説明

樹脂射出装置、樹脂射出方法、樹脂射出プログラム及び記録媒体

【課題】封止金型のキャビティ内に樹脂を射出する複数本のプランジャの変位を検出し、計測を行うことで異常状態の検出を可能とする樹脂射出装置等を提供する。
【解決手段】駆動部18と駆動部18と独立に駆動することができるスプリング12によって駆動する複数のプランジャ6A等の変位を、変位センサ13及びセンサ反射板14によって検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体製造設備における封入装置にて、熱硬化性樹脂を加熱・溶解して金型のキャビティ内に射出・過重負荷する射出ユニットの樹脂射出方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂射出装置例えば、半導体封止装置において、従来の樹脂射出方法は金型のキャビティ内に熱硬化型封止樹脂材料(熱硬化性樹脂)を加熱・溶融後、射出装置にて射出(注入)、加圧制御する際に駆動系に負荷される荷重を計測して行っていた。その際に複数の熱硬化型樹脂を同時に押し込む必要があるため、それぞれの熱硬化型樹脂に対応する複数本で形成されるプランジャにスプリング機構を設けることにより、熱硬化型樹脂の質量ばらつきから発生する荷重ばらつきをそれぞれのスプリングのたわみにより吸収していた。
特許文献1では、プランジャにスプリング機構を設け、プランジャに過負荷が作用したときに、過負荷が作用しているプランジャを、当該スプリング機構の作用により、過負荷が作用する方向と反対方向へ退避させる発明が開示されている。
【特許文献1】特開平05−245868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記スプリング機構では粉末樹脂を打錠により形成したことによる樹脂質量ばらつきが大きくなるとそれぞれの付加荷重もばらつき、最低必要荷重が確保できなくなり品質を悪化させるという課題がある。また、駆動部の動きに対してそれぞれのプランジャに生じる、樹脂の劣化や品質異常による流動性や粘度の違いによる押し込み状態の異常を検出できないという課題もある。
【0004】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、封止金型のキャビティ内に樹脂を射出する複数本のプランジャの変位をそれぞれセンサで任意のタイミングで検出し、駆動系の動きと独立してプランジャ動作の傾き、急動、超過等の計測を行うことで射出時の樹脂の流動状態や粘度の変化による駆動系だけでは検出できない射出異常、樹脂量のばらつきによるによる射出荷重不足、オーバーロードの検出が可能とする樹脂射出装置、樹脂射出方法、樹脂射出プログラム及び記録媒体等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形機において、前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動手段と、前記プランジャの変位を検出する変位検出手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、樹脂射出成形機は、前記駆動部と独立に駆動することができる前記プランジャの変位を検出することができる。
【0007】
従って、プランジャに負荷する加重のばらつきの有無を検出して最低必要加重の確保や加重のオーバーロード(過負荷)を検出することができる。また、キャビティの上型と下型のキャビティ間(上型と下型の合わせ目)からの樹脂漏れや樹脂つまりの検出が可能となる。加えて、駆動部の動きだけでは検出できない各プランジャの動作異常を検出することができ、ワイヤ流れや樹脂未充填(ショート)や気泡(バブル)の検出が可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂射出成形機において、前記プランジャは複数設けられ、前記変位検出手段は前記複数のプランジャそれぞれの変位を検出することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、樹脂射出成形機は、前記駆動部と独立に駆動することができる前記複数のプランジャの変位を検出することができる。
【0010】
従って、複数あるプランジャに負荷する加重のばらつきの有無を検出して最低必要加重の確保や加重のオーバーロード(過負荷)を検出することができる。また、キャビティの上型と下型のキャビティ間(上型と下型の合わせ目)からの樹脂漏れや樹脂つまりの検出が可能となる。加えて、駆動部の動きだけでは検出できない各プランジャの動作異常を検出することができ、ワイヤ流れや樹脂未充填(ショート)や気泡(バブル)の検出が可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の樹脂射出成形機において、前記変位検出手段の検出結果から樹脂の射出状態の異常を検出する異常状態検出手段を備えることを特徴とする。
【0012】
従って、各プランジャの異常状態が作業者の人為的判断を要さず的確に告知されるため、漏れのない異常状態の検出が可能となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の樹脂射出成形機において、前記変位検出手段による検出は任意のタイミングで行われることを特徴とする。
【0014】
従って、各プランジャの異常状態が作業者の人為的判断を要さず一定の間隔で判断されるため、漏れのない異常状態の検出が実行される。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の樹脂射出成形機において、前記異常状態検出手段は、前記変位検出手段の検出結果の値の変化により樹脂の射出状態の異常を検出することを特徴とする。
【0016】
従って、各プランジャの異常状態が一定の数値の変化で判断されるため、確実で再現性のある異常状態の検出が実行される。
【0017】
請求項6に記載の発明は、成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形方法において、前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動工程と、前記プランジャの変位を検出する変位検出工程と、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明は、成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形機に含まれるコンピュータを、前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動手段、前記プランジャの変位を検出する変位検出手段、として機能することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、樹脂射出成形機は、前記駆動部と独立に駆動することができる前記プランジャの変位を検出することができるため、プランジャに負荷する加重のばらつきの有無を検出して最低必要加重の確保や加重のオーバーロード(過負荷)を検出することができ、駆動部の動きだけでは検出できない各プランジャの動作異常を検出することができ、ワイヤ流れや樹脂未充填(ショート)や気泡(バブル)の検出が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
先ず、本実施形態に係る樹脂射出成形機Sの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
【0021】
図1は、本実施形態に係る樹脂射出成形機Sの概要構成の一例を示す図である。
【0022】
図1に示すように、樹脂射出成形機Sは、金型の一例としての上型1及び下型2、成形材料の一例としての熱硬化型樹脂3、キャビティ4、キャビティ5、複数のプランジャの一例としてのプランジャ6A〜6D、ヒータ7、リードフレーム8、半導体素子9、ワイヤ10、射出ユニット11、独立駆動手段の一例としてのスプリング12、変位検出手段の一例としての変位センサ13及びセンサ反射板14、荷重測定器15、荷重制御部16、異常状態検出手段の一例としての制御部17、駆動部の一例としての駆動部18等とを含んで構成されている。
【0023】
上型1と下型2にはそれぞれの表面が向き合って密着した際に上型1と下型2にそれぞれ配置されているヒータ7により加熱・溶融して流動性がよくなった熱硬化型樹脂3を射出して製品の形状を形成する凹型のキャビティ4とキャビティ5がそれぞれ形成されている。
【0024】
キャビティ4及びキャビティ5の間には樹脂を成型するリードフレーム8が介在され、リードフレーム8上には溶融した熱硬化型樹脂3により覆われて最終製品となる半導体素子9とワイヤ10が前工程において付加されている。
【0025】
また、キャビティ4及びキャビティ5は複数の製品の成型ができるように製品の数と同数で形成されている。
【0026】
キャビティ4及びキャビティ5で形成された空間に熱硬化型樹脂3を射出するプランジャ6A〜6Dはキャビティ4及びキャビティ5と同数もしくは1本あたり同数の製品を成型できるように構成され、各プランジャ6A〜6Dは射出ユニット11と加圧力発生用のスプリング12を介して配置されている。さらにプランジャ6A〜6Dはセンサ反射板14を有しており、スプリング12のたわみにより発生するセンサ反射板14の変位を検出する変位センサ13と変位センサ13からの出力を読み取る制御部17をそれぞれ有している。
【0027】
射出ユニット11は熱硬化型樹脂3を射出するために駆動部18により上下駆動を行う。駆動部18が上昇すると溶融した熱硬化型樹脂3が射出されてキャビティ4及びキャビティ5の間の空間に充填される。完全に充填されるとプランジャ6には背圧が負荷され荷重制御部16で制御される荷重測定器15により負荷荷重を検出する。
【0028】
次に本実施形態の動作の一例を図1〜図8を用いて説明する。図2は図1の側面図であり、図3は熱硬化型樹脂3が射出される様子を示す樹脂射出成形機の側面図であり、図4は熱硬化型樹脂3が充填された様子を示す樹脂射出成形機の側面図であり、図5はプランジャ6、駆動部18及び荷重の状態を示すグラフであり、図6はプランジャ6の変位量の違いによる異常状態を示す図であり、図7はプランジャの変位量以外において異常状態が確認される様子を示す図であり、図8はプランジャの変位量以外において異常状態が確認される様子を詳細に示す図である。
【0029】
本発明の一例の動作を説明すると、前工程において搭載された半導体素子9と電気的接続を行うワイヤ10にて形成されたリードフレーム8を180℃程度に十分加熱された下型2上に供給し、さらに熱硬化型樹脂3をプランジャ6A〜6Dと同数分供給する。熱硬化型樹脂3が加熱により溶融される前に同じく180℃程度に加熱された上型1を図示しないクランプ機構により下型2上に設置し、リードフレーム8を介して密着させ250〜350MPa程の圧力でクランプする(図1及び図2)。
【0030】
その後10秒ほどして熱硬化型樹脂3の溶融が開始される頃に駆動部18を上昇させることで射出ユニット11を上昇させてプランジャ6A〜6Dにより溶融した熱硬化型樹脂3をキャビティ4とキャビティ5の間にできた空間に2〜3mm/sec程度の速度で射出する(図3)。
【0031】
さらに射出を続けると、やがて空間内は溶融した熱硬化型樹脂3で満杯になる(図4)。
【0032】
そのまま駆動部18を上昇させると充填された熱硬化型樹脂3による背圧で負荷荷重が発生して荷重測定器15により荷重検出が始まる。検出された荷重を荷重制御部16により100Kgf/cm程度の所定荷重になるまで駆動部18で押し込み続ける。負荷荷重がスプリング12の初期たわみ荷重より大きくなるとスプリング12がたわみ始めて変位センサ13とセンサ反射板14との距離が変化する。この変化を任意のタイミング(一定時間間隔)で異常状態検出手段としての制御部17が読み取る(図4)。
【0033】
制御部17で読み取った変位波形は荷重制御部16で制御される波形と駆動部の位置データとともに図5のようなグラフで表される。
【0034】
図5において、横軸である時間21は経過時間を、縦軸である位置及び射出荷重22はプランジャ6A〜6D及び駆動部18の位置及び荷重測定器15により検出される射出荷重をそれぞれ示す。プランジャ6A位置23〜プランジャ6D位置26は、各プランジャの各経過時間における位置の変化を示すグラフである。駆動部18の位置27は、駆動部18の各経過時間における位置の変化を示すグラフである。射出荷重28は、前記プランジャ6A〜6Dによる各経過時間における射出荷重の変化を示すグラフである。プランジャ位置29は、プランジャ6A〜6Dによって熱硬化型樹脂3が全てキャビティ4及びキャビティ5の間の空間に充填された時のプランジャ6A〜6Dの位置及び時間を示している。
【0035】
正常な場合は図5のように各プランジャ位置23〜26はすべての変位データ(プランジャ6A位置23〜26が示すグラフ)が同等な波形(形状)をしている。
【0036】
しかし、ある一つのプランジャが射出している樹脂の量が多い場合、たとえば図6のようにプランジャ6Bの樹脂量が多い場合キャビティ4及びキャビティ5内の空間が樹脂で満杯になった時にプランジャ6Bのみ変位が大きく変位センサ13との距離が短くなる。
【0037】
そのときの波形は図6のようになるが、駆動部18は射出ユニット全体への負荷荷重で制御されており、各プランジャの変位量や負荷荷重を検出することはできない。しかし、各プランジャに変位センサ13を設けたことによりすべての変位を検出することが可能になり、変位量を比較してある設定値より変位が大きい、または小さい場合を樹脂量のばらつきによる負荷荷重のオーバーロード、荷重不足即ち、異常状態として検出することが可能になる。このようにして、制御部17は、異常状態を検出する。
【0038】
また、変位量以外にも変位時の傾きの大小や任意の区間内の傾き比較、瞬間最大変位量の検出が可能になり、樹脂を射出中に流動性が急激に変化したり、樹脂の硬化状態による粘性変化による異常を検出することが可能になる(図7、図8)。
【0039】
図7はプランジャの変位量以外において異常状態が確認される様子を示すことの一例を示している。具体的には、各プランジャ6A〜6Dの位置を示す曲線において、プランジャ6A位置23は傾きが大きすぎる一例を、プランジャ6B位置24は傾きが小さすぎる一例を、プランジャ6C位置25は傾きが急動(プランジャの移動速度が不均一)である一例を、プランジャ6D位置26は超過(プランジャの移動量が大きすぎた場合)した場合の一例をそれぞれ示している。
【0040】
図8はプランジャ6の変位量以外において異常状態が確認される様子を詳細に示す図であり、具体的には、図7における各プランジャ6A〜6Dの位置を示す曲線とプランジャの正常状態の位置を示す曲線30を対比している。
【0041】
プランジャ6A位置23では、正常状態の位置を示す曲線30と比較して、曲線の傾きが大きくなっている。これはプランジャの正常状態の位置を示す曲線30と比較して、プランジャ6Aが樹脂を射出する量が少なく、樹脂の流動性が悪い等の異常状態であることが推認される。
【0042】
プランジャ6B位置24では、正常状態の位置を示す曲線30と比較して、曲線の傾きが小さくなっている。これはプランジャの正常状態の位置を示す曲線30と比較して、プランジャ6Bが樹脂を射出する時間が多く、樹脂の流動性が悪い等の異常状態であることが推認される。
【0043】
プランジャ6C位置25では、正常状態の位置を示す曲線30と比較して、曲線の傾きが急動(プランジャの移動速度が不均一)である状態を示している。これはプランジャの正常状態の位置を示す曲線30と比較して、プランジャ6Cが樹脂を射出する時間が不均一で、樹脂の流動性が悪い等の異常状態であることが推認される。
【0044】
プランジャ6D位置26では、正常状態の位置を示す曲線30と比較して、曲線の傾きが超過(プランジャの移動量が大きすぎた場合)した状態を示している。これはプランジャの正常状態の位置を示す曲線30と比較して、プランジャ6Dが樹脂を射出する量が少ない等の異常状態であることが推認される。
【0045】
このように、変位時の傾きの大小や任意の区間内の傾き比較、瞬間最大変位量の検出を行い、正常状態の位置を示す曲線30と比較することにより異常状態を検出することができる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動部18と駆動部18と独立に駆動することができるスプリング12によって駆動する複数のプランジャ6A等の変位を、変位センサ13及びセンサ反射板14によって検出することができる。
【0047】
従って、プランジャに負荷する加重のばらつきの有無を検出して最低必要加重の確保や加重のオーバーロード(過負荷)を検出することができる。また、キャビティの上型と下型のキャビティ間(上型と下型の合わせ目)からの樹脂漏れや樹脂つまりの検出が可能となる。加えて、駆動部の動きだけでは検出できない各プランジャの動作異常を検出することができ、ワイヤ流れや樹脂未充填(ショート)や気泡(バブル)の検出が可能となる。
また、制御部17は、前記変位センサ13及びセンサ反射板14による検出結果から異常状態を検出することができる。
【0048】
従って、各プランジャの異常状態が作業者の人為的判断を要さず的確に判断されるため、漏れのない異常状態の検出を行うことができる。
【0049】
また、制御部17は、前記異常状態の検出を任意のタイミングで行うため、各プランジャの異常状態が作業者の人為的判断を要さず一定の間隔で告知することができる。
従って、漏れのない異常状態の検出を行うことができる。
【0050】
また、制御部17は、前記検出結果の値の変化(例えば、図8)により樹脂の射出状態の異常を検出することができる。
【0051】
従って、各プランジャの異常状態が一定の数値の変化で判断されるため、確実で再現性のある異常状態の検出が実行される
また、前記変位センサ13及びセンサ反射板14は、接触式、非接触式のいずれをも用いることができる。
また、変位検出手段は、センサだけでなく、ひずみゲージ光学センサ、渦電流式センサのいずれをも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態に係る樹脂射出成形機Sの概要構成の一例を示す図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】熱硬化型樹脂3が射出される様子を示す樹脂射出成形機の側面図である。
【図4】熱硬化型樹脂3が充填された様子を示す樹脂射出成形機の側面図である。
【図5】プランジャ、駆動部18及び荷重の状態を示すグラフである。
【図6】プランジャの変位量の違いによる異常状態を示す図である。
【図7】プランジャの変位量以外において異常状態が確認される様子を示す図である。
【図8】プランジャの変位量以外において異常状態が確認される様子を詳細に示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 上型
2 下型
3 熱硬化型樹脂
4 キャビティ
5 キャビティ
6A プランジャ
6B プランジャ
6C プランジャ
6D プランジャ
7 ヒータ
8 リードフレーム
9 半導体素子
10 ワイヤ
11 射出ユニット
12 スプリング
13 変位センサ
14 センサ反射板
15 荷重測定器
16 荷重制御部
17 制御部
18 駆動部
S 樹脂射出成形機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形機において、
前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動手段と、
前記プランジャの変位を検出する変位検出手段と、
を備えることを特徴とする樹脂射出成形機。
【請求項2】
請求項1に記載の樹脂射出成形機において、
前記プランジャは複数設けられ、
前記変位検出手段は前記複数のプランジャそれぞれの変位を検出することを特徴とする樹脂射出成形機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の樹脂射出成形機において、
前記変位検出手段の検出結果から樹脂の射出状態の異常状態を検出する異常状態検出手段を備えることを特徴とする樹脂射出成形機。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の樹脂射出成形機において、
前記変位検出手段による検出は任意のタイミングで行われることを特徴とする樹脂射出成形機。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の樹脂射出成形機において、
前記異常状態検出手段は、前記変位検出手段の検出結果の値の変化により樹脂の射出状態の異常状態を検出することを特徴とする樹脂射出成形機。
【請求項6】
成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形方法において、
前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動工程と、
前記プランジャの変位を検出する変位検出工程と、
を備えることを特徴とする樹脂射出成形方法。
【請求項7】
成形材料を加熱し駆動部に設けられたプランジャの移動により当該成形材料を金型に射出し成形する樹脂射出成形機に含まれるコンピュータを、
前記プランジャが、前記駆動部と独立に駆動することができる独立駆動手段、
前記プランジャの変位を検出する変位検出手段、
として機能することを特徴とする樹脂射出成形プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−202507(P2009−202507A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49027(P2008−49027)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】