説明

新規微細藻類食物組成物

本発明は、フレーク、粉末、および粉に加工された微細藻類バイオマスを含んでなる、新規微細藻類食物組成物を提供する。本発明の微細藻類バイオマスは飽和脂肪含量が低く、一不飽和トリグリセリド油含量が高く、良好な繊維源たり得る。本発明は、菜食主義者用タンパク質源として、また良好な繊維源として適切な微細藻類バイオマスもまた含んでなる。飲料、ベイクド製品、卵製品、低脂肪食品および無グルテン食品をはじめとする、本発明の微細藻類バイオマスを用いた食物組成物を配合する新規方法もまた本明細書で開示される。本発明の微細藻類バイオマスを組み込んだ食物組成物のヒトへの提供は、さらなるカロリー摂取を低下させるのに十分な満腹レベルを達成しながら健康に良い成分を提供するさらなる利益を有する。本発明はまた、株によって産生されるバイオマスの着色を低下させるのに十分な、非遺伝子導入突然変異法が施された微細藻類の新規株も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体および任意にその他の食用成分を添加して食品を調合するための、乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである、乾燥卵製品および藻類粉を含んでなる食品成分組成物。
【請求項2】
前記乾燥卵製品が乾燥全卵である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項3】
前記乾燥卵製品が乾燥卵白である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項4】
前記乾燥卵製品が乾燥卵黄である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項5】
粉末卵製品、またはパンケーキまたはワッフルミックスである、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項6】
前記藻類粉が、微細藻類バイオマスを超微粉砕しエマルジョンを形成して前記エマルジョンを乾燥させることで形成される、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項7】
前記藻類粉が100μm未満の平均粒度を有する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項8】
前記藻類粉中の平均粒度が1〜15μmである、請求項7に記載の食品成分組成物。
【請求項9】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で45〜75%のトリグリセリド油である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項10】
前記トリグリセリド油の少なくとも50重量%が18:1脂質であってグリセロ脂質形態で含有される、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項11】
前記トリグリセリド油の5重量%未満がドコサヘキサン酸(DHA)(22:6)である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項12】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項13】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で25%〜40%が炭水化物である、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項14】
前記微細藻類バイオマスが、乾燥重量で25%〜35%の食物繊維、および2%〜8%の、スクロースをはじめとする遊離糖を含有する炭水化物構成要素を含んでなる、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項15】
前記微細藻類バイオマスが、
a.0.1〜3%のアラビノース;
b.5〜15%のマンノース;
c.15〜35%のガラクトース;および
d.50〜70%のグルコース
の単糖類組成を有する食物繊維を含んでなる、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項16】
前記微細藻類バイオマスが20〜70μg/gのルテインをはじめとする、20〜115μg/gの総カロチノイドを有する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項17】
前記微細藻類バイオマスが10μg/g未満のルテインを有する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項18】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項19】
前記微細藻類バイオマスが、2〜6mg/100gのαトコフェロールをはじめとする1〜8mg/100gの総トコフェロールを有する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項20】
前記微細藻類バイオマスが、0.10〜0.25mg/gのαトコトリエノールをはじめとする0.05〜0.30mg/gの総トコトリエノールを有する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項21】
前記微細藻類バイオマスがクロレラ(Chlorella)属の種である微細藻類に由来する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項22】
前記微細藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)の株である、請求項21に記載の食品成分組成物。
【請求項23】
前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である藻類に由来する、請求項1に記載の食品成分組成物。
【請求項24】
前記藻類が目に見える緑色または黄色を欠いている、請求項23に記載の食品成分組成物。
【請求項25】
卵製品と、乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである藻類粉とを合わせることで形成される、液体および任意にその他の食用成分を添加して食品を調合するための、食品成分組成物。
【請求項26】
パスタである、請求項25に記載の食品成分組成物。
【請求項27】
液体卵製品および藻類粉スラリーを含んでなり、前記藻類粉が乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである、食品成分組成物。
【請求項28】
前記液体卵製品が、全卵液、液体卵白、液体卵黄または液体卵代替品である、請求項27に記載の食品成分組成物。
【請求項29】
加熱時スクランブルエッグ製品を配合するための、請求項27に記載の食品成分組成物。
【請求項30】
乾燥卵製品と、乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである微細藻類粉とを含んでなる食品成分、および液体、および任意にその他の食用成分を合わせて調理するステップを含んでなる、食品を調製する方法。
【請求項31】
前記食品が、粉末卵製品、またはパンケーキまたはワッフルミックスである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
卵製品と、乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである微細藻類粉または微細藻類粉スラリーと、少なくとも1つのその他の食用成分とを合わせて加熱することで形成される食物組成物。
【請求項33】
前記卵製品が液体卵製品である、請求項32に記載の食物組成物。
【請求項34】
前記液体卵製品が全卵液、液体卵黄、液体卵白または液体卵代替品である、請求項33に記載の食物組成物。
【請求項35】
前記卵製品が乾燥卵製品である、請求項32に記載の食物組成物。
【請求項36】
前記乾燥卵製品が、乾燥全卵、乾燥卵黄または乾燥卵白である、請求項35に記載の食物組成物。
【請求項37】
食用液体および任意にその他の食用成分を添加して食品を調合するための、卵製品と、乾燥重量で20%以下のトリグリセリド油および乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する微細藻類バイオマスのホモジネートである藻類粉とを含んでなる、食品成分組成物。
【請求項38】
乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる微細藻類バイオマスと、少なくとも1つのその他の無グルテン粉または無グルテン穀物製品とを合わせることで形成される、無グルテン食品。
【請求項39】
前記無グルテン粉または無グルテン穀物製品が、アマランス粉、葛粉、そば粉、米粉、ヒヨコマメ粉、コーンミール、トウモロコシ粉、キビ粉、ジャガイモ粉、ジャガイモデンプン粉、キノア粉、ソルガム粉、大豆粉、チャナ豆粉、マメ科植物粉、タピオカ(キャッサバ)粉、テフ粉、キクイモ粉、アーモンド粉、団栗粉、ココナツ粉、栗粉、コーンフラワーまたはタロイモ粉の少なくとも1つを含んでなる、請求項38に記載の食品。
【請求項40】
前記微細藻類バイオマスが微細藻類粉である、請求項38に記載の食品。
【請求項41】
前記微細藻類粉が1〜100μmの平均粒度を有する、請求項40に記載の食品。
【請求項42】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項38に記載の食品。
【請求項43】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で25〜40%の炭水化物を有する、請求項38に記載の食品。
【請求項44】
前記微細藻類バイオマスが、
a.0.1〜4%のアラビノース;
b.5〜15%のマンノース;
c.15〜35%のガラクトース;および
d.50〜70%のグルコース
の単糖類組成を有する食物繊維を含んでなる、請求項38に記載の食品。
【請求項45】
前記微細藻類バイオマスが20〜70μg/gのルテインをはじめとする20〜115μg/gの総カロチノイドを有する、請求項38に記載の食品。
【請求項46】
前記微細藻類バイオマスが10μg/g未満のルテインを有する、請求項38に記載の食品。
【請求項47】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項38に記載の食品。
【請求項48】
前記微細藻類バイオマスが、2〜6mg/100のαトコフェロールをはじめとする1〜8mg/100gの総トコフェロールを有する、請求項38に記載の食品。
【請求項49】
前記微細藻類バイオマスが、0.10〜0.25mg/gのαトコトリエノールをはじめとする0.05〜0.30mg/gの総トコトリエノールを有する、請求項38に記載の食品。
【請求項50】
前記微細藻類粉が目に見える油を欠いている、請求項40に記載の食品。
【請求項51】
前記微細藻類バイオマスがクロレラ(Chlorella)属の種である微細藻類に由来する、請求項38に記載の食品。
【請求項52】
前記微細藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)である、請求項51に記載の食品。
【請求項53】
前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である微細藻類に由来する、請求項38に記載の食品。
【請求項54】
前記トリグリセリド油が5%未満ドコサヘキサン酸(DHA)(22:6)である、請求項38に記載の食品。
【請求項55】
前記微細藻類バイオマスが主に溶解細胞である、請求項38に記載の食品。
【請求項56】
ベイクド製品、パン、穀物、クラッカーまたはパスタである、請求項38に記載の食品。
【請求項57】
前記食品が、ブラウニー、ケーキ、およびケーキ様製品、およびクッキーからなる群から選択されるベイクド製品である、請求項56に記載の食品。
【請求項58】
前記微細藻類バイオマスが与える藻類油を除いて、油または脂肪を含まない請求項38に記載の食品。
【請求項59】
卵黄を含まない、請求項38に記載の食品。
【請求項60】
未調理製品である、請求項38に記載の食品。
【請求項61】
調理済み製品である、請求項38に記載の食品。
【請求項62】
乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含有する粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する微細藻類バイオマスのホモジネートを含んでなる微細藻類粉と、微細藻類粉以外の少なくとも1つのその他の無グルテン粉とを含んでなる無グルテン粉組成物。
【請求項63】
少なくとも1つのその他の無グルテン粉が、アマランス粉、葛粉、そば粉、米粉、ヒヨコマメ粉、コーンミール、トウモロコシ粉、キビ粉、ジャガイモ粉、ジャガイモデンプン粉、キノア粉、ソルガム粉、大豆粉、チャナ豆粉、マメ科植物粉、タピオカ(キャッサバ)粉、テフ粉、キクイモ粉、アーモンド粉、団栗粉、ココナツ粉、栗粉、コーンフラワー、およびタロイモ粉からなる群から選択される、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項64】
前記微細藻類粉が1〜100μmの平均粒度を有する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項65】
前記微細藻類粉が重量で10%以下または5%以下の水分含量を有する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項66】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で45%〜70%のトリグリセリド油を有する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項67】
前記トリグリセリド油の60〜75%がグリセロ脂質形態の18:1脂質である、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項68】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項69】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項70】
前記組成物が目に見える油を欠いている、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項71】
流動性改良剤をさらに含んでなる、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項72】
前記微細藻類バイオマスが1株以下の微細藻類に由来する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項73】
前記微細藻類バイオマスがクロレラ(Chlorella)属の種である藻類に由来する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項74】
前記藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)である、請求項73に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項75】
前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である藻類に由来する、請求項62に記載の無グルテン粉組成物。
【請求項76】
a.グルテン不耐性を有する対象の食餌中のグルテン含有食品を乾燥質量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる微細藻類バイオマスと、少なくとも1つのその他の無グルテン食品成分とを合わせることで生成される無グルテンの同一タイプの食品で置き換えるステップと;
b.前記同一タイプの食品をグルテン不耐性がある対象に提供するステップと
を含んでなり;それによって前記対象におけるグルテン不耐性の少なくとも1つの症状が軽減される、グルテン不耐性の症状を軽減させる方法。
【請求項77】
少なくとも16重量%のトリグリセリド油含量を有する溶解細胞を主にまたは完全に含有する粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する微細藻類バイオマスのホモジネートである微細藻類粉と、食用液体と、少なくとも1つのその他の食用成分との混合物を天火焼きすることで形成される食品。
【請求項78】
0.3〜0.95の水分活性(Aw)を有する、請求項77に記載の食品。
【請求項79】
他の同一の従来の食品と比較して少なくとも1.5倍高い繊維含量を有する、請求項77に記載の食品。
【請求項80】
ブラウニー、クッキー、ケーキ、ケーキ様製品、クラッカー、パン、およびスナックチップからなる群から選択される、請求項77に記載の食品。
【請求項81】
前記パンが、ピザ生地、スティックパン、ブリオッシュ、またはビスケットである、請求項80に記載の食品。
【請求項82】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で45〜75%のトリグリセリド油である、請求項77に記載の食品。
【請求項83】
前記トリグリセリド油の少なくとも50重量%が18:1脂質であってグリセロ脂質形態で含有される、請求項82に記載の食品。
【請求項84】
前記トリグリセリド油の5%未満がドコサヘキサン酸(DHA)(22:6)である、請求項77に記載の食品。
【請求項85】
前記トリグリセリド油の60%〜75%がグリセロ脂質形態の18:1脂質である、請求項77に記載の食品。
【請求項86】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油である、
請求項77に記載の食品。
【請求項87】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で25%〜40%が炭水化物である、請求項77に記載の食品。
【請求項88】
前記微細藻類バイオマスが20〜70μg/gのルテインをはじめとする20〜115μg/gの総カロチノイドを有する、請求項77に記載の食品。
【請求項89】
前記微細藻類バイオマスが10μg/g未満のルテインを有する、請求項77に記載の食品。
【請求項90】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項77に記載の食品。
【請求項91】
前記微細藻類バイオマスが目に見える緑色または黄色を欠いている、請求項90に記載の食品。
【請求項92】
前記微細藻類バイオマスが、2〜6mg/100gのαトコフェロールをはじめとする1〜8mg/100gの総トコフェロールを有する、請求項77に記載の食品。
【請求項93】
前記微細藻類バイオマスが、0.10〜0.25mg/gのαトコトリエノールをはじめとする0.05〜0.30mg/gの総トコトリエノールを有する、請求項77に記載の食品。
【請求項94】
前記微細藻類バイオマスがクロレラ(Chlorella)属の種である微細藻類に由来する、請求項77に記載の食品。
【請求項95】
前記微細藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)の株である、請求項94に記載の食品。
【請求項96】
前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である藻類に由来する、請求項77に記載の食品。
【請求項97】
化学膨張剤または生物学的パン種から選択される膨脹剤をさらに含んでなる、請求項77に記載の食品。
【請求項98】
前記微細藻類バイオマスが少なくとも40%のタンパク質を含んでなる、請求項77に記載の食品。
【請求項99】
全細胞フレークまたは全細胞粉末の形態であるか、または微粉化ホモジネート粉末の形態である少なくとも25重量%のトリグリセリド油含量を有する微細藻類バイオマスと、食用液体と、少なくとも1つのその他の食用成分とを合わせるステップと;
混合物を天火焼きするステップと
を含んでなる、ベイクド製品を製造する方法。
【請求項100】
前記ベイクド製品が、ブラウニー、クッキー、ケーキ、パン、ピザ生地、スティックパン、クラッカー、ビスケット、パイ皮またはスナックチップである、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記微細藻類バイオマスが、主に脂肪、油、または卵である食用液体またはその他の食用成分と合わせられない、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油および/または乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質を含有する、全細胞の形態であるか、または溶解細胞を主にまたは完全に含有するホモジネートの形態である、微細藻類バイオマスと、食用液体とを含んでなる、飲料。
【請求項103】
前記微細藻類バイオマスが微粉化ホモジネートの形態である、請求項102に記載の飲料。
【請求項104】
前記微粉化ホモジネートが100μm未満の平均粒度を有する、請求項103に記載の飲料。
【請求項105】
前記平均粒度が1〜15μmである、請求項104に記載の飲料。
【請求項106】
前記微細藻類バイオマスが従属栄養的に培養された微細藻類に由来する、請求項102に記載の飲料。
【請求項107】
前記微細藻類バイオマスが質量分光分析により検出可能な藻類毒素を欠いている、請求項102に記載の飲料。
【請求項108】
低温殺菌される、請求項102に記載の飲料。
【請求項109】
外来性タンパク質源および/または乳糖をさらに含んでなる、請求項102に記載の飲料。
【請求項110】
前記外来性タンパク質源が乳清タンパク質である、請求項109に記載の飲料。
【請求項111】
前記飲料が乳糖を含まない、請求項102に記載の飲料。
【請求項112】
前記飲料が、ミルク、ジュース、スムージー、栄養飲料、エッグノグ、および食事代替飲料からなる群から選択される、請求項102に記載の飲料。
【請求項113】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で45〜75%のトリグリセリド油である、請求項102に記載の飲料。
【請求項114】
前記トリグリセリド油の少なくとも50重量%が18:1脂質であり、グリセロ脂質形態で含有される、請求項102に記載の飲料。
【請求項115】
前記トリグリセリド油の60%〜75%がグリセロ脂質形態の18:1脂質である、請求項102に記載の飲料。
【請求項116】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項102に記載の飲料。
【請求項117】
前記微細藻類バイオマスが、乾燥重量で25%〜40%が炭水化物である、請求項102に記載の飲料。
【請求項118】
前記微細藻類バイオマスが、20〜70μg/gのルテインをはじめとする20〜115μg/gの総カロチノイドを有する、請求項102に記載の飲料。
【請求項119】
前記微細藻類バイオマスが10μg/g未満のルテインを有する、請求項102に記載の飲料。
【請求項120】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項102に記載の飲料。
【請求項121】
前記微細藻類バイオマスが微細藻類の単一株に由来する、請求項102に記載の飲料。
【請求項122】
前記微細藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)の株である、請求項121に記載の飲料。
【請求項123】
前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である藻類に由来する、請求項102に記載の飲料。
【請求項124】
前記藻類が目に見える緑色または黄色を欠いている、請求項123に記載の飲料。
【請求項125】
前記食用液体が、豆乳、ライスミルクまたはアーモンドミルクである、請求項102に記載の飲料。
【請求項126】
少なくとも25%のトリグリセロール油の含量を有する、全細胞フレークまたは粉末形態であるか、または微粉化ホモジネート粉末形態である微細藻類バイオマスと、食用液体とを合わせて飲料を形成するステップを含んでなる、飲料を製造する方法。
【請求項127】
a.乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油および/または乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質を含有する、全細胞の形態であるか、または溶解細胞を主にまたは完全に含有するホモジネートの形態である微細藻類バイオマス;
b.食用液体;および
c.食品中での使用に適した生きている微生物
を含んでなる、発酵食品製品。
【請求項128】
ヨーグルトである、請求項127に記載の発酵食品。
【請求項129】
前記ヨーグルトが液体飲料の形態である、請求項128に記載の発酵食品。
【請求項130】
粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する微細藻類バイオマスのホモジネートである微細藻類粉であって、前記微細藻類バイオマスが、乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質および乾燥重量で20%未満のトリグリセリド油を含んでなり、前記微細藻類バイオマスが、優良製造規範(GMP)条件下で従属栄養的に培養され加工された藻類に由来し、前記微細藻類バイオマスが、それが由来する株と比較して色素産生性が低下している色彩突然変異体である藻類に由来する微細藻類粉。
【請求項131】
前記粉末が1〜15μmの平均粒度を有する、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項132】
前記微細藻類バイオマスが重量で少なくとも10%の食物繊維を含んでなる、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項133】
前記タンパク質の少なくとも40%が可消化粗製タンパク質である、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項134】
前記微細藻類がバイオマスがクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)に由来する、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項135】
前記微細藻類バイオマスが1株以下の微細藻類に由来する、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項136】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項130に記載の微細藻類粉。
【請求項137】
前記藻類が目に見える緑色または黄色を欠いている、請求項136に記載の微細藻類粉。
【請求項138】
請求項130に記載の微細藻類粉と、少なくとも1つのその他の食用成分とを合わせることで形成される、食物組成物。
【請求項139】
菜食主義者用肉代用品、プロテインバー、または栄養飲料である、請求項138に記載の食物組成物。
【請求項140】
乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質および乾燥重量で20%未満のトリグリセリド油を含んでなる微細藻類バイオマスと、少なくとも1つのその他の菜食主義者用タンパク質源とを合わせるステップを含んでなり、前記微細藻類バイオマスが優良製造規範(GMP)条件下で従属栄養的に培養され加工された微細藻類に由来する、菜食主義者用肉代用品を製造する方法。
【請求項141】
食用液体中で乳化された、乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる溶解細胞を主にまたは完全に含有する、少なくとも10重量%の微細藻類バイオマスのホモジネートを含有する、食品または食品成分組成物。
【請求項142】
ソース、マヨネーズ、スープ、またはドレッシングである、請求項141に記載の組成物。
【請求項143】
前記微細藻類バイオマス中の油を除いて油および脂肪を含まない、請求項141に記載の組成物。
【請求項144】
前記微細藻類バイオマスが与える油を除いて重量で25%未満の油または脂肪を含有する、請求項141に記載の組成物。
【請求項145】
前記微細藻類バイオマスが与える油を除いて重量で10%未満の油または脂肪を含有する、請求項141に記載の組成物。
【請求項146】
水中油エマルジョンである、請求項141に記載の組成物。
【請求項147】
油中水エマルジョンである、請求項141に記載の組成物。
【請求項148】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で45〜75%のトリグリセリド油である、請求項141に記載の組成物。
【請求項149】
前記トリグリセリド油の少なくとも50重量%が18:1脂質であってグリセロ脂質形態で含有される、請求項141に記載の組成物。
【請求項150】
前記トリグリセリド油の60%〜75%がグリセロ脂質形態の18:1脂質である、請求項149に記載の組成物。
【請求項151】
前記トリグリセリド油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5〜2.5%が18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項141に記載の組成物。
【請求項152】
前記微細藻類バイオマスが、乾燥重量で25%〜40%が炭水化物である、請求項141に記載の組成物。
【請求項153】
前記微細藻類バイオマスが2ppm未満のクロロフィル含量からなる、請求項141に記載の組成物。
【請求項154】
前記微細藻類バイオマスが目に見える緑色または黄色を欠いている、請求項153に記載の組成物。
【請求項155】
前記微細藻類バイオマスがクロレラ(Chlorella)属の微細藻類に由来する、請求項141に記載の組成物。
【請求項156】
前記微細藻類がクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)の株である、請求項155に記載の組成物。
【請求項157】
前記微細藻類が、寄託名PTA−10397の下に2009年10月13日に米国微生物系統保存機関に寄託された、クロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)33〜55である、請求項156に記載の組成物。
【請求項158】
前記微細藻類が、寄託名PTA−10396の下に2009年10月13日に米国微生物系統保存機関に寄託されたクロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)25〜32である、請求項156に記載の組成物。
【請求項159】
乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなる粉末形態の溶解細胞を主にまたは完全に含有する、微細藻類バイオマスのホモジネートである藻類粉を水溶液中に分散させることで形成されるスラリーであって、前記藻類粉がスラリーの10〜50重量%を構成するスラリー。
【請求項160】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で5〜55%のトリグリセリド油の含油量を有する、請求項159に記載のスラリー。
【請求項161】
前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で少なくとも40%のタンパク質を含んでなり、前記タンパク質が少なくとも60%の可消化粗製タンパク質を含んでなる、請求項159に記載のスラリー。
【請求項162】
従来の形態の食品中の油、脂肪または卵の量に基づいて、食品中に含める微細藻類バイオマスの量を決定するステップであって、前記微細藻類バイオマスが乾燥重量で少なくとも16%のトリグリセリド油を含んでなるステップと;
一定量の微細藻類バイオマスと、1つ以上の食用成分および従来の形態の食品中に存在する量未満の油、脂肪または卵とを合わせて、微細藻類を含むバイオマス食品を形成するステップと
を含んでなる、微細藻類バイオマスを含む食品を製造する方法。
【請求項163】
検出可能な微細藻類毒素を欠いており優良製造規範条件下で調製される、少なくとも50%のオレイン酸油と5%未満のDHAとを含んでなる、食用に適した精製微細藻類トリグリセリド油。
【請求項164】
前記油の
a.2%未満が14:0;
b.13〜16%が16:0;
c.1〜4%が18:0;
d.64〜70%が18:1;
e.10〜16%が18:2;
f.0.5%〜2.5%の18:3;および
g.2%未満が炭素鎖長20以上の油
である、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項165】
クロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)に由来する、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項166】
添加された抗酸化剤をさらに含んでなる、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項167】
前記油が40〜70μg/gのルテインをはじめとする40〜230μg/gの総カロチノイドを有する、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項168】
前記油が2ppm未満のクロロフィルを有する、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項169】
前記油が、4〜12mg/100gのαトコフェロールをはじめとする2〜16mg/100gの総トコフェロールを有する、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項170】
前記油が、0.2〜0.5mg/gのαトコトリエノールをはじめとする0.10〜0.6mg/gの総トコトリエノールを有する、請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油。
【請求項171】
請求項163に記載の微細藻類トリグリセリド油と液体とを含んでなり、前記油および前記液体が安定したエマルジョンを形成する、食品スプレッド。
【請求項172】
乳化剤をさらに含んでなる、請求項171に記載の食品スプレッド。
【請求項173】
前記食品スプレッドが周囲温度で塗り広げられる、請求項171に記載の食品スプレッド。
【請求項174】
前記食品スプレッドが5〜10℃で塗り広げられる、請求項171に記載の食品スプレッド。
【請求項175】
優良製造規範条件下で製造された精製微細藻類トリグリセリド油に化学または酵素反応を施すことによりマーガリンを製造することで、形成されるマーガリン。
【請求項176】
前記化学反応が水素付加である、請求項175に記載のマーガリン
【請求項177】
前記化学または酵素反応が、前記微細藻類トリグリセリド油からの異なる脂質プロフィールがあるグリセロ脂質とのエステル交換である、請求項175に記載のマーガリン。
【請求項178】
前記微細藻類トリグリセリド油からの異なる脂質プロフィールがある前記グリセロ脂質が、大豆、ナタネ、カノーラ、ヤシ、パーム核、ココナツ、コーン、オリブ、ヒマワリ、綿実、クフェア、落花生、ナガミノアマナズナ(Camelina sativa)、芥子、カシューナッツ、オーツ、ハウチワマメ、ケナフ、キンセンカ、麻、コーヒー、アマニ、ヘーゼルナッツ、トウダイグサ属、カボチャ種子、コリアンダー、ツバキ、ゴマ、ベニバナ、米、シナアブラギリ、ココア、コプラ、ケシ、トウゴマ、ペカン、ホホバ、ジャトロファ属、マカダミア、ブラジルナッツ、およびアボカドからなる群から選択される油の1つ以上に由来する、請求項177に記載のマーガリン。
【請求項179】
前記脱脂された微細藻類バイオマスと、1つ以上のその他の食用成分とを合わせることで形成されて、前記脱脂された微細藻類バイオマスが乾燥重量で動物性食品の全成分の少なくとも0.1%を構成する、動物性食品。
【請求項180】
前記1つ以上のその他の食用成分が穀物を含む、請求項179に記載の動物性食品。
【請求項181】
家畜のために調合される、請求項179に記載の動物性食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−523843(P2012−523843A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506177(P2012−506177)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/031088
【国際公開番号】WO2010/120923
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(509328423)ソラザイム、インク (5)
【氏名又は名称原語表記】SOLAZYME INC
【住所又は居所原語表記】225 Gateway Boulevard South San Francisco,CA 94080 United States of America
【Fターム(参考)】