説明

新規ベンゾイミダゾール及びベンゾチアゾール誘導体、その調製方法、薬物としてのその使用、薬剤組成物、並びに特にC−MET阻害剤としての新規使用

本発明は、医薬品としての、特にMet阻害剤としての式(I)の新規生成物に関連し、


[式中、AはNH又はSであり、R1、R2及びR3はH、NH、Hal又はAlkであり、R1、R2及びR3の少なくとも1個は水素以外であり、Rは特にシクロアルキル、アルキル、アルコキシ又はNR4R5であり、R4はH又はAlkであり、R5は、ヒドロキシル、アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、NR6R7、フェニル、フェニル−NR6R7及びCONR6R7で置換されていてもよい、シクロアルキル又はアルキルであり、R6及びR7はH又はAlk又はフェニルであり、並びにR6とR7はHと一緒に環式基を形成してもよく、R4とR5もNと一緒に環式基を形成してもよく、上記ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール及びフェニル基のすべては置換されていてもよい。]前記生成物は、全異性体及びその塩である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)
【化1】

(式中、
AはNH又はSであり、
R1とR2は、同一であっても、異なっていてもよく、水素原子、NH基、ハロゲン原子、及び1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基から選択され、及び
R3は水素原子であり、又はR1及びR2の値から選択され、
R1、R2及びR3の少なくとも1個は水素ではないと理解され、
Rは、
− それ自体置換されていてもよい、フェニル、ヘテロアリール、NR6R7又はヘテロシクロアルキル基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基、
− アルコキシ、O−フェニル又はO−CH−フェニル基(フェニルは置換されていてもよい。)、
− 又はNR4R5基(R4及びR5は、R4とR5の一方が水素原子又はアルキル基であり、及びR4とR5の他方が、ヒドロキシル、アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、NR6R7、置換されていてもよいフェニル、フェニル−NR6R7、及びCONR6R7基から選択される、同一であっても、異なっていてもよい1個以上の基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基(R6とR7は、同一であっても、異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基であり、或いはR6とR7は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)であるような基であり、或いは、R4とR5は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)
であって、
シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基はすべて3から7員であり、
上記ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール及びフェニル基はすべて、ハロゲン原子、ヒドロキシル、オキソ、アルコキシ、NH;NHalk、N(alk)基並びにアルキル、CH−ヘテロシクロアルキル、CH−フェニル及びCO−フェニル基(これらの基においては、アルキル、ヘテロシクロアルキル及びフェニル基はそれ自体、ハロゲン原子並びにヒドロキシル、オキソ、1から4個の炭素原子を含むアルキル及びアルコキシ、NH;NHalk及びN(alk)基から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
アルキル及びアルコキシ基はすべて1から6個の炭素原子を含む。)。
【請求項2】
A、R1、R2及びR3が請求項1に記載の値であり、Rが、
− 置換されていてもよい、ピリジル、NR6R7又はヘテロシクロアルキル基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基、
− アルコキシ基、
− 又はNR4R5基(R4及びR5は、R4とR5の一方が水素原子又はアルキル基であり、及びR4とR5の他方が、ヒドロキシル、アルコキシ、ピリジル、ヘテロシクロアルキル、NR6R7、フェニル、フェニル−NR6R7及びCONR6R7基から選択される、同一であっても、異なっていてもよい1個以上の基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基(R6とR7は、同一であっても、異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基であり、或いはR6とR7は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)であるような基であり、或いは、R4とR5は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)
であって、
シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基はすべて3から7員であり、
上記ヘテロシクロアルキル及びフェニル基はすべて、ハロゲン原子、ヒドロキシル、オキソ、アルコキシ、NH;NHalk及びN(alk)基、並びにアルキル、CH−ピロリジニル、CH−フェニル及びCO−フェニル基(アルキル、ピロリジニル及びフェニル基はそれ自体、ハロゲン原子並びにヒドロキシル、オキソ、1から4個の炭素原子を含むアルキル及びアルコキシ、NH;NHalk及びN(alk)基から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
アルキル及びアルコキシ基はすべて1から6個の炭素原子を含む、
請求項1に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項3】
AがNH又はSであり、
R1とR2が、同一であっても、異なっていてもよく、ハロゲン原子、及び1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基から選択され、及びR3が水素原子であり、又はR1及びR2の値から選択され、
− Rが、NR4R5基(R4及びR5は、R4とR5の一方が水素原子又はアルキル基であり、R4とR5の他方が、ヒドロキシル、アルコキシ及びNR6R7基から選択される、同一であっても、異なっていてもよい1個以上の基で置換されていてもよいアルキル基(R6とR7は、同一であっても、異なっていてもよく、水素又はアルキルであり、或いはR6とR7は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)であるような基であり、或いは、R4とR5は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)であって、
アルキル及びアルコキシ基はすべて1から6個の炭素原子を含む、
請求項1及び2のどちらかに記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項4】
R1とR2が、同一であっても、異なっていてもよく、フッ素又は塩素原子及びアルキル基から選択され、及びR3が水素原子であり、又は1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基であり、
A及びR基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択され、
アルキル及びアルコキシ基はすべて、1から4個の炭素原子を含む、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項5】
R1とR2が、同一であっても、異なっていてもよく、フッ素又は塩素原子及びメチル基から選択され、及びR3が水素原子、メチル基又はCFであり、
A及びR基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択され、
アルキル及びアルコキシ基はすべて、1から4個の炭素原子を含む、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項6】
Rが、NR4R5基(R4及びR5は、R4とR5の一方が水素原子又はアルキル基であり、及びR4とR5の他方が、ヒドロキシル、アルコキシ及びNR6R7基から選択される、同一であっても、異なっていてもよい1個以上の基で置換されたアルキル基(R6とR7は、同一であっても、異なっていてもよく、水素又はアルキルであり、或いはR6とR7は、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、N及びNHから選択される1個以上の他のヘテロ原子を含んでいてもよい環式基を形成し、この環式基は、それが含む可能なNHを含めて、置換されていてもよい。)であるような基である。)であり、
A、R1、R2及びR3基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択され、
アルキル及びアルコキシ基はすべて、1から4個の炭素原子を含む、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項7】
A、R1、R2及びR3が請求項1から6のいずれか一項に記載の値であり、Rが、
− フェニル自体が置換されていてもよいCO−フェニルで置換されていてもよい、ピリジル、モルホリニル又はピペリジル基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基、
− アルコキシ基、
− 又はNR4R5基(R4及びR5は、R4とR5の一方が水素原子又はアルキル基であり、及びR4とR5の他方が、ヒドロキシル;アルコキシ;ピリジル;NHalk;N(alk);Nalkフェニル;アゼパニル;モルホリニル;ピロリジニル;ピペリジル;ピペラジニル;CO−ピペラジニル;フェニル;モルホリニル、N(alk)又はピペラジニル基で置換されたフェニルから選択される基で置換されていてもよい、シクロアルキル基又はアルキル基であるような基である。)、
であり、
− 又はR4とR5は、これらが結合している窒素原子と一緒に、ピロリジニル基を形成し、
上記ピロリジニル、ピペリジル及びピペラジニル基はすべて、1又は2個のCH、CH−ピロリジニル、CH−フェニル又はCO−フェニルで置換されていてもよく、
上記ピロリジニル基はすべて、オキソで置換されていてもよく、
上記フェニル基自体は、ハロゲン原子並びにアルキル、ヒドロキシル及びアルコキシ基から選択される、同一であっても、異なっていてもよい1個以上の基で置換されていてもよく、
アルキル及びアルコキシ基はすべて、1から4個の炭素原子を含む、
請求項1又は2に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項8】
Rが、NHアルキル基(アルキルは、アルコキシ又はモルホリノ基で置換された1又は2個の炭素原子を含む。)であり、
A、R1、R2及びR3基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択される、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項9】
AがNHであり、
R1、R2、R3及びR基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択される、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項10】
AがSであり、
R1、R2、R3及びR基が、他の請求項のいずれか一項に定義されたこれらの基の値から選択される、
請求項のいずれか一項に記載の式(I)の生成物(前記式(I)の生成物は、可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体であり、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩でもある。)。
【請求項11】
以下の式に対応する、請求項1から10に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩:
− 2−({[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−モルホリン−4−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−ピロリジン−1−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−ピロリジン−1−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−ピペリジン−1−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−[(メチルカルバモイル)アミノ]−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−アゼパン−1−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート。
【請求項12】
以下の式に対応する、請求項1から10に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩:
− 2−[3−(2−メトキシエチル)ウレイド]−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−メトキシエチル)ウレイド]−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2−クロロ−6−メチルベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−メトキシエチル)ウレイド]−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,4,6−トリメチルベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−メトキシエチル)ウレイド]−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エチル)ウレイド]−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エチル)ウレイド]−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エチル)ウレイド]−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジフルオロベンゼンスルホナート
− 2−[3−(2−メトキシエチル)ウレイド]−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジフルオロベンゼンスルホナート。
【請求項13】
以下の式に対応する、請求項1から10に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩:
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2−クロロ−6−メチルベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−モルホリン−4−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−ピロリジン−1−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−アゼパン−1−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート。
【請求項14】
以下の式に対応する、請求項1から10に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩:
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2−クロロ−6−メチルベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−メトキシエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート
− 2−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル]アミノ}−1H−ベンゾイミダゾル−5−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−モルホリン−4−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−ピロリジン−1−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート。
【請求項15】
以下の式に対応する、請求項1から10 7に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と無機及び有機酸との付加塩、又は無機及び有機塩基との付加塩:
− 2−[3(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ウレイド]−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−({[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−モルホリン−4−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート
− 2−{[(3−ピロリジン−1−イルプロピル)カルバモイル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾル−6−イル 2,6−ジクロロベンゼンスルホナート。
【請求項16】
請求項1に記載の式(I)の生成物の調製方法であり、
式(A)の化合物が、
【化2】

(式中、R’は、請求項1においてRに対して示した意味を有し、潜在的に反応性である官能基は保護されていてもよい。)
式(B)の化合物と反応して、
【化3】

(式中、R1’、R2’及びR3’は、請求項1においてそれぞれR1、R2及びR3に対して示した意味を有し、潜在的に反応性である官能基は保護されていてもよい。)
式(Ia)の生成物が得られ、
【化4】

(式中、R1’、R2’、R3’及びR’は上記意味を有する。)
こうして得られた式(Ia)の生成物は、AがNHである式(I)の生成物であり得及び、式(I)の生成物、又は式(I)の他の生成物を得るために、所望であれば、また、必要に応じて、以下の転化反応、
a)酸官能基のエステル化反応、
b)エステル官能基から酸官能基への鹸化反応、
c)遊離又はエステル型カルボキシル官能基からアルコール官能基への還元反応、
d)アルコキシ官能基からヒドロキシル官能基への転化反応、又はヒドロキシル官能基からアルコキシ官能基への転化反応、
e)保護された反応性官能基が有し得る保護基を除去する反応、
f)対応する塩を得るための、無機若しくは有機酸との、又は塩基との塩化反応、
g)ラセミ体を分割された生成物として分割する反応
の1つ以上に、任意の順序で供し得、
こうして得られた前記式(I)の生成物が、任意の可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体である
ことを特徴とする、方法。
【請求項17】
請求項1に記載の式(I)の生成物の調製方法であり、
式(D)の化合物が、
【化5】

(式中、COOXはNH保護基である。)
式(G)のアミンと反応して: H−NR4’R5’(G)
(式中、R4’及びR5’は、請求項1においてそれぞれR4及びR5に対して示した意味を有し、潜在的に反応性である官能基は保護されていてもよい。)
式(F)の化合物が得られ、
【化6】

(式中、R4’及びR5’は上記意味を有する。)
式Fの化合物は、式(B)の化合物と反応して、
【化7】

(式中、R1’、R2’及びR3’は、請求項1においてそれぞれR1、R2及びR3に対して示した意味を有し、潜在的に反応性である官能基は保護されていてもよい。)
式(Ib)の生成物が得られ、
【化8】

(式中、R1’、R2’、R3’、R4’及びR5’は上記意味を有する。)
こうして得られた式(Ib)の生成物は、AがSである式(I)の生成物であり得、及び式(I)の生成物、又は式(I)の他の生成物を得るために、所望であれば、また、必要に応じて、以下の転化反応、
a)酸官能基のエステル化反応、
b)エステル官能基から酸官能基への鹸化反応、
c)遊離又はエステル型カルボキシル官能基からアルコール官能基への還元反応、
d)アルコキシ官能基からヒドロキシル官能基への転化反応、又はヒドロキシル官能基からアルコキシ官能基への転化反応、
e)保護された反応性官能基が有し得る保護基を除去する反応、
f)対応する塩を得るための、無機若しくは有機酸との、又は塩基との塩化反応、
g)ラセミ体を分割された生成物として分割する反応
の1つ以上に、任意の順序で供し得、
こうして得られた前記式(I)の生成物が、任意の可能なラセミ体、鏡像異性体又はジアステレオ異性体である
ことを特徴とする、方法。
【請求項18】
医薬品としての、請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と、薬剤として許容される無機及び有機酸との、又は薬剤として許容される無機及び有機塩基との付加塩。
【請求項19】
医薬品としての、請求項11から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物、並びに前記式(I)の生成物と、薬剤として許容される無機及び有機酸との、又は薬剤として許容される無機及び有機塩基との付加塩。
【請求項20】
有効成分として請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物の少なくとも1種類、又は薬剤として許容されるこの生成物の塩、又はこの生成物のプロドラッグ、及び薬剤として許容される担体とを含む、薬剤組成物。
【請求項21】
以下の群から選択されるプロテインキナーゼの活性を阻害する医薬品の調製のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物、又は薬剤として許容されるこれらの生成物の塩の使用:オーロラA、オーロラB、CDKファミリーのメンバー(CDK1、2、4、5、7及び9)、RON、Tie2、VEGFRファミリーのメンバー(VEGFR1又はflt−1、VEGFR2又はKDR又はflk−1、及びVEGFR3)、FGFR(FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4及びFGFR5)、MET、及びタンパク質MET、EGFR、Fak、IGF−1R、PDGFRの変異体。
【請求項22】
プロテインキナーゼがMETである、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
プロテインキナーゼが細胞培養物中に存在する、請求項21に記載の使用。
【請求項24】
プロテインキナーゼがほ乳動物中に存在する、請求項17に記載の使用。
【請求項25】
以下の群から選択される疾患を治療又は予防する医薬品の調製のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物の使用:血管増殖性障害、線維症、「メサンギウム」細胞増殖障害、代謝障害、アレルギー、ぜん息、血栓症、神経系疾患、網膜症、乾せん、リウマチ様関節炎、糖尿病、筋肉変性及び癌。
【請求項26】
以下の群から選択される疾患を治療又は予防する医薬品の調製のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物の使用:血管増殖性障害、線維症、「メサンギウム」細胞増殖障害、網膜症、乾せん、リウマチ様関節炎、糖尿病、筋肉変性及び癌。
【請求項27】
癌治療用医薬品の調製のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項28】
固形又は液状腫ようを治療するための、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
細胞毒性薬に耐性のある癌を治療するための、請求項27又は28に記載の使用。
【請求項30】
特に胃癌、肝臓癌、腎臓癌、卵巣癌、結腸癌、前立腺癌及び肺(NSCLC及びSCLC)癌、グリア芽細胞腫、甲状腺癌、ぼうこう癌又は乳癌、黒色腫、骨髄球性若しくはリンパ様造血器腫よう、肉腫、脳腫よう、喉頭癌又はリンパ系癌、並びに骨癌及びすい癌における原発腫よう及び/又は転移を治療するための、請求項27又は28に記載の使用。
【請求項31】
癌化学療法用医薬品の調製のための、請求項1から15に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項32】
癌化学療法用医薬品の調製のための、請求項1から15に記載の式(I)の生成物の単独での、又は組み合わせての、使用。
【請求項33】
キナーゼ阻害剤としての、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物。
【請求項34】
MET阻害剤としての、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の生成物。

【公表番号】特表2009−510033(P2009−510033A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532821(P2008−532821)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【国際出願番号】PCT/FR2006/002183
【国際公開番号】WO2007/036630
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(500152119)アバンテイス・フアルマ・エス・アー (65)
【Fターム(参考)】