説明

操作ノブ

【課題】内突法規に対応するとともに、誤挿入を防止する。
【解決手段】インナーノブ20及びアウターノブ30の一方にスライドガイド用突起51を設け、アウターノブ30の挿入方向に延びるスライドガイド用溝52を他方に設け、スライドガイド用突起51をスライドガイド用溝52に係合させてインナーノブ20に対するアウターノブ30のスライド移動を案内可能にするとともに、アウターノブ30のインナーノブ20への挿入時に、スライドガイド用突起51をスライド規制用溝42に誤って係合させた場合には、スライド規制用突起41がスライドガイド用溝52と係合する前に、スライドガイド用突起51とスライド規制用溝42との係合によってアウターノブの挿入が早期に規制され、誤挿入であることを目視にて容易に確認することが可能になるとともに、インナーノブ20をアウターノブ30から容易に引き抜くことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用電子機器などに用いて好適な操作ノブに関する。
【背景技術】
【0002】
車載用電子機器の操作子として用いられる回転操作型の操作ノブは、操作がし易いように、操作パネルの表面から突出されるのを通例としている。このような操作ノブは、自動車の衝突時等に搭乗者の安全性を図るという観点から、ECE法規No.21(以下、内突法規という)に対応するため、操作ノブの操作パネルの表面からの突出量が規定量を越える場合には、操作ノブに軸方向に所定値以上の荷重が加わったときに、その荷重によって操作パネル内に押し込まれて、操作パネルの表面からの突出量を規定量以内とする必要がある。
【0003】
そこで従来の操作ノブにおいては、インナーノブにアウターノブを外挿し、アウターノブに衝撃が加わることで、このアウターノブが押し込まれるようにインナーノブに対してスライド可能に構成することで、操作ノブの突出量を規定量以内にするものがある(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、常態においてインナーノブに複数個のボスを設け、これらをアウターノブに設けた複数個の割溝に各々係合させることで、アウターノブの押し込みを規制している。
【特許文献1】特開2006−277045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、少なくとも1組のボス及び割溝を、アウターノブの挿入方向に延びる形状としておくことで、操作ノブの組み立ての際に、アウターノブをインナーノブに挿入するときのガイド性が得られる。
しかしながら、各ボスは、所定値以上の荷重によってアウターノブを押し込み可能な程度に構成されているため、操作ノブの組立時に、延ばしたボスを、対応する割溝以外の割溝に誤って係合させた場合でも、ある程度の力を加えれば、アウターノブがインナーノブに誤挿入され易くなる。このような誤挿入は、組立後に外観から発見することは困難であり、また、誤挿入を発見できたとしても、アウターノブからインナーノブを引き抜くと、ボス部分が破壊されて再利用ができなくなる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、内突法規に対応するとともに、誤挿入を防止する操作ノブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の操作ノブは、インナーノブと、前記インナーノブに外挿されたアウターノブとを有し、前記インナーノブ及び前記アウターノブの一方に設けたスライド規制用突起を、他方に設けたスライド規制用溝に係合させ、前記アウターノブに所定以上の荷重が加わるまで前記アウターノブの挿入方向へのスライド移動を規制するようにした操作ノブにおいて、前記インナーノブ及びアウターノブの一方にスライドガイド用突起を設け、前記アウターノブの挿入方向に延びるスライドガイド用溝を他方に設け、前記スライドガイド用突起を前記スライドガイド用溝に係合させて前記インナーノブに対する前記アウターノブのスライド移動を案内可能にするとともに、前記アウターノブの前記インナーノブへの挿入時には、前記スライドガイド用突起が前記スライド規制用突起よりも先に前記スライド規制用溝或いは前記スライドガイド用溝に係合することを特徴とする。
【0006】
また本発明は、上記操作ノブにおいて、前記スライドガイド用突起が前記スライド規制用溝に沿って案内されて前記アウターノブが前記インナーノブに外挿されたときに、前記インナーノブと前記アウターノブとを離脱防止可能に係合させる離脱防止手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、内突法規に対応できるとともに、スライドガイド用突起及びスライドガイド用溝の係合構造によって組立性の向上が図れる。さらに、インナーノブにアウターノブを外挿する際に、スライドガイド用突起をスライド規制用溝に誤って係合させた場合には、スライド規制用突起が相手方と係合する前に、スライドガイド用突起とスライド規制用溝との係合によってアウターノブの挿入が早期に規制される。
これにより、インナーノブからアウターノブが過度に突出した状態となるので、誤挿入であることを目視にて容易に確認することが可能になるとともに、インナーノブをアウターノブから容易に引き抜くことが可能になり、また、引き抜く際の破損を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態における操作ノブが設けられた操作パネルを示している。図2は、操作ノブが設けられた操作パネルの断面図である。
操作パネル1は、カーナビゲーションシステム、オーディオシステム、地上デジタルTV等の機能を有する車載用電子機器に用いられる操作パネルであるが、本実施の形態では、オーディオシステム機能を有する車載用電子機器に設けられる例が示されている。
【0009】
この操作パネル1には、パネル面13、その回転操作型の操作子としての操作ノブ2が配設されている。本実施形態では、操作ノブ2は、ボリューム12のノブとして構成される。具体的には、図2に示すように、操作パネル1は、その内部にプリント基板11を備え、このプリント基板11には、回転軸15を突出させた上記ボリューム12が搭載されている。パネル面13には、ボリューム12に対応する位置に開口14が設けられており、ボリューム12の回転軸15が開口14からパネル面13の外側に延出し、その延出部分に上記操作ノブ2が取り付けられている。
【0010】
図3は、操作ノブ2の分解斜視図である。
操作ノブ2は、インナーノブ20と、このインナーノブ20に外挿されたアウターノブ30とを備え、アウターノブ30に所定値以上の荷重が加わることで、このアウターノブ30がインナーノブ20に対して挿入方向にスライド移動し押し込まれるように構成されている。
詳述すると、インナーノブ20は、天壁21と囲壁22とを有する有底円筒状に形成されており、図2に示すように、天壁21が開口14に対向するとともに、天壁21に対して囲壁22の反対側の端面20Aがアウターノブ30に対向するよう配置される。天壁21の中央には、図3に示すように、軸穴23が設けられ、ボリューム12から伸びる回転軸15(図2参照)がこの軸穴23を挿通して、インナーノブ20の内部に固着される。
【0011】
一方、アウターノブ30は、天壁31と囲壁32を有する有底円筒状に形成されており、この囲壁32は、インナーノブ20の外径より若干大きな内径を有している。囲壁32におけるパネル面13(図2参照)側の端面32Aは、天壁31と平行に形成されており、アウターノブ30は、この端面32Aがインナーノブ20に対向するよう配置される。また、囲壁32の天壁31側の外周には、回転操作時の滑り止めとなる凹凸群33が形成されている。
【0012】
上記インナーノブ20の囲壁22の外周には、周方向に略等間隔に4つのボスが設けられ、それらのうちの2つが上記アウターノブ30のスライド移動を規制する荷重規制ボス(スライド規制用突起)41として構成され、残りの2つが上記アウターノブ30の組立挿入時のスライド移動を案内するガイド用リブ(スライドガイド用突起)51として構成されている。
一方、アウターノブ30の内壁34には、周方向に略等間隔に上記インナーノブ20に設けたリブと係合する割溝が設けられており、それらのうちの2つが上記荷重規制ボス41と係合するスライド規制用割溝42として構成され、残る2つが上記ガイド用リブ51に係合するスライドガイド用割溝52として構成されている。
アウターノブ30の内壁34の内面の開口側には、周状の突周条62が内壁34の全周に亘って形成され、この突周条62がスライド規制用割溝42の途中を横断するように構成されている。
【0013】
操作ノブ2の組み立て時には、図3に示すように、スライドガイド用割溝52とガイド用リブ51とを合わせてアウターノブ30をインナーノブ20に嵌め込むことで、スライドガイド用割溝52によってアウターノブ30が軸方向にスライド移動するように案内された後、荷重規制ボス41がスライド規制用割溝42に係止され、これにより、アウターノブ30の押し込み方向へのスライド移動が規制され、常態における操作ノブ2のパネル面13からの突出量Lを規定量以上に確保されるようになっている。
【0014】
また、インナーノブ20の囲壁22には全周に亘って周溝61が形成されており、アウターノブ30のインナーノブ20への外挿時には、図2に示すように、荷重規制ボス41がスライド規制用割溝42に係止されたときに、この突周条62が周溝61に嵌合するように構成されている。これにより、アウターノブ30とインナーノブ20との偏心が防止されるとともに、アウターノブ30が安定的に保持されるので、搭乗者がアウターノブ30を誤って引っ張った場合でも、これら突周条62及び周溝61の係合構造が離脱防止手段として機能し、アウターノブ30がインナーノブ20から離脱するのを防止できるようになっている。
【0015】
突周条62が周溝61に嵌め合わされているとき、ガイド用リブ51におけるパネル面13側の端部51Aは、アウターノブ30におけるパネル面13側の端面32Aと同一面上に位置しているので、インナーノブ20がアウターノブ30に正確に挿入されていることを天壁21側から目視にて容易に確認することが可能になる。
そして、ガイド用リブ51がスライドガイド用割溝52の内側に配置された状態で、搭乗者によりアウターノブ30が回転操作されると、ガイド用リブ51がスライドガイド用割溝52の側壁に押圧されるので、インナーノブ20もアウターノブ30と一体に同期回転する。しかも、インナーノブ20の外周がアウターノブ30の内面に摺接し、突周条62が周溝61と嵌まり合っているので、偏心現象が生じず、音量レベルの調整操作をスムーズに行なうことができる。
【0016】
このような構成の下、例えば、車両の衝突事故が発生し、搭乗者の身体がアウターノブ30に衝突するなどして、アウターノブ30に所定値(例えば、240〜378N)以上の荷重が加えられたときには、荷重規制ボス41が潰れてアウターノブ30の内壁34の内側に潜り込むとともに、内壁34を外側に押し広げながらスライド移動する。この結果、図4に示すように、アウターノブ30がスライド移動して押し込まれた状態となり、操作ノブ2のパネル面13からの突出量が規定量以下の寸法L1に変化する。これにより、搭乗者の安全性を確保することが可能になる。
【0017】
ここで、本実施形態の操作ノブ2においては、ガイド用リブ51は、図3などに示すように、アウターノブ30をインナーノブ20に嵌合する際、荷重規制ボス41よりも先にアウターノブ30に到達するように荷重規制ボス41よりも端面20Aに近い側から軸方向に延びて形成され、また、ガイド用リブ51の延長に対応して、これを受けるスライドガイド用割溝52も、スライド規制用割溝42より深く割かれている。
【0018】
したがって、アウターノブ30をインナーノブ20に嵌め込む際に、図5及び図6に示すように、ガイド用リブ51を誤ってスライド規制用割溝42に係合させてしまった場合には、この浅いスライド規制用割溝42の奥端にガイド用リブ51の挿入時先端部が早期に当接し、それ以上のスライド移動が禁止される。この状態においては、ガイド用リブ51の端部51Aは、アウターノブ30の端面32Aと同一面上に位置せず、突出した状態となるので、アウターノブ30がインナーノブ20に誤挿入されていることを目視にて容易に確認することが可能になる。
また、荷重規制ボス41がアウターノブ30に到達する前に、スライド規制用割溝42の奥端にガイド用リブ51の挿入時先端部が当接するため、荷重規制ボス41がアウターノブ30の囲壁32などと接触して破損されることもない。
【0019】
また、ガイド用リブ51がスライド規制用割溝42の奥端に早い段階で当接することで、インナーノブ20はアウターノブ30に対して奥まで挿入されていないので、インナーノブ20を掴んでアウターノブ30から容易に引き抜くことが可能である。
さらに、ガイド用リブ51がスライド規制用割溝42の奥端に当接したとき、突周条62(図4参照)と周溝61とは嵌まり合っていないので、これら突周条62及び周溝61に破壊負担を加えることなく、アウターノブ30をインナーノブ20から引き抜くことができ、アウターノブ30及びインナーノブ20を再利用することが可能になる。
【0020】
以上説明したように、本実施の形態によれば、アウターノブ30がインナーノブ20に対してスライド規制手段が働く範囲で相対的にスライド可能であるため、常態において掴み代を内突法規に制約されることなく設定することができる。そして、アウターノブ30に所定値以上の荷重が加えられたときには、その荷重によりスライド規制用割溝42によるスライドの規制が解除され、アウターノブ30がインナーノブ20との嵌合度合いを深めるので、操作ノブ2の突出量を規定量以内に納めることができ、安全性を確保することができる。
また、インナーノブ20にアウターノブ30を外挿する際、ガイド用リブ51がスライド規制用割溝42に案内されるような誤挿入をしても、ガイド用リブ51がスライド規制用割溝42の奥端に早い段階で当接し、インナーノブ20がアウターノブ30に嵌合する途中で止まるので、誤挿入されていることを目視にて容易に確認することが可能になる。このとき、インナーノブ20はアウターノブ30に対して奥まで挿入されていないので、インナーノブ20を掴んでアウターノブ30から容易に引き抜くことが可能になる。
【0021】
また、上記実施の形態によれば、インナーノブ20とアウターノブ30とが嵌合する際、ガイド用リブ51がスライド規制用割溝42に案内されるような誤挿入をしても、ガイド用リブ51におけるパネル面13側の端部51Aがアウターノブ30におけるパネル面13側の端面32Aと同一面上に位置しないので、誤挿入されていることを目視にて容易に確認することが可能になる。また、誤挿入時には、突周条62と周溝61とが嵌合しないので、これら突周条62及び周溝61に破壊負担を加えることなく、インナーノブ20をアウターノブ30から引き抜くことが可能になり、インナーノブ20及びアウターノブ30を再利用することが可能になる。
【0022】
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば上記実施の形態では、操作ノブ2は、インナーノブ20に荷重規制ボス41、ガイド用リブ51、及び周溝61が設けられ、アウターノブ30にスライド規制用割溝42、スライドガイド用割溝52、及び突周条62が設けられた構成としたが、突起と溝が逆の関係となるように構成してもよい。
例えば、図7は、他の実施の形態に係わる操作ノブの一例を示す分解斜視図である。
操作ノブ100は、インナーノブ120、及び、このインナーノブ120に対して軸方向にスライド可能に嵌合するアウターノブ130を備えている。
【0023】
インナーノブ120は、上述したインナーノブ20と同様に、天壁121と囲壁122とを有して有底の円筒状に形成されているが、凹状のスライド規制用割溝142、凹状のスライドガイド用割溝152、及び凹状の周溝162が設けられている。
一方、アウターノブ130は、上述したアウターノブ30と同様に、天壁131と囲壁132とを有して有底の円筒状に形成されているが、その内壁に凸状の荷重規制ボス141、凸状のガイド用リブ151、及び凸状の突周条161が設けられている。
【0024】
この構成においても、本実施の形態と同様、内突法規に対応でき、誤挿入時には、ガイド用リブ151がスライド規制用割溝142の奥端に早い段階で当接し、インナーノブ120がアウターノブ130に嵌合する途中で止まるので、インナーノブ120がアウターノブ130に誤挿入されていることを目視にて容易に確認することが可能になる。また、誤挿入時には、突周条161と周溝162とが嵌合しないので、これら突周条161及び周溝162に破壊負担を加えることなく、インナーノブ120をアウターノブ130から引き抜くことが可能になり、インナーノブ120及びアウターノブ130を再利用することが可能になる。
【0025】
また、上記実施の形態では、インナーノブ20に設けられたガイド用リブ51は、軸方向に長尺に形成されていたが、荷重規制ボス41よりも先にアウターノブ30側に到達すれば、分割して形成されてもよい。
例えば、図8は、他の実施の形態に係わるインナーノブの一例を示す正面図である。
インナーノブ220は、2つのガイド用リブ片251B、251Cからなるガイド用リブ251を備える以外は、上述したインナーノブ20と同様に、天壁221と囲壁222とを有して有底の円筒状に形成され、荷重規制ボス241及び周溝261を備えている。そして、ガイド用リブ251におけるパネル面(不図示)側の端面251Aは、天壁221と平行に形成されている。
【0026】
この構成においても、本実施の形態と同様、内突法規に対応でき、誤挿入時には、ガイド用リブ251におけるパネル面側の端面251Aがアウターノブ30におけるパネル面側の端面32Aと同一面上に位置しないので、インナーノブ220がアウターノブ30に誤挿入されていることを目視にて容易に確認することが可能になる。また、誤挿入時には、ガイド用リブ片251Bがスライド規制用割溝42の奥端に早い段階で当接し、インナーノブ220がアウターノブ30に嵌合する途中で止まり、アウターノブ30に対して奥まで挿入されていないので、インナーノブ220を掴んでアウターノブ30から容易に引き抜くことが可能になる。
なお、図8に示すインナーノブ220は、ガイド用リブ251が2分割された例を示したが、3分割以上としてもよい。
【0027】
また例えば、上記実施の形態では、操作ノブ2は、車載用電子機器のボリューム12を調節するように構成されていたが、これに限らず、回転スイッチ等にも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態に係る操作ノブが設けられた操作パネルを示す図である。
【図2】操作ノブが設けられた操作パネルの断面図である。
【図3】操作ノブの分解斜視図である。
【図4】所定値以上の荷重が加えられた操作ノブを示す図である。
【図5】誤挿入時の操作ノブの分解斜視図である。
【図6】誤挿入時の操作ノブの断面図である。
【図7】他の実施の形態に係る操作ノブの分解斜視図である。
【図8】他の実施の形態に係るインナーノブの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 操作パネル
2 操作ノブ
13 パネル面
15 回転軸
20 インナーノブ
30 アウターノブ
32A 端面
41 荷重規制ボス(スライド規制用突起)
42 スライド規制用割溝(スライド規制用溝)
51 ガイド用リブ(スライドガイド用突起)
51A 端面
52 スライドガイド用割溝(スライドガイド用溝)
61 周溝
62 突周条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナーノブと、前記インナーノブに外挿されたアウターノブとを有し、
前記インナーノブ及びアウターノブの一方に設けたスライド規制用突起を、他方に設けたスライド規制用溝に係合させ、前記アウターノブに所定以上の荷重が加わるまで前記アウターノブの挿入方向へのスライド移動を規制するようにした操作ノブにおいて、
前記インナーノブ及び前記アウターノブの一方にスライドガイド用突起を設け、前記アウターノブの挿入方向に延びるスライドガイド用溝を他方に設け、前記スライドガイド用突起を前記スライドガイド用溝に係合させて前記インナーノブに対する前記アウターノブのスライド移動を案内可能にするとともに、
前記アウターノブの前記インナーノブへの挿入時には、前記スライドガイド用突起が前記スライド規制用突起よりも先に前記スライド規制用溝或いは前記スライドガイド用溝に係合することを特徴とする操作ノブ。
【請求項2】
請求項1に記載の操作ノブにおいて、
前記スライドガイド用突起が前記スライド規制用溝に沿って案内されて前記アウターノブが前記インナーノブに外挿されたときに、前記インナーノブと前記アウターノブとを離脱防止可能に係合させる離脱防止手段を備えることを特徴とする操作ノブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−266454(P2009−266454A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112088(P2008−112088)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】