説明

無線通信デバイスとの対話を行なうためのタグ

1人以上の個人および所定のネットワーク資源への接続のうちの1つ以上に関連付けられており、かつ、対応する1人以上の個人および資源と無線通信デバイスとの対話を行なうために使用可能なタグを提供する。このタグは、送信機と、1人以上の個人および資源のうちの1つ以上に関連付けられているID値を含む記憶要素と、を備える。少なくとも一部の実施例では、このタグは、これに加えて、ユーザ起動可能なスイッチなどのトリガ要素を含む。これによって、タグのトリガ要素の起動に応答して、関連する個人および資源のうちの1つ以上に関し、近傍の無線通信デバイスにおいてアクションが開始されることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線電話機などの無線通信デバイスとの対話を行なうためのユーザインタフェースに関する。より詳細には、本発明は無線通信デバイスに関連して実行されるアクションを開始するために無線通信デバイスとの対話を行なうタグに関する。
【背景技術】
【0002】
今日のデバイスの多くとの対話では、所定のインタフェースを通じてユーザが選択を行い、フィードバックを受信することが必要である。一般に、このインタフェースはデバイスに直接的に関連付けられ、デバイスの一部をなしており、結果的にデバイスのサイズおよび形状による制約を受けることが多い。デバイスのサイズが縮小されるにしたがって、ユーザがデバイスとの対話を行なうインタフェースが同様に縮小されることや、利用可能な表面のさらに大きな割合を覆うことが多い。
【0003】
セルラー電話機など、デバイスの全体的なサイズを縮小することを可能とすると同時に、ユーザがデバイスとのインタフェースを行なうことに関係する使用に利用可能な表面の空間の量を最大化することを補助する、幾つかのスタイルの電子デバイスが開発されている。そうした1つの例には、クラムシェルスタイルの電話機がある。この電話機は、ヒンジ接続回りに互いに対して回転する2つの部分ハウジングを備える。
【0004】
しかしながら、デバイスとの対話を行なうために与えられる表面空間の量がさらに増大することに関連する結果の1つは、それに応じてカスタマイズまたはパーソナライズに利用可能な表面空間の量が減少してしまうことである。デバイスをカスタマイズするという要望によって、一部のユーザには、ユーザがデバイスの元の表面を変更することを可能とする製品への充分な要求が生まれた。幾つかの例では、これらの置き換え表面はフェイスプレートと呼ばれる。フェイスプレートによって、デバイスの外見において、ユーザが色、質感を変更することや、さらには人、場所またはキャラクターなど認可されたコンテンツを組み込むことも可能となる。
【0005】
あるいは、デバイスにおいて用いられるインタフェースのサイズおよび性能がさらに増大することによって、多くの場合には予め記憶されたコンテンツまたはダウンロード可能なコンテンツの形態により、より大きな柔軟性をもってユーザがインタフェース自体のカスタマイズ/パーソナライズを行なうことが可能となった。例えば、ディスプレイ上の背景画像を形成するために写真または模様を追加することが可能である。この背景画像は、壁紙と呼ばれる場合がある。さらに、異なる呼出音またはスキンを適用することによって、さらなるカスタマイズを行うことが可能である。呼出音は、デバイスによって生成される警報の聴覚的な性質を補足または置換することが可能であり、スキンは、デバイスのディスプレイ上に情報が視覚的に提示される手法に対応する全体的なスタイルまたはテーマを補足または置換することが可能である。
【0006】
しかしながら、インタフェースの質が高くなりサイズが増大しても、ユーザに情報が提示され得る手法に関する限界や、デバイスのパーソナライズおよびカスタマイズを行なう機会に関する限界は存在し続けている。
【0007】
本発明の発明者らは、デバイスに関する経験のパーソナライズおよびカスタマイズを行なうさらなる機会をユーザに与えることに加え、デバイスとの対話を行なう性能を強化することの可能な関連するアクセサリの使用によって、さらなるパーソナライズおよびカスタマイズを行なうことが可能となることを認識した。さらに、一部のアクセサリを友達、同僚などに関連付けること、またはそれらと共有し、それに応じてデバイスとの対話を行なうことが可能である。次いで、ユーザのデバイスとの全体的な経験を強化することや、特定の個人または選択した個人からなるグループに関係するユーザの経験を強化することもさらに可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、1つ以上の無線通信デバイス12を含む、代表的な通信システム10のブロック図である。示した実施形態では、1対の無線通信デバイス12を示す。無線通信デバイス12は、ネットワーク内において無線接続を通じて通信を行うことが可能な任意の適切なデバイスであってよく、例えば、無線通信デバイスのうちの1つ以上はセルラー電話機など無線電話機であってよい。これに加えて、またはこれに代えて、無線通信デバイスは無線LAN接続、ブルートゥース(登録商標)トランシーバなど短距離無線トランシーバ、赤外線通信トランシーバ、または物理的な有線接続による制約を受けない他の同様の通信デバイスを含んでよい。
【0009】
少なくとも示した実施形態では、無線通信デバイス12は1つ以上の基地局16を介してネットワーク14との通信を行う。ネットワーク14は、通信信号の送受信を行なうことの可能な任意のタイプのネットワークを含んでよい。1つ以上の実施形態では、ネットワーク14は無線通信ネットワークを含む。また、ネットワーク14は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ケーブルネットワークおよび他の類似の通信システムなど、データネットワークを含んでもよく、それらと通信状態にあってもよい。また、ネットワーク14は、局地電話ネットワーク、長距離電話ネットワーク、セルラー電話ネットワーク、衛星通信ネットワーク、ケーブルテレビネットワークおよび他の類似の通信システムなど、通信ネットワークとの通信を含んでもよく、それらと通信状態にあってもよい。さらに、ネットワーク14は1より多くのネットワークを含んでもよく、それらと通信状態にあってもよいし、複数の異なるタイプのネットワークを含んでもよい。したがって、ネットワーク14は、複数のデータネットワーク、複数の通信ネットワーク、データネットワークと通信ネットワークとの組合せおよび他の類似の通信システムを含んでもよく、それらと通信状態にあってもよい。
【0010】
これに加えて、無線通信デバイス12は1つ以上のタグ18との対話を行なう。一部の実施例では、1つ以上の無線通信デバイス12がハブ20を介して1つ以上のタグ18と対話を行なう。一般に、タグ18は、無線通信デバイス12のユーザが無線通信デバイス12との対話を行なうことの可能な代替の手法を提供する。タグ18は、通信デバイス12のユーザ以外の1人以上の個人へリンクされることと、1つ以上のトリガ要素の作動に応答して近傍の無線通信デバイス12において実行されるアクションを開始するために用いられることと、のうちの1つ以上が可能である。
【0011】
従来、無線通信デバイス12と無線通信デバイス12のユーザとの間の大抵の対話は、一体型のディスプレイならびにキーパッドおよびボタンのうちの1つ以上など、埋め込み型のインタフェースを通じて行なわれていた。無線通信デバイス12における機能の量が増大するにしたがって、異なる機能の選択および開始のうちの1つ以上を管理するために、異なる手法が用いられてきた。例えば、ユーザインタフェースには、電話帳アプリケーションなど、異なるタスクを開始することをより容易にするためのメニューアプリケーションが組み込まれている。この電話帳アプリケーションによって、特定の個人との通信を開始するために、予め記憶されている個人のリストを含むメニューから個人について予め記憶されているエントリを選択することが可能となる。
【0012】
タグ18は、無線通信デバイス12との対話を行なうための代替のインタフェースを提供する。タグ18は一般に物理的なアイテムを表しており、少なくとも最初は無線通信デバイス12から離れているが、タグ18と無線通信デバイス12とが所定の距離内に存在し、他の所定の条件が満たされるとき、無線通信デバイス12との対話を行なうことが可能である。タグ18はチャームまたはステッカーの形態を取ることが可能であり、装飾的な外観を有することが可能である。タグ18が装飾的な外観を有する場合、タグ18の装飾的な外観は特定のタグ18と他のタグ18とを区別する際に有用であり得る。
【0013】
上述のように、一部の実施例では、タグ18は無線通信デバイス12と直接的に通信を行なう(22)。他の実施例では、タグ18はハブ20を介して無線通信デバイス12と通信を行なう。ハブ20を使用してタグ18と無線通信デバイス12との間の通信を行なうには、無線通信デバイス12の用いる通信の形態と、1つ以上のタグ18の用いる通信の形態とが互換性を有することが前提となる場合がある。通信能力における非互換性が存在する場合、ハブ20を使用して、通信受信者との互換性を有する手法により、タグ18または無線通信デバイス12のいずれかから通信を受信し、タグ18および無線通信デバイス12のうちの他方へその通信を転送することによって、非互換性を埋め合わせることが可能な場合がある。一部の実施例では、ハブ20は無線通信結合24を介して1つ以上のタグ18へ通信可能に結合される。他の実施例では、ハブ20は物理的接続26を介して1つ以上のタグ18へ通信可能に結合される。これに加えて、またはこれに代えて、ハブ20は1つ以上の対応するタグ18へ電力を供給するために用いられてもよい。
【0014】
タグ18は、直接的に(22)または直接ポイントツーポイント通信、即ち、アドホックネットワーキングを含むハブ20を介して無線通信デバイス12と通信を行う目的で、様々な異なるタイプの技術を用いることが可能である。例えば、タグ18は無線周波数識別(RFID)技術を含んでよい。しかしながら、以下に限定されないが、ブルートゥース、IEEE 802.11、HomeRF、プロプラエタリRF通信および赤外線通信や、以下に限定されないが、アナログ、CDMA、GSM、TDMAおよびUMTSを含む標準の無線通信プロトコルを含め、他の形態の通信が同様に可能である。さらに、通信は誘導結合を通じて行なわれてよい。さらに、タグ18がハブ20など物理的接続26を利用して通信を行う限り、これに加えて様々なプロトコルが同様に適切であることが、当業者には容易に認識される。
【0015】
一般に、タグ18は関連するID値を各々有する。この関連するID値を用いて、無線通信デバイス12においてアクションを開始することと、無線通信デバイス12との対話を行なうこととのうちの1つ以上が可能である。特定のID値は、実行されるアクションに基づいてもよい。他の実施例では、ID値はデータ構造28を参照してもよい。データ構造28は、ID値を無線通信デバイス12に関連して開始される適切なアクション、または無線通信デバイス12に関連して行なわれる対話とリンクさせる。そうしたデータ構造28は、ネットワーク14を介してアクセス可能なサーバ30に保持されてもよい。これに加えて、またはこれに代えて、データ構造の完全なコピーまたは要約版32が、対応する無線通信デバイス12に保持されてもよい。
【0016】
無線通信デバイス12に保持される要約版は、特定の無線通信デバイス12に関連付けられているID値のレコードのみを含んでもよい。一部の実施例では、無線通信デバイス12によってID値データ構造32のローカルコピーに存在しないID値が検出される場合、無線通信デバイス12は、そのID値が認可されていないID値であると判定し、それに応じてそのID値を無視する。他の実施例では、ID値データ構造32のローカルコピーに存在しないID値が検出される場合、無線通信デバイス12はサーバ30に接続し、適切な情報およびデータレコードのうちの1つ以上を取得することを試みる。
【0017】
受信したID値に適切に応答することが可能であるのは認可されている無線通信デバイス12のみであることを保証するために、様々なセキュリティ情報が各々のID値と関連付けられてよい。一部の実施例では、ID値は、ダウンロード可能なコンテンツを解読することに関連する暗号化/解読鍵を含む。他の実施例では、ID値は、ダウンロード可能なコンテンツへのアクセスを提供するためのデジタル権利管理鍵を表す。さらなる実施例では、タグID値90に関連付けられているアクションまたは対話を受信することと、それらに応答することとのうちの1つ以上が認可されている各無線通信デバイス12の識別子は、関連情報ID値データ構造28における対応するレコードに関係して記憶されてよい。これによって、明示的に認可されていない無線通信デバイス12は情報へのアクセスを有することを妨げられることになる。
【0018】
一部の実施例では、ID値は複数のフィールドから構成される。ID値が複数のフィールドを含む場合、受信したID値内の1つのフィールドは、残りのID値フィールドの意味を判定するためにアクセスされる特定のサーバ30を指定し、残りのID値フィールドは、指定されるサーバ30に記憶されているデータ構造28における特定のレコードに対応する。1つ以上の実施形態では、ID値は電子製品コード(EPC;Electronic Product Code)に相当する。EPCは、RFIDタイプのタグを用いる他のアプリケーションと共に一般に用いられるフォーマットである。
【0019】
上述のように、1つ以上の実施形態では、タグ18はユーザ40による無線通信デバイス12との対話を行なう。図2には、複数のチャーム42の形態の複数のタグ18がどのようにユーザに着用され、対応する無線通信デバイス12と共に用いられることを可能とするかに関する、1つ以上の実施例を示す。示した実施例では、複数のチャーム42はハブ20へ結合されている。ハブ20は、ユーザ40の首のまわりに広がるストランドまたはネックレス44から吊られている。図3には、図2に示す複数のチャーム42および関連するハブ20の拡大図を示す。図3では、ハブ20およびチャーム42がユーザの手に保持されているように示す。示した実施形態では、ハブ20はハブ20の本体を通じて延びている開口部46または通路部を含む。開口部46または通路部によって、ハブ20はストランドまたはネックレス44へ取り付けられる。チャーム42はネックレス44に関連して示されているが、これに代えて、チャーム42はユーザ40の手首の回りに着用されるブレスレット(図示せず)や他の同様に適切な構成に関連してもよい。
【0020】
上述の実施例では、タグ18/チャーム42がユーザ40の回りにファッションタイプアクセサリとして着用される実施形態を記載しているが、しかしながら、それらがそのように装飾されている必要はない。これに代えて、タグ18/チャーム42はハンドバッグまたはブックバッグへ取り付けられてもよく、何らかの手段によって無線通信デバイス12へ貼り付けられてもよい。一般に、それらの使用はユーザ40の裁量および個人的嗜好による。
【0021】
さらに、タグ18は粘着性裏材を含むステッカーの形態であってよく、これによって、タグが表面へ貼り付けられることが可能となる。さらに、タグ18は表面のうちの1つに関連するコネクタ状部分を有してもよく、これによって、別の要素の表面に関連するマッチする係合構造と機械的または電気的に接続される。1つ以上のタグ18の複数の表面に関連する対応するコネクタ状部分によって、複数のタグ18を一体にデイジーチェーン接続することが可能となる。さらに、図3に示すように、代表的なハブ20と同様に、タグ18はタグ18を通じて延びている開口部または通路部を有してもよく、これによって、タグ18を通してストランドを繋ぐことが可能となる。
【0022】
図4には、異なる装飾的な外観を各々有する複数の代表的なタグ18を示す。上述のように、無線通信デバイス12に関して関連付けられているアクションまたは対話をより容易に識別するために、異なる装飾的な外見によってタグ18を互いから区別することや、タグ18の外見を調整することが可能となる。例えば、無線通信デバイス12と共に用いられる家型のタグ48は家への通話を開始する。あるいは、警報インジケータがタグ18へ組み込まれている場合、タグ18に関連付けられている警報指示によって、着信が自宅またはユーザ40と同居する人からの着信として識別される。無線通信デバイス12と共にタグ18を用いて自宅への通話を開始することによって、そうした呼出を開始するために用いられる代替の方法をユーザが回避することが可能となる。
【0023】
図5には、無線周波数電話機またはセルラー電話機など、本発明の1つ以上の実施形態において用いるための代表的な無線通信デバイス12を示す。代表的に示すように、無線通信デバイス12はアンテナ52へ結合されているトランシーバ50を備える。トランシーバ50によって、無線通信ネットワーク14内の通信が行なわれる。トランシーバ50を介する通信は主としてコントローラ54によって管理される。コントローラ54は現在の通信条件に対して適切にトランシーバ50を設定し、データストリームの送受信両方の処理および提供のうちの1つ以上を行なう。多くの実施例では、コントローラは実行可能なコードで記述されているルーチンを実行する1つ以上のマイクロプロセッサと、無線通信デバイス12の動作の制御を管理するための他の回路とを含む。
【0024】
実行可能なコードで記述されているルーチンと、無線通信デバイス12の動作の制御を管理するための他の回路とうちの1つ以上を組み込むことの可能な様々なモジュールの例には、場所判定モジュール76、暗号化・解読モジュール78およびデジタル権利管理モジュール80がある。また、これらのモジュールは、無線通信デバイス12と1つ以上のタグ18との対話の一部として選択的に呼び出され得る、無線通信デバイス12に関連付けられている機能を表す。これに加えて、またはこれに代えて、無線通信デバイス12によってコントローラ54の動作や1つ以上のタグ18との対話と共に他の機能が実行されてよいことが、当業者には容易に認識される。
【0025】
記憶要素56はコントローラへ結合されており、1つ以上の実施形態では、揮発性および不揮発性のメモリ要素の両方を含んでよいメモリ回路から構成される。記憶要素56は、ルーチン、および無線通信デバイス12の動作を管理するために用いられる任意の対応する実行可能なコードや、他の設定データを記憶するために用いられてよい。少なくとも一部の実施形態では、記憶要素56は、ID値関連データ構造58の完全なコピーまたは要約版を記憶するために用いられてよい。
【0026】
これに加えて、ユーザインタフェース60がコントローラ54へ結合される。ユーザインタフェース60は、無線通信デバイス12において用いられ得る様々なユーザインタフェース要素を含む。ユーザインタフェース60は、様々なボタンまたはキーパッド62、ディスプレイ64、スピーカ66、マイクロホン68、振動源70、光源72や、デバイス12のユーザ40によって生成または感知される効果を受信または生成する他の要素を含むことが可能である。一部の実施例では、聴覚的な効果および振動効果の両方を生成するために用いられることのある多機能トランスデューサなど、単一の要素が複数の効果を生成することが可能である。
【0027】
これに加えて、無線通信デバイス12はタグ読取機74を含んでよい。タグ読取機74は、タグ18およびハブ20のうちの1つ以上において用いられる技術の性質に依存して、様々な異なる形態を取ってよい。タグ読取機74は、ハブ20を介して直接的または間接的に1つ以上のタグ18と通信を行うために用いられてよい。一部の実施例では、異なるタグは異なる技術を用いてもよく、これによって、複数のタイプのタグ読取機技術を組み込む無線通信デバイスを生じ得る。これに加えて、またはこれに代えて、ハブは複数の異なるタイプのタグ読取機技術を含んでもよい。一部の実施例では、トランシーバ50は1つ以上のタグ18と、ハブ20とのうちの1つ以上とのインタフェースを行なうために用いられる。これらの実施例では、トランシーバ50から離れているタグ読取機74は用いられない。少なくとも一部の実施形態では、無線通信デバイス12はRFIDタグ読取機技術を含む。他の実施形態では、1つ以上のタグ18との通信はブルートゥーストランシーバなど既存のトランシーバを通じて行なわれる。このトランシーバは無線通信ネットワークトランシーバ50と同じであってもよく、異なってもよい。
【0028】
図6には、図5に示す無線通信デバイスと共に用いられ得る、本発明の1つ以上の実施形態による代表的なタグ18のブロック図を示す。タグ18は送信機82を含む。送信機82は、直接的に、またはハブ20など中継手段を介して、無線通信デバイス12との通信を行うために用いられる、コントローラ84へ結合されている。少なくとも一部の実施形態では、送信機82はアンテナ86を介して無線通信を行う。しかしながら、上述のように、他の実施形態では、タグ18の送信機82は線材など物理的接続を通じて通信を行う。
【0029】
一般に、タグ18は少なくとも送信性能を有する。しかしながら、一部の実施形態では、送信機82は、これに加えて信号受信性能を提供するトランシーバの一部として組み込まれる。これに加えて、タグ18のコントローラ84は記憶要素88へ結合される。記憶要素88はID値90を含む。ID値90はハードコーディングされてもよく、メモリ回路に記憶されてもよく、その両方であってもよい。ここでメモリ回路は、揮発性または不揮発性のメモリ要素を含んでよい。少なくとも一部の実施形態では、ID値90は固定され、この場合、近傍の無線通信デバイス12において開始される関連するアクションに関する任意の修正は、対応するデータ構造のID値90に関連付けられているレコードに記憶されているデータへの変更の一部として発生する。この対応するデータ構造は、上述のように、サーバ30上に記憶されてもよく、無線通信デバイス12に記憶されてもよい。他の実施形態では、ID値90の変更が可能な場合がある。
【0030】
本発明の1つ以上の態様では、タグ18によるID値90の送信と、無線通信デバイス12によるID値90の受信とにより、無線通信デバイスによって実行される1つ以上のアクションが開始される。少なくとも一部の実施形態では、1つ以上のトリガ要素92の作動によってID値90の送信が促される。少なくとも一部の実施形態では、トリガ要素92はユーザ起動可能なスイッチ94を含む。ユーザ起動可能なスイッチ94は、起動されるとき、ID値90が送信されることに寄与する。少なくとも他の一部の実施形態では、トリガ要素92は電源回路96を含む。電源回路96は、受信した信号からタグの残りの回路要素によって用いられる電力を引き出すように適合されており、同様に、作動されるとき、ID値90が送信されることに寄与する。
【0031】
スイッチ94と比較すると、このスイッチは、アンテナ86を送信機82から切断することと、アンテナ86を選択的に使用不能とすることとのうちの1つ以上のために用いられ得る。これに代えて、スイッチはコントローラ84によって検出可能な起動状態および非起動状態を生成してよく、次いで、コントローラ84は検出した状態に応答してID値90の送信を制御する。他のトリガ要素が用いられてよいこと、記載のトリガ要素はID値90の送信を行なう代替の方法において用いられてよいこと、またはその両方が、当業者には容易に認められる。
【0032】
それぞれのトリガ要素92の作動に応答するID値90の送信と、対応する無線通信デバイス12によるID値90の受信とによって、近傍の無線通信デバイス12において1つ以上のアクションが実行され得る。対応するID値の受信によって無線通信デバイス12において開始され得るアクションの例には、所定の電話番号への通話の開始がある。記載の実施例では、電話番号はID値90にコード化される。これに代えて、電話番号はデータベースなど保持されているデータ構造28または32の対応するレコードに関連して記憶されてよい。
【0033】
さらなるアクションの例には、1つ以上のトリガ要素92の作動に応答して、インターネットアドレスなど、ID値90に関連付けられている所定のネットワーク資源へのデータ接続を開始することがある。このデータ接続には、ダウンロード可能なコンテンツが含まれてよい。次いで、ダウンロード可能なコンテンツは無線通信デバイス12のユーザインタフェースを介してユーザへ提示されてよい。ダウンロード可能なコンテンツの例には、音楽ファイル、ウェブページおよび画像が含まれる。さらに、データは暗号化された形態で提供されてよい。解読されたデータを生成するには、ID値90に関連付けられている解読鍵が必要である。さらに、ダウンロード可能なコンテンツへのアクセスにはデジタル権利管理証明書または鍵が必要とされてもよい。このデジタル権利管理証明書または鍵は、受信したID値90を通じて同様に無線通信デバイス12に利用可能とされ得る。
【0034】
これに代えて、データ接続によって、接続しているネットワーク資源への情報のアップロード、即ち、ユーザ開始のバックアップが行なわれてもよい。さらなるアクションの例には、予め記憶されているプログラムまたはアプリケーションを無線通信デバイス12上で起動する性能がある。これによって、所望の機能、即ち、別のデバイスとのデータ同期が実行されるか、あるいは無線通信デバイス12上に記憶されているソフトウェアの更新がネットワーク接続を通じてトリガされ得る。さらなる可能なアクションがタグ18へリンクされてよいことが、当業者には容易に認識される。
【0035】
少なくとも一部の実施形態では、これに加えて、タグ18は1つ以上の警報インジケータ98を含む。警報インジケータはユーザへフィードバックを提供することが可能であり、この場合、特定のタグに関連付けられているフィードバックは所定の意味を有する。警報インジケータの1つ以上の例には、発光ダイオード(LED)100など1つ以上の光源が含まれる。警報インジケータ98の他の可能な例には、音声発生要素、触覚応答を生成する要素、および嗅覚応答を生成する要素が含まれる。
【0036】
タグが特定の個人(またはグループ)と関連付けられる場合、関連する個人から呼出が受信されるとき、警報インジケータ98は警報を生成し得る。同様に、特定の個人が現在オンラインであるとして検出されるとき、あるいは、タグの場所のような可変の場所または特定の会合場所(仕事場、学校、商店街)のような固定の場所などの所定の場所について一定の距離内に存在するとき、警報インジケータ98は警報を生成し得る。同様に、他のプレゼンス(presence)情報も利用されてよい。これに応じて、少なくとも一部が特定の関連する個人の制御に置かれる一定の状況において警報の発現を制限することと、対応するプレゼンス情報へのアクセスを制限することとのうちの1つ以上のために、1つ以上の満足な条件が加えられてよい。一部の実施例では、プレゼンス情報は無線通信ネットワーク14に関連付けられている対応するサーバを通じて利用可能であり、無線通信デバイス12によって受信され、可能な受信機(トランシーバ)を介してタグ18へ中継される。上述のように、この受信機(トランシーバ)はタグ18の一部として組み込まれてよい。
【0037】
また、タグは上述の電源回路96に加えて、または代えて、電源102を含むことが可能である。そうした電源は、警報インジケータ98が提供される場合に特に適切であることがある。この場合、ID値90を送信することに加え、タグ18の一部には、よりアクティブな機能が必要とされる。タグ18が物理的接続26を介してハブ20へ結合されている場合、電力もハブ20から物理的接続26を介してタグ18へ供給されてよい。
【0038】
図7には、図5に示す代表的な無線通信デバイス12および図6に示す代表的なタグ18と共に用いられ得る、本発明の1つ以上の実施形態による代表的なハブ20のブロック図を示す。一般に、ハブ20はアンテナ106へ結合されているトランシーバ104を含み、少なくとも無線通信デバイス12との通信を行うように適合されている。これに加えて、一般にハブはトランシーバ104へ結合されているコントローラ108と、コントローラ108へ結合されているタグ読取機110とを含む。
【0039】
上述のように、ハブ20は、直接的な物理的接続26を通じて、または無線で(24)、1つ以上のタグ18との通信を行うことが可能である。この場合、タグ読取機は対応するアンテナ112へ結合され得る。一般に、コントローラ108は無線通信デバイス12と1つ以上のタグ18との間で送信される情報の送信および受信を処理し、任意の必要なプロトコル変換を行なうように適合されている。これに加えて、一般にハブ20は、関連する回路へ電力を供給するため、また上述のように一部の実施形態では関連するタグ18へ電力を供給するための、何らかの形態の電源(図示せず)を含む。
【0040】
図8〜13には、1つ以上の実施形態による、無線通信デバイス12およびハブ20のうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの部分的な概略図を示す。特定の構成に依存して、タグがアクティブまたはパッシブと呼ばれることがある。パッシブタグは独立した電源を備えず、タグ読取機から受信した信号から引き出される電力に主として頼る場合が多い。一般に、タグ読取機からの信号の受信が存在しない状態では、このタグは作動しない。これに代えて、アクティブタグは補助または代替の電源を備え、タグ読取機からの信号の存在しない状態でも、ID値90を送信することに加え、機能を実行することが可能である。
【0041】
図8には、アクティブタグ200の一実施例を示す。アクティブタグ200は、図6に示す送信機82、コントローラ84および記憶要素88を含むことの可能な対応する回路202と、関連するアンテナループ204とに加え、警報インジケータ(LED)206と、バッテリーなどの電源208とを含む。
【0042】
図9には、パッシブタグ210の一実施例を示す。パッシブタグ210は、対応する回路202と、関連するアンテナループ204とに加え、ユーザ起動可能なスイッチ212を含む。上述のように、ユーザ起動可能なスイッチはアンテナ204を切断することと、使用不能にすることとのうちの1つ以上を行なうことによって、タグ210がタグ読取機から信号を受信し、それに応じて受信した信号に応答することを妨げるように用いられてよい。
【0043】
図10には、さらなるタグ220の一実施例を示す。同様に、タグ220は対応する回路202およびアンテナループ204を含む。これに加えて、タグ220は警報インジケータ206、電源208およびユーザ起動可能なスイッチ222を含む。この特定の実施形態では、スイッチ222の状態は対応する回路202によって検出される。
【0044】
図11には、さらなるタグ230の一実施例を示す。この特定の実施形態では、タグ230は対応する回路202、警報インジケータ206およびユーザ起動可能なスイッチ222を含む。アンテナループ204の代わりに、タグ230は誘導コイル232を含む。誘導コイル232は無線通信デバイス12またはハブ20のいずれかにおいて近傍の対応する誘導コイルと相互作用するように適合されている。示した実施形態では、このタグは誘導コイル232を通じる通信の信号に加え、電力を受信するように適合されている。誘導コイルの使用は、無線通信デバイス12へ取り付け可能なステッカーの形態にて粘着性裏材を有するタグにおける使用に特に適切な場合がある。
【0045】
図12には、さらなるタグ240の一実施例を示す。タグ240は図11に示したタグ230と同様である。しかしながら、代替の誘導コイル242は、コイル242の中心を通じてタグ240を横断する通路部を通じて延びている線材244など、導体要素と相互作用するように適合されている。
【0046】
図13には、さらなるタグ250の一実施例を示す。誘導結合を通じて通信を行う代わりに1つ以上の導体素子へタグが物理的接続を形成すること以外、タグ250は図11,12に示したタグと同様である。示した実施形態では、タグ250を通じて延びるかタグ250の近傍を通過し得る線材またはストランドの一部を形成する1対の導体要素256に対し、1対の接点252が絶縁性の外部被覆254を貫通し、物理的接続をそれぞれ形成する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の1つ以上の実施形態による代表的な一通信システムのブロック図。
【図2】本発明の1つ以上の実施形態による、人の着用している1つ以上の代表的なタグおよび関連するハブの図。
【図3】人の手の保持している、図2に示す1つ以上の代表的なタグおよび関連するハブの拡大図。
【図4】図2,3に示す1つ以上の代表的なタグのさらなる拡大図。
【図5】本発明の1つ以上の実施形態による、1つ以上のタグと共に用いる代表的な一無線通信デバイスのブロック図。
【図6】図5に示す無線通信デバイスと共に用いられ得る、本発明の1つ以上の実施形態による代表的なタグのブロック図。
【図7】図5に示す代表的な無線通信デバイスおよび図6に示す代表的なタグと共に用いられ得る、本発明の1つ以上の実施形態による代表的なハブのブロック図。
【図8】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。
【図9】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。
【図10】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。
【図11】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。
【図12】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。
【図13】1つ以上の実施形態による無線通信デバイスおよびハブのうちの1つ以上と共に用いられる代表的なタグの複数の異なる実施形態の部分概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近傍の無線電話機において実行されるアクションを開始するためのシステムであって、 関連するID値および1つ以上のトリガ要素を各々有する1つ以上のタグと、
無線電話機と、
無線電話機が少なくとも1つのタグに関して所定の距離内に位置し、関連する1つ以上のトリガ要素が作動されるとき、無線電話機によって実行されるアクティビティに関連付けられているID値は無線電話機へ伝達されるように適合されていることと、からなるシステム。
【請求項2】
ID値のうちの少なくとも一部を無線電話機によって実行される1つ以上のアクションと関連付けるデータ構造を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
データ構造は無線電話機の一部として構成されている請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
無線電話機に通信可能に結合されているサーバと、データ構造はサーバの一部として構成されていることと、を含む請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上のトリガ要素はユーザ起動可能なスイッチを含む請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
タグはアンテナおよび無線送信機を含むことと、ユーザ起動可能なスイッチは無線送信機へアンテナを選択的に結合することと、を含む請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
タグは送信機および電源を含むことと、ユーザ起動可能なスイッチは送信機へ電源を選択的に結合することと、を含む請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つ以上のトリガ要素は受信した電磁波から電力を引き出すように適合されている電源回路を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
ハブと、ハブを介して1つ以上のタグが無線電話機と通信を行うことと、を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
タグは有線接続を介してハブへ通信可能に結合されている請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
タグは無線接続を介してハブへ通信可能に結合されている請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
タグはハブへ誘導結合されている請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
ID値はタグに関連付けられている記憶要素に記憶されていることと、
更新したID値を用いてID値を再プログラムすることが可能であることと、を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
近傍の無線電話機におけるアクションの実行を開始するためのタグであって、
送信機と、
1つ以上のトリガ要素と、
実行されるアクションに関連付けられているID値を含む記憶要素と、
無線電話機がタグに関して所定の距離内に位置し、関連する1つ以上のトリガ要素が作動されるとき、無線電話機によって実行されるアクティビティに関連付けられているID値は送信機を介して無線電話機へ伝達されるように適合されていることと、からなるタグ。
【請求項15】
実行されるアクションは1つ以上の資格条件を確認することを含む請求項14に記載のタグ。
【請求項16】
実行されるアクションはID値に関連付けられている所定の電話番号を用いて通話接続を開始することを含む請求項14に記載のタグ。
【請求項17】
実行されるアクションはID値に関連付けられている所定のネットワーク資源へのデータ接続を開始することを含む請求項14に記載のタグ。
【請求項18】
データ接続はダウンロード可能なコンテンツを含む請求項17に記載のタグ。
【請求項19】
ダウンロード可能なコンテンツは近傍の無線電話機を介してユーザへ提示される請求項18に記載のタグ。
【請求項20】
ダウンロード可能なコンテンツは暗号化されていることと、解読用の鍵はタグに記憶されているID値に関係付けられていることと、を含む請求項18に記載のタグ。
【請求項21】
ダウンロード可能なコンテンツへのアクセスは権利マネージャによって管理されていることと、アクセス用の鍵はタグに記憶されているID値に関係付けられていることと、を含む請求項18に記載のタグ。
【請求項22】
データ接続はアップロード可能なコンテンツを含む請求項17に記載のタグ。
【請求項23】
タグのユーザ以外の1人以上の個人に関連付けられており、かつ、同1人以上の個人に関係する無線通信デバイスとの対話を行なうための無線通信デバイスに関連付けられているタグであって、
送信機と、
1人以上の個人に関連付けられているID値を含む記憶要素と、
タグが無線通信デバイスとの対話を行なうとき、無線通信デバイスとの対話を通じて開始されるアクティビティは関連する1人以上の個人に加入されることと、からなるタグ。
【請求項24】
タグは警報インジケータを含む請求項23に記載のタグ。
【請求項25】
警報インジケータは発光要素を含む請求項24に記載のタグ。
【請求項26】
警報インジケータは音声発生要素を含む請求項24に記載のタグ。
【請求項27】
警報インジケータは触覚応答を生成するように適合されている請求項24に記載のタグ。
【請求項28】
警報インジケータは嗅覚応答を生成するように適合されている請求項24に記載のタグ。
【請求項29】
関連する1人以上の個人に対応する無線通信デバイスからの送信を検出するように適合されている受信機と、
関連する1人以上の個人に対応する送信が受信され、所定の条件とマッチするとき、警報インジケータが起動されることと、を含む請求項24に記載のタグ。
【請求項30】
関連する1人以上の個人に対応する送信はプレゼンス情報を含む請求項29に記載のタグ。
【請求項31】
関連する1人以上の個人に対応する送信は距離情報を含む請求項29に記載のタグ。
【請求項32】
関連する1人以上の個人に対応する送信は無線通信デバイスによって受信される通話に関係する識別情報を含む請求項29に記載のタグ。
【請求項33】
1つ以上のトリガ要素を含む請求項23に記載のタグ。
【請求項34】
1つ以上のトリガ要素はユーザ起動可能なスイッチを含む請求項33に記載のタグ。
【請求項35】
ユーザ起動可能なスイッチが起動されるとき、タグは無線通信デバイスとの対話を行い無線通信デバイスを介して関連する1人以上の個人との通信を開始する請求項34に記載のタグ。
【請求項36】
タグは別の表面へタグを貼り付けるために1つ以上のタグ表面に沿った粘着性裏材を含む請求項23に記載のタグ。
【請求項37】
1つ以上のタグ表面は別の表面上の対応する構造と係合するように適合されている請求項23に記載のタグ。
【請求項38】
タグを通じて延びている通路部を含む請求項23に記載のタグ。
【請求項39】
前記無線通信デバイスは無線電話機である請求項23に記載のタグ。
【請求項40】
他のタグと比べて視覚的に異なる外見を有する請求項23に記載のタグ。
【請求項41】
近傍の無線通信デバイスにおいて実行されるアクションを開始するための方法であって、
ID値をタグと関連付ける工程と、
ID値を無線通信デバイスによって実行される1つ以上の所定のアクティビティとリンクさせる工程と、
タグに関連付けられている1つ以上のユーザ起動可能なスイッチの作動を検出する工程と、
1つ以上のユーザ起動可能なスイッチの作動が検出されるとき、対応するリンクした1つ以上の所定のアクティビティを実行する工程と、からなる方法。
【請求項42】
1人以上の個人に関係する無線通信デバイスとの対話を行なうための方法であって、
ID値をタグと関連付ける工程と、
ID値をタグのユーザ以外の1人以上の個人および無線通信デバイスとリンクさせる工程と、リンクした1人以上の個人に関係する無線通信デバイスとの対話のうちの少なくとも一部はタグとの対話を通じて行なわれることと、からなる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−512770(P2008−512770A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531175(P2007−531175)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/028433
【国際公開番号】WO2006/031333
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】