説明

手動変速機及び手動変速機のシフトラグ構造

【課題】 変速感の向上及び使用の便利性を増大させ、製造原価の低減が可能なコンパクトな変速機を提供する。
【解決手段】 本発明による手動変速機は、変速機ケースと、主軸と、前記主軸の外周面に結合されているハブと、第1段クラッチ及び遊星ギヤセットを含み、前記遊星ギヤセットはリングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤ、及び前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアが備えられているギヤアセンブリーと、シンクロナイザスリーブと、シンクロナイザコーンと、前記主軸と前記ギヤアセンブリーを同期させるシンクロナイザリングと、を含み、前記リングギヤは前記第1段クラッチと結合され、前記キャリアは変速機ケースに固定され、前記サンギヤの外周面にはリバース段クラッチギヤが形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動変速機及び手動変速機のシフトラグ構造に係り、より詳しくは、1段で直接リバース段変速が可能な手動変速機及び手動変速機のシフトラグ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近頃、車両の性能が向上することによって大きい馬力が出力できる変速機が開発されている。しかし、変速機の出力が大きくなるほど、シンクロナイザの容量を増加しなければならないという問題点がある。
図8に示すように、従来の手動変速機の第1段及び第2段構造は、主軸100、ハブ110、ギヤアセンブリー120、シンクロナイザスリーブ170を含む。
主軸100はエンジンに連結されて動力の伝達を受ける。
ハブ110は前記主軸100の外周面に結合されている。
【0003】
ギヤアセンブリー120は、第1段クラッチギヤ130、第2段クラッチギヤ140、シンクロナイザコーン150、及びシンクロナイザリング160を含む。第1段クラッチギヤ130及び第2段クラッチギヤ140は、ハブ110の左右側にそれぞれ設置されている。シンクロナイザコーン150は、第1、2段クラッチギヤ130、140にそれぞれ固定されている。シンクロナイザリング160は、シンクロナイザコーン150に摩擦力を加えて、主軸100とギヤアセンブリー120を同期させる。
シンクロナイザスリーブ170は、ハブ110の外周面に結合されており、主軸100とギヤアセンブリー120を連結する。
【0004】
従来の手動変速機の変速過程を図9を参照して説明する。
運転者が変速レバーを作動すれば、シフトケーブルによって変速機のセレクトコントロールレバー及びシフトコントロールレバーが作動する。
この場合、シンクロナイザスリーブ170に固定結合されているシフトフォークは、セレクトコントロールレバー及びシフトコントロールレバーの作動によってシンクロナイザスリーブ170を左側または右側に動かす。
【0005】
従って、中立状態でシンクロナイザスリーブ170が動いて、シンクロナイザリング160と接触し、シンクロナイザリング160が第1、2段クラッチギヤ130、140に固定されたシンクロナイザコーン150に摩擦力を加えて、シンクロナイザコーン150を回転させる。
その後、シンクロナイザスリーブ170は第1、2段クラッチギヤ130、140と結合して、主軸100と第1、2段クラッチギヤ130、140を同期させる。
【0006】
従来の手動変速機によれば、変速機の慣性モーメントは半径の自乗に比例して増加するが、シンクロナイザの容量は半径に比例して増加する。従って、変速機の容量増大によるシンクロナイザの容量増大が難しい。
また、シンクロナイザの容量が不足すれば、クラッシュ(clash)やシフトショックなど変速機の変速感が悪くなるという問題点がある。
一方、リバース段変速時に騒音発生を防止するため、スライディングタイプまたはシンクロタイプの響き防止機構を使用する。しかし、この場合、変速機の長さが増大するという問題点がある。
【特許文献1】特開2003−014115号公報
【特許文献2】特開2003−014114号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、リバース段クラッチギヤの効率的な配置を通じて変速機の全長を減らし、コンパクトな変速機を設計することである。
本発明の他の目的は、1段変速状態で直接リバース段変速を可能にして、変速感の向上及び使用の便利性を増大させることである。
本発明のまた他の目的は、第1段クラッチギヤを響き防止機構として使用し、部品を単純化して原価を節減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による手動変速機は、変速機ケースと、主軸と、前記主軸の外周面に結合されているハブと、前記ハブの一側に形成され、第1段クラッチ及び遊星ギヤセットを含み、前記遊星ギヤセットはリングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤ、及び前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアが備えられているギヤアセンブリーと、前記ハブの外周面に結合され、軸方向に動きながら、前記主軸及び前記ギヤアセンブリーを連結するシンクロナイザスリーブと、前記第1段クラッチギヤに固定されているシンクロナイザコーンと、変速時に前記シンクロナイザコーンに摩擦力を加えて、前記主軸と前記ギヤアセンブリーを同期させるシンクロナイザリングと、を含み、前記リングギヤは前記第1段クラッチと結合され、前記キャリアは変速機ケースに固定され、前記サンギヤの外周面にはリバース段クラッチギヤが形成されていることを特徴とする。
【0009】
前記第1段クラッチギヤは、前記ハブの反対方向に延長され、前記リングギヤも前記ハブの反対方向に延長され、前記第1段クラッチギヤの延長された部分と前記リングギヤの延長された部分とが結合されていることを特徴とする。
また、前記第1段クラッチ及び前記リングギヤは、スプライン結合しており、前記サンギヤは、前記ハブ方向に延長され、延長された部分の外周面にリバース段クラッチギヤが形成されることを特徴とする。
【0010】
前記シンクロナイザスリーブの内周面には溝が形成され、前記シンクロナイザスリーブが前記主軸と前記リバース段クラッチギヤを同期させる場合、前記第1段クラッチギヤは前記溝に挿置されて空回りすることを特徴とする。
また、前記リングギヤの外周面にはギヤが形成され、前記リングギヤは出力部材として作動することを特徴とする。
【0011】
前記リバース段クラッチギヤは、前記第1段クラッチギヤの延長された部分の外周面に備えられ、前記第1段クラッチと前記リングギヤとの間には、前記リバース段クラッチギヤが備えられ、前記主軸と前記第1段クラッチギヤとの間及び前記第1段クラッチと前記リバース段クラッチギヤとの間には、ニードルローラが介在されることを特徴とする。
【0012】
本発明の実施形態による手動変速機のシフトラグ構造は、1−2段シフトレールによって支持される1−2段シフトラグと、3−4段シフトレールによって支持される3−4段シフトラグと、5−6段シフトレールによって支持される5−6段シフトラグと、前記1−2段シフトレールによって支持されるリバース段シフトラグとを含み、前記リバース段シフトラグは、前記1−2段シフトラグに結合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、リバース段クラッチギヤを効率的に配置して、変速機の全長を減らすようになるので、コンパクトな手動変速機を設計することができる。
また、1段変速状態で直接リバース段変速を可能にして、変速感の向上及び使用の便利性を増大させる。
さらに、第1段クラッチギヤがリバース段変速時に騒音発生を抑制できるので、部品を単純化して原価が節減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態による手動変速機を詳しく説明する。
【実施例】
【0015】
図1(a)及び(b)は本発明の実施形態による手動変速機の中立状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図であり、図2(a)及び(b)は本発明の実施形態による手動変速機の1段状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図であり、図3(a)及び(b)は本発明の実施形態による手動変速機のリバース段状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図である。
【0016】
図1乃至3に示す通り、本発明の実施形態による手動変速機は、主軸10、ハブ15、ギヤアセンブリー85、シンクロナイザスリーブ35、シンクロナイザコーン25、及びシンクロナイザリング30を含む。
主軸10は、エンジンに連結されて動力の伝達を受ける。
ハブ15は、主軸10の外周面に結合されている。
ギヤアセンブリー85は、第1段クラッチギヤ40、第2段クラッチギヤ50、及び遊星ギヤセット20を含む。
【0017】
第1段クラッチギヤ40は、ハブ15を基準に右側に位置し、第2段クラッチギヤ50はハブ15を基準に左側に位置する。
第1段クラッチギヤ40はハブ15の反対方向に延長されている。
遊星ギヤセット20は、シングルピニオン遊星ギヤセットであって、サンギヤ65、リングギヤ55、ピニオンギヤ70、及びピニオンギヤ70を回転可能に支持するキャリア60を含む。
【0018】
リングギヤ55は、ハブ15の反対方向に延長されている。また、リングギヤ55の延長された部分は、第1段クラッチギヤ40の延長された部分と結合する。
一方、リングギヤ55及び第1段クラッチギヤ40はスプライン結合する。
また、リングギヤ55の外周面にはギヤが形成されて、出力軸の被動ギヤとギヤ結合する。
キャリア60は変速機ケース90に固定される。
【0019】
サンギヤ65はハブ15方向に延長されており、延長された部分の外周面にリバース段クラッチギヤ45が形成されている。
リバース段クラッチギヤ45は、第1段クラッチギヤ40の延長された部分の外周面に備えられている。
また、リバース段クラッチギヤ45は、第1段クラッチギヤ40とリングギヤ55との間に備えられている。
一方、主軸10と第1段クラッチギヤ40との間、及び第1段クラッチギヤ40とリバース段クラッチギヤ45との間には、ニードルローラ80a、80bがそれぞれ介在されている。
【0020】
シンクロナイザスリーブ35はハブ15の外周面に結合されており、軸方向に動きながら、主軸10と第1、2段クラッチギヤ40、50及びリバース段クラッチギヤ45を同期させる。
シンクロナイザスリーブ35の内周面には溝75が形成されて、シンクロナイザスリーブ35が主軸10とリバース段クラッチギヤ45を同期させる場合、第1段クラッチギヤ40は溝75に挿置されて空回りするようになっている。
【0021】
シンクロナイザコーン25は第1、2段クラッチギヤ40、50にそれぞれ固定されており、シンクロナイザスリーブ35が軸方向に動きながら、第1、2段クラッチギヤ40、50と結合する過程で、第1、2段クラッチギヤ40、50の回転速度を主軸10の回転速度と同期させる。
シンクロナイザリング30はシンクロナイザスリーブ35が軸方向に動きながら、第1、2段クラッチギヤ40、50と結合する過程で、シンクロナイザコーン25に摩擦力を加えて、主軸10と第1、2段クラッチギヤ40、50の回転速度を同期させる。
【0022】
本発明の実施形態による手動変速機において、中立から1段、及び1段からリバース段への変速過程を図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、中立状態ではシンクロナイザスリーブ35がギヤアセンブリー85と結合していないので、主軸10の回転力がギヤアセンブリー85に伝達されない。また、主軸10と第1段クラッチギヤ40との間にはニードルローラ80aが介在していて、主軸10の回転力が第1段クラッチギヤ40に伝達されない。
【0023】
図2に示すように、第1段ではシンクロナイザスリーブ35が第1段クラッチギヤ40と結合して、主軸10の回転力を第1段クラッチギヤ40に伝達する。この場合、第1段クラッチギヤ40に結合されているリングギヤ55は、第1段クラッチギヤ40と同一回転方向に回転する。
従って、リングギヤ55は出力軸の被動ギヤに回転力を伝達する。
一方、リバース段クラッチギヤ45と第1段クラッチギヤ40との間にニードルローラ80bが介在し、リバース段クラッチギヤ45は空回りするようになっている。
【0024】
図3に示すように、リバース段ではシンクロナイザスリーブ35がリバース段クラッチギヤ45と結合して、主軸10の回転力をリバース段クラッチギヤ45に伝達する。この場合、リバース段クラッチギヤ45は、ピニオンギヤ70を通じてリングギヤ55に回転力を伝達する。このとき、リングギヤ55の回転方向は、主軸10の回転方向と反対になる。また、リングギヤ55は出力軸の被動ギヤに回転力を伝達する。
【0025】
次に、本発明の実施形態による手動変速機に使用されるシフトラグ構造を添付した図面を参照して説明する。
図4は本発明の実施形態による手動変速機において、変速レバーが変速ケーブルを介して変速操作機構と連結された状態を示す斜視図である。
図4に示すように、変速レバー200はハウジング205に設置され、変速レバー200の下端部にシフトケーブル210とセレクトケーブル215の一端がそれぞれ独立的に連結される。また、シフトケーブル210とセレクトケーブル215の他端は、変速操作機構230のシフトコントロールレバー225とセレクトコントロールレバー220にそれぞれ連結されている。
【0026】
従って、運転者が変速レバー200を操作すれば、その操作力がシフトケーブル210とセレクトケーブル215を介してシフトコントロールレバー225とセレクトコントロールレバー220に伝達される。結局、シフトコントロールレバー225とセレクトコントロールレバー220の移動によって手動変速機内に装備された複数のギヤトレインのうち、特定のギヤトレインの間で選択的な噛合が行われて変速段が決定される。
【0027】
図5は本発明の実施形態による手動変速機の変速操作機構の構成を示す斜視図であり、図6は本発明の実施形態による手動変速機において、1−2段シフトレールに1−2段ラグ及びリバース段ラグが固定された状態を示す概略図である。
図5及び図6に示すように、変速操作機構230はコントロールシャフト235、シフトレール250、シフトラグ245、及びシフトフィンガー240を含む。
コントロールシャフト235はシフトケーブル210とセレクトケーブル215を介して変速レバー200に連結される。コントロールシャフト235は、シフトコントロールレバー225とセレクトコントロールレバー220を備えている。
【0028】
シフトレール250は1−2段シフトレール250a、3−4段シフトレール250b、及び5−6段シフトレール250cを含む。
シフトラグ245は1−2段シフトラグ245a、3−4段シフトラグ245b、5−6段シフトラグ245c、及びリバース段シフトラグ245dを含む。
シフトラグ245はシフトレール250によって支持される。すなわち、1−2段シフトラグ245aは1−2段シフトレール250aによって支持され、3−4段シフトラグ245bは3−4段シフトレール250bによって支持され、5−6段シフトラグ245cは5−6段シフトレール250cによって支持される。また、リバース段シフトラグ245dは1−2段シフトレール250aによって支持される。
【0029】
一方、リバース段シフトラグ245dは1−2段シフトラグ245aに固定されている。
シフトフィンガー240はコントロールシャフト235に備えられており、シフトフィンガー240はシフトラグ245のうちのいずれか一つと結合する。従って、シフトフィンガー240はコントロールシャフト235の回転及び移動によってシフトラグ245に作動力を与える。シフトフィンガー240は、1−2段シフトラグ245a、3−4段シフトラグ245b、5−6段シフトラグ245cの間の空間に位置する。
【0030】
また、シフトフィンガー240は変速レバー200の動きによって上下方向に移動するコントロールシャフト235を介して、複数のシフトレール250上に定着した複数のシフトラグ245のうちのいずれか一つの間に置かれる。従って、シフトフィンガー240は変速レバー200の操作によってシフトラグ245のうちのいずれか一つを押すようになり、このシフトラグ245にシフトフォークがシンクロナイザスリーブ35を作動させて変速が行われる。
【0031】
図7は変速レバー、中立、第1段、及びリバース段におけるシフトラグの位置を示す概略図である。
図7に示すように、本発明の一実施形態によれば、リバース段シフトラグ245dは1−2段シフトラグ245aの左側に配置されている。変速レバー200が中立位置から左の1段の位置に動いた後、さらに左に動けば、シフトフィンガー240はリバース段シフトラグ245dを押す。その結果、1段変速後に直接リバース段への変速が可能であり、その逆も可能である。
【0032】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)および(b)は、本発明の実施形態による手動変速機の中立状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の実施形態による手動変速機の1段状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の実施形態による手動変速機のリバース段状態を示す手動変速機及び遊星ギヤセットの一部断面図である。
【図4】本発明の実施形態による手動変速機において、変速レバーが変速ケーブルを介して変速操作機構と連結された状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態による手動変速機の変速操作機構の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態による手動変速機において、1−2段シフトレールに1−2段ラグ及びリバース段ラグが固定された状態を示す概略図である。
【図7】変速レバー、中立、第1段、及びリバース段におけるシフトラグの位置を示す概略図である。
【図8】従来の手動変速機を示す一部断面図である。
【図9】従来の手動変速機の変速過程を示す概略図、及びシンクロナイザスリーブのストロークとこれによって前記シンクロナイザスリーブに加えられる力を示すグラフである。
【符号の説明】
【0034】
10 主軸
15 ハブ
20 遊星ギヤセット
25 シンクロナイザコーン
30 シンクロナイザリング
35 シンクロナイザスリーブ
40 第1段クラッチギヤ
45 リバース段クラッチギヤ
50 第2段クラッチギヤ
55 リングギヤ
60 キャリア
65 サンギヤ
70 ピニオンギヤ
75 溝
80a、b ニードルローラ
85 ギヤアセンブリー
90 変速機ケース
200 変速レバー
205 ハウジング
210 シフトケーブル
215 セレクトケーブル
220 セレクトコントロールレバー
225 シフトコントロールレバー
230 変速操作機構
235 コントロールシャフト
240 シフトフィンガー
245 シフトラグ
250 シフトレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手動変速機において、
変速機ケースと、
主軸と、
前記主軸の外周面に結合されているハブと、
前記ハブの一側に形成され、第1段クラッチ及び遊星ギヤセットを含み、前記遊星ギヤセットはリングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤ、及び前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアが備えられているギヤアセンブリーと、
前記ハブの外周面に結合され、軸方向に動きながら、前記主軸及び前記ギヤアセンブリーを連結するシンクロナイザスリーブと、
前記第1段クラッチギヤに固定されているシンクロナイザコーンと、
変速時に前記シンクロナイザコーンに摩擦力を加えて、前記主軸と前記ギヤアセンブリーを同期させるシンクロナイザリングと、
を含み、
前記リングギヤは前記第1段クラッチと結合され、前記キャリアは変速機ケースに固定され、前記サンギヤの外周面にはリバース段クラッチギヤが形成されていることを特徴とする手動変速機。
【請求項2】
前記第1段クラッチギヤは、前記ハブの反対方向に延長され、前記リングギヤも前記ハブの反対方向に延長され、前記第1段クラッチギヤの延長された部分と前記リングギヤの延長された部分とが結合されていることを特徴とする請求項1に記載の手動変速機。
【請求項3】
前記第1段クラッチ及び前記リングギヤは、スプライン結合していることを特徴とする請求項2に記載の手動変速機。
【請求項4】
前記サンギヤは、前記ハブ方向に延長され、延長された部分の外周面にリバース段クラッチギヤが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の手動変速機。
【請求項5】
前記シンクロナイザスリーブの内周面には溝が形成され、前記シンクロナイザスリーブが前記主軸と前記リバース段クラッチギヤを同期させる場合、前記第1段クラッチギヤは前記溝に挿置されて空回りすることを特徴とする請求項4に記載の手動変速機。
【請求項6】
前記リングギヤの外周面にはギヤが形成され、前記リングギヤは出力部材として作動することを特徴とする請求項5に記載の手動変速機。
【請求項7】
前記リバース段クラッチギヤは、前記第1段クラッチギヤの延長された部分の外周面に備えられていることを特徴とする請求項6に記載の手動変速機。
【請求項8】
前記第1段クラッチと前記リングギヤとの間には、前記リバース段クラッチギヤが備えられていることを特徴とする請求項6に記載の手動変速機。
【請求項9】
前記主軸と前記第1段クラッチギヤとの間及び前記第1段クラッチと前記リバース段クラッチギヤとの間には、ニードルローラが介在されていることを特徴とする請求項6に記載の手動変速機。
【請求項10】
手動変速機のシフトラグ構造において、
1−2段シフトレールによって支持される1−2段シフトラグと、
3−4段シフトレールによって支持される3−4段シフトラグと、
5−6段シフトレールによって支持される5−6段シフトラグと、
前記1−2段シフトレールによって支持されるリバース段シフトラグと、
を含むことを特徴とする手動変速機のシフトラグ構造。
【請求項11】
前記リバース段シフトラグは、前記1−2段シフトラグに結合されていることを特徴とする請求項10に記載の手動変速機のシフトラグ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−321976(P2007−321976A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−221133(P2006−221133)
【出願日】平成18年8月14日(2006.8.14)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【Fターム(参考)】