説明

機器操作制御装置及びプログラム

【課題】操作完了までの時間を最小にすることができる機器操作制御装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】ハードボタンによる入力、タッチパネルによる入力及び音声入力が可能なカーナビゲーション装置で、メニューを選択するステージ1、機能を選択するステージ2、文字を入力するステージ3、及び検索結果から目的地を選択するステージ4のように、ステージ毎に対応した項目の情報を入力して、目的地の検索及び設定の操作を行う場合に、ステージ毎にハードボタン操作、タッチ操作及び音声操作の各操作方法の操作内容と操作内容毎の基準時間と対応付けて設定した操作コストテーブルを参照して、操作コストを算出し、操作コストが最小となる操作方法をユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器操作制御装置及びプログラムに係り、特に、入力方法の異なる複数の入力手段を備えた機器の機器操作制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入力方法として、キーボードやタッチパネルスイッチなどにより画面に表示される項目を選択したり文字を入力したりするマニュアル入力タイプと、音声ガイドに応答して発話した音声を音声認識することにより入力を行う音声入力タイプとを併用し、操作の各ステップにおいて、マニュアル入力で入力しても音声入力で入力しても同じ内容の入力を受け付けることができるようにすることにより、マニュアル入力と音声入力とを相互に切り替えながら操作の最終ステップまで継続して処理を行うことができる車両用ナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】再公表特許WO2003/078930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、操作の各ステップにおいて必要となる時間が、マニュアル入力を行った場合と音声入力を行った場合とで異なるという点が考慮されていないため、操作完了までの時間が長くなってしまう可能性がある、という問題がある。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、操作完了までの時間を最小にすることができる機器操作制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の機器操作制御装置は、複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作を行うための入力方法が異なる複数の入力手段と、前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示す前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルと、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、前記操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示する提示手段と、を含んで構成されている。
【0006】
また、本発明の機器操作制御プログラムは、コンピュータを、複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力方法が異なる複数の入力手段のいずれかにより入力して目的とする情報を入力する操作において、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示す前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示手段により提示するように制御する手段として機能させるためのプログラムである。
【0007】
本発明の機器操作制御装置及びプログラムによれば、入力方法が異なる複数の入力手段により複数の項目の各々に対応する情報を項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作において、ステージ判定手段が、現在のステージを判定し、入力手段判定手段が、ステージの各々と、ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示す操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在のステージの操作コストが最小となる入力手段を判定し、入力手段判定手段で判定された入力手段を提示する。
【0008】
このように、複数の入力手段の中から、現在のステージにおいて操作コストが最小の入力手段を提示するため、この提示に従った入力手段で各ステージの項目の情報を入力することにより、操作完了までの時間を最小にすることができる。
【0009】
また本発明の機器操作制御装置は、複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する選択入力手段を有し、複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作を行うための入力方法が異なる複数の入力手段と、車速を検出する検出手段と、前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示し、かつ前記検出手段で検出された車速が大きくなるに従って大きくなるように定めた前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルと、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、前記操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示する提示手段と、を含んで構成されている。
【0010】
また、本発明の機器操作制御プログラムは、コンピュータを、複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に、複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する選択入力手段を有し、入力方法が異なる複数の入力手段のいずれかにより入力して目的とする情報を入力する操作において、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示し、かつ車速を検出する検出手段で検出された車速が大きくなるに従って大きくなるように定めた前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示手段により提示するように制御する手段として機能させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の機器操作制御装置及びプログラムによれば、複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する選択入力手段を有し、入力方法が異なる複数の入力手段により複数の項目の各々に対応する情報を項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作において、判定手段が、現在のステージを判定し、入力手段判定手段が、ステージの各々と、ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示し、かつ車速を検出する検出手段で検出された車速が大きくなるに従って大きくなるように定めた入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在のステージの操作コストを最小とするいずれかの入力手段を判定し、入力手段判定手段で判定された入力手段を提示する。
【0012】
このように、処理時間に複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する処理を含む操作コストを車速が速くなるにしたがって大きくすることにより、例えば、車両の運転中に本発明を適用したカーナビゲーション装置の操作を行うような場合に、運転への集中が妨げられるような処理に対しては操作コストが大きくなって最小の操作コストとして判定されにくくなるため、安全面も考慮して操作完了までの時間を最小にすることができる。
【0013】
また、前記入力手段は、手入力により入力する入力手段と、手入力以外の方法により入力する入力手段とを含むことができる。手入力により入力する入力手段とは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルキー、ハードボタン等であり、手入力以外の方法により入力する入力手段とは、音声入力装置、視線入力装置(画面に表示されている文字等を見ることによりその文字等が入力できるシステム)、ゼスチャ入力装置(カメラなどでユーザの特定の動作を検知して入力に利用するシステム)等である。例えば、複数の選択肢の中から1つを選択するための情報を入力する場合には、手入力により入力する入力手段の方が適しており、文章などの文字を入力する場合には、手入力以外の方法により入力する入力手段の方が適しているなど、入力する情報により各入力手段の適正があるため、最小の操作コストの入力手段を提示することは、手入力により入力する入力手段と、手入力以外の方法により入力する入力手段とが併存している場合において、より効果的である。
【0014】
また、本発明の機器操作制御装置は、前記提示手段によって前記入力手段を提示した後、提示した入力手段を用いて入力操作が行われている時間を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された時間が所定値を超えた場合に、前記提示手段により提示した前記入力手段とは異なる入力手段を再提示する再提示手段とをさらに含んで構成することができる。
【0015】
本発明の機器操作制御装置によれば、計測手段が、提示手段によって入力手段を提示した後、提示した入力手段を用いて入力操作が行われている時間を計測し、再提示手段が、計測手段で計測された時間が所定値を超えた場合に、提示手段により提示した入力手段とは異なる入力手段を再提示する。これにより、例えば、音声操作で音声認識の不能や誤認識が生じて、何度も音声入力を繰り返しているような場合には、タッチパネルによる入力を促すなど別の入力手段を提示することができ、ユーザの利便性が向上する。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明の機器操作制御装置及びプログラムによれば、操作完了までの時間を最小にすることができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、第1の実施の形態では、本発明の機器操作制御装置をカーナビゲーション装置に適用した場合について説明する。
【0018】
図1に示すように、第1の実施の形態に係る機器操作制御装置10は、車両の車速を検出する車速センサ12、ユーザの発話が入力される入力手段としてのマイク14、初期のメニューを選択する選択信号を入力するためのハードボタン16、液晶表示板からなる表示パネル上にタッチパネルが重ねられたユーザインタフェースとしてのタッチパネルディスプレイ18、音声出力手段としてのスピーカ20、及び機器操作制御を実行するコンピュータ22を備えている。
【0019】
コンピュータ22は、機器操作制御装置10全体の制御を司るCPU24、後述する機器操作制御処理のプログラム等各種プログラムを記憶した記憶媒体としてのROM26、ワークエリアとしてデータを一時格納するRAM28、各種情報が記憶された記憶手段としてのメモリ30、I/O(入出力)ポート32、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。I/Oポート32には、車速センサ12、マイク14、ハードボタン16、タッチパネルディスプレイ18及びスピーカ20が接続されている。なお、メモリ30には、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、可搬型メモリ、ハードディスク等の固定記憶装置、或いは図示しない無線や有線のネットワークを介して接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置が含まれる。また、ROM26には、操作コストテーブルが記憶されている。
【0020】
ここで、第1の実施の形態における操作コストテーブルについて説明する。操作コストテーブルは、各入力画面に応じて定められたステージ毎に、入力手段毎の操作内容、及び操作内容に含まれる各処理を実行するために必要と想定される基準時間が対応付けられている。
【0021】
図2に、カーナビゲーション装置において、目的地の施設名称により目的地を検索及び設定する操作を行う場合の操作コストテーブルの一例を示す。この操作では、メニューを選択するステージ1→検索方法を選択するステージ2→検索キーとなる文字を入力するステージ3→検索結果から施設名を選択するステージ4の順に操作が遷移していき、ステージ4が最終ステージとなる。
【0022】
また、この操作では、ハードボタン16により入力を行うハードボタン操作、タッチパネルディスプレイ18により入力を行うタッチ操作、及びマイク14からの音声信号により入力を行う音声操作が可能である。なお、音声操作には、音声操作開始を入力するためにハードボタン16による入力が一部に含まれる。
【0023】
ステージ1では、図3(A)に示す「初期画面」が表示される。この状態から「目的地設定」を選択するための操作方法として、ハードボタン操作及び音声操作が設定されている。ハードボタン操作の場合には、4つのハードボタン16a〜16dで構成されているメニューボタンから「目的地設定」ボタン16bを探索して(1)、「目的地設定」ボタン16bを押下する(2)。このボタン探索(1)の基準時間はTs、ボタン押下(2)の基準時間はToと設定されている。ボタン探索では、4つのハードボタン16a〜16dから1つのボタンを探索することを示す「Ni=4」もあわせて設定されており、このNiを用いて、後述する操作コストを算出する。
【0024】
音声操作の場合には、メニューボタンから「音声入力」ボタン16dを探索して(1)、「音声入力」ボタン16dを押下する(2)。ここで、装置からの音声ガイドが出力され(3)、音声ガイドに応じて「目的地設定」と発話し(4)、発話された音声「目的地設定」がマイク14を通じて入力され、コンピュータ22で音声認識される(5)。ボタン探索(1)及びボタン押下(2)の基準時間は、ハードボタン操作の場合と同様にTs及びToが設定されており、音声ガイド(3)の基準時間はTg、発話(4)の基準時間はTv、及び音声認識処理(5)の基準時間はTcと設定されている。
【0025】
ステージ2では、図3(B)に示す「機能選択画面」が表示され、「名称」ボタン40a、「住所」ボタン40b、「電話番号」ボタン40c、「業種」ボタン40d及び「履歴」ボタン40eのいずれかの機能ボタンを選択することにより、検索方法(機能)を選択する。機能として「名称」を選択するための操作方法としては、タッチ操作及び音声操作が設定されている。タッチ操作の場合には、タッチパネルディスプレイ18に表示された5つの機能ボタン40a〜40eから「名称」ボタン40aを探索して(1)、「名称」ボタン40aをタッチする(2)。ボタン探索(1)の基準時間はTs、ボタンタッチ(2)の基準時間は、ボタン押下の場合と同様のToが設定されている。音声操作の場合は、音声ガイドに応じて「名称」と発話する(4)以外、ステージ1の音声操作の場合と同様である。
【0026】
ステージ3では、図3(C)に示す「文字入力画面」が表示され、目的地として設定するための施設名称を検索するためのキーとなる文字(例えば、目的の施設名の頭3文字)を入力する。文字入力の操作方法としては、タッチ操作及び音声操作が設定されている。タッチ操作の場合には、タッチパネルディスプレイ18に表示された50音ボタン42から入力する1文字目を探索して(1)、50音ボタン42をタッチして(2)、入力文字の平均値として設定されている文字数(例えば、5文字)分(1)及び(2)を繰り返し、「完了」ボタン44を探索して(3)、「完了」ボタン44をタッチする(4)。ボタン探索(1)及び(3)の基準時間はTs、ボタンタッチ(2)及び(4)の基準時間はToが設定されている。音声操作の場合は、音声ガイドに応じて「○○○(入力文字)」と発話する(4)以外、ステージ1の音声操作の場合と同様である。
【0027】
なお、ステージ3のタッチ操作における50音ボタン探索(1)では、50音ボタン42の数が47個であるので、Ni=47となるが、各50音ボタン42が50音順に並んでおり探索が容易であることなどから、Niを例えば「5」などに読み替えて、適正なボタン探索の基準時間Tsを算出できるようにしてもよい。
【0028】
ステージ4では、図3(D)に示す「選択画面」が表示され、検索結果から目的地として設定するための施設を選択する。操作方法としては、タッチ操作及び音声操作が設定されている。タッチ操作の場合には、タッチパネルディスプレイ18に表示された検索結果ボタン46から所望の施設名を探索して(1)、選択する施設名を表示した検索結果ボタン46をタッチする(2)。ボタン探索(1)の基準時間はTs、ボタンタッチ(2)の基準時間はToが設定されている。音声操作の場合は、タッチパネルディスプレイ18に表示された検索結果ボタン46から所望の施設名を探索すること(4)、及び「○番(選択する施設名の検索結果の番号)」と発話する(5)以外、ステージ1の音声操作の場合と同様である。なお、タッチ操作のボタン探索(1)及び音声操作のボタン探索(4)のNi=xは、検索結果がx件あり、x件の中から1件を選択することを表している。
【0029】
また、図2の操作コストテーブルで「−」で表示されている箇所は、そのステージで使用できない操作方法であることを表している。
【0030】
ここで、ボタン探索の基準時間Tsは、(1)式で示される値である。
Ts=(Ts×(Ni/K))×W ・・・(1)
ただし、Niは、操作コストテーブルの操作内容に設定された選択肢となるボタンの数を示す数値である。Kは、ハードボタン16及び各ステージで表示される選択肢としてのボタンの標準的な数を表す定数で、各ステージで表示されるボタンの数の平均値や最頻値などの値(例えば4個)を用いることができる。なお、Ni/Kは、小数点以下切り上げで計算する。Tsは、選択肢となるボタンの数が標準的な数の場合、すなわちNi/K=1の場合の標準的なボタン探索時間であり、実験などから算出した値(例えば2秒)とすることができる。Wは、速度に応じた重み係数であり、(2)式で表される値である。
W=W×(V/V)+1 ・・・(2)
ただし、Vは、車速、Vは、走行時の標準的な車速を表す定数で、例えば、「50km/h」とすることができる。Wは、標準的な車速で走行中、すなわちV/V=1の場合に、停車中の場合と比較して同じ操作に要する時間を求めるための定数で、例えば、「5」とすることができる。(2)式より、停車中(V=0)のとき、重み係数Wは、「1」となる。
【0031】
また、ボタン押下またはタッチの基準時間Toは、(3)式で示される値である。
To=To×W ・・・(3)
ただし、Toは、停車中(W=1)の場合に、ボタン押下またはタッチに要する標準的な時間であり、実験などから算出した値(例えば、「1秒」)とすることができる。
【0032】
また、音声ガイドの基準時間Tgは、各ステージで出力される音声ガイドの平均時間などから算出し、例えば、「3秒」とすることができる。発話の基準時間Tvは、各ステージで必要とされる入力文字数の平均(例えば、5文字)の発話に要する時間を実験などから算出し、例えば、「2秒」とすることができる。認識処理の基準時間Tcは、各ステージの音声認識の処理の平均時間などから算出し、例えば、「1秒」とすることができる。
【0033】
次に、図4を参照して、第1の実施の形態における機器操作制御プログラムの処理ルーチンについて説明する。ここでも上記と同様に、カーナビゲーション装置において、目的地の施設名称により目的地を検索及び設定する操作を行う場合について説明する。本プログラムは、車両のイグニッションスイッチがオンされたり、機器操作制御装置10個別の電源がオンされたりするなどしてスタートする。
【0034】
ステップ100で、現在のステージを判定する。ここでは、スタート直後であるので、ステージ1であると判定する。次に、ステップ102で、ステップ100で判定したステージに対応した画面を表示する。ここでは、ステージ1であるので、初期画面(図3(A))を表示する。
【0035】
次に、ステップ104で、車速センサ12で検出した車速Vを取り込んで、次に、ステップ106で、操作コストテーブルを参照して現在のステージにおける操作方法毎の操作コストを算出する。操作コストの算出方法は、操作コストテーブルの該当ステージの操作方法毎の操作内容について、操作内容に対応付けられた基準時間を合計する。ここで、ボタン探索の基準時間Ts、及びボタン押下またはタッチの基準時間Toについては、上記(2)式にステップ104で取り込んだ速度Vの値を代入して重み係数Wを算出し、重み係数Wの値及び操作内容に設定されているNiの値を(1)式に代入してTsを算出し、重み係数Wの値を(3)式に代入してToを算出する。
【0036】
ここでは、ステージ1の操作方法として、ハードボタン操作及び音声操作の操作内容及び基準時間が規定されている。ハードボタン操作による操作コストは、Ts+Toにより算出し、音声操作による操作コストは、Ts+To+Tg+Tv+Tcにより算出する。具体的には、Ts=2、K=4、To=1、W=5、V=50、Tg=5、Tv=2、Tc=1及び速度V=50km/hであるとすると、ハードボタン操作の操作コストは18秒、音声操作の操作コストは24秒と算出される。
【0037】
次に、ステップ108で、操作コストが最小の操作方法を判定し、その操作方法をユーザに提示する。上記の例では、ハードボタン操作による操作が操作コスト最小となるため、「画面右側のハードボタン(メニューボタン)からメニューを選択してください。」のようなメッセージをタッチパネルディスプレイ18に表示、またはスピーカ20から音声で出力する。
【0038】
次に、ステップ110で、現在のステージに対応した入力信号を受信したか否かを判断することにより、ユーザによる入力があったか否かを判断する。入力があった場合は、ステップ112へ進み、入力がなかった場合には、ステップ114へ進み、イグニッションスイッチまたはカーナビゲーション装置がオフされるなどして、終了信号を受信したか否かを判断する。終了信号を受信していない場合には、ステップ110へ戻って、ユーザからの入力があるまで待機する。終了信号を受信した場合には、処理を終了する。
【0039】
ステップ112で、現在のステージが最終ステージか否かを判断する。最終ステージの場合には、ステップ116へ進み、最終ステージでない場合には、ステップ100へ戻り、次に遷移すべきステージを判定する。ここでは、現在のステージがステージ1であり、最終ステージ(ステージ4)ではないため、否定されてステップ100へ戻る。ステップ100で、ステージ1からの遷移であるので、現在のステージをステージ2であると判定して、次のステップ102で、機能選択画面(図3(B))を表示し、次にステップ104〜ステップ112の処理を繰り返して、ステップ112で否定判定されて、ステップ100へ戻る。
【0040】
ステージ2から遷移してステップ100へ戻ったので、現在のステージをステージ3であると判定して、次のステップ102で、文字入力画面(図3(C))を表示し、次にステップ104〜ステップ112の処理を繰り返して、ステップ112で否定判定されて、再びステップ100へ戻る。
【0041】
同様に、ステージ3から遷移してステップ100へ戻ったので、現在のステージをステージ4であると判定して、次のステップ102で、選択画面(図3(D))を表示し、次にステップ104〜ステップ112の処理を繰り返して、ステップ112で肯定されてステップ116へ進む。ステップ116で、ユーザがステージ4で選択した施設名を目的地に設定して、処理を終了する。
【0042】
なお、ステップ108で操作方法をユーザに提示してから、ステップ100でユーザの入力があったと肯定判断されるまでの時間を計測し、計測時間が所定時間を経過した場合には、別の操作方法を提示するようにしてもよい。所定時間は、例えば、ステップ106で算出した操作コストを大幅に超える時間(例えば、操作コスト+30秒)に設定することができる。具体的には、ステージ3に遷移して音声操作を提示した場合に、音声認識の不能や誤認識が生じてユーザが音声入力を繰り返しているうちに所定時間を経過した場合には、タッチ操作での入力を促すようなメッセージを出力する。これにより、ユーザの利便性が向上する。
【0043】
以上説明したように、第1の実施の形態に係る機器操作制御装置10によれば、現在のステージを判定して、そのステージで行う操作内容及び基準時間を規定した操作コストテーブルに基づいて、操作コストを算出し、操作時間が最短となる操作方法を提示することができるため、操作完了までの時間を最小にすることができる。
【0044】
なお、第1の実施の形態では、速度Vに応じて重み係数Wを算出する場合について説明したが、検出した速度Vから車両が走行中か停車中かのみを判定し、走行中の場合には、一定の重み係数を用いて操作コストを算出するようにしてもよい。この場合、Niが変数となるステージ4以外は、予め操作コストが算出可能であるため、図5に示すように、予め算出した操作コストで操作コストテーブルを規定することも可能である。
【0045】
また、ステージ4のNiは、検索結果の件数を表しているため、予め検索結果の件数を一定にしておくなどにより、ステージ4におけるNiも定数とし、また、車速による重み係数も考慮しないで操作コストを算出してもよい。この場合、ステージ毎に選択すべき操作方法は予め判定可能であるため、操作コストテーブルを図6に示すように、ステージ毎に操作コストが最小となる操作方法を設定した操作コストテーブルとしてもよい。
【0046】
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、本発明の機器操作制御プログラムを、PC(パーソナルコンピュータ)でメールを送受信するためのアプリケーション(メールソフト)に適用した場合について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成及び同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
図7に示すように、第2の実施の形態に係る機器操作制御プログラムをインストールしたPC210は、マウス50、キーボード52、マイク54、ディスプレイ56、スピーカ58及び制御部222を備えている。
【0048】
ここで、第2の実施の形態における操作コストテーブルについて説明する。図8に、メールソフトのアドレス帳に登録されたアドレスにメールを送信する操作を行う場合の操作コストテーブルの一例を示す。この操作では、宛先を入力するステージ1、件名を入力するステージ2、本文を入力するステージ3、及びメールを送信するステージ4の各ステージが設定されており、ステージ4が最終ステージとなる。
【0049】
また、この操作では、マウス50により入力を行うマウス操作、キーボード52により入力を行うキーボード操作、及びマイク54からの音声信号により入力を行う音声操作が可能である。
【0050】
第2の実施の形態では、ステージ毎に入力画面が遷移する第1の実施の形態とは異なり、同一の入力画面内でステージ毎に入力する領域が異なる。
【0051】
ステージ1は、図9(A)に示すメール送信画面60において、宛先入力領域62に宛先を入力するステージである。宛先を入力するための操作方法として、マウス操作及び音声操作が設定されている。マウス操作の場合には、メール送信画面60上から「宛先」ボタン64を探索して(1)、「宛先」ボタン64にマウスのポインタを合わせてクリックする(2)。この操作により表示されたアドレス帳66から所望のアドレスを探索して(3)、所望のアドレスにマウスのポインタを合わせてクリックする(4)。これにより、宛先入力領域62に選択されたアドレスが入力される。ボタン探索(1)及びアドレス探索(3)の基準時間はTs、ボタンクリック(2)及びアドレスクリック(4)の基準時間はToと設定されている。
【0052】
音声操作の場合には、スピーカ58から音声ガイドが出力され(1)、音声ガイドに応じて「宛先」と発話し(2)、発話された音声「宛先」がマイク54を通じて入力され、制御部222で音声認識され(3)、「アドレス帳から宛先アドレスを選択してください。」などの音声ガイドが出力され(4)、表示されたアドレス帳66から所望のアドレスを探索して(5)、所望のアドレスに付された番号を「○番」と発話し(6)、音声認識される(7)。音声ガイド(1)及び(4)の基準時間はTg,発話(2)及び(6)の基準時間はTv、音声認識処理(3)及び(7)の基準時間はTc、アドレス探索(5)の基準時間はTsと設定されている。
【0053】
ステージ2は、図9(B)に示すメール送信画面60において、件名入力領域68に件名を入力するステージである。件名を入力するための操作方法として、キーボード操作及び音声操作が設定されている。キーボード操作の場合には、件名入力領域68に文字入力を行い(1)、スペースキーを押下するなどしてかな漢字変換を行う(2)。文字入力(1)の基準時間はTe、かな漢字変換(2)の基準時間はTtと設定されている。音声操作の場合には、音声ガイドが出力され(1)、件名の内容を発話し(2)、発話内容が音声認識される(3)。音声ガイド(1)の基準時間はTg,発話(2)の基準時間はTv、及び音声認識処理(3)の基準時間はTcと設定されている。
【0054】
ステージ3は、図9(C)に示すメール送信画面60において、本文入力領域70に本文を入力するステージである。本文を入力するための操作方法として、キーボード操作及び音声操作が設定されている。キーボード操作の場合には、本文入力領域70に文字入力を行い(1)、かな漢字変換を行い(2)、入力文数の平均値として設定されている回数(例えば、5文)分(1)及び(2)を繰り返す。文字入力(1)の基準時間はTe、かな漢字変換(2)の基準時間はTtと設定されている。音声操作の場合は、入力文数の平均値として設定されている回数分繰り返す以外は、ステージ2の音声操作の場合と同様である。
【0055】
ステージ4は、図9(D)に示すメール送信画面60において、宛先、件名及び本文の入力を終了したメールを送信するステージである。メールを送信するための操作方法として、マウス操作及び音声操作が設定されている。マウス操作の場合には、メール送信画面60上から「送信」ボタン72を探索して(1)、「送信」ボタン72にマウスのポインタを合わせてクリックする(2)。ボタン探索(1)の基準時間はTs、ボタンクリック(2)の基準時間はToと設定されている。音声操作の場合は、音声ガイドに応じて「送信」と発話する(2)以外、ステージ2の音声操作の場合と同様である。
【0056】
ここで、ボタン探索の基準時間Ts及びボタンクリックの基準時間Ts及びToは、メール送信画面60上から所望のボタンを探索するのに要する平均時間を実験などから算出し、例えば、Ts及びToともに「1秒」とすることができる。キーボードによる文字入力の基準時間Te及びかな漢字変換Ttは、実験や統計データなどから平均的な時間を算出し、例えば、Teを「0.5秒/1文字」、Ttを「1秒/1文」とすることができる。音声ガイドの基準時間Tgは、各ステージで出力される音声ガイドの平均時間などから算出し、例えば、「3秒」とすることができる。発話の基準時間Tvは、統計データなどから1文の入力文字数の平均(例えば、10文字)の発話に要する時間を実験などから算出し、例えば、「2秒」とすることができる。認識処理の基準時間Tcは、各ステージの音声認識の処理の平均時間などから算出し、例えば、「1秒」とすることができる。
【0057】
このように、第2の実施の形態では、操作コストを算出するための基準時間に、第1の実施の形態のように速度Vやボタンの数Ni等の変数が含まれていないため、予め各操作内容の基準時間を合計して操作コストを算出することができる。なお、件名を入力するステージ2では、入力文字数を件名として平均的な文字数(例えば、8文字)で設定しておき、本文を入力するステージ3では、本文として平均的な1文の文字数及び文数(例えば、10文字/1文、5文)で設定しておく。これにより、図10に示すように、操作コストの算出結果で操作コストテーブルを作成することもできる。また、図11に示すように、操作コストの算出結果に基づいて、ステージ毎に操作コストが最小となる操作方法を設定した操作コストテーブルとしてもよい。
【0058】
次に、図12を参照して、第2の実施の形態における機器操作制御プログラムの処理ルーチンについて説明する。ここでもメールソフトでメールを送信する操作を行う場合について説明する。本プログラムは、PC210で起動したメールソフトの機能として「メール送信」を選択するなどしてスタートする。
【0059】
ステップ300で、メール送信画面60をディスプレイ56に表示する。この初期状態において、入力位置を示すカーソルは、宛先入力領域62に設定する。次に、ステップ302で、カーソルの位置と、宛先入力領域62、件名入力領域68及び本文入力領域70の入力の有無とを取得し、ステップ304で、カーソルの位置が前回取得したカーソルの位置から変更されているか否かを判断する。ここでは、スタート直後で、前回の取得データがないため、カーソルの位置に変更があったものとして、ステップ306へ進む。カーソルの位置に変更がない場合には、ステップ314へ進む。
【0060】
ステップ306で、取得したカーソルの位置及び各入力領域の入力状況から現在のステージを判定する。全ての入力領域が入力済みの場合にはステージ4、未入力の入力領域があり、かつカーソルが宛先入力領域62にある場合にはステージ1、件名入力領域68にある場合にはステージ2、本文入力領域70にある場合にはステージ3であると判定する。ここでは、スタート直後であるので、全ての入力領域が未入力、かつ初期状態のカーソル位置(宛先入力領域62)となっているため、ステージ1であると判定する。
【0061】
次に、ステップ308で、操作コストテーブルを参照して現在のステージにおける操作方法を判定し、その操作方法をユーザに提示する。ここでは、図11に示す操作コストテーブルを用いることとする。したがって、ステージ1の操作方法として規定されているマウス操作をユーザに提示するため、例えば、「「宛先」ボタンをクリックして、アドレス帳から宛先アドレスを選択してください。」のようなメッセージをディスプレイ56に表示、またはスピーカ58から音声で出力する。
【0062】
次に、ステップ310で、現在のステージに対応した入力信号を受信したか否かを判断することにより、ユーザによる入力があったか否かを判断する。入力があった場合は、ステップ312へ進み、入力がなかった場合には、ステップ302へ戻る。
【0063】
ステップ312で、現在のステージが最終ステージか否かを判断する。最終ステージの場合には、ステップ316へ進み、最終ステージではない場合には、ステップ302へ戻る。ここでは、現在のステージがステージ1であり、最終ステージ(ステージ4)ではないため、否定されてステップ302へ戻る。
【0064】
ステップ302を経由して、ステップ304で否定されて、ステップ314へ進んだ場合には、メール送信の操作を終了するか否かを判断する。メールソフトの終了を示す終了信号を受信するなどした場合には、肯定されて処理を終了する。受信しない場合には、ステップ310へ戻る。
【0065】
現在のステージがステージ4の場合に、ステップ310でメール送信を指示する信号が入力されてステップ312へ進むと、ステージ4は最終ステージであるので、肯定されてステップ316へ進み、メールを送信する処理を実行して終了する。
【0066】
以上説明したように、第2の実施の形態に係る機器操作制御プログラムによれば、ステージが順番どおりに遷移しない場合であっても、現在のステージを判定して、そのステージで行う操作内容及び基準時間に基づいて算出した操作コストから、操作時間が最短となる操作方法を提示することができるため、操作完了までの時間を最小にすることができる。
【0067】
なお、上記の実施の形態で設定している各基準時間や操作コストの計算方法は、一例であり、入力手段の違いによる操作内容の差により、ステージ毎に適切な操作方法が選択できるようなものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】第1の実施の形態の機器操作制御装置の概略を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態の操作コストテーブルの一例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の(A)ステージ1、(B)ステージ2、(C)ステージ3、(D)ステージ4の表示画面の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の機器操作制御プログラムの処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態の操作コストテーブルの他の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態の操作コストテーブルの他の一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態の機器操作制御プログラムをインストールしたPCの概略を示す構成図である。
【図8】第2の実施の形態の操作コストテーブルの一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態の(A)ステージ1、(B)ステージ2、(C)ステージ3、(D)ステージ4の表示画面の一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態の操作コストテーブルの他の一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態の操作コストテーブルの他の一例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態の機器操作制御プログラムの処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
10 機器操作制御装置
12 車速センサ
14 マイク
16 ハードボタン
18 タッチパネルディスプレイ
20 スピーカ
22 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作を行うための入力方法が異なる複数の入力手段と、
前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示す前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルと、
現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、
前記操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、
前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示する提示手段と、
を含む機器操作制御装置。
【請求項2】
複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する選択入力手段を有し、複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力して目的とする情報を入力する操作を行うための入力方法が異なる複数の入力手段と、
車速を検出する検出手段と、
前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示し、かつ前記検出手段で検出された車速が大きくなるに従って大きくなるように定めた前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルと、
現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、
前記操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、
前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示する提示手段と、
を含む機器操作制御装置。
【請求項3】
前記入力手段は、手入力により入力する入力手段と、手入力以外の方法により入力する入力手段とを含む請求項1または請求項2記載の機器操作制御装置。
【請求項4】
前記提示手段によって前記入力手段を提示した後、提示した入力手段を用いて入力操作が行われている時間を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された時間が所定値を超えた場合に、前記提示手段により提示した前記入力手段とは異なる入力手段を再提示する再提示手段とをさらに含む請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の機器操作制御装置。
【請求項5】
コンピュータを、
複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に入力方法が異なる複数の入力手段のいずれかにより入力して目的とする情報を入力する操作において、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、
前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示す前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、
前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示手段により提示するように制御する手段と、
して機能させるための機器操作制御プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
複数の項目の各々に対応する情報を前記項目の各々に対応して定められたステージ毎に、複数の情報の中から入力すべき情報を選択して入力する選択入力手段を有し、入力方法が異なる複数の入力手段のいずれかにより入力して目的とする情報を入力する操作において、現在の前記ステージを判定するステージ判定手段と、
前記ステージの各々と、前記ステージの各々において情報を入力する際の処理時間を示し、かつ車速を検出する検出手段で検出された車速が大きくなるに従って大きくなるように定めた前記入力手段毎の操作コストとを対応付けて記憶した操作コストテーブルに基づいて、現在の前記ステージの操作コストを最小とするいずれかの前記入力手段を判定する入力手段判定手段と、
前記入力手段判定手段で判定された前記入力手段を提示手段により提示するように制御する手段と、
して機能させるための機器操作制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−271835(P2009−271835A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−123385(P2008−123385)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(000003609)株式会社豊田中央研究所 (4,200)
【Fターム(参考)】