説明

有機金属堆積用の前駆溶液の合成およびテルビウムを添加したSiO2薄膜の堆積

【課題】安定性の高い、不純物を添加したシリコン酸化物のスピンコーティング用の前駆溶液を提供すること。
【解決手段】不純物が添加されたシリコン酸化物前駆体溶液を用いて、不純物が添加されたシリコン酸化薄膜を製造する方法は、有機酸にシリコン原料を混合する工程12と2−メトキシエチルエーテルを加えて、準備的な前駆溶液を調製する工程14とを含む。準備的な前駆溶液は、加熱および攪拌16され、ろ過18される。2−メトキシエタノールにドーピング不純物を溶解20させて、不純物が添加された原料溶液を調製する。不純物が添加された原料溶液を準備的な前駆溶液と混合22して、不純物が添加されたシリコン酸化物の溶液を調製する。不純物が添加されたシリコン酸化物の薄膜は、スピンコーティングによってウェーハ上に形成24される。薄膜およびウェーハは、漸次的に温度を上昇させながら焼成26された後、アニール28される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不純物が添加されたシリコン酸化物をスピンコーティングするための前駆物質に関し、より詳細には、テルビウムが添加されたシリコン酸化物の薄膜の前駆物質に関する。
【背景技術】
【0002】
薄膜の基本要素をなすテルビウムの堆積用の前駆溶液は、不安定であることが知られており、上記前駆溶液は、上記前駆溶液の構成要素を混合した後、非常に短い時間において使用しなければならない。シリコン酸化物の薄膜は、半導体産業の多くの分野において、広い用途を有している。特定の性質を有する不純物成分を有するシリコン酸化物の薄膜は、多くの新しい素子において、最も重要である。例えば、光ルミネセンスおよび電界発光の両方を示す、テルビウムを添加したSiOの薄膜は、電界発光素子の製造において潜在的な用途を有している。
【0003】
SiOの薄膜を製造するために使用する技術として、例えば、PVD(プラズマ化学気相堆積)法、熱酸化法、PVD(物理気相堆積)法およびスピンコーティングなど、多くの技術が知られている。上述のような技術のそれぞれは、異なる特定の性質を有するSiOの薄膜を作製することができる。例えば、熱酸化法を用いれば、極めて高い均一性および信頼性を有するSiOの薄膜を作製することができる。スピンコーティングを用いれば、様々な不純物、例えばテルビウムなどを添加したSiOの薄膜を堆積させるための構成成分を調整することができる。
【0004】
従来の技術において、SiOのスピンコーティング前駆溶液の合成には、通常、シリコン原料を供給するTEOS(Si(OCHCH)成分が組み込まれている。
【非特許文献1】WANG WI−GUI, WU HONG−YING, WENG SHI−FU and WU JIN−GUANG, Acta Phys−Chem, Sin., 2003, 19(5):398−402
【非特許文献2】Weihua Di et al, Proc. of SPIE, Vol. 6030, 60300M, (2006)
【非特許文献3】Jing Lin et al, Chem. Mater., 2007, 19, 2585−2588
【非特許文献4】H.X.Zhang et al, Thin Solid Films, 370, (2000), 50−53
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、TEOSは非常に揮発性が高いため、TEOSをベースにしたSiOの単一の塗膜は、利用するには余りに薄過ぎる。よって、TEOSを用いて、使用に耐えるようなSiOの薄膜を形成するためには、複数のコーティング工程を行う必要がある。TEOSをベースにした溶液に、テルビウムなどの不純物を混合した溶液は、結果として、沈殿を形成してしまうため、スピン塗布に適した溶液を提供することができない。
【0006】
ダウケミカルによって製造されているSOG(spin on galss)溶液として知られている、商品化されたSiOスピンコーティン前駆溶液は、シリコン−酸素(Si−O−Si)骨格構造を有する材料の一群を含んでいる。上記SOG溶液は、ダウケミカルが独自に開発したものであるため、SOGの詳細な組成は分からない。よって、商品化されたSOGの前駆物質は、本明細書において詳述し、かつ主張する本発明の方法に使用するために適しているのか否かがわからない。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、不純物を添加したシリコン酸化物の溶液であって、安定性の高いスピンコーティング用の前駆溶液を提供することである。また、本発明の他の目的は、安定性のテルビウムを添加したシリコン酸化物の溶液であって、スピンコーティング用の前駆溶液を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の方法は、
不純物が添加されたシリコン酸化物前駆体溶液を用いて、不純物が添加されたシリコン酸化薄膜を製造する方法であって、
上記製造方法は、以下の工程:
有機酸にシリコン原料を混合する工程;
上記シリコン原料および上記有機酸に対して2−メトキシエチルエーテルを加えて、準備的な前駆溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液を加熱および攪拌する工程;
準備的な上記前駆溶液を濾過する工程;
2−メトキシエタノールにドーピング不純物を溶解させて、不純物が添加された原料溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液と、不純物が添加された上記原料溶液とを混合して、不純物が添加されたシリコン酸化物の前駆溶液を調製する工程;
不純物が添加されたシリコン酸化物の上記前駆溶液をウェーハ上にスピンコーティングすることによって、不純物が添加されたシリコン酸化物の薄膜をウェーハ上に形成する工程;
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する工程;ならびに
上記薄膜および上記ウェーハを少なくとも1回、アニーリングする工程
を包含する。
【0009】
本発明の目的は、不純物を添加したシリコン酸化物の溶液であって、安定性の高いスピンコーティング用の前駆溶液を提供することである。また、本発明の他の目的は、安定性のテルビウムを添加したシリコン酸化物の溶液であって、スピンコーティング用の前駆溶液を提供することである。
【0010】
本発明の上記要約および目的に関する記載は、本発明の本質を速やかに把握することができるように、与えられている。図面と関連付けられた、本発明の好ましい実施の態様に関する記載を参照すれば、本発明に関するより詳細な理解を得ることができるでしょう。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、安定性の高い、不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の前駆溶液を調製できるため、様々な不純物、例えばテルビウムなどを添加したSiOの薄膜を堆積させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の方法は、スピンコーティング法によって不純物が添加されたSiO薄膜の堆積に用いる、不純物が添加された前駆溶液を提供する。上記前駆溶液が安定であるため、上記前駆溶液の合成方法は、再現可能である。シリコン濃度を調整することによって、約10ナノメートル(nm)から500nmまでという広い範囲の厚さを有する、高品質のSiOまたは不純物が添加されたSiOの薄膜を形成することができる。不純物が添加されたSiO薄膜は、多くの用途を有している。不純物が添加されたSiO薄膜の一例としては、テルビウムが添加されたSiO薄膜が挙げられる。テルビウムが添加されたSiO薄膜は、強い光ルミネセンス信号を示し、光ルミネセンス素子への用途を有している。そして、テルビウムが添加されたSiO薄膜は、ここで示す、実施例のように使用される。
【0013】
本発明の方法に係るSiOのスピンコーティング用の前駆溶液を合成することの目標は、光ルミネセンス素子における活性層として、テルビウムが添加されたSiO薄膜を製造することである。従って、SiOのスピンコーティング用の前駆溶液の合成が第1段階であって、その後に、上記前駆溶液へのテルビウムイオンの導入が続く。上述のように、SiOのスピンコーティング用の前駆溶液は、通常、シリコンの供給源として、TEOS(Si(OCHCH)を取り入れている。TEOSは非常に揮発性が高いため、TEOSをベースにしたSiOの単一の塗膜は、利用するには余りに薄過ぎる。よって、TEOSを用いて、使用に耐えるようなSiOの薄膜を形成するためには、複数のコーティング工程を行う必要がある。TEOSをベースにした溶液に、テルビウムなどの不純物を混合した溶液は、結果として、沈殿を形成してしまうため、スピン塗布に適した溶液を提供することができない。このため、本発明の方法に用いられるSiOのスピンコーティング用の前駆溶液には、シリコンの供給源として、SiClを用いる。
【0014】
SiClは高い反応性を有しているので、TEOSよりも揮発性が遥かに小さい高分子量の化学種を形成するために、大きな有機物分子をSiClと反応させることができる。最初に、高分子量の有機酸が、SiClと反応させるために選択されたが、合成された溶液では、十分に品質の高いSiOが得られなかった。高分子量の有機酸の代わりに、低分子量のエチレングリコール型の有機酸、(例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)など)を選択した。最初、SiClとDGMEとのモル比を1対4にしていたが、上記モル比のSiClとDGMEとからなる溶液は、SiOおよびシリコンの両方に対するぬれ性が小さかった。SiClとDGMEとのモル比を1対2に減少させることによって、結果として高品質のSiO薄膜を製造し得る前駆溶液を合成することができた。
【0015】
図1の10に概略が示されている本発明の方法は、下記の通りである。ステップ12において、95mlのDGMEが入っている500mlの丸底フラスコに40mlのSiClをゆっくりと加える。SiClの添加を行っている間に水素ガスが生成されるので、SiClの添加は、窒素ガスを介して行われる。ステップ14において、準備的な前駆溶液を調製するために、SiClの添加の後に150mlのメトキシエチルエーテルが添加される。それから、ステップ16において、準備的な上記前駆溶液は、絶え間なく攪拌しながら、油浴中にて16時間、150℃に加熱される。加熱および攪拌した準備的な上記前駆溶液は、ステップ18において、純化するために0.2μmのフィルタを通してろ過される。
【0016】
ステップ20において、約11%のテルビウムを含む、不純物が添加された原料溶液は、2−メトキシエタノールに不純物を混合することによって作製される。ステップ20の好ましい態様としては、14mlの2−メトキシエタノールに対して、12.18mgのTb(NOからテルビウムイオンを導入する。ステップ22において、不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の前駆溶液を調製するために、準備的な上記前駆溶液に不純物が添加された上記原料溶液を混合する。作製されたスピンコーティング用の前駆溶液に含まれている固体の沈殿物は、透明な溶液を得るために数滴の水を加えることによって溶解させてもよい。不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の上記前駆溶液におけるシリコンの濃度は、有機溶媒を加えることによって調整してもよい。本発明の方法には、テルビウム以外の他のドーピング不純物(例えば、希土類元素)を用いてもよい。
【0017】
ステップ24において、不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の上記前駆溶液を、シリコンウェーハの表面にスピンコーティングして、Tbが添加されたSiOの薄膜を作製する。そして、ステップ26において、スピンコーティングされたウェーハは、約160℃、220℃および300℃のそれぞれの温度において1分間、焼成される。上記焼成は、例えば、150〜170℃、180〜250℃および260〜320℃の温度の範囲内において行なわれてもよい。ステップ28において、上記焼成の結果として得られた膜は、さらに、酸素雰囲気下、700℃の温度、および10分間の条件においてアニールされる。高い光ルミネセンス信号を生成する膜を作製するために、1度アニールされた上記膜は、再びアニールされる。2度目のアニールは、水蒸気を含む酸素の周囲雰囲気下、約900℃〜1000℃の温度、および1分間〜40分間の条件にて行われる。本発明の方法に従って製造された薄膜について調べた、代表的な光ルミネセンススペクトルが、図2に示されている。
【0018】
このようにして、安定性の高い、不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の前駆溶液を調製する方法が開示されている。上述の方法にさらなる変形および改良を加えたものも、添付の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲内に含まれることが理解されるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明によれば、安定性の高い、不純物が添加されたSiOのスピンコーティング用の前駆溶液を調製できるため、多種多様な不純物を添加したSiOを提供することができる。このため、本発明は、半導体産業のほとんどの分野に適用可能である。本発明は、特に、発光素子の製造に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の方法を示すブロック図である。
【図2】テルビウムを添加したSiOの薄膜のPLスペクトルを示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不純物が添加されたシリコン酸化物前駆体溶液を用いて、不純物が添加されたシリコン酸化薄膜を製造する方法であって、
上記製造方法は、以下の工程:
有機酸にシリコン原料を混合する工程;
上記シリコン原料および上記有機酸に対して2−メトキシエチルエーテルを加えて、準備的な前駆溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液を加熱および攪拌する工程;
準備的な上記前駆溶液を濾過する工程;
2−メトキシエタノールにドーピング不純物を溶解させて、不純物が添加された原料溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液と、不純物が添加された上記原料溶液とを混合して、不純物が添加されたシリコン酸化物の前駆溶液を調製する工程;
不純物が添加されたシリコン酸化物の上記前駆溶液をウェーハ上にスピンコーティングすることによって、不純物が添加されたシリコン酸化物の薄膜をウェーハ上に形成する工程;
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する工程;ならびに
上記薄膜および上記ウェーハを少なくとも1回、アニーリングする工程
を包含することを特徴とする方法。
【請求項2】
有機酸にシリコン原料を混合する上記工程は、SiClとジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)とを混合する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
SiClとDGMEとの混合比が、少なくとも1対2であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
不純物が添加された原料溶液を調製するために、2−メトキシエタノールにドーピング不純物を溶解させる上記工程は、Tb(NOを溶解させる処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する上記工程は、約160℃、220℃および300℃のそれぞれの温度において約1分間、上記薄膜および上記ウェーハを焼成する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
アニーリングする上記工程は、酸素雰囲気下、700℃の温度、および10分間の条件において行う、第1のアニール処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
アニーリングする上記工程は、水蒸気雰囲気下、約900℃〜1000℃の温度、および1分間〜40分間の条件において、第2のアニール処理を行って、高い光ルミネセンス信号を生成する薄膜を作製することを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
不純物が添加されたシリコン酸化物前駆体溶液を用いて、不純物が添加されたシリコン酸化薄膜を製造する方法であって、
上記製造方法は、以下の工程:
有機酸にシリコン原料を混合する工程;
上記シリコン原料および上記有機酸に対して2−メトキシエチルエーテルを加えて、準備的な前駆溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液を加熱および攪拌する工程;
準備的な上記前駆溶液を濾過する工程;
2−メトキシエタノールにTb(NOを溶解させて、Tbが添加された原料溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液と、Tbが添加された上記原料溶液とを混合して、Tbが添加されたシリコン酸化物の前駆溶液を調製するする工程;
Tbが添加されたシリコン酸化物の上記前駆溶液をウェーハ上にスピンコーティングすることによって、Tbが添加されたシリコン酸化物の薄膜をウェーハ上に形成する工程;
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する工程;ならびに
上記薄膜および上記ウェーハを少なくとも1回、アニーリングする工程
を包含することを特徴とする方法。
【請求項9】
有機酸にシリコン原料を混合する上記工程は、SiClとジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)とを混合する処理を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
SiClとDGMEとの混合比が、少なくとも1対2であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する上記工程は、約160℃、220℃および300℃のそれぞれの温度において約1分間、上記薄膜および上記ウェーハを焼成する処理を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
アニーリングする上記工程は、酸素雰囲気下、700℃の温度、および10分間の条件において行う、第1のアニール処理を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
アニーリングする上記工程は、水蒸気雰囲気下、約900℃〜1000℃の温度、および1分間〜40分間の条件において、第2のアニール処理を行って、高い光ルミネセンス信号を生成する薄膜を作製することを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
不純物が添加されたシリコン酸化物前駆体溶液を用いて、不純物が添加されたシリコン酸化薄膜を製造する方法であって、
上記製造方法は、以下の工程:
エチレングリコール型の有機酸にSiClを混合する工程;
SiClおよび上記エチレングリコール型の有機酸に対して2−メトキシエチルエーテルを加えて、準備的な前駆溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液を加熱および攪拌する工程;
準備的な上記前駆溶液を濾過する工程;
2−メトキシエタノールにTb(NOを溶解させて、Tbが添加された原料溶液を調製する工程;
準備的な上記前駆溶液と、Tbが添加された上記原料溶液とを混合して、Tbが添加されたシリコン酸化物の前駆溶液を調製する工程;
Tbが添加されたシリコン酸化物の上記前駆溶液をウェーハ上にスピンコーティングすることによって、Tbが添加されたシリコン酸化物の薄膜をウェーハ上に形成する工程;
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する工程;ならびに
上記薄膜および上記ウェーハを少なくとも1回、アニーリングする工程
を包含することを特徴とする方法。
【請求項15】
上記エチレングリコール型の有機酸が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)であり、SiClとDGMEとの混合比が、少なくとも1対2であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
漸次的に温度を上昇させながら上記薄膜および上記ウェーハを焼成する上記工程は、約160℃、220℃および300℃のそれぞれの温度において約1分間、上記薄膜および上記ウェーハを焼成する処理を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
アニーリングする上記工程は、酸素雰囲気下、700℃の温度、および10分間の条件において行う、第1のアニール処理を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
アニーリングする上記工程は、水蒸気雰囲気下、約900℃〜1000℃の温度、および1分間〜40分間の条件において、第2のアニール処理を行って、高い光ルミネセンス信号を生成する薄膜を作製することを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−34840(P2008−34840A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177497(P2007−177497)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】