説明

操作装置

【課題】押しボタン式のスイッチ操作で電子機器の複数の機能を切り替える操作装置において、現在の電子機器の状態と現在のプッシュ式ボタンが有する機能とを利用者に容易に把握させることができる操作装置を提供すること。
【解決手段】押圧操作に基づいて所定の電子機器の作動状態を遷移させる操作装置であって、ユーザが押圧操作を行うための押圧操作部と、押圧操作部と一体的に、かつ、表示面がユーザに視認可能に配設される表示媒体と、電子機器の作動状態の遷移に応じて表示媒体の表示内容を変化させる表示制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置に関し、より特定的には、押圧操作に基づいて所定の電子機器の作動状態を遷移させる操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、機械鍵を用いることなくエンジンの始動を可能にするプッシュスタートシステムを備える車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。このプッシュスタートシステムは、運転者により所持される携帯機と、車両側に配設された通信装置及びプッシュスタートボタンとにより構成されている。また、当該システムでは、押しボタン式のスイッチ操作を行うことで、エンジンの始動/停止を行うことができる。また、当該スイッチの外周には回転操作部が設けられており、当該回転操作部を回転操作することで、電源のオフ/ACC(アクセサリ)/IGN(イグニッション)状態を切り替えることができる。また、当該回転操作部の近傍に、OFF、ACC、IGNの文字の形状に合わせた貫通部が設けられている。そして、当該貫通部の背面にLEDが設けられ、上記貫通部の文字を照明するよう構成されている。
【特許文献1】特開2005−248859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたプッシュスタートシステムにおいては、以下に示す問題点があった。上記のプッシュスタートシステムでは、OFF/ACC/IGNの切替を行うためには、回転操作部の回転操作が必要となる。そのため、エンジンの始動/停止のためのボタン押圧という操作と、上記切替のための回転操作という2種類の操作が必要となり、操作が煩雑なものとなっていた。
【0004】
ここで、上記操作の煩雑性を解消するため、OFF/ACC/IGNの切替も上記の押しボタン式スイッチでまかなうという方法もある。つまり、押しボタン式スイッチを押す度に、OFF→ACC→IGNのように切り替わるようすることも考えられる。
【0005】
しかし、この場合は、電源およびエンジンの始動論理(どの状態でスイッチを押すと、どのような状態に遷移する、あるいはエンジンが始動するのか)が複雑となるため、一般のドライバは、ボタン操作という単純な操作に対して、次に何が起こるのか(ACCが入るのか、電源が切れるのか、等)を直感的に把握しにくいという問題があった。また、上記のような貫通部でACC等の文字を照明することを併用して、上記のような把握を補助することも考えられるが、この場合は、このような「貫通部」「LED」等の専用の照明手段(表示手段)を別途設ける必要がある。また、その表示状態(照明の点灯状態)を維持するための電力が余計に必要となる。
【0006】
それ故に、本発明の目的は、押しボタン式のスイッチ操作で電子機器の複数の機能を切り替える操作装置において、現在の電子機器の状態と現在のプッシュ式ボタンが有する機能とを利用者に容易に把握させることができる操作装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成を採用した。
【0008】
第1の発明は、押圧操作に基づいて所定の電子機器の作動状態を遷移させる操作装置であって、ユーザが押圧操作を行うための押圧操作部(11)と、押圧操作部と一体的に、かつ、表示面がユーザに視認可能に配設される表示媒体(14)と、電子機器の作動状態の遷移に応じて表示媒体の表示内容を変化させる表示制御部(16)とを備える。
【0009】
第1の発明によれば、押圧操作によって電子機器の作動状態の遷移に応じた内容を表示媒体に表示することができる。これにより、例えば、ある時点における電子機器の作動状態等を利用者に認識させやすくでき、利便性の高い操作装置を提供することが可能となる。また、表示媒体と押圧操作部とを一体的に構成することで、電子機器の作動状態等の情報表示用のスペースや設備を別途設ける必要がなくなる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、表示媒体は、表示した画像を無電力でも維持可能な電子ペーパーである。
【0011】
第2の発明によれば、操作装置に電力を供給しなくても表示媒体の表示状態を維持することができる。
【0012】
第3の発明は、第1の発明において、表示制御部は、電子機器の作動状態を示す現在状態情報を表示媒体に表示する。
【0013】
第3の発明によれば、電子機器の現在状態を直感的に利用者に把握させることが可能となる。
【0014】
第4の発明は、第1の発明において、表示制御部は、押圧操作が行われると遷移する遷移後の電子機器の作動状態を示す機能案内情報を表示媒体に表示する。
【0015】
第4の発明によれば、ある時点において、押圧操作によって次に遷移する電子機器の遷移状態が何であるかについて、利用者に直感的に把握させることができる。
【0016】
第5の発明は、第1乃至第4の発明において、操作装置は、表示媒体の表示面に光を照射するための照明部を更に備える。
【0017】
第5の発明によれば、表示媒体に利用者の注意を向けさせることができる。
【0018】
第6の発明は、第5の発明において、照明部は、電子機器の作動状態の遷移に応じて、表示面に照射する光の色を変化させる。
【0019】
第6の発明によれば、色の使い分けによって電子機器の現在状態や遷移後の状態を直感的に利用者に把握させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、押圧操作によって電子機器の作動状態がどのように遷移するかを利用者に認識させやすくでき、利便性の高い操作装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る操作装置10の外観を示した正面図である。また、図2は、図1の操作装置の横断面図である。図2において、操作装置10は、透明樹脂ノブ11と、ベゼル12と、スイッチ13aおよび13bと、電子ペーパー14と、切替制御部15と、表示制御部16と、基板17と、ハウジング18で構成される。
【0023】
図2においては、ハウジング18の内部に基板17が配置されている。また、基板17上には、スイッチ13aおよび13bと切替制御部15と表示制御部16が配置され、それぞれ電気的に接続されている。また、図2において、透明樹脂ノブ11は、利用者が正面から押圧可能なように基板17の前面側に設けられている。そして、透明樹脂ノブ11は、その一端がハウジング18内部においてスイッチ13と当接するよう配置されており、利用者が透明樹脂ノブ11を奥行き方向(Z方向)に押圧操作することでスイッチ13が押圧されるように構成されている。
【0024】
更に、図2において、電子ペーパー14が透明樹脂ノブ11の後方に配置されている。また、電子ペーパー14は、その表示面が透明樹脂ノブ11側を向くように配置されている。また、本実施形態における電子ペーパー14は、外光を反射することにより表示を行う反射型ディスプレイである。すなわち、透明樹脂ノブ11を透過して届いた光を反射することで表示が行われる。そのため、電子ペーパー14に表示される画像や文字は、透明樹脂ノブ11を透過して利用者に視認させることが可能となっている。図1において表示されている文字は、電子ペーパー14に表示されているものである。また、当該電子ペーパー12は表示制御部16と電気的に接続されている。
【0025】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る操作装置10の一例を示す機能ブロック図である。図3において、操作装置10は、押圧式スイッチ部21(図2の透明樹脂ノブ11とスイッチ13aおよび13bに相当)と、電子ペーパー14と、切替制御部15と、表示制御部16で構成されており、それぞれ電気的に接続される。また、切替制御部15は、ACCスイッチ部23、IGNスイッチ部24、エンジンスタータ25、ブレーキ26、スマートエントリシステム27と電気的に接続されている。
【0026】
押圧式スイッチ部21は、利用者によってスイッチ13が押されると、押圧されたことを示す押圧信号を切替制御部15に出力する。なお、上記図2においては、スイッチ13は2つ設けられているが、いずれか一方が押圧されていれば押圧信号が出力される。つまり、スイッチ13の押圧判定に関しては、OR条件で判定される。なお、図2ではスイッチ13については、スイッチ13aおよび13bの2つを設けているが、いずれか1つだけで構成してもよいことは言うまでもない。但し、透明樹脂ノブ11の片押し等のような場合を想定して、押圧操作を確実に検出するためには、図2のようにスイッチ13を複数設けて、OR条件で判定する方が有利である。
【0027】
切替制御部15は、後述するような制御処理を実行する処理部や当該処理で用いられるデータ等を記憶するメモリ等を含み、例えば、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)等で実現される。切替制御部15は、押圧式スイッチ部21から出力された押圧信号を取得する。また、切替制御部15は、ブレーキ26から、ブレーキが踏まれているか否かを示すブレーキ状態信号を受け取る。更に、切替制御部15は、スマートエントリシステム27から、スマートエントリのキー(携帯機)が所定距離内に存在してるか否かを示すためのキー状態信号を受け取る。そして、切替制御部15は、これらの信号に基づいて後述するような制御処理を実行し、アクセサリー電源やイグニッション電源、エンジンの始動、停止等の制御を行うための制御信号を、ACCスイッチ部23等に出力する。また、切替制御部15は、電子ペーパー14の表示内容を制御するための表示指示信号を表示制御部16に出力する。
【0028】
表示制御部16は、切替制御部15から出力された表示指示信号に基づいて、電子ペーパー14を制御する。より具体的には、表示制御部16は、いわゆるディスプレイドライバに相当するディスプレイ駆動素子と、電子ペーパー14に表示する画像パターンが記憶されたROM等から構成されている。そして、表示制御部16は、切替制御部15から出力された表示指示信号に基づいて、所定の画像パターンを上記ROMから読出し、当該画像を電子ペーパー14に表示するための制御信号を電子ペーパー14に出力する。
【0029】
電子ペーパー14は、視認性を保った表示媒体であり、その表示内容を電気的に書き換えることができる媒体である。また、電源の切断後も、その表示内容を維持できる表示媒体である。電子ペーパー14は、表示制御部16から出力される制御信号に基づいて、所定の画像を表示する。本実施形態においては、電子ペーパーの一例として、赤と白の2色表示ができる電子ペーパーを例として説明を行う。
【0030】
ACCスイッチ部23は、切替制御部15から出力される制御信号に基づいて、アクセサリ電源のオン、オフの制御を行う。
【0031】
IGNスイッチ部24は、切替制御部15から出力される制御信号に基づいて、イグニッション電源のオン、オフの制御を行う。
【0032】
エンジンスタータ25は、切替制御部15から出力される制御信号に基づいて、エンジンの始動・停止の制御を行う。
【0033】
ブレーキ26は、利用者によってブレーキペダルが踏まれている間、ブレーキが踏まれていることを示すブレーキ状態信号を切替制御部15に出力する。
【0034】
スマートエントリシステム27は、いわゆるキーレスエントリシステムの一つであり、所定の携帯機(キー)と無線通信や認証等を行う。そして、正当な所有者と認められる携帯機が車両から所定範囲内に存在していれば、各種操作が可能となるものである。そのため、スマートエントリシステム27は、所定の携帯機が当該所定の範囲内に存在していれば(例えば、携帯機を有しているドライバが車両に乗りこんでいるような状態)、そのことを示すためのキー状態信号を切替制御部15に出力する。
【0035】
次に、上記のように構成された本操作装置10の動作概要について、以下説明する。本実施形態では、車両の電源が入っていない状態から、利用者が透明樹脂ノブ11を押圧する度に、アクセサリ電源の投入→イグニション電源の投入→電源のオフ、という動作が行われる(換言すれば、本操作装置10は、いわゆる、イグニッションスイッチである)。また、ブレーキペダルを踏みながら透明樹脂ノブ11を押圧することで、エンジンを始動させることができる。このような押圧操作に際して、本実施形態では、現在の車両の電源状態や、次に押圧操作を行うと何が実行されるかを示すための表示(いわば、操作ガイダンス)が上記電子ペーパー14に表示されるような制御処理が行われる。つまり、本実施形態では、押圧操作という単一の操作でアクセサリ電源の投入やイグニッション電源の投入等の複数の機能が実行される(換言すれば、電子機器の作動状態が遷移する)ような操作装置において、そのときの押圧操作によって何が実行されるかを利用者に認識させやすくするための制御を行っている。
【0036】
図4は、上記電子ペーパー14に表示領域および表示される内容(画像)の一例を示した図である。まず、電子ペーパー14の表示領域(レイアウト)に関して簡単に説明する。本実施形態では、電子ペーパー14の表示領域は大きく2つに分けられている。一つめは、現在状態表示領域であり、他方は、機能案内表示領域である。現在状態表示領域には、現在の電源状態が表示される。機能案内表示領域には、現在の状態で透明樹脂ノブ11を押すと、何が起こるか(どのような機能が実行されるか)を示す内容が表示される。本実施形態では、電子ペーパー14の下部に現在状態表示領域を設け、略中央部に、機能案内表示領域を設けている。
【0037】
次に、電子ペーパー14の表示内容の遷移について説明する。まず、車両の電源が入っていない状態では、図4(a)に示すような画像が表示される。すなわち、現在状態表示領域に「OFF」と表示され、機能案内表示領域には何も表示されていないような画像が表示される。また、この状態では、透明樹脂ノブ11を押しても、何も起こらない。すなわち、スイッチ機能は無効となっている状態である。
【0038】
次に、図4(a)の状態で、スマートエントリーシステムに携帯機(キー)の存在が検出されたとする。例えば、当該携帯機を持った所有者が車両に乗り込み、運転席に座ったような場合である。携帯機の存在が検出されると、電子ペーパー14の表示内容が、図4(b)のような内容に切り替わる。すなわち、現在状態表示領域に「OFF」と表示され、機能案内表示領域に「−PUSH− ACC」と表示された画像が表示される。これは、透明樹脂ノブ11を押すと、アクセサリ電源が投入されることが示されている。
【0039】
図4(b)の表示状態において、利用者が透明樹脂ノブ11を押すと、アクセサリ電源が投入されると共に、電子ペーパー14の表示内容が図4(c)に示すように切り替わる。図4(c)では、現在状態表示領域に「ACC」と表示され、機能案内表示領域に「−PUSH− IG−ON」と表示された画像が表示される。これは、現在はアクセサリ電源は投入されていることと、透明樹脂ノブ11を押すと、イグニッション電源が投入されることが示されている。
【0040】
図4(c)の表示状態において、利用者が透明樹脂ノブ11を押すと、イグニッション電源が投入されると共に、電子ペーパー14の表示内容が図4(d)に示すように切り替わる。図4(d)では、現在状態表示領域に「IG−ON」と表示され、機能案内表示領域に「−PUSH− OFF」と表示された画像が表示される。これは、現在はイグニッション電源は投入されていることと、透明樹脂ノブ11を押すと、イグニッション電源、およびアクセサリ電源がオフになることが示されている。そのため、この表示状態のときに利用者が透明樹脂ノブ11を押すと、上記電源がオフにされると共に、電子ペーパー14の表示内容も図4(b)に示したような表示内容に戻ることになる。
【0041】
また、上記図4(a)〜(d)のいずれかの画像が電子ペーパー14に表示されているときに、利用者がブレーキペダルを踏むと、電子ペーパー14の表示内容が図4(e)に示すような画像に切り替わる。図4(e)では、現在状態表示領域を含む外周部分が赤色で表示されており、機能案内表示領域に「−PUSH− START」と表示された画像が表示される。これは、透明樹脂ノブ11を押すと、エンジンが始動することが示されている。
【0042】
図4(e)の表示状態のときに、利用者が透明樹脂ノブ11を押すと、エンジンが始動すると共に、電子ペーパー14の表示内容が図4(f)に示すように切り替わる。図4(f)では、現在状態表示領域に「ON」と表示され、機能案内表示領域に「−PUSH− STOP」と表示された画像が表示される。これは、現在はエンジンがかかっている状態であることと、透明樹脂ノブ11を押すと、エンジンを停止できることが示されている。そのため、この表示状態のときに利用者が透明樹脂ノブ11を押すと、エンジンを停止させることができる。
【0043】
このように、本実施形態では、「1つのプッシュ式ボタンに対する押圧操作」という単一の操作でアクセサリ電源の投入やイグニッション電源の投入等の複数の機能が実行されるような操作装置において、そのときの押圧操作によって何が実行されるか(換言すれば、今、このボタンを押せば、何が起こるか)を利用者に認識させやすくしている。これにより、利便性の高い操作装置を提供することが可能となる。
【0044】
次に、操作装置10おいて行われる制御処理の詳細を説明する。まず、図5および図6を参照して、本制御処理において用いられる主なデータについて説明する。
【0045】
図5は、切替制御部15のメモリに記憶される主なデータを示す図である。図5において、切替制御部15のメモリには、制御プログラム151と、現在ステータス152が記憶される。制御プログラム151は、後述する図7に示すフローチャートの処理に対応するプログラムである。また、現在ステータス152は、当該処理で用いられるデータであり、アクセサリ電源やイグニッション電源等の電源の状態を示すためのデータである。本実施形態では、現在ステータス152には、車両の電源が入っていないときは「OFF」が設定され、アクセサリ電源が入っているときは「ACC」が設定され、イグニッション電源が入っているときは「IGN」が設定される。
【0046】
図6は、表示制御部16のメモリに記憶される画像パターンデータのデータ構造の一例を示した図である。当該画像パターンデータは、画像番号161と画像データ162の集合から構成される。画像番号161は、各画像を一意に識別するための番号であり、画像データ162は、上記図4に示したような各画像のデータである。具体的には、画像番号”1”の画像データは図4(a)に該当する。また、画像番号”2”の画像データは図4(b)に該当する。同様に、画像番号”3”の画像データは図4(c)に対応し、画像番号”4”の画像データは図4(d)に対応し、画像番号”5”の画像データは図4(e)に対応し、画像番号”6”の画像データは図4(f)に対応する。
【0047】
以下、図7〜図8を用いて、本実施形態において実行される制御処理の詳細を説明する。なお、図7〜図8に示すステップS1〜ステップS25の処理ループは、1/60秒毎に繰り返し実行される。
【0048】
図7において、まず、切替制御部15は、画像番号”1”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS1)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”1”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成する。そして、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、画像パターンデータから画像番号”1”の画像データ162を読出す。そして、表示制御部16は、当該読み出した画像を電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0049】
次に、切替制御部15は、スマートエントリシステム27からのキー状態信号に基づいて、操作装置から所定距離内に携帯機(キー)が存在するか否かを判定する(ステップS2)。当該判定の結果、キーが存在していない場合は(ステップS2でNO)、切替制御部15は、キーの存在が検知されるまで、当該処理を繰り返す。つまり、キーの所有者が操作装置の近くにやってくるまでは、画像データ1番の画像が電子ペーパー14に表示されている状態となる。
【0050】
一方、ステップS2の判定の結果、操作装置から所定距離内に携帯機(キー)が存在する場合は(ステップS2でYES)、切替制御部15は、ブレーキペダルがオンか否か(踏まれているか否か)を判定する(ステップS3)。すなわち、切替制御部15は、ブレーキ26からブレーキ状態信号が出力されているか否かを判定し、当該信号が出力されていれば、ブレーキペダルがオンであると判定する。
【0051】
ステップS3の判定の結果、ブレーキペダルがオンのときは(ステップS3でYES)、切替制御部15は、後述するステップS16へと処理を進める。一方、ブレーキペダルがオンではないときは(ステップS3でNO)、切替制御部15は、画像番号”2”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS4)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”2”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成し、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、上記画像パターンデータから画像番号”2”の画像データ162を読み出し、電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0052】
次に、切替制御部15は、再度、ブレーキペダルがオンか否かを判定する(ステップS5)。当該判定の結果、ブレーキペダルがオンのときは(ステップS5でYES)、切替制御部15は、後述するステップS16へと処理を進める。一方、ブレーキペダルがオンではないときは(ステップS5でNO)、切替制御部15は、スイッチ13が押圧されたか否か(つまり、利用者が透明樹脂ノブ11を押圧したか否か)を判定する(ステップS6)。具体的には、切替制御部15は、押圧式スイッチ部21から押圧信号が出力されたか否かを判定することで、スイッチ13の押圧判定を行う。当該判定の結果、スイッチ13が押圧されていなければ(ステップS6でNO)、切替制御部15は、上記ステップS4の処理に戻り、処理を繰り返す。
【0053】
一方、スイッチ13が押圧されたと判定したときは(ステップS6でYES)、切替制御部15は、アクセサリ電源を投入する処理を実行する(ステップS7)。具体的には、切替制御部15は、アクセサリ電源を投入するための制御信号を生成し、ACCスイッチ部23へ出力する。これに応じて、ACCスイッチ部23は、アクセサリ電源をオンにする。また、このとき、切替制御部15は、現在ステータス152の値として”ACC”を格納する。
【0054】
次に、切替制御部15は、画像番号”3”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS8)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”3”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成し、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、上記画像パターンデータから画像番号”3”の画像データ162を読み出し、電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0055】
次に、切替制御部15は、ブレーキペダルがオンか否かを判定する(ステップS9)。当該判定の結果、ブレーキペダルがオンのときは(ステップS9でYES)、切替制御部15は、後述するステップS16へと処理を進める。一方、ブレーキペダルがオンではないときは(ステップS9でNO)、切替制御部15は、スイッチ13が押圧されたか否かを判定する(ステップS10)。当該判定の結果、スイッチ13が押圧されていなければ(ステップS10でNO)、切替制御部15は、上記ステップS8の処理に戻り、処理を繰り返す。
【0056】
一方、スイッチ13が押圧されたと判定したときは(ステップS10でYES)、切替制御部15は、イグニッション電源を投入する処理を実行する(図8のステップS11)。具体的には、切替制御部15は、イグニッション電源を投入するための制御信号を生成し、IGNスイッチ部24へ出力する。これに応じて、IGNスイッチ部24は、イグニッション電源をオンにする。また、このとき、切替制御部15は、現在ステータス152の値として”IGN”を格納する。
【0057】
次に、切替制御部15は、画像番号”4”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS12)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”4”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成し、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、上記画像パターンデータから画像番号”4”の画像データ162を読み出し、電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0058】
次に、切替制御部15は、ブレーキペダルがオンか否かを判定する(ステップS13)。当該判定の結果、ブレーキペダルがオンのときは(ステップS13でYES)、切替制御部15は、後述するステップS16へと処理を進める。一方、ブレーキペダルがオンではないときは(ステップS13でNO)、切替制御部15は、スイッチ13が押圧されたか否かを判定する(ステップS14)。当該判定の結果、スイッチ13が押圧されていなければ(ステップS14でNO)、切替制御部15は、上記ステップS12の処理に戻り、処理を繰り返す。
【0059】
一方、スイッチ13が押圧されたと判定したときは(ステップS14でYES)、切替制御部15は、アクセサリ電源およびイグニッション電源をオフにする処理を実行する(ステップS15)。具体的には、切替制御部15は、アクセサリ電源をオフにするための制御信号を生成し、ACCスイッチ部23へ出力する。これに応じて、ACCスイッチ部23は、アクセサリ電源をオフにする。併せて、切替制御部15は、イグニッション電源をオフにするための制御信号を生成し、IGNスイッチ部24へ出力する。これに応じて、IGNスイッチ部24は、イグニッション電源をオフにする。更に、切替制御部15は、現在ステータス152の値として”OFF”を格納する。そして、切替制御部15は、上記ステップS4に戻って、処理を繰り返す。
【0060】
次に、上記ステップS3,S5、S9およびS13の判定においてブレーキペダルがオンと判定されたときの処理について説明する(ステップS3,S5、S9およびS13で、それぞれYES)。ブレーキペダルがオンと判定されると、切替制御部15は、画像番号”5”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS16)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”5”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成し、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、上記画像パターンデータから画像番号”5”の画像データ162を読み出し、電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0061】
次に、切替制御部15は、再度、ブレーキペダルがオンか否かを判定する(ステップS17)。当該判定の結果、ブレーキペダルがオンのときは(ステップS17でYES)、切替制御部15は、スイッチ13が押圧されたか否かを判定する(ステップS18)。当該判定の結果、スイッチ13が押圧されていなければ(ステップS18でNO)、切替制御部15は、上記ステップS16の処理に戻り、処理を繰り返す。
【0062】
一方、ステップS18の判定の結果、スイッチ13が押圧されたと判定したときは(ステップS18でYES;すなわち、利用者がブレーキペダルを踏みながら透明樹脂ノブ11を押した場合)、切替制御部15は、エンジンを始動する処理を実行する(ステップS19)。具体的には、切替制御部15は、エンジンを始動させるための制御信号を生成し、エンジンスタータ25へ出力する。これに応じて、エンジンスタータ25は、エンジンを始動する。
【0063】
次に、切替制御部15は、画像番号”6”の画像データを電子ペーパー14に表示させるため処理を実行する(ステップS20)。具体的には、切替制御部15は、画像番号”6”の画像データを電子ペーパー14に表示させるための表示指示信号を生成し、当該表示指示信号を表示制御部16に出力する。これに応じて、表示制御部16は、上記画像パターンデータから画像番号”6”の画像データ162を読み出し、電子ペーパー14に表示するための処理を行う。
【0064】
次に、切替制御部15は、スイッチ13が押圧されたか否かを判定する(ステップS21)。当該判定の結果、スイッチ13が押圧されていなければ(ステップS21でNO)、切替制御部15は、上記ステップS20の処理に戻り、処理を繰り返す。
【0065】
一方、ステップS21の判定の結果、スイッチ13が押圧されたと判定したときは(ステップS21でYES)、切替制御部15は、エンジンを停止する処理を実行する(ステップS23)。具体的には、アクセサリ電源およびイグニッション電源をオフにする処理を実行する。当該処理は、上記ステップS15の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS23の処理が終われば、切替制御部15は、上記ステップS4に戻って、処理を繰り返す。
【0066】
次に、上記ステップS17の判定の結果、ブレーキペダルがオンではないときの処理を説明する(ステップS17でNO)。この場合は、切替制御部15は、現在ステータス152の値が”OFF”であるか否かを判定する(ステップS24)。その結果、現在ステータス152の値が”OFF”であれば(ステップS24でYES)、上記ステップS4に戻り、処理を繰り返す。一方、現在ステータス152の値が”OFF”でないときは(ステップS24でNO)、次に、切替制御部15は、現在ステータス152の値が”ACC”であるか否かを判定する(ステップS25)。その結果、現在ステータス152の値が”ACC”であれば(ステップS25でYES)、上記ステップS8に戻り、処理を繰り返す。一方、”ACC”でないときは(ステップS25でNO)、現在ステータス152の値は”IGN”とあると考えられるため、上記ステップS12に戻り、処理を繰り返す。以上で、本実施形態における制御処理は終了する。
【0067】
このように、本実施形態では、プッシュ式のイグニッションスイッチに電子ペーパー14を配置する。そして、ある局面において、そのときの現在状態と、押圧操作によって何が実行されるかについての情報とを当該電子ペーパー14に表示している。これにより、一つのプッシュ式スイッチの押圧操作で複数の機能が実行あるいは切替されるような操作装置において、ある局面におけるプッシュ式スイッチの機能(アクセサリ電源の投入やイグニッション電源の投入等)を利用者に認識させやすくしている。その結果、利便性の高い操作装置を提供することが可能となる。
【0068】
また、表示媒体として、無電力でも表示可能な電子ペーパーを利用するため、表示のための別途の電力供給が不要となる。
【0069】
(第2の実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、電子ペーパー14は、赤−白の2色表示が可能なものを用い、外光を反射することで表示が行われていた。これに対して、第2の実施形態では、更に、操作装置10内にLEDを設け、電子ペーパー14の表示にLEDにより照射光を利用する。
【0070】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る操作装置20の横断面図である。図9において、第2の実施形態に係る操作装置20は、上述した第1の実施形態で図2を用いて説明した操作装置10の機能構成にLED31aおよび31bを加えたものに相当する。また、図9において、透明樹脂ノブ32は、LED31aおよび31bの光が電子ペーパー14の表面に向けて照射されるように構成されている。すなわち、図9に示すように、透明樹脂ノブ32の一端がLED31aおよび31bの配置位置近傍に位置するように構成されている。そして、LEDの照射光が、透明樹脂ノブ11の中を通り、途中で屈折して、電子ペーパー14の表面部分に達するように構成されている。なお、図9において、操作装置20の他の構成部は、第1の実施形態と同様である。従って、LED31aおよび31b、透明樹脂ノブ32以外の構成部については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0071】
図9において、LED31aおよび31bは、正面から見た場合に、電子ペーパー14より一回り外側の位置になるように配置される。また、図9では、LED31aは、電子ペーパー14の上側に配置され、LED31bは電子ペーパー14の下側に配置されている。また、LED31aおよび31bは、発光色はどのようなものでもよいが、本実施形態では一例として、赤と緑を発色するLEDを用いる。また、LED31aおよび31bはそれぞれ、切替制御部15と電気的に接続されており、切替制御部15から出力される制御信号に基づいて発色を行うように構成される。
【0072】
次に、上記のように構成した操作装置20での制御処理について説明する。基本的には、上記第1の実施形態で説明した制御処理と同様の処理が実行されるが、切替制御部15は、上記ステップS4等の画像表示のための処理を実行するときに、発光のための制御信号をLED31aおよび31bに出力する。つまり、切替制御部15は、画像の表示タイミングに併せて、LED31aおよび31bの光を照射する制御を行う。
【0073】
具体的には、上記ステップS4において、切替制御部15は、LED31aおよび31bに緑色の光を出力させるための制御信号を生成し、LED31aおよび31bに出力する。これにより、上記図4(b)に示したような画像が電子ペーパー14に表示されるときに、緑色の光がLED31aおよび31bから発光される。その結果、利用者からは、図4(b)の画像があたかも緑色で着色されたように見える。これにより、現在の電源状態や次にどのような機能が実行されるか等について、利用者に直感的に把握させることが可能となる。
【0074】
同様に、上記ステップS8およびS12において、切替制御部15は、LED31aおよび31bに赤色と緑色の双方の光を同時に出力させるための制御信号を生成し、LED31aおよび31bに出力する。このように赤色および緑色の光を同時に発光すると、オレンジ色の光となる。これにより、上記図4(c)および(d)に示したような画像が電子ペーパー14に表示されるときに、利用者からは、当該画像があたかもオレンジ色で着色されたかのように見える。
【0075】
また、上記ステップS16およびS20において、切替制御部15は、LED31aおよび31bに赤色の光を出力させるための制御信号を生成し、LED31aおよび31bに出力する。これにより、上記図4(e)および(f)に示したような画像が電子ペーパー14に表示されるときに、利用者からは、当該画像があたかも赤色で着色されたかのように見える。
【0076】
このように、本実施形態では、操作装置20の内部にLED31を設け、当該LED31の光で電子ペーパー14に表示される画像を着色するように構成している。これにより、色という要素を用いて電子ペーパー14の表示内容を利用者に把握させやすくすることが可能となる。その結果、操作装置の利便性を更に高めることができる。
【0077】
なお、上述した実施形態では、表示媒体に電子ペーパーを用いた例を説明したが、表示媒体はこれに限らず、液晶ディスプレイやVFD(Vacuum Fluorescent Display:蛍光表示管)などを用いてもよい。電子ペーパーを用いた場合は、車両の電源を切っていても表示した画像が維持されるため、消費電力の観点から有利である。
【0078】
また、液晶ディスプレイを用いる場合は、低消費電力型の液晶ディスプレイを用いて、給電表示を継続するようにして表示した画像が維持されるようにしてもよい。
【0079】
また、液晶ディスプレイの照明方法に関しては、コスト削減や薄型化の観点等から反射型の液晶ディスプレイを用いることが好ましい。しかしながら、これに限るものではなく、バックライト方式の液晶ディスプレイを用いてもよい。この場合は、例えば、ドアが開いたことをトリガーとして、一時的にバックライトを点灯するようにすればよい。
【0080】
また、上述した実施例では、電子ペーパー14の表示画像として、アクセサリ電源やイグニション電源、エンジンスタート/ストップの状態を示す場合を例にあげて説明したが、これらの他、例えば、エンジン動作中における突発的なエンジン停止(いわゆるエンスト)の状態等についても表示するようにしてもよい。
【0081】
また、上記第2の実施形態で説明したLEDに関しても、上記のように電子ペーパー14の着色目的で発色させるだけでなく、LEDの点滅動作を用いるようにしてもよい。例えば、上記のようなエンストが発生した場合に、エンスト状態であることを示す表示を電子ペーパー14に表示すると共に、LEDを点滅させながら発光させる。これにより、利用者の意識(注意)を引きつけることができ、例えばエンジンの再始動を促すことが可能となる。
【0082】
また、車両の保守サービスの際において、保守作業員に対して、車両の自己診断機能の結果(例えばエラーコード等)を上記電子ペーパー14に表示し、上記のようなLEDの点滅を併用するようにしてもよい。例えば、車両の自己診断機能を動作させた結果、車両に異常があるときはLEDを点滅させながら赤色を発光させるようにし、異常が無いときは、点滅させずに緑色を発光させるようにすることが考えられる。
【0083】
更に、上述した例では、操作装置の一例として車両のイグニッションスイッチを例に説明していたが、これに限らず、単一のプッシュ式ボタンの押圧操作で複数の機能を実行あるいは切替(電子機器の作動状態を遷移)できるような操作装置であれば、本発明はどのようなものにも適用することが可能である。例えば、車両のエアコンの内気循環/外気導入や、風の吹き出し口の切替スイッチに本発明を適用することが考えられる。これにより、プッシュ式ボタンを押すと何が起こるのかを利用者に容易に把握させることができ、利便性の高いエアコンスイッチを提供することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明にかかる操作装置は、押圧操作による電子機器の作動状態を利用者に把握させやすくすることができ、車両のプッシュ式イグニッションスイッチ等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】操作装置10の外観を示した正面図
【図2】図1の操作装置の横断面図
【図3】操作装置10の一例を示す機能ブロック図
【図4】電子ペーパー14の表示内容の遷移について説明するための図
【図5】切替制御部15のメモリに記憶される主なデータを示す図
【図6】表示制御部16のメモリに記憶される画像パターンデータのデータ構造の一例を示した図
【図7】本実施形態において実行される制御処理の詳細を示すフローチャート
【図8】本実施形態において実行される制御処理の詳細を示すフローチャート
【図9】本発明の第2の実施形態に係る操作装置20の横断面図
【符号の説明】
【0086】
10 操作装置
11 透明樹脂ノブ
12 ベゼル
13 スイッチ
14 電子ペーパー
15 切替制御部
16 表示制御部
17 基板
21 押圧式スイッチ部
23 ACCスイッチ部
24 IGNスイッチ部
25 エンジンスタータ
26 ブレーキ
27 スマートエントリシステム
31 LED
32 透明樹脂ノブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作に基づいて所定の電子機器の作動状態を遷移させる操作装置であって、
ユーザが前記押圧操作を行うための押圧操作部と、
前記押圧操作部と一体的に、かつ、表示面がユーザに視認可能に配設される表示媒体と、
前記電子機器の作動状態の遷移に応じて前記表示媒体の表示内容を変化させる表示制御部とを備える、操作装置。
【請求項2】
前記表示媒体は、表示した画像を無電力でも維持可能な電子ペーパーである、請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記電子機器の作動状態を示す現在状態情報を前記表示媒体に表示する、請求項1に記載の操作装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記押圧操作が行われると遷移する遷移後の電子機器の作動状態を示す機能案内情報を前記表示媒体に表示する、請求項1に記載の操作装置。
【請求項5】
前記操作装置は、前記表示媒体の表示面に光を照射する照明部を更に備える、請求項1〜4に記載の操作装置。
【請求項6】
前記照明部は、前記電子機器の作動状態の遷移に応じて、前記表示面に照射する光の色を変化させる、請求項5に記載の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−187798(P2009−187798A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26781(P2008−26781)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】