説明

新規四環系化合物

ヒスタミン受容体は、Gタンパク質共役7回膜貫通タンパク質のスーパーファミリーに属する。Gタンパク質共役受容体は、真核細胞において主要なシグナル伝達系の1つを構成する。ヒスタミン受容体は、大部分の末梢組織中および中枢神経系において見出される。ヒスタミン受容体を調節することができる化合物は、治療に使用してもよく、例えば、ヒスタミンアンタゴニストは、抗ヒスタミン剤として使用し得る。本開示は、個体においてヒスタミン受容体を調節するために使用し得る新規な四環系化合物に関する。この化合物は、一実施形態では、四環系[4,3−b]インドールである。認識力障害、精神病性障害、神経伝達物質が媒介する障害および/または神経細胞障害の治療を含めた種々の治療への用途におけるこの化合物の使用方法と同様に、この化合物を含む医薬組成物もまた提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(E)の化合物またはその塩
【化159】

(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR2aおよびR2bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR2aおよびR2bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR3aおよびR3bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR3aおよびR3bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立に、NまたはCRであり、
mおよびqは、独立に、0または1であり、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立に、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであり、またはそれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR10aおよびR10bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR10aおよびR10bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリルであり、
ただし、(i)前記化合物は、表1および表1Aにおける化合物以外であり、(ii)前記化合物は、化合物229H、230、241、255、256、262および274のいずれか以外である)。
【請求項2】
化合物1、3〜8、9H、11〜21、23〜30、32〜37、38H〜40H、41〜54、57、58、59H、60、61H、62〜89、90H、91〜108、109H、110〜136、138〜142、144〜150、151H、153〜217、218H〜220H、221、222H、223H、226〜228、231〜233、234H、235〜240、242H、243〜251、252H、253、254H、257、258H〜261H、263〜272、273H、275、276H、277〜292、293H、294〜328、330〜356、358〜393、394H、395〜517、519〜548、G6a〜G6f、G8a〜G8fおよびG11a〜G11dからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項3】
qが、0であり、mが、1であり、R8eおよびR8fが、一緒になってカルボニルを形成し、(i)〜(vi):
(i)Qは、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロシクリルであり、
(ii)Rは、CHまたはHであり、
(iii)Xは、ハロまたはCHであり、ただし、XがCHであるとき、Rは、HまたはCHであり、
(iv)XおよびXは、両方ともCRであり、Rは、HまたはCHであり、
(v)各X〜X10は、CHであり、Rは、HまたはCHであり、
(vi)各X〜X10は、CHであり、Qは、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロシクリルである、
の少なくとも1つが適用される、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項4】
式(B−1)の化合物またはその塩
【化160】

(式中、
は、ハロまたはCHであり、
各X、XおよびX10は、独立に、NまたはCR4Aであり、
各R4Aは、独立に、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8cおよびR8dは、独立に、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであり、またはそれらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリルである)。
【請求項5】
Qが、非置換もしくは置換ピペリジニルである、請求項4に記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
式(F)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物
【化161】

(式中、
は、ハロまたはC〜Cアルキルであり、
Qは、
【化162】

であり、
は、ハロ、アルコキシまたはHであり、ただし、RがHであるとき、Rは、フルオロまたはメチル以外であり、
9Aは、ペルハロアルキルまたはアルキルであり、ただし、R9Aは、CH以外である)。
【請求項7】
式(B−2)の化合物またはその塩
【化163】

(式中、
は、ハロまたはメチルであり、
各Rは、独立に、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ペルハロアルキルまたはペルハロアルコキシである)。
【請求項8】
化合物28、化合物36、化合物39、化合物48、化合物64、化合物68、化合物113および化合物225からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
化合物221、化合物275、化合物328、化合物256、化合物395、化合物511および化合物519からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項10】
式(G)の化合物または薬学的に許容されるその塩
【化164】

(式中、
は、非置換アルキルおよび非置換アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択され、
19は、水素、非置換アルキル、非置換アルコキシおよびハロから選択され、
Qは、置換チアゾリル、トリアゾリルおよびオキサジアゾリルから選択される)。
【請求項11】
Qが、置換チアゾリル、トリアゾリルおよびオキサジアゾリルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
下記の受容体:アドレナリン受容体(例えば、a1D、a2Aおよび/またはa2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2B、5−HT6および/または5−HT7)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)、ならびにヒスタミン受容体(例えば、H1、H2および/またはH3)の少なくとも1つを調節する、請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
それを必要としている個体に有効量の式(E)の化合物またはその塩を投与することを含む、個体において認識力障害、精神病性障害、神経伝達物質が媒介する障害または神経細胞障害を治療する方法
【化165】

(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR2aおよびR2bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR2aおよびR2bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR3aおよびR3bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR3aおよびR3bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立に、NまたはCRであり、
mおよびqは、独立に、0または1であり、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立に、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであり、またはそれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、ニトロであり、またはR10aおよびR10bは、一緒になってカルボニル部分を形成し、またはR10aおよびR10bは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリルであり、
ただし、(i)前記化合物は、表1および表1Aにおける化合物以外であり、
(ii)前記化合物は、化合物229H、230、241、255、256、262および274のいずれか以外である)。
【請求項14】
前記化合物がさらに、タイプ1、タイプ2、タイプ3またはタイプ4化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
qが、0であり、mが、1であり、R8eおよびR8fが、一緒になってカルボニルを形成し、(i)〜(vi):
(i)Qは、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロシクリルであり、
(ii)Rは、CHまたはHであり、
(iii)Xは、ハロまたはCHであり、ただし、XがCHであるとき、Rは、HまたはCHであり、
(iv)XおよびXは、両方ともCRであり、Rは、HまたはCHであり、
(v)各X〜X10は、CHであり、Rは、HまたはCHであり、
(vi)各X〜X10は、CHであり、Qは、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロシクリルである、
の少なくとも1つが適用される、請求項13に記載の方法または薬学的に許容されるその塩。
【請求項16】
qが、0であり、mが、1であり、
8eおよびR8fが、一緒になってカルボニルを形成し、
Qが、非置換もしくは置換ピペリジニルである、
請求項13に記載の方法または薬学的に許容されるその塩。
【請求項17】
前記化合物が、式(F)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物であり、
【化166】

式中、
は、ハロまたはC〜Cアルキルであり、
Qは、
【化167】

であり、
は、ハロ、アルコキシまたはHであり、ただし、RがHであるとき、Rは、フルオロまたはメチル以外であり、
9Aは、ペルハロアルキルまたはアルキルであり、ただし、R9Aは、CH以外である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物が、式(G)の化合物または薬学的に許容されるその塩であり、
【化168】

式中、
は、非置換アルキルおよび非置換アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択され、
19は、水素、非置換アルキル、非置換アルコキシおよびハロから選択され、
Qは、置換チアゾリル、トリアゾリルおよびオキサジアゾリルから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
Qが、置換チアゾリル、トリアゾリルおよびオキサジアゾリルから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
請求項1から10のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項21】
認識力障害、精神病性障害、神経伝達物質が媒介する障害または神経細胞障害の治療のための医薬の製造における、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項22】
認識力障害、精神病性障害、神経伝達物質が媒介する障害または神経細胞障害の治療における使用のための、請求項1から12のいずれかに記載の化合物および使用説明書を含むキット。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2011−500855(P2011−500855A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531322(P2010−531322)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/081390
【国際公開番号】WO2009/055828
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(510115720)メディベイション テクノロジーズ, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】