液体の形状を使用して基板の特性を求める方法及びシステム
本発明は、汚染物の存在、形状、間隔を開けた基板間の空間的関係などの、基板の特性を求めるための技術を提供する。この空間的関係は、第1及び第2の間隔を開けた基板間の距離と角度の向きを含む。この技術は、第2の基板上に、ある液体のボリュームであって、そのボリュームと関連するある面積を有する液体を形成することを含む。この液体のボリュームは、第1及び第2の基板間で圧縮されその面積の性状に変化を引き起こし、変化した性状を決める。変化した性状が検知され、第1及び第2の基板の特性は、この変化した性状の関数として求められる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にリソグラフィ・システムに関する。より詳細には、本発明はインプリンティング・モールドを使用してパターンが形成される基板とインプリンティング・モールドとの間の空間的関係を求めることに関する。
【背景技術】
【0002】
インプリンティング・リソグラフィは、50nmより小さなフィーチャサイズを有するパターンの製造において、有望な結果を示してきている。その結果、多くの従来技術のインプリンティング・リソグラフィ技術が提唱されてきた。Willson他による米国特許第6334960号明細書は、トランスファー層を有する基板を形成することを含む例示的なリソグラフィ・インプリンティング技術を開示している。このトランスファー層は重合可能な液体成分によって被覆される。モールドがこの重合可能な液体と機械的な接触を行う。このモールドはリリーフ構造(relief structure)を含み、重合可能な液体成分がこのリリーフ構造を満たす。重合可能な液体成分は次いで、それを固化し重合する状態に曝され、トランスファー層上にモールドの構造と相補的なリリーフ構造を含む凝固した高分子材料を形成する。モールドは次いで、凝固した高分子材料内にモールド内のリリーフ構造の複製品が形成されるように固体の高分子材料から分離される。このトランスファー層と凝固した高分子材料が、凝固した高分子材料に対して選択的にトランスファー層をエッチングする環境に曝され、トランスファー層内にリリーフの像を形成する。
【0003】
Chouによる米国特許第5772905号明細書は、少なくとも1つの突起するフィーチャを有するモールドが、基板上に設けられた薄いフィルム内に押し込まれる、基板上に被覆された薄いフィルムにパターンを作るリソグラフィ方法及び装置を開示する。モールド内の突起するフィーチャが薄いフィルム内に凹部を作る。モールドがフィルムから取り除かれる。この薄いフィルムは次いで、凹部の薄いフィルムを取り除き、下にある基板を露出するように処理される。その結果、モールド内のパターンが薄いフィルム内に置き換えられ、リソグラフィが完了する。この薄いフィルム内のパターンは、後続の処理で、基板内又は基板上に加えられた別の材料内に再生される。
【0004】
さらに別のインプリント・リソグラフィ技術がChou他によって、2002年6月のUltrafast and Direct Imprint of Nanostructures in Silicon、Nature、Col.417、ページ835〜837に開示されており、それはレーザ補助直接インプリンティング(laser assisted direct imprinting)(LADI)プロセスと呼ばれる。このプロセスでは、基板のある区域がその区域をレーザで加熱することによって流動性を有するように、例えば液化される。この区域が所望の粘性に達した後、その上にパターンを有するモールドがその区域と接触して配置される。流動性を有する区域は、パターンの形状に従い、次いで冷却され、パターンを基板内に固化させる。
【0005】
このようにしてパターンを形成するときの重要な問題は、基板上に記録すべきパターンを含むモールドと基板との間の距離と向きの制御を保つことである。そうでなければ、所望しないフィルム及びパターン異常が起きる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、モールドと、そのモールドがインプリンティング・リソグラフィ・プロセスを使用してその上にパターンを形成しようとする基板との間の空間的関係を正確に求めるニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、汚染物質の存在や形状のみならず、間隔を開けた基板間の空間的関係などの基板の特性を求める方法及びシステムを提供する。空間的関係は、第1と第2の間隔を開けた基板間の距離と角度の向きを含む。この方法は、第2の基板上に液体のボリュームを形成することを含み、そのボリュームと関連するある面積を有する液体のボリュームを形成することを含む。液体のこのボリュームは、第1と第2の基板間で圧縮され、その面積の性状に変化を引き起こし、変化した性状の意味を明らかにする。変化した性状が検知され、第1及び第2の基板の特性は、この変化した性状の関数として求められる。このシステムは、この方法の機能を実施するための特徴を含む。これらの及び他の実施形態は、以下でより十分に論述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態による検出システムを含む、リソグラフィ・システム10を示す。システム10は、インプリント・ヘッド12及びインプリント・ヘッド12に対向して配置される試料台14を含む。放射源16が、移動試料台14上に化学作用のある放射線を入射させるために、システム10に連結される。そのために、インプリント・ヘッド12がスルーウェイ18を有し、放射源16からの化学作用のある放射線を試料台14の区域22上に入射させるように、ミラー20がスルーウェイ18内に放射線を結合させる。区域22に対向して、CCDセンサ23と波形整形光学素子(wave shaping optics)24を含む検出システムが配置される。CCDセンサ23は、区域22からの画像を検知するように位置決めされる。検出システムは、CCDセンサ23とミラー20の間に配置される波形整形光学素子24を伴って構成される。プロセッサ25が、CCDセンサ23、インプリント・ヘッド12、試料台14、放射源16とデータ通信している。
【0009】
図1及び2の両方を参照すると、モールド28を有する第1の基板26が、インプリント・ヘッド12に結合されている。第1の基板26は、任意の既知の技術を使用してインプリント・ヘッド12に保持させることができる。この例では、インプリント・ヘッド12に結合され、第1の基板26に真空を加える真空チャック(図示せず)を使用して、第1の基板26がインプリント・ヘッド12によって保持される。これらに含めることができる例示的なチャッキング・システムが、「A Chucking System for Modulating Shapes of Substrates」という名称の、米国特許仮出願第10/293224号明細書に開示されており、これは参考として本明細書で援用する。モールド28は、平面又はその上にフィーチャを含む。この例では、モールド28は、複数の間隔を開けた凹部28aと突起部28bによって定められる複数のフィーチャを含む。この複数のフィーチャは、試料台14に連結されたウェハ30などの第2の基板内に転写されるべき、原型パターンを決める。インプリント・ヘッド12がZ軸に沿って移動することによって、モールド28とウェハ30の間の距離「d」を変更する。試料台14は、Y軸は図1が示されている用紙の中への方向であるとの理解のもと、ウェハ30をX、Y軸に沿って移動させるようになっている。この構成によって、モールド28上のフィーチャを、ウェハ30の流動性を有する区域内でインプリントすることができるが、これについては以下でより十分に論議する。放射源16は、モールド28が放射源16とウェハ30の間に配置されるように配置される。モールド28は、放射源16が発生する放射線に対して実質的に透明である溶融シリカ又は石英ガラスなどの材料から製造される。
【0010】
図2、3の両方を参照すると、インプリンティング層34などの流動性を有する区域は、実質的に平坦な外形を示す表面32の一部に配設される。流動性を有する区域は、その全体が本明細書で参考として援用する米国特許第5772905号明細書に開示されたhot embossing process、又はChou他による2002年6月のUltrafast and Direct Imprint of Nanostructures in Silicon、Nature、Col.417、ページ835〜837に開示された形式のレーザ補助直接インプリンティング(LADI)プロセスなどの任意の既知の技術を使用して形成することができる。しかしながら、本実施形態では、流動性を有する区域は、ウェハ30上の材料36aの複数の間隔を開けた不連続なビード36として堆積させたインプリンティング層34から構成される。これについてはより十分に以下で論議する。インプリンティング層34は、記録されたパターンを決める、原型パターンを記録するため、選択的に重合し、架橋することができる材料36aから形成される。材料36aは図4に36bの点で架橋されたものとして示される、架橋された高分子材料36cを形成する。
【0011】
図2、3、5を参照すると、インプリンティング層34内に記録されるパターンは、1部はモールド28との機械的接触によって生成される。そのために、インプリント・ヘッド12は、インプリンティング層34がモールド28と機械的接触の状態になるように距離「d」を減少させ、表面32上に材料36aが連続的に形成されたインプリンティング層34を形成するようにビード36を広げる。モールド28に平坦な表面が設けられている場合は、実質的に平坦な表面を有するインプリンティング層を形成するために距離「d」を減少させることができるであろう。この例では、距離「d」は、インプリンティング層34の小部分34aが凹部28a内に入り込み、凹部28aを充填することができるように減少させることができる。
【0012】
凹部28aの充填を促進するために、材料36aは、表面32を材料36aの連続した形成によって覆いながら凹部28aを完全に充填するような必須の特性を有するように形成される。この例では、突起部28bと重ね合わされたインプリンティング層34の小部分34bは、所望の通常最小距離「d」に到達した後で、厚さt1を有する小部分34aと厚さt2を有する小部分34bを残したままである。厚さ「t1」、「t2」は、用途に応じて任意の厚さである。通常は、図5により明瞭に示すように、t1は小部分34aの幅uの2倍を超えないように、すなわちt1<2uであるように選択される。
【0013】
図2、3、4を参照すると、所望の距離「d」に到達した後、図1に示す放射源16が、材料36aを重合し架橋させる化学作用のある放射線を発生させ、架橋した高分子材料36cを形成する。その結果、インプリンティング層34の成分は、材料36aから固体である材料36cに変換する。具体的には、材料36cは、図5により明瞭に示すように、モールド28の表面28cの形状に合致する形状を有するインプリンティング層34の側面34cをもたらすように固化される。インプリンティング層34が図4に示すように材料36cから構成されるように変換された後、図2に示すインプリント・ヘッド12は距離「d」を増加させるように移動させられ、その結果、モールド28とインプリンティング層34の間隔が開けられる。
【0014】
図5を参照すると、ウェハ30のパターン付けを完了させるために追加の処理を利用することができる。例えば、図6に示すようにパターン付けされた表面32aを形成するように、ウェハ30とインプリンティング層34をエッチングして、インプリンティング層34のパターンをウェハ30内に転写させることができる。エッチングを容易にするために、インプリンティング層34が形成される材料は、ウェハに対する相対的なエッチング速度を所望どおりにするように変更することができる。ウェハ30に対するインプリンティング層34の相対的エッチング速度は、約1.5:1から100:1の範囲である。
【0015】
代替として、又は加えるに、インプリンティング層34は、その上に選択的に配設されるフォトレジスト材料(図示せず)に対してエッチング差を設けることができる。フォトレジスト材料(図示せず)は、既知の技術を使用して、インプリンティング層34にさらなるパターン付けを実現することができる。所望のエッチング速度、ウェハ30を形成する下にある構成成分、さらにはインプリンティング層34に応じて、任意のエッチング方法を使用することができる。例示的なエッチング方法には、プラズマ・エッチング、反応性イオンエッチング、化学的湿式エッチングなどが含まれる。
【0016】
図1、2の両方を参照すると、例示的な放射源16は紫外線放射線を生成する。熱的、電磁気的などの他の放射源も使用することができる。インプリンティング層34内の材料の重合を開始させるために使用する放射線の選択は、当業者に知られており、通常所望の具体的な用途に依存する。さらに、モールド28上の複数のフィーチャが、狭間胸壁(battlement)の形状を有するモールド28の断面となっている、突起部28bに平行な方向に沿って延びる凹部28aとして示されている。しかしながら、凹部28aと突起部28bは、集積回路を作り出すために必要な事実上任意のフィーチャに対応することができ、10分の1ナノメータの数倍位に小さくすることができる。その結果、システム10の構成部品を、例えば、ほぼ室温(例えば、25℃)で10ppm/℃より低い熱膨張係数を有する熱的に安定な材料から製造することが望ましい。いくつかの実施形態では、構造物の材料は、約10ppm/℃より低い、又は1ppm/℃より低い熱膨張係数を有する。
【0017】
図1、2、7を参照すると、インプリント・リソグラフィ技術を成功裡に実施するための重要な問題は、正確に距離「d」を求めることである。そのために、本発明の検出システムは、距離「d」が減少するにしたがって、ビード36の形状が変化することをうまく利用するように構成されている。ビード36がボリューム「v」を有する非圧縮性液体として振舞うと仮定すると、距離「d」は以下のように定義される。
(1) d=V/A
ここで、AはCCDセンサ23で測定される液体で満たされた面積である。そのために、CCDセンサ23と波形整形光学素子24の組合せは、検出システムに区域22内の1つ又は複数のビード36を検知させる。第1の基板26をウェハ30から間隔を開けることによって、1つ又は複数のビード36のボリュームは、各ビード36にそれに関連する面積40を与える。距離「d」が減少し、基板26がビード36と機械的に接触すると圧縮が起きる。この圧縮はビード36の面積40の特性に、変化した特性と呼ばれる変化を引き起こす。これらの変化は、面積の形状、サイズ又は対称性などの1つ又は複数のビード36の幾何学的形状に関する。この例では、変化した特性は42として示されており、その面積のサイズと関係する。具体的には、圧縮は結果的にビード36の面積の拡大となる。
【0018】
面積40の変化はCCDセンサ23によって検知され、その変化に対応するデータを生成する。プロセッサ25は、面積40の変化に対応するデータを受信し、等式1を使用して距離「d」を計算する。CCDセンサ23がN×Mの配列のピルセルから構成されると仮定すると、距離「d」は以下の等式によってプロセッサ25によって決められる。
(2) d=V/tp(Pa)
ここで、tpはN×M配列中のピクセルの総数であり、Paは各ピクセルの面積である。
【0019】
ビード36のボリュームが固定されていると、面積Aを正確に測定するのが望まれるCCDセンサ23の解像度は以下のように定義できる。
(3) ΔA=(A/d)Δd
CCDセンサ23によって検知される1つのビード36の全ボリュームvが200nl、すなわち0.1mm3かつd=200nmであると仮定すると、液体が満たされた面積は1000mm2になる。等式(3)から、CCDセンサ23の所望の解像度は5mm2であると求めることができる。
【0020】
プロセッサ25は、フィードバック・ループ動作で使用することができることに注目されたい。この方法では、距離「d」は、所望の距離「d」に到達したことが求められるまで、複数回計算する。そのような計算は、インプリント・ヘッド12のZ軸に沿った増分移動が起きるにつれて距離「d」を求めて、動的にリアル・タイムで、又は順次行うことができる。別法として、又はそれに加えて、プロセッサ25は、ルックアップテーブル29の形式のコンピュータ読み出し可能情報を含むメモリ27とデータ通信をすることができる。ルックアップテーブル29内の情報は、da、db、dcとして示される異なる距離に関連する31a、31b、31cとして示される幾何学的形状を含む。このようにすると、1つ又は複数のビード36の幾何学的形状に関する情報をCCDセンサ23によって得ることができ、かつ、プロセッサ25によって受信される。次いで、この情報は、CCDセンサ23によって検知された1つ又は複数のビード36の幾何学的形状と最も近似して合致するルックアップテーブル29内の幾何学的形状と同じものに関連するように処理される。合致が行われた後は、プロセッサは合致する幾何学的形状に関連する、ルックアップテーブル29内に存在する距離dの大きさを求める。
【0021】
第1の基板とウェハ30の間の距離d以外であり得る、第1の基板とウェハ30の特性に関する追加の情報は、1つ又は複数のビード36の液体の幾何学的形状を分析することによって得ることができる。例えば、ビード36の対称性を分析することによって、第1の基板26とウェハ30の間の角度の向きを求めることができる。第1の基板26が第1の平面P1にあり、ウェハ30が第2の平面P2にあると仮定する。面積40が半径方向に対称であると仮定すると、面積40内の半径方向対称性の任意の欠損を、第1の平面P1と第2の平面P2とが互いに平行に延びていないことを求めるために使用することができる。さらに、面積40の形状に関するデータ、この場合は半径方向対称性の欠如は、図8に示す第1と第2の平面P1、P2の間、したがって、第1の基板26とウェハ30の間に形成された角度Θを求めるために使用することができる。その結果、インプリンティング層34内の望ましくない厚さを求めることができ、したがって、避けることができる。微粒子物質による第1の基板26又はウェハ30又はその両方の汚染などの他の情報も得ることができる。
【0022】
具体的には、基板上の微粒子物質の存在は、多くの異なる形状として現れるであろう。この議論の目的のためにいえば、その面積と関連する非対称面積を有する1つ又は複数のビード36が、第1の基板26又はウェハ30のいずれかの上に微粒子汚染物の存在を示すことがある。さらに、汚染物の先験的な(priori)知識によると、1つ又は複数のビードの具体的な形状が微粒子汚染物などの特定の欠陥や、例えば、第1の基板26、ウェハ30及び/又は試料台上の欠陥の存在と関連する場合がある。この情報は、プロセッサが欠陥を分類して、それにしたがって、第1の基板26及び/又はウェハ30を特徴付けるように、上記で論じたルックアップテーブル内に含めることができる。
【0023】
図1、2、9を参照すると、区域22内に36dと36eとして示す2個又はそれ以上のビードからの情報を分析することによって、第1の基板26とウェハ30の間の距離「d」の大きさを異なる場所で具体的に求めることができる。ビード36d、36e各々の距離情報は、上記で論じたように求めることができる。ビード36d、36eが実質的に同一の面積を有すると仮定すると、第1の基板26とウェハ30が実質的に平行ならば、それと機械的に接触する第1の基板26に起因する面積の変化は実質的に同一であり、距離「d」は、区域22にわたり均一であろう。第1の基板36との機械的な接触の後で、ビード36dと36eの面積の間にどのような相違があっても、それは第1の基板26とウェハ30が平行でないことに帰すことができ、区域22にわたり第1の基板26とウェハの間の距離が均一でない結果となる。さらに、第1の基板26とウェハ30の間に形成された角度θも、上記で論じたようにこの情報から求めることができる。ビード36d、36eの面積が最初に異なっていることを仮定すると、第1の基板26との機械的接触のその結果生じるビード36d、36eの面積の相対的な変化を比較することによって同様な情報を得ることができる。
【0024】
具体的には、ビード36d、36eの面積の間の相対的な変化を分析することによって、ビード36d、36eに近接して配置された位置の第1の基板26とウェハ30が等しい距離「d」で間隔が空いているかどうかを求めるため、距離「d」が均一であるかどうかを求めることができる。この場合均一であるならば、その場合は、第1の基板26とウェハ30は互いに平行に延びると結論付けることができる。そうではなく、第1の基板26とウェハ30が互いに平行に延びていないことが見出された場合は、その間に形成される角度Θの大きさを求めることができる。
【0025】
図1、2、10を参照すると、ビード36f、36g、36h、36i、36jなどの、ある区域内の複数のビードを検査する別の利点は、第1の基板26又はウェハ30のいずれかの形状を求めることができることである。これは、ビードの変化を検査することによって示される。例えば、第1の基板26によってビード36f、36g、36h、36i、36jが圧縮された後、各々に圧縮パターン137をそれぞれ決める136f、136g、136h、136i、136jの面積が形成される。示すように、ビード136fと136jは最も大きな面積を有し、ビード136g、136iは2番目に大きな面積を有し、ビード136hは最も小さな面積を有する。これは、第1の基板26が凹面の表面、すなわち、反っていること、又はウェハ30が反っていることを示す。実験分析から、システム10の異なる形状又は欠陥を分類し特徴付けるために、圧縮パターンの異なる種類に関するいくつかの異なる情報を得ることができる。これらもルックアップテーブル29内で使用することができ、その結果、プロセッサ25は、CCVセンサ23によって検知された圧縮パターンをルックアップテーブル29内の圧縮パターンに合致させ、システム10によって実行される処理の性質、すなわち、システムが適切に機能しているか、又は許容できるインプリントが作り出されているかを自動的に確認することができる。
【0026】
CCDセンサ23は、インプリンティング層34のウェハ30上の広がりの終点検出のためにも使用することもできる。そのために、CCDセンサの1つ又は複数のピクセルを、ウェハ30の1部分を検知するために配置することができる。図8に87a、87b、88a、88bとして示されたこの部分は、区域22内に配置され、「d」が所望の大きさに達した後のインプリンティング層34の周辺に近接している。このようにすると、CCDセンサのピクセルは、結果として所望の厚さのインプリンティング層34を形成するようにビード36を広げる、所望の距離「d」が達成されたときを示す終点検出システムとして使用することができる。これによって、インプリンティング層34のインプリントをうまく進めるためにインプリント・ヘッド12が行わなければならない動作の大きさを求めるのが容易になる。そのために、CCDセンサが87a、87b、88a、88bの部分に近接してインプリンティング層34の存在を検出すると、それに関するデータがプロセッサ25に伝達される。それに応じて、プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12の動作を停止させるよう動作し、第1の基板26とウェハ30の間の「d」を固定する。
【0027】
本発明の別の実施形態による図2、7、11を参照すると、検出システムは、終点検出を容易にするために含めることができる、1つ又は複数のフォトダイオードを含む。そのうちの4つが90a、90b、90c、90dとして示されている。フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、波形整形光学素子91を含み、88aなどの第1の基板26の所定の部分を検出するように配置されている。しかしながら、部分88b、87a、87bを検知するフォトダイオードも同様に有するのが有利である。しかしながら、論議を容易にするため、この論議は区域87a、87b、88bを検知するのに別のフォトダイオードを使用することにも等しく当てはまるという理解のもとで、区域88aに対してフォトダイオードを論議する。
【0028】
終点検出を容易にするために、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、「d」が所望の大きさに達した後のインプリンティング層34の周辺に近接して位置する第1の基板26の一部分に配置される。その結果、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、図1に示すCCDセンサ23に関して上記で論議した終点検出システムとして使用することができる。再度図2、11を参照すると、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、部分88から反射される光の強度などの、部分88に関連する情報を伝送するために、プロセッサ25とデータ通信している。具体的には、部分88は反射性であること、すなわち周辺をフォトダイオード90a、90b、90c、90d上に反射させるミラーである。インプリンティング層34によって被覆されると、部分88から反射する光のエネルギは、完全に減衰しないとしてもかなり減少し、それにより、フォトダイオード90a、90b、90c、90d上に入射する光エネルギの力は減少する。フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、それに応答する信号を生成し、プロセッサ25によって解釈される。それに応じて、プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12の動作を停止させるよう動作し、第1の基板26とウェハ30の間の距離「d」を固定する。フォトダイオード90a、90b、90c、90dに関して論じた検出システムは、図1に関して論じたCCDセンサ23や波形整形光学素子24と関連して使用することができることは理解されたい。フォトダイオード90a、90b、90c、90dを使用することの利点は、データの取得がCCDセンサ23のピクセルによるものより速いことである。
【0029】
図2、11、12を参照すると、ビード36と関連するボリュームを知ることなしに第1の基板26とウェハ30の特性を求めるのを容易にする、本発明の別の実施形態を示す。そのために、システム110の本実施形態は、CCDセンサ23、フォトダイオード90a、90b、90c、90d、又は両者の組合せと共に使用することができる干渉計98を含む。上記で論議したように、システム110は、波形整形光学素子24、放射源16、ミラー20、インプリント・ヘッド12を含む。インプリント・ヘッド12は、試料台14によって支持されたウェハ30とともにその反対側に配設された第1の基板26を保持する。プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12、試料台14、放射源16、CCDセンサ23、干渉計98とデータ通信している。干渉計98の光学通路内に、干渉計が発生するビームを区域上に反射させ、その一方CCDセンサ23が区域22を検知することができる、50−50ミラー25も配置されている。
【0030】
干渉法を使用すると、ビード36の初期のボリュームに関する正確な情報を有することなしに、距離「d」を求めることが容易になる。距離「d」を測定するために使用される例示的な干渉法システムは、「Alignment Systems for Imprint Lithography」という名称の、米国特許出願第10/210894号明細書に開示されており、それを本明細書で参考として援用する。
【0031】
干渉計98を使用すると、初期の距離「d」と距離の変化Δdを同時に求めることが容易になる。この情報から、1つ又は複数のビード36に関連するボリュームを得ることができる。例えば、干渉計98は、第1の基板の変位測定値LTを求めるために、2つの異なる時間t1、t2における第1の基板26の2つの測定値を求めるために使用することができる。同じ時間の間に、同様な方法により、ウェハ30の変位測定値LSを求めることができる。第1の基板26とウェハ30の間の距離の変化、Δdは、以下のように求められる。
(4) Δd=|LT−LS|
時間t1、t2の間に、1つ又は複数のビード36の面積の変化を、1つ又は複数のビード36が検知されるピクセルの総数の関数として求めるために、CCDセンサ23による測定が行われる。時間t1において、1つ又は複数のビード36が検知されたピクセルの総数はnp1である。時間t2において、1つ又は複数のビード36が検知されたピクセルの総数はnp2である。これらの2つの値から、ピクセルの変化Δnpは以下で定義される。
(5) Δnp=|np2−np1|
等式4及び5から、距離dの値は以下の等式のいずれかから求められる。
(6) d1=(Δd/Δnp)np1
(7) d2=(Δd/Δnp)np2
ここで、d=d1=d2である。d1とd2を知れば、置き換えによって、我々はCCDセンサ23によって検知された1つ又は複数のビードのボリュームを以下の等式のいずれかによって求めることができる。
(8) V1=d1(np1×ピクセルサイズ)
(9) V2=d2(np2×ピクセルサイズ)
ここで、V=V1=V2、及び(np1×ピクセルサイズ)=(np2×ピクセルサイズ)=Aである。第1の基板26とウェハ30を平行に保持することができるときは、干渉計98は、図1に示すように区域22の外側で測定することができる。そうでない場合は、干渉計測定は区域22の中央又は延びているビードに近接して行うべきである。このようにして、図1に示すシステム10を使用して得られる基板特性情報は、図12に示すシステム110を使用して得ることができる。
【0032】
上記で説明した本発明の実施形態は例示である。本発明の範囲内に留まりながら、多くの変更及び改変を上記で述べた開示に対して行うことができる。したがって、本発明の範囲は、上記の説明に則して決めるべきではなく、その代わりに、添付の特許請求の範囲及びそれと一緒にその均等物の全範囲に則して決めるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【図2】図1に示すリソグラフィ・システムの部分的に簡略化した立面図である。
【図3】図2に示すインプリンティング層が構成される、重合され架橋される前の材料を簡略化して示す図である。
【図4】図3に示す材料が放射線に曝された後変換された、架橋した高分子材料の簡略化した図である。
【図5】図1に示すインプリンティング層にパターン付けを行った後、インプリンティング層から間隔を開けたモールドの簡略化した立面図である。
【図6】第1のインプリンティング層内のパターンがその中に転写された後の、図5に示す基板の上に配置された追加のインプリンティング層の簡略化した立面図である。
【図7】本発明の一実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図8】互いに平行な向きにないモールド及びウェハによって形成された、図1に示すインプリンティング層の、その結果得られた形状の断面図である。
【図9】本発明の代替実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図10】本発明の別の代替実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にリソグラフィ・システムに関する。より詳細には、本発明はインプリンティング・モールドを使用してパターンが形成される基板とインプリンティング・モールドとの間の空間的関係を求めることに関する。
【背景技術】
【0002】
インプリンティング・リソグラフィは、50nmより小さなフィーチャサイズを有するパターンの製造において、有望な結果を示してきている。その結果、多くの従来技術のインプリンティング・リソグラフィ技術が提唱されてきた。Willson他による米国特許第6334960号明細書は、トランスファー層を有する基板を形成することを含む例示的なリソグラフィ・インプリンティング技術を開示している。このトランスファー層は重合可能な液体成分によって被覆される。モールドがこの重合可能な液体と機械的な接触を行う。このモールドはリリーフ構造(relief structure)を含み、重合可能な液体成分がこのリリーフ構造を満たす。重合可能な液体成分は次いで、それを固化し重合する状態に曝され、トランスファー層上にモールドの構造と相補的なリリーフ構造を含む凝固した高分子材料を形成する。モールドは次いで、凝固した高分子材料内にモールド内のリリーフ構造の複製品が形成されるように固体の高分子材料から分離される。このトランスファー層と凝固した高分子材料が、凝固した高分子材料に対して選択的にトランスファー層をエッチングする環境に曝され、トランスファー層内にリリーフの像を形成する。
【0003】
Chouによる米国特許第5772905号明細書は、少なくとも1つの突起するフィーチャを有するモールドが、基板上に設けられた薄いフィルム内に押し込まれる、基板上に被覆された薄いフィルムにパターンを作るリソグラフィ方法及び装置を開示する。モールド内の突起するフィーチャが薄いフィルム内に凹部を作る。モールドがフィルムから取り除かれる。この薄いフィルムは次いで、凹部の薄いフィルムを取り除き、下にある基板を露出するように処理される。その結果、モールド内のパターンが薄いフィルム内に置き換えられ、リソグラフィが完了する。この薄いフィルム内のパターンは、後続の処理で、基板内又は基板上に加えられた別の材料内に再生される。
【0004】
さらに別のインプリント・リソグラフィ技術がChou他によって、2002年6月のUltrafast and Direct Imprint of Nanostructures in Silicon、Nature、Col.417、ページ835〜837に開示されており、それはレーザ補助直接インプリンティング(laser assisted direct imprinting)(LADI)プロセスと呼ばれる。このプロセスでは、基板のある区域がその区域をレーザで加熱することによって流動性を有するように、例えば液化される。この区域が所望の粘性に達した後、その上にパターンを有するモールドがその区域と接触して配置される。流動性を有する区域は、パターンの形状に従い、次いで冷却され、パターンを基板内に固化させる。
【0005】
このようにしてパターンを形成するときの重要な問題は、基板上に記録すべきパターンを含むモールドと基板との間の距離と向きの制御を保つことである。そうでなければ、所望しないフィルム及びパターン異常が起きる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、モールドと、そのモールドがインプリンティング・リソグラフィ・プロセスを使用してその上にパターンを形成しようとする基板との間の空間的関係を正確に求めるニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、汚染物質の存在や形状のみならず、間隔を開けた基板間の空間的関係などの基板の特性を求める方法及びシステムを提供する。空間的関係は、第1と第2の間隔を開けた基板間の距離と角度の向きを含む。この方法は、第2の基板上に液体のボリュームを形成することを含み、そのボリュームと関連するある面積を有する液体のボリュームを形成することを含む。液体のこのボリュームは、第1と第2の基板間で圧縮され、その面積の性状に変化を引き起こし、変化した性状の意味を明らかにする。変化した性状が検知され、第1及び第2の基板の特性は、この変化した性状の関数として求められる。このシステムは、この方法の機能を実施するための特徴を含む。これらの及び他の実施形態は、以下でより十分に論述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態による検出システムを含む、リソグラフィ・システム10を示す。システム10は、インプリント・ヘッド12及びインプリント・ヘッド12に対向して配置される試料台14を含む。放射源16が、移動試料台14上に化学作用のある放射線を入射させるために、システム10に連結される。そのために、インプリント・ヘッド12がスルーウェイ18を有し、放射源16からの化学作用のある放射線を試料台14の区域22上に入射させるように、ミラー20がスルーウェイ18内に放射線を結合させる。区域22に対向して、CCDセンサ23と波形整形光学素子(wave shaping optics)24を含む検出システムが配置される。CCDセンサ23は、区域22からの画像を検知するように位置決めされる。検出システムは、CCDセンサ23とミラー20の間に配置される波形整形光学素子24を伴って構成される。プロセッサ25が、CCDセンサ23、インプリント・ヘッド12、試料台14、放射源16とデータ通信している。
【0009】
図1及び2の両方を参照すると、モールド28を有する第1の基板26が、インプリント・ヘッド12に結合されている。第1の基板26は、任意の既知の技術を使用してインプリント・ヘッド12に保持させることができる。この例では、インプリント・ヘッド12に結合され、第1の基板26に真空を加える真空チャック(図示せず)を使用して、第1の基板26がインプリント・ヘッド12によって保持される。これらに含めることができる例示的なチャッキング・システムが、「A Chucking System for Modulating Shapes of Substrates」という名称の、米国特許仮出願第10/293224号明細書に開示されており、これは参考として本明細書で援用する。モールド28は、平面又はその上にフィーチャを含む。この例では、モールド28は、複数の間隔を開けた凹部28aと突起部28bによって定められる複数のフィーチャを含む。この複数のフィーチャは、試料台14に連結されたウェハ30などの第2の基板内に転写されるべき、原型パターンを決める。インプリント・ヘッド12がZ軸に沿って移動することによって、モールド28とウェハ30の間の距離「d」を変更する。試料台14は、Y軸は図1が示されている用紙の中への方向であるとの理解のもと、ウェハ30をX、Y軸に沿って移動させるようになっている。この構成によって、モールド28上のフィーチャを、ウェハ30の流動性を有する区域内でインプリントすることができるが、これについては以下でより十分に論議する。放射源16は、モールド28が放射源16とウェハ30の間に配置されるように配置される。モールド28は、放射源16が発生する放射線に対して実質的に透明である溶融シリカ又は石英ガラスなどの材料から製造される。
【0010】
図2、3の両方を参照すると、インプリンティング層34などの流動性を有する区域は、実質的に平坦な外形を示す表面32の一部に配設される。流動性を有する区域は、その全体が本明細書で参考として援用する米国特許第5772905号明細書に開示されたhot embossing process、又はChou他による2002年6月のUltrafast and Direct Imprint of Nanostructures in Silicon、Nature、Col.417、ページ835〜837に開示された形式のレーザ補助直接インプリンティング(LADI)プロセスなどの任意の既知の技術を使用して形成することができる。しかしながら、本実施形態では、流動性を有する区域は、ウェハ30上の材料36aの複数の間隔を開けた不連続なビード36として堆積させたインプリンティング層34から構成される。これについてはより十分に以下で論議する。インプリンティング層34は、記録されたパターンを決める、原型パターンを記録するため、選択的に重合し、架橋することができる材料36aから形成される。材料36aは図4に36bの点で架橋されたものとして示される、架橋された高分子材料36cを形成する。
【0011】
図2、3、5を参照すると、インプリンティング層34内に記録されるパターンは、1部はモールド28との機械的接触によって生成される。そのために、インプリント・ヘッド12は、インプリンティング層34がモールド28と機械的接触の状態になるように距離「d」を減少させ、表面32上に材料36aが連続的に形成されたインプリンティング層34を形成するようにビード36を広げる。モールド28に平坦な表面が設けられている場合は、実質的に平坦な表面を有するインプリンティング層を形成するために距離「d」を減少させることができるであろう。この例では、距離「d」は、インプリンティング層34の小部分34aが凹部28a内に入り込み、凹部28aを充填することができるように減少させることができる。
【0012】
凹部28aの充填を促進するために、材料36aは、表面32を材料36aの連続した形成によって覆いながら凹部28aを完全に充填するような必須の特性を有するように形成される。この例では、突起部28bと重ね合わされたインプリンティング層34の小部分34bは、所望の通常最小距離「d」に到達した後で、厚さt1を有する小部分34aと厚さt2を有する小部分34bを残したままである。厚さ「t1」、「t2」は、用途に応じて任意の厚さである。通常は、図5により明瞭に示すように、t1は小部分34aの幅uの2倍を超えないように、すなわちt1<2uであるように選択される。
【0013】
図2、3、4を参照すると、所望の距離「d」に到達した後、図1に示す放射源16が、材料36aを重合し架橋させる化学作用のある放射線を発生させ、架橋した高分子材料36cを形成する。その結果、インプリンティング層34の成分は、材料36aから固体である材料36cに変換する。具体的には、材料36cは、図5により明瞭に示すように、モールド28の表面28cの形状に合致する形状を有するインプリンティング層34の側面34cをもたらすように固化される。インプリンティング層34が図4に示すように材料36cから構成されるように変換された後、図2に示すインプリント・ヘッド12は距離「d」を増加させるように移動させられ、その結果、モールド28とインプリンティング層34の間隔が開けられる。
【0014】
図5を参照すると、ウェハ30のパターン付けを完了させるために追加の処理を利用することができる。例えば、図6に示すようにパターン付けされた表面32aを形成するように、ウェハ30とインプリンティング層34をエッチングして、インプリンティング層34のパターンをウェハ30内に転写させることができる。エッチングを容易にするために、インプリンティング層34が形成される材料は、ウェハに対する相対的なエッチング速度を所望どおりにするように変更することができる。ウェハ30に対するインプリンティング層34の相対的エッチング速度は、約1.5:1から100:1の範囲である。
【0015】
代替として、又は加えるに、インプリンティング層34は、その上に選択的に配設されるフォトレジスト材料(図示せず)に対してエッチング差を設けることができる。フォトレジスト材料(図示せず)は、既知の技術を使用して、インプリンティング層34にさらなるパターン付けを実現することができる。所望のエッチング速度、ウェハ30を形成する下にある構成成分、さらにはインプリンティング層34に応じて、任意のエッチング方法を使用することができる。例示的なエッチング方法には、プラズマ・エッチング、反応性イオンエッチング、化学的湿式エッチングなどが含まれる。
【0016】
図1、2の両方を参照すると、例示的な放射源16は紫外線放射線を生成する。熱的、電磁気的などの他の放射源も使用することができる。インプリンティング層34内の材料の重合を開始させるために使用する放射線の選択は、当業者に知られており、通常所望の具体的な用途に依存する。さらに、モールド28上の複数のフィーチャが、狭間胸壁(battlement)の形状を有するモールド28の断面となっている、突起部28bに平行な方向に沿って延びる凹部28aとして示されている。しかしながら、凹部28aと突起部28bは、集積回路を作り出すために必要な事実上任意のフィーチャに対応することができ、10分の1ナノメータの数倍位に小さくすることができる。その結果、システム10の構成部品を、例えば、ほぼ室温(例えば、25℃)で10ppm/℃より低い熱膨張係数を有する熱的に安定な材料から製造することが望ましい。いくつかの実施形態では、構造物の材料は、約10ppm/℃より低い、又は1ppm/℃より低い熱膨張係数を有する。
【0017】
図1、2、7を参照すると、インプリント・リソグラフィ技術を成功裡に実施するための重要な問題は、正確に距離「d」を求めることである。そのために、本発明の検出システムは、距離「d」が減少するにしたがって、ビード36の形状が変化することをうまく利用するように構成されている。ビード36がボリューム「v」を有する非圧縮性液体として振舞うと仮定すると、距離「d」は以下のように定義される。
(1) d=V/A
ここで、AはCCDセンサ23で測定される液体で満たされた面積である。そのために、CCDセンサ23と波形整形光学素子24の組合せは、検出システムに区域22内の1つ又は複数のビード36を検知させる。第1の基板26をウェハ30から間隔を開けることによって、1つ又は複数のビード36のボリュームは、各ビード36にそれに関連する面積40を与える。距離「d」が減少し、基板26がビード36と機械的に接触すると圧縮が起きる。この圧縮はビード36の面積40の特性に、変化した特性と呼ばれる変化を引き起こす。これらの変化は、面積の形状、サイズ又は対称性などの1つ又は複数のビード36の幾何学的形状に関する。この例では、変化した特性は42として示されており、その面積のサイズと関係する。具体的には、圧縮は結果的にビード36の面積の拡大となる。
【0018】
面積40の変化はCCDセンサ23によって検知され、その変化に対応するデータを生成する。プロセッサ25は、面積40の変化に対応するデータを受信し、等式1を使用して距離「d」を計算する。CCDセンサ23がN×Mの配列のピルセルから構成されると仮定すると、距離「d」は以下の等式によってプロセッサ25によって決められる。
(2) d=V/tp(Pa)
ここで、tpはN×M配列中のピクセルの総数であり、Paは各ピクセルの面積である。
【0019】
ビード36のボリュームが固定されていると、面積Aを正確に測定するのが望まれるCCDセンサ23の解像度は以下のように定義できる。
(3) ΔA=(A/d)Δd
CCDセンサ23によって検知される1つのビード36の全ボリュームvが200nl、すなわち0.1mm3かつd=200nmであると仮定すると、液体が満たされた面積は1000mm2になる。等式(3)から、CCDセンサ23の所望の解像度は5mm2であると求めることができる。
【0020】
プロセッサ25は、フィードバック・ループ動作で使用することができることに注目されたい。この方法では、距離「d」は、所望の距離「d」に到達したことが求められるまで、複数回計算する。そのような計算は、インプリント・ヘッド12のZ軸に沿った増分移動が起きるにつれて距離「d」を求めて、動的にリアル・タイムで、又は順次行うことができる。別法として、又はそれに加えて、プロセッサ25は、ルックアップテーブル29の形式のコンピュータ読み出し可能情報を含むメモリ27とデータ通信をすることができる。ルックアップテーブル29内の情報は、da、db、dcとして示される異なる距離に関連する31a、31b、31cとして示される幾何学的形状を含む。このようにすると、1つ又は複数のビード36の幾何学的形状に関する情報をCCDセンサ23によって得ることができ、かつ、プロセッサ25によって受信される。次いで、この情報は、CCDセンサ23によって検知された1つ又は複数のビード36の幾何学的形状と最も近似して合致するルックアップテーブル29内の幾何学的形状と同じものに関連するように処理される。合致が行われた後は、プロセッサは合致する幾何学的形状に関連する、ルックアップテーブル29内に存在する距離dの大きさを求める。
【0021】
第1の基板とウェハ30の間の距離d以外であり得る、第1の基板とウェハ30の特性に関する追加の情報は、1つ又は複数のビード36の液体の幾何学的形状を分析することによって得ることができる。例えば、ビード36の対称性を分析することによって、第1の基板26とウェハ30の間の角度の向きを求めることができる。第1の基板26が第1の平面P1にあり、ウェハ30が第2の平面P2にあると仮定する。面積40が半径方向に対称であると仮定すると、面積40内の半径方向対称性の任意の欠損を、第1の平面P1と第2の平面P2とが互いに平行に延びていないことを求めるために使用することができる。さらに、面積40の形状に関するデータ、この場合は半径方向対称性の欠如は、図8に示す第1と第2の平面P1、P2の間、したがって、第1の基板26とウェハ30の間に形成された角度Θを求めるために使用することができる。その結果、インプリンティング層34内の望ましくない厚さを求めることができ、したがって、避けることができる。微粒子物質による第1の基板26又はウェハ30又はその両方の汚染などの他の情報も得ることができる。
【0022】
具体的には、基板上の微粒子物質の存在は、多くの異なる形状として現れるであろう。この議論の目的のためにいえば、その面積と関連する非対称面積を有する1つ又は複数のビード36が、第1の基板26又はウェハ30のいずれかの上に微粒子汚染物の存在を示すことがある。さらに、汚染物の先験的な(priori)知識によると、1つ又は複数のビードの具体的な形状が微粒子汚染物などの特定の欠陥や、例えば、第1の基板26、ウェハ30及び/又は試料台上の欠陥の存在と関連する場合がある。この情報は、プロセッサが欠陥を分類して、それにしたがって、第1の基板26及び/又はウェハ30を特徴付けるように、上記で論じたルックアップテーブル内に含めることができる。
【0023】
図1、2、9を参照すると、区域22内に36dと36eとして示す2個又はそれ以上のビードからの情報を分析することによって、第1の基板26とウェハ30の間の距離「d」の大きさを異なる場所で具体的に求めることができる。ビード36d、36e各々の距離情報は、上記で論じたように求めることができる。ビード36d、36eが実質的に同一の面積を有すると仮定すると、第1の基板26とウェハ30が実質的に平行ならば、それと機械的に接触する第1の基板26に起因する面積の変化は実質的に同一であり、距離「d」は、区域22にわたり均一であろう。第1の基板36との機械的な接触の後で、ビード36dと36eの面積の間にどのような相違があっても、それは第1の基板26とウェハ30が平行でないことに帰すことができ、区域22にわたり第1の基板26とウェハの間の距離が均一でない結果となる。さらに、第1の基板26とウェハ30の間に形成された角度θも、上記で論じたようにこの情報から求めることができる。ビード36d、36eの面積が最初に異なっていることを仮定すると、第1の基板26との機械的接触のその結果生じるビード36d、36eの面積の相対的な変化を比較することによって同様な情報を得ることができる。
【0024】
具体的には、ビード36d、36eの面積の間の相対的な変化を分析することによって、ビード36d、36eに近接して配置された位置の第1の基板26とウェハ30が等しい距離「d」で間隔が空いているかどうかを求めるため、距離「d」が均一であるかどうかを求めることができる。この場合均一であるならば、その場合は、第1の基板26とウェハ30は互いに平行に延びると結論付けることができる。そうではなく、第1の基板26とウェハ30が互いに平行に延びていないことが見出された場合は、その間に形成される角度Θの大きさを求めることができる。
【0025】
図1、2、10を参照すると、ビード36f、36g、36h、36i、36jなどの、ある区域内の複数のビードを検査する別の利点は、第1の基板26又はウェハ30のいずれかの形状を求めることができることである。これは、ビードの変化を検査することによって示される。例えば、第1の基板26によってビード36f、36g、36h、36i、36jが圧縮された後、各々に圧縮パターン137をそれぞれ決める136f、136g、136h、136i、136jの面積が形成される。示すように、ビード136fと136jは最も大きな面積を有し、ビード136g、136iは2番目に大きな面積を有し、ビード136hは最も小さな面積を有する。これは、第1の基板26が凹面の表面、すなわち、反っていること、又はウェハ30が反っていることを示す。実験分析から、システム10の異なる形状又は欠陥を分類し特徴付けるために、圧縮パターンの異なる種類に関するいくつかの異なる情報を得ることができる。これらもルックアップテーブル29内で使用することができ、その結果、プロセッサ25は、CCVセンサ23によって検知された圧縮パターンをルックアップテーブル29内の圧縮パターンに合致させ、システム10によって実行される処理の性質、すなわち、システムが適切に機能しているか、又は許容できるインプリントが作り出されているかを自動的に確認することができる。
【0026】
CCDセンサ23は、インプリンティング層34のウェハ30上の広がりの終点検出のためにも使用することもできる。そのために、CCDセンサの1つ又は複数のピクセルを、ウェハ30の1部分を検知するために配置することができる。図8に87a、87b、88a、88bとして示されたこの部分は、区域22内に配置され、「d」が所望の大きさに達した後のインプリンティング層34の周辺に近接している。このようにすると、CCDセンサのピクセルは、結果として所望の厚さのインプリンティング層34を形成するようにビード36を広げる、所望の距離「d」が達成されたときを示す終点検出システムとして使用することができる。これによって、インプリンティング層34のインプリントをうまく進めるためにインプリント・ヘッド12が行わなければならない動作の大きさを求めるのが容易になる。そのために、CCDセンサが87a、87b、88a、88bの部分に近接してインプリンティング層34の存在を検出すると、それに関するデータがプロセッサ25に伝達される。それに応じて、プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12の動作を停止させるよう動作し、第1の基板26とウェハ30の間の「d」を固定する。
【0027】
本発明の別の実施形態による図2、7、11を参照すると、検出システムは、終点検出を容易にするために含めることができる、1つ又は複数のフォトダイオードを含む。そのうちの4つが90a、90b、90c、90dとして示されている。フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、波形整形光学素子91を含み、88aなどの第1の基板26の所定の部分を検出するように配置されている。しかしながら、部分88b、87a、87bを検知するフォトダイオードも同様に有するのが有利である。しかしながら、論議を容易にするため、この論議は区域87a、87b、88bを検知するのに別のフォトダイオードを使用することにも等しく当てはまるという理解のもとで、区域88aに対してフォトダイオードを論議する。
【0028】
終点検出を容易にするために、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、「d」が所望の大きさに達した後のインプリンティング層34の周辺に近接して位置する第1の基板26の一部分に配置される。その結果、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、図1に示すCCDセンサ23に関して上記で論議した終点検出システムとして使用することができる。再度図2、11を参照すると、フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、部分88から反射される光の強度などの、部分88に関連する情報を伝送するために、プロセッサ25とデータ通信している。具体的には、部分88は反射性であること、すなわち周辺をフォトダイオード90a、90b、90c、90d上に反射させるミラーである。インプリンティング層34によって被覆されると、部分88から反射する光のエネルギは、完全に減衰しないとしてもかなり減少し、それにより、フォトダイオード90a、90b、90c、90d上に入射する光エネルギの力は減少する。フォトダイオード90a、90b、90c、90dは、それに応答する信号を生成し、プロセッサ25によって解釈される。それに応じて、プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12の動作を停止させるよう動作し、第1の基板26とウェハ30の間の距離「d」を固定する。フォトダイオード90a、90b、90c、90dに関して論じた検出システムは、図1に関して論じたCCDセンサ23や波形整形光学素子24と関連して使用することができることは理解されたい。フォトダイオード90a、90b、90c、90dを使用することの利点は、データの取得がCCDセンサ23のピクセルによるものより速いことである。
【0029】
図2、11、12を参照すると、ビード36と関連するボリュームを知ることなしに第1の基板26とウェハ30の特性を求めるのを容易にする、本発明の別の実施形態を示す。そのために、システム110の本実施形態は、CCDセンサ23、フォトダイオード90a、90b、90c、90d、又は両者の組合せと共に使用することができる干渉計98を含む。上記で論議したように、システム110は、波形整形光学素子24、放射源16、ミラー20、インプリント・ヘッド12を含む。インプリント・ヘッド12は、試料台14によって支持されたウェハ30とともにその反対側に配設された第1の基板26を保持する。プロセッサ25は、インプリント・ヘッド12、試料台14、放射源16、CCDセンサ23、干渉計98とデータ通信している。干渉計98の光学通路内に、干渉計が発生するビームを区域上に反射させ、その一方CCDセンサ23が区域22を検知することができる、50−50ミラー25も配置されている。
【0030】
干渉法を使用すると、ビード36の初期のボリュームに関する正確な情報を有することなしに、距離「d」を求めることが容易になる。距離「d」を測定するために使用される例示的な干渉法システムは、「Alignment Systems for Imprint Lithography」という名称の、米国特許出願第10/210894号明細書に開示されており、それを本明細書で参考として援用する。
【0031】
干渉計98を使用すると、初期の距離「d」と距離の変化Δdを同時に求めることが容易になる。この情報から、1つ又は複数のビード36に関連するボリュームを得ることができる。例えば、干渉計98は、第1の基板の変位測定値LTを求めるために、2つの異なる時間t1、t2における第1の基板26の2つの測定値を求めるために使用することができる。同じ時間の間に、同様な方法により、ウェハ30の変位測定値LSを求めることができる。第1の基板26とウェハ30の間の距離の変化、Δdは、以下のように求められる。
(4) Δd=|LT−LS|
時間t1、t2の間に、1つ又は複数のビード36の面積の変化を、1つ又は複数のビード36が検知されるピクセルの総数の関数として求めるために、CCDセンサ23による測定が行われる。時間t1において、1つ又は複数のビード36が検知されたピクセルの総数はnp1である。時間t2において、1つ又は複数のビード36が検知されたピクセルの総数はnp2である。これらの2つの値から、ピクセルの変化Δnpは以下で定義される。
(5) Δnp=|np2−np1|
等式4及び5から、距離dの値は以下の等式のいずれかから求められる。
(6) d1=(Δd/Δnp)np1
(7) d2=(Δd/Δnp)np2
ここで、d=d1=d2である。d1とd2を知れば、置き換えによって、我々はCCDセンサ23によって検知された1つ又は複数のビードのボリュームを以下の等式のいずれかによって求めることができる。
(8) V1=d1(np1×ピクセルサイズ)
(9) V2=d2(np2×ピクセルサイズ)
ここで、V=V1=V2、及び(np1×ピクセルサイズ)=(np2×ピクセルサイズ)=Aである。第1の基板26とウェハ30を平行に保持することができるときは、干渉計98は、図1に示すように区域22の外側で測定することができる。そうでない場合は、干渉計測定は区域22の中央又は延びているビードに近接して行うべきである。このようにして、図1に示すシステム10を使用して得られる基板特性情報は、図12に示すシステム110を使用して得ることができる。
【0032】
上記で説明した本発明の実施形態は例示である。本発明の範囲内に留まりながら、多くの変更及び改変を上記で述べた開示に対して行うことができる。したがって、本発明の範囲は、上記の説明に則して決めるべきではなく、その代わりに、添付の特許請求の範囲及びそれと一緒にその均等物の全範囲に則して決めるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【図2】図1に示すリソグラフィ・システムの部分的に簡略化した立面図である。
【図3】図2に示すインプリンティング層が構成される、重合され架橋される前の材料を簡略化して示す図である。
【図4】図3に示す材料が放射線に曝された後変換された、架橋した高分子材料の簡略化した図である。
【図5】図1に示すインプリンティング層にパターン付けを行った後、インプリンティング層から間隔を開けたモールドの簡略化した立面図である。
【図6】第1のインプリンティング層内のパターンがその中に転写された後の、図5に示す基板の上に配置された追加のインプリンティング層の簡略化した立面図である。
【図7】本発明の一実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図8】互いに平行な向きにないモールド及びウェハによって形成された、図1に示すインプリンティング層の、その結果得られた形状の断面図である。
【図9】本発明の代替実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図10】本発明の別の代替実施形態による、図1に示す検出システムによって検知された、図1に示すウェハの一区域の下向き図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による、検出システムを組み込んだリソグラフィ・システムの簡略化した平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階とを含む、第1と第2の基板の特性を求める方法。
【請求項2】
前記性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の液滴がそれと関連する第1の幾何学的形状を有し、かつ前記第2の液滴がそれと関連する第2の幾何学的形状を有し、液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階を含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した幾何学的形状の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した幾何学的形状を前記第2の幾何学的形状とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記特性を求める段階が前記変化の関数として前記特性を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
特性を求める段階が、前記第1と第2の基板間の距離を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
特性を求める段階が、前記第1と第2の基板が互いに平行に延びているかどうかを求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板が第1の平面内にあり、前記第2の基板が前記第1の平面とある角度をなす第2の平面内にあり、前記特性を求める段階が前記角度を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項11】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階であって、前記性状はサイズ、形状、対称性を含む1組の性状から選択される段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階であって、空間的関係が前記第1と第2の平面間の距離と前記第1と第2の平面間に形成された角度を含む1組の関係から選択される段階とを含む、第1の平面内にある第1の基板と第2の平面内にある第2の基板間の空間的関係を求める方法。
【請求項13】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の液滴の面積に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の面積の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した第1の面積を前記第2の液滴の面積とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記空間的関係を求める段階が、前記変化の関数として前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を求める段階をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階を含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
第1の平面内にある第1の基板の特性と、第2の平面内にある、その上に置かれた液体のボリュームを有する第2の基板の特性を求めるためのシステムにおいて、
前記第1と第2の基板間の距離を変化させる変位機構であって、前記距離はギャップであり、液体の前記ボリュームはそのボリュームと関連する面積を有し、前記変位機構は前記面積の性状に変化を起こさせるように前記第1と第2の基板間の液体の前記ボリュームを圧縮し、変化した特性の意味を明らかにするようになされた変位機構と、
前記変化した性状を検知し、それに応答するデータを発生する検出システムと、
前記データを受信し、前記第1と第2の基板間の空間的関係に対応する情報を前記変化した性状の関数として発生させ、測定された空間的関係の意味を明らかにするプロセッシング・システムとを備える、システム。
【請求項17】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記変位機構が前記情報を受けるように接続され、所望の空間的関係を得るため前記情報に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板のうちの1つの所定の位置に液体の前記ボリュームが存在することを検知する終点検出システムをさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
液体の前記ボリュームが前記第2の基板上に配置された前記液体の第1と第2の間隔を開けた液滴をさらに含み、前記変位機構が前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴の1つを圧縮するようになされ、前記検出システムがCCDセンサを含む請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
液体の前記ボリュームが、それと関連する第1の幾何学的形状を有する第1の液滴、とそれと関連する第2の幾何学的形状を有する第2の液滴をさらに含み、前記第1と第2の液滴が前記第2の基板上に間隔を開け配置され、前記変位機構が前記第1と第2の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の幾何学的形状と変化した第2の幾何学的形状の意味を明らかにするようになされており、前記プロセッサは、その間の相違を求めるために前記変化した第1と第2の幾何学的形状を比較するように接続され、差異の意味を明らかにし、前記特性を前記差異の関数として求める請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板間の距離を求めるための干渉計をさらに含む請求項17に記載のシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階とを含む、第1と第2の基板の特性を求める方法。
【請求項2】
前記変化した性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変化した性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記第1の液滴がそれと関連する第1の幾何学的形状を有し、かつ前記第2の液滴がそれと関連する第2の幾何学的形状を有し、液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階を含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した幾何学的形状の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した幾何学的形状を前記第2の幾何学的形状とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記特性を求める段階が前記変化の関数として前記特性を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記特性を求める段階が、前記第1と第2の基板間の距離を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記特性を求める段階が、前記第1と第2の基板が互いに平行に延びているかどうかを求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板が第1の平面内にあり、前記第2の基板が前記第1の平面とある角度をなす第2の平面内にあり、前記特性を求める段階が前記角度を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項11】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階であって、前記性状はサイズ、形状、対称性を含む1組の性状から選択される段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階であって、空間的関係が前記第1と第2の平面間の距離と前記第1と第2の平面間に形成された角度を含む1組の関係から選択される段階とを含む、第1の平面内にある第1の基板と第2の平面内にある第2の基板間の空間的関係を求める方法。
【請求項13】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の液滴の面積に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の面積の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した第1の面積を前記第2の液滴の面積とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記空間的関係を求める段階が、前記変化の関数として前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を求める段階をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記液体のボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階を含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
第1の平面内にある第1の基板の特性と、第2の平面内にある、その上に置かれた液体のボリュームを有する第2の基板の特性を求めるためのシステムにおいて、
前記第1と第2の基板間の距離を変化させる変位機構であって、前記距離はギャップであり、液体の前記ボリュームはそのボリュームと関連する面積を有し、前記変位機構は前記面積の性状に変化を起こさせるように前記第1と第2の基板間の液体の前記ボリュームを圧縮し、変化した特性の意味を明らかにするようになされた変位機構と、
前記変化した性状を検知し、それに応答するデータを発生する検出システムと、
前記データを受信し、前記第1と第2の基板間の空間的関係に対応する情報を前記変化した性状の関数として発生させ、測定された空間的関係の意味を明らかにするプロセッシング・システムとを備える、システム。
【請求項17】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記変化した性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記変化した性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記変位機構が前記情報を受けるように接続され、所望の空間的関係を得るため前記情報に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板のうちの1つの所定の位置に液体の前記ボリュームが存在することを検知する終点検出システムをさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
液体の前記ボリュームが前記第2の基板上に配置された前記液体の第1と第2の間隔を開けた液滴をさらに含み、前記変位機構が前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴の1つを圧縮するようになされ、前記検出システムがCCDセンサを含む請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
液体の前記ボリュームが、それと関連する第1の幾何学的形状を有する第1の液滴、とそれと関連する第2の幾何学的形状を有する第2の液滴をさらに含み、前記第1と第2の液滴が前記第2の基板上に間隔を開け配置され、前記変位機構が前記第1と第2の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の幾何学的形状と変化した第2の幾何学的形状の意味を明らかにするようになされており、前記プロセッサは、その間の相違を求めるために前記変化した第1と第2の幾何学的形状を比較するように接続され、差異の意味を明らかにし、前記特性を前記差異の関数として求める請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板間の距離を求めるための干渉計をさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項1】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階とを含む、第1と第2の基板の特性を求める方法。
【請求項2】
前記性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の液滴がそれと関連する第1の幾何学的形状を有し、かつ前記第2の液滴がそれと関連する第2の幾何学的形状を有し、液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階を含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した幾何学的形状の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した幾何学的形状を前記第2の幾何学的形状とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記特性を求める段階が前記変化の関数として前記特性を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
特性を求める段階が、前記第1と第2の基板間の距離を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
特性を求める段階が、前記第1と第2の基板が互いに平行に延びているかどうかを求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板が第1の平面内にあり、前記第2の基板が前記第1の平面とある角度をなす第2の平面内にあり、前記特性を求める段階が前記角度を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項11】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階であって、前記性状はサイズ、形状、対称性を含む1組の性状から選択される段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階であって、空間的関係が前記第1と第2の平面間の距離と前記第1と第2の平面間に形成された角度を含む1組の関係から選択される段階とを含む、第1の平面内にある第1の基板と第2の平面内にある第2の基板間の空間的関係を求める方法。
【請求項13】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の液滴の面積に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の面積の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した第1の面積を前記第2の液滴の面積とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記空間的関係を求める段階が、前記変化の関数として前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を求める段階をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階を含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
第1の平面内にある第1の基板の特性と、第2の平面内にある、その上に置かれた液体のボリュームを有する第2の基板の特性を求めるためのシステムにおいて、
前記第1と第2の基板間の距離を変化させる変位機構であって、前記距離はギャップであり、液体の前記ボリュームはそのボリュームと関連する面積を有し、前記変位機構は前記面積の性状に変化を起こさせるように前記第1と第2の基板間の液体の前記ボリュームを圧縮し、変化した特性の意味を明らかにするようになされた変位機構と、
前記変化した性状を検知し、それに応答するデータを発生する検出システムと、
前記データを受信し、前記第1と第2の基板間の空間的関係に対応する情報を前記変化した性状の関数として発生させ、測定された空間的関係の意味を明らかにするプロセッシング・システムとを備える、システム。
【請求項17】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記変位機構が前記情報を受けるように接続され、所望の空間的関係を得るため前記情報に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板のうちの1つの所定の位置に液体の前記ボリュームが存在することを検知する終点検出システムをさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
液体の前記ボリュームが前記第2の基板上に配置された前記液体の第1と第2の間隔を開けた液滴をさらに含み、前記変位機構が前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴の1つを圧縮するようになされ、前記検出システムがCCDセンサを含む請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
液体の前記ボリュームが、それと関連する第1の幾何学的形状を有する第1の液滴、とそれと関連する第2の幾何学的形状を有する第2の液滴をさらに含み、前記第1と第2の液滴が前記第2の基板上に間隔を開け配置され、前記変位機構が前記第1と第2の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の幾何学的形状と変化した第2の幾何学的形状の意味を明らかにするようになされており、前記プロセッサは、その間の相違を求めるために前記変化した第1と第2の幾何学的形状を比較するように接続され、差異の意味を明らかにし、前記特性を前記差異の関数として求める請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板間の距離を求めるための干渉計をさらに含む請求項17に記載のシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階とを含む、第1と第2の基板の特性を求める方法。
【請求項2】
前記変化した性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変化した性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記第1の液滴がそれと関連する第1の幾何学的形状を有し、かつ前記第2の液滴がそれと関連する第2の幾何学的形状を有し、液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階を含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した幾何学的形状の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した幾何学的形状を前記第2の幾何学的形状とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記特性を求める段階が前記変化の関数として前記特性を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記特性を求める段階が、前記第1と第2の基板間の距離を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記特性を求める段階が、前記第1と第2の基板が互いに平行に延びているかどうかを求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板が第1の平面内にあり、前記第2の基板が前記第1の平面とある角度をなす第2の平面内にあり、前記特性を求める段階が前記角度を求める段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記ボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項11】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
液体のボリュームであって、前記ボリュームと関連する面積を有する液体の前記ボリュームを第2の基板上に形成する段階と、
液体の前記ボリュームを前記第1と第2の基板間で圧縮し、前記面積の性状に変化を引き起こさせ、変化した性状の意味を明らかにする段階であって、前記性状はサイズ、形状、対称性を含む1組の性状から選択される段階と、
前記変化した性状を検知する段階と、
前記変化した性状の関数として前記第1と第2の基板の特性を求め、測定された特性の意味を明らかにする段階であって、空間的関係が前記第1と第2の平面間の距離と前記第1と第2の平面間に形成された角度を含む1組の関係から選択される段階とを含む、第1の平面内にある第1の基板と第2の平面内にある第2の基板間の空間的関係を求める方法。
【請求項13】
液体の前記ボリュームを形成する段階が、前記第2の基板上に前記液体の第1と第2の間隔を開けて液滴を堆積させる段階をさらに含み、前記ボリュームを圧縮する段階が、前記第1の液滴の面積に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の面積の意味を明らかにする段階をさらに含み、かつ、前記変化した第1の面積を前記第2の液滴の面積とその間の変化を求めるために比較し、変化の意味を明らにする段階をさらに含み、前記空間的関係を求める段階が、前記変化の関数として前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を求める段階をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記変化した性状を検知する段階が、液体の前記ボリュームを圧縮する前に前記液体のボリュームが配置された前記第2の基板の区域の第1の画像を取得し、かつ液体の前記ボリュームを圧縮した後で前記区域の第2の画像を取得し、液体の前記ボリュームと関連する前記第1と第2の画像内の情報を比較する段階とをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
所望の空間的関係を得るため、前記測定された空間的関係に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する段階を含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
第1の平面内にある第1の基板の特性と、第2の平面内にある、その上に置かれた液体のボリュームを有する第2の基板の特性を求めるためのシステムにおいて、
前記第1と第2の基板間の距離を変化させる変位機構であって、前記距離はギャップであり、液体の前記ボリュームはそのボリュームと関連する面積を有し、前記変位機構は前記面積の性状に変化を起こさせるように前記第1と第2の基板間の液体の前記ボリュームを圧縮し、変化した特性の意味を明らかにするようになされた変位機構と、
前記変化した性状を検知し、それに応答するデータを発生する検出システムと、
前記データを受信し、前記第1と第2の基板間の空間的関係に対応する情報を前記変化した性状の関数として発生させ、測定された空間的関係の意味を明らかにするプロセッシング・システムとを備える、システム。
【請求項17】
前記特性が、汚染物の存在、空間的関係、形状からなる1組の特性から選択される請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記変化した性状が、サイズ、形状、対称性を含む1組の幾何学的形状から選択された幾何学的形状である請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記変化した性状が前記第2の基板の所定の位置への前記液体の拡張を含む請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記変位機構が前記情報を受けるように接続され、所望の空間的関係を得るため前記情報に応答して前記第1と第2の基板間の前記空間的関係を調整する請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板のうちの1つの所定の位置に液体の前記ボリュームが存在することを検知する終点検出システムをさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
液体の前記ボリュームが前記第2の基板上に配置された前記液体の第1と第2の間隔を開けた液滴をさらに含み、前記変位機構が前記第1と第2の液滴の1つの幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴の1つを圧縮するようになされ、前記検出システムがCCDセンサを含む請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
液体の前記ボリュームが、それと関連する第1の幾何学的形状を有する第1の液滴、とそれと関連する第2の幾何学的形状を有する第2の液滴をさらに含み、前記第1と第2の液滴が前記第2の基板上に間隔を開け配置され、前記変位機構が前記第1と第2の幾何学的形状に変化を起こさせるように前記第1と第2の液滴を圧縮し、変化した第1の幾何学的形状と変化した第2の幾何学的形状の意味を明らかにするようになされており、前記プロセッサは、その間の相違を求めるために前記変化した第1と第2の幾何学的形状を比較するように接続され、差異の意味を明らかにし、前記特性を前記差異の関数として求める請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記検出システムが、前記第1と第2の基板間の距離を求めるための干渉計をさらに含む請求項17に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2006−514428(P2006−514428A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−560779(P2004−560779)
【出願日】平成15年12月12日(2003.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2003/039449
【国際公開番号】WO2004/055594
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(503193362)モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド (94)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月12日(2003.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2003/039449
【国際公開番号】WO2004/055594
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(503193362)モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド (94)
【Fターム(参考)】
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