説明

携帯電話機の文字入力装置

【課題】携帯電話機の文字入力装置の効率的な文字入力方法を提供する。
【解決手段】QWERTY配列のキーボードは左指の受け持つキーと右手の受け持つキーの分担が決められている。アルファベット26文字を第1キー群および第2キー群に分ける。第1キー群の上段の文字を左からQ、W、E、R、Tの順に割当て、中段の文字を左からA、S、D、F、Gの順に割当て、下段の文字を左からZ、X、C、V、Bの順に割当てる。第2キー群の上段の文字を左から Y、U、I、O、Pの順に割当て、中段の文字を左から、H、J、K、Lの順に割当て、下段の文字を左からN、Mの順に割当てる。第1キー群の下方に第2のキー群を配置する。第2キー群の下方に第1のキー群を配置も考えられる。つまりアルファベットのキー配置は従来のQWERTY配列キーボードは3段であるが、本発明の場合は6段になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機の文字入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は電話機能だけでなく、メール、カメラ、予定表、目覚まし時計、ラジオ、テレビ、インターネット端末といろいろな機能が盛り込まれていて、パソコンと同等の機能を持ちつつある。
携帯電話機の文字入力も数字以外にひらがな、カタカナ、アルファベットの大文字と小文字、さらに記号や絵文字といったパソコンと同等の入力が可能となっている。
しかし電話機であるため文字キーは0から9、#、*のキーを使用して入力するため、非常に効率の悪い入力方法に頼っている。
携帯電話が多機能化するほどパソコンと同様に、簡単で速く文字入力できる方法が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は携帯電話機の文字入力装置の非効率な文字入力方法である。
携帯電話機の具体的な文字入力は数字キーに あいうえお50音やアルファベットを割り振り文字入力をしている。
例えば数字の1キーは“あ”行、2キーは“か”行と割り振られている。“う”の文字を入力するには1キーを3回押して確定する。“うき”と入力するには1キーを3回と2キーを2回押すことになる。
アルファベットも同様に数字キーに割り振られている。例えば2キーにはAとBとC、3キーにはDとEとFが割り振られている。ECと入力するには3キーを2回、2キーを3回押すことになる。
この文字入力方法は同じキーを何回も押すことになり、非常に煩わしい方法である。
携帯電話のコネクタに接続して使用する折りたたみ式のキーボードもあるが、机上での使用を想定していて、携帯電話のように街角に立って入力できるものではない。
ますます機能が充実していく携帯電話の文字の入力部は大きな弱点となっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
パソコンの文字入力部はキーボードが使用されていて、日本語の入力も英語の入力も自由自在である。日本語の入力においては大部分がローマ字入力方法と言われるアルファベットを使用して日本語をローマ字で入力する方法となっている。つまり日本語の入力においてキーボードに日本語の文字は不要である。
そして殆どのキーボードのアルファベットの配置はQWERTY配列方式となっている。これはキーボードの文字配置方式のことで、アルファベットが最上段の左から右にQWERTYの順に並ぶ方式である。その為、パソコンの機種が異なってもキーボードのアルファベット文字配置は同じである。
このパソコンで慣れ親しんでいるキー配列を携帯電話に活用するものである。
【0005】
QWERTY配列のキーボードは左指の受け持つキーと右手の受け持つキーの分担が決められている。分担どおりにキー入力する必要はないが分担した方が入力は速い。
携帯電話の限られたスペースに横に長いキーボードの配置は大きくなりすぎるため、左指の受け持つキーと右手の受け持つキーを左右に配置するのでなく、上下に配置するものである。
具体的にはアルファベット26文字を第1キー群および第2キー群に分ける。
第1キー群の上段の文字を左からQ、W、E、R、Tの順に割当て、中段の文字を左からA、S、D、F、Gの順に割当て、下段の文字を左からZ、X、C、V、Bの順に割当てる。
第2キー群の上段の文字を左から Y、U、I、O、Pの順に割当て、中段の文字を左から、H、J、K、Lの順に割当て、下段の文字を左からN、Mの順に割当てる。
第1キー群の下方に第2のキー群を配置する。第2キー群の下方に第1のキー群を配置も考えられる。つまり 従来のQWERTY配列キーボードのアルファベットのキー配置は3段であるが、本発明の場合は6段になる。
【発明の効果】
【0006】
携帯電話機の文字入力において、上下に分かれて配置しているがパソコンのキーボードと同様のアルファベット文字配置なので、キーの文字の場所に戸惑うことなく素早く押すことができる。
またパソコンのキーボードと同様の文字配列でありながら、第1キー群と第2キー群を上下に配置するため、従来の携帯電話と外形状を大きく変化させることもない。従来の携帯電話と同様に、電車を待つため列に並んだ状態でも速い文字入力が可能となる。
また入力にアルファベットを使用するため、英語入力も格段に速くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
QWERTY配列のキーボードは左指の受け持つキーと右手の受け持つキーの分担が決められている。しかし、携帯電話の限られたスペースに横に長いキーボードの配置は大きくなりすぎるため、左指の受け持つキー群と右手の受け持つキー群を左右に配置するのでなく、上下に配置するものである。
図1は本発明のアルファベットの配置である。
図1のアルファベットの配置は第1キー群を第2キー群の上部に配置した場合である。第1キー群の上段の文字を左からQ、W、E、R、Tの順に割当て、中段の文字を左からA、S、D、F、Gの順に割当て、下段の文字を左からZ、X、C、V、Bの順に割当てる。第2キー群の上段の文字を左から Y、U、I、O、Pの順に割当て、中段の文字を左から、H、J、K、Lの順に割当て、下段の文字を左からN、Mの順に割当てる。
第2キー群の下方に第1キー群の配置も考えられる。
【0008】
実際にはアルファベット以外の文字キーや、機能を制御するキーも必要となる。
図2はアルファベット以外の文字キーや、機能を制御するキー等の具体的なキー配置例である。
本発明は以上の構成からなるので、本発明を使用する時は、例えば“特許庁“の文字をローマ字入力変換するにはアルファベットキーを T O K K Y O T Y O U と押していくと、”とっきょちょう”とひらがなが表示される。ここで変換キーを押すことにより、入力された言葉の同音異義語やひらがな、カタカナの変換候補が表示される。表示されたリストから矢印キーで“特許庁“を選び Entキーで確定する。
「とっきょちょう」の文字を表示させるには10回のキーを押せばよい。
従来方式の携帯電話では31回押す必要がある。このようにキーを押す回数は非常に少なくて良いため文字入力が速くなる。
携帯電話機は両手で包むように持ち、親指で押すことになる。上記の例では左手を上に、右手を下にすることにより、一般的なキーボードと同じように左パート文字は左手で、右パート文字は右手で入力できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 本発明の携帯電話機の文字入力装置である。
【図2】 本発明の携帯電話機の文字入力装置の具体的実施例である。
【符合の説明】
【0010】
1 携帯電話機の文字入力装置部
2 第1キー群の上段キー(Q、W、E、R、Tの各キー)
3 第1キー群の中段キー(A、S、D、F、Gの各キー)
4 第1キー群の下段キー(Z、X、C、V、Bの各キー)
5 第2キー群の上段キー(Y、U、I、O、Pの各キー)
6 第2キー群の中段キー(H、J、K、Lの各キー)
7 第2キー群の下段キー(N、Mの各キー)
8 機能キー部1
9 機能キー部2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押された文字に対応した信号を発生する携帯電話機の文字入力装置部において、アルファベット26文字を第1キー群および第2キー群に分け、前記第1キー群の上段の文字を左からQ、W、E、R、Tの順に割当て、中段の文字を左からA、S、D、F、Gの順に割当て、下段の文字を左からZ、X、C、V、Bの順に割当て、前記第2キー群の上段の文字を左から Y、U、I、O、Pの順に割当て、中段の文字を左から、H、J、K、Lの順に割当て、下段の文字を左からN、Mの順に割当て、第1キー群と第2キー群の位置関係を左右でなく上下に配置した携帯電話機の文字入力装置。
【請求項2】
請求項1記載の文字入力装置において、さらにアルファベットの文字キーにアルファベット以外の文字、数字、記号を併記した文字入力装置。
【請求項3】
請求項1記載の文字入力装置において、さらにアルファベット以外の文字キー、数字キー、機能キーを設けた文字入力装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−293965(P2006−293965A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−141795(P2005−141795)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(391056664)
【Fターム(参考)】