説明

画像形成装置

【課題】 一括出力機能を有する画像形成装置において、一括出力に伴って用紙が無駄に消費されるのを回避することにある。
【解決手段】 この画像形成装置1は、外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する装置であって、メモリ5と、制御部7と、出力部13とを備えている。メモリ5は、外部からの画像データを順次記憶可能である。制御部7は、メモリ5に先に記憶されている第1画像データと同じファイルネームを有する第2画像データが送られた場合に、第1画像データを第2画像データの内容で上書きする。出力部13は、所定のタイミングの時点でメモリ5に記憶されている画像データを一括出力可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、特に、外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ装置等の近年の画像形成装置では、通常、外部に接続されたパーソナルコンピュータ(以下、PC)や他のファクシミリ装置から受け取った画像データを一度記憶手段に記憶させ、その後記憶手段から読み出して用紙等に出力するようになっている。
このような従来の画像形成装置において、出力回数を減らすために、外部からの画像データを記憶手段に溜めておき、予め設定された時刻になると一括して出力する一括出力機能を有する装置が既に提案されている。
【0003】
この装置によれば、出力回数を減らせることから、出力手段の定着装置の昇温に要する電力消費を抑え、省エネ効果を得ることができる。
【特許文献1】特開平10−233907号公報
【特許文献2】特開2003−338894号公報
【特許文献3】特開平6−46220号公報
【特許文献4】特開平2002−7079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術において、複数の画像データの中に、例えば、同じファイルネームの画像データであって、後から送られた画像データが先に送られた画像データの内容が更新されたものである場合、ユーザーは、通常、更新された後から送られた方の画像データさえ出力されればよいと考えることから、このような場合にまで記憶されている全ての画像データを出力するとすれば、ユーザーが希望しない出力が行われ、用紙が無駄に消費されることになる。
【0005】
また、上記従来の画像形成装置が、例えば、複写機能をさらに備えた複合機である場合において、あるユーザーによってコピーが行われると、一括出力機能が設定されていたとしても、コピーが指示されることで直ちに出力が行われる。したがって、この場合は、出力回数が増え定着装置の昇温が行われる回数が増えてしまうことから、ユーザーによっては、一括出力機能を設定することにより出力回数を抑えるメリットを感じられない場合がある。
【0006】
本発明の課題は、一括出力機能を有する画像形成装置において、一括出力に伴って用紙が無駄に消費されるのを回避することにある。
また、本発明の課題は、一括出力機能を有するとともに複写機能を有する画像形成装置において、コピーが行われて不定期に出力が行われるような場合でも、一括出力を行うメリットが得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る画像形成装置は、外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する装置であって、記憶手段と、上書手段と、出力手段とを備えている。記憶手段は、外部からの画像データを順次記憶可能である。上書手段は、記憶手段に先に記憶されている第1画像データと同じデータ帰属情報を有する第2画像データが送られた場合に、第1画像データを第2画像データの内容で上書きする。出力手段は、所定のタイミングの時点で記憶手段に記憶されている画像データを一括出力可能である。
【0008】
この装置では、例えば、既に記憶されている画像データと同じファイルネームの画像データが送られると、先に記憶された第1画像データは後から送られた第2画像データで上書きされ、記憶手段には最新に更新された第2画像データのみが記憶される。したがって、所定のタイミングで一括出力が行われる際には第1画像データは出力されないことから、ここでは、同じファイルネームの画像データ全てが出力されてしまうのを回避し、用紙が無駄に消費されるのを抑えることができる。
【0009】
なお、本発明において、第1画像データには、未だ上書きされたことのない画像データのみでなく、既に何度か上書きが行われたものも含まれる。また、第2画像データの内容は第1画像データの内容と同一であっても良い。すなわち、第2画像データは、第1画像データの内容が更新されたものである必要はない。さらに、画像データとしては、具体的に、プリントデータ、FAXデータが含まれる。
【0010】
データ帰属情報としては、例えば、ファイルネームが含まれる。なお、ファイルネームが同じであるとは、ファイルネームを構成する文字列が完全に一致している場合のみでなく、例えば、主要な文字列が共通するとともに一部の数値等が連続することで異なっている場合も含まれる。
所定のタイミングとしては、例えば、予め設定された所定の時刻になった場合や、一括出力を指示するための何らかの操作がユーザーによって行われた場合が含まれる。
【0011】
請求項2に係る画像形成装置は、外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する装置であって、記憶手段と、画像読取部と、出力手段とを備えている。記憶手段は、外部からの画像データを記憶可能である。画像読取部は、原稿の画像情報を読み取り可能である。出力手段は、画像読取部により読み取られた画像情報を基に画像形成を行うことができるとともに、画像形成が行われるのに続いて記憶手段に記憶された画像データを一括出力可能である。
【0012】
この装置では、複写機能を有していることから、一括出力を行うタイミングとは無関係にコピー動作が行われる場合があるが、その場合は、コピーが行われるのに乗じて記憶されている画像データが一括出力されるので、コピー時の定着装置の加熱状態を有効に利用できる。
なお、本発明において、画像形成が行われるのに続いてとは、具体的に、画像形成時の定着装置の温度が下がる前までの時間内に一括出力を行うことを意味し、例えば、後述する節電制御が行われる前までの時間が挙げられる。
【0013】
請求項3に係る画像形成装置は、外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する装置であって、記憶手段と、上書手段と、原稿読取部と、出力手段とを備えている。記憶手段は、外部からの画像データを順次記憶可能である。上書手段は、記憶手段に先に記憶されている第1画像データと同じデータ帰属情報を有する第2画像データが送られた場合に、第1画像データを第2画像データの内容で上書きする。画像読取部は、原稿の画像情報を読み取り可能である。出力手段は、画像読取部により読み取られた画像情報を基に画像形成を行うことができるとともに、画像形成が行われるのに続いて記憶手段に記憶された画像データを一括出力可能であり、所定のタイミングの時点で記憶手段に記憶されている画像データを一括出力可能である。
【0014】
この装置では、請求項1及び2の装置と同様の効果が得られる。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項の装置において、データ帰属情報をそれぞれ有する複数の画像データが記憶手段に記憶されている場合に、複数の画像データに対しデータ帰属情報を基に出力順を並べ替え可能なソート手段をさらに備えている。そして、出力手段は、ソート手段により並べ替えられた出力順に従って、複数の画像データを一括出力可能である。
【0015】
この装置では、例えば、一括出力の際にファイルネームを基にソートされてから出力されるので、一括して出力された印刷物の仕分けが容易になる。したがって、この装置によれば、例えば、見積書、請求書等の複数の帳票を数人のユーザーがそれぞれのPCにおいて分かれて編集及び出力する作業を行うような場合に、同じファイルネームの書類ごとに連番で出力されるようになるため、その後の仕分けを楽に行える。
【0016】
なお、本発明において、ソートされたものを出力する態様には、複数の排紙トレイを有する画像形成装置において各排紙トレイに振り分ける場合や、1つ排紙トレイのみを有する画像形成装置において単に並べ替えた順に重ねて排紙する場合も含まれる。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれか1項の装置において、出力手段は、転写材上にトナー像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成されたトナー像を転写材に溶融定着させる定着部とを有し、画像データの出力を行われた後で設定により定着部の温度を下げる節電制御が行われる。
【0017】
定着温度は、所定時間出力が行われない場合は省エネのために温度を下げる節電制御が行われることが一般的であるが、定着温度の昇温には多くの電力消費を伴う。そこで、この装置では、出力回数を減らしたことで昇温回数を減らして省エネ効果を維持できるようにしている。
なお、設定により節電制御を行う態様には、例えば、出力後予め設定しておいた所定の時間が経過した場合や出力後にユーザーが所定のボタンを押した場合に節電制御を行うことが含まれる。また、転写材には、用紙のみでなく、OHPシート等、他のシート状記録媒体も含まれる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、例えば、所定のタイミングで一括出力が行われる際には第1画像データは出力されないので、同じファイルネームの画像データ全てが出力されてしまうのを回避し、用紙が無駄に消費されるのを抑えることができる。
また、本発明によれば、複写機能を有していることから、一括出力を行うタイミングとは無関係にコピー動作が行われる場合があるが、その場合は、コピーが行われるのに乗じて記憶されている画像データが一括出力されるので、コピー時の定着装置の加熱状態を有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[画像形成装置の構成]
図1及び図2に、本発明の一実施形態が採用された画像形成装置1を示す。
この画像形成装置1は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、スキャナとしての機能を併せ持つ複合機であり、通信部3と、メモリ(記憶手段)5と、制御部(上書手段、ソート手段)7と、操作パネル9と、画像読取部11と、出力部(出力手段)13と、他の入出力部とを備えている。
【0020】
通信部3は、通信ケーブルを介して接続されたPC(図示せず)等の外部接続機器から送られるプリントデータや、公衆回線網を介して接続されたファクシミリ装置(図示せず)等から送られるFAXデータを受け付け可能であり、公知の通信回路やFAXモデム等で構成される。なお、ここでのPCには、画像形成装置1のプリンタドライバがインストールされているものとする。
【0021】
メモリ5は、RAM及びROMで構成される半導体メモリであり、制御部7の作業領域として機能するほか、CPU(後述)に実行させる各入出力部の制御プログラムや画像処理プログラムが格納されている。また、メモリ5は、原則として、通信部3で受け付けた外部からの画像データを受け付けた順を出力順として蓄積するが、ソート出力モード(後述)が設定されている場合は、変更された出力順に蓄積する。また、メモリ5内の画像データは、出力部13において出力されると消去されるようになっている。
【0022】
制御部7は、CPUを含むマイクロコンピュータで構成され、メモリ5内の各種プログラムを実行して、例えば以下に説明するような動作を行うことが可能である。
制御部7は、一括出力モードが設定されている場合は、通信部3で受け付けた外部からの画像データを原則として予め設定された時刻に一括して出力するが、コピー同時出力モードがさらに設定されている場合は、予め設定された時刻でなくても一括出力を行う。
【0023】
また、制御部7は、一括出力モードが設定されている場合に、上書保存モードがさらに設定されている場合は、メモリ5に既に記憶されている画像データ(第1画像データ)と同じファイルネームの更新された画像データ(第2画像データ)が送られた場合は、第1画像データを、第2画像データで上書きし、1つのファイルネームの画像データについては、最新に更新された画像データのみが記憶された状態を維持する。
【0024】
さらに、制御部7は、一括出力モードが設定されている場合に、ソート出力モードが設定されている場合は、メモリ5に記憶されている複数の画像データに対し、出力される際に、ファイルネームを基に出力順が並べ替えられる。
また、制御部7は、節電モードが設定されると、出力部13が動作して所定時間経過した場合に、定着装置(後述)の定着温度を下げる節電制御を行う。
【0025】
操作パネル9では、複数の操作キー21と、タッチパネル式の液晶ディスプレイで構成された表示部23とを有している。
操作キー21には、コピー動作の指示及びファクシミリ送信用原稿の読み取りの指示等のためのスタートボタンや、時刻設定等数値入力のためのテンキー、節電モードの設定及び設定解除を行う節電キーが含まれる。
【0026】
表示部23は、制御部7による制御を受けて所定の操作画面を表示可能である。ユーザーは、操作画面に対する入力操作により、一括出力モードを設定したり、一括出力モードが設定された場合にさらに、上書保存モードや、コピー同時出力モード、ソート出力モードを設定したりすることができる。これら上書保存モード、コピー同時出力モード及びソート出力モードは、適宜組み合わせて設定することができる。なお、一括出力モードが設定されると、一括出力を行うべき時刻を入力するための画面が表示される。
【0027】
画像読取部11は、後述する自動原稿給紙装置(以下、ADF)17や図示しない原稿台上に直接セットされた原稿の画像情報を読み取るためのものであり、図示しない光学系を有している。
出力部13は、用紙上にトナー像を形成する画像形成部31と、画像形成部31で形成されたトナー像を用紙に溶融定着させる定着部33とを有している。
【0028】
画像形成部31は、感光体ドラムと、その周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置及び転写装置等(いずれも図示せず)とを有している。
定着部33は、画像形成部31の用紙搬送方向下流側に配置され、それぞれヒータを内蔵する加圧ローラ及び加熱ローラで構成される。
出力部13は、制御部7により制御されて、通常の印刷動作のほか、一括出力(コピー同時出力を含む)、ソート出力を行うことが可能である。
【0029】
また、画像形成装置1は、他の入出力部として、ADF17や、給紙部、排紙部及び搬送機構等(図示せず)をさらに備えている。なお、画像形成装置1は、排紙トレイ(図示せず)を1つのみ有しており、ソート出力の際には、ファイルネームごとに並べ替えられた出力順で重ねて排紙される。
[画像形成装置の動作]
この画像形成装置1では、一括出力モードが設定されていない通常モードでは、外部からプリントデータ若しくはFAXデータを受け取ると、一度メモリ5に記憶され、必要に応じて画像処理が行われた後、出力部13において用紙に出力される。また、コピーを行いたい場合は、原稿をADF17又は原稿台に直接セットして、スタートボタンを押すと、原稿台上で原稿の画像情報が読み取られ、一度メモリ5に記憶され、必要に応じて画像処理が行われた後、出力部13において用紙に出力される。
【0030】
また、操作パネル9において、一括出力モードが設定されると、ユーザーは出力時刻を任意に設定でき、外部からの画像データは設定された時刻になるまではメモリ5に順次蓄積され、設定された時刻になったときに一括して出力される。
次に、一括出力モードが設定されている場合の動作について説明する。
まず、一括出力モードが設定されさらに上書保存モードが設定される場合については、図3に示すように、外部からの画像データを受け取ると(S1)、その画像データが既にメモリ5に記憶されている第1画像データと同じファイルネームであるか否かが判断され(S2)、第1画像データと同じファイルネームと同じであると判断された場合において、上書保存モードが設定されていた場合は(S3)、第1画像データはその第2画像データにより上書保存される(S4)。
【0031】
なお、ステップS3において、上書保存モードが設定されていなかった場合、及びステップS2で受け取った画像データが第1画像データと同じファイルネームでないと判断された場合は、第1画像データと共にそのままメモリ5に記憶される(S9)。なお、ステップS9でそのままメモリに記憶される場合、ファイルネームは元のファイルネームに例えば「2」などの文字を付加して、第1画像データのファイルネームと異なるものとすればよい。
【0032】
また、ステップS2において、同じファイルネームでなかった場合も、受け取った画像データがそのままメモリ5に記憶されるが、第1画像データに当たるものがないのでファイルネームもそのまま記憶すればよい。
そして、予め設定された所定の時間になると(S5)、ソート出力モードが設定されていた場合は(S6)、ファイルネームを基にソートが行われ(S7)、一括出力されるとともに(S8)、ソート出力モードが設定されていなかった場合は、ソートが行われずにそのまま一括出力される(S8)。
【0033】
なお、ステップS5の所定時刻になるまでは、ステップS1に戻って外部からの画像データが送られるのを待つ。
次に、一括出力モードが設定されさらにコピー同時出力モードが設定される場合については、図4に示すように、外部からの画像データを受け取ると(S11)、その画像データはそのままメモリ5に記憶される(S12)。そして、一括出力すべき時刻と異なる時間にコピーが行われた場合は(S13)、そのコピー動作に続いてその時点でメモリ5内に記憶されている全ての画像データが一括出力される(S14)。
【0034】
その後、予め設定された所定の時刻になった場合(S15)、メモリ5内に画像データが記憶されていれば(S16)、メモリ5内の画像データは一括出力される(S17)一方、例えばステップS14での一括出力の後に画像データを受け取らなかった結果メモリ5内に画像データが記憶されていなかったような場合は、所定時刻であっても出力動作は行われない。
【0035】
なお、コピー同時出力モードに加えソート出力モードが設定されている場合の動作については、図4のステップS14及びS17の前に、図3のステップS6及びS7の処理がそれぞれ行われることとなる。
以上の画像形成装置1によれば、上書保存モードが設定された場合は、例えば、所定のタイミングで一括出力が行われる際には第1画像データは出力されないので、同じファイルネームの画像データ全てが出力されてしまうのを回避し、用紙が無駄に消費されるのを抑えることができる。
【0036】
また、コピー同時出力モードが設定された場合は、コピーが行われるのに乗じて記憶されている画像データが一括出力されるので、コピー時の定着装置の加熱状態を有効に利用できる。
さらに、ソート出力モードが設定された場合は、例えば、一括出力の際にファイルネームを基にソートされてから出力されるので、一括して出力された印刷物の仕分けが容易になる。したがって、この装置によれば、例えば、見積書、請求書等の複数の帳票を数人のユーザーがそれぞれのPCにおいて分かれて編集及び出力する作業を行うような場合に、同じファイルネームの書類ごとに連番で出力されるようになるため、その後の仕分けを楽に行える。
【0037】
[他の実施形態]
(a)コピー同時出力を行った場合は、次の設定時刻での一括出力を省略することで、より省エネ効果を図るよう構成されても良い。
(b)ファイルネームのみでなく、そのファイルの作成日及び作成者等、ファイルに固有の他の情報に基づいてソート等を行っても良い。
【0038】
(c)各種モード設定は、表示部の操作画面に対する入力操作に代えて、操作キーにより行えるよう構成されてもよい。
(d)記憶手段は、半導体メモリに限定されず、ハードディスクドライブ装置等の補助記憶装置であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態が採用された画像形成装置を示す斜視図。
【図2】前記画像形成装置の構成を示すブロック図。
【図3】前記画像形成装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】前記画像形成装置の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0040】
1 画像形成装置
5 メモリ(記憶手段)
7 制御部(上書手段、ソート手段を含む)
11 画像読取部
13 出力部(出力手段)
31 画像形成部
33 定着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する画像形成装置であって、
外部からの前記画像データを順次記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に先に記憶されている第1画像データと同じデータ帰属情報を有する第2画像データが送られた場合に、前記第1画像データを前記第2画像データの内容で上書きする上書手段と、
前記所定のタイミングの時点で前記記憶手段に記憶されている画像データを一括出力可能な出力手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する画像形成装置であって、
外部からの前記画像データを記憶可能な記憶手段と、
原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部と、
前記画像読取部により読み取られた画像情報を基に画像形成を行うことができるとともに、前記画像形成が行われるのに続いて前記記憶手段に記憶された画像データを一括出力可能な出力手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項3】
外部から送られた複数の画像データを所定のタイミングで一括して出力する一括出力機能を有する画像形成装置であって、
外部からの前記画像データを順次記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に先に記憶されている第1画像データと同じデータ帰属情報を有する第2画像データが送られた場合に、前記第1画像データを前記第2画像データの内容で上書きする上書手段と、
原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部と、
前記画像読取部により読み取られた画像情報を基に画像形成を行うことができるとともに、前記画像形成が行われるのに続いて前記記憶手段に記憶された画像データを一括出力可能であり、前記所定のタイミングの時点で前記記憶手段に記憶されている画像データを一括出力可能な出力手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項4】
データ帰属情報をそれぞれ有する複数の画像データが前記記憶手段に記憶されている場合に、前記複数の画像データに対し前記データ帰属情報を基に出力順を並べ替え可能なソート手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記ソート手段により並べ替えられた出力順に従って、前記複数の画像データを一括出力可能である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記出力手段は、転写材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成されたトナー像を前記転写材に溶融定着させる定着部とを有し、前記画像データの出力が行われた後で設定により前記定着部の温度を下げる節電制御が行われる、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−76234(P2006−76234A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−265185(P2004−265185)
【出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】