説明

操作装置

【課題】ユーザの利便性を損なわずに、通常モードから節電モードへの移行又は節電モードから通常モードへの復帰をホスト装置及びデバイス装置の双方から可能とし、且つ、デバイス装置の消費電力を削減すること。
【解決手段】メインコントローラ100と操作パネル200とが電源ライン301を含むUSBインタフェース300により通信接続される操作装置1において、電源ライン301の電源電圧を監視する電源監視部204と、電源監視部204による監視結果に基づいて、通常モードと、節電モードとの切り替えを行うOR回路205、スイッチング回路206及びスイッチング回路210と、を備え、OR回路205、スイッチング回路206及びスイッチング回路210は、通常モードから節電モードへの切り替えの際、制御部201、USBコントローラ202及び操作表示部211の電源電圧の供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CPU(Central Processing Unit)やチップセット等の主要機能を1チップにしたSoc(System-on-a-chip)は、プリンタ、スキャナー、コピー、FAX等の機能を備えたMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)内の主制御基板に使用され、このSOCが持つ通信機能を使用して、装置内の他の基板と接続されることが多い(以下、MFPを多機能周辺装置と記す)。これは、Socには多くのUSB(Universal Serial Bus)ポートが備えられており、変換チップなしでUSB通信が可能だからである。また、転送速度やノイズ耐性の観点からも、USB通信を使用するメリットは大きい。
【0003】
また、近年、消費電力の削減が強く求められており、特に、多機能周辺装置の通常動作時の消費電力も然ることながら稼働時間の多くを占める節電モード時の消費電力の削減が重要視されている。このため、USB通信を使用する多機能周辺装置において、節電モード時の消費電力をどれだけ削減できるかが大きな課題となっている
【0004】
消費電力を削減する技術としては、デバイス装置からホスト装置に対するスリープモード(節電モード)から通常モードへの復帰通知時のUSB接続線のブルアップを信号線に別途設けられた外部検出回路により検出することで、ホスト装置のスリープモード時にホスト装置側のUSBコントローラの電源供給を停止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、省電力モード時(節電モード時)に、USBポートのVBUSに制御部用電源と同様の電圧(3.3V)が供給されており、USBデバイスがUSBポートへ接続されたことを検出することにより、省電力モード時に5V電源が停止される分、消費電力を低減できる技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−196352号公報
【特許文献2】特開2008−119939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、多機能周辺装置は、デバイス装置(例えば、ユーザインタフェース機能を有する操作パネル)と、当該デバイス装置を管理するホスト装置(例えば、メインコントローラ)とから構成される(デバイス装置を操作パネル、ホスト装置をメインコントローラと記す)。多機能周辺装置の利便性を損なわないため、操作パネルは、節電モード時においてユーザに対する情報の表示や節電モードから通常モードへの復帰操作の受付を行う必要がある。このため、節電モード時であっても、操作パネルではこれらの動作を行なうために電力消費が行われ、操作パネルの消費電力を十分に削減することができなかった。
【0007】
また、メインコントローラと操作パネルとは、電源ライン、GND(グランド)ライン及びUSB通信を行う差動信号ライン2本の計4本からなる信号線により構成される。この場合、4本の少ない信号線により構成されるため、例えば、メインコントローラと操作パネルとのUSB通信が切断されると、節電モードから通常モードへの復帰を検出するような複雑な制御はできない。このとき、デバイス装置がUSBメモリのように挿抜可能なデバイスであれば、デバイス装置の再接続をトリガにUSB通信を再開できる。しかし、操作パネルのように挿抜しないデバイスの場合、挿抜をトリガとしてUSB通信を再開できない。このため、節電モードから通常モードへの復帰を検出できないという問題があった。
【0008】
また、上述の4本以外の信号線を追加して、節電モードから通常モードへの復帰を検出するような構成としても、ケーブルを1本増やしたり、特殊なコネクタで接続する必要があるため、コストアップにつながってしまう。
【0009】
また、上記特許文献1の技術は、スリープモード時(節電モード時)に、デバイス装置側の電源供給を制御することはできないため、デバイス装置の消費電力削減を実現できない。また、スリープモード時(節電モード時)に、ホスト装置側からデバイス装置側へスリープモードから通常モードへの復帰を通知することもできない。
また、上記特許文献2の技術は、ホスト装置側の消費電力削減を可能とする技術であり、デバイス装置の消費電力削減を実現できない。
【0010】
本発明の課題は、ユーザの利便性を損なわずに、通常モードから節電モードへの移行又は節電モードから通常モードへの復帰をホスト装置及びデバイス装置の双方から可能とし、且つ、デバイス装置の消費電力を削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の操作装置は、
複数の電力消費部を備えるホスト装置及びデバイス装置を有し、前記ホスト装置と前記デバイス装置とが電源ラインを含む通信インタフェースにより通信接続される操作装置において、
前記電源ラインの電源電圧を監視する電源監視部と、
前記電源監視部による監視結果に基づいて、前記複数の電力消費部に対して電源を供給する通常モードと、当該通常モードよりも少ない消費電力である節電モードとの切り替えを行う切り替え部と、を備え、
前記切り替え部は、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記複数の電力消費部のうち、前記デバイス装置内の所定の電力消費部の電源の供給を停止する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の操作装置において、
前記所定の電力消費部は、
情報を表示するとともに操作される操作表示部と、
前記デバイス装置を制御する第1の制御部と、
前記ホスト装置と通信する通信部と、
を備える。
【0013】
請求項3に記載の発明の操作装置は、
複数の電力消費部を備えるホスト装置及びデバイス装置を有し、前記ホスト装置と前記デバイス装置とが電源ラインを含む通信インタフェースにより通信接続される操作装置において、
前記複数の電力消費部に対して電源を供給する通常モードと、当該通常モードよりも少ない消費電力である節電モードとの切り替えを行う切り替え部を備え、
前記切り替え部は、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記複数の電力消費部のうち、前記デバイス装置内の第1の電力消費部の電源の供給を停止するとともに、第2の電力消費部の消費電力が低下する節電状態へ移行させる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の操作装置において、
前記第1の電力消費部は、
情報を表示するとともに操作される操作表示部を備え、
前記第2の電力消費部は、
前記デバイス装置を制御する第1の制御部を備える。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記デバイス装置は、
前記節電モードと前記通常モードとの切り替え操作をするための操作キーを備え、
前記切り替え部は、
前記操作キーにより前記通常モードから前記節電モードへの切り替え操作があったとき、又は自装置内で所定時間内に所定の処理が実行されないと前記ホスト装置により判別されたとき、前記通常モードから前記節電モードへ切り替えを行う。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の操作装置において、
前記切り替え部は、
前記操作キーにより前記節電モードから前記通常モードへの切り替え操作があったとき、又は自装置内で所定の処理が実行されたと前記ホスト装置により判別されたとき、前記節電モードから前記通常モードへ切り替えを行う。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記デバイス装置は、
前記通常モード時は、前記デバイス装置内の前記複数の電源消費部へ所定の電源を供給し、前記節電モード時は、前記複数の電源消費部のうち、前記節電モード時に動作する電力消費部へ前記所定の電源を供給する供給部を備える。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記ホスト装置は、
前記節電モード時に電源の供給の不要な不要回路部と、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記不要回路部に対する電源の供給の停止及び動作周波数の低下処理の少なくとも1つを行う第2の制御部と、
を備える。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記通信インタフェースは、
通信規格がUSBである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザの利便性を損なわずに、通常モードから節電モードへの移行又は節電モードから通常モードへの復帰をホスト装置及びデバイス装置の双方から可能とし、且つ、デバイス装置の消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施の形態に係る操作装置の内部構成を示した図である。
【図2】通常モードから節電モードへ移行する際のメインコントローラの動作を示したフローチャートである。
【図3】通常モードから節電モードへ移行する際の操作パネルの動作を示したフローチャートである。
【図4】節電モードから通常モードへ移行する際のメインコントローラの動作を示したフローチャートである。
【図5】節電モードから通常モードへ移行する際の操作パネルの動作を示したフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係る操作装置の内部構成図を示した図である。
【図7】通常モードから節電モードへ移行する際のメインコントローラの動作を示したフローチャートである。
【図8】通常モードから節電モードへ移行する際の操作パネルの動作を示したフローチャートである。
【図9】節電モードから通常モードへ移行する際のメインコントローラの動作を示したフローチャートである。
【図10】節電モードから通常モードへ移行する際の操作パネルの動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図5を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を詳細に説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態の操作装置1の内部構成を説明する。操作装置は、MFPとしての機能を備えた装置である。図1に示すように、操作装置1は、ホスト装置としてのメインコントローラ100と、デバイス装置としての操作パネル200と、を備えて構成される。メインコントローラ100と操作パネル200とは通信インタフェースとしてのUSBインタフェース300を介して接続されている。
【0023】
メインコントローラ100は、図示しない他の回路部を用いてプリント、コピー、スキャン、FAX等の複数の処理を行なうことができる。メインコントローラ100は、第2の制御部としての制御部101と、USBコントローラ102と、5V用のスイッチング回路103と、3.3V用のスイッチング回路104と、を備えて構成される。
【0024】
制御部101は、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成され、メインコントローラ100の各部を中央制御する。
【0025】
USBコントローラ102は、操作パネル200のUSBコントローラ202と通信接続されており、差動信号線302,303を介してUSBコントローラ202とデータの送受信を行う。
【0026】
スイッチング回路103は、制御部101からの指示に従って、電源部(図示省略)から供給される5V電源を操作パネル200へ供給するためのスイッチング制御(ON/OFF制御)を行う。
【0027】
スイッチング回路104は、制御部101からの指示に従って、電源部(図示省略)から供給される3.3V電源を操作パネル200へ供給するためのスイッチング制御(ON/OFF制御)を行う。
【0028】
操作パネル200は、ユーザインタフェースとしての機能を有する。操作パネル200は、第1の制御部としての制御部201と、通信部としてのUSBコントローラ202と、DC−DCコンバータ203と、電源監視部204と、OR回路205と、スイッチング回路206と、LED(Light Emitting Diode)表示部207と、操作キーとしての節電キー208と、スイッチ208Aと、プルダウン抵抗209と、スイッチング回路210と、操作表示部211と、を備えて構成される。OR回路205、スイッチング回路206及びスイッチング回路210は、切り替え部として機能する。
【0029】
制御部201は、CPU、RAM、ROM等により構成される。
【0030】
USBコントローラ202は、メインコントローラ100のUSBコントローラ102と通信接続されており、差動信号線302,303を介してUSBコントローラ102とデータの送受信を行う。
【0031】
DC−DCコンバータ203は、電源ライン301を介して入力された電圧(5V又は3.3V)を3.3Vとして常時出力する。
【0032】
電源監視部204は、電源ライン301を介して入力された電圧を監視する。そして、電源監視部204は、監視結果としてハイレベルの信号“1”又はローレベルの信号“0”を出力する。例えば、電源ライン301を介して5Vが入力された場合、電源監視部204は、“1”を出力する。また、電源ライン301を介して3.3Vが入力された場合、電源監視部204は、“0”を出力する。
【0033】
OR回路205は、電源監視部204から出力される信号と、節電キー208の押下によりレベル変化する信号(押下信号213)とのいずれかが“1”であれば、出力信号として“1”をスイッチング回路206に出力する。
【0034】
スイッチング回路206は、OR回路205から入力される信号に基づいて、制御部201及びUSBコントローラ202へ供給する電源を制御する。例えば、OR回路205から“1”が入力された場合、スイッチング回路206は、ON状態となり、制御部201及びUSBコントローラ202へ3.3V電源を供給する。また、OR回路205から“0”が入力された場合、スイッチング回路206は、OFF状態となり、制御部201及びUSBコントローラ202への電源供給を停止する。
【0035】
LED表示部207は、ユーザに対して節電モードまたは通常動作モードであることの通知をするためのLED、通常モード時のエラー表示等をするためのLED、又は各キーの照明として使用されるLEDである。
【0036】
節電キー208は、通常モードから節電モードへ移行するための節電モード移行キー又は節電モードから通常モードへ復帰するための通常モード復帰キーとして機能する。節電キー208が押下されると、押下された期間だけ、押下信号213は “1”となる。また、通常モード時に節電キー208が押下されると、節電モード移行信号212が制御部201に入力され、節電モードへの移行処理が開始する。スイッチ208Aは、節電キーが押下されたか否かを監視するためのスイッチである。
【0037】
プルダウン抵抗209は、節電キー208が押下されないとき、OR回路205に入力される押下信号213および制御部201に入力される節電モード移行信号212を“0”に保持するための抵抗である。
【0038】
スイッチング回路210は、電源監視部204の監視結果に従って、操作表示部211に供給する電源を制御する。例えば、電源監視部204から“1”が入力されたとき、スイッチング回路210はON状態となり、操作表示部211に電源を供給する。また、電源監視部204から“0”が入力されたとき、スイッチング回路210はOFF状態となり、操作表示部211への電源供給を停止する。
【0039】
操作表示部211は、LCD(Liquid Crystal Display)、タッチパネル等を備え、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCDに表示する。また、操作表示部211は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネルからの入力操作を受け付ける。
【0040】
USBインタフェース300は、メインコントローラ100と操作パネル200との通信インタフェースである。以下、USBインタフェースの通信規格としてUSBを採用するものとして説明する。USBインタフェース300は、電源ライン301と、差動信号線302,303と、グランド304と、を備えた通信インタフェースである。
【0041】
電源ライン301は、メインコントローラ100から操作パネル200へ電源を供給する電源線である。差動信号線302,303は、メインコントローラと操作パネル200との間で情報の送受信を行うための信号線である。グランド304は、メインコントローラ100及び操作パネル200にGND電位を供給するためのグランド線である。
【0042】
次に、図2を参照して、メインコントローラ100の動作モードが通常モードから節電モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。ここで、制御部101内の監視モジュールにより、図2に示す動作を実行するか否かが監視されているものとする。例えば、操作装置1において一定時間何の処理も実行されず、図2の動作を実行するフラグが監視モジュールにより検出されると、図2の動作が実行される。
【0043】
ここで、通常モードとは、操作装置1において電力消費する各部(電力消費部:制御部101、USBコントローラ102、スイッチング回路103,104、制御部201、USBコントローラ202、供給部としてのDC−DCコンバータ203、電源監視部204、OR回路205、スイッチング回路206、LED表示部、節電キー208、スイッチング回路210、操作表示部211)に電源供給を行うモードのことをいう。節電モードとは、電源供給を行う回路を制限したり、制御部101内のCPUの動作周波数を下げること等により、通常モードより消費電力を低減するモードのことをいう。
【0044】
先ず、一定時間、何の処理も行われなかったか否かが判別される(ステップS1)。具体的には、操作装置1において何の処理(印刷データを受信する処理やFAXデータを受信する処理等)も行われなかった時間がカウンタ(図示省略)により計時(カウント)され、当該カウントされたカウント値が一定時間を超えたか否かにより本ステップの判別が行われる。
【0045】
ステップS1において、何らかの処理が行われている、または所定時間が経過していないと判別された場合(ステップS1;NO)、操作パネル200から節電モード移行要求があったか否かが判別される(ステップS2)。具体的には、通常モードから節電モードに移行する旨の節電モード移行要求(パケット情報)が操作パネル200から受信されたか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。例えば、通常モード時において、ユーザにより節電キー208が押下されると、節電モード移行信号212が制御部201に入力される。そして、制御部201によりUSBコントローラ202、差動信号線302,303を介して、節電モード移行要求が送信される。この場合、制御部101により節電モード移行要求が受信され、本ステップではYESと判別される。
【0046】
ステップS2において、節電モード移行要求がないと判別された場合(ステップS2;NO)、ステップS1に移行される。
【0047】
ステップS2において、節電モード移行要求があると判別された場合(ステップS2;YES)、後述するステップS3に移行される。
【0048】
ステップS1において、一定時間、何らかの処理も行われなかったと判別された場合(ステップS1;YES)、電源ライン301の電圧が5Vから3.3Vに切り替えられる(ステップS3)。具体的には、制御部101によりスイッチング回路103がOFFに制御されるとともに、スイッチング回路104がONに制御される。これにより、電源ライン301の電圧が5Vから3.3Vに切り替えられる。そして、操作パネル200のDC−DCコンバータ203、電源監視部204及びスイッチング回路210に3.3Vの電圧が供給される。
【0049】
ステップS3の実行後、用紙に画像を形成するための機能を有するプリントエンジン部(図示省略)の電源OFF、節電モード時に電源供給が不要な回路(不要回路:例えば、スイッチング回路103)の電源OFF及び制御部101のCPUの動作周波数を低下させる処理等が実行される(ステップS4)。これにより、メインコントローラ100は節電モードに移行される。
【0050】
次に、図3を参照して、操作パネル200の動作モードが通常モードから節電モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。
【0051】
先ず、電源ライン301が5Vか否かが判別される(ステップS11)。具体的には、電源ライン301の電圧が電源監視部204により検出され、当該検出された電圧値に基づいて、本ステップの判別が行われる。
【0052】
ステップS11において、電源ライン301が5Vであると判別された場合(ステップS11;YES)、節電キー208が押下されたか否かが判別される(ステップS12)。具体的には、通常モード時において、節電キー208(節電モード移行キー)が押下されると、節電モード移行信号212が制御部201に入力される。この節電モード移行信号212が制御部201により検知されたか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。
【0053】
ステップS12において、節電キー208が押下されていないと判別された場合(ステップS12;NO)、ステップS11に移行される。
【0054】
ステップS12において、節電キー208が押下されたと判別された場合(ステップS12;YES)、制御部101へ節電モード移行要求が通知される(ステップS13)。具体的には、USBコントローラ202、差動信号線302,303及びUSBコントローラ102を介して節電モード移行要求が制御部101へ通知される。ステップS13の実行後、ステップS11に移行される。
【0055】
ステップS11において、電源ライン301が5Vでないと判別された場合、電源監視部204の出力が“0”に変化され、操作表示部211の電源がOFFとなる(ステップS14)。具体的には、電源監視部204から出力される信号“0”に基づいて、スイッチング回路210がOFF状態になる。これにより、操作表示部211への電源の供給が停止され、操作表示部211が電源OFFとなる。
【0056】
ステップS14の実行後、制御部201の電源がOFFとなる(ステップS15)。具体的には、電源監視部204から出力される信号“0”がOR回路205に入力される。また、このとき節電モード移行キーは押下されていない状態とすると、押下信号213の“0”がOR回路205に入力される。このため、OR回路205により“0”が出力され、当該“0”がスイッチング回路206に入力される。そして、スイッチング回路206がOFF状態となり、制御部201及びUSBコントローラ202への電源の供給が停止され、OFF状態となる。これにより、操作パネル200は、節電モード時に動作する電力消費部(DC−DCコンバータ203、電源監視部204、LED表示部207、スイッチ208A)のみに所定の電源(3.3V)がDC−DCコンバータ203から供給される節電モードに移行される。
【0057】
次に、図4を参照して、メインコントローラ100の動作モードが節電モードから通常モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。ここで、制御部101内の監視モジュールにより、図4に示す動作を実行するか否かが監視されているものとする。例えば、操作装置1において何らかの処理が実行され、図4の動作を実行するフラグが監視モジュールにより検出されると、図4の動作が実行される。
【0058】
先ず、操作装置1において、何らかの処理が行われたか否かが判別される(ステップS21)。例えば、操作装置1において、印刷データを受信する処理やFAXデータを受信する処理など(操作パネル200の操作処理は除外)が行われたか否かが判別される。
【0059】
ステップS21において、何らかの処理が行われていないと判別された場合(ステップS21;NO)、操作パネル200から通常モード復帰要求があったか否かが判別される(ステップS22)。具体的には、通常モード復帰要求が操作パネル200から受信された否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。例えば、ユーザにより節電キー208(通常モード復帰キー)が押下されると、通常モード復帰要求が差動信号線302,303を介して操作パネル200から送信される。この場合、制御部101により通常モード復帰要求が受信され、本ステップではYESと判別される。
【0060】
ステップS22において、操作パネル200から通常モード復帰要求がなかったと判別された場合(ステップS22;NO)、ステップS21に移行される。ステップS22において、操作パネル200から通常モード復帰要求があったと判別された場合(ステップS22;YES)、後述するステップS23に移行される。
【0061】
ステップS21において、何らかの処理が行われたと判別された場合(ステップS21;YES)、電源ライン301が3.3Vから5Vに切り替えられる(ステップS23)。具体的には、制御部101によりスイッチング回路103がONに制御されるとともに、スイッチング回路104がOFFに制御される。これにより、電源ライン301の電圧が3.3Vから5Vに切り替えられる。そして、操作パネル200のDC−DCコンバータ203、電源監視部204及びスイッチング回路210に5Vの電圧が供給される。
【0062】
ステップS23の実行後、プリントエンジン部(図示省略)の電源ON、メインコントローラ100内の不要回路の電源ON、制御部101のCPUの動作周波数をアップさせる等の処理が実行される(ステップS24)。そして、制御部201が起動完了した後に、操作パネル200とデータの送受信が行われる(ステップS25)。具体的には、操作パネル200の制御部201及びUSBコントローラ202に電源が供給され、制御部201及びUSBコントローラ202の起動が完了した後、操作パネル200とデータ(例えば、操作表示部211に表示するためのデータ)の送受信が行われる。ステップS25の実行後、メインコントローラ100は通常モードに移行される。
【0063】
次に、図5を参照して、操作パネル200の動作モードが節電モードから通常モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。以下、図3に示すフローチャートと異なる部分を主として説明する。
【0064】
ステップS31は第2の節電モード移行処理のステップS11と同様である。
【0065】
ステップS31において、電源ライン301が5Vでないと判別された場合(ステップS31;NO)、節電キー208が押下されたか否かが判別される(ステップS32)。例えば、節電キー208(通常モード復帰キー)が押下されると、押下信号213の“1”がOR回路205に入力される。このため、OR回路205により“1”が出力され、スイッチング回路206に入力される。この場合、本ステップは、YESと判別される。すなわち、スイッチング回路206に入力される信号が“1”であるか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。
【0066】
ステップS32において、節電キー208が押下されなかったと判別された場合(ステップS32;NO)、ステップS31に移行される。
【0067】
ステップS32において、節電キー208が押下されたと判別された場合(ステップS32;YES)、制御部201への電源供給が再開される(ステップS33)。具体的には、スイッチング回路206がON状態となり、制御部201及びUSBコントローラ202に電源が供給される(電源供給が再開される)。
【0068】
ステップS33の実行後、制御部201の起動完了後に、制御部101に通常モード復帰要求が通知される(ステップS34)。具体的には、制御部201の起動完了後に、USBコントローラ202差動信号線302,303及びUSBコントローラ102を介して通常モード移行要求が制御部101へ通知される。ステップS34の実行後、ステップS31に移行される。
【0069】
ステップS31において、電源ライン301が5Vであると判別された場合(ステップS31;YES)、制御部201、USBコントローラ202及び操作表示部211への電源供給が再開される(ステップS35)。具体的には、先ず、電源監視部204から出力される信号が“1”となる。そして、スイッチング回路206及びスイッチング回路210がON状態となり、制御部201、USBコントローラ202及び操作表示部211への電源供給が再開される。なお、ステップS32〜S34を介して本ステップに移行された場合は、すでに制御部201及びUSBコントローラ202への電源供給は再開されているので、操作表示部211のみの電源供給が再開される。
【0070】
ステップS35の実行後、制御部201の起動完了後に、メインコントローラ100とデータの送受信が行われる(ステップS36)。例えば、メインコントローラ100から操作表示部211に表示するためのデータ(表示データ)が差動信号線302,303を介して受信される。
【0071】
ステップS36の実行後、受信された表示データが操作表示部211に表示される(ステップS37)。そして、通常モードへの移行動作が完了する。
【0072】
以上、本実施の形態によれば、電源監視部204による監視結果に基づいて、節電モードと通常モードとの切り替えが行われる。例えば、節電キー208を介して通常モードから節電モードへの切り替え操作(節電モード移行キーの押下)があったとき、又は操作装置1で所定時間内に所定の処理(印刷データを受信する処理やFAXデータを受信する処理等)が実行されないとメインコントローラ100により判別されたとき、電源ライン301の電源電圧は3.3Vとなり、電源監視部204は監視結果として“0”を出力する。この場合、監視結果に基づいて、通常モードから節電モードへの切り替えが行われる。また、節電キー208を介して節電モードから通常モードへの切り替え操作(通常モード復帰キーの押下)があったとき、又は操作装置1で所定の処理(印刷データを受信する処理やFAXデータを受信する処理など)が実行されたとメインコントローラ100により判別されたとき、電源ライン301の電源電圧は5Vとなり、電源監視部204は監視結果として“1”を出力する。この場合、監視結果に基づいて、節電モードから通常モードへの切り替えが行われる。このため、ユーザの利便性を損なわずに、通常モードから節電モードへの移行又は節電モードから通常モードへの復帰をメインコントローラ100及び操作パネル200の双方から可能とすることができる。
【0073】
また、節電モードでは、デバイス装置(操作パネル200)内の所定の電力消費部(制御部201、USBコントローラ202、操作表示部211)の電源供給が停止されるので、操作パネル200の消費電力を削減することができる。
【0074】
また、DC−DCコンバータ203は、節電モード時に動作する電力消費部(電源監視部204、LED表示部207、スイッチ208A)に、3.3Vの電源を供給する。これにより、節電モード時であっても、ユーザはLED表示部207を参照することができるとともに、節電キー208の操作を行うことができる。
【0075】
また、メインコントローラ100は、通常モードから節電モードへ切り替え(移行)の際、スイッチング回路103への電源の供給の停止及び制御部101の動作周波数の低下の少なくとも1つを行う。これにより、節電モード時において、メインコントローラ100の消費電力を削減することができる。
【0076】
また、メインコントローラ100と操作パネル200との通信を行う際、通信規格としてUSBを採用することができる。
【0077】
(第2の実施の形態)
次に、図6〜図10を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を詳細に説明する。以下、第1の実施の形態と同様な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分について以下説明する。
【0078】
先ず、図6を参照して、本実施の形態の操作装置1Aの内部構成を説明する。操作装置1Aのメインコントローラ100及びUSBインタフェース300の構成は、図1に示す操作装置1と同様の構成である。
【0079】
操作パネル200は、第2の電力消費部としての制御部201と、USBコントローラ202と、DC−DCコンバータ203と、電源監視部204と、OR回路205Aと、LED表示部207と、節電キー208と、スイッチ208Aと、プルダウン抵抗209と、スイッチング回路210と、第1の電力消費部としての操作表示部211と、を備えて構成される。メインコントローラ100の制御部101、操作パネル200の電源監視部204、OR回路205A及びスイッチング回路210は、切り替え部として機能する。
【0080】
OR回路205Aは、電源監視部204から出力される信号と、節電キー208の押下によりレベル変化する信号(押下信号213)とのいずれかが“1”であれば、出力信号として“1”を制御部201に出力する。
【0081】
以下、操作パネル200が節電モードであって、OR回路205Aから出力される出力信号が“1”であるとき、当該出力信号を割り込み信号214と定義する。割り込み信号214とは、制御部201の節電状態を解除するための信号である。また、節電状態とは、制御部201には電源(3.3V電圧)は供給され続けるが、制御部201内のCPUの動作周波数が低下し、ほとんど電源OFFと同じような状態のことをいう。具体的には、節電状態は、内部のレジスタ(ROM、RAM)等の値を保持するだけの状態であって、外部からのトリガ(割り込み信号214)が入力されるのをただ待っている状態のことをいう。
【0082】
次に、図7を参照して、メインコントローラ100の動作モードが通常モードから節電モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。以下、図2と異なる部分を主として説明する。
【0083】
ステップS41〜S43は、図2のステップS1〜S3と同様である。ステップS43の実行後、制御部201が節電状態にされる(ステップS44)。具体的には、制御部101から差動信号線302,303を介して制御部201を節電状態にする旨の節電状態移行命令が制御部201に送信され、制御部201が節電状態にされる。ステップS45は図2のステップS5と同様である。なお、ステップS44の制御部201への節電状態移行命令のあとに、ステップS43の電源ライン301を5Vから3.3Vに切り換えることとしても構わない。
【0084】
次に、図8を参照して、操作パネル200の動作モードが通常モードから節電モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。以下、図3と異なる部分を主として説明する。
【0085】
ステップS51〜54は、図3のステップS11〜14と同様である。
【0086】
ステップS54の実行後、制御部101から制御部201を節電状態にする旨の命令(節電状態移行命令)が受信されたか否かが判別される(ステップS55)。具体的には、図7のステップ44で制御部101から送信された節電状態移行命令を制御部201が受信したか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。
【0087】
ステップS55において、制御部201を節電状態にする旨の命令が受信されていないと判別された場合(ステップS55;NO)、ステップS55に移行される。ステップS55において、制御部201を節電状態にする旨の命令が受信されたと判別された場合(ステップS55;YES)、制御部201が節電状態に移行される(ステップS56)。これにより、操作パネル200は、電源供給が必要な電力消費部(DC−DCコンバータ203、電源監視部204、LED表示部207、スイッチ208A)に電源(3.3V)が供給され、且つ、制御部201が節電状態となる節電モードに移行される。
【0088】
なお、図7に示す制御部201への節電状態移行命令(ステップS44)のあとに、電源ラインを5Vから3.3Vに切り換える場合は、ステップS55、S56、S51、S52の順に処理が実行される。
【0089】
次に、図9を参照して、メインコントローラ100の動作モードが節電モードから通常モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。以下、図4と異なる部分を主として説明する。
【0090】
ステップS61〜S64は、図4のステップS21〜24と同様である。
【0091】
ステップS64の実行後、割り込み信号214による制御部201の節電状態の解除後、操作パネル200とデータの送受信が行われる(ステップS65)。具体的には、OR回路205Aから出力される割り込み信号214が制御部201に入力され、制御部201の節電状態が解除される。そして、制御部201の節電状態の解除後、操作パネル200と操作表示部211に表示するデータ等の送受信が行なわれる。
【0092】
次に、図10を参照して、操作パネル200の動作モードが節電モードから通常モードへ移行する際の動作をフローチャートを用いて説明する。以下、図5と異なる部分を主として説明する。
【0093】
ステップS71,S72は図5のステップS31,32と同様である。
【0094】
ステップS72において、節電キー208が押下されたと判別された場合(ステップS72;YES)、OR回路205Aから出力される割り込み信号214が制御部201に入力され、制御部201の節電状態が解除される(ステップS73)。
【0095】
ステップS73の実行後、制御部201の節電状態の解除後に、制御部101に通常モード復帰要求が通知される(ステップS74)。具体的には、制御部201の節電状態の解除後に、USBコントローラ202、差動信号線302,303及びUSBコントローラ102を介して通常モード移行要求が制御部101へ通知される。ステップS74の実行後、ステップS71に移行される。
【0096】
ステップS71において、電源ライン301が5Vであると判別された場合(ステップS71;YES)、割り込み信号214が制御部201に入力され、制御部201の節電状態が解除される。また、操作表示部211への電源供給が再開される(ステップS75)。具体的には、先ず、電源監視部204から出力される信号が“1”となる。そして、OR回路205Aから割り込み信号214が制御部201に入力される。また、スイッチング回路210がON状態となり、操作表示部211への電源供給が再開される。これにより、制御部201の節電状態が解除される。なお、ステップS72〜S74を介して本ステップに移行された場合は、すでに制御部201は節電状態が解除されているので、操作表示部211のみの電源供給が再開される。
【0097】
ステップS75の実行後、制御部201の節電状態の解除後に、メインコントローラ100とデータの送受信が行われる(ステップS76)。ステップS77は、図5のステップS37と同様である。
【0098】
以上、本実施の形態によれば、第1の実施の形態に係る操作装置1と比較して、スイッチング回路206を必要としないため、コスト削減を実現できるとともに、通常モードと節電モードとの切り替えの処理速度を速くすることができる。
【0099】
また、節電モード時において、操作表示部211に供給する電源を停止するとともに、制御部201の消費電力を低下させるので、通常モードと比較して、操作パネル200の消費電力を削減することができる。
【0100】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る操作装置の一例であり、これに限定されるものではない。
【0101】
例えば、上記実施の形態では、節電キー208の節電モード移行キー又は通常モード復帰キーが押下されると、押下された期間だけ押下信号213が“1”となる構成としたがこれに限定されるものではない。例えば、節電モード移行キー又は通常モード復帰キーが押下されると、継続して押下信号213が“1”となる構成としてもよい。この場合、継続して押下信号213が“1”となり、さらにもう1本信号を入力することで“0”に戻るような電子部品を追加することになる。
【0102】
また、節電モードから通常モードの復帰時において、メインコントローラ100から5V電源が操作パネル200に供給され、制御部201に電源が供給されるまで、節電キー208を長押しする仕様としてもよい。この仕様により、節電キーを長押しすれば、長押しした後に節電キー208を離しても(押下状態から解除しても)、電源監視部204からの出力が“1”となっているので、上述のように新たに電子部品を追加する必要もない。
【0103】
また、上記実施の形態では、通信規格としてUSBを採用するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信規格としてIEEE1394を採用することとしてもよい。
【0104】
その他、本実施の形態における、操作装置の細部構造及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0105】
1,1A 操作装置
100 メインコントローラ
101,201 制御部
102,202 USBコントローラ
103,104 スイッチング回路
200 操作パネル
203 DC−DCコンバータ
204 電源監視部
205,205A OR回路
206 スイッチング回路
207 LED表示部
208 節電キー
208A スイッチ
209 プルダウン抵抗
210 スイッチング回路
211 操作表示部
212 節電モード移行信号
213 押下信号
214 割り込み信号
300 USBインタフェース
301 電源ライン
302,303差動信号線
304 グランド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電力消費部を備えるホスト装置及びデバイス装置を有し、前記ホスト装置と前記デバイス装置とが電源ラインを含む通信インタフェースにより通信接続される操作装置において、
前記電源ラインの電源電圧を監視する電源監視部と、
前記電源監視部による監視結果に基づいて、前記複数の電力消費部に対して電源を供給する通常モードと、当該通常モードよりも少ない消費電力である節電モードとの切り替えを行う切り替え部と、を備え、
前記切り替え部は、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記複数の電力消費部のうち、前記デバイス装置内の所定の電力消費部の電源の供給を停止する操作装置。
【請求項2】
前記所定の電力消費部は、
情報を表示するとともに操作される操作表示部と、
前記デバイス装置を制御する第1の制御部と、
前記ホスト装置と通信する通信部と、
を備える請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
複数の電力消費部を備えるホスト装置及びデバイス装置を有し、前記ホスト装置と前記デバイス装置とが電源ラインを含む通信インタフェースにより通信接続される操作装置において、
前記複数の電力消費部に対して電源を供給する通常モードと、当該通常モードよりも少ない消費電力である節電モードとの切り替えを行う切り替え部を備え、
前記切り替え部は、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記複数の電力消費部のうち、前記デバイス装置内の第1の電力消費部の電源の供給を停止するとともに、第2の電力消費部の消費電力が低下する節電状態へ移行させる操作装置。
【請求項4】
前記第1の電力消費部は、
情報を表示するとともに操作される操作表示部を備え、
前記第2の電力消費部は、
前記デバイス装置を制御する第1の制御部を備える請求項3に記載の操作装置。
【請求項5】
前記デバイス装置は、
前記節電モードと前記通常モードとの切り替え操作をするための操作キーを備え、
前記切り替え部は、
前記操作キーにより前記通常モードから前記節電モードへの切り替え操作があったとき、又は自装置内で所定時間内に所定の処理が実行されないと前記ホスト装置により判別されたとき、前記通常モードから前記節電モードへ切り替えを行う請求項1から4のいずれか一項に記載の操作装置。
【請求項6】
前記切り替え部は、
前記操作キーにより前記節電モードから前記通常モードへの切り替え操作があったとき、又は自装置内で所定の処理が実行されたと前記ホスト装置により判別されたとき、前記節電モードから前記通常モードへ切り替えを行う請求項5に記載の操作装置。
【請求項7】
前記デバイス装置は、
前記通常モード時は、前記デバイス装置内の前記複数の電源消費部へ所定の電源を供給し、前記節電モード時は、前記複数の電源消費部のうち、前記節電モード時に動作する電力消費部へ前記所定の電源を供給する供給部を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の操作装置。
【請求項8】
前記ホスト装置は、
前記節電モード時に電源の供給の不要な不要回路部と、
前記通常モードから前記節電モードへの切り替えの際、前記不要回路部に対する電源の供給の停止及び動作周波数の低下処理の少なくとも1つを行う第2の制御部と、
を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の操作装置。
【請求項9】
前記通信インタフェースは、
通信規格がUSBである請求項1から8のいずれか一項に記載の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−182020(P2011−182020A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41625(P2010−41625)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】