説明

流動性生体物質の遠心分離および処理のための使い捨て型容器

流動性生体物質の遠心分離および処理のための使い捨て型容器(1)であって、前記容器(1)は開いた上端と閉じた下端(16)とを設けられ、前記開いた上端は、(a)流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りを制御するために外部環境に操作的に接続できる第一カニューレ(4)により貫通されている第一開口(3)と、(b)中空針(9)を通し流動性生体物質を前記容器(1)に対して出し入れするために、前記中空針(9)で接続できる第二のカニューレ(8)により貫通されている第二開口(7)と、(c)第三カニューレ(12)を通し流動性生体物質を前記容器(1)に対して出し入れするために、シリンジの一端を受容しそれに適合することができるアタッチメントに操作的に接続している第三カニューレ(12)により貫通されている第三開口(11)と、を有する蓋(2)を具えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流動性生体物質を遠心分離機にかけ扱うための使い捨て型容器に関するものである。
【0002】
特に、本発明は血液を遠心分離機にかけ扱うための滅菌の使い捨て型容器に関するものである。
【背景技術】
【0003】
近年、様々な治療の実施に有効な自家組織の生成品を得るための様々な技術が広まってきているが、前記技術はたいてい、膨大な時間と、特に熟練したオペレータと、特によく装備された研究室とを必要とするような非常に複雑な操作を無菌環境で必要とするという欠点を有している。
【0004】
前記技術の1つの例がPCT出願WO01/043787に記載されている。この方法は、傷の治癒を加速するための自家組織の血小板ゲルの生成を含み、以下のステップを具える。
−第一滅菌シリンジ(syringe)を用いて患者から40〜50mlの静脈血を採血すること。
−前記血液を、前記第一シリンジから第一滅菌試験管に移すこと。
−前記第一試験管を180gで20分間遠心分離機にかけ、2つの相、すなわち、1つは赤血球と白血球とによって形成された濃い底の相で、もう1つは多血小板血漿によって形成された薄い上の相を得ること。
−第二滅菌シリンジを用いて薄い上の相を採取すること。
−前記薄い上の相を第二の滅菌試験管に移すこと。
−前記第二試験管を580gで20分間遠心分離機にかけ、血小板の沈殿物と、少血小板血漿から形成される上澄み液とを得ること。
−第三滅菌シリンジを用いて前記上澄み液を採取すること。
−約6mlの濃縮血小板を得るのに十分な前記上澄み液の一部に前記沈殿物を懸濁すること。
−第四滅菌シリンジを用いて前記濃縮血小板を採取し、それを、カルシウム塩とバトロキソビンとの水溶液を含んでいる滅菌ペトリ皿に移すこと。
−そのペトリ皿を30秒間軽く振動すること。
−こうして形成された血小板ゲルを採取すること。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述した欠点を克服できるような使い捨て型容器を提供することにある。
【0006】
特に、本発明は、滅菌カバーを欠いたいかなる環境においても無菌状態での操作を可能にするとともに、既知の構成要素を単純かつ低価格な方法で組み立てることによって得られる使い捨て型容器を提供することを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的は、流動性生体物質の遠心分離および処理のための使い捨て型容器によって達成され、前記容器は開いた上端と閉じた下端とを設けられ、前記開いた上端は以下を有する蓋を具えていることを特徴とする。
a)流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りを制御するために外部環境に操作的に(operationally)接続できる第一カニューレにより貫通されている第一開口。
b)中空針を通し流動性生体物質を前記容器に対し出し入れするために、前記中空針で接続できる第二カニューレにより貫通されている第二開口。
c)第三カニューレを通し流動性生体物質を前記容器に対し出し入れするために、シリンジ(syringe)の一端を受容しそれを適合することができるアタッチメントに操作的に接続している第三カニューレにより貫通されている第三開口。
d)前記第一カニューレの上端は、流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りの前記制御を実施するための取り外し可能な栓(stopper)を具えている。
【0008】
前記上端と前記栓との双方は、前記第一カニューレの前記上端と前記栓とをねじ締めしたりはずしたりできるようにねじ山がついていることが望ましい。
【0009】
別の実施形態において、前記第一カニューレを通し流動性生体物質を前記容器に対して出し入れするために、前記第一カニューレの上端はシリンジの一端を受容しそれに適合するように形成されている。
【0010】
さらに別の実施形態において、前記第一カニューレは、流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りの前記制御を実施するための栓(tap)を具えている。
【0011】
さらに別の実施形態において、流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りの前記制御は、適切なバルブ手段によって得られる。
【0012】
より良い好適実施形態において、前記第一カニューレは、例えば、前記容器へ入ってくる空気の滅菌性を確かめるフィルタリング手段のような手段に操作的に接続されている。
【0013】
前記第二カニューレは突き刺し可能な膜を通して前記中空針によって接続できると都合が良い。前記突き刺し可能な膜がエラストマー高分子物質からなることが望ましい。
【0014】
好適実施形態において、前記中空針はシリンジの一端を受容しそれに適合できるコネクタを具えている。前記シリンジの前記一端がエラストマー高分子物質の突き刺し可能な膜をも具えていることがさらに好ましい。より好ましくは、前記シリンジの前記一端がエラストマー高分子物質の突き刺し可能な膜を有するアダプタを具えていることである。
【0015】
典型的には、できればエラストマー材からなるやわらかく突き刺し可能な管状のさやで覆われており、できれば金属製の硬いまっすぐな導管を前記コネクタは、中心に具えている。
【0016】
使用中に、前記アダプタを具えている前記シリンジは前記容器に挿入され、前記硬いまっすぐな導管はアダプタの膜と管状のさやとの両方に穴を開け、こうして、シリンジと中空針との間の流動性接続を形成する。
【0017】
前記アダプタと前記コネクタとの典型例はNumbrecht(ドイツ)のSarstedt AG&CO社製のMonovette(登録商標)器具において使用されているものである。
【0018】
一実施形態において、前記第三カニューレに操作的に接続されたアタッチメントは、前記中空針との接続において上述されたコネクタと同一の構造上の特徴を有している。
【0019】
前記第一カニューレと、第二カニューレおよび第三カニューレは、シリンジが無菌状態で、流動性生体物質を前記容器に対して出し入れするように形成された器具を備えても良い。
【0020】
利便性を考慮すると、前記第二カニューレと第三カニューレとに設けられている器具はお互いに同一の方法、あるいは異なる方法で形成されてもよい。
【0021】
前記中空針の長さは前記容器の高さと同じかそれより短いことが望ましい。
【0022】
好適実施形態においては、第三カニューレの長さは前記容器の高さと少なくとも同じである。
【0023】
典型的には、本発明に係る容器の形状は実質的に円筒形である。
【0024】
前記容器の前記下端の形状は実質的に先細りであることが有利であり、例えば、円錐形や、截頭円錐形や、半球形状である。
【0025】
好適実施形態において本発明に係る使い捨て型容器は、例えば試験管立てのような支えを必要とすることなく立位の状態を保てるような基部を具えている。前記下端の周りに拡がり、前記容器の実質的に円形の壁面を延長することで、前記基部が形成されていると都合が良い。
【0026】
典型的には、本発明に係る容器の前記蓋は取り外し可能である。その蓋は、本発明に係る容器の上端の上にねじ止めされていることがより好ましい。
【0027】
本発明に係る容器は目盛つきであると有利である。
【0028】
本発明は、以下に続く詳細な説明と、単に例として用いられておりいかなる方法をも制限するものとして意図されていない添付図面とを用いて、より完全に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(実施例1)
図1と図2とに示されるように、第一実施例において本発明の容器(1)は円筒形で目盛がついている。さらにそれは、3つの穴(3,7,11)があいている取り外し可能な蓋(2)を具えている。
【0030】
第一の穴(3)はシリンジ(18)の一端(19)及びあるいは、シリンジ(18)の一端(19)に嵌合するアダプタ(23)を受容しそれに適合することができるシート(5)に操作的に接続されている第一カニューレ(4)を収容する。栓(6)は前記シート(5)と前記第一のカニューレ(4)との間に配置されている。さらに、シート(5)は取り外し可能な蓋(20)を具えている。
【0031】
第二の穴(7)は、突き刺し可能な膜(10)によって外部から隔てられている第二カニューレ(8)を収容している。中空針(9)は前記膜(10)に穴を開けることができ、前記カニューレ(8)を通り容器(1)の内部に貫通することができる。さらに、前記中空針(9)の上端は、エラストマー材でできているやわらかく突き刺し可能な管状のさや(図示していない)で覆われている硬いまっすぐな導管(14)を中心に有するコネクタ(21)を具えている。中空針(9)は、本発明の容器の底まで下がることができるような長さを有している。しかしながら、突き刺し可能な膜(10)及びあるいは第二カニューレの内壁との摩擦はその針をいかなる中間の位置にも保つことを可能にする。この特徴の有用性はさらに以下で説明されている。
【0032】
第三の穴(11)は第三カニューレ(12)を収容している。第三カニューレ(12)の上端は、エラストマー材でできているやわらかく突き刺し可能な管状のさや(図示していない)で覆われている硬いまっすぐな導管(14)を中心に有するアタッチメント(22)を具えている。
【0033】
この実施例において、アタッチメント(22)はコネクタ(21)と同じ構造を有している。
【0034】
次に、第三カニューレ(12)の底部は容器(1)の底部まで伸びている。容器(1)の下端(16)は截頭円錐形の形状である。
【0035】
容器(1)は、前記容器(1)の下端(16)の周囲に拡がり、容器(1)の円形の壁面の延長部(15)によって形成される実質的に円形の基部を設けられている。
【0036】
(実施例2)
図4は、本発明の滅菌の使い捨て型容器(1)の第二実施例である。
【0037】
第二実施例は、容器(1)の円形壁面の延長部(15)を有していないという点において、図1と図2とに示してあるそれと異なる。
【0038】
さらに、第一カニューレ(4)の上端部(24)がシリンジ(18)の一端(19)を受容しそれに適合できるということは想定されていない。
【0039】
栓(6)を前記上端部(24)と前記第一カニューレ(4)との間に配置するということもまた想定されていない。
【0040】
この第二実施例において、流動性生体物質の前記容器に対する出し入れに伴う、空気の出入りの制御は、前記第一カニューレ(4)の上端と共に結合していている取り外し可能な栓(25)によって得られる。前記上端部(24)と前記栓(25)との双方は、前記上端部(24)と前記栓(25)とをねじ締めしたりはずしたりできるようにねじ山がついている。
【0041】
この第二実施例において、患者から採血された静脈血は第二カニューレ(8)を通してその容器(1)に移される。この目的のために、静脈が患者から採血されたときに用いた滅菌シリンジ(18)の針は、前記突き刺し可能な膜を貫いて、前記第二カニューレ(8)に挿入される。
【0042】
一例として、図1〜2の滅菌の使い捨て型容器を用いるPCT出願WO01/042787の方法の実施は説明されるだろう。
【0043】
針を有する第一滅菌シリンジを用いて、40〜50mlの静脈血が患者から採血される。
【0044】
滅菌容器が与えられ、前記第一シリンジの針と、シート(5)を保護している取り外し可能な蓋(20)とを取り除いた後、前記第一シリンジ(18)の一端(19)はシート(5)に密封して挿入される。その代わりに、前記シート(5)は、前記第一シリンジ(18)の一端(19)に嵌合するアダプタ(23)に密着して嵌るように形成されても良い。それから、栓(6)は開かれ、前記第一シリンジのプランジャを下方向に押すと、静脈血は、前記第一カニューレを通して、無菌状態で、容器(1)の中に移される。
【0045】
全ての血液を前記第一シリンジから容器(1)に無菌状態で移した後、蓋(6)は閉じられる。容器(1)は遠心分離機(図示していない)の中におかれ、2つの相、すなわち、赤血球と白血球とによって形成された濃い底の相と多血小板血漿からなる薄い上の相を得るために、予め選ばれた速度で、所定の期間遠心分離機にかけられる。遠心分離が、180gで、20分間行われると有利である。
【0046】
滅菌のアダプタ(23)は第二滅菌シリンジの一端(19)に嵌合する。そのアダプタ(23)は突き刺し可能な膜(10’)を具えている。
【0047】
プランジャが下げられたアダプタ(23)を具えている第二シリンジ(18)は圧力を受けて、アタッチメント(22)に挿入される。前記圧力のために、アタッチメントの滅菌の硬いまっすぐな導管(13)は管状のさやの上端(図示していない)と滅菌アダプタ(23)の膜(10’)との両方に穴を開け、こうして第二シリンジ(18)と第三カニューレ(12)との間に滅菌の流体接続をもたらす。
【0048】
それから、前記プランジャは、前記容器(1)の底から、前記第三カニューレを通し、赤血球と白血球からなる前記の濃い底の相をゆっくりと引き上げるために上昇させられる。引き上げが完了すると、前記第二シリンジはアタッチメント(22)からはずされる。前記引き上げ操作の間、前記第三カニューレ(12)を通して引き抜かれた前記濃い相の体積を埋め合わせるための量の空気が前記第一カニューレ(4)を通して入ることを可能にするために、前記栓(6)は開かれている。
【0049】
容器(1)は、再び遠心分離機(図示していない)の中におかれ、2つの相、すなわち、血小板の沈殿物と、少血小板血漿から形成される上澄み液とを得るために、所定の速度で、所定の期間遠心分離機にかけられる。遠心分離が、580gで、20分間行われると有利である。
【0050】
それから、滅菌のアダプタ(23)は第三滅菌シリンジの一端(19)に嵌合する。そのアダプタ(23)は突き刺し可能な膜(10’)を具えている。
【0051】
プランジャが下げられたアダプタ(23)を具えている第三のシリンジ(18)は圧力を受けて、中空針を有するコネクタ(21)に挿入される。前記圧力のために、コネクタ(21)の滅菌の硬いまっすぐな導管(14)は管状のさやの上端(図示していない)と滅菌アダプタ(23)の膜(10’)とに穴を開け、こうして第三シリンジ(18)と中空針(9)との間に滅菌の流体接続をもたらす。
【0052】
中空針(9)は膜(10)を貫通して第二カニューレに挿入され、多血小板血漿からなる前記上澄み液の中に沈められ、こうして、第三シリンジ(18)と上澄み液との間に滅菌の流体接続をもたらす。
【0053】
最終的に、第三滅菌シリンジ(9)のプランジャをゆっくりと上昇させることで、後者は前記中空針(9)を通して容器(1)から引き上げられる。この操作の間、中空針(9)の下端は、血小板の沈殿物からなる材料と、少血小板血漿からなるある割合の上澄み液とを約6mlを目盛つき容器の底に残すように操作され位置決めされている。さらに、前記引き上げ操作の間、前記中空針(9)を通して引き抜かれた前記上澄み液の体積を埋め合わせるための量の空気が前記カニューレ(4)を通して入ることを可能にするために、前記栓(6)は開かれている。
【0054】
第四滅菌シリンジは自らのアダプタ(23)と、自らのコネクタ(21)を有する自らの中空針とを具えていると想定される。前記第四滅菌シリンジ(18)の中空針(9)は、前記突き刺し可能な膜(10)と前記第二のカニューレとを通して、適当な酵素と、有機無機のカルシウム塩との水溶液からなる既知の活性溶液を容器(1)に注入するために、前記容器(1)に挿入される。適当な酵素の典型例は、トロビンと、バトロキソビンと、フィブリンである。適当なカルシウム塩の典型例は、塩化物と、グルコン酸塩と、乳酸塩である。
【0055】
容器(1)は約30秒間ゆっくり攪拌される。
【0056】
PCT出願01/043787に記載の型で、傷の治癒を加速するために使用される自家組織の血小板ゲルはこうして形成される。
【0057】
こうして得られた自家組織の血小板ゲルは、蓋(2)のねじをはずして取り除いて容易に容器(1)から取り除かれる。
【0058】
容器(1)は、患者から採血された静脈血が移されたのと同一の容器(1)の中に、さらに移す操作を必要とせずに、自家組織の血小板ゲルを得るという利点を提供するということは留意されるであろう。このことは、無菌状態を維持するのを助けるとともに、オペレータの仕事を容易にするという大きい利点を提供する。
【0059】
本明細書は、PCT出願01/043787に記載の型の血小板ゲルの準備に関して特に記載されているが、本発明に係る滅菌の使い捨て型容器は、無菌状態で生体液を遠心分離にかけ、扱う様々な操作を含む多くの他の方法の実施に適しているということを当業者は認識するだろう。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、本発明による使い捨て型容器の第一実施例の図2の1−1で示された線に沿う縦断面図である。
【図2】図2は、図1に示す容器の蓋の底からの断面図である。
【図3】図3は、本発明により使用されうるシリンジである。
【図4】図4は、図1の容器の変形であり、同一の構成要素は同一の参照番号で示してある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開いた上端と閉じた下端(16)とを設けられた、流動性生体物質の遠心分離および処理のための使い捨て型容器(1)において、
前記開いた上端は蓋(2)を具え、前記蓋(2)は、
(a)前記容器に対する流動性生体物質の出し入れに伴う、空気の出入りを制御するために外部環境に操作的に接続できる第一カニューレ(4)により貫通されている第一開口(3)と、
(b)中空針(9)を通して前記容器(1)に対し流動性生体物質を出し入れするために、前記中空針(9)で接続できる第二のカニューレ(8)により貫通されている第二開口(7)と、
(c)第三カニューレ(12)を通して流動性生体物質を前記容器(1)に対し出し入れするために、シリンジ(18)の一端を受容しそれを適合することができるアタッチメントに操作的に接続している第三カニューレ(12)により貫通されている第三開口(11)と、
を有しており、
(d)前記第一カニューレ(4)の上端(5、24)は、前記容器に対する流動性生体物質の出し入れに伴う、空気の出入りの前記制御を行うための取り外し可能な栓(20、25)を設けられていることを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に係る容器(1)において、前記第一カニューレ(4)を通して流動性生体物質を前記容器(1)に対し出し入れするために、前記第一カニューレ(4)の前記上端(5)がシリンジ(18)の一端(19)あるいは、シリンジ(18)の一端(19)に嵌合するアダプタ(23)を受容しそれに適合するように形成されていることを特徴とする容器。
【請求項3】
請求項2に係る容器(1)において、栓(6)が前記上端(5)と前記第一カニューレ(4)との間に配置されていることを特徴とする容器。
【請求項4】
前項の請求項のいずれかに係る容器(1)において、前記第二カニューレ(8)が前記中空針(9)によって、突き刺し可能な膜(10)を通して接続できることを特徴とする容器。
【請求項5】
請求項4に係る容器(1)において、前記中空針(9)がシリンジ(18)の一端(19)を受容しそれに適合できるコネクタ(21)を具えていることを特徴とする容器。
【請求項6】
請求項5に係る容器(1)において、シリンジ(18)の前記一端(19)が、突き刺し可能な膜(10’)を有するアダプタ(23)を具えていることを特徴とする容器。
【請求項7】
請求項5に係る容器(1)において、前記コネクタ(21)が、やわらかく突き刺し可能なさやで覆われている硬いまっすぐな導管を中心に具えていることを特徴とする容器。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれかに係る容器(1)において、前記アタッチメント(22)が、やわらかくて突き刺し可能なさやで覆われている硬いまっすぐな導管(13)を中心に具えていることを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれかに係る容器(1)において、前記中空針(9)の長さが、前記容器(1)の高さ(H)と同じかそれより短いことを特徴とする容器。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれかに係る容器(1)において、前記第三カニューレ(12)の長さが、前記容器(1)の高さ(H)と少なくとも同じであることを特徴とする容器。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれかに係る容器(1)において、前記容器(1)の形状が、実質的に円筒型であることを特徴とする容器。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれかに係る容器(1)において、前記容器(1)の前記下端(16)の形状が実質的に先細りであることを特徴とする容器。
【請求項13】
請求項12に係る容器(1)において、前記容器(1)の前記下端(16)の形状が、円錐形であることを特徴とする容器。
【請求項14】
請求項12に係る容器(1)において、前記容器(1)の前記下端(16)の形状が、截頭円錐形であることを特徴とする容器。
【請求項15】
請求項12に係る容器(1)において、前記容器(1)の前記下端(16)の形状が、半球形状であることを特徴とする容器。
【請求項16】
前項の請求項12から15のいずれかに係る容器(1)において、前記容器(1)が、前記容器(1)の下端(16)の周りに拡がり、前記容器の円形の壁面からの延長部(15)によって形成される実質的に円形の基部を具えていることを特徴とする容器。
【請求項17】
請求項1から請求項16までのいずれかに係る容器(1)において、前記蓋(2)が取り外し可能であることを特徴とする容器。
【請求項18】
請求項1から請求項17までのいずれかに係る容器(1)において、前記蓋(2)が前記容器(1)の上端部にねじ止めできることを特徴とする容器。
【請求項19】
請求項1から請求項18までのいずれかに係る容器(1)において、目盛つきであることを特徴とする容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2007−508530(P2007−508530A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530136(P2006−530136)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【国際出願番号】PCT/EP2004/011349
【国際公開番号】WO2005/039773
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(592160973)アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニ (36)
【氏名又は名称原語表記】AZIENDE CHIMICHE RIUNITE ANGELINI FRANCESCO A.C.R.A.F.SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】