説明

炎症性皮膚病変を治療するためのスーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼとの混合物の使用

本発明は、炎症起源の皮膚病変の治療用の局所組成物を製造するための、スーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼの混合物の使用であり、前記病変は皮膚線維症、表皮角化症、ケロイド又は肥厚性瘢痕からなる群から選択される。本発明の組成物は、例えば、乳液、クリーム、ローション、膏薬又は貼付剤として、あるいはスティックとして、あるいは使用前に水又は生理学的血清に溶解される粉末として、局所組成物を皮膚に施用するのに常用される全てのガレン形態を得るために製剤される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
就労を不可能にする場合がある真皮又は表皮の病変(lesion)の中には、実施されている多数の試みにもかかわらず未だに真に満足のいく治療法がないものがある:これらの病変は、皮膚線維症、表皮角化症、ケロイド又は肥厚性瘢痕である。
【0002】
これらの病変は、同じ原因も同じ起源も有していないが、それにもかかわらず、これらの病変は、同様のメカニズムを伴い、これらの疾患、さらに詳しくはケロイド及び皮膚線維症、特に放射線誘発線維症の治療用の皮膚製剤又は皮膚化粧製剤を製造するための組成物を開発することを可能にしている。
【0003】
線維症は、コラーゲンを生成する線維芽細胞又は線維細胞の増殖による結合組織の過形成に特徴がある非特異的病変である。線維症は、病理学的現象又は治療行為の結果、多数の結合組織からなる束(fascicules)への変化を引き起こす。
【0004】
線維芽細胞の活性化が、この病気の発生の原因の一つとして挙げられる場合が多い。正常な瘢痕形成プロセスにおいて、線維芽細胞は、一時的に活性化されて筋線維芽細胞になり、増殖し、コラーゲンマトリックスを形成する。
【0005】
線維症によって冒された皮膚の一部は、ある意味で、瘢痕形成を活性化するシグナルが連続的に発せられ、このようにしてサイトカイン及び増殖因子の異常産生を誘発し、この異常産生が筋線維芽細胞の慢性的及び長期にわたる活性化を引き起こし、次いで線維症を引き起こす領域であると考え得る。
【0006】
公知のトリガー因子として、放射線、特に放射線治療、及びフリーラジカルが挙げられこれらは、ブレオマイシンのような化学療法剤治療によって促進され得る。
【0007】
さらに、電離線と生組織の相互作用は、フリーラジカルの生成によって、炎症反応を誘発する生物学的障害及び損傷を開始する。
【0008】
種々の現象の関与、例えばTGF−β1因子の関与、及び可能な治療、例えばハロフジノンに基づいた治療の使用について、多数の仮説が出されている。
【0009】
しかし、今日まで、何ら満足のいく治療法はない。
【0010】
ケロイドは、一般的に襞の外観を有し且つ瘢痕を生じる良性の皮膚腫瘍である。ケロイドは、瘢痕形成領域を越えて発育し且つ切除後に退行しない線維組織の抑制されない増殖によって引き起こされる。瘢痕形成プロセスのこの種の脱制御は、瘢痕形成プロセスの同化段階及び異化段階の間に不均衡がある場合に、分解される量よりも多い量のコラーゲンの産生及びあらゆる方向への瘢痕の成長を生じると思われる肥厚性瘢痕を招くか又は招くかもしれない。
【0011】
ケロイドと肥厚性瘢痕の間の基本的な相違は、病変が成熟した場合にのみ現れ、その組織学的相違は、本質的にケロイド中のケロイドコラーゲンの存在である。その形成の開始時に、炎症段階は、紅斑の形態で生じる場合が多い。その治療は、種々にわたり及び本質的に予防的であり、化粧、瘢痕形成中の抑制、コルチコステロイド、放射線治療(極めて議論の余地がある)、及びインターフェロンに基づく治療が挙げられる。
【0012】
凍結手術及びレーザー治療のように外科的介入もまた、広く実施されている。コラーゲンの合成に影響を及ぼす活性分子の投与に基づく治療の試みが行われており、前記分子として、例えばプロリン-6-ヒドロキシプロリン、アゼチジンカルボン酸、トリニラスト又は抗アレルギー活性を有する分子が挙げられる。増殖因子の使用もまた、多かれ少なかれ満足のいく結果を提供している。
【0013】
さらに、これらの種々の病気の原因である瘢痕形成プロセスの障害が酸化プロセスに起因する炎症起源を有し得ることが明らかである。
【0014】
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及びカタラーゼ(CAT)に基づいた、心臓手術の後の再灌流の種々の段階での酸化、虚血性アクシデント又は血餅によって引き起こされる損傷を予防し且つ治療するための医薬組成物が、米国特許第5080886号明細書から知られている。
【0015】
さらにまた、臨床試験により、2004年に、乳癌の放射線治療後の線維症の減少におけるSODの局所施用の利点が確認されている:Campana et al., J. Cell. Med., vol.8, No.1, 2004, 109-116参照。
【0016】
しかし、この利点は、前記の炎症起源のその他の病変では確認されなかった。
【発明の開示】
【0017】
従って、本発明は、皮膚線維症、表皮角化症、ケロイド又は肥厚性瘢痕の治療用の局所組成物を製造するためのスーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼの混合物の使用に関する。
【0018】
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は天然起源の安定な酵素である:それは、消費されることなくスーパーオキシドラジカルを放出し、またそれは一般に水に溶解する。スーパーオキシドジスムターゼは、植物起源のものであるか又はバイオテクノロジーによって得られる。
【0019】
カタラーゼは、過酸化水素から分子状酸素の遊離を触媒するフェリポルフィリン酵素である。
【0020】
これらの酵素は、代謝酵素と呼ばれ、エネルギー生産及び解毒などの細胞内反応を触媒する。天然状態では、これらの酵素は、これらのメカニズムが相補的であることから、同時に存在することが多い。
【0021】
カタラーゼは、遊離スーパーオキシドラジカルを攻撃することによって細胞を保護する。
【0022】
3種類のSOD:すなわち銅/亜鉛SOD、マンガンSOD、及び鉄SODが存在する。これらの酵素は、細胞を保護する:すなわちSOD Cu/Znは、遊離ラジカルが代謝によって産生される細胞質を保護し、SOD Mnは、遺伝情報を含み且つ細胞エネルギー生産の部位として働く細胞のミトコンドリアを保護する。
【0023】
本発明の製剤では、SODはいずれの起源であってもよい。
【0024】
SODは、生来、大部分の植物中に存在し:リンゴ、ある種のキャベツ、ブロッコリ、芽キャベツ、さらにキャベツ又はメロン、(これらは、場合により遺伝子組換えであってもよい)、又はセイヨウワサビの抽出物中に見出されるか、あるいは酵素に富む穀類、例えばコムギ、トウモロコシ、ダイズ又は、及びオオムギの種子又は芽から抽出し得る。
【0025】
SODはまた、バイオテクノロジーによっても製造される;例えば、SODは、サッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の菌株由来のものであり得る。
【0026】
SODは、潜在的に、ウシ又はヒトの赤血球から抽出されるか、大腸菌又は酵母などの微生物による組換え合成によって製造されるか、あるいは哺乳動物の肝臓から抽出される。
【0027】
従って、本発明は、一つの実施形態において、スーパーオキシドジスムターゼがバイオテクノロジーによって、例えば、サッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の天然菌株由来のものであることを特徴とする組成物に関する。
【0028】
本発明によれば、SODは、その酵素活性を損なうことなく重合体 − 例えば、ポリエチレングリコール又は多糖類に共有結合させるか又は複合させ得る。
【0029】
過酸化水素を水と酸素に変換するカタラーゼ(CAT)は、いずれの起源のものであってもよい。
【0030】
カタラーゼは、例えば、哺乳動物の肝臓の抽出物から得てもよいし又はアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のような微生物から得てもよい。
【0031】
カタラーゼはまた、植物抽出物から得てもよいし又は組換え合成によって得てもよい。
【0032】
SODのように、CATは、その酵素活性を損なうことなく重合体 − 例えば、ポリエチレングリコール又は多糖類に共有結合させるか又は複合させ得る。
【0033】
これら2種類の酵素は、カプセルに入れてもよいし又は例えば架橋イオン性多糖及び/又は親水性重合体からなる高分子微粒子に混和してもよい。
【0034】
これら2種類の酵素のこれらの製剤は、単独で又は混合物として、酵素活性を外部環境との相互作用から保護することを可能し、同時にターゲッティング、拡散、及び医薬製剤化を促進させる。
【0035】
これら2種類の酵素は、凍結乾燥粉末の形態で、例えば結晶質懸濁物の形態又は硫酸アンモニウム懸濁物の形態を呈し得る。
【0036】
多数の動物又は植物抽出物は、これらの2種類の酵素を一緒に含有し:例としてメロン抽出物、キャベツ抽出物又は哺乳動物肝臓抽出物が挙げられる。
【0037】
本発明によれば、SOD/CAT混合物は、その起源、すなわち抽出物が抽出による2種類の酵素の混合物を含有することを意味するか否かにかかわらず又は合成されるか否かにかかわらず、14/2〜15/5の酵素活性比を、10 000〜16 000 IU/gのSOD酵素活性と共に有するべきである。
【0038】
カタラーゼの活性は、約1500〜4000 IU/gである。
【0039】
SODの酵素活性は、Spitz, D., and Oberley, L.: An Assay for Superoxide Dismutase Activity in Mammalian Tissue Homogenates, Anal. Biochem. 179, 8, 1989の方法によって部分的に改変したBeauchamp C. and Fridovich I., Analytical Biochemistry 44, 276 (1971)の方法によって測定される。
【0040】
この方法は、SODの短い半減期のために直接的な方法であり;それは、SODを、SODがキサンチン/キサンチンオキシダーゼ系によって産生されるスーパーオキシドアニオンの流れを阻害する能力によって評価することを可能にする。
【0041】
カタラーゼの酵素活性は、ClaiBorne A., Catalase activity, CRC Handbook of Methods for oxygen radical research, 283-284, 1985の方法で測定される。
【0042】
この方法は、カタラーゼによる過酸化水素の分解に基づき、これはUV分光光度計を使用して240nmで監視される。
【0043】
従って、本発明は、炎症起源の皮膚病変の治療用の局所組成物を製造するための、スーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼの使用に関する。
【0044】
本発明は、病変が皮膚線維症、表皮角化症、ケロイド又は肥厚性瘢痕からなる群から選択されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0045】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがリンゴ、ブロッコリ、芽キャベツ、キャベツもしくはメロン、(これらは、場合により遺伝子組換えであってもよい)、又はセイヨウワサビから抽出されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0046】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがコムギ、トウモロコシ、ダイズ、及びオオムギから選択される酵素に富む穀類の種子又は芽から抽出されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0047】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがバイオテクノロジーによって得られることを特徴とする前記の使用に関する。
【0048】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の菌株から得られることを特徴とする前記の使用に関する。
【0049】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがウシ又はヒトの赤血球から抽出されるかあるいは哺乳動物の肝臓から抽出されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0050】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼが大腸菌又は酵母による組換え合成によって製造されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0051】
本発明は、スーパーオキシドジスムターゼがバイオテクノロジーによって製造されるか、サッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の天然菌株によって産生されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0052】
本発明は、カタラーゼが哺乳動物の肝臓の抽出物又はアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のような微生物の抽出物から得られることを特徴とする前記の使用に関する。
【0053】
本発明は、カタラーゼが植物抽出物から得られることを特徴とする前記の使用に関する。
【0054】
本発明は、カタラーゼが組換え合成によって得られることを特徴とする前記の使用に関する。
【0055】
本発明は、カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、重合体に共有結合させるか又は複合させることを特徴とする前記の使用に関する。
【0056】
本発明は、重合体がポリエチレングリコール及び多糖類から選択されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0057】
本発明は、カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、マイクロカプセルに入れられるか又は高分子微粒子に混和されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0058】
本発明は、高分子微粒子が架橋イオン性多糖及び/又は親水性重合体からなることを特徴とする前記の使用に関する。
【0059】
本発明は、カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、凍結乾燥粉末の形態、結晶質懸濁物の形態又は硫酸アンモニウム懸濁物の形態であることを特徴とする前記の使用に関する。
【0060】
本発明は、カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが天然抽出物中に混合物として存在することを特徴とする前記の使用に関する。
【0061】
本発明は、天然抽出物がメロン抽出物、キャベツ抽出物又は哺乳動物肝臓抽出物から選択されることを特徴とする前記の使用に関する。
【0062】
本発明は、SOD/CAT混合が14/2〜15/5の間の酵素活性比と10 000〜16 000 IU/gの間のSOD酵素活性を示すことを特徴とする前記の使用に関する。
【0063】
本発明は、カタラーゼ活性が約1500〜4000 IU/gであることを特徴とする前記の使用に関する。
【0064】
本発明を、例えば以下の製剤を用いて例証する:
【実施例】
【0065】
製剤例:
病変に局所外部塗布するためのクリーム
プロピレングリコールジペラルゴエート 6%
プロピレングリコール 5%
ステアリン酸グリセリルエステル及びPEGステアレート 3%
ステアリン酸 3%
キサンタンガム 2%
エチレングリコール 1%
パルミチン酸セチル 1%
ワセリン 0.5%
アボカド油 1%
流動パラフィン 2%
トリエタノールアミン 0.67%
ソルビン酸カリウム 0.2%
防腐剤 0.3%
精油 (neroli)
SOD/CAT混合物 2%
水 qs
【0066】
使用したSOD/CAT混合物は、アブラナ(Brassica napus)の品種から抽出した混合物である。
【0067】
SODの酵素活性は、前記の方法で、約14 000 IU/gであると評価された。
【0068】
前記の方法によるカタラーゼの酵素活性は、3 000 IUであると評価された。
【0069】
別の例において、SOD/CAT混合物は、メロン抽出物:すなわちBionov社から商品名Extramelとして販売されている安定化された抽出物で提供される。
【0070】
SODの酵素活性は、前記の方法で評価され、約14 000 IU/gであると評価された。
【0071】
前記の方法によるカタラーゼの酵素活性は、2 000IUであると評価された。
【0072】
別の例において、SOD/CAT混合物は、Biotics Research Corporationから販売されている植物抽出物から得られるSODとカタラーゼを含有する混合物で提供される。
【0073】
SODの酵素活性は、前記の方法で評価され、約14 500 IU/gであると評価された。
【0074】
前記の方法によるカタラーゼの酵素活性は、2 500IUであると評価された。
【0075】
別の例において、SOD/CAT混合物は、大腸菌から凍結乾燥粉末の形態で抽出されたSOD(2500 IU/mg)と、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から凍結乾燥状態で抽出されたカタラーゼ(170 IU/mg)との、必要な最終酵素活性、すなわちSODについては14 000 IU/g及びカタラーゼについては3000 IU/gに従って調製される混合物で提供される。
【0076】
本発明の組成物は、製剤されて皮膚への組成物の局所施用に慣用される医薬形態の全てを提供する。
【0077】
これらは、例えば、乳液、クリーム、ローション、膏薬又は貼付剤の形態で、あるいはスティックの形態で、あるいは使用前に水又は生理学的血清に溶解される粉末として製剤される。
【0078】
本発明の組成物は、場合により種々の添加剤、例えば懸濁剤、乳化剤、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性又は両性の重合体、タンパク質、ビタミン類、界面活性剤、鉱油、植物油、ワックス、シリコ−ン樹脂及び/又はゴム、増粘剤、酸性化又はアルカリ性化剤、溶媒、pH安定剤、UV保護剤、防腐剤、抗菌剤、及び抗真菌剤、香料又は化粧品又は皮膚科学で常用されるその他の補助剤を含有していてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎症起源の皮膚病変の治療用の局所組成物を製造するための、スーパーオキシドジスムターゼとカタラーゼの混合物の使用。
【請求項2】
病変が皮膚線維症、表皮角化症、ケロイド又は肥厚性瘢痕からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の使用。
【請求項3】
スーパーオキシドジスムターゼがリンゴ、ブロッコリ、芽キャベツ、キャベツもしくはメロン、(これらは、場合により遺伝子組換えであってもよい)、又はセイヨウワサビから抽出されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項4】
スーパーオキシドジスムターゼがコムギ、トウモロコシ、ダイズ、及びオオムギから選択される酵素に富む穀類の種子又は芽から抽出されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
スーパーオキシドジスムターゼがバイオテクノロジーによって得られることを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の使用。
【請求項6】
スーパーオキシドジスムターゼがサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の菌株から得られることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
スーパーオキシドジスムターゼがウシ又はヒトの赤血球から抽出されるか、あるいは哺乳動物の肝臓から抽出されることを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の使用。
【請求項8】
スーパーオキシドジスムターゼが大腸菌又は酵母による組換え合成によって製造されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の使用。
【請求項9】
スーパーオキシドジスムターゼがバイオテクノロジーによって製造されるか、サッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)の天然菌株によって産生されることを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の使用。
【請求項10】
カタラーゼが哺乳動物の肝臓の抽出物又はアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のような微生物の抽出物から得られることを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の使用。
【請求項11】
カタラーゼが植物抽出物から得られることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項12】
カタラーゼが組換え合成によって得られることを特徴とする請求項1及び2のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、重合体に共有結合されるか又は複合されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
重合体がポリエチレングリコール及び多糖類から選択されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
カタラーゼ又はスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、カプセルに入れられるか又は高分子微粒子に混和されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項16】
高分子微粒子が架橋イオン性多糖及び/又は親水性重合体からなることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項17】
カタラーゼとスーパーオキシドジスムターゼが、単独で又は混合物として、凍結乾燥粉末の形態、結晶質懸濁物の形態又は硫酸アンモニウム懸濁物の形態であることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項18】
カタラーゼとスーパーオキシドジスムターゼが天然抽出物中に混合物として存在することを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項19】
天然抽出物がメロン抽出物、キャベツ抽出物又は哺乳動物肝臓抽出物から選択されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項20】
SOD/CAT混合が14/2〜15/5の酵素活性比を、10 000〜16 000 IU/gのSOD酵素活性と共に示すことを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。
【請求項21】
カタラーゼ活性が約1500〜4000 IU/gであることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の使用。

【公表番号】特表2008−543967(P2008−543967A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−518988(P2008−518988)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001837
【国際公開番号】WO2007/000619
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(508002896)ライフ サイエンス インベンシヨンズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】