説明

無線媒体の製造方法、及び無線媒体

【課題】 埃りを舞い上げたり、ベース基材に振動、衝撃を与えずに、静電気を除去できるようにする。
【解決手段】 表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って接地パターン25を形成し、かつ、接地パターン25と複数個のアンテナパターンとを個別に接続する個別接地パターンを形成して構成されるベース基材20を繰り出す工程と、この工程により除電されたベース基材20にLSIを実装してアンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、この工程によりLSIが実装されたのち、ベース基材20をアンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、個別接地パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、無線カード或いは無線冊子として適用される無線媒体の製造方法、及び無線媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線カード或いは無線冊子などの無線媒体は、例えば、図12に示すように、プラスチックシート、例えば、PET製の基板101を有し、この基板101上にLSI102を実装している。また、LSI102の上側には接着剤を介して補強材が設けられ、下側には基板、接着剤を介し補強材が設けられている。
【0003】
基板101上にはアンテナパターン103が形成され、このアンテナパターン103にはリード部を介してLSI102が接続されて回路が構成されている。即ち、LSI102の端子にはバンプが形成され、基板101にはランドが形成されている。LSI102はそのバンプを基板101のランドにフリップ実装して電気的に接続される。ランド104はリード106を介してアンテナパターン103に接続されている。これにより、非接触で外部とのデータ通信を行うことが可能となっている。また、基板101の表裏にそれぞれプラスチックシートが重ね合わされて無線媒体が構成されている。
【0004】
ところで、上記した無線媒体は図13に示すようなシート状のベース基材105を用いて製造される。
ベース基材105には、上記したアンテナパターン103が所定間隔を存して縦横に複数個形成されている。このベース基材105は長手方向が例えば数十メートルの単位にて構成され、図14に示すようにロール状に巻かれている。
【0005】
ロール状に巻かれたベース基材105は、その先端部側から徐々に引き出されてLSI102がそのバンプをベース基材105のランド104に接続してフリップ実装される。そして、LSI102の上側及び下側にそれぞれ補強材が貼り付けられ、さらに、ベース基材105の表裏にそれぞれプラスチックシートが貼り付けられる。この貼付後、最終工程にてベース基材105が各アンテナパターン103の外周部に沿ってそれぞれカットされることにより無線媒体が成形される。
【0006】
ところで、上記した製造工程において、即ち、ロール状に巻かれたベース基材105をその先端部側から引き出してLSI102等を実装し、ベース基材105の表裏にプラスチックシートを貼り付ける工程において静電気が発生し、LSI102を破壊してしまう虞がある。
【0007】
例えば、ロール状に巻き付けられたベース基材105をその先端部側から引き出すときのベース基材105同士の剥離動作により静電気が発生する。この発生した静電気はベース基材105に溜まり、ベース基材105は静電気を溜めた状態で次工程に送られることとなる。
【0008】
この状態にてベース基材にLSIを実装すると、LSIが半導体そのものであるため、ベース基材からLSIに静電気が流れ込んでLSIを破壊してしまう虞があった。
また、製造時にLSIが破壊しない場合でも、信頼性が低下し、市場にて破壊につながる虞があった。
【0009】
そこで、従来おいては、発生した静電気を除去するために、送風式の除去装置を使用して静電気を除去している。また、除電端子を用いて除電することも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平11−213103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、送風式の除去装置は、ファンにより静電気除去のためのイオンを送るシステムのため、周囲の埃りを舞い上げ、べース基材を汚したり、また、べース基材に振動、衝撃を与えていた。
【0011】
また、除電端子を用いるものは、製品化されたICカードの使用時における静電気を除去するものである。即ち、コネクタに挿入されるICカードの挿入側の端面に除電端子の一端部を当接させて除電するものである。
【0012】
しかしながら、この除電方法は、ベース基材の静電気の除去には用いることができない、即ち、ICカードは十分な硬度を有するため問題はないが、ベース基材は通常、薄いフィルム状の部材であるため、その端部が除電端子の一端部に当接すると、腰が折れてジャム状態となりベース基材の送りができなくなる。
【0013】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、埃りを舞い上げたり、ベース基材に振動や衝撃を与えることなく、静電気を除去できるようにした無線媒体の製造方法、及びその製造に用いられるベース基材、さらに製造される無線媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、この工程により除電された前記ベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程とを具備することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載のものは、表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、この工程により除電されたベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程と、この工程後に、前記無線媒体に残った前記第2の導電パターンをその中途部から切断する工程とを具備することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載のものは、表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、この工程により除電された前記ベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程と、この工程後に、前記無線媒体に残った前記第2の導電パターンの端部を切欠する工程とを具備することを特徴とする。
【0017】
請求項5記載のものは、無線媒体の製造用部品として用いられるもので、表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載のものは、前記請求項3記載の製造方法によって製造されるもので、アンテナパターンを有する基板と、この基板に形成された第1の導電パターンと、この第1の導電パターンと前記アンテナパターンとを接続する第2の導電パターンと、この第2の導電パターンの中途部に穿設されて前記第2の導電パターンを切断する穴部とを具備したことを特徴とする。
【0019】
請求項7記載のものは、前記請求項4記載の製造方法によって製造されるもので、アンテナパターンを有する基板と、この基板に形成された第1の導電パターンと、この第1の導電パターンと前記アンテナパターンとを接続する第2の導電パターンと、この第2の導電パターンの前記基板の外周部に臨む端部を切欠する切欠部とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、埃りを舞い上げたりせず、また、シート基材に振動、衝撃を与えずに、静電気を除去でき、また、外部から飛んでくる静電気を遮断してLSIの破壊を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である無線媒体としての無線カードKを示すものである。無線カードKは基板1を有し、この基板1上にはアンテナパターン13が形成されているとともに、LSI2が搭載されている。LSI2には図2にも模式的に示すようにアンテナパターン13が接続されている。また、基板1の表裏面側には、プラスチックシート(図示しない)がそれぞれ熱プレス等により熱溶着されて被覆されている。
【0022】
図3は、LSI2とアンテナパターン13との接続構造を示す平面図で、図4は図3中A−A線に沿って示す断面図である。
基板1上にはランド3及びリード5が形成され、LSI2の端子にはバンプ4が形成されている。LSI2はバンプ4をランド3にフリップ実装して電気的に接続され、ランド3はリード5を通してアンテナパターン13に接続されている。これにより、基板1上に無線回路が構成され、非接触での外部データ通信が可能となる。
【0023】
また、LSI2の上側には上接着剤6を介して補強板8が接着され、下側には基板15及び下接着剤7を介して下補強板9が接着されている。
図5は無線カードKを製造するためのベース基材20を示すものである。
【0024】
ベース基材20は、例えばPETシート材で成形され、このべース基材20には複数個のアンテナパターン13、リード5、ランド3が縦横に所定間隔を存して複数形成されている。アンテナパターン13、リード5、ランド3は例えばアルミニウム等導電性の材料によってエッチングによって形成されている。ベース基材20の長手方向は例えば50m程の長さで、1つの無線カードKの基板1と比較すると格段に大きいサイズで構成されている。また、ベース基材20は極端に長いため、取扱いの便宜上、通常、図6に示すようにロール状に巻き取られた形状となっている。
【0025】
ところで、ベース基材20の表面両側部にはその長手方向、即ち、ベース基材20の繰出方向に沿って第1の導電パターンとしての接地パターン25がそれぞれ形成されている。また、べース基材20の表面上には、長手方向に対して直交する方向に沿って第2の導電パターンとしての個別接地パターン26が所定間隔を存して平行に複数本形成され、これら個別接地パターン26の両端部は接地パターン25にそれぞれ接続されている。また、これら複数本の個別接地パターン26はベース基材20上の個々のアンテナパターン13(あるいはリード5)に少なくとも1箇所以上で接続されている。これにより、べース基材20上のすべてのアンテナパターン13が接地パターン25に電気的に接続された状態となっている。
【0026】
ベース基材20は後述するようにその先端部側から引き出されるが、このとき、ベース基材20は図7に示すように搬送ガイド28に沿ってガイドされるとともに、接地パターン25に接地部材29の先端部が接触され、グランドに接続されている。
【0027】
つぎに、無線カードKの製造方法について説明する。
まず、ロール状に巻かれたべース基材20をその先端部側から徐々に引き出す(引出工程)。そして、この引き出されたべース基材20上のランド3にフリップチップ実装等によりLSI2を順次実装し(実装工程)、この実装されたLSI2の上側に上接着剤6を介して上補強板8を貼り付け、下側にべース基材20、下接着剤7を介して下補強板9を貼り付ける。こののち、べース基材20の上下方向からプラスチックシートをそれぞれ重ね合わせたのち、これを例えば真空熱プレスによって一体的に被覆する。ついで、ベース基材20をその複数個のアンテナパターン13の外周部に沿ってそれぞれ切断することにより(切断工程)、無線カードKを製造する。
【0028】
ところで、この無線カードKの製造過程のなかで、ロール状に巻かれたべース基材20をその先端側から引き出す際には、この引き出される部分がロール状の部分から引き剥がされることになるため、静電気が発生することがある。このときには、LSI2がまだ実装されていないため、何も破壊されることはないが、べース基材20には静電気が帯電し留まっている可能性がある。この状態でLSI2を実装すると、べース基材20に帯電している静電気がアンテナパターン13、リード5、ランド3を介してLSI2に流れ込みLSI2を破壊させてしまう虞がある。
【0029】
また、静電気が発生する場合としては、上記以外にも、例えば、べース基材20をガイドする搬送ガイド28、及び送り込むためのガイドローラー(図示しない)等、搬送中に擦れる箇所においても静電気が発生する可能性がある。
【0030】
従来においては、例えば送風型除去装置を使用して静電気を除去しているが、この方法は、静電気除去のためのイオンをファンにより送るシステムのため、周囲の埃りを舞い上げてべース基材20を汚したり、また、ベース基材20に振動、衝撃を与えていた。
【0031】
この実施の形態では、ベース基材20を引き出してからLSI2の実装工程までの間において、接地部材29をベース基材20の接地パターン25に接触させるため、ベース基材20上に形成されたアンテナパターン13、リード5、ランド3は接地パターン25を介して常にグランドに接続されている。
【0032】
従って、実装工程に向かって搬送されるべース基材20に発生する静電気は接地パターン25及び接地部材29を介して除去され、また、LSI2の実装後にべース基材20に発生する静電気も常に接地パターン25及び接地部材29を介してグランドに逃がすことが可能となり(除電工程)、LSI2の実装前後に係わらず、静電気によるLSI2の破壊を防止することが可能となる。
【0033】
このようにべース基材20に発生する静電気を接地パターン25及び接地部材29を介してグランドに逃がすため、従来において、送風型の除去装置を用いた場合のように、周囲の埃りを舞い上げてべース基材20を汚したり、また、べース基材20に振動、衝撃等を与えることがなく、信頼性が高く、生産歩留まりも向上させることが可能となる。
【0034】
なお、上記実施の形態では、べース基材20の両側部にその先端から後端まで連続する状態で接地パターン25を形成したが、これに限られることなく、図8に示すように、接地パターン25をその引出方向に沿って所定間隔を存して複数個に分割し、これら分割された分割パターン25a…にそれぞれ個別接地パターン26を接続しても、同様の効果が得られることは言うまでも無い。
【0035】
また、上記したように、ベース基材20をその複数個のアンテナパターン13の外周部に沿って切断して無線カードKを製造した場合には、図9に示すように基板1に個別接地パターン26の一部が残っている。この状態で、例えばS方向から静電気が飛んでくると、個別接地パターン26、アンテナパターン13、リード5、ランド3を介してLSI2に到達し、LSI2を破壊してしまう虞がある。
【0036】
図10は、本発明の第2の実施の形態である無線カードKを示すもので、図9に示すように静電気が飛んできても、LSI2を破壊することのないようにしたものである。
この第2の実施の形態では、ベース基材20を切断して無線カードKを製造した際に、無線カードKに一部残留した個別接地パターン26の中途部に穴部31を穿設することによって個別接地パターン26を切断している。
【0037】
これにより、図9に示すように静電気が飛ぶことがあっても、静電気が個別接地パターン26の穴部31で遮断され、アンテナパターン13、リード5、ランド3を介してLSI2に到達することがなくなりLSI2の破壊を防止できる。
【0038】
図11は、本発明の第3の実施の形態である無線カードKを示す平面図である。
図10に示す第2の実施の形態では、個別接地パターン26の中途部に穴部31を穿設したが、この第3の実施の形態では、基板1の端部及び個別接地パターン26の端部に例えばU字状の切欠部32を形成することにより、個別接地パターン26に静電気が飛びにくくなるようにしている。
【0039】
なお、上記実施の形態では、無線カードの製造に用いられるベース基材について説明したが、無線冊子の製造に用いられる基板にも適用できることは勿論である。
【0040】
また、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施の形態である無線カードを示す平面図。
【図2】図1の無線カードの等価回路図。
【図3】図1のLSIの接続部を示す平面図。
【図4】図3中A−A線に沿って示す断面図。
【図5】図1の無線カードを製造するためのベース基材を示す平面図。
【図6】図5のベース基材を示す斜視図。
【図7】図5のベース基材が繰り出されてその接地パターンに接地部材が接触された状態を示す側面図。
【図8】図5の接地パターンの変形例を示す平面図。
【図9】図1の無線カードに残留した個別接地パターンに静電気が飛ぶ状態を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態である無線カードを示す平面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態である無線カードを示す平面図。
【図12】従来の無線カードを示す平面図。
【図13】図12の無線カードを製造するためのベース基材を示す平面図。
【図14】図13のベース基材を示す斜視図。
【符号の説明】
【0042】
1…基板、2…LSI、13…アンテナパターン、20…ベース基材、25…接地パターン(第1の導電パターン)、26…個別接地パターン(第2の導電パターン)、29…接地部材、K…無線カード(無線媒体)、31…穴部、32…切欠部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、
この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、
この工程により除電された前記ベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、
この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程と
を具備することを特徴とする無線媒体の製造方法。
【請求項2】
前記第1の導電パターンは前記ベース基材の繰出方向に沿って所定間隔を存して分断される複数の分断パターン部を有して構成され、これら複数の分断パターン部に前記第2の導電パターンが個別に接続されることを特徴とする請求項1記載の無線媒体の製造方法。
【請求項3】
表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、
この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、
この工程により除電されたベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、
この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程と、
この工程後に、前記無線媒体に残った前記第2の導電パターンをその中途部から切断する工程と
を具備することを特徴とする無線媒体の製造方法。
【請求項4】
表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されるベース基材を繰り出す工程と、
この工程により繰り出される前記ベース基材の第1の導電パターンに接地部材を接触して除電する工程と、
この工程により除電された前記ベース基材にLSIを実装して前記アンテナパターンにそれぞれ接続する工程と、
この工程により前記LSIが実装されたのち、前記ベース基材を前記アンテナパターンの外周部に沿ってそれぞれ切断することにより、前記第2の導電パターンを切断して複数個の無線媒体を成形する工程と、
この工程後に、前記無線媒体に残った前記第2の導電パターンの端部を切欠する工程と
を具備することを特徴とする無線媒体の製造方法。
【請求項5】
無線媒体の製造用部品として用いられるもので、表面に複数個のアンテナパターンを所定間隔を存して複数形成するとともに、繰出方向に沿って第1の導電パターンを形成し、かつ、この第1の導電パターンと前記複数個のアンテナパターンとを個別に接続する第2の導電パターンを形成して構成されることを特徴とするベース基材。
【請求項6】
前記請求項3の製造方法によって製造されるもので、
アンテナパターンを有する基板と、
この基板に形成された第1の導電パターンと、
この第1の導電パターンと前記アンテナパターンとを接続する第2の導電パターンと、
この第2の導電パターンの中途部に穿設されて前記第2の導電パターンを切断する穴部と、
を具備したことを特徴とする無線媒体。
【請求項7】
前記請求項4の製造方法によって製造されるもので、
アンテナパターンを有する基板と、
この基板に形成された第1の導電パターンと、
この第1の導電パターンと前記アンテナパターンとを接続する第2の導電パターンと、
この第2の導電パターンの前記基板の外周部に臨む端部を切欠する切欠部と
を具備したことを特徴とする無線媒体。
【請求項8】
前記切欠部は円弧状に形成されることを特徴とする請求項7記載の無線媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−146317(P2008−146317A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332151(P2006−332151)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】