説明

抗感染性リポペプチド

本発明は、新規デプシペプチド化合物に関する。本発明は、これらの化合物の医薬組成物、および抗菌性化合物としてのこれらの化合物の使用方法にも関する。本発明は、これらの新規デプシペプチド化合物およびこれらの化合物の製造において用いる中間体の製造方法にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式F11:
【化1】

(F11)
〔式中、
a)R13*はHもしくはCHであり、
b)R、およびR6*は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項2】
式F1:
【化2】

(F1)
〔式中、
a)Rは、水素、
【化3】

、もしくは
【化4】

であり、
b)R11は、メチル、
【化5】

、もしくは
【化6】

であり、
c)R12は、HもしくはCHであり、
d)R13は、CH(CH、CH(CHCH)CH
【化7】

もしくは
【化8】

であり、
e)RおよびR6*は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項3】
式F2:
【化9】

(F2)
〔式中、
a)Rは、水素、メチル、
【化10】


【化11】

、もしくは
【化12】

であり、
b)R12は、HもしくはCHであり、
c)R13は、CH(CH、CH(CHCH)CH
【化13】

、もしくは
【化14】

であり、
d)R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項4】
式F3:
【化15】

(F3)
〔式中、
a)Rは、水素、
【化16】


【化17】

、もしくは
【化18】

であり、
b)R11は、メチル、
【化19】

、もしくは
【化20】

であり、
c)R12は、HもしくはCHであり、
d)R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項5】
式F4:
【化21】

(F4)
〔式中、
a)Rは、水素、メチル、
【化22】


【化23】

、もしくは
【化24】

であり、
b)R11は、メチル、もしくは
【化25】

であり、
c)R12は、HもしくはCHであり、
d)R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項6】
式F5:
【化26】

(F5)
〔式中、
a)Rは、水素、メチル、
【化27】


【化28】

、もしくは
【化29】

であり、
b)R11は、メチル、
【化30】

、もしくは
【化31】

であり、
c)R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項7】
式F6:
【化32】

(F6)
〔式中、
a)Rは、
【化33】

、もしくは
【化34】

であり、
b)Rは、
【化35】


【化36】

、もしくは
【化37】

であり、
c)R11は、メチル、
【化38】

、もしくは
【化39】

であり、
d)R12は、HもしくはCHであり、
e)Rは、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項8】
式F7:
【化40】

(F7)
〔式中、
a)Rは、メチル、
【化41】


【化42】

、もしくは
【化43】

であり、
b)Rは、
【化44】


【化45】

、もしくは
【化46】

であり、
c)R12は、HもしくはCHであり、
d)RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項9】
式F8:
【化47】

(F8)
〔式中、
a)R3**は、ヒドロキシルもしくは水素であり、
b)Rは、メチル、
【化48】


【化49】

、もしくは
【化50】

であり、
c)R11は、アミノ酸側鎖、メチル、
【化51】

、もしくは
【化52】

であり、
d)R12は、HもしくはCHであり、
e)RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項10】
式F9:
【化53】

(F9)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項11】
式F10:
【化54】

(F10)
〔式中、
a)R13*は、HもしくはCHであり、
b)R、およびR6*は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項12】
式F12:
【化55】

(F12)
〔式中、
a)R13は、CH(CHCH)CHもしくは
【化56】

であり、
b)RおよびR6*は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項13】
式13:
【化57】

(F13)
〔式中、R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項14】
式F14:
【化58】

(F14)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)RおよびR6*は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項15】
式F15:
【化59】

(F15)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項16】
式F16:
【化60】

(F16)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項17】
式F17:
【化61】

(F17)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)Rは、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項18】
式F18:
【化62】

(F18)
〔式中、RおよびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項19】
式F19:
【化63】

(F19)
〔式中、
a)Rは、
【化64】

もしくは
【化65】

であり、
b)Rは、メチルもしくは
【化66】

であり、
c)Rは、メチルもしくは
【化67】

であり、
d)R、R6*およびR8**は各々、独立してアミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項20】
式F20:
【化68】

(F20)
〔式中、
a)R12は、HもしくはCHであり、
b)RおよびR8**は各々、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項21】
式F21:
【化69】

(F21)
〔式中、
a)Rは、
【化70】


【化71】


【化72】


【化73】

、もしくは
【化74】

であり、
b)R12は、HもしくはCHであり、
c)R8**は、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項22】
式F22:
【化75】

〔式中、R6*は、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、NH−アミノ保護基、アシルアミノ、ウレイド、グアニジノ、カルバモイル、スルホンアミノ、チオアシルアミノ、チオウレイド、イミノアミノ、もしくはホスホンアミノである。〕
で示される化合物もしくはその塩を含む、組成物。
【請求項23】
8**がアミノ、NH−アミノ保護基、もしくはカルバモイルである、請求項10記載の化合物。
【請求項24】
8**がアミノである、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
がアミノ、アルカノイルアミノ、NH−アミノ保護基もしくはカルバモイルである、請求項10記載の化合物。
【請求項26】
がC10−C13アルカノイルアミノである、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
が、
【化76】


【化77】


【化78】


【化79】

、もしくは
【化80】

である、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
12がCHである、請求項10記載の化合物。
【請求項29】
がアルカノイルアミノである、請求項28記載の化合物。
【請求項30】
がC11−アルカノイルアミノである、請求項29記載の化合物。
【請求項31】

【化81】

である、請求項30記載の化合物。
【請求項32】
8**がアミノである、請求項31記載の化合物。
【請求項33】
【化82】

もしくは
【化83】

から選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項34】
【化84】

もしくは
【化85】

から選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項35】
6*がアミノ、NH−アミノ保護基、もしくはカルバモイルである、請求項1記載の化合物。
【請求項36】
6*がアミノである、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
がアミノ、アシルアミノ、NH−アミノ保護基である、請求項1記載の化合物。
【請求項38】
がC10−C13アシルアミノである、請求項37記載の化合物。
【請求項39】
が、
【化86】


【化87】


【化88】


【化89】

、もしくは
【化90】

である、請求項38記載の化合物。
【請求項40】
が、
【化91】

、もしくは
【化92】

である、請求項39記載の化合物。
【請求項41】
【化93】

、もしくは
【化94】

から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項42】
【化95】

もしくは
【化96】

から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項43】
式:
【化97】

で示される、化合物。
【請求項44】
式:
【化98】

で示される、化合物。
【請求項45】
請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項46】
緩衝水溶液中の請求項1記載の化合物を含む、抗菌組成物。
【請求項47】
細菌に感染している患者を治療する方法であって、治療を必要とする患者に請求項1に係る化合物の医薬上有効な量を一定期間および該細菌感染を改善する条件下で投与することを含む、方法。
【請求項48】
細菌感染の患者を治療する薬剤を製造するための請求項1に係る組成物の使用。
【請求項49】
該化合物が組成物中に約80%から約90%の量で存在する、請求項1記載の組成物。
【請求項50】
該化合物が組成物中に約90%の量で存在する、請求項1記載の組成物。
【請求項51】
該化合物が組成物中に約90%よりも多い量で存在する、請求項1記載の組成物。
【請求項52】
下記工程:
a.NRPSモジュールをコードする少なくとも1つの外因性ポリ核酸を細胞中で組み換えて、式F11の化合物を細胞中で生成しうるNRPSをコードする組み換えNRPS遺伝子クラスターを細胞中で得る
を含む、組み換え細胞の製造方法。
【請求項53】
NRPSモジュールをコードする少なくとも一つの外因性ポリ核酸が、ダプトマイシンのNRPS遺伝子集団もしくはA54145NRPS遺伝子集団に由来する、請求項52記載の方法。
【請求項54】
請求項52記載の方法によって生成される、組み換え細胞。
【請求項55】
式F11の化合物の生成に適する条件下で請求項54記載の細胞を培養する工程を含む、式F11の化合物を調製する方法。
【請求項56】
式F11の化合物を精製する工程をさらに含む、請求項55記載の方法。
【請求項57】
細胞を培養する工程が、さらに、式F11で示される予め決定されたR基の前駆体の存在下で細胞を発酵させて、予め決定されたR基を有する式F11で示される化合物の生成を増加させることを含む、請求項55記載の方法。
【請求項58】
式F11の化合物を精製するさらなる工程を含む、請求項57記載の方法。
【請求項59】
請求項55記載の方法によって生成される、化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−519848(P2008−519848A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541346(P2007−541346)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/040919
【国際公開番号】WO2006/110185
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(501120775)キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】