説明

操作ペダルの後退防止構造

【課題】 操作ペダルの後退防止構造において、構造を大型化することなく、車両衝突時に操作ペダルが大きく後退するのを防止し、且つ操作ペダルの車幅方向外側への揺動を防止すること。
【解決手段】 操作ペダルの後退防止構造は、ブレーキペダル10のペダルアーム11の後方に車幅方向にインパネロアパイプ21を架設し、このインパネロアパイプ21に車両衝突時にブレーキペダル10のペダルアーム11が車幅方向外側に揺動することを規制する揺動規制部材30を車体前方に延びペダルアーム11の右側に位置するように固着した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ペダルの後退防止構造に関し、特に車両衝突時に操作ペダルの車幅方向外側への揺動を防止する揺動規制部材を設けたものに関する。
【背景技術】
【0002】
ブレーキペダルの後退防止構造として、例えば特許文献1のような構造が開示されている。特許文献1に記載の車両用ペダル変位制御構造においては、車幅方向に架設されたインパネメンバーに車体前方に延びる正面視矩形状の押圧部材を突設した構造が開示され、車両衝突時にブレーキペダルが後退した場合、ブレーキペダルのペダルアームが押圧部材の先端部に当接してこの先端部が変形することで、ブレーキペダルの当接によるエネルギーを吸収し、ブレーキペダルが大きく後退するのを抑制している。
【特許文献1】特開平10−250624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、車体前部の車幅方向外側部には、サイドフレームやヒンジピラーが設けられており、車体の車幅方向中央部よりも剛性が高いため、車両衝突時においては、車体の車幅方向外側部よりも車体の車幅方向中央部の方が変形しやすく後退量も大きい。そのため、車両衝突時にダッシュパネルの後退に伴って、ブレーキペダルが後退すると共に車幅方向外側に揺動(移動)する場合があるが、この場合、ブレーキペダルよりも車幅方向外側に設けたアクセルペダル側にブレーキペダルが揺動するため、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいる場合にも脚部に損傷を与える虞がある。
【0004】
しかし、特許文献1の構造において、ブレーキペダルの車幅方向外側への揺動にも対応しようとすると、押圧部材の車幅方向長さを長くする必要があり構造が大型化するという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、操作ペダルの後退防止構造において、構造を大型化することなく、車両衝突時に操作ペダルが大きく後退するのを防止し、且つ操作ペダルの車幅方向外側への揺動を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の操作ペダルの後退防止構造は、操作ペダルのペダルアームの後方に車幅方向に架設されたインパネメンバーが設けられ、車両衝突時のペダルアームの後退によりペダルアームを前記インパネメンバーに当接させて操作ペダルの後退を抑制するように構成した操作ペダルの後退防止構造において、車両衝突時にペダルアームが車幅方向外側に揺動することを規制する揺動規制部材であって、前記インパネメンバーから車体前方に延び前記ペダルアームよりも車幅方向外側に位置する揺動規制部材を設けたことを特徴とする。
【0007】
この操作ペダルの後退防止構造では、操作ペダルのペダルアームの後方に車幅方向にインパネメンバーが架設され、このインパネメンバーにおいて、ペダルアームの車幅方向外側の位置に車体前方に延びる揺動規制部材が設けられ、この操作ペダルには、ブレーキペダルやクラッチペダルが適用可能である。
【0008】
車両衝突時において、ダッシュパネルの後退に伴って操作ペダルが後退したとき、操作ペダルのペダルアームがインパネメンバーに当接することで操作ペダルが受け止められる。操作ペダルが車幅方向外側に揺動しようとした場合にも、揺動規制部材によって操作ペダルの車幅方向外側への揺動が規制される。
【0009】
請求項2の操作ペダルの後退防止構造は、請求項1の発明において、前記ペダルアームに、前記インパネメンバー側に延びる当接ブラケットを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の操作ペダルの後退防止構造は、請求項2の発明において、前記揺動規制部材の車幅方向内側に、前記インパネメンバーから車体前方に延び車両衝突時に前記ペダルアーム又は前記当接ブラケットが当接する当接部を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項4の操作ペダルの後退防止構造は、請求項3の発明において、前記揺動規制部材と前記当接部を一体のL字状部材で構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項5の操作ペダルの後退防止構造は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記インパネメンバーは、その端部に挿入されて螺合されたボルトを介してサイドドアを支持するヒンジピラーに連結されたことを特徴とする。
【0013】
請求項6の操作ペダルの後退防止構造は、請求項1〜5の何れかの発明において、前記操作ペダルがブレーキペダルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、インパネメンバーから車体前方に延びペダルアームの車幅方向外側に位置する揺動規制部材を設けたので、車両衝突時に操作ペダルが後退したとき、剛性が高く車幅方向に長いインパネメンバーで操作ペダルを確実に受け止めることができる。それ故、車両衝突時に操作ペダルがインパネメンバーよりも後方へ後退しないので、運転者の脚部に損傷を与えるのを防止することができる。
【0015】
さらに、揺動規制部材によってペダルアームが車幅方向外側に揺動することを規制するので、操作ペダルがブレーキペダルである場合に、運転者がブレーキペダルの車幅方向外側に設けたアクセルペダルを踏み込んでいる場合においても、運転者の脚部に損傷を与えるのを防止することができる。しかも、インパネメンバーに揺動規制部材を設けるだけで実現できるので、構造が簡単で小型の構成となり安価に実施可能である。
【0016】
請求項2の発明によれば、ペダルアームに、インパネメンバー側に延びる当接ブラケットを設けたので、車両衝突時に操作ペダルが後退したとき、操作ペダルからの荷重をインパネメンバーに確実に伝達することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、揺動規制部材の車幅方向内側に、インパネメンバーから車体前方に延び車両衝突時にペダルアーム又は当接ブラケットが当接する当接部を設けたので、車両衝突時に操作ペダルが後退したときに揺動規制部材の当接部にペダルアーム又は当接ブラケットを当接させることにより、操作ペダルからの荷重をインパネメンバーに確実に伝達することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、揺動規制部材と当接部を一体のL字状部材で構成したので、揺動規制部材と当接部において、ペダルアームの車幅方向外側への揺動を規制する際に必要な剛性強度を確保できる。
【0019】
請求項5の発明によれば、インパネメンバーは、その端部に挿入されて螺合されたボルトを介してサイドドアを支持するヒンジピラーに連結されたので、インパネメンバーとヒンジピラーとの連結強度が格段に高まり、車両衝突時に操作ペダルが後退した場合において、操作ペダルをインパネメンバーで確実に受け止めることができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、操作ペダルがブレーキペダルであるので、ブレーキペダルにおいて前記の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の操作ペダルの後退防止構造は、車両衝突時にペダルアームが車幅方向外側に揺動することを規制する揺動規制部材であって、操作ペダルのペダルアームの後方に車幅方向に架設されたインパネメンバーから車体前方に延びペダルアームよりも車幅方向外側に位置する揺動規制部材を設けたものである。
【実施例1】
【0022】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車1には、本発明の操作ペダルの後退防止構造が装備され、車室2とエンジンルーム3とを仕切るダッシュパネル4と、ダッシュパネル4に連結され且つその上側近傍において車幅方向に延設されたカウル部5等が設けられている。
【0023】
ダッシュパネル4の後側には、乗員の脚部を収容可能な脚部収容スペース6が設けられ、運転席側の脚部収容スペース6には、ブレーキペダル10(操作ペダル)とアクセルペダル(図示略)が臨んでいる。ダッシュパネル4の前側には、ブレーキペダル10に付与された踏力を増強するブレーキブースタ18と、ブレーキブースタ18により増強された圧力を液圧に変換するマスターシリンダ19が設けられている。ブレーキペダル10とブレーキブースタ18との間には、ブレーキペダル10とブレーキブースタ18とを連結するブレーキ側連結機構17が設けられている。
【0024】
図1〜図4に示すように、ブレーキペダル10は、後方に屈曲させて形成したペダルアーム11と、ペダルアーム11の下端部に設けられ運転者の踏力が付与される踏面部12とを有する。ブレーキペダル10は、ペダルアーム11の上端部の連結部13に連結される下方開放状のペダル支持ブラケット14を介してダッシュパネル4に揺動可能に連結支持されている。ペダルアーム11の右側部において上下方向中央部とペダルアーム11の連結部13には、上下方向に延びるほぼ直線状の補強ブラケット15が連結されている。ブレーキペダル10の車幅方向外側にはアクセルペダルが設けられ、ブレーキペダル10と同様に、ペダル支持ブラケット14を介してダッシュパネル4に揺動可能に連結支持されている。
【0025】
次に、自動車1の車室2側に設けられる操作ペダルの後退防止構造について、図1〜図5に基づいて説明する。
操作ペダルの後退防止構造には、カウル部5の後方に車幅方向に架設されたインパネアッパパイプ20と、インパネアッパパイプ20の下方且つブレーキペダル10のペダルアーム11の後方に車幅方向に架設されたインパネロアパイプ21(これがインパネメンバーに相当する)と、車両衝突時にペダルアーム11が車幅方向外側に揺動することを規制する鋼製の揺動規制部材30等が設けられている。
【0026】
インパネロアパイプ21の左右両端にはフランジ部22が夫々設けられ、インパネロアパイプ21は、これらフランジ部22を介してサイドドアを支持するヒンジピラー37(図8参照)に接合されている。このインパネロアパイプ21は、車両衝突時に、ブレーキペダル10が後退した場合に、ブレーキペダル10のペダルアーム11をインパネロアパイプ21の前側部分に当接させて、ブレーキペダル10を受け止め可能に構成されている。
【0027】
インパネロアパイプ21の前側部分には、車体前方に延びる側面視コ字状の揺動規制部材30が固着されている。この揺動規制部材30は、ブレーキペダル10のペダルアーム11の右側の位置に約10mmの間隔をあけて設けられている。また、インパネアッパパイプ20においても、その左右両端がヒンジピラー37に接合されている。
【0028】
次に、揺動規制部材30について説明する。
図1〜図5に示すように、揺動規制部材30は、上板部30aと前板部30bと下板部30cとを有し、上板部30aと下板部30cには、前後に2つの穴部30dが夫々形成されている。上板部30aの前後長さは、下板部30cの前後長さよりもやや大きな寸法に形成され、下板部30cの後端がインパネロアパイプ21の前側部分において上下方向中央部に溶接にて接合されると共に、上板部30aの後端部がインパネロアパイプ21の上側部分に溶接にて接合されており、揺動規制部材30とインパネロアパイプ21とで左右方向に延びる閉断面形状(ボックス状)に構成されている。
【0029】
揺動規制部材30は、インパネロアパイプ21から車体前方に延びており、車両衝突時にブレーキペダル10が車幅方向外側に揺動しようとした場合に、ペダルアーム11が揺動規制部材30の左端部に当接可能に構成されている。前述のように、揺動規制30はボックス状をなしインパネロアパイプ21に溶接にて接合されているため、車両衝突時において、ペダルアーム11の車幅方向外側への揺動を受け止めるのに必要な剛性強度を備えており、車両衝突時にブレーキペダル10が車幅方向外側に揺動しようとした場合にも、ブレーキペダル10の車幅方向外側への揺動が規制される。
【0030】
次に、操作ペダルの後退防止構造の作用、効果について説明する。
車両衝突時において、ダッシュパネル4の後退に伴ってブレーキペダル10が後退したとき、ペダルアーム11がインパネロアパイプ21に当接することでブレーキペダル10が受け止められて、図1において2点鎖線で示すように、ブレーキペダル10が前方へ揺動する。このとき、ブレーキペダル10が車幅方向外側に揺動しようとした場合にも、揺動規制部材30によりブレーキペダル10が受け止められて、ブレーキペダル10の車幅方向外側への揺動が規制される。
【0031】
このように、インパネロアパイプ21から車体前方に延びペダルアーム11の車幅方向外側に位置する揺動規制部材30を設けたので、車両衝突時にブレーキペダル10が後退したとき、剛性が高く車幅方向に長いインパネロアパイプ21でブレーキペダル10を確実に受け止めることができる。それ故、車両衝突時にブレーキペダル10がインパネロアパイプ21よりも後方へ後退しないので、運転者の脚部に損傷を与えるのを防止することができる。
【0032】
揺動規制部材30によってペダルアーム11が車幅方向外側に揺動することを規制するので、運転者がブレーキペダル10の車幅方向外側に設けたアクセルペダルを踏み込んでいる場合においても、運転者の脚部に損傷を与えるのを防止することができる。しかも、インパネロアパイプ21に揺動規制部材30を設けるだけで実現できるので、構造が簡単で小型の構成となり安価に実施可能である。
【0033】
さらに、揺動規制部材30は、インパネロアパイプ21とで左右方向に延びる閉断面形状に構成されているので、揺動規制部材30の剛性強度が高まり、ペダルアーム11が車幅方向外側へ揺動するのを確実に規制することができる。
【実施例2】
【0034】
次に、実施例2に係る操作ペダルの後退防止構造について、図6〜図10に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この操作ペダルの後退防止構造においては、インパネロアパイプ21に平面視L字状の揺動規制ブラケット30Aが設けられると共に、ブレーキペダル10のペダルアーム11に側面視L字状の当接ブラケット40が設けられている。
【0035】
揺動規制ブラケット30Aは、車幅方向に延びる当接部35aと、当接部35aの右端から前方に突出する揺動規制部材35bとで一体的に構成されている。揺動規制ブラケット30Aの上下方向における中心部がインパネロアパイプ21の上下方向における中心部に位置するように、揺動規制ブラケット30Aの後端がインパネロアパイプ21の前側部分に溶接にて接合されている。
【0036】
ペダルアーム11の右側部において上下方向中央部とペダルアーム11の連結部13には、下端部がインパネロアパイプ21側に延びる当接ブラケット40が連結されている。揺動規制ブラケット30Aにおいて、揺動規制部材35bの後半部から当接部35aの右端部に亙って切欠き35cが形成されている。当接ブラケット40の後端は、揺動規制ブラケット30Aの当接部35aの直ぐ前側に位置しており、車両衝突時にブレーキペダル10が後退したときに、当接ブラケット40が当接部35aに当接するように構成されている。
【0037】
また、当接ブラケット40は、その右側面と、揺動規制ブラケット30Aの揺動規制部材35bとの間に約10mmの間隔をあけて設けられ、車両衝突時にブレーキペダル10が車幅方向外側に揺動しようとした場合に、当接ブラケット40が揺動規制部材35bに当接するように構成されており、それ故、ブレーキペダル10の車幅方向外側への揺動が確実に規制される。
【0038】
次に、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37との連結構造について説明する。
図8に示すように、インパネロアパイプ21の左右両端部に形成された雌ネジ部21aにナット部材38を挿入させて螺合させた状態で、ヒンジピラー37とナット部材38とインパネロアパイプ21に対してボルト39を挿入させてボルト39をナット部材38に螺合させることで、インパネロアパイプ21がその長さ方向に圧縮状態に組付られて、このインパネロアパイプ21がヒンジピラー37に夫々連結されている。
【0039】
このように、ブレーキペダル10のペダルアーム11に、インパネロアパイプ21側に延びる当接ブラケット40を設けたので、車両衝突時にブレーキペダル10が後退したとき、ブレーキペダル10からの荷重をインパネロアパイプ21に確実に伝達することができる。揺動規制ブラケット30Aの車幅方向内側部分に、インパネロアパイプ21から車体前方に延び車両衝突時に当接ブラケット40が当接する当接部35aを設けたので、車両衝突時にブレーキペダル10が後退したときに当接部35aに当接ブラケット40を当接させることにより、ブレーキペダル10からの荷重をインパネロアパイプ21に確実に伝達することができる。
【0040】
さらに、揺動規制ブラケット30Aは、当接部35aと揺動規制部材35bとを平面視L字状に一体形成したので、ペダルアーム11の車幅方向外側への揺動を規制する際に必要な剛性強度を確保できる。インパネロアパイプ21は、その端部に挿入されて螺合されたナット部材38とボルト39を介してサイドドアを支持するヒンジピラー37に連結されたので、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37との連結強度が格段に高まり、車両衝突時にブレーキペダル10が後退した場合において、ブレーキペダル10をインパネロアパイプ21で確実に受け止めることができる。
【0041】
この場合、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37との連結強度が格段に高まることと、車体の車幅方向中央部が車体の車幅方向外側部よりも変形しやすく後退量も大きいことと相俟ってブレーキペダル10がインパネロアパイプ21にて後退を規制されたときに車幅方向外側に揺動しやすくなるが、揺動規制部材35bによりその揺動を確実に規制することが可能となるものである。
【0042】
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]実施例1において、実施例2と同様に、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37との連結に関してナット部材38とボルト39で連結してもよい。
2]実施例2において、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37との連結に関してナット部材38とボルト39を省略し、実施例1と同様に、インパネロアパイプ21とヒンジピラー37を連結してもよい。また、ヒンジピラー37とインパネロアパイプ21を圧縮状態ではなく引張り状態に組付けてもよい。
【0043】
3]実施例2において、当接ブラケット40を省略し、ペダルアーム11自体が揺動規制部35bの車幅方向内側に位置するようなレイアウトとすることも可能である。
4]操作ペダルは、ブレーキペダル10以外にブレーキペダル10の車幅方向内側に設けられるクラッチペダルに適用することも可能である。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施例1に係る操作ペダルの後退防止構造の全体構成を示す左側面図である。
【図2】操作ペダルの後退防止構造の背面図である。
【図3】操作ペダルの後退防止構造の右側面図である。
【図4】操作ペダルの後退防止構造の斜視図である。
【図5】操作ペダルの後退防止構造の後方から視た要部の斜視図である。
【図6】実施例2の図2相当図である。
【図7】実施例2の図4相当図である。
【図8】インパネロアパイプとヒンジピラーとの連結構造を示す横断面図である。
【図9】操作ペダルの後退防止構造の要部平面図である。
【図10】図9のX −X 線断面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 ブレーキペダル
11 ペダルアーム
21 インパネロアパイプ
30,35b 揺動規制部材
30A 揺動規制ブラケット
35a 当接部
37 ヒンジピラー
40 当接ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作ペダルのペダルアームの後方に車幅方向に架設されたインパネメンバーが設けられ、車両衝突時のペダルアームの後退によりペダルアームを前記インパネメンバーに当接させて操作ペダルの後退を抑制するように構成した操作ペダルの後退防止構造において、
車両衝突時にペダルアームが車幅方向外側に揺動することを規制する揺動規制部材であって、前記インパネメンバーから車体前方に延び前記ペダルアームよりも車幅方向外側に位置する揺動規制部材を設けたことを特徴とする操作ペダルの後退防止構造。
【請求項2】
前記ペダルアームに、前記インパネメンバー側に延びる当接ブラケットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の操作ペダルの後退防止構造。
【請求項3】
前記揺動規制部材の車幅方向内側に、前記インパネメンバーから車体前方に延び車両衝突時に前記ペダルアーム又は前記当接ブラケットが当接する当接部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の操作ペダルの後退防止構造。
【請求項4】
前記揺動規制部材と前記当接部を一体のL字状部材で構成したことを特徴とする請求項3に記載の操作ペダルの後退防止構造。
【請求項5】
前記インパネメンバーは、その端部に挿入されて螺合されたボルトを介してサイドドアを支持するヒンジピラーに連結されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の操作ペダルの後退防止構造。
【請求項6】
前記操作ペダルがブレーキペダルであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の操作ペダルの後退防止構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−3636(P2009−3636A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162799(P2007−162799)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】