説明

携帯型電子機器

【課題】製造者の負担を軽減して、出荷地の趣向に合わせた表示設定を行うことが可能な携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】カメラ部60がユーザを撮影して得た画像データから制御部100がユーザの人種などを判定してこれに基づいて、表示部20における表示などのユーザインタフェースの設定を行ったり、あるいはGPS受信部50による位置検出の結果に基づいて、制御部100が上記ユーザインタフェースの設定を行うようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば携帯電話機やPDA、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)、携帯型ゲーム機などの携帯型電子機器は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置を備え、種々の情報を視覚的にユーザに提示している。これらの携帯型電子機器は、世界各地で利用されており、製造者は、出荷地に合わせて、表示言語や配色、デザインなどを設定している。
このような出荷地に合わせた表示設定は、製造者にとっては、大きな負担となっている。この負担を軽減するために、統一した表示設定を行うと、出荷地の趣向に欠けたものとなり、商品としての魅力が低下してしまうという問題があった。
【0003】
また携帯電話機などの電子機器にあっては、幅広い年齢層で利用されるようになったため、高齢者向けにユーザインタフェースを工夫する必要がある一方で、購買意欲の高い若年層への配慮も依然として必要となっている。このように、同一国内においても、ユーザのニーズの多様化に対応することが製造者に求められている。
なお、撮影した画像から顔領域を検出して人種判定し、肌色テーブルに応じて被写体人物における色調補正する技術がある(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−094840公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の携帯型電子機器では、出荷地の趣向に合わせた表示設定を行う必要があり、製造者にとって大きな負担となるという問題があった。また幅広い年齢層に対応できる商品開発の必要性もある。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、製造者に事前設定に関わる負担を増大させることなく、ユーザのニーズに合わせたユーザインタフェースの設定を行うことが可能な携帯型電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、この発明は、情報を表示する表示手段と、ユーザを撮影する撮影手段と、この撮影手段が撮影したユーザの映像から運用地域を判定する地域判定手段と、この地域判定手段が判定した運用地域に応じて、表示手段に表示するユーザインタフェースを設定する設定手段とを具備して構成するようにした。
【発明の効果】
【0006】
以上述べたように、この発明では、ユーザを撮影した映像から運用地域を判定して、この判定結果に基づいて、表手段に表示するユーザインタフェースを設定するようにしている。
【0007】
したがって、この発明によれば、製造者が出荷前において事前設定などを行わなくてもユーザに応じたユーザインタフェースの設定が行えるので、製造者による事前設定に関わる負担を増大させることなく、ユーザのニーズに合わせたユーザインタフェースの設定を行うことが可能な携帯型電子機器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。以下の説明では、携帯型電子機器の一例として、携帯電話機を例に挙げて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる携帯電話機の構成を示すブロック図である。この携帯電話機は、図1に示すように、主な構成要素として、制御部100と、無線通信部10と、表示部20と、通話部30と、操作部40と、GPS受信部50と、カメラ部60と、記憶部70とを備える。
【0009】
無線通信部10は、例えばW-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などの移動通信システムで用いられる無線通信規格に準拠した無線通信手段であって、制御部100の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSと無線通信を行い、音声データや電子メールデータなどの送受信、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
【0010】
すなわち、移動通信網NW、およびこれに収容された基地局装置BSは、携帯電話システムの一部を構成するものである。また移動通信網NWは、インターネットINに接続されている。このため無線通信部10は、移動通信網NWおよびインターネットINを通じて、サーバ装置SVから種々のデータをダウンロードすることができる。
【0011】
表示部20は、制御部100の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報などを表示して、視覚的にユーザに情報を伝達するものである。
通話部30は、スピーカ31やマイクロホン32と接続され、マイクロホン32を通じて入力されたユーザの音声を音声データに変換して制御部100に出力したり、通話相手などから受信した音声データを復号してスピーカ31から出力するものである。
【0012】
操作部40は、複数のキースイッチなどを備え、これを通じてユーザから指示を受け付けるものである。
GPS受信部50は、制御部100の制御により、複数のGPS(Global Positioning System)衛星STからそれぞれ送信されるGPS信号を受信し、この信号に含まれる情報に基づいて、自己の位置(緯度、経度、高度)を測位するものである。
カメラ部60は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を用いた電子カメラであって、制御部100の制御により撮像を行って画像データを生成し、制御部100に出力する。
【0013】
記憶部70は、制御部100の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、サーバ装置SVからダウンロードした種々のデータ、カメラ部60が生成した画像データなどを記憶するものである。
【0014】
また記憶部70は、画面データテーブル、説明データテーブル、地域識別データテーブルおよび人的特徴記憶テーブルを記憶する。画面データテーブルは、国や地域に応じたユーザインタフェース(UI)の画面のデータ(以下、画面データと称する)を、その国や地域の識別情報に対応付けたテーブルである。また説明データテーブルは、複数の言語について操作説明などの説明表示のデータ(以下、説明データと称する)を、その国や地域の識別情報に対応付けたテーブルである。地域識別データテーブルは、国や地域の識別情報と、位置情報(緯度、経度、高度)を対応付けたテーブルである。人的特徴記憶テーブルは、画像データを解析して抽出した人間の特徴(目の色、肌の色、顔の輪郭、シワの数、目・鼻・口の配置や頭部における位置)のデータ(以下、特徴データと称する)に、年齢、性別、人種などの人的識別情報や、人種に基づく地域の識別情報を対応付けたテーブルである。
【0015】
制御部100は、マイクロプロセッサを備え、記憶部70が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、当該携帯電話機の各部を統括して制御し、音声通信やデータ通信を実現するものである。また制御部100は、記憶部70が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって動作し、電子メールの送受信や、Webブラウジング、ダウンロードしたストリーミングデータに基づいて動画像を表示部20に表示したり、カメラ部60を制御して撮影を行ったり、GPS受信部50を用いた測位や、音声通信を行う通信制御機能を備える。
【0016】
また制御部100は、カメラ部60が撮像した画像データを解析して、ユーザの年齢や性別、人種、運用地域を判定する機能や、GPS受信部50を用いた測位の結果に基づいて、ユーザの運用地域を判定する機能を備え、これらの判定結果に応じて、表示に関わるユーザインタフェースを制御する機能を備える。
【0017】
次に、上記構成の携帯電話機の動作について説明する。以下の説明では特に、ユーザに応じて表示などに関わるユーザインタフェースを制御する機能について説明する。図2は、制御部100による上記機能に関する制御フローを示すフローチャートである。この制御フローは、制御部100が、記憶部70が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作することにより実現されもので、例えば電源投入した直後に実行したり、あるいはユーザが操作部40を通じて所定のキー操作を行うことに応じて実行する。
【0018】
まずステップ2aにおいて制御部100は、記憶部70が記憶する初期設定データを参照し、ユーザインタフェースの自動切り替えが有効になっているか否かを判定する。ここでユーザインタフェースの自動切り替えが有効に設定されている場合には、ステップ2dに移行し、一方、上記自動切り替えが無効に設定されている場合には、ステップ2bに移行する。なお、初期設定データは、工場出荷時においては、有効に設定されており、後にユーザが操作部40を通じて任意の設定に変更可能である。
【0019】
ステップ2bにおいて制御部100は、記憶部70が記憶するユーザ設定データを読み込み、ステップ2cに移行する。ユーザ設定データは、ユーザが操作部40を通じて任意に設定するものであって、この例では、少なくとも国や地域の識別情報、年齢、性別などを設定しているものとする。
【0020】
ステップ2cにおいて制御部100は、画面データテーブルおよび説明データテーブルから、ステップ2bで読み込んだ国や地域の識別情報に対応付けらた画面データや説明データを選択し、以後、これらに基づく表示をユーザインタフェースとして行い、当該処理を終了する。
【0021】
したがって例えば、ユーザ設定データとして、ユーザが操作部40を通じて「日本」を国や地域の識別情報として設定していた場合には、「日本」に対応付けられた画面データと、日本語の説明データが読み出され、日本語表記や日本人が好むデザインのユーザインタフェースで表示を行う。
【0022】
一方、ステップ2dにおいて制御部100は、カメラ部60を起動し、ユーザの顔を撮影し、ステップ2eに移行する。ユーザの顔を撮影する前に、制御部100は、表示部20にガイダンス表示を行って、カメラ部60の撮影画角内にユーザの顔が入るように促す。また制御部100は、カメラ部60を起動すると、所定の周期でカメラ部60が撮影した映像を表示部20に表示するとともに、映像を解析して人の顔を認識し、その認識した顔の大きさが適切な大きさで検出できた場合には、その映像を画像データとして記憶部70に保存する。
【0023】
ステップ2eにおいて制御部100は、GPS受信部50を起動して、これに位置情報を検出させる。GPS受信部50は、制御部100によって起動されると、複数のGPS衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信し、この信号に含まれる情報に基づいて、自己の位置(緯度、経度、高度)を測位し、この測位した結果を位置データとして制御部100に出力する。これに対して制御部100は、GPS受信部50から上記位置データを取得すると、ステップ2fに移行する。
【0024】
ステップ2fにおいて制御部100は、記憶部70が記憶する初期設定データに含まれる優先度情報を読み込み、ステップ2gに移行する。この優先度情報は、ユーザを撮影した画像データと位置データに基づくユーザインタフェース設定とのうち、どちらのデータを優先して判定するかを示すものである。なお、優先度情報は、ユーザが操作部40を通じて任意に設定することが可能であるものとする。
【0025】
ステップ2gにおいて制御部100は、ステップ2dで得た画像データに基づいてユーザの顔の特徴(目の色、肌の色、顔の輪郭、シワの数、目・鼻・口の配置や頭部における位置)を抽出し、これと記憶部70が記憶する人的特徴記憶テーブルに記憶される特徴データとを比較することで、ユーザの年齢や性別、人種を判定して、この判定結果からユーザが位置する国や地域の識別情報を検出する。
【0026】
またステップ2gにおいて制御部100は、ステップ2eで得た位置データと、記憶部70が記憶する地域識別データテーブルに基づいて、ユーザが位置する国や地域を特定し、この特定した国や地域を示す識別情報を地域識別データテーブルから検出して、ステップ2hに移行する。
【0027】
ステップ2hにおいて制御部100は、ステップ2fで読み込んだ優先度情報にしたがって、ステップ2gで検出した2つの識別情報のうち一方を優先的に用いて、画面データテーブルおよび説明データテーブルから、上記識別情報に対応付けられた画面データや説明データを選択し、以後、これらに基づく表示をユーザインタフェースとして行い、当該処理を終了する。
【0028】
したがって例えば、優先度情報として、画像データ(あるいは位置データ)に優先度が高く設定されていた場合には、画像データ(あるいは位置データ)に基づいて判定した識別情報を優先的に用いて、画面データや説明データを選択し、以後、これらに基づく表示をユーザインタフェースとして行う。
【0029】
以上のように、上記構成の携帯型電子機器では、ユーザを撮影して得た画像データからユーザの人種などを判定してこれに基づいて、ユーザインタフェースの設定を行ったり、あるいはGPSにより位置検出の結果に基づいて、ユーザインタフェースの設定を行うようにしている。
【0030】
したがって、上記構成の携帯型電子機器によれば、出荷に際して出荷地に合わせたユーザインタフェースの設定を行わなくても、ユーザに適したユーザインタフェースを自動的に設定できるので、製造者の負担を軽減して、出荷地の趣向に合わせた表示設定を行うことができる。
【0031】
例えば、瞳の色が青い人の場合、瞳が黒い人に比べて青の補色である黄色を強く認識する傾向があるので、制御部100が映像の色調を青みがかった映像に補正して表示するようにしてもよい。これによれば、黒い瞳の人が認識する映像と同じような映像を提示することができる。また暖かい地域に住んでいる人に対しては、比較的暖色系の景色に慣れていることが多いことを考慮して、制御部100が映像の色調を赤みがかった映像に補正して表示するようにしてもよい。逆に寒い地域に住んでいる人に対しては、比較的寒色系の景色に慣れていることが多いことを考慮して、制御部100が映像の色調を青みがかった映像に補正して表示するようにしてもよい。
【0032】
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0033】
その一例として例えば、上記実施の形態では、ユーザインタフェースの設定として、画面データや説明データを例に挙げて説明したが、これに代わりもしくはこれに加えて、入力言語(日本語、英語、中国語など)や辞書データを切り替えるようにしてもよい。入力言語とは、例えばアルファベットによる入力か日本語の「かな」による入力かなど、国や地域に応じた種類の文字入力を受け付けるシステムの設定である。また辞書データとは、操作部40を通じて文字入力を行う際に用いられる予測変換に用いられるデータである。
【0034】
また上記実施の形態では、国や地域に応じてユーザインタフェースを設定するものとして説明したが、例えば年齢や性別毎に好適するユーザインタフェースのデータ(画面データや説明データ)を準備しておき、これらからステップ2gで判定したユーザの年齢や性別に応じたデータを選択してたユーザインタフェースを自動的に設定するようにしてもよい。
【0035】
これによれば、年齢に応じた好みの違いにも対応できるだけでなく、高齢者にあっては文字を大きく表示するデータを対応付けておくことで、文字が小さくて表示が見にくいなどの不具合にも対応できる。特に高齢者がユーザの場合には、操作に不慣れであることが多いため、このような不具合解消の効果は大きい。また男性には、青系の配色がなされたユーザインタフェースを設定し、一方、女性には、赤系の配色がなされたユーザインタフェースを設定するなども考えられる。そしてまた、ユーザが子供であると認識した場合には、「かな」を用いた文字表示や、平易な言葉で説明表示を行うようにしてもよい。
【0036】
また上記実施の形態では、ユーザを撮影した画像に基づく地域判定か、あるいはGPS受信による地域判定を行うものとして説明したが、これらの判定結果と、ユーザが入力した入力情報とを組み合わせて、地域判定を行うようにしてもよい。上記入力情報としては、ユーザが設定した入力言語、ユーザ登録情報(性別や年齢、名前)、ユーザによるメール本文などの入力に伴って制御部100が学習したユーザ辞書や予測変換で選択された上位の語句などが考えられる。
【0037】
ユーザ辞書や予測変換では、制御部100が、入力された文字をかな漢字変換する際に、ユーザに多用される語句を変換候補の上位に表示するようにして、次の入力がし易いようにする。ユーザ辞書や予測変換で上位設定された語句は、ユーザの年齢層が反映される傾向にある。例えば、省略語や絵文字を多用する場合には、ユーザが若年層であることがわかる。
【0038】
このため、予め語句と年齢層とを対応付けた判定テーブルを準備し、制御部100が、上記判定テーブルに設定された語句と、ユーザ辞書や上位設定された語句を比較することでユーザの年齢層を判定することができる。省略語や絵文字の入力割合に基づいて判定することもできる。そしてこの判定結果と、ユーザを撮影した画像に基づく地域判定や、GPS受信による地域判定と組み合わせて、さらに判定を行うことで、より正確な判定を行うことができる。
【0039】
また上記実施の形態では、ステップ2gの判定結果をユーザに提示していないが、表示部20を通じてユーザに判定結果を示して、ユーザに正しい判定が行われているかを操作部40を通じて受け付けるようにしてもよい。例えばユーザから正しい判定が行われていないことを示す入力が操作部40を通じて行われた場合には、ステップ2dに移行して、再検出を行うようにしてもよい。一方、ユーザから判定結果を受け入れる入力があった場合に、ステップ2hに移行するようにする。
【0040】
そしてまた上記実施の形態では、ステップ2hにおいて、優先度の高い方の判定結果(識別情報)を用いてユーザインタフェースの設定を行うようにしたが、いずれか一方を選択的に行うのではなく、各判定結果に優先度に応じた重み付けを行い、そして重み付けを行った両方の判定結果を合わせて最終的な識別情報を確定し、これに基づいてユーザインタフェースの設定を行うようにしてもよい。
【0041】
あるいは、優先度の高い方の判定結果だけを用いるのではなく、両方の判定結果を表示部20に表示してユーザにどちらかを操作部40を通じて選択させるように制御部100が制御し、この選択結果に応じてユーザインタフェースの設定を行うようにしてもよい。すなわち、多数存在するユーザインタフェースを図2に示した処理によって絞り込み、これをユーザに提示することで、ユーザの利便性を向上させる。
【0042】
またユーザが日本で利用していると判定した後に、制御部100が、ユーザの年齢や性別に応じて辞書データを切り替えるようにしてもよい。これは年齢や性別に応じて、文章表現が異なることに着目したものであって、例えば若い女性などがユーザの場合には、文字入力において変換候補を表示する際に、このようなユーザが好んで用いる省略語などの優先順位を上げて一覧に表示する。
【0043】
さらには、ステップ2hにおいて、制御部100が無線通信部10を制御して、移動通信網NWおよびインターネットINを通じて、地域や年齢に応じたユーザインタフェースのデータをサーバ装置SVからダウンロードして、このダウンロードしたユーザインタフェースを設定するようにしてもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明に係わる携帯型電子機器の一実施形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した携帯型電子機器のユーザインタフェースの設定動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0045】
10…無線通信部、20…表示部、30…通話部、31…スピーカ、32…マイクロホン、40…操作部、50…GPS受信部、60…カメラ部、70…記憶部、100…制御部、BS…基地局装置、IN…インターネット、NW…移動通信網、SV…サーバ装置、ST…GPS衛星。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示手段と、
ユーザを撮影する撮影手段と、
この撮影手段が撮影したユーザの映像から運用地域を判定する地域判定手段と、
この地域判定手段が判定した運用地域に応じて、前記表示手段に表示するユーザインタフェースを設定する設定手段とを具備することを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項2】
情報を表示する表示手段と、
GPS信号を衛星から受信する受信手段と、
この受信手段が受信した信号から運用地域を判定する地域判定手段と、
この地域判定手段が判定した運用地域に応じて、前記表示手段に表示するユーザインタフェースを設定する設定手段とを具備することを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項3】
さらに、ユーザからの入力を受け付ける入力手段を備え、
前記設定手段は、前記入力手段を通じて入力された情報と、前記地域判定手段が判定した運用地域とに基づいて、前記表示手段に表示するユーザインタフェースを設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
情報を表示する表示手段と、
ユーザを撮影する撮影手段と、
この撮影手段が撮影したユーザの映像からユーザの年齢層を判定する年齢層判定手段と、
この年齢層判定手段が判定した年齢層に応じて、前記表示手段に表示するユーザインタフェースを設定する設定手段とを具備することを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項5】
さらに、ユーザからの入力を受け付ける入力手段を備え、
前記設定手段は、前記入力手段を通じて入力された情報と、前記年齢層判定手段が判定した年齢層とに基づいて、前記表示手段に表示するユーザインタフェースを設定することを特徴とする請求項4に記載の携帯型電子機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−33175(P2010−33175A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192531(P2008−192531)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】