説明

洗浄装置

【課題】 細長形状の被洗浄物を、洗浄ブラシの回転軸に沿う方向に縦向きにして搬送しながら洗浄する洗浄装置であって、前記被洗浄物の太さや長さにかかわらず均一な洗浄作用を奏することができる洗浄装置を提供する。
【解決手段】 被洗浄物供給口4から洗浄物取出口6へ向けて延びる回転軸13a,13bを有するとともに細長形状の被洗浄物2を前記回転軸13a,13bに沿って延びるように相互間に乗せて回転する第一の洗浄ブラシ8a及び第二の洗浄ブラシ8bと、これらの洗浄ブラシ8a,8b上の前記被洗浄物2に回転接触して該被洗浄物2に前記洗浄物取出口6へ向かう方向への搬送作用を施す搬送ブラシ28と、前記洗浄ブラシ8a,8b上の前記被洗浄物2に洗浄液Wを接触せしめるための洗浄液供給手段12と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄装置に関するものであり、特に、長芋や大根等のように、細長い形状を有する農作物等を洗浄するのに適する洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
長芋や大根等、細長い形状を有する農作物の洗浄に適する代表的な洗浄装置は、洗浄時の搬送方向に対する被洗浄物の向き(横向き搬送か縦向き搬送か)と、複数のロールブラシの回転軸の配設方向(横向き配設か縦向き配設か)と、の組み合わせの観点から、大別して、次の四種に分類することができる。
【0003】
第一の形態の洗浄装置は、被洗浄物の搬送方向と直角な方向にそれぞれの回転軸が延びるように複数のロールブラシが(横向きに)配設され、被洗浄物が、その長さ方向を前記回転軸に対して平行にして(横向きで)前記ロールブラシ上に供給され、該ロールブラシの回転により、前記被洗浄物を、その長さ方向に対して直角な方向へと(横向き状態で)搬送しながら洗浄するものである(特許文献1参照)。
【0004】
第二の形態の洗浄装置は、被洗浄物の搬送方向と直角な方向にそれぞれの回転軸が延びるように複数のロールブラシが(横向きに)配設され、被洗浄物が、その長さ方向を前記回転軸に対して直角にして(縦向きで)前記ロールブラシ上に供給され、該ロールブラシの回転により、前記被洗浄物を、その長さ方向へと(縦向き状態で)搬送しながら洗浄するものである(特許文献2参照)。
【0005】
第三の形態の洗浄装置は、被洗浄物の搬送方向に沿ってそれぞれの回転軸が延びるように複数のロールブラシが(縦向きに)配設され、被洗浄物が、その長さ方向を前記回転軸に対して直角にして(横向きで)前記ロールブラシ上に供給され、該ロールブラシの回転により、前記被洗浄物を、その長さ方向に対して直角な方向へと(横向き状態で)搬送しながら洗浄するものである(特許文献3参照)。
【0006】
第四の形態の洗浄装置は、被洗浄物の搬送方向に沿ってそれぞれの回転軸が延びるように複数のロールブラシが(縦向きに)配設され、被洗浄物が、その長さ方向を前記回転軸に対して平行にして(縦向きで)前記ロールブラシ上に供給され、該ロールブラシの回転により、前記被洗浄物を、その長さ方向へと(縦向き状態で)搬送しながら洗浄するものである(特許文献4参照)。
【特許文献1】実公昭57−48399号公報
【特許文献2】実公昭63−41914号公報
【特許文献3】実公昭59−37038号公報
【特許文献4】実公平7−18317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来の洗浄装置において、前記第一及び第二の形態のものは、前記ロールブラシが、前記被洗浄物の搬送方向へ向けて回転するので、該被洗浄物を擦る作用に加えて、該洗浄物を前方へと良好に搬送する作用をも奏するのに対し、前記第三及び第四の形態のものは、前記ロールブラシの回転が、前記被洗浄物の搬送方向と交差する方向への回転となるので、前記ロールブラシによる前記被洗浄物の前方への搬送作用が十分には働かない。特に、前記被洗浄物を縦向きにして搬送する前記第四の形態のものの場合には、この問題が大きい。
【0008】
すなわち、前記第四の形態の洗浄装置を用いて洗浄を行う場合には、被洗浄物が良好な洗浄作用を受けながら円滑に前方へと搬送されるように、前記ロールブラシの前端部側を低く設定して洗浄するのであるが、例えば、前記被洗浄物として、長さや太さが異なる種々の形状の長芋を洗浄する場合、小さなものは前記ロールブラシ上で自身の軸線を中心として回転しながら比較的円滑に前方へと搬送されるのに対し、太くて長いものは、回転しにくく搬送されにくいので、特定の面に前記ロールブラシによる擦り作用が集中し過ぎて、洗い上がりが悪くなったり、商品としての品質を損ねてしまう等の問題があった。
【0009】
なお、前記特許文献3のものにおいては、その第1頁右欄第11〜15行に記載されているように、被洗浄物の葉の部分を挟持して搬送する搬送チェーンを設け、被洗浄物を強制的に搬送するようにしているが、この構成では、被洗浄物から既に葉が切り取られている場合や、元々葉を有しないものである場合には、被洗浄物の本体を傷付けることなく搬送することが困難である。
【0010】
本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされたもので、細長形状の被洗浄物を、洗浄ブラシの回転軸に沿う方向に縦向きにして搬送しながら洗浄する洗浄装置であって、前記被洗浄物の太さや長さにかかわらず均一な洗浄作用を奏することができる洗浄装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため、本発明に係る洗浄装置は、被洗浄物供給口から洗浄物取出口へ向けて延びる回転軸を有するとともに細長形状の被洗浄物を前記回転軸に沿って延びるように相互間に乗せて回転する第一の洗浄ブラシ及び第二の洗浄ブラシと、これらの洗浄ブラシ上の前記被洗浄物に回転接触して該被洗浄物に前記洗浄物取出口へ向かう方向への搬送作用を施す搬送ブラシと、前記洗浄ブラシ上の前記被洗浄物に洗浄液を接触せしめるための洗浄液供給手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0012】
前記洗浄装置において、被洗浄物は、前記被洗浄物供給口から前記洗浄ブラシ上に供給され、該洗浄ブラシの前記回転軸に沿って延びた状態で、該洗浄ブラシの回転によってその表面を擦られる。同時に、前記洗浄液供給手段により、前記洗浄ブラシ上の前記被洗浄物に洗浄液が接触せしめられ、前記被洗浄物の表面が洗浄される。前記搬送ブラシは、前記洗浄ブラシ上の前記被洗浄物に回転接触することにより、該被洗浄物に、前記洗浄物取出口に向かう方向への搬送作用を施す。これにより、前記被洗浄物が、長さや太さ等の形状の違いにかかわらず、前記洗浄ブラシ上を前記洗浄物取出口へ向けて円滑に搬送されるので、該洗浄ブラシによって均一な洗浄作用を受けることができ、均一な仕上がりが実現する。加えて、前記搬送ブラシは、前記被洗浄物への回転接触により、該被洗浄物を前記洗浄ブラシとは異なる方向にも擦るので、洗浄効果も一層向上する。
【0013】
本発明において、前記搬送ブラシは、前記洗浄ブラシの全長に応じた長さを有するベルトコンベア状の単一のものであってもよいし、前記洗浄ブラシの全長に応じて相互間に所定の間隔をおいて複数配設された円筒状のものであってもよい。
【0014】
また、前記洗浄液供給手段は、前記被洗浄物に対して洗浄液を圧力をかけて吹き付ける形式のものであってもよいし、単に、前記被洗浄物の上方から洗浄液を滴下させて洗い流す形式のものであってもよいし、あるいは、前記洗浄ブラシの下部が浸漬される水槽形式のものであってもよい。
【0015】
好適な実施の一形態として、前記搬送ブラシの回転速度が調整自在とされたものとすることもできる(請求項2)。このようにすれば、前記搬送ブラシの回転速度を調整することによって、前記被洗浄物の搬送速度を調整することができるので、該被洗浄物の形状、種類、あるいは、得るべき洗浄効果等に応じて洗浄時間を調整することができて、好適である。
【0016】
好適な実施の一形態として、前記搬送ブラシが上下位置調整自在とされたものとすることもできる(請求項3)。この場合、該搬送ブラシの位置を下げて前記洗浄ブラシに近づければ、前記搬送ブラシが前記被洗浄物に強く接触するので、該被洗浄物に施される搬送作用及び擦り作用が大きくなり、逆に、前記搬送ブラシの位置を上げて前記洗浄ブラシから遠ざければ、前記被洗浄物への前記搬送ブラシの接触が弱くなるので、前記被洗浄物に施される搬送作用及び擦り作用が小さくなる。よって、前記被洗浄物の搬送速度及び擦り強さを調整できて、好適である。
【0017】
好適な実施の一形態として、前記搬送ブラシの被洗浄物搬送方向に沿った前方に、前記被洗浄物に当接して該被洗浄物の搬送速度を制御する送り調整手段を備えたものとすることもできる(請求項4)。このようにすれば、前記被洗浄物の搬送速度を、前記送り調整手段によって更に調整することができて、好適である。また、該送り調整手段で前記被洗浄物の搬送速度が規制されると、該被洗浄物に対して前記搬送ブラシが、繰り返し強く回転接触することになるので、擦り作用の大小の調整に利用できる利点もある。
【0018】
好適な実施の一形態として、前記搬送ブラシと前記送り調整手段の組を、前記洗浄ブラシの前記回転軸に沿って複数備えたものとすることもできる(請求項5)。このようにすれば、得るべき洗浄効果に応じて前記洗浄ブラシの全長を長くし、且つ、前記搬送ブラシと前記送り調整手段の組のそれぞれを利用して、前記被洗浄物の搬送速度を調整したり、擦り作用の強弱の調整等を行うことにより、洗浄作用の多様な調整を行うことができるので、一層好適である。
【0019】
好適な実施の一形態として、前記送り調整手段が板状ブラシであり、前記被洗浄物の形状に応じて自由に上下動し得るように支持されるとともに、その下限位置が調整自在とされたものとすることもできる(請求項6)。この場合、前記送り調整ブラシの下限位置を調整することで、前記被洗浄物の太さに応じた送り調整が可能となり、好適である。
【0020】
好適な実施の一形態として、前記洗浄液供給手段が、前記被洗浄物に対して上方から扁平に広がるように洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルであり、該洗浄液噴射ノズルの噴口が、前記洗浄液噴射ノズルの軸線を中心として回動調整自在とされたものとすることもできる(請求項7)。このようにすれば、前記洗浄液噴射ノズルの前記噴口を、前記ノズル軸線を中心として回動調整することによって、前記被洗浄物に対する前記洗浄液の接触面積を、前記被洗浄物の大きさに応じて常に極大化せしめることができる。よって、個々の被洗浄物の全体に対して前記洗浄液を常に可及的に無駄なく吹き付けることができ、洗浄効率が向上して好適である。
【0021】
好適な実施の一形態として、前記洗浄液供給手段が、前記被洗浄物に対して上方から洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルであり、該洗浄液噴射ノズルの向きが、前記洗浄ブラシの前記回転軸と交差する方向へ揺動調整自在とされたものとすることもできる(請求項8)。このようにすれば、前記被洗浄物の形状や種類等に応じて、前記洗浄ブラシの幅方向のどの位置に前記洗浄液を集中的に噴射するかを自在に調整することができて、好適である。
【0022】
他の好適な実施の一形態として、前記第一の洗浄ブラシより前記第二の洗浄ブラシが位置高となるように配設されるとともに、これらの洗浄ブラシが共に前記被洗浄物を上方へと搬送する方向に回転せしめられ、前記洗浄液供給手段が洗浄液噴射ノズルであり、該洗浄液噴射ノズルの噴射圧と噴射方向とが、前記被洗浄物を前記第一の洗浄ブラシと前記第二の洗浄ブラシとの間に保持せしめ得る噴射圧と噴射方向とに設定されているものとすることもできる(請求項9)。
【0023】
この場合、前記被洗浄物は、前記第一及び第二の洗浄ブラシ上で、重力に起因する下向きの自然な転がり力を有しつつ、前記第一及び第二の洗浄ブラシによる上向きの搬送力を受けながら、該洗浄ブラシの回転により繰り返し外周面を擦られて洗浄される。前記洗浄液噴射ノズルから噴射される洗浄液は、前記被洗浄物の汚れをその噴射圧で剥離せしめたり、剥離された汚れを洗い流したりする作用に加えて、前記被洗浄物を、前記二本の洗浄ブラシの双方から最も効果的な擦り作用を受けやすい、該二本の洗浄ブラシ同士の間に保持せしめる作用を奏する。よって、前記被洗浄物の洗浄効果が一層向上して、好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明の好適な実施の一形態に係る洗浄装置の使用時の縦断側面図、図2は、図1のII−II矢視図、図3は、図1のIII−III矢視図、図4は、図1中の洗浄液噴射ノズルの洗浄液噴射形状を示す説明図、図5は、(a),(b)共に、被洗浄物の長さ方向に対する洗浄液の接触部の延び方向の例を示す平面図である。
【0026】
本実施の形態に係る洗浄装置1は、細長形状を有する被洗浄物2、例えば、長芋や大根等の農産物、中でも特に、長芋を連続的に洗浄するのに好適なものである。
【0027】
図1に示すように、前記洗浄装置1は、上部が開放されて前後方向F−Rに長く延びた箱体3を備えている。前記箱体3の一端部(後端部)3rには、前記被洗浄物2の供給口4を画成する投入シュート5が形成され、前記箱体3の他端部(前端部)3fには、洗浄済の物品(洗浄物)2aの取出口6と、該取出口6から斜め下向きに延びる洗浄物排出シュート7が形成されている。前記被洗浄物2は、その長さ方向Lを前記箱体3の前後方向F−Rへ向けて(縦向きの状態で)、前記被洗浄物供給口4から前記箱体3内に供給される。そして、その向きのままで前方Fへと搬送されながら、前記箱体3内で所定の洗浄作用、すなわち、洗浄ブラシ8(8a,8b,8c)による擦り作用及び洗浄液Wによる洗い流し作用を受けて、前記洗浄物取出口6から排出される。
【0028】
前記箱体3は、その四隅部に設けられた支持脚9によって高さ調整自在に支持されている。使用時には、前記被洗浄物2が前方Fへ向けて搬送され易いように、前記箱体3の前記前端部3f側が低くなるように傾斜せしめて使用する。図示してはいないが、前記箱体3の前後の高さ調整を可能とするための具体的構成としては、該箱体3に対する前記各支持脚9の取付位置を上下に調整自在とせしめたり、該各支持脚9自体を伸縮自在とせしめたりする等、適宜の手段を採用することができる。前記各支持脚9の下端には、前記洗浄装置1の移動時の便宜のために、移動手段としてのキャスター10が取着されている。
【0029】
前記箱体3の上方には、洗浄液供給配管11が前後方向F−Rに延びるように支持されていて、該洗浄液供給配管11には、所定間隔をおいて、洗浄液供給手段としての洗浄液噴射ノズル12が下向きに取着されている。前記洗浄液供給配管11は、図示しないホースを介して水道栓に接続したり、あるいは、同じくホースを介して、図示しない洗浄液タンク内の洗浄液を圧送するポンプの吐出口に接続したりする。図示してはいないが、前記洗浄液供給配管11の上から前記箱体3を覆うシートを設ければ、洗浄液Wの飛び散りが防止されて、好適である。
【0030】
図1及び図2に示すように、前記箱体3内には、前記洗浄ブラシ8として、第一乃至第三の細長い回転ブラシ8a,8b,8cが配設されている。該各洗浄ブラシ8a,8b,8cの回転軸13a,13b,13cは、前記被洗浄物供給口4側から前記洗浄物取出口6側へ向けて前後方向F−Rに延びている。図1に示すように、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cの前記各回転軸13a,13b,13cの前後両端部は、それぞれ、前記箱体3の前壁14及び後壁15のそれぞれに回転自在に支持されている。前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cの前後長さは、前記被洗浄物2の種類や、得るべき洗浄効果等に応じて、適宜に設定することができるが、長芋洗浄用としては、例えば2m等、甘藷や人参用等の洗浄装置の場合より長くするのが望ましい。
【0031】
図2に示すように、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cは、前記各回転軸13a,13b,13cを互いに平行にして、且つ、その毛先同士が僅かな間隔をおいて隣接するようにして、配設されている。前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cとしては、前記各回転軸13a,13b,13cと同心の円筒状の芯材16の外周面に、合成樹脂製等の多数の毛17を放射状に植設してなる、それ自体公知のものを採用することができる。また、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cのより具体的な形態として、刷毛部外径が長さ方向にわたって同一径のもののほか、大径刷毛部と小径刷毛部を長さ方向に沿って交互に有する形式のものを用いることもできる。後者の場合には、隣接するブラシ同士の間で、大径刷毛部と小径刷毛部とが噛み合うように配設する。
【0032】
本実施の形態では、図2に示すように、前記第一の洗浄ブラシ8aを真中にして、その右隣の上方位置に前記第二の洗浄ブラシ8bを配設し、前記第一の洗浄ブラシ8aの左真横に、前記第三の洗浄ブラシ8cを配設している。図1に示すように、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cは、回転速度を調整自在な電動式の単一の洗浄ブラシモータ18を原動機として、伝動手段としてのスプロケット19,20,21,22及びチェーン23,24を介して、図2で見て右回り方向へと一斉に回転駆動される。これにより、前後方向F−Rに延びる縦向きの状態で前記洗浄ブラシ8上に供給された前記被洗浄物2は、位置高の前記第二の洗浄ブラシ8b側へと寄せられ、重力に起因する下向きの自然な転がり力を有しつつ、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cの回転により繰り返し外周面を擦られて洗浄される。前記被洗浄物2は、前記洗浄ブラシ8の回転により、該洗浄ブラシ8上において、長さ方向Lに延びる自身の前後軸線を中心として自然に回転するので、表面の全体が均一に擦られることになる。
【0033】
前記洗浄ブラシモータ18の回転速度、すなわち、前記洗浄ブラシ8の回転速度は、図2に示すように、前記箱体3の外側に配設されたコントロールボックス25の洗浄調速つまみ26を回動操作することで、適宜に調整することができる。
【0034】
なお、前記被洗浄物2は、前記洗浄ブラシ8の回転により、必然的に位置高の前記第二の洗浄ブラシ8b側へと寄せられるので、前記各洗浄ブラシ8a,8b,8cの内、前記第一及び第二の洗浄ブラシ8a,8bが、最も主要な擦り作用を奏するものと考えられる。したがって、前記第三の洗浄ブラシ8cを省略して、コスト低減を図ることもできる。
【0035】
図2に示すように、前記第二の洗浄ブラシ8bの上側には、その前後方向F−Rに沿って、障壁としてのブラシカバー27が立設されている。このため、前記被洗浄物2が前記第二の洗浄ブラシ8bを乗り越えてしまうようなことはない。詳細に図示してはいないが、前記ブラシカバー27は、前記第二の洗浄ブラシ8bの刷毛部が適合通過する間隙を有する櫛歯状のものであってもよいし、また、そのような櫛歯を有さず、前記第二の洗浄ブラシ8bの前記刷毛部の上部に近接して前記第二の洗浄ブラシ8bの長さ方向Lに沿って連続的に延びる下縁を有する平板状のものであってもよい。
【0036】
図1に示すように、前記洗浄ブラシ8の上方には、該洗浄ブラシ8の長さ方向Lに沿って所定の間隔をおいて、搬送ブラシ28が複数配設されている。該各搬送ブラシ28は、前記洗浄ブラシ8上の前記被洗浄物2に回転接触して、該被洗浄物2に対して、前記洗浄物取出口6へ向けての搬送作用を施す。
【0037】
図2に示すように、前記各搬送ブラシ28の回転軸29は、前記洗浄ブラシ8a,8b,8cの前記回転軸13a,13b,13cに対して直角な方向に水平に延びていて、その左右の両端部を、前記箱体3の左右の側壁31,32上にそれぞれ立設されたブラケット33,34に回転自在に支持されている。該各ブラケット33,34には、前記各搬送ブラシ28の前記回転軸29を受け入れるために、上下方向に延びる長孔35が形成されている。このため、前記各搬送ブラシ28は、前記長孔35に沿って上下位置調整自在とされている。
【0038】
本実施の形態では、前記各搬送ブラシ28は、前記回転軸29に同心に固着された円筒状の芯材36と、該芯材36の外周面に放射状に植設された、合成樹脂製等の多数の毛37と、を有している。該多数の毛37の材質や剛柔の程度は、前記被洗浄物2の表面を傷付けることのない範囲で、得るべき搬送作用や耐久性等を勘案して、適宜に選定することができる。図2に示すように、前記各搬送ブラシ28は、前記第一の洗浄ブラシ8aと前記第二の洗浄ブラシ8bとに高低差がつけられていることに対応して、前記第一及び第三の洗浄ブラシ8a,8cの上方に位置する大径刷毛部38と、前記第二の洗浄ブラシ8bの上方に位置する小径刷毛部39と、を備えたものとされている。
【0039】
前記各搬送ブラシ28は、回転速度を調整自在な電動式の単一の搬送ブラシモータ40を原動機として、伝動手段としてのスプロケット41,42,43及びチェーン44,45を介して、図1で見て右回り方向へと一斉に回転駆動される。そして、前記各搬送ブラシ28の前記刷毛部38,39は、前記洗浄ブラシ8上の前記被洗浄物2に回転接触し、該被洗浄物2をその長さ方向Lに沿って前方Fへ搬送せしめるように作用する。このため、前記被洗浄物2が前記洗浄ブラシ8上に滞ってしまうことがなく、前記被洗浄物2の形状や大きさが異なる場合でも、それぞれ均一な洗浄効果が得られる。同時に、前記各搬送ブラシ28は、前記被洗浄物2の表面をその長さ方向Lに沿って擦る作用を奏する。したがって、前記各搬送ブラシ28は、前記洗浄ブラシ8とは異なる方向から前記被洗浄物2に回転接触するので、該被洗浄物2の汚れ落とし効果が増大する利点もある。
【0040】
前記搬送ブラシモータ40の回転速度、すなわち、前記搬送ブラシ28の回転速度は、図2に示すように、前記箱体3の外側に配設された前記コントロールボックス25の搬送調速つまみ46を回動操作することで、適宜に調整することができる。これにより、前記被洗浄物2の形状、種類、あるいは、得るべき洗浄効果等に応じて、前記洗浄ブラシ8上での前記被洗浄物2の滞留時間(洗浄時間)を適宜に調整することができる。
【0041】
また、前記各搬送ブラシ28は、上下位置調整自在とされているので、これによっても前記被洗浄物2の搬送速度及び擦り強さを適宜に調整することができる。すなわち、前記搬送ブラシ28の位置を下げて前記洗浄ブラシ8に近づければ、前記搬送ブラシ28が前記被洗浄物2に強く接触することになるので、該被洗浄物2に施される搬送作用及び擦り作用が大きくなり、逆に、前記搬送ブラシ28の位置を上げて前記洗浄ブラシ8から遠ざければ、前記被洗浄物2への前記搬送ブラシ28の接触が弱くなるので、前記被洗浄物2に施される搬送作用及び擦り作用が小さくなる。
【0042】
なお、図示してはいないが、前記搬送ブラシ28及び該搬送ブラシ28の駆動機構を単一のフレーム上に配設し、該単一のフレームの全体を前記箱体3に対して上下動自在に取り付けるように構成すれば、前記搬送ブラシ28の上下位置調整をより簡単に行うことができて、好適である。
【0043】
図1に示すように、前記各搬送ブラシ28の被洗浄物搬送方向Fに沿った前方には、該各搬送ブラシ28に隣接せしめて、適宜の構成の送り調整手段47が配設されている。該各送り調整手段47は、前記搬送ブラシ28で前方Fへと送られる前記被洗浄物2に当接して、該被洗浄物2の搬送速度を制御する。本実施の形態では、前記搬送ブラシ28が複数配設されていることから、該搬送ブラシ28と前記送り調整手段47の組を、前記洗浄ブラシ8の前記回転軸13a,13b,13cに沿って複数備えている。
【0044】
本実施の形態では、前記各送り調整手段として、平板状の基板48と、該基板48の下面に下向きに植設された、合成樹脂製等の多数の毛49と、を有する板状ブラシ47を採用している。前記各送り調整ブラシ47は、その毛先が前記被洗浄物2に相対的に接触することにより、前記各搬送ブラシ28による前記被洗浄物2の前方Fへの搬送を、適宜の強さで抑制する。前記の如く、前記被洗浄物2の搬送速度の調整は、前記搬送ブラシ28の回転速度の調整や、該搬送ブラシ28の上下位置調整によっても行うことができるのであるが、前記送り調整ブラシ47を併用すれば、前記被洗浄物2の搬送速度の制御を多様な方法で、より精緻に行うことが可能となる利点がある。また、前記各送り調整ブラシ47で前記被洗浄物2の搬送速度が規制されると、該被洗浄物2に対して前記各搬送ブラシ28が時間的に長めに、且つ、より強く回転接触することになるので、擦り作用の大小の調整に利用できる利点もある。
【0045】
前記各送り調整ブラシ47は、前記被洗浄物2の形状に応じて自由に上下動し得るように前記箱体3上に支持され、その下限位置が調整自在とされている。具体的には、図3に示すように、前記各送り調整ブラシ47は、前記基板48が前記箱体3の左右幅方向に延びるように配設され、前記基板48の一端部(右端部)48a側が上下揺動自在となるように、前記基板48の他端部(左端部)48b側を、前記箱体3の前後方向F−Rに延びる回動軸線Xを有する蝶番50で、前記箱体3の前記左側壁31の上端面に取着されている。前記基板48の前記左端部48b側には、下限位置調整手段としてのノブ付きねじ棒51が上下に貫通せしめて配設され、該ノブ付きねじ棒51は、前記基板48に固着されたナット52に螺合している。前記ノブ付きねじ棒51の下端部51aは、前記送り調整ブラシ47の自重によって、前記箱体3の前記左側壁31に固着されたストッパ53に当接している。
【0046】
前記構成において、前記ノブ付きねじ棒51を回動操作すると、該ねじ棒51が上下動するので、前記基板48もまた、前記回動軸線Xを中心として上下に揺動する。これにより、前記各送り調整ブラシ47の下限位置を調整することができる。
【0047】
前記各送り調整ブラシ47の下限位置の調整は、前記被洗浄物2の太さに応じて適宜に行えばよい。すなわち、前記各送り調整ブラシ47の下限位置を低めに調整すれば、太い被洗浄物に対しては勿論のこと、細い被洗浄物にも送り抑制作用が及ぶことになるが、逆に、前記各送り調整ブラシ47の下限位置を高めに調整すれば、細い被洗浄物には送り抑制作用は及ばず、太い被洗浄物に対してのみ、送り抑制作用を及ばしめることができる。一般に、前記被洗浄物2が太ければ太いほどその要洗浄表面積が大きくなるので、前記洗浄ブラシ8の回転による擦り時間(洗浄ブラシ8上での滞留時間)を長めにするのが望ましいと考えられる。このため、前記洗浄装置1の使用者(作業者)は、様々な太さを有する長芋を一緒に洗浄する場合に、どの太さの長芋もほぼ均一な洗浄仕上がりが得られるように、前記各送り調整ブラシ47の下限位置を適宜調整すればよい。
【0048】
前記各送り調整ブラシ47は、自重と擦過抵抗で前記被洗浄物2の搬送速度を抑制するものであり、前記被洗浄物2の前方Fへの移動を停止せしめるものではない。前記被洗浄物2は、前記洗浄ブラシ8の前端部側が低くなるように傾斜していること、及び、前記搬送ブラシ28による強制搬送作用が施されること、により、自身の外表面で前記各送り調整ブラシ47を上方へと押し上げ揺動せしめて、該各送り調整ブラシ47部を通過して前方Fへと進行する。
【0049】
なお、他の実施の形態として、前記各送り調整ブラシ47は、前記箱体3の前記左右の側壁31,32にそれぞれ立設された図示しないガイドに沿って、全体が水平状態のままで上下動可能なように構成することもできる。
【0050】
次に、前記各洗浄液噴射ノズル12について説明する。
【0051】
図1に示すように、前記各洗浄液噴射ノズル12は、前記各搬送ブラシ28及び前記各送り調整ブラシ47を避ける位置に、前記洗浄ブラシ8の長さ方向Lに沿って間隔をおいて配設されている。前記各洗浄液噴射ノズル12は、前記洗浄ブラシ8上の前記被洗浄物2に向けて、その上方から洗浄液Wを高圧(例えば、2〜4MPa)で噴射するものであり、水圧による前記被洗浄物2の表面の泥の強制剥離作用と、剥離された泥の洗い流し作用と、の双方を有するものとされている。
【0052】
前記各洗浄液噴射ノズル12から噴射された洗浄液Wは、図1及び図2に示すように、前記箱体3の底板3aに形成されたV字状の洗浄液排出溝3bに沿って自然流下し、前記箱体3の前記前端部3f側に形成された排液口3cから外部に排出される。なお、排出された洗浄液は、適宜のフィルターで濾過した後に、前記洗浄液供給配管11へと戻し、洗浄液として再利用することもできる。
【0053】
前記各洗浄液噴射ノズル12の向き(噴射方向)は、図2に示すように、可屈部55により、前記洗浄ブラシ8の前記回転軸13a,13b,13cと交差する方向へ揺動調整自在とされている。このため、前記被洗浄物2の形状や種類等に応じて、前記洗浄ブラシ8の幅方向のどの位置に前記洗浄液Wを集中的に噴射するかを自在に調整することができて、好適である。
【0054】
前記各洗浄液噴射ノズル12の洗浄液噴射方向は、前記可屈部55を利用して、例えば、その噴射圧で前記被洗浄物2を、前記第一の洗浄ブラシ8aと前記第二の洗浄ブラシ8bとの間に保持せしめる作用を奏するように、前記第一の洗浄ブラシ8aと前記第二の洗浄ブラシ8bとの間に向けて設定するのが望ましい。このようにすれば、前記被洗浄物2が、前記洗浄ブラシ8a,8b,8cの内、最も効果的な擦り作用を奏する、前記第一及び第二の洗浄ブラシ8a,8b同士の間に保持され易いので、前記被洗浄物2の洗浄効果が一層向上して、好適である。
【0055】
また、図4に示すように、前記各洗浄液噴射ノズル12は、洗浄液Wを扁平に広がるように、例えば30度等の広角に噴射(フラットファンジェット)する噴口56を備え、該噴口56が、前記洗浄液噴射ノズル12の軸線Yを中心として回動調整自在とされている。このため、前記ノズル軸線Yを中心として前記噴口56を回動調整することにより、噴射される洗浄液Wの扁平広がり部57の延び方向Zを、前記ノズル軸線Yを中心として自在に調整することができる。よって、前記被洗浄物2に対する前記洗浄液Wの接触面積を、前記被洗浄物2の大きさに応じて常に極大化せしめることができる。
【0056】
例えば、図5(a)に示すように、前記被洗浄物2の径が細い場合には、上から見た場合の前記被洗浄物2の長さ方向Lに対する前記洗浄液Wの前記扁平広がり部57の延び方向Zの角度Θが小さくなるように、前記ノズル軸線Yの回りでの前記噴口56の角度位置を設定することで、前記被洗浄物2への前記洗浄液Wの接触面積を極大にすることができる。一方、図5(b)に示すように、前記被洗浄物2の径が太い場合には、上から見た場合の前記被洗浄物2の長さ方向Lに対する前記洗浄液Wの前記扁平広がり部57の延び方向Zの角度Θが大きくなるように、前記ノズル軸線Yの回りでの前記噴口56の角度位置を設定することで、前記被洗浄物2への前記洗浄液Wの接触面積を極大にすることができる。このように、前記被洗浄物2への前記洗浄液Wの接触面積が極大となるように、前記被洗浄物2の太さに応じて、前記ノズル軸線Yの回りでの前記噴口56の角度位置を調整することで、前記被洗浄物2に対して洗浄液Wを常に無駄なく吹き付けることができ、洗浄効率が向上する。
【0057】
なお、洗浄液供給手段の他の形態として、前記洗浄液噴射ノズル12に代えて、前記被洗浄物2の上方から洗浄液Wを滴下させて単に掛け流す形式のものや、あるいは、前記洗浄ブラシ8の下部が浸漬される水槽形式のものを採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の好適な実施の一形態に係る洗浄装置の使用時の縦断側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1中の洗浄液噴射ノズルの洗浄液噴射形状を示す説明図である。
【図5】(a),(b)共に、被洗浄物の長さ方向に対する洗浄液の接触部の延び方向の例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0059】
2 被洗浄物
4 被洗浄物供給口
6 洗浄物取出口
8a 第一の洗浄ブラシ
8b 第二の洗浄ブラシ
12 洗浄液供給手段(洗浄液噴射ノズル)
13a,13b 洗浄ブラシの回転軸
28 搬送ブラシ
47 送り調整手段(板状ブラシ)
56 洗浄液噴射ノズルの噴口
F 被洗浄物搬送方向(前方)
W 洗浄液
Y ノズル軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄物供給口(4)から洗浄物取出口(6)へ向けて延びる回転軸(13a,13b)を有するとともに細長形状の被洗浄物(2)を前記回転軸(13a,13b)に沿って延びるように相互間に乗せて回転する第一の洗浄ブラシ(8a)及び第二の洗浄ブラシ(8b)と、これらの洗浄ブラシ(8a,8b)上の前記被洗浄物(2)に回転接触して該被洗浄物(2)に前記洗浄物取出口(6)へ向かう方向への搬送作用を施す搬送ブラシ(28)と、前記洗浄ブラシ(8a,8b)上の前記被洗浄物(2)に洗浄液(W)を接触せしめるための洗浄液供給手段(12)と、を備えている、洗浄装置。
【請求項2】
前記搬送ブラシ(28)の回転速度が調整自在とされている、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記搬送ブラシ(28)が上下位置調整自在とされている、請求項1又は2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記搬送ブラシ(28)の被洗浄物搬送方向(F)に沿った前方に、前記被洗浄物(2)に当接して該被洗浄物(2)の搬送速度を制御する送り調整手段(47)を備えている、請求項1,2又は3に記載の洗浄装置。
【請求項5】
前記搬送ブラシ(28)と前記送り調整手段(47)の組を、前記洗浄ブラシ(8a,8b)の前記回転軸(13a,13b)に沿って複数備えている、請求項4に記載の洗浄装置。
【請求項6】
前記送り調整手段が板状ブラシ(47)であり、前記被洗浄物(2)の形状に応じて自由に上下動し得るように支持されるとともに、その下限位置が調整自在とされている、請求項4又は5に記載の洗浄装置。
【請求項7】
前記洗浄液供給手段が、前記被洗浄物(2)に対して上方から扁平に広がるように洗浄液(W)を噴射する洗浄液噴射ノズル(12)であり、該洗浄液噴射ノズル(12)の噴口(56)が、前記洗浄液噴射ノズル(12)の軸線(Y)を中心として回動調整自在とされている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項8】
前記洗浄液供給手段が、前記被洗浄物(2)に対して上方から洗浄液(W)を噴射する洗浄液噴射ノズル(12)であり、該洗浄液噴射ノズル(12)の向きが、前記洗浄ブラシ(8a.8b)の前記回転軸(13a,13b)と交差する方向へ揺動調整自在とされている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項9】
前記第一の洗浄ブラシ(8a)より前記第二の洗浄ブラシ(8b)が位置高となるように配設されるとともに、これらの洗浄ブラシ(8a,8b)が共に前記被洗浄物(2)を上方へと搬送する方向に回転せしめられ、前記洗浄液供給手段が洗浄液噴射ノズル(12)であり、該洗浄液噴射ノズル(12)の噴射圧と噴射方向とが、前記被洗浄物(2)を前記第一の洗浄ブラシ(8a)と前記第二の洗浄ブラシ(8b)との間に保持せしめ得る噴射圧と噴射方向とに設定されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−159120(P2006−159120A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−356163(P2004−356163)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(000141990)株式会社共立 (110)
【Fターム(参考)】