端末制御部100は、測位位置情報154に示される測位位置が、隠語設定位置である例えば、ポイントQ1(図7(a)参照)の近接範囲Q3内であると判断すると、端末20Aの移動方向がポイントQ1と測位位置Xを結ぶ軸A(図14参照)を中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1に向かっている場合には、端末20AがポイントQ1に向かっていると判断する。そして、図15(a)に示すように、ポイントQ1へ近づいていることを示す相対移動方向情報158aを生成する。ここで、端末20Aの移動方向は、移動方向ベクトル情報157によって判断する。
測位位置X(図14参照)において軸Aと直交する軸Bによって、端末20Aの移動方向をB1とB2に2分すると、端末20Aの移動方向がB2に属する場合には、端末20Aが、ポイントQ1へ近づいていないことは明らかである。また、端末20Aの移動方向がB1に属する場合であっても、軸Bに沿うような方向である例えば、矢印B1aの方向であれば、端末20AがポイントQ1へ近づいているとは言えない。
そこで、端末20Aの移動方向がB1に属する一定の範囲である例えば、軸A(図14参照)を中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1に向かっている場合に、端末20AがポイントQ1に向かっていると判断するのである。
【0068】
一方、端末制御部100は、端末20の移動方向がポイントQ1と測位位置Xを結ぶ軸Aを中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1から遠ざかっている場合には、端末20AがポイントQ1から遠ざかっていると判断する。そして、図15(b)に示すように、ポイントQ1から遠ざかっていることを示す相対移動方向情報158bを生成する。
なお、軸Aを中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1から遠ざかっている場合に、端末20AがポイントQ1から遠ざかっていると判断する理由は、方向は逆であるが、上述の近づいている場合と同様であるので、説明を省略する。
端末制御部100は、生成した相対移動方向情報158を端末第2記憶部150に格納する。
【0069】
なお、端末GPS装置30によって複数回、移動方向ベクトル情報157を生成し、複数の移動方向ベクトル情報157によって相対移動方向情報158を生成するようにしてもよい。
移動方向ベクトルについて、端末GPS装置30の測定誤差が有り得るし、そのような測定誤差がない場合であっても、道が直線ではないために、実際は隠語設定位置から遠ざかる道のりを移動しているにもかかわらず端末GPS装置30が生成する移動方向ベクトル情報157は隠語設定位置に近づく方向であるという情報になる場合がある。
この点、複数の移動方向ベクトル情報157によって移動方向情報158を生成することによって、誤った相対移動方向情報158bの生成を回避することができる。すなわち、複数回、移動方向ベクトル情報157を生成することは、移動方向情報158bの正確性確認手段として機能する。
【0070】
なお、相対移動方向情報158を生成するときは、端末20Aが移動しているときに限定するようにしてもよい。ここで、例えば、端末GPS装置30によって速度情報を取得し、速度情報に示される速度が0(ゼロ)ではない場合に、端末制御部100が端末20Aが移動していると判断するようにしてもよい。あるいは、端末20Aが速度センサを別途有するようにしてもよい。
端末GPS装置30による移動方向ベクトルを示す情報は、端末20Aが停止しているときには誤差が大きいが、移動しているときは誤差が小さいから、端末20Aが移動しているときに限定して相対移動方向情報158を生成することによって、相対移動方向情報158の信頼性を向上させることができる。すなわち、端末20Aが移動しているときに限定して相対移動方向情報158を生成することは、移動方向情報158の信頼性向上手段として機能する。
【0071】
なお、本実施の形態とは異なり、移動方向ベクトル情報157は、ジャイロセンサによって生成してもよい。
【0072】
図13に示すように、端末20Aは、端末第1記憶部110に、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124を格納している。
相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124は、端末制御部100が、位置対応隠語情報156と相対移動方向情報158に基づいて、相対移動方向情報を含む位置対応隠語情報156d及び156e(図15参照)を生成するための情報である。すなわち、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124と端末制御部100は、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
【0073】
具体的には、端末制御部100は相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124に基づいて、例えば、「隠れ家の近く」を示す位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)にポイントQ1へ近づいていることを示す相対移動方向情報158a(図15(a)参照)を含む「隠れ家へ近づいています」という位置対応隠語情報156d(図15(c)参照)を生成する。
あるいは、端末制御部100は相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124に基づいて、例えば、「隠れ家の近く」を示す位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)にポイントQ1から遠ざかっていることを示す相対移動方向情報158b(図15(b)参照)を付加して、「隠れ家から遠ざかっています」という位置対応隠語情報156e(図15(d)参照)を生成する。
【0074】
端末20Aの所在が、例えば、「隠れ家の近く」であって、さらに、隠れ家に近づいている、という情報が、検索端末80Aの使用者にとって、有意義である場合がある。具体的には、「隠れ家」という隠語の隠語設定位置で待ち合わせた場合に、その位置に到着してはいないが、その近くにいて、かつ、向かっているという情報を取得することができるから、あと何分くらいで出会うことができるかを予想することができる。
この点、端末20Aは、例えば、隠れ家に対応するポイントQ1(図7(a)参照)の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報158を生成することができ、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124によって、相対移動方向情報158を含む位置対応隠語情報156d等を生成することができる。
このため、端末20Aは、相対移動方向情報158d等を含む位置対応隠語情報156d等を、サーバ50Aを介して検索端末80Aに送信することができる。
【0075】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について、説明する。
第3の実施の形態における所在検索システム10B(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Bは、端末20B、サーバ50B、検索端末80B等(図1参照)を有する。検索端末80Bの構成は、第1の実施の形態の検索端末80と同様である。
以下に説明するように、第3の実施の形態においては、端末20Bの現在位置位置に対応する位置対応隠語情報等の生成をサーバ50Bが行う。
【0076】
(端末20Bの主なソフトウエア構成について)
図16は、端末20B(図1参照)の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図16に示すように、端末20Bは、第1の実施の形態の端末20とは異なり、位置対応隠語情報取得プログラム114(図5参照)等を有さず、測位位置情報送信プログラム126を有する。
端末20Bの端末制御部100は、測位プログラム112によって測位位置情報154を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
また、端末20Bは、移動方向ベクトル情報生成プログラム122aによって移動方向ベクトル情報157を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
【0077】
端末制御部100は、測位位置情報送信プログラム126によって、測位位置情報154及び移動方向ベクトル情報157をサーバ50Bに送信することができる。
以下に説明するように、本実施の形態においては、サーバ50Bが、測位位置情報154に示される位置を隠語に変換する機能を有する。
【0078】
(サーバ50Bの主なソフトウエア構成について)
図17は、サーバ50B(図1参照)の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第2記憶部250に、サーバ側位置対応隠語情報データベース260を格納している。サーバ側位置対応隠語情報データベース260は、第1の実施の形態の端末20の位置対応隠語情報データベース152(図6参照)の構成と同様である。このサーバ側位置対応隠語情報データベース260は、管理装置側位置対応隠語情報格納手段の一例である。
【0079】
サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求要求プログラム212を格納している。サーバ側所在情報要求プログラム212は、サーバ制御部200が、端末20Bから測位位置情報154(図16参照)を取得するための情報である。すなわち、サーバ側所在情報要求プログラム212とサーバ制御部200は、管理装置側現在位置情報取得手段の一例である。
サーバ制御部200は、端末20Bから取得した測位位置情報154をサーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0080】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216を格納している。サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216は、サーバ制御部200が、サーバ側位置対応隠語情報データベース260から、サーバ側測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置に対応するサーバ側位置対応隠語情報254を取得するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報取得手段の一例である。
【0081】
図17に示すように、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216は、サーバ側同一範囲内外判断プログラム216aを含む。サーバ側同一範囲内外判断プログラム216aは、サーバ制御部200が、サーバ測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置が、同一範囲指定情報152f(図6参照)によって規定される隠語設定位置の同一範囲内か否かを判断するための情報である。
【0082】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側近接範囲内外判断プログラム218を格納している。サーバ側近接範囲内外判断プログラム218は、サーバ制御部200が、サーバ側測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置が、近接範囲指定情報152gに規定される隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断するための情報である。すなわち、サーバ側近接範囲内外判断プログラム218とサーバ制御部200は、管理装置側近接範囲内外判断手段の一例である。
【0083】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220を格納している。サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220の内容は、第1の実施の形態の端末20の近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118と同様である。すなわち、サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220とサーバ制御部200は、管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
【0084】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222を格納している。サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222は、サーバ制御部200が、検索端末80Bに対して位置対応隠語情報254を
送信するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0085】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側移動方向情報取得プログラム224を格納している。サーバ側移動方向情報取得プログラム224は、サーバ制御部200が、端末20Bから移動方向ベクトル情報157(図16参照)を取得するための情報である。すなわち、サーバ側移動方向情報取得プログラム222とサーバ制御部200は、管理装置側移動方向情報取得手段の一例である。
【0086】
サーバ制御部200は、端末20Bから取得した移動方向ベクトル情報157を、サーバ側移動方向ベクトル情報264として、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0087】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226を格納している。サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226の内容は、第2の実施の形態の端末20Aの相対移動方向情報生成プログラム122(図13参照)と同様である。サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226とサーバ制御部200は、管理装置側相対側移動方向情報生成手段の一例である。
サーバ制御部200はサーバ側相対移動方向情報生成プログラム226によって、サーバ側相対移動方向情報266を生成し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0088】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側相対移動方向付位置対応隠語情報生成プログラム228を格納している。
サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228の内容は、第2の実施の形態の端末20Aの相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124(図13参照)と同様である。サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228とサーバ制御部200は、管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
サーバ制御部200は、サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228によって、サーバ側相対移動方向情報266を含むサーバ側位置対応隠語情報254d又は254e(図15参照)を生成し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0089】
上述のように、所在検索システム10Bにおいては、端末20Bではなくて、サーバ50Bが、端末20Bの位置を隠語に変換するから、端末20Bの記憶容量及び処理の負荷を軽減することができる。
また、端末20Bの使用者が端末20Bの代わりに、図示しない別の端末(以後、端末20B1と呼ぶ)を使用する場合であっても、サーバ50Bがサーバ側位置対応隠語情報データベース260を有しているから、上述の端末20B1に新たに隠語に関する設定をする必要がない。
【0090】
以上が本実施の形態に係る所在検索システム10Bの構成であるが、以下、その動作例を主に図18を使用して説明する。
図18は第3の実施の形態に係る所在検索システム10Bの動作例を示す概略フローチャートである。
端末20Bの現在位置が、「隠れ家」という隠語に対応するポイントQ1の同一範囲Q2(図7(a)参照)であるという前提で、以下の説明をする。
【0091】
まず、サーバ50Bは、検索端末80Bから、端末20Bの所在の検索を要求する所在検索要求を受信する(図18のステップST101)。
続いて、サーバ50Bは、検索対象の端末20Bへ、所在情報を要求する(ステップST102)。
続いて、サーバ50Bは、端末20Bから、測位位置情報154を受信する(ステップST103)。サーバ50Bは、受信した測位位置情報154をサーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0092】
続いて、サーバ50Bは、サーバ側位置対応隠語情報データベース260から、サーバ側測位位置情報262に対応する位置対応隠語情報254を取得する(ステップST104)。
続いて、サーバ50Bは、検索端末80Bに対して、サーバ側位置対応隠語情報254を送信する(ステップST105)。
【0093】
これにより、検索端末80Bは、サーバ側位置対応隠語情報254を受信することができる。そして、検索端末80Bの使用者は、サーバ側位置対応隠語情報254に示される隠語に対応する位置を知っているから、端末20Bの所在を知ることができる。
しかし、端末20Bと共通の共通隠語グループに属しない第三者は、位置対応隠語情報254に対応する特定の位置を知らないから、サーバ側位置対応隠語情報254を取得したとしても、端末20Bの所在を知ることはできない。
これにより、端末20Bの所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20Bの位置を知ることを防止することができる。
そして、測位位置から隠語への変換は、サーバ50Bが行うから、端末20Bの記録容量は少なくてよく、端末20Bの処理負担も小さくて足りる。
【0094】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について、説明する。
第4の実施の形態における所在検索システム10C(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Cは、端末20C、サーバ50C、検索端末80C(図1参照)等を有する。端末20Cの構成は、第3の実施の形態の端末20Bと同様である。
【0095】
所在検索システム10Cにおいては、所在を検索される対象の端末20Cではなくて、端末20Cの所在を検索する側の検索端末80Cが、端末20Cの現在位置に対応する位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、以下に説明するように、端末20Cから測位位置情報154(図5参照)を受信した場合に、検索端末80Cは、位置対応隠語情報を生成し、表示装置94(図4参照)に表示することができる。
【0096】
(サーバ50Cの主なソフトウエア構成について)
図19は、サーバ50Cの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図19に示すように、サーバ50Cは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求プログラム212を格納しており、サーバ制御部200はこのサーバ側所在情報要求プログラム212によって取得した位位置情報154(図5参照)を、サーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0097】
図19に示すように、サーバ50Cは、サーバ第1記憶部210にサーバ側測位位置情報送信プログラム228を格納している。サーバ側測位位置情報送信プログラム228は、サーバ制御部200が、サーバ側測位位置情報262を検索端末80Cに送信するための情報である。
【0098】
(検索端末80Cの主なソフトウエア構成について)
図20は、検索端末80Cの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第2記憶部350に、検索端末側位置対応隠語情報データベース352を格納している。検索端末側位置対応隠語情報データベース352の構成は、端末20Cの位置対応隠語情報データベース152(図6参照)と同様である。この検索端末側位置対応隠語情報データベース352は、検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段の一例である。
【0099】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側所在情報取得プログラム312Aを格納している。検索端末側所在情報取得プログラム312Aは、検索端末制御部300が、サーバ50Cを介して端末20Cから測位位置情報154(図5参照)を取得するための情報である。すなわち、検索端末側位置情報取得プログラム312Aと検索端末制御部300は、検索端末装置側現在位置情報取得手段の一例である。
検索端末80Cは、サーバ50Cから取得したサーバ側測位位置情報262を、検索端末側測位位置情報354として検索端末第2記憶部350に格納する。
【0100】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314を格納している。検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314の内容は、端末20Cの位置対応隠語情報取得プログラム114(図5参照)と同様である。この検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314と検索端末制御部300は、検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段の一例である。
図20に示すように、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314は、検索端末側同一範囲内外判断プログラム314aを含む。検索端末側同一範囲内外判断プログラム314aの内容は、第1の実施の形態の端末20の同一範囲内外判断プログラム114a(図5参照)と同様である。
また、図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側近接範囲内外判断プログラム316を格納している。検索端末側近接範囲内外判断プログラム316の内容は、第1の実施の形態の端末20の近接範囲内外判断プログラム116(図5参照)と同様である。
【0101】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318を格納している。検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318は、検索端末制御部300が、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314によって取得した検索端末側位置対応隠語情報356を表示装置94(図4参照)に表示するための情報である。すなわち、検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318と検索端末制御部300は、検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段の一例である。
【0102】
以上が第4の実施の形態に係る所在検索システム10Cの構成であるが、以下、その動作例を主に図21を使用して説明する。
図21は本実施の形態に係る所在検索システム10Cの動作例を示す概略フローチャートである。
【0103】
まず、検索端末80Cが、サーバ50Cへ、所在検索要求を送信する(図21のステップST201)。
一方、サーバ50Cは、検索端末80Cから、所在検索要求を受信する(ステップST202)。
続いて、サーバ50Cは、検索対象の端末20Cへ、所在情報を要求する(ステップST203)。
続いて、サーバ50Cは、端末20Cから、測位位置情報154を受信する(ステップST204)。
続いて、サーバ50Cは、検索端末80Cへ、サーバ側測位位置情報262を送信する(ステップST205)。
【0104】
一方、検索端末80Cは、サーバ50Cからサーバ側測位位置情報262を受信する(ステップST206)。
続いて、検索端末80Cは、検索端末側位置対応隠語情報データベース352から、検索端末側測位位置情報354(図19参照)に示される測位位置に対応する検索端末側位置対応隠語情報356を取得する(ステップST207)。
続いて、検索端末80Cは、検索端末側位置対応隠語情報356を表示装置94(図4参照)に表示する(ステップST208)。
【0105】
このため、検索端末80Cは、例えば、「隠れ家」という検索端末側位置対応隠語情報356を表示することができる。そして、端末20Cと共通の共通隠語グループに属する検索端末80Cの使用者は、「隠れ家」が特定の場所に対応する隠語であることを知っているから、端末20Cの所在を知ることができる。
しかし、端末20Cと共通の共通隠語グループに属さない第三者は、「隠れ家」に対応する場所を知らないから、「隠れ家」という検索端末側位置対応隠語情報356を取得したとしても、端末20Cの所在を知ることはできない。
これにより、端末20Cの所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20Cの位置を知ることを防止することができる。
【0106】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例の所在情報要求受信ステップと、現在位置情報生成ステップと、位置対応隠語情報取得ステップと、位置対応隠語情報送信ステップ等を実行させるための被検索端末装置の制御プログラムとすることができる。
また、このような被検索端末装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等とすることもできる。
【0107】
これら被検索端末装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態とするために用いられるプラグラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0108】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】所在検索システムを示す概略図である。
【図2】端末の主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図3】サーバの主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図4】検索端末の主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図5】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図6】位置対応隠語情報データベースの一例を示す概略図である。
【図7】基本隠語に対応する領域の一例を示す概略図である。
【図8】基本隠語に対応する領域の一例を示す概略図である。
【図9】位置対応隠語情報等の一例を示す概略図である。
【図10】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図11】検索端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図12】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【図13】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図14】移動方向情報の生成方法の一例を示す概略図である。
【図15】移動方向情報等の一例を示す図である。
【図16】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図17】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図18】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【図19】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図20】検索端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図21】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
10,10A,10B,10C・・・所在検索システム、12a,12b,12c,12d・・・GPS衛星、20,20A,20B,20C・・・端末、50,50A,50B,50C・・・サーバ、80,80A,80B,80C・・・検索端末、112・・・測位プログラム、114・・・位置対応隠語情報取得プログラム、114a・・・同一範囲内外判断プログラム、116・・・近接範囲内外判断プログラム、118・・・近接範囲内外情報付位置対応隠語情報生成プログラム、120・・・位置対応隠語情報送信プログラム、122・・・相対移動方向情報生成プログラム、124・・・相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム、126・・・測位位置情報送信プログラム、212・・・サーバ側所在情報要求プログラム、214・・・サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを利用した所在検索システム、被検索端末装置、管理装置、検索端末装置、被検索端末装置の制御方法、被検索端末装置の制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットなどの通信ネットワークを利用して、他の端末の現在位置に関する情報を提供するシステムにおいて、他の端末の所在を要求する端末装置(以後、検索端末と呼ぶ)に対して、情報交換サーバが、他の端末(以後、被検索端末と呼ぶ)の位置を通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001―308903号公報(図2等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、例えば、検索端末に対して誰にでもわかるような例えば、具体的な座標、ランドマーク、住所、地域コード等によって被検索端末の所在を通知すると、被検索端末の使用者の具体的な位置が知られる。その結果、被検索端末の使用者のプライバシーが害される場合があるという問題がある。
ここで、被検索端末の所在を検索端末に通知するサービスの多くは、パスワードによって検索端末の使用者を限定しているが、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者にパスワードが知られた場合には、被検索端末の使用者のプライバシーを害する意図をもって、このようなサービスが利用される場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末の位置を知ることを防止することができる所在検索システム、被検索端末装置、管理装置、検索端末装置、被検索端末装置の制御方法、被検索端末装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的は、第1の発明によれば、所在検索の対象となる被検索端末装置と、前記被検索端末装置の所在を検索する検索端末装置と、前記検索端末装置から所在検索要求を受信し、前記被検索端末装置に対して、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置と、を有する所在検索システムであって、前記被検索端末装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、前記管理装置から前記所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有し、前記管理装置は、前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段を有することを特徴とする所在検索システムにより達成される。
【0006】
第1の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記位置対応隠語情報格納手段に
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
ここで隠語とは、特定の仲間の間にだけ通用する特別の語である。
例えば、前記特定の隠語設定位置である「東京駅」に対応する隠語は、「例の場所」であるというように、予め設定される。
【0007】
また、前記被検索端末装置は、前記所在情報要求受信手段によって前記管理装置から前記所在情報要求を受信すると、前記現在位置情報生成手段によって前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成することができる。
そして、前記被検索端末装置は、前記位置対応隠語情報取得手段によって前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができ、さらに、前記位置対応隠語情報送信手段によって、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報送信手段によって前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0008】
このため、前記検索端末装置は、例えば、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得することができる。そして、前記検索端末装置の使用者が、被検索端末装置の使用者と共通の隠語を使用するグループ(以後、共通隠語グループと呼ぶ)に属する場合には、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、前記端末装置の所在を知ることができる。
しかし、共通隠語グループに属さない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0009】
前記目的は、第2の発明によれば、検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置であって、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、前記検索端末装置から所在検索要求を受信する管理装置から、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置によって達成される。
【0010】
第2の発明の構成によれば、第1の発明の構成と同様に、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止することができる。
【0011】
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する近接範囲内外判断手段と、前記近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置である。
【0012】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第3の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記近接範囲内外判断手段によって前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断することができ、前記近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す前記近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す前記位置対応隠語情報を前記管理装置を介して前記検索端末装置に送信することができる。
【0013】
第4の発明は、第3の発明の構成において、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する相対移動方向情報生成手段と、前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする被検索端末装置である。
【0014】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、さらに、東京駅に近づいている、という情報が、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第4の発明の構成によれば、前記被検索端末装置は、前記相対移動方向情報生成手段によって、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成することができ、前記相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、東京駅に近づいていることを示す前記位置対応隠語情報を前記管理装置を介して前記検索端末装置に送信することができる。
【0015】
前記目的は、第5の発明によれば、検索端末装置から所在検索要求を受信し、被検索端末装置に対して前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置であって、前記管理装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する管理装置側位置対応隠語情報格納手段と、前記被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する管理装置側現在位置情報取得手段と、前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する管理装置側位置対応隠語情報取得手段と、前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段と、を有することを特徴とする管理装置によって達成される。
【0016】
第5の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段に、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側現在位置情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得することができ、前記管理装置側位置対応隠語情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができる。
そして、前記管理装置は、前記管理装置側位置対応隠語情報送信手段によって、前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信することができる。
このため、前記検索端末装置は、前記位置対応隠語情報を受信することができる。そして、前記検索端末装置の使用者は、前記位置対応隠語情報に示される隠語に対応する位置を知っているから、前記被検索端末装置の所在を知ることができる。
しかし、前記検索端末装置の使用者とは被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者は、前記位置対応隠語情報に対応する前記特定の位置を知らないから、前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止することができる。
【0017】
第6の発明は、第5の発明の構成において、前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する管理装置側近接範囲内外判断手段と、前記管理装置側近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする管理装置である。
【0018】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第6の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側近接範囲内外判断手段によって前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断することができ、前記管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段によって、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0019】
第7の発明は、第6の発明の構成において、前記被検索端末装置から、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得する管理装置側移動方向情報取得手段と、前記移動方向情報に基づいて、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する管理装置側相対移動方向情報生成手段を有し、前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、を有することを特徴とする管理装置である。
【0020】
前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、さらに、東京駅に近づいている、という情報が、前記検索端末装置の使用者にとって、有意義である場合がある。
この点、第7の発明の構成によれば、前記管理装置は、前記管理装置側移動方向情報取得手段によって、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得することができ、前記管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段によって前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、前記被検索端末装置の所在が、例えば、「東京駅の近く」であって、東京駅に近づいていることを示す前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信することができる。
【0021】
前記目的は、第8の発明によれば、被検索端末装置の所在検索を要求する検索端末装置であって、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段と、前記検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する検索端末装置側現在位置情報取得手段と、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段と、前記位置対応隠語情報取得手段によって取得した前記位置対応隠語情報を表示する検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段と、を有することを特徴とする検索端末装置によって達成される。
【0022】
第8の発明の構成によれば、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段に特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納することができる。
そして、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側現在位置情報取得手段によって、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得することができ、前記検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段によって、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得することができる。
そして、前記検索端末装置は、前記検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段によって、前記位置対応隠語情報を表示することができる。
このため、前記検索端末装置は、例えば、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を表示することができる。そして、前記検索端末装置の使用者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、前記被検索端末装置の所在を知ることができる。
しかし、前記検索端末装置の使用者とは被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」という前記位置対応隠語情報を取得したとしても、前記被検索端末装置の所在を知ることはできない。
これにより、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0023】
前記目的は、第9の発明によれば、検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、を有することを特徴とする被検索端末装置の制御方法によって達成される。
【0024】
第9の発明の構成によれば、第2の発明の構成と同様に、被検索端末装置の所在を知らせることが予定されていない第三者が被検索端末装置の位置を知ることを防止するこができる。
【0025】
前記目的は、第10の発明の構成によれば、コンピュータに、検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする被検索端末装置の制御プログラムによって達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る所在検索システム10等を示す概略図である。
図1に示すように、所在検索システム10は、端末20、サーバ50、検索端末80等を有する。端末20は、検索端末80による所在検索の対象である。すなわち、端末20は、被検索端末装置の一例である。そして、検索端末80は、端末20の所在を検索する検索端末装置の一例である。
端末20は、位置情報衛星である例えば、GPS(Global Positioning System)衛星12a,12b,12c,12dから位置関連信号である例えば、信号S1,S2,S3及びS4を受信して現在位置を測位するための端末GPS装置30を有する。
端末20は、また、端末通信装置32によって、通信基地局である基地局40、及び、通信網であるインターネット網45を介してサーバ50と通信可能になっている。
検索端末80も、基地局70及びインターネット網45を介してサーバ50と通信可能な構成になっている。また、検索端末80は、サーバ50に対して、端末20の所在の検索を要求するための所在検索要求を送信することができる構成となっている。
【0028】
サーバ50は、検索端末80から、所在検索要求256(図10参照)を受信し、端末20に対して、端末20の所在を示す情報を要求する所在情報要求258(図10参照)を送信する。所在検索要求256は、所在検索要求の一例であり、所在情報要求258は所在情報要求の一例である。そして、サーバ50は、管理装置の一例である。
サーバ50は、検索端末80から、端末20の所在検索要求256を受信すると、端末20に対して所在情報要求258を送信する。そして、サーバ50は、端末20から端末20の所在を示す情報を受信すると、受信した端末20の所在を示す情報を検索端末80に送信するようになっている。
【0029】
このとき、例えば、検索端末80に対して誰にでもわかるような例えば、位置Pや建物14(図1参照)という情報によって端末20の所在を通知すると、端末20の使用者のプライバシーが害される場合がある。パスワードによって検索端末80の使用者を限定したとしても、パスワードが知られた場合には、端末20の使用者のプライバシーを害する意図をもって、端末20と被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者にこのようなサービスが利用される場合がある。
【0030】
そこで、本実施の形態は、以下に説明するように、被検索端末の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止することができるように、検索端末80の使用者に端末20の所在を隠語で通知するようになっている。
そして、端末20と共通の共通隠語グループに属する者にのみ、その共通隠語グループに属する者の使用する端末20の所在を知らせることが予定されている。言い換えると、端末20と共通の共通隠語グループに属さない第三者には、端末20の所在を知らせることが予定されていない。
検索端末80の使用者(図示せず)は、端末20(図示せず)と共通の共通隠語グループに属するとして、以下説明する。
【0031】
端末20及び検索端末80は例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等であるが、これらに限らない。
なお、本実施の形態とは異なり、GPS衛星12a等は、3個以下でもよいし、5個以上でもよい。
【0032】
(端末20の主なハードウエア構成について)
図2は、端末20の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図2に示すように、端末20は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス22を有する。
このバス22には、CPU(Central Processing Unit)24、記憶装置26等が接続されている。記憶装置26は例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。
また、このバスには、各種情報や命令を入力する入力装置28、端末GPS装置30、端末通信装置32、及び、各種情報等を表示するための表示装置34が接続されている。
【0033】
(サーバ50の主なハードウエア構成について)
図3は、サーバ50の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図3に示すように、サーバ50は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス52を有する。
このバス52には、CPU54、記憶装置56、外部記憶装置58等が接続されている。外部記憶装置58は例えば、HD(Hard Disk)である。
また、このバス52には、各種情報や命令等を入力するための入力装置60、端末20及び検索端末80等と通信するためのサーバ通信装置62、及び、表示装置64が接続されている。
【0034】
(検索端末80の主なハードウエア構成について)
図4は、検索端末80の主なハードウエア構成を示す概略図である。
なお、図4に示すように、検索端末80の主なハードウエア構成は、端末20(図2参照)と同様である。
【0035】
(端末20の主なソフトウエア構成について)
図5は、端末20の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図5に示すように端末20は、各部を制御する端末制御部100、図2の端末GPS装置30に対応する端末GPS部102、図2の端末通信装置32に対応する端末通信部104等を有する。
【0036】
端末20は、また、各種プログラムを格納する端末第1記憶部110、各種情報を格納する端末第2記憶部150を有する。
図5に示すように、端末20は、端末第2記憶部150に、位置対応隠語情報データベース152を格納している。
【0037】
図6は、位置対応隠語情報データベース152の一例を示す概略図である。
図6に示すように、位置対応隠語情報データベース152は、複数の基本隠語152a、緯度経度指定情報152b、エリア指定方法152c、エリア追加情報152d1乃至152d4、範囲指定情報152e、同一範囲指定情報152f及び近接範囲指定情報152gが、緯度経度指定情報152bを中心に関連付けて格納されている。
各緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cによって示される位置である後述のポイントQ1(図7(a)参照)、R1(図7(b)参照)、S1(図8(a)参照)及びT1(図8(b)参照)が、特定の隠語設定位置の一例である。基本隠語152aは、位置対応隠語情報の一例である。そして、位置対応隠語情報データベース152は、位置対応隠語情報格納手段の一例である。
なお、ポイントQ1(図7(a)参照)、R1(図7(b)参照)、S1(図8(a)参照)及びT1(図8(b)参照)を総称して、隠語設定位置と呼ぶ。
【0038】
図7及び図8は、基本隠語152aに対応する領域の一例を示す概略図である。
図7(a)は、基本隠語152aの一つである「隠れ家」に対応する領域の一例を示す図である。
図7(a)のポイントQ1は「隠れ家」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「隠れ家」の緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cに基づいて規定されている。このポイントQ1は、隠れ家の緯度経度指定情報152bである北緯36度00分0.00秒、東経137度00分0.00秒の地点である。
そして、図7(a)の同一範囲Q2は、図6の「隠れ家」の同一範囲指定情報152fによって規定されており、ポイントQ1を中心とする半径100メートル(m)の領域である。この半径100メートル(m)は、例えば、端末20の端末GPS装置30(図2参照)の測位精度に基づいて規定されている。端末20は、後述するように、端末20の位置が同一範囲Q2であれば、ポイントQ1に位置するとみなすように構成されている。
図7(a)の近接範囲Q3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、領域Q2の100メートル(m)外側の領域と、同一範囲Q2の間の領域である。端末20は、後述するように、領域Q3に位置する場合には、ポイントQ1の近接範囲内に位置すると判断するように構成されている。
【0039】
図7(b)は、基本隠語152aの「第二のふるさと」に対応する領域を示す概略図である。
図7(b)の指定範囲R1は「第二のふるさと」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「第二のふるさと」に対応する緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152c及びエリア追加情報152d1乃至152d3に基づいて規定されている。この指定範囲R1は、「第二のふるさと」に対応する緯度経度指定情報152bの座標、エリア追加情報152d1、152d2、152d3に示される各座標によって囲まれる領域である。
そして、図7(b)の同一範囲R2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、同一範囲R1を30メートル(m)拡大した領域である。
図7(b)の近接範囲R3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲R2をさらに同一範囲R2の2倍分拡大した領域(すなわち、同一範囲R2の3倍の領域)と、同一範囲R2の間の領域である。
【0040】
図8(a)は、基本隠語152aの「二人の思い出の場所」に対応する領域を示す概略図である。
図8(a)の指定範囲S1は「二人の思い出の場所」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「二人の思い出の場所」の緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152cに基づいて規定されている。指定範囲S1は、「二人の思い出の場所」の緯度経度指定情報152bの座標を中心Sとして、範囲指定情報152eに示される距離を半径とする円によって囲まれる領域である。
そして、図8(a)の同一範囲S2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、指定範囲S1を30メートル(m)拡大した領域である。
図8(a)の近接範囲S3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲S2をさらに、同一範囲S2の0.5倍だけ同一範囲S2を拡大した領域(すなわち、同一範囲S2の1.5倍の領域)と、同一範囲S2の間の領域である。
【0041】
図8(b)は、基本隠語152aの「生まれた病院」に対応する領域を示す概略図である。
図8(b)の指定範囲T1は「生まれた病院」という隠語の隠語設定位置であり、図6の「生まれた病院」に対応する緯度経度指定情報152bとエリア指定方法152c及びエリア追加情報152d1乃至152d4に基づいて規定されている。指定範囲T1は、「生まれた病院」に対応する緯度経度指定情報152bの座標、エリア追加情報152d1、152d2、152d3及び152d4に示される各座標によって囲まれる領域である。
そして、図8(b)の同一範囲T2は、同一範囲指定情報152fによって規定されており、指定範囲T1を100メートル(m)拡大した領域である。
図8(b)の近接範囲T3は、図6の近接範囲指定情報152gによって規定される領域であり、同一範囲T2を200メートル(m)拡大した領域と、同一範囲T2の間の領域である。
【0042】
上述の位置対応隠語情報データベース152への基本隠語152a等すべての情報の入力は、端末20の使用者(図示せず)が入力装置28(図2参照)によって自ら実施することができる。
あるいは、エリア指定方法152c、エリア追加情報152d1等、範囲指定情報152e、同一範囲指定情報152f、近接範囲指定情報152gの全部又は一部の項目を予め設定しておき、端末20が実際に特定の場所に位置するときに緯度経度指定情報152bを端末20が自動入力するとともに、端末20の使用者は基本隠語152a及び入力していない項目のみを入力装置28によって入力するようにしてもよい。
あるいは、端末20と検索端末80の間で、位置対応隠語情報データベース152をファイル形式のデータとして送受信し、端末20はそのデータに基づいて、位置対応隠語情報データベース152への基本隠語152a等の入力を自動的に行うようにしてもよい。
【0043】
端末20は、端末通信部104によってサーバ50から所在情報要求258を受信する。すなわち、端末通信部104は、所在情報要求受信手段の一例である。
端末制御部100は、端末通信部104によって受信した所在情報要求258を、端末側所在情報要求153として、端末第2記憶部150に格納する。
【0044】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、測位プログラム112を格納している。測位プログラム112は、端末20が端末側所在情報要求153を受信した場合に、端末制御部100が、端末GPS部102によってGPS衛星12a等(図1参照)からの信号S1等に基づく測位を行って、端末20の現在位置を示す測位位置情報154を生成するための情報である。測位位置情報154は、現在位置情報の一例である。そして、測位プログラム112と端末GPS部102及び端末制御部100は、現在位置情報生成手段の一例である。
測位位置情報154は、端末20の現在位置を例えば、緯度及び経度によって示す情報である。
端末制御部100は、生成した測位位置情報154を端末第2記憶部150に格納する。
【0045】
なお、本実施の形態とは異なり、測位位置情報154は例えば、端末20と接続中の基地局40の位置を示す情報としてもよい。例えば、基地局40から基地局40の位置を示す情報を取得し、それを測位位置情報154とすることで、GPS衛星からの信号S1等に基いて現在位置を測位演算する場合よりも、迅速に測位位置情報154を生成することができる。
【0046】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、位置対応隠語情報取得プログラム114を格納している。位置対応隠語情報取得プログラム114は、端末制御部100が、位置対応隠語情報データベース152から、測位位置情報154に示される端末20の現在位置に対応する位置対応隠語情報156を取得するための情報である。この位置対応隠語情報156には、上述の基本隠語152aが含まれる。すなわち、位置対応隠語情報取得プログラム114と端末制御部100は、位置対応隠語情報取得手段の一例である。
【0047】
図5に示すように、位置対応隠語情報取得プログラム114は、同一範囲内外判断プログラム114aを含む。同一範囲内外判断プログラム114aは、端末制御部100が、測位位置情報154に示される現在位置が、例えば、基本隠語152aの同一範囲Q2(図7(a)参照)内か否かを判断するための情報である。
例えば、端末制御部100は同一範囲内外判断プログラム114aに基づいて、測位位置情報154に示される座標が北緯36度00分0.00秒、東経137度00分0.00秒の地点であるポイントQ1(図7(a)参照)を中心とする半径100メートル(m)の領域Q2のいずれかの座標であれば、現在位置がポイントQ1であるとみなす。そして、端末制御部100は、位置対応隠語情報データベース152(図6参照)から、ポイントQ1に対応する基本隠語152aである「隠れ家」を取得する。
【0048】
図9は、位置対応隠語情報156a等の一例を示す概略図である。
図9(a)に示すように、位置対応隠語情報156aは、基本隠語152aである「隠れ家を示す情報である。
端末制御部100は、取得した基本隠語152aを位置対応隠語情報156aとして端末第2記憶部150に格納する。
【0049】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、近接範囲内外判断プログラム116を格納している。近接範囲内外判断プログラム116は、端末制御部100が、測位位置情報154に示される現在位置が、近接範囲指定情報152g(図6参照)に規定される近接範囲内か否かを判断するための情報である。すなわち、近接範囲内外判断プログラム116と端末制御部100は、近接範囲内外判断手段の一例である。
例えば、端末制御部100は近接範囲内外判断プログラム116に基づいて、測位位置情報154に示される座標が領域Q3(図7(a)参照)のいずれかの座標であれば、現在位置がポイントQ1の近接範囲内であると判断する。
【0050】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118を格納している。近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118は、端末制御部100が、上述の近接範囲内外判断プログラム116による判断結果に基づいて、隠語設定位置の近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報156bを生成するための情報である。位置対応隠語情報156bは、近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報の一例である。そして、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118と端末制御部100は、近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
具体的には、端末制御部100は近接範囲内外判断プログラム116によって、現在位置がポイントQ1の近接範囲内であると判断した場合には、「隠れ家」という基本隠語152aに近接範囲内であることを示す「近く」という語を付加して、位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)を生成する。「近く」という語は、近接範囲内情報の一例である。
端末制御部100は、生成した位置対応隠語情報156bを、端末第2記憶部150に格納する。
なお、端末制御部100は、測位位置情報154に示される現在位置が、同一範囲指定情報152fに規定される同一範囲でもなく、近接範囲指定情報152gに規定される近接範囲でもないと判断した場合には、「隠語の設定はありません」という隠語を示す位置対応隠語情報156c(図9(c)参照)を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
【0051】
図5に示すように、端末20は、端末第1記憶部110に、位置対応隠語情報送信プログラム120を格納している。位置対応隠語情報送信プログラム120は、端末制御部100が、サーバ50(図1参照)に対して、位置対応隠語情報156を送信するための情報である。すなわち、位置対応隠語情報送信プログラム116と端末制御部100は、位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0052】
(サーバ50の主なソフトウエア構成について)
図10は、サーバ50の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図10に示すようにサーバ50は、各部を制御するサーバ制御部200、図3のサーバ通信装置62に対応するサーバ通信部202等を有する。
サーバ50は、また、各種プログラムを格納するサーバ第1記憶部210、各種情報を格納するサーバ第2記憶部250を有する。
【0053】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第2記憶部250に、所在検索サービス提供端末情報252を格納している。所在検索サービス提供端末情報252は、サーバ50が、所在検索サービスを提供する対象となる例えば、端末20及び検索端末80の識別番号である。この識別番号は、例えば、端末20等の電話番号である。
サーバ50は、サーバ通信部202によって、検索端末80から、端末20の所在検索を要求する所在検索要求256を受信し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0054】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求プログラム212を格納している。サーバ側所在情報要求プログラム212は、サーバ制御部200が、サーバ通信部202によって、端末20に対して端末20の所在を示す所在情報を要求するための情報である。具体的には、サーバ制御部200は、端末20に対して所在情報を要求するための所在情報要求258を送信する。
端末20は、サーバ50から所在情報要求258を受信すると、上述の構成によって、位置対応隠語情報156(図5参照)をサーバ50に送信する。
【0055】
サーバ制御部200は、端末20から位置対応隠語情報156を受信すると、サーバ側所在情報要求プログラム212によって、サーバ側位置対応隠語情報254としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0056】
図10に示すように、サーバ50は、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214を格納している。サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214は、サーバ制御部200が、サーバ側位置対応隠語情報254を検索端末80に送信するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム214とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0057】
(検索端末80の主なソフトウエア構成について)
図11は、検索端末80の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図11に示すように検索端末80は、各部を制御する検索端末制御部300、図4の検索端末通信装置92に対応する検索端末通信部302、図4の検索端末GPS装置90に対応する検索端末GPS部304等を有する。
検索端末80は、また、各種プログラムを格納する検索端末第1記憶部310、各種情報を格納する検索端末第2記憶部350を有する。
【0058】
図11に示すように、検索端末80は、検索端末第1記憶部310に、検索端末側所在情報取得プログラム312を格納している。検索端末側所在情報取得プログラム312は、検索端末制御部300が、サーバ50に対して、端末20の所在検索要求を送信し、サーバ50からサーバ側位置対応隠語情報254(図10参照)を受信するための情報である。
検索端末80は、受信したサーバ側位置対応隠語情報254を検索端末側位置対応隠語情報356として検索端末第2記憶部350に格納する。
検索端末80は、サーバ50から、例えば、「例の場所」というサーバ側位置対応隠語情報254を取得し、検索端末側位置対応隠語情報356として格納することができる。そして、端末20と共通の共通隠語グループに属する検索端末80の使用者(図示せず)は、「例の場所」が例えば、「東京駅」に対応する隠語であることを知っているから、端末20の所在を知ることができる。
しかし、端末20と共通の共通隠語グループに属さない第三者は、「例の場所」が「東京駅」に対応する隠語であることを知らないから、「例の場所」というサーバ側位置対応隠語情報254を取得したとしても、端末20の所在を知ることはできない。
これにより、端末20の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止するこができる。
また、端末20の具体的な位置は送信されないから、端末20の使用者の具体的な位置が端末20と共通の共通隠語グループの属さない他人に知られる恐れがなく、端末20の使用者のプライバシーが害される可能性を低減することができる。
【0059】
また、端末20の所在が例えば、「東京駅の近く」という概略の位置であっても、検索端末80の使用者にとって、有意義である場合がある。具体的には、例えば、隠語設定位置である例えば、「東京駅」の座標との位置関係がわかり、待ち合わせ等において端末20の使用者を探すときに便利である。
この点、端末20は、上述のように、「近く」という近接範囲内情報を含む位置対応隠語情報156bを生成することができる。
このため、端末20の所在が、例えば、「東京駅の近く」という概略の位置を示す位置対応隠語情報156bをサーバ50を介して検索端末80に送信することができる。
【0060】
以上が本実施の形態に係る所在検索システム10の構成であるが、以下、その動作例を主に図12を使用して説明する。
図12は本実施の形態に係る所在検索システム10の動作例を示す概略フローチャートである。
端末20の現在位置が、隠れ家という隠語に対応するポイントQ1の同一範囲Q2(図7(a)参照)であるという前提で、以下の説明をする。
【0061】
まず、端末20は、サーバ50から所在情報要求258(図10参照)を受信する(図12のステップST1)。このステップST1は、所在情報要求受信ステップの一例である。
続いて、端末20は、測位位置情報154(図5参照)を生成する(ステップST2)。このステップST2は、現在位置情報生成ステップの一例である。
上述のように、端末20は、ポイントQ1の同一範囲Q2に位置するから、測位位置として同一範囲Q2内の地点を示す測位位置情報154を生成する。
【0062】
続いて、端末20は、位置対応隠語情報データベース152(図5参照)から、測位位置情報154に示される同一範囲Q2内の地点に対応する「隠れ家」という隠語を示す位置対応隠語情報156a(図9(a)参照)を取得する(ステップST3)。このステップST3は、位置対応隠語情報取得ステップの一例である。
【0063】
続いて、端末20は、サーバ50に対して、位置対応隠語情報156aを送信する(ステップST4)。このステップST4は、位置対応隠語情報送信ステップの一例である。
続いて、サーバ50が、端末20から位置対応隠語情報156aを受信し、サーバ側位置対応隠語情報254としてサーバ第2記憶部250に格納する(ステップST5)。
【0064】
続いて、サーバ50は、端末20の所在検索要求をした検索端末80に対して、サーバ側位置対応隠語情報254を送信する(ステップST6)。
一方、検索端末80は、サーバ側位置対応隠語情報254を受信する。そして、検索端末80の使用者は、サーバ側位置対応隠語情報254に示される「隠れ家」という隠語によって、端末20の所在が「東京駅」であることを知ることができる。
このように、サーバ50は、端末20と共通の共通隠語グループに属する者にしかわからない隠語を示すサーバ側位置対応隠語情報254を検索端末80に送信するから、端末20の所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20の位置を知ることを防止することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について、説明する。
第2の実施の形態における所在検索システム10A(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Aは、端末20A、サーバ50A、検索端末80A等を有する(図1参照)。サーバ50A及び検索端末80Aは、第1の実施の形態のサーバ50及び検索端末80とそれぞれ同様の構成である。
以下に説明するように、第2の実施の形態の端末20Aは、隠語設定位置の近くに位置する場合に、その隠語設定位置に近づいていることを示す情報、又は、その隠語設定位置から遠ざかっていることを示す情報を生成することができる。
【0066】
図13は、端末20Aの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図13に示すように、端末20Aは、端末第1記憶部110に、相対移動方向情報生成プログラム122を格納している。相対移動方向情報生成プログラム122は、端末制御部100が、端末20が隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報158を生成するための情報である。相対移動方向情報158は、相対移動方向情報の一例である。そして、相対移動方向情報生成プログラム122と端末制御部100は、相対移動方向情報生成手段の一例である。
相対移動方向情報生成プログラム122は、移動方向ベクトル情報生成プログラム122aを含む。移動方向ベクトル情報生成プログラム122aは、端末制御部100が、端末20の移動方向を示す移動方向ベクトル情報157を生成するための情報である。
端末制御部100は、端末20Aの現在位置、隠語設定位置及び移動方向ベクトル情報157に基づいて、相対移動方向情報158を生成することができる。
【0067】
図14は、相対移動方向情報生成プログラム122による相対移動方向情報158の生成方法の一例を示す概略図である。
図15は、相対移動方向情報158a等の一例を示す図である。
端末制御部100は、測位位置情報154に示される測位位置が、隠語設定位置である例えば、ポイントQ1(図7(a)参照)の近接範囲Q3内であると判断すると、端末20Aの移動方向がポイントQ1と測位位置Xを結ぶ軸A(図14参照)を中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1に向かっている場合には、端末20AがポイントQ1に向かっていると判断する。そして、図15(a)に示すように、ポイントQ1へ近づいていることを示す相対移動方向情報158aを生成する。ここで、端末20Aの移動方向は、移動方向ベクトル情報157によって判断する。
測位位置X(図14参照)において軸Aと直交する軸Bによって、端末20Aの移動方向をB1とB2に2分すると、端末20Aの移動方向がB2に属する場合には、端末20Aが、ポイントQ1へ近づいていないことは明らかである。また、端末20Aの移動方向がB1に属する場合であっても、軸Bに沿うような方向である例えば、矢印B1aの方向であれば、端末20AがポイントQ1へ近づいているとは言えない。
そこで、端末20Aの移動方向がB1に属する一定の範囲である例えば、軸A(図14参照)を中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1に向かっている場合に、端末20AがポイントQ1に向かっていると判断するのである。
【0068】
一方、端末制御部100は、端末20の移動方向がポイントQ1と測位位置Xを結ぶ軸Aを中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1から遠ざかっている場合には、端末20AがポイントQ1から遠ざかっていると判断する。そして、図15(b)に示すように、ポイントQ1から遠ざかっていることを示す相対移動方向情報158bを生成する。
なお、軸Aを中心にする45度の角度の範囲内において、ポイントQ1から遠ざかっている場合に、端末20AがポイントQ1から遠ざかっていると判断する理由は、方向は逆であるが、上述の近づいている場合と同様であるので、説明を省略する。
端末制御部100は、生成した相対移動方向情報158を端末第2記憶部150に格納する。
【0069】
なお、端末GPS装置30によって複数回、移動方向ベクトル情報157を生成し、複数の移動方向ベクトル情報157によって相対移動方向情報158を生成するようにしてもよい。
移動方向ベクトルについて、端末GPS装置30の測定誤差が有り得るし、そのような測定誤差がない場合であっても、道が直線ではないために、実際は隠語設定位置から遠ざかる道のりを移動しているにもかかわらず端末GPS装置30が生成する移動方向ベクトル情報157は隠語設定位置に近づく方向であるという情報になる場合がある。
この点、複数の移動方向ベクトル情報157によって移動方向情報158を生成することによって、誤った相対移動方向情報158bの生成を回避することができる。すなわち、複数回、移動方向ベクトル情報157を生成することは、移動方向情報158bの正確性確認手段として機能する。
【0070】
なお、相対移動方向情報158を生成するときは、端末20Aが移動しているときに限定するようにしてもよい。ここで、例えば、端末GPS装置30によって速度情報を取得し、速度情報に示される速度が0(ゼロ)ではない場合に、端末制御部100が端末20Aが移動していると判断するようにしてもよい。あるいは、端末20Aが速度センサを別途有するようにしてもよい。
端末GPS装置30による移動方向ベクトルを示す情報は、端末20Aが停止しているときには誤差が大きいが、移動しているときは誤差が小さいから、端末20Aが移動しているときに限定して相対移動方向情報158を生成することによって、相対移動方向情報158の信頼性を向上させることができる。すなわち、端末20Aが移動しているときに限定して相対移動方向情報158を生成することは、移動方向情報158の信頼性向上手段として機能する。
【0071】
なお、本実施の形態とは異なり、移動方向ベクトル情報157は、ジャイロセンサによって生成してもよい。
【0072】
図13に示すように、端末20Aは、端末第1記憶部110に、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124を格納している。
相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124は、端末制御部100が、位置対応隠語情報156と相対移動方向情報158に基づいて、相対移動方向情報を含む位置対応隠語情報156d及び156e(図15参照)を生成するための情報である。すなわち、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124と端末制御部100は、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
【0073】
具体的には、端末制御部100は相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124に基づいて、例えば、「隠れ家の近く」を示す位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)にポイントQ1へ近づいていることを示す相対移動方向情報158a(図15(a)参照)を含む「隠れ家へ近づいています」という位置対応隠語情報156d(図15(c)参照)を生成する。
あるいは、端末制御部100は相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124に基づいて、例えば、「隠れ家の近く」を示す位置対応隠語情報156b(図9(b)参照)にポイントQ1から遠ざかっていることを示す相対移動方向情報158b(図15(b)参照)を付加して、「隠れ家から遠ざかっています」という位置対応隠語情報156e(図15(d)参照)を生成する。
【0074】
端末20Aの所在が、例えば、「隠れ家の近く」であって、さらに、隠れ家に近づいている、という情報が、検索端末80Aの使用者にとって、有意義である場合がある。具体的には、「隠れ家」という隠語の隠語設定位置で待ち合わせた場合に、その位置に到着してはいないが、その近くにいて、かつ、向かっているという情報を取得することができるから、あと何分くらいで出会うことができるかを予想することができる。
この点、端末20Aは、例えば、隠れ家に対応するポイントQ1(図7(a)参照)の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報158を生成することができ、相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124によって、相対移動方向情報158を含む位置対応隠語情報156d等を生成することができる。
このため、端末20Aは、相対移動方向情報158d等を含む位置対応隠語情報156d等を、サーバ50Aを介して検索端末80Aに送信することができる。
【0075】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について、説明する。
第3の実施の形態における所在検索システム10B(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Bは、端末20B、サーバ50B、検索端末80B等(図1参照)を有する。検索端末80Bの構成は、第1の実施の形態の検索端末80と同様である。
以下に説明するように、第3の実施の形態においては、端末20Bの現在位置位置に対応する位置対応隠語情報等の生成をサーバ50Bが行う。
【0076】
(端末20Bの主なソフトウエア構成について)
図16は、端末20B(図1参照)の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図16に示すように、端末20Bは、第1の実施の形態の端末20とは異なり、位置対応隠語情報取得プログラム114(図5参照)等を有さず、測位位置情報送信プログラム126を有する。
端末20Bの端末制御部100は、測位プログラム112によって測位位置情報154を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
また、端末20Bは、移動方向ベクトル情報生成プログラム122aによって移動方向ベクトル情報157を生成し、端末第2記憶部150に格納する。
【0077】
端末制御部100は、測位位置情報送信プログラム126によって、測位位置情報154及び移動方向ベクトル情報157をサーバ50Bに送信することができる。
以下に説明するように、本実施の形態においては、サーバ50Bが、測位位置情報154に示される位置を隠語に変換する機能を有する。
【0078】
(サーバ50Bの主なソフトウエア構成について)
図17は、サーバ50B(図1参照)の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第2記憶部250に、サーバ側位置対応隠語情報データベース260を格納している。サーバ側位置対応隠語情報データベース260は、第1の実施の形態の端末20の位置対応隠語情報データベース152(図6参照)の構成と同様である。このサーバ側位置対応隠語情報データベース260は、管理装置側位置対応隠語情報格納手段の一例である。
【0079】
サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求要求プログラム212を格納している。サーバ側所在情報要求プログラム212は、サーバ制御部200が、端末20Bから測位位置情報154(図16参照)を取得するための情報である。すなわち、サーバ側所在情報要求プログラム212とサーバ制御部200は、管理装置側現在位置情報取得手段の一例である。
サーバ制御部200は、端末20Bから取得した測位位置情報154をサーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0080】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216を格納している。サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216は、サーバ制御部200が、サーバ側位置対応隠語情報データベース260から、サーバ側測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置に対応するサーバ側位置対応隠語情報254を取得するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報取得手段の一例である。
【0081】
図17に示すように、サーバ側位置対応隠語情報取得プログラム216は、サーバ側同一範囲内外判断プログラム216aを含む。サーバ側同一範囲内外判断プログラム216aは、サーバ制御部200が、サーバ測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置が、同一範囲指定情報152f(図6参照)によって規定される隠語設定位置の同一範囲内か否かを判断するための情報である。
【0082】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側近接範囲内外判断プログラム218を格納している。サーバ側近接範囲内外判断プログラム218は、サーバ制御部200が、サーバ側測位位置情報262に示される端末20Bの現在位置が、近接範囲指定情報152gに規定される隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断するための情報である。すなわち、サーバ側近接範囲内外判断プログラム218とサーバ制御部200は、管理装置側近接範囲内外判断手段の一例である。
【0083】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220を格納している。サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220の内容は、第1の実施の形態の端末20の近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム118と同様である。すなわち、サーバ側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成プログラム220とサーバ制御部200は、管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
【0084】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222を格納している。サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222は、サーバ制御部200が、検索端末80Bに対して位置対応隠語情報254を
送信するための情報である。すなわち、サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム222とサーバ制御部200は、管理装置側位置対応隠語情報送信手段の一例である。
【0085】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側移動方向情報取得プログラム224を格納している。サーバ側移動方向情報取得プログラム224は、サーバ制御部200が、端末20Bから移動方向ベクトル情報157(図16参照)を取得するための情報である。すなわち、サーバ側移動方向情報取得プログラム222とサーバ制御部200は、管理装置側移動方向情報取得手段の一例である。
【0086】
サーバ制御部200は、端末20Bから取得した移動方向ベクトル情報157を、サーバ側移動方向ベクトル情報264として、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0087】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226を格納している。サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226の内容は、第2の実施の形態の端末20Aの相対移動方向情報生成プログラム122(図13参照)と同様である。サーバ側相対移動方向情報生成プログラム226とサーバ制御部200は、管理装置側相対側移動方向情報生成手段の一例である。
サーバ制御部200はサーバ側相対移動方向情報生成プログラム226によって、サーバ側相対移動方向情報266を生成し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0088】
図17に示すように、サーバ50Bは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側相対移動方向付位置対応隠語情報生成プログラム228を格納している。
サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228の内容は、第2の実施の形態の端末20Aの相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム124(図13参照)と同様である。サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228とサーバ制御部200は、管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段の一例である。
サーバ制御部200は、サーバ側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム228によって、サーバ側相対移動方向情報266を含むサーバ側位置対応隠語情報254d又は254e(図15参照)を生成し、サーバ第2記憶部250に格納する。
【0089】
上述のように、所在検索システム10Bにおいては、端末20Bではなくて、サーバ50Bが、端末20Bの位置を隠語に変換するから、端末20Bの記憶容量及び処理の負荷を軽減することができる。
また、端末20Bの使用者が端末20Bの代わりに、図示しない別の端末(以後、端末20B1と呼ぶ)を使用する場合であっても、サーバ50Bがサーバ側位置対応隠語情報データベース260を有しているから、上述の端末20B1に新たに隠語に関する設定をする必要がない。
【0090】
以上が本実施の形態に係る所在検索システム10Bの構成であるが、以下、その動作例を主に図18を使用して説明する。
図18は第3の実施の形態に係る所在検索システム10Bの動作例を示す概略フローチャートである。
端末20Bの現在位置が、「隠れ家」という隠語に対応するポイントQ1の同一範囲Q2(図7(a)参照)であるという前提で、以下の説明をする。
【0091】
まず、サーバ50Bは、検索端末80Bから、端末20Bの所在の検索を要求する所在検索要求を受信する(図18のステップST101)。
続いて、サーバ50Bは、検索対象の端末20Bへ、所在情報を要求する(ステップST102)。
続いて、サーバ50Bは、端末20Bから、測位位置情報154を受信する(ステップST103)。サーバ50Bは、受信した測位位置情報154をサーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0092】
続いて、サーバ50Bは、サーバ側位置対応隠語情報データベース260から、サーバ側測位位置情報262に対応する位置対応隠語情報254を取得する(ステップST104)。
続いて、サーバ50Bは、検索端末80Bに対して、サーバ側位置対応隠語情報254を送信する(ステップST105)。
【0093】
これにより、検索端末80Bは、サーバ側位置対応隠語情報254を受信することができる。そして、検索端末80Bの使用者は、サーバ側位置対応隠語情報254に示される隠語に対応する位置を知っているから、端末20Bの所在を知ることができる。
しかし、端末20Bと共通の共通隠語グループに属しない第三者は、位置対応隠語情報254に対応する特定の位置を知らないから、サーバ側位置対応隠語情報254を取得したとしても、端末20Bの所在を知ることはできない。
これにより、端末20Bの所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20Bの位置を知ることを防止することができる。
そして、測位位置から隠語への変換は、サーバ50Bが行うから、端末20Bの記録容量は少なくてよく、端末20Bの処理負担も小さくて足りる。
【0094】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について、説明する。
第4の実施の形態における所在検索システム10C(図1参照)の構成は、上記第1の実施の形態の所在検索システム10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
所在検索システム10Cは、端末20C、サーバ50C、検索端末80C(図1参照)等を有する。端末20Cの構成は、第3の実施の形態の端末20Bと同様である。
【0095】
所在検索システム10Cにおいては、所在を検索される対象の端末20Cではなくて、端末20Cの所在を検索する側の検索端末80Cが、端末20Cの現在位置に対応する位置対応隠語情報を生成することができる。
このため、以下に説明するように、端末20Cから測位位置情報154(図5参照)を受信した場合に、検索端末80Cは、位置対応隠語情報を生成し、表示装置94(図4参照)に表示することができる。
【0096】
(サーバ50Cの主なソフトウエア構成について)
図19は、サーバ50Cの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図19に示すように、サーバ50Cは、サーバ第1記憶部210に、サーバ側所在情報要求プログラム212を格納しており、サーバ制御部200はこのサーバ側所在情報要求プログラム212によって取得した位位置情報154(図5参照)を、サーバ側測位位置情報262としてサーバ第2記憶部250に格納する。
【0097】
図19に示すように、サーバ50Cは、サーバ第1記憶部210にサーバ側測位位置情報送信プログラム228を格納している。サーバ側測位位置情報送信プログラム228は、サーバ制御部200が、サーバ側測位位置情報262を検索端末80Cに送信するための情報である。
【0098】
(検索端末80Cの主なソフトウエア構成について)
図20は、検索端末80Cの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第2記憶部350に、検索端末側位置対応隠語情報データベース352を格納している。検索端末側位置対応隠語情報データベース352の構成は、端末20Cの位置対応隠語情報データベース152(図6参照)と同様である。この検索端末側位置対応隠語情報データベース352は、検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段の一例である。
【0099】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側所在情報取得プログラム312Aを格納している。検索端末側所在情報取得プログラム312Aは、検索端末制御部300が、サーバ50Cを介して端末20Cから測位位置情報154(図5参照)を取得するための情報である。すなわち、検索端末側位置情報取得プログラム312Aと検索端末制御部300は、検索端末装置側現在位置情報取得手段の一例である。
検索端末80Cは、サーバ50Cから取得したサーバ側測位位置情報262を、検索端末側測位位置情報354として検索端末第2記憶部350に格納する。
【0100】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314を格納している。検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314の内容は、端末20Cの位置対応隠語情報取得プログラム114(図5参照)と同様である。この検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314と検索端末制御部300は、検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段の一例である。
図20に示すように、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314は、検索端末側同一範囲内外判断プログラム314aを含む。検索端末側同一範囲内外判断プログラム314aの内容は、第1の実施の形態の端末20の同一範囲内外判断プログラム114a(図5参照)と同様である。
また、図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側近接範囲内外判断プログラム316を格納している。検索端末側近接範囲内外判断プログラム316の内容は、第1の実施の形態の端末20の近接範囲内外判断プログラム116(図5参照)と同様である。
【0101】
図20に示すように、検索端末80Cは、検索端末第1記憶部310に、検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318を格納している。検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318は、検索端末制御部300が、検索端末側位置対応隠語情報取得プログラム314によって取得した検索端末側位置対応隠語情報356を表示装置94(図4参照)に表示するための情報である。すなわち、検索端末側位置対応隠語情報表示プログラム318と検索端末制御部300は、検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段の一例である。
【0102】
以上が第4の実施の形態に係る所在検索システム10Cの構成であるが、以下、その動作例を主に図21を使用して説明する。
図21は本実施の形態に係る所在検索システム10Cの動作例を示す概略フローチャートである。
【0103】
まず、検索端末80Cが、サーバ50Cへ、所在検索要求を送信する(図21のステップST201)。
一方、サーバ50Cは、検索端末80Cから、所在検索要求を受信する(ステップST202)。
続いて、サーバ50Cは、検索対象の端末20Cへ、所在情報を要求する(ステップST203)。
続いて、サーバ50Cは、端末20Cから、測位位置情報154を受信する(ステップST204)。
続いて、サーバ50Cは、検索端末80Cへ、サーバ側測位位置情報262を送信する(ステップST205)。
【0104】
一方、検索端末80Cは、サーバ50Cからサーバ側測位位置情報262を受信する(ステップST206)。
続いて、検索端末80Cは、検索端末側位置対応隠語情報データベース352から、検索端末側測位位置情報354(図19参照)に示される測位位置に対応する検索端末側位置対応隠語情報356を取得する(ステップST207)。
続いて、検索端末80Cは、検索端末側位置対応隠語情報356を表示装置94(図4参照)に表示する(ステップST208)。
【0105】
このため、検索端末80Cは、例えば、「隠れ家」という検索端末側位置対応隠語情報356を表示することができる。そして、端末20Cと共通の共通隠語グループに属する検索端末80Cの使用者は、「隠れ家」が特定の場所に対応する隠語であることを知っているから、端末20Cの所在を知ることができる。
しかし、端末20Cと共通の共通隠語グループに属さない第三者は、「隠れ家」に対応する場所を知らないから、「隠れ家」という検索端末側位置対応隠語情報356を取得したとしても、端末20Cの所在を知ることはできない。
これにより、端末20Cの所在を知らせることが予定されていない第三者が端末20Cの位置を知ることを防止することができる。
【0106】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例の所在情報要求受信ステップと、現在位置情報生成ステップと、位置対応隠語情報取得ステップと、位置対応隠語情報送信ステップ等を実行させるための被検索端末装置の制御プログラムとすることができる。
また、このような被検索端末装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等とすることもできる。
【0107】
これら被検索端末装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態とするために用いられるプラグラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0108】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】所在検索システムを示す概略図である。
【図2】端末の主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図3】サーバの主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図4】検索端末の主なハードウエア構成を示す概略図である。
【図5】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図6】位置対応隠語情報データベースの一例を示す概略図である。
【図7】基本隠語に対応する領域の一例を示す概略図である。
【図8】基本隠語に対応する領域の一例を示す概略図である。
【図9】位置対応隠語情報等の一例を示す概略図である。
【図10】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図11】検索端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図12】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【図13】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図14】移動方向情報の生成方法の一例を示す概略図である。
【図15】移動方向情報等の一例を示す図である。
【図16】端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図17】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図18】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【図19】サーバの主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図20】検索端末の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
【図21】所在検索システムの動作例を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
10,10A,10B,10C・・・所在検索システム、12a,12b,12c,12d・・・GPS衛星、20,20A,20B,20C・・・端末、50,50A,50B,50C・・・サーバ、80,80A,80B,80C・・・検索端末、112・・・測位プログラム、114・・・位置対応隠語情報取得プログラム、114a・・・同一範囲内外判断プログラム、116・・・近接範囲内外判断プログラム、118・・・近接範囲内外情報付位置対応隠語情報生成プログラム、120・・・位置対応隠語情報送信プログラム、122・・・相対移動方向情報生成プログラム、124・・・相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成プログラム、126・・・測位位置情報送信プログラム、212・・・サーバ側所在情報要求プログラム、214・・・サーバ側位置対応隠語情報送信プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所在検索の対象となる被検索端末装置と、
前記被検索端末装置の所在を検索する検索端末装置と、
前記検索端末装置から所在検索要求を受信し、前記被検索端末装置に対して、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置と、
を有する所在検索システムであって、
前記被検索端末装置は、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、
前記管理装置から前記所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、
前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、
前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、
を有し、
前記管理装置は、
前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段を
有することを特徴とする所在検索システム。
【請求項2】
検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置であって、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、
前記検索端末装置から所在検索要求を受信する管理装置から、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、
前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、
前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、
を有することを特徴とする被検索端末装置。
【請求項3】
前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する近接範囲内外判断手段と、
前記近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の被検索端末装置。
【請求項4】
前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する相対移動方向情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の被検索端末装置。
【請求項5】
検索端末装置から所在検索要求を受信し、被検索端末装置に対して前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置であって、
前記管理装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する管理装置側位置対応隠語情報格納手段と、
前記被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する管理装置側現在位置情報取得手段と、
前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する管理装置側位置対応隠語情報取得手段と、
前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項6】
前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する管理装置側近接範囲内外判断手段と、
前記管理装置側近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記被検索端末装置から、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得する管理装置側移動方向情報取得手段と、
前記移動方向情報に基づいて、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する管理装置側相対移動方向情報生成手段を有し、
前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
被検索端末装置の所在検索を要求する検索端末装置であって、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段と、
前記検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する検索端末装置側現在位置情報取得手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段と、
前記位置対応隠語情報取得手段によって取得した前記位置対応隠語情報を表示する検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段と、
を有することを特徴とする検索端末装置。
【請求項9】
検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、
前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、
前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、
前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、
を有することを特徴とする被検索端末装置の制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、
前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、
前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、
前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、
を実行させることを特徴とする被検索端末装置の制御プログラム。
【請求項1】
所在検索の対象となる被検索端末装置と、
前記被検索端末装置の所在を検索する検索端末装置と、
前記検索端末装置から所在検索要求を受信し、前記被検索端末装置に対して、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置と、
を有する所在検索システムであって、
前記被検索端末装置は、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、
前記管理装置から前記所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、
前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、
前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、
を有し、
前記管理装置は、
前記被検索端末装置から受信した前記位置対応隠語情報を前記検索端末装置に送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段を
有することを特徴とする所在検索システム。
【請求項2】
検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置であって、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段と、
前記検索端末装置から所在検索要求を受信する管理装置から、前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信手段と、
前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得手段と、
前記管理装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する位置対応隠語情報送信手段と、
を有することを特徴とする被検索端末装置。
【請求項3】
前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する近接範囲内外判断手段と、
前記近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の被検索端末装置。
【請求項4】
前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する相対移動方向情報生成手段と、
前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の被検索端末装置。
【請求項5】
検索端末装置から所在検索要求を受信し、被検索端末装置に対して前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を送信する管理装置であって、
前記管理装置は、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する管理装置側位置対応隠語情報格納手段と、
前記被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する管理装置側現在位置情報取得手段と、
前記管理装置側位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する管理装置側位置対応隠語情報取得手段と、
前記検索端末装置に対して、前記位置対応隠語情報を送信する管理装置側位置対応隠語情報送信手段と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項6】
前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置が、前記隠語設定位置の近接範囲内か否かを判断する管理装置側近接範囲内外判断手段と、
前記管理装置側近接範囲内外判断手段の判断結果に基づいて、前記隠語設定位置の前記近接範囲内であることを示す近接範囲内情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側近接範囲内情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記被検索端末装置から、前記被検索端末装置の移動方向を示す移動方向情報を取得する管理装置側移動方向情報取得手段と、
前記移動方向情報に基づいて、前記被検索端末装置が、前記特定の隠語設定位置の方向に移動しているか否かを示す相対移動方向情報を生成する管理装置側相対移動方向情報生成手段を有し、
前記位置対応隠語情報と前記相対移動方向情報に基づいて、前記相対移動方向情報を含む前記位置対応隠語情報を生成する管理装置側相対移動方向情報付位置対応隠語情報生成手段と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
被検索端末装置の所在検索を要求する検索端末装置であって、
特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する検索端末装置側位置対応隠語情報格納手段と、
前記検索端末装置による所在検索の対象となる被検索端末装置から前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する検索端末装置側現在位置情報取得手段と、
前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する検索端末装置側位置対応隠語情報取得手段と、
前記位置対応隠語情報取得手段によって取得した前記位置対応隠語情報を表示する検索端末装置側位置対応隠語情報表示手段と、
を有することを特徴とする検索端末装置。
【請求項9】
検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、
前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、
前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、
前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、
を有することを特徴とする被検索端末装置の制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
検索端末装置による所在検索の対象となり、特定の隠語設定位置に対応する隠語を示す位置対応隠語情報を格納する位置対応隠語情報格納手段を有する被検索端末装置が、前記検索端末装置と通信可能な管理装置から前記被検索端末装置の所在を示す情報を要求する所在情報要求を受信する所在情報要求受信ステップと、
前記被検索端末装置が、前記所在情報要求に基づいて、前記被検索端末装置の現在位置を示す現在位置情報を生成する現在位置情報生成ステップと、
前記被検索端末装置が、前記位置対応隠語情報格納手段から前記現在位置情報に示される前記被検索端末装置の現在位置に対応する前記位置対応隠語情報を取得する位置対応隠語情報取得ステップと、
前記被検索端末装置が、前記管理装置に対して送信する位置対応隠語情報送信ステップと、
を実行させることを特徴とする被検索端末装置の制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−153650(P2006−153650A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−344448(P2004−344448)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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