説明

画像形成装置

【課題】 像担持体と位置検知手段との相対位置がずれることがない画像形成装置を提供する。
【解決手段】 位置検知手段202,203により、像担持体12上の画像が転写される転写部に搬送される前のシートの位置を検知し、この位置検知手段202,203からの信号に基づきシートの位置に応じて像担持体12に形成する画像の位置を制御する。そして、像担持体12が取り付けられ、かつ画像形成装置本体に引き出し可能に設けられている画像形成ユニット311に、位置検知手段202,203を一体に設けることにより、像担持体12と位置検知手段202,203との相対位置がずれることがないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特にシートの位置に応じて像担持体に形成する画像の位置を制御するようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの複合機等の画像形成装置においては、シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成部にシートを給送するシート給送部と、画像形成部で画像形成したシートを機外に排出するシート排出部などを備えたものが知られており、さらには、シートの両面に画像形成するために、画像形成部で画像形成したシートを反転して再び画像形成部に送り込むためのシート反転搬送経路等を備えたタイプのものが知られている。
【0003】
図11は、このような従来の画像形成装置の一例である電子写真複写機の概略断面図であり、この電子写真複写機(以下、複写機という。)は、画像形成装置本体である複写機本体1と、原稿画像を読み取る原稿読取部4と、原稿読取部4で読み取った画像情報に基づいて、電子写真方式でシートに画像形成する画像形成部10と、複写機本体1に内蔵されたデッキ30,31やシートカセット32,33に積載されたシートSを画像形成部10に給送するための、デッキ給送部34,35及びカセット給送部36,37が設けられており、各シート給送部34〜37から複数枚のシートSを連続して画像形成部10に給送することが可能となっている。
【0004】
ここで、原稿読取部4は、複写機本体1の上部に固定して設けられている透明ガラス板からなる原稿台2の所定の位置に原稿を搬送する原稿送り装置3を備えている。また、画像形成部10は、像担持体である感光ドラム12と、感光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器13と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に形成された静電潜像を現像して、シートSに転写すべきトナー像を形成するための現像器14と、感光ドラム12の表面に現像されたトナー像をシートSに転写するための転写部を感光ドラム12と共に構成する転写帯電器19と、感光ドラム12からトナー像が転写されたシートSを分離するための分離帯電器20と、トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するためのクリーナ26とを備えている。
【0005】
そして、このような構成の複写機では、原稿台2上の原稿の画像が原稿読取部4で読み取られ、そのデータをもとに、書き込みレーザー部5がレーザー光を射出して、一様に帯電された感光ドラム12上を走査することにより、感光ドラム12上に静電潜像が形成される。
【0006】
なお、画像形成部10の下流側には、トナー像が転写されたシートSを搬送するための搬送部21と、搬送部21により搬送されるシートS上のトナー像を永久画像として定着するための定着器22が設けられている。また、定着器22の下流側には、定着器22でトナー像が定着されたシートSを複写機本体1から排出するための排出ローラ24が設けられており、さらに、複写機本体1の外側には、排出ローラ24で排出されたシートSを受け取るための排出トレイ25が設けられている。
【0007】
ところで、このような複写機では、シート給送部34〜37から画像形成部10までシートSを搬送するための搬送路上に、搬送ローラ105,107,108,109,110,111,112,123と、シートSの先端及び後端を検出するためのシートパスセンサ104,116,117,118が配置されている。そして、各搬送ローラによって給送されたシートSは、レジストローラ106によって画像形成部10に送られるようになっている。なお、レジストローラ106のシート搬送方向の上流側近傍には、シート先端を検知するためのレジストセンサ120が配置されている。
【0008】
ここで、搬送ローラ107は、各シート給送部34〜37から送られて来たシートSをレジストローラ106に送り込むためのレジスト前ローラであり、この搬送ローラ(以下、レジスト前ローラという)107の上流側のシート搬送路には、第1搬送ローラ105,シートパスセンサ104,第2搬送ローラ108,第3搬送ローラ109,シートパスセンサ116,第4搬送ローラ110,シートパスセンサ117がこの順で配置されている。
【0009】
また、レジスト前ローラ107と第1搬送ローラ105との間の搬送路からはデッキ給送部35に連なるシート搬送路が分岐しており、このシート搬送路には、下流側から、第5搬送ローラ111,第6搬送ローラ112,シートパスセンサ118,第7搬送ローラ123がこの順で配置されている。
【0010】
さらに、第6搬送ローラ112と第7搬送ローラ123との間の搬送路にシート反転パスが合流しており、このシート反転パスには、下流側から、シートパスセンサ119,両面右ローラ113,両面左ローラ114,正逆方向に回転する反転ローラ115,及びシート反転部121がこの順で配置されている。
【0011】
そして、この複写機では、シートSの両面への画像形成を行うために、画像形成部10で画像形成したシートSをシート反転部121及び反転ローラ115で反転させてシート反転パスに送り込み、両面左ローラ114、両面右ローラ113、第6搬送ローラ112、第5搬送ローラ111、レジスト前ローラ107、レジストローラ106の経路で再び画像形成部10に給送するようにしている。
【0012】
なお、このような各ローラは、不図示の駆動モータの駆動力が伝達されることで回転駆動される。また、各ローラは、上述の各シートパスセンサの検出結果に基づいて、不図示の制御部により回転動作が制御されるようになっている。
【0013】
次に、このような従来の複写機におけるシート給送動作の一例として、デッキ給送部34によるシート給送時におけるシートの先端及び後端の位置関係等について表した図12に示すダイアグラムを参照して説明する。
【0014】
シート給送の開始時には、駆動モータにより、ピックアップローラ101、給送ローラ102、分離ローラ103、第1搬送ローラ105、レジスト前ローラ107が回転駆動される。このとき、レジストローラ106はまだ停止状態にある。
【0015】
そして、シート給送時には、まず、デッキ30にセットされたシートSをピックアップローラ101が給送ローラ102へと送る。ここで、シートSは、給送ローラ102に対向して設けられ一定のトルクで搬送方向と反対方向に回転する力を付与される分離ローラ103によって、最上位のシートのみに分離される。
【0016】
この最上位のシートは、シートパスセンサ104によってシート先端が検知され、第1搬送ローラ105によって搬送される。ここで、デッキ給送部34では、シート先端がデッキ30の正規の積載位置にあるシートSのみならず、次のシートも送り出される場合があり、その次のシートは分離ローラ103によってデッキ30側に戻されるが、次のシートの給送開始時におけるシート先端位置は正規の位置と分離ローラ103の位置との間でばらつきが生じる。このため、このばらつきをレジストローラ106にシートが到達する前までに無くす必要がある。
【0017】
そこで、複写機では、シート同士の間隔(紙間)を調整する、いわゆるプレレジストの動作を行うようにしており、このためシートパスセンサ104によりシート先端が検知されると、まず検知タイミングに基づいて第1搬送ローラ105の回転を一旦停止させてシートSを搬送路上の所定位置で停止させ、所定時間経過後に再び第1搬送ローラ105の回転を開始する制御を行うようにしている。
【0018】
具体的には、シート先端がシートパスセンサ104に検知された後、搬送路上の所定位置(プレレジスト位置)A(図11参照)に来るタイミングで第1搬送ローラ105を一旦停止させて、シート先端の停止位置を確定させる。そして、レジストローラ106にシート先端が到着すると予想される時間B[B=(レジストローラ106までの距離C)/(レジストローラ106に到達するまでの第1搬送ローラ105のシート搬送速度β)]を想定して、第1搬送ローラ105を再スタートさせる制御を行う。
【0019】
これにより、シートSは、レジスト前ローラ107を経由して、停止中のレジストローラ106に到達する。そして、この後、停止しているレジストローラ106に対して先端を突き当てた状態でレジスト前ローラ107によって一定量シートSを送り、シート全体でループを作ることで、シートSの斜行が補正される。
【0020】
次に、レジストローラ106が一定速度(プロセススピード)αで回転を開始することで、シートSは画像形成部10に、具体的には感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成された転写部に画像形成動作とタイミングを合わせて送り込まれ、上面に、それまでに感光ドラム12上に形成されていたトナー画像が転写される。
【0021】
なお、このようにしてトナー画像が転写されたシートSは、この後、搬送部21により定着器22に送られてトナー像が定着され、片面複写の場合には排出ローラ24を経て排出トレイ25上に載置され、両面複写の場合にはシート反転部121により反転動作が行われた後に、反転ローラ115、両面左ローラ114、両面右ローラ113によって、シート反転パスを順次搬送され、再び画像形成部10に送り込まれるようになっている。
【0022】
ここで、連続給送時における2枚目以降のシートSについての給送を開始するタイミングとしては、図12に示すように前のシートが第1搬送ローラ105を再スタートした時から一定時間経過後に開始され、上述と同様にして給送の制御が行われる。
【0023】
なお、他のデッキ給送部35やカセット給送部36,37からシートSを連続して給送する場合にも、上述と同様のプレレジスト動作を行うことになる。さらに、いずれかのシート給送部からシートSを連続給送して両面複写を行う場合には、両面搬送路上のシートパスセンサ119によるシート先端の検知タイミングに基づいて、両面右ローラ113の回転をシートセンサ119とデッキ給送部35と両面搬送路との合流部との間で一旦停止させ、一定時間経過後に再び回転を開始するプレレジスト動作が行われれる。
【0024】
このように、従来の複写機では、シート給送部でのシート先端位置のばらつきを、既述したプレレジスト動作によって除去することにより、シート先端位置を確定させ、安定してレジストローラ106に送るようにしている。また、プレレジスト動作により搬送路中でシートSを一旦停止させた場合でも、前のシートに追いつけるようにするために、画像形成部10でのシート搬送速度(レジストローラ106のプロセススピードα)よりも、シート給送部からレジストローラ106までの搬送路中での搬送速度βの方が速い設定としている(例えば、特許文献1参照。)。
【0025】
【特許文献1】特開2002―029649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
ところで、このような従来の複写機(画像形成装置)において、前もって枠が印刷されたシートに対して、その枠内に画像を書き込むニーズが高まっており、この場合、シートに対して画像を書き込む際の位置のずれが問題になってきている。
【0027】
ここで、このような位置ずれは、「先端レジずれ」、「側端レジずれ」、「斜行」の三つの要素からなり、このうち「先端レジずれ」はレジストローラ106へのシートの入り具合の差によるもの(厚紙は奥まで入らず、薄紙は奥まで入る)や、レジストローラ106の回転をスタートさせる電磁クラッチの連結ばらつきによるものである。
【0028】
また、「側端レジずれ」は各デッキ30,31や各シートカセット32,33自身の位置ずれや、それらのユニット内でシートを押さえている不図示の押さえ部材の押さえ力不足によるばらつきによるものであり、「斜行」は、例えば既述したようにレジストローラ106に突き当ててループを作り、斜行をとる方式の場合には、斜行量が大きい場合には斜行を取りきれないということによるものである。
【0029】
そこで、例えば図13、図14に示すように、複写機本体1に斜行補正手段である斜行補正装置200Aと、転写部に搬送される前のシートの位置を検知する位置検知手段である画像書き込み位置をシフトするためのシート位置検知装置200Bを設けることが考えられる。ここで、斜行補正装置200Aは、同軸上にあり、それぞれ独立に速度制御可能なスキュー補正ローラ200a,200bの速度差を利用して斜行を補正するもので、2ヶ所設けられた補正センサ201a,201bの情報から速度差を求め制御するものである。
【0030】
また、シート位置検知装置200Bは感光ドラム12に対してレーザー部5が書き始めるタイミングよりも前にシートの位置を検知できるように配置され、搬送方向先端を検知する先端検知センサ202(202a,202b)とシートSの側端位置を検知するCISセンサ203からなり、これら二つのセンサ202,203の情報をもとに不図示の制御部は感光ドラム12に対するレーザーの書き出し位置を移動させるようにしている。そして、このような斜行補正装置200Aと、シート位置検知装置200Bを設けることにより、高精度な書き込み位置制御が可能となる。
【0031】
ところで、図15に示すように、複写機本体1の側壁面1Aにはレジスト前ローラ107、搬送ローラ105,108,109,110及びシートパスセンサ104,116,117が配置されているユニットFが、開閉自在に取り付けられている。また、複写機本体1には、図16に示すように斜行補正装置200A、シート位置検知装置200B、搬送部21、定着器22、排出ローラ24等が設けられているユニットGと、画像形成部10で画像形成したシートを反転させて画像形成部10に給送するためのシート反転部121、両面左ローラ114、両面右ローラ113、第6搬送ローラ112、第5搬送ローラ111が配置されているユニットHが、手前側、即ちシート給送方向と直交する方向に引き出し可能に設けられている。
【0032】
そして、シートのジャムが発生した場合、ジャムシートを取り出すため、ユニットFを開放することにより、複写機本体1の右側に開き、要すればユニットG及びユニットHを複写機本体1から手前に引き出して機内のシートを除去するようにしている。
【0033】
ところが、ユニットGは質量が数十kgとなって重いことから、ジャム処理終了後、複写機本体1にセットする時、常に所定の位置にセットすることが困難であり、場合によっては0.5mm程度の位置ずれが生じる場合がある。
【0034】
そして、このようにユニットGを所定の位置にセットすることができない場合には、感光ドラム12と斜行補正装置200Aとシート位置検知装置200Bとの相対位置がずれ、既述したように、斜行補正装置200Aとシート位置検知装置200Bにより高精度な書き込み位置制御を行なうようにしても、そのままでは書き込む位置の精度が上がらずユニットGの出し入れのたびに調整のための通紙が必要となる。
【0035】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、感光ドラム12(像担持体)とシート位置検知装置200Bとの相対位置がずれることがない画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0036】
本発明は、画像が形成される像担持体と、像担持体上の画像をシートに転写する転写部と、前記転写部に搬送される前のシートの位置を検知する位置検知手段とを備え、前記位置検知手段からのシートの位置の検知信号に基づき前記像担持体に形成する画像の位置を制御するようにした画像形成装置において、画像形成装置本体と、前記像担持体が取り付けられ、かつ前記画像形成装置本体に引き出し可能に設けられている画像形成ユニットと、を備え、前記画像形成ユニットに前記位置検知手段を一体に設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0037】
本発明のように、像担持体が取り付けられ、かつ画像形成装置本体に引き出し可能に設けられている画像形成ユニットに、位置検知手段を一体に設けることにより、像担持体と位置検知手段との相対位置がずれることがないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0039】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である電子写真複写機の概略断面図である。なお、図1において、図11、図13、図14と同一符号は、同一又は相当部分を示していることから、詳細な説明は省略する。
【0040】
図1において、311は像担持体である感光ドラム12、帯電器13、現像器14、転写帯電器19、斜行補正装置200Aのスキュー補正ローラ200a,200b、シート位置検知装置200Bの補正センサ201a,201b、シートの先端位置を検知する先端検知センサ202、シートの側端位置を検知する側端検知センサであるCISセンサ203等を備えた画像形成ユニットであり、この画像形成ユニット311は複写機本体1に対してスライドレール311a,311bによって引き出し可能となっている。
【0041】
そして、このように感光ドラム12と、シートSの位置を検知する位置検知手段としての先端検知センサ202及びCISセンサ203を一体に備えた画像形成ユニット311を複写機本体1に対して引き出し可能に設けることにより、例えばメンテナンス時、現像器14の交換や、スキュー補正ローラ200a,200b、補正センサ201a,201b、先端検知センサ202、CISセンサ203、転写前駆動ローラ309など容易にアクセスできるようになっている。
【0042】
また、このように感光ドラム12と、先端検知センサ202及びCISセンサ203を画像形成ユニット311に一体に設けることにより、例えばメンテナンス時において画像形成ユニット311を複写機本体1に対して引き出し・押し込み操作を行なった場合でも、感光ドラム12と先端検知センサ202及びCISセンサ203との相対位置がずれることがないようになっている。
【0043】
なお、この画像形成ユニット311は、図2及び図3に示すように感光ドラム12と帯電器13と現像器14とクリーナ26を支持している画像形成部前側板301及び画像形成部後側板302、画像形成部前側板301と画像形成部後側板302をつなぐ右フレーム303、現像器14の下方にあり画像形成部前側板301と画像形成部後側板302をつなぐ右下フレーム304、クリーナ26の上方にあり画像形成部前側板301と画像形成部後側板302をつなぐ左フレーム305、画像形成部前側板301と画像形成部後側板302をつなぐフレーム以外にレジ部での上方のシートガイドを兼ねるレジ上ガイド306を備えている。
【0044】
そして、このレジ上ガイド306には補正センサ201a,201b、先端検知センサ202、CISセンサ203が支持されており、さらにレジ上ガイド306には位置決め穴306a,306bが設けられている。
【0045】
なお、307a、307bはスキュー補正ローラ200a,200bを駆動する駆動モータであり、右下フレーム304に取り付けられている。308a、308bは駆動モータ307a,307bとスキュー補正ローラ200a,200bをつなぐ駆動ベルトである。309は感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部よりも上流で、かつスキュー補正ローラ200a,200bよりも下流に設けられ、先端検知センサ202及びCISセンサ203により位置が検知された後のシートを転写部に搬送する搬送ローラ対の一方のローラである転写前駆動ローラであり、スキュー補正ローラ200a,200bの軸310は、この転写前駆動ローラ309の軸309aと同じく画像形成部前側板301と画像形成部後側板302に端部を支持されている。
【0046】
また、図1において、G1は、スライドレールG1a,G1bによって手前に引き出し可能となると共に、図4に示すように転写帯電器19と、分離帯電器20、搬送部21、定着器22、排出ローラ24が設けられている第1ユニットであり、この他のユニットである第1ユニットG1には、レジ下ガイドユニット312が設けられている。
【0047】
ここで、このレジ下ガイドユニット312には、転写前駆動ローラ309と接離可能に当接する他方のローラである転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bと接離可能に当接するスキュー補正従動ローラ315a,315bが設けられているレジ下ガイド313がレジ上ガイド306(図2参照)に対向して設けられており、このレジ下ガイド313の上面にはレジ下ガイド突起313a,313bが形成されている。なお、搬送ガイド部材であるレジ上ガイド306と、この他の搬送ガイド部材であるレジ下ガイド313とにより、シートを転写部にガイドする搬送ガイド部が構成される。
【0048】
さらに、このレジ下ガイド313は、昇降装置316によって昇降可能になっており、上昇した位置にあるときには、レジ上ガイド306の位置決め穴306a,306bに対してレジ下ガイド突起313a,313bが係合し、この結果、レジ下ガイド突起313a,313bとレジ上ガイド306の位置決め穴306a,306bとを介して画像形成ユニット311に対して第1ユニットG1が位置決めされるようになっている。
【0049】
そして、このように第1ユニットG1が位置決めされると、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bが当接し、シートを挟持搬送することができるようになる。
【0050】
また、下降した位置にあるときには、レジ上ガイド306の位置決め穴306a,306bに対してのレジ下ガイド突起313a,313bの係合が外れると共に、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bも離間するようになっている。
【0051】
つまり、このレジ下ガイド313は、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bがそれぞれ当接する位置と、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bがそれぞれ離間する位置とに移動可能となっている。なお、317は紙間を制御するための紙間制御センサである。
【0052】
また、図1において、H1は、スライドレールH1a,H1bによって手前に引き出し可能な第2ユニットであり、この第2ユニットH1は図4に示すようにシート反転部121、両面左ローラ114、両面右ローラ113、第6搬送ローラ112、第5搬送ローラ111が配置されている。
【0053】
なお、図1において、130はシート搬送路及び両面搬送路に設けられた各ローラのシート搬送速度を制御する制御部であり、この制御部130によって各ローラのシート搬送速度が制御されるようになっている。なお、この制御部130は、後述するように先端検知センサ202とCISセンサ203からのシートの先端位置及び側端位置情報に基づきレーザー部5による書き込み位置を制御するようにしている。
【0054】
ここで、本実施の形態において、図1の第2レジ前ローラ204と、レジスト前ローラ107と、レジスト前ローラ107のシート搬送方向上流側のプレレジスト搬送手段としての第1搬送ローラ105と、第1搬送ローラ105のシート搬送方向上流側の第2搬送ローラ108は、感光ドラム12のシート搬送速度であるプロセススピードαと、それよりも速い第1の速度βとに切り替えが可能となっている。
【0055】
また、これらの各ローラは、それぞれ他のローラと対となっており、またそれぞれローラ間の圧を解除するための解除ソレノイド204a,107a,105a,108aと、解除アーム204b,107b,105b,108bを備えており、解除ソレノイド204a,107a,105a,108aをONすることで、ローラ間の圧が解除できるようになっている。
【0056】
また、第2搬送ローラ108のシート搬送方向上流側の第3搬送ローラ109と、第3搬送ローラ109のシート搬送方向上流側の第4搬送ローラ110と、第5搬送ローラ111と、第5搬送ローラ111のシート搬送方向上流側の第6搬送ローラ112と、第6搬送ローラ112のシート搬送方向上流側の第7搬送ローラ123は、前記第1の速度βで回転駆動されるようになっている。
【0057】
また、第5搬送ローラ111と、第6搬送ローラ112はそれぞれ他のローラ対となっており、またそれぞれローラ間の圧を解除するための解除ソレノイド111a,112aと、解除アーム111b,112bを備えており、解除ソレノイド111a,112aをONすることでローラ間の圧が解除できるようになっている。
【0058】
さらに、シート反転パスに配置された両面右ローラ113、両面左ローラ114、反転ローラ115は、既述した第1の速度βと、シート反転時のための第2の速度γとに切り替えが可能となっている。
【0059】
そして、制御部130には、各シートパスセンサ104,116,117,118,119からのシート検出信号が入力されるようになっており、制御部130は、これら各シートパスセンサ104,116,117,118,119の検出タイミングに基づいて各搬送ローラの回転を制御するようになっている。なお、制御部130は、シートの連続給送を行う場合には、プレレジスト搬送についての補正を行うようになっており、この詳細については後述する。
【0060】
次に、本実施の形態における給送動作について、例えばデッキ給送部34からのシート給送時におけるシートの先端及び後端の位置関係等について表した図5に示すダイアグラムを参照して説明する。
【0061】
シート給送の開始時には、ピックアップローラ101、給送ローラ102、分離ローラ103、第1搬送ローラ105、レジスト前ローラ107が回転駆動される。このとき、レジストローラ106はまだ停止状態にある。
【0062】
そして、シートの給送が開始されると、まずデッキ30にセットされたシートSをピックアップローラ101が給送ローラ102へと送る。ここで、シートSは、給送ローラ102に対向して設けられ一定のトルクで搬送方向と反対方向に回転する力を付与される分離ローラ103によって、最上位のシートのみに分離される。
【0063】
次に、この最上位のシートは、シートパスセンサ104によってシート先端が検知され、第1搬送ローラ105によって搬送される。ここで、デッキ給送部34では、シート先端がデッキ30の正規の積載位置にあるシートのみならず、次のシートも送り出される場合があり、その次のシートは分離ローラ103によってデッキ30側に戻されるが、その次のシートの給送開始時におけるシート先端位置には正規の位置と分離ローラ103の位置との間で大きなばらつきが生じるおそれがあり、このばらつきを、紙間制御センサ317を用いて制御可能なレベルまで小さくする必要がある。
【0064】
そこで、複写機では、シート同士の間隔(紙間)を調整するプレレジスト動作を行うため、シートパスセンサ104によるシート先端の検知タイミングに基づいて第1搬送ローラ105の回転を一旦停止させることによって、第1搬送ローラ105で挟持搬送中のシートの先端を搬送路上の所定位置で停止させ、所定時間経過後に再び第1搬送ローラ105の回転を開始する制御を行うようにしている。
【0065】
具体的には、図5に示すように、シート先端がシートパスセンサ104に検知された後の搬送路上の所定位置(プレレジスト位置)A(図1参照)に来るタイミングで第1搬送ローラ105を一旦停止させて、シート先端の停止位置を確定させる。そして、紙間制御センサ317にシート先端が到着すると予想される時間B[B=(紙間制御センサ317までの距離C)/(紙間制御センサ317に到達するまでの第1搬送ローラ105のシート搬送速度β)]を想定して、第1搬送ローラ105を再スタートさせる制御を行う。例えば、前のシートの後端が紙間制御センサ317を抜けたあと時間Jたったところで紙間制御センサ317に到達するように再スタートを行う。
【0066】
ここで図6に示すように、所定紙間長さK、速度βからαに減速する時間L、減速しているシートが時間Lの間に移動する距離をM、予定通りAの位置から紙間制御センサ317までBの時間で到達した場合に減速を開始するポイントNと紙間制御センサ317との距離をPとすると、再スタートしたシートは、前のシートの後端が紙間制御センサ317を抜けたあと紙間制御センサ317に到達する時間Jは(K+M+P)/α−L−P/βで表される。
【0067】
しかしながら、屈曲パスを通ってくる関係で時間Bは多少ばらついてしまう。そのため実際の紙間制御センサ317への到達時間と時間Bとのずれ時間Qを、減速する位置をエリアRの範囲内で移動させることで補正する。例えば、時間Qが早い場合は図7に示すように減速位置Nを、紙間制御センサ317との距離がP−Q×βとなる位置にすることで、また時間Qが遅い場合は図8に示すように減速位置Nを紙間制御センサ317との距離がP+Q×βとなる位置にすることで紙間を制御する。
【0068】
次に、図9に示すようにシート先端はスキュー補正ローラ200a,200b(及びスキュー補正従動ローラ315a,315b)に挟持されると共に、補正センサ201a,201bにより斜行量が検知される。そして、この後、解除ソレノイド204a,107a(サイズによっては、解除ソレノイド105a,108aも)を動作させると共に、各搬送ローラの圧を解除する。
【0069】
次に、シートSの先端が斜行補正エリアTにある時に、シートSの先行している側を挟持している方のスキュー補正ローラを一時的に補正量だけ減速させる。この結果、斜行が補正される。なお、この時、前述のように上流側の搬送ローラは圧が解除されているので抵抗なくシートSの斜行が補正される。
【0070】
次に、シートSの先端が、先端検知センサ202とCISセンサ203にきたところで先端検知センサ202とCISセンサ203とによりシートSの先端位置と側端位置を確定し、この情報を制御部130に送る。そして、この制御部130は、この情報に基づいて書き込み位置をずらすようレーザー部5を制御し、感光ドラム12に画像を形成する。これにより、シートSに画像を精度よく形成することができる。
【0071】
ところで、このような構成の複写機において、シートがジャムし、例えば補正センサ201a,201b等から所定時間が経過しても信号が入力されない場合には、制御部130は、ジャムが発生したと判断し、まず昇降装置316によってレジ下ガイド313を下降させる。この結果、レジ上ガイド306の位置決め穴306a,306bに対するレジ下ガイド突起313a,313bの係合が外れると共に、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bも離間する。
【0072】
次に、ユニットF1を右側に開き、残っているシートを取り除き、他のシートが有る場合には、この後、第1ユニットG1を引き出して各紙パスを開き、ジャムしたシートを処理する。なお、要すればこの後、第2ユニットH1を引き出してジャムしたシートを処理する。
【0073】
ここで、第1ユニットG1を引き出す際、レジ下ガイド313は下降しており、転写前従動ローラ314は転写前駆動ローラ309と、スキュー補正従動ローラ315a,315bはスキュー補正ローラ200a,200bとそれぞれ離間していることから、転写前従動ローラ314と転写前駆動ローラ309との間や、スキュー補正従動ローラ315a,315bとスキュー補正ローラ200a,200bとの間にシートがある場合でも、第1ユニットG1を、シートを痛めることなく且つ容易に引き出すことができる。
【0074】
つまり、第1ユニットG1に転写前従動ローラ314及びスキュー補正従動ローラ315a,315bを転写前駆動ローラ309及びスキュー補正ローラ200a,200bに対し接離可能に設けることにより、転写前従動ローラ314と転写前駆動ローラ309との間や、スキュー補正従動ローラ315a,315bとスキュー補正ローラ200a,200bとの間にシートがある場合でも、シート片を残すことなく残りや、また感光ドラム12を傷つけることなく、シートを処理することができ、シート処理によってその後の画像形成に重大な影響を及ぼすということを防ぐことができる。
【0075】
次に、このようにジャムしたシートを取り除き、ジャム処理を行なった後、第1ユニットG1を押し込む。そして、このように第1ユニットG1を押し込むと、まず昇降装置316によってレジ下ガイド313が上昇し、この結果、画像形成ユニット311のレジ上ガイド306の位置決め穴306a,306bに対してレジ下ガイド突起313a,313bが係合すると共に、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bがそれぞれ当接する。
【0076】
つまり、このように第1ユニットG1を押し込んだとき、画像形成ユニット311と第1ユニットG1とは、画像形成ユニット311の位置決め穴306a,306bと第1ユニットG1のレジ下ガイド突起313a,313bとの係合により、位置決めがなされる。
【0077】
ここで、既述したように画像形成ユニット311には感光ドラム12と、先端検知センサ202及びCISセンサ203が一体に設けられているので、例えばメンテナンス時において画像形成ユニット311を複写機本体1に対して引き出し・押し込み操作を行なった場合でも、感光ドラム12と先端検知センサ202及びCISセンサ203との相対位置がずれることがないようになっている。
【0078】
したがって、これまで述べたように画像形成ユニット311を引き出すことなく、第1ユニットG1を引き出し・押し込み操作した場合には、感光ドラム12に対する補正センサ201a,201b、先端検知センサ202、CISセンサ203、スキュー補正ローラ200a,200b、転写前駆動ローラ314は所望する位置関係が確保されるので、シートへの書き込み位置制御を高精度に行うことができる。また、これらの各センサや各ローラとの位置関係が重要なレジ上ガイド306も位置が変わらないので搬送安定性も確保できる。
【0079】
このように、感光ドラム12が取り付けられ、かつ複写機本体1に引き出し可能に設けられている画像形成ユニット311に、先端検知センサ202及びCISセンサ203を一体に設けることにより、感光ドラム12と先端検知センサ202及びCISセンサ203との相対位置がずれることがないようにすることができる。また、これにより高精度な書き込み位置制御が可能となる。
【0080】
なお、本実施の形態においては、既述したように転写前従動ローラ314、スキュー補正従動ローラ315a,315bを第1ユニットG1に設け、通常は、昇降装置316によってレジ下ガイド313を上昇させ、転写前駆動ローラ309と転写前従動ローラ314、スキュー補正ローラ200a,200bとスキュー補正従動ローラ315a,315bを当接させている。つまり、搬送安定性に関わる転写前従動ローラ314、スキュー補正従動ローラ315a,315bを画像形成ユニット311に設けられていない。
【0081】
しかし、この転写前従動ローラ314及びスキュー補正従動ローラ315a,315bは、転写前駆動ローラ309やスキュー補正ローラ200a,200bに比べてはるかに小さい摩擦係数であるので、このように画像形成ユニット311に設けていなくとも搬送安定性に対する影響が少ない。
【0082】
例えば、転写前駆動ローラ309(ゴム製)の動摩擦係数を2.0、転写前従動ローラ314(樹脂製)の動摩擦係数を0.2とし、転写前従動ローラ314は正規の方向に対して0.1°傾いていたとする。
【0083】
ここで、転写前駆動ローラ309も同じように0.1°傾いていた場合は、正規方向に対して1mm搬送あたり0.0017mm(=sin0.1°)ずれる。これをA3(420mm)で考えると0.73mm(=0.0017×420)もずれることになり問題となる。
【0084】
しかし、転写前駆動ローラ309は、画像形成ユニット311に一体に設けられており、正規方向に向いているので、この場合、図10のように転写前駆動ローラ309による搬送力をUとすると転写前従動ローラ314による搬送力は0.1Uであらわされ、合力の方向に進むとすると1mm搬送あたり0.00017mm(=0.1×sin0.1°)ずれることになり、A3(420mm)でも0.073mmと微小の量しかずれない。したがって、本実施の形態のように、転写前従動ローラ314、スキュー補正従動ローラ315a,315bを第1ユニットG1に設けても、搬送安定性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である電子写真複写機の概略断面図。
【図2】上記電子写真複写機に設けられた画像形成ユニットの構成を説明する図。
【図3】上記画像形成ユニットの側面図。
【図4】上記電子写真複写機に設けられた第1ユニットG1及び第2ユニットH1の構成を説明する図。
【図5】上記電子写真複写機のデッキ給送部によるシート給送時におけるシートの先端及び後端の位置関係等について表した図。
【図6】図5において、前のシートの後端が紙間制御センサを抜けたあと再スタートを行う時間の算出について説明する図。
【図7】上記再スタートを行う時間の補正について説明する第1の図。
【図8】上記再スタートを行う時間の補正について説明する第2の図。
【図9】上記電子写真複写機に設けられた斜行補正装置と、画像書き込み位置シフト装置を示す図。
【図10】上記電子写真複写機に設けられた転写前従動ローラの傾きによるシートのずれを説明する図。
【図11】従来の画像形成装置の一例である電子写真複写機の概略断面図。
【図12】上記従来の電子写真複写機のデッキ給送部によるシート給送時におけるシートの先端及び後端の位置関係等について表した図。
【図13】従来の画像形成装置の他の例である電子写真複写機の概略断面図。
【図14】上記従来の電子写真複写機に設けられた斜行補正装置と、画像書き込み位置シフト装置を示す図。
【図15】上記従来の電子写真複写機のユニット構成を示す図。
【図16】上記従来の電子写真複写機のユニットG及びユニットHの構成を示す図。
【符号の説明】
【0086】
1 複写機本体
10 画像形成部
12 感光ドラム
19 転写帯電器
130 制御部
200A 斜行補正装置
200B シート位置検知装置
200a,200b スキュー補正ローラ
202 先端検知センサ
203 CISセンサ
301 画像形成部前側板
302 画像形成部後側板
306 レジ上ガイド
306a,306b 位置決め穴
309 転写前駆動ローラ
311 画像形成ユニット
312 レジ下ガイドユニット
313 レジ下ガイド
313a,313b レジ下ガイド突起
314 転写前従動ローラ
315a,315b スキュー補正従動ローラ
316 昇降装置
G1 第1ユニット
S シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が形成される像担持体と、像担持体上の画像をシートに転写する転写部と、前記転写部に搬送される前のシートの位置を検知する位置検知手段とを備え、前記位置検知手段からのシートの位置の検知信号に基づき前記像担持体に形成する画像の位置を制御するようにした画像形成装置において、
画像形成装置本体と、
前記像担持体が取り付けられ、かつ前記画像形成装置本体に引き出し可能に設けられている画像形成ユニットと、
を備え、
前記画像形成ユニットに前記位置検知手段を一体に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記位置検知手段はシートの先端を検知する先端検知センサと、シートの側端を検知する側端検知センサとから構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成ユニットには、前記位置検知手段により位置が検知される前にシートの斜行を補正する斜行補正手段が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成ユニットには、シートを前記転写部にガイドする搬送ガイド部を構成する搬送ガイド部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成ユニットに隣接させて他のユニットを設け、前記画像形成ユニットに、前記位置検知手段により位置が検知されたシートを前記転写部に搬送する搬送ローラ対の一方のローラが取り付けられ、前記他のユニットに、前記搬送ローラ対の他方のローラが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記他のユニットに設けた前記搬送ローラ対の他方のローラが、前記画像形成ユニットに設けた前記搬送ローラ対の一方のローラに対して接離可能であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記他のユニットを、前記画像形成装置本体に引き出し可能に設け、かつ該他のユニットの位置決めを前記画像形成ユニットにより行ない、該他のユニットが位置決めされたときに、該他方のユニットが前記画像形成装置本体から引き出されたときに離間した前記搬送ローラ対の他方のローラが前記搬送ローラ対の一方のローラに当接することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記他のユニットに、前記画像形成ユニットに設けられた前記搬送ガイド部材と共に前記搬送ガイド部を構成する他の搬送ガイド部材を設け、前記他の搬送ガイド部材に前記搬送ローラ対の他方のローラを配し、かつ前記他の搬送ガイド部材を前記搬送ローラ対の他方のローラが前記搬送ローラ対の一方のローラと当接する位置と、前記搬送ローラ対の他方のローラが前記搬送ローラ対の一方のローラから離間する位置とに移動可能としたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−208847(P2006−208847A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22072(P2005−22072)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】