説明

物体識別方法及び物体識別装置

【課題】簡易かつ安価な構成で、物体の正確な位置を検知可能とする物体識別方法及び物体識別装置を提供する。
【解決手段】メインローブ照射方向にミリ波ビームを照射すると共に、メインローブ10とサイドローブ11A、11Bで被検知対象物からの反射波を受信するアンテナ4と、アンテナのサイドローブで受信した反射波の反射電力強度を求めるとともに、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量Pが所定値P1以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両走行時の車両の周囲に位置する物体、特に車両前方に位置する物体の識別方法とその識別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スキャニングアンテナで所定の領域内にビームを走査し、その検知領域内に存在する物体で反射された反射波を解析することにより物体検知を行う技術が知られている。このような電波を利用したリモートセンシング技術は、たとえば、車両に搭載されて、車両走行時の車両前後や左右に位置する物体の識別方法とその識別装置に応用されている。
【0003】
スキャニングアンテナを利用した電波センサの場合、検知対象物となる物体を他の物体と識別し、かつ、検知対象物の正確な方位を特定する必要から、一般にアンテナ特性として鋭い指向性が要求されている。ところが、スキャニングアンテナのメインローブの狭角化ならびに高感度化を狙いアンテナの指向性を強めると、それに反してサイドローブのレベルが高くなる。その結果、サイドローブによって意図しない方位に存在する物体を検知してしまい、検知対象物の方位を見誤る(方向誤検知)可能性が高くなるという問題が生じてしまう。このような方向誤検知が発生すると、物体情報に応じて作動する各デバイス、たとえば、車間距離を一定に保つ目的でエンジン出力を調整する駆動系デバイス、障害物との衝突回避のためにブレーキ力を調整する制動系デバイス、さらに、ドライバへ危険状態を報知する警報デバイスなどの誤作動の要因となってしまう。
【0004】
このような課題を解決するため、特許文献1では、アンテナのメインローブ照射方向を段階的に切り替えて複数の方向にビームを照射し、各照射方向においてメインローブまたはサイドローブで得られる検知対象物からの反射波を受信し、受信した反射波から照射方向毎の反射電力強度を求めて、各照射方向の反射電力強度の相対的な変化のパターンに基づいて検知対象物が存在する方位を特定する物体検知方法が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−144543号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、アンテナのメインローブ照射方向を段階的に切り替えるとともに、受信した反射波から照射方向毎の反射電力強度を求めて、各照射方向の反射電力強度の相対的な変化のパターンに基づいて検知対象物が存在する方位を特定するので、アンテナの可変機構と複数のパターンデータを記憶する必要があり、コスト高の要因となってしまう。
【0007】
また、照射ビームとしてミリ波レーダーを用いる場合、前方の物体となる車両よりも反射率の高い、例えば金属製の陸橋通過時や、路側に設けられた反射ポールや標識などからの反射波を拾い易く、誤検知の要因となってしまう。
【0008】
本発明は、簡易かつ安価な構成で、物体の正確な位置を検知可能とする物体識別方法及び物体識別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願発明者は、反射波を受信する位置によって変化するアンテナの受信強度の変化に着目し、変化の単位時間当たりの違いを見ることにより、検知対象物が車両の正面に位置するものか、オフセットされた位置にあるものなのかを判別する着想を得た。
【0010】
すなわち、本発明の物体識別方法は、アンテナのメインローブ照射方向にビームを照射し、照射方向においてサイドローブで得られる反射波から照射方向の反射電力強度を求め、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断するようにした。
【0011】
また、照射ビームは、平面的な方向に位置する被検知対象物からだけではなく、車両の上下方向、例えば凍結や濡れた路面でも反射される場合がある。この場合、路面の状況は標識などに比べて、その反射面は一定なことが少なく、車両の移動に対する反射波の変位回数が標識などに比べて多くなることが想定できる。
【0012】
このため、本発明に係る物体識別方法においては、単位時間あたりの変化量が所定値以上になる回数が所定回数以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断するようにした。
【0013】
このような方法を実現する本発明の物体識別装置は、メインローブ照射方向にビームを照射すると共に、メインローブとサイドローブで被検知対象物からの反射波を受信するアンテナと、アンテナのサイドローブで受信した反射波の反射電力強度を求めるとともに、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断する制御手段とを有することを特徴としている。制御手段が、単位時間あたりの変化量が所定値以上になる回数が所定回数以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アンテナのサイドローブで受信した反射波の反射電力強度を求めるとともに、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断するので、従来のようなアンテナ可変機構や複数のパターンデータを記憶しなくても、被検知対象物からの反射波と他の物体からの反射波との識別を行えるため、簡易かつ安価な構成で、物体の正確な位置を検知可能とする物体識別方法及び物体識別装置を提供することができる。また、物体の正確な位置を検知できるため、これら位置情報に応じて作動する各種デバイスの誤作動を防止することができる。
【0015】
本発明によれば、単位時間あたりの変化量が所定値以上になる回数が所定回数以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断するようにしたので、反射波の受信感度の変化量の頻度が多い物体からの反射波と被検知対象物からの反射波との識別を行えるため、簡易かつ安価な構成で、物体の正確な位置を検知可能とする物体識別方法及び物体識別装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1に示す本発明に係る物体識別方法及び物体識別装置1は、車両3の走行時の車両前方に位置する物体や車両等を検知する車両走行安全装置2に適用することができる。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
物体識別装置1は、電波を利用したリモートセンシングを行うもので、アンテナ4と、アンテナ4で受信した情報の処理を行う制御手段として機能するセンサヘッド部5とを備えている。物体識別装置1のレーダー方式には、アンテナ4から照射する電波にミリ波を用いるミリ波レーダー方式を用いている。アンテナ4は、メインローブ照射方向にビームを照射可能な機能を有するアンテナである。
【0018】
車両走行安全装置2は、前方を走行する車両との車間距離を一定に保つとともに、前方を走る車両が急制動をかけて車間距離が急激に狭まった場合に、シートベルト6,7を急激に巻き取るとともに、制動装置13を作動させるもので、制御手段としても機能するコントローラ8と各種センサと駆動手段で構成されている。
【0019】
センサヘッド部5は、アンテナ4より照射する信号を生成する機能、および、受信した反射波(被検知対象物で反射し跳ね返った信号)から反射電力強度を求める機能と、車間距離を計測する機能を有する。センサヘッド部5で算出された反射電力強度や車間距離はコントローラ8に出力される。
【0020】
コントローラ8は、CPU,ROM,RAM等を備えた周知のコンピュータにより構成される。装置稼動時には、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれ実行されることで、後述する物体検知処理に係る諸機能が実現されるとともに、車両走行安全装置2の制御部としても機能する。
【0021】
車両走行安全装置2は、制動装置13、警告ランプ14、シートベルト6,7の巻き取り機構となるプリテンショナー15,16とコントローラ8を備えている。コントローラ8には、センサヘッド部5、車速検知手段となる車速センサ17、ハンドル角検知手段となるハンドル角センサ18、車両3の旋回速度(回転速度)を検知するヨーレイトセンサ19と、制動装置13を作動する制動系アクチュエータ20、プリテンショナー15,16を作動するプリテンショナアクチュエータ21、警告ランプ14を点灯させる警告ランプ駆動回路23が電気的に接続されている。
【0022】
コントローラ8では、センサヘッド部5で求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断するとともに、各センサの検知情報から、車両3の運動状況を判断し、その状況に応じて制動系アクチュエータ20、プリテンショナアクチュエータ21及び警告ランプ駆動回路22を作動するように制御する。このため、コントローラ8の記憶部には、反射電力強度情報や、センサヘッド部5から入力される方位情報などが、随時、記録・更新・蓄積されていく。
【0023】
図3は、アンテナ4の指向性の一例を示すアンテナパターンである。アンテナ4の指向性は、通常、利得(放射性能の良さ)が最大となるメインローブ10と、その両側に繰り返し現れる複数のサイドローブとから構成される。本形態において、アンテナの感度特性はメインローブ10の左右に第1のサイドローブ11A、11Bが対称に現れる特性とされている。
【0024】
図4は、アンテナ4から照射されたミリ波レーダーと、車両3の正面前方に位置する被検知対象物としての物体Aと、車両3の斜め前方に位置する物体Bとの関係を示す模式図である。図5は、車両3の走行に伴う、車両3と物体A及び物体Bとの位置関係の変位特性、すなわち、アンテナ4と物体A、Bとの角度の変位を示す図である。
【0025】
アンテナ4に対して真正面から接近する物体Aの場合、アンテナ4と物体Aの角度は時間が経過してもゼロである。これに対しアンテナ4と真正面になく、例えば物体Aの側方に位置する物体Bとアンテナ4との角度θは、両者が近接するに従い大きくなる。また、アンテナパターンは、反射波を受信する角度に大きく依存し、その特性が変化する。つまり、物体Bからの反射波は、当初メインローブ10で受信していても、物体Bがアンテナ4に接近するに従い、サイドローブ(本形態ではサイドローブ11B)で受信することになるので、アンテナ4が受信した物体A,Bからの反射波の反射電力強度は図5(b)に示すような特性となる。すなわち、反射電力強度は、図9の距離−受信強度関係を使用して、正規化受信強度を求めると、一定値となるが、物体Bからの反射波の反射電力強度は、距離(時間)が変化すると、受信したサイドローブの特性に習って大きく変化することになる。
【0026】
そこで、本形態では、反射電力強度の単位時間あたりの変化量Pを判断する際に用いる所定値P1が予めコントローラ8の記憶部に記憶されていて、算出された反射電力強度の変化量Pがこの所定値P1を超える場合は、アンテナ4が物体Bを検知したものとして、その検知情報を制御用のトリガー信号として使用しないようにした。なお、所定値P1の設定としては、例えばサイドローブの感度レベルに対応させてその値を設定すればよい。
【0027】
このような構成の物体識別装置1の作用について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。ステップST1では車両3が走行中であるか否かを速度センサ17から検知情報で判断し、走行中である場合にはステップST2においてメインローブ照射方向にミリ波レーダーを所定間隔で照射し、ステップST3において反射波を所定間隔で受信する。ステップST4では、反射波から受信時間に対応する反射電力強度求め、ステップST5において所定時間における反射電力強度の変化量Pを求める。ここでの変化量Pは、単位時間当たりの反射電力強度の最高値と最低値を図示しない記憶部に記憶し、その差から求める。
【0028】
そして、ステップST6において、変化量Pと所定値P1とを比較し、変化量Pが所定値P1以上の場合には受信した反射波が物体Aからの反射波でないと判断して、ステップST7に進んでその信号は車両走行安全装置2で用いる制御用トリガー信号としては使用しない。
【0029】
ステップST6において、変化量Pが所定値P1に満たない場合には、受信した反射波が物体Aからの反射波であると看做し、ステップST9において車両走行安全装置2で用いる制御用トリガー信号とする。
【0030】
このような制御を実行することで、従来のようなアンテナ可変機構や複数のパターンデータを記憶しなくても、物体Aからの反射波と物体Bからの反射波との識別を行えるため、簡易かつ安価な構成で、物体Aの正確な位置を検知することができる。
【0031】
一方、車両走行安全装置2では、図7に示すフローチャートに示すように、ステップST11において、車速センサ17、ハンドル角センサ18、ヨーレイトセンサ19からの検知情報とトリガー信号、ここでは車間距離情報を取り込み、ステップST12においてセンサ情報から車両の状態を判断する。例えば、ステップST12において車間距離が所定距離以下になり、ステップST13においてその変化率Lが所定の変化率ΔLを超えると、ST14において前車の急制動と判断して制動系アクチュエータ20、プリテナショナアクチュエータ21,22を作動して、強めの制動力を発生させると共にシートベルト6,7を巻き上げ、ステップST15に進んで警告ランプ駆動回路を駆動して警告ランプ21を点灯させる。一方、車間距離の変化率Lが所定の変化率ΔLよりも低い場合には、通常の車間距離制御を実行すべく、制動系アクチュエータ20を作動して車間距離が一定になるように減速制御を行う。
【0032】
このように、車両走行安全装置2には、車両3の正面になる物体Aの検知による制御トリガー信号が入力されるので、物体Bの検知による制御トリガー信号の入力がなくなるので、制動系アクチュエータ20やプリテナショナアクチュエータ21,22の誤作動を防止して安定した制御を行える。
【0033】
図8に示すように、路面Cからの距離が遠い場合は、アンテナ4は直接波のみを受信するため、受信強度は距離の4乗に反比例して減少する。これを図8では直接波として示す。ところが、路面Cからの距離が近い場合は、路面Cで反射された電波もアンテナ4で受信されるため、アンテナ4では直接波と路面反射波の加算された電波を受信することになります。直接波に対して路面反射波は、経路差分の位相ずれが発生しているため、電波の干渉によって、場所によって電波強度が強められたり弱められたりします。図9は、アンテナ4から送信した電波が物体Aで反射して再びアンテナ4で受信する際の受信強度を、物体Aとの距離に応じて計測した結果を示す。すなわち、干渉波の受信強度と距離の関係を示したグラフが図9の物体Cと示されている曲線となる。図9の距離―受信強度の関係は、距離に依存しない受信強度の変化(安定しているか変動しているか)を調べるために使用する。すなわち、受信強度を図9の特性を利用して正規化受信強度を求める。
【0034】
そこで、このような場合には、コントローラ8は単位時間あたりの変化量Pが所定値P1以上になる回数(オーバー回数)Tが所定回数Т1以上の場合には、受信した反射波が物体Aからの反射波でないと判断するようにした。
【0035】
以下、図10に示すフローチャートに沿って説明する。ステップST21では車両3が走行中であるか否かを速度センサ17から検知情報で判断し、走行中である場合にはステップST22においてメインローブ照射方向にミリ波レーダーを所定間隔で照射し、ステップST23において反射波を所定間隔で受信する。ステップST24では、反射波から受信時間に対応する反射電力強度求め、ステップST25において所定時間における反射電力強度の変化量Pを求める。ここでの変化量Pは、単位時間当たりの反射電力強度の最高値と最低値を図示しない記憶部に記憶し、その差から求める。
【0036】
そして、ステップST26において、変化量Pと所定値P1とを比較し、変化量Pが所定値P1以上の場合には、ステップST27に進んでオーバー回数をカウントする。そして、ステップST28において、所定値P1以上になる回数Tが所定回数Т1以上になると、受信した反射波が物体Aからの反射波ではなく、路面Cからの反射波であると判断して、ステップST29に進んでその信号は車両走行安全装置2で用いる制御用トリガー信号としては使用しない。
【0037】
ステップST26において、変化量Pが所定値P1に満たない場合には、受信した反射波が物体Aからの反射波であると看做し、ステップST31において車両走行安全装置2で用いる制御用トリガー信号とする。
【0038】
このような制御を実行することで、反射面の凹凸が激しく、反射波の受信感度の変化量の頻度が多い物体となる路面Cからの反射波と物体Aからの反射波との識別を行えるため、簡易かつ安価な構成で、物体の正確な位置を検知可能とする物体識別方法及び物体識別装置を提供することができる。
【0039】
上記形態において、車両走行安全装置2では制動装置13やシートベルトプリテンショナ21,22を制御するようにしたが、制御対象としては、エンジンの出力を制御するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の物体検知装置が装着された車両の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の物体検知装置と、車両走行安全装置の一形態を示すブロック図である。
【図3】アンテナの指向性の一例となるアンテナパターンの特性図である。
【図4】被検知対象物と対象外物からの反射波の特性を示す平面図である。
【図5】被検知対象物と対象外物からの反射波の特性を示す特性線図である。
【図6】物体識別装置の制御の一形態を示すフローチャートである。
【図7】車両走行安全装置の制御の一形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における被検知対象物と対象外物からの反射波の特性を示す側面図である。
【図9】第2の実施形態における被検知対象物と対象外物からの反射波の特性を示す特性線図である。
【図10】第2の実施形態による物体識別装置の制御の一形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
4 アンテナ
5,8 制御手段
10 メインローブ
11A、11B サイドローブ
A 被検知対象物
P 変化量
P1 所定値
T 所定値以上の回数
T1 所定回数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナのメインローブ照射方向にビームを照射し、照射方向においてサイドローブで得られる反射波から照射方向の反射電力強度を求め、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断する物体識別方法。
【請求項2】
請求項1記載の物体識別方法において、
単位時間あたりの変化量が所定値以上になる回数が所定回数以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断する物体識別方法。
【請求項3】
メインローブ照射方向にビームを照射すると共に、メインローブとサイドローブで被検知対象物からの反射波を受信するアンテナと、
前記アンテナのサイドローブで受信した反射波の反射電力強度を求めるとともに、求めた反射電力強度の単位時間あたりの変化量が所定値以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断する制御手段とを有すること物体識別装置。
【請求項4】
請求項3記載の物体識別装置において、
前記制御手段は、単位時間あたりの変化量が所定値以上になる回数が所定回数以上の場合には、受信した反射波が被検知対象物からの反射波でないと判断することを特徴とする物体識別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−249405(P2008−249405A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−89022(P2007−89022)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】