説明

画像形成装置

【課題】印刷時刻指定ジョブの実行において印刷時刻指定をしたオペレータあるいは画像形成装置の周辺にいる者に対して時期尚早な用紙補給要求による負担を無くすようにすること。
【解決手段】印刷時刻を指定可能な画像形成装置において、前記印刷時刻を指定した印刷時刻指定ジョブに係る画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段と、前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件に基づいて記録材の確保を開始する記録材確保開始時刻を算出し、前記画像形成条件で指定された記録材がない場合又は該記録材が不足する場合は、前記記録材確保開始時刻以降は該記録材の補給に係る警告及び画像形成の禁止またはそのいずれかを行う制御手段と、を有すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に係り、特に印刷時刻が指定可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷時刻が指定可能な画像形成装置において、印刷時刻設定時から画像形成までの間に給紙トレイの用紙が他の目的により使用され不足してしまうことを防止するため、指定された用紙の枚数と、給紙トレイに収納されている当該画像形成枚数とを比較し、不足した場合は用紙の補給を警告する形態が従来提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平10−133530号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし特許文献1に記されている画像形成装置では印刷時刻指定ジョブを設定後から印刷指定時刻になるまでの間、指定された用紙が不足するといつでも用紙の補給を促す警告を出力してしまう。
【0004】
この為、印刷指定時刻まで例えば数ヶ月で指定用紙の補給のためにはまだ充分余裕がありすぐ指定用紙の補給をする必要がない場合でも、用紙が不足すると補給に係る警告を発してしまい、印刷時刻指定をしたオペレータあるいは画像形成装置の周辺にいる者が用紙の補給をその都度行ったり、時期尚早な用紙補給要求を解除したり、無視する等の無用な(時期尚早な)負担を掛けてしまう可能性があるという問題点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点に鑑み、印刷時刻指定ジョブの実行において印刷時刻指定をしたオペレータあるいは画像形成装置の周辺にいる者に対して時期尚早な用紙補給要求による負担を無くすようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は下記構成により達成することができる。
【0007】
(1)印刷時刻を指定可能な画像形成装置において、前記印刷時刻を指定した印刷時刻指定ジョブに係る画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段と、前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件に基づいて記録材の確保を開始する記録材確保開始時刻を算出し、前記画像形成条件で指定された記録材がない場合又は該記録材が不足する場合は、前記記録材確保開始時刻以降は該記録材の補給に係る警告及び画像形成の禁止またはそのいずれかを行う制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0008】
(2)前記画像形成条件は、前記記録材の画像形成枚数情報、種類情報、サイズ情報、と印刷指定時刻情報と、のうち少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0009】
(3)前記画像形成条件を削除・修正可能な削除・修正手段を有することを特徴とする(2)に記載の画像形成装置。
【0010】
(4)前記制御手段は、前記画像形成条件で指定された記録材がある場合、指定された印刷時刻に基づき画像形成を行うことを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0011】
(5)画像形成を完了した記録材を収納する複数の収納部材を有し、前記制御手段は印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を完了した記録材を前記複数の収納部材のうち所定の収納部材に収納させることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0012】
(6)印刷時刻を指定可能な画像形成装置において、前記印刷時刻を指定した印刷時刻指定ジョブに係る画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段及び前記画像形成条件に係る情報を外部と通信し合う通信手段、または前記通信手段と、前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件または前記通信手段により取得した前記画像形成条件に基づいて記録材の確保を開始する記録材確保開始時刻を算出し、前記画像形成条件で指定された記録材がない場合又は該記録材が不足する場合は、前記記録材確保開始時刻以降は該記録材の補給に係る警告及び画像形成の禁止またはそのいずれかを行う制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(7)前記画像形成条件は、前記記録材の画像形成枚数情報、種類情報、サイズ情報と、印刷指定時刻情報と、送信先情報とのうち少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。
【0014】
(8)前記画像形成条件を削除・修正可能な削除・修正手段を有することを特徴とする(7)に記載の画像形成装置。
【0015】
(9)前記制御手段は、前記画像形成条件で指定された記録材がある場合、指定された印刷時刻に基づき画像形成を行うことを特徴とする(6)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0016】
(10)画像形成を完了した記録材を収納する複数の収納部材を有し、前記制御手段は印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を完了した記録材を前記複数の収納部材のうち所定の収納部材に収納させることを特徴とする(6)〜(9)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0017】
画像形成装置の印刷時刻指定ジョブにおいて、時期尚早な用紙補給要求を行わないことにより、印刷時刻指定をしたオペレータあるいは画像形成装置の周辺にいる者に対して時期尚早な用紙補給要求による負担を無くすことが可能となり作業環境が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではなく、また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、好ましい例を示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0019】
画像形成装置は画像形成手段及び通信手段を有し、印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、及び用紙サイズ)を設定可能なものであればFAX、プリンタ、複写機及びそれら複数の機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、プリンタ機能付きのPCのいずれでも良い。
【0020】
画像形成装置にはドラム状の感光体を画像形成体とするものやベルト状の中間転写体を画像形成体とするものがあるが、以下、ベルト状の中間転写体を画像形成体とするカラー画像形成装置を例に取り説明を行う。
【0021】
図1は、画像形成装置の1例を示す断面構成図である。
【0022】
この画像形成装置はタンデム型フルカラー複写機と称せられる画像形成装置で、原稿画像読取部10と原稿搬送部20と画像形成部30と給紙部40と定着手段50とを有する。
【0023】
そして、定着手段50の下流には複数の用紙収納カセットを有する用紙集積装置60が接続されており、用紙集積装置60は画像形成装置により制御されている。そして、複数の用紙収納カセットは図示縦方向に移動可能となっており、所定の用紙収納カセットが用紙の排出口26と同位置に移動することにより排出された用紙は複数の用紙収納カセットのうち所定の用紙収納カセットに収納されるようになっている。
【0024】
画像形成に関係した画像形成部30の上部には、原稿画像読取部10と原稿搬送部20が配置されており、原稿搬送部20により搬送される原稿dの画像が原稿画像読取部10の光学系によりラインイメージセンサCCD上に結像されて読み込まれる。
【0025】
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われ、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)各色毎のデジタル画像データとなる。
【0026】
Y、M、C、Kの各色に対応する第1の像担持体としてのドラム状の感光体1Y、1M、1C、1Kは各色に対応する帯電装置2Y、2M、2C、2Kにより一様に帯電される。
【0027】
各色に対応する露光装置3Y、3M、3C、3Kは、各色毎のデジタル画像データに基づいて感光体1Y、1M、1C、1Kに潜像を形成する。
【0028】
新規トナーを補給する各色のトナー補給装置4Y、4M、4C、4Kから各色のトナーが現像装置5Y、5M、5C、5Kに供給され、感光体1Y、1M、1C、1K上に形成された各色に対応する潜像はトナーにより顕像化される。
【0029】
現像装置5Y、5M、5C、5Kは、垂直方向に縦列配置されており、感光体1Y、1M、1C、1Kの図示左側にはローラ71、72、73、74を巻回して回動可能に張架された半導電性のエンドレスベルト状の第2の像担持体である中間転写体70が配置されている。
【0030】
そして、中間転写体70はローラ71に接続された図示しない駆動装置により矢印方向に駆動されている。
【0031】
1次転写手段としての各色に対応する1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kは、制御手段80により画像の種類に応じて選択的に作動され、それぞれ対応する感光体1Y、1M、1C、1Kに中間転写体70を押圧する。
【0032】
このようにして、現像装置5Y、5M、5C、5Kにより感光体1Y、1M、1C、1K上に形成された各色のトナー画像は、1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kにより回動する中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラーのトナー画像が形成される。
【0033】
1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kにより中間転写体70にトナー画像を転写した後、感光体1Y、1M、1C、1Kは、クリーニング手段7Y、7M、7C、7Kにより残留トナーが除去される。
【0034】
なお、画像形成部30は感光体1Y、1M、1C、1Kと帯電装置2Y、2M、2C、2Kと露光装置3Y、3M、3C、3Kとトナー補給装置4Y、4M、4C、4Kと現像装置5Y、5M、5C、5Kと1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kと、クリーニング手段7Y、7M、7C、7Kと中間転写体70とローラ71、72、73、74と2次転写ローラ75とクリーニング手段77とを含む画像形成に関係した部分を指す。
【0035】
第1の給紙カセット401内に収容された記録媒体としての第1の用紙P1は、給紙ローラ4011により給紙され、複数の中間ローラ42、43、44、45等及びレジストローラ46を経て、2次転写手段としての2次転写ローラ部に搬送され、2次転写ローラ75により中間転写体上の合成されたトナー画像が用紙P1上に一括転写される。
【0036】
同様にして第2の給紙カセット402内に収容された第2の用紙P2、第3の給紙カセット403内に収容された第3の用紙P3はそれぞれ必要に応じて2次転写ローラ75に搬送され、2次転写ローラ75により中間転写体上の合成された画像が用紙P2又はP3上に一括転写される。
【0037】
ここで、2次転写ローラ75は、ここを用紙が通過して2次転写が行われる時にのみ、中間転写体70及び用紙をローラ72に圧接される。
【0038】
カラーのトナー画像が転写された用紙は、定着手段50により定着処理され、排紙ローラ76に挟持されて、排出口26から用紙集積部60に向けて排紙され、用紙集積部60の中の所定の排紙トレイに集積される。
【0039】
なお、制御手段80で指定された所定の排紙トレイ(例えば印刷時刻指定ジョブ専用の用紙収納カセット601)が排出口26の位置と一致するように用紙集積部60の制御手段により制御される。
【0040】
一方、2次転写ローラ75により用紙にカラー画像を転写した後、用紙を曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段77により残留トナーが除去される。
【0041】
操作パネル90はタッチパネル等を有し、各種情報を表示するとともに各種キーを表示し、キーの選択情報が制御手段80に入力される。
【0042】
印刷開始時刻を指定したジョブである印刷時刻指定ジョブに係る情報(印刷指定時刻、用紙種類、用紙サイズ、画像形成枚数)とともに原稿画像の読み取り指示が操作パネル90から入力されると、制御手段80は原稿画像読取部10に原稿画像を読み込ませデジタル画像データを取得させる。また、取得したデジタル画像データと入力された印刷時刻指定ジョブに係る情報とを結びつけてRAM(ランダムアクセスメモリ)803に記憶させる。
【0043】
以下印刷時刻指定ジョブに係る情報を印刷時刻指定ジョブ情報と記す。
【0044】
また、制御手段80は印刷指定時刻に到達すると、印刷時刻指定ジョブで指定された用紙種類、用紙サイズに一致する用紙を収納した給紙カセット(例えば第1の給紙カセット401)から用紙を給紙させ、取得したデジタル画像データに基づき画像形成部30で画像形成を行わせる。
【0045】
また、通信手段81は制御手段80に制御され、インターネット又はLAN(ローカルエリアネットワーク)を介して接続された外部のPC(パーソナルコンピュータ)、画像形成装置、サーバー等と、印刷時刻指定ジョブ情報及び印刷時刻指定ジョブに係るデジタル画像データ等の送受信を行なう。
【0046】
図2は、画像形成装置のブロック図である。
【0047】
以下、画像形成装置の1例であるMFPを例に取り説明する。また画像形成装置を以下MFPとも記す。
【0048】
MFPは制御手段80と、制御手段80に接続された操作パネル90と原稿画像読取部10と原稿搬送部20と画像形成部30と給紙部40と定着手段50と用紙集積部60と通信手段81と、を有している。
【0049】
そして制御手段80は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)802と、RAM803と、ROM804と、時計805と、原稿画像読取部10と原稿搬送部20と画像形成部30と給紙部40と定着手段50と用紙集積部60と操作パネル90と通信手段81とをCPU802の制御の元にコントロールするI/Oコントローラ806と、これらを相互に接続するバス801とを有している。
【0050】
ROM804は予めMFP全体を制御するプログラムが記憶されており、CPU802により該プログラムがRAM803に読み出され、後述する制御が行われる。
【0051】
操作パネル90は制御手段80の制御の元、I/Oコントローラ806を介して、印刷時刻指定ジョブ情報を入力する印刷時刻指定ジョブ情報入力画面等を表示し、印刷時刻指定ジョブ情報入力画面中の各種キーの操作(ON/OFF)情報等を検知して制御手段80に入力する。
【0052】
なお、印刷時刻指定ジョブ情報は印刷指定時刻と用紙種類と用紙サイズと画像形成枚数との各情報を含む。
【0053】
原稿画像読取部10は制御手段80の制御の元、I/Oコントローラ806を介して、操作パネル90から原稿画像読取指示情報が入力されると、原稿画像を読み込み原稿画像情報を制御手段80に入力する。
【0054】
そして、制御手段80は原稿画像読取部10により読み込んだ原稿画像情報を処理してデジタル画像情報とし、該デジタル画像情報と、印刷時刻指定ジョブ情報入力画面で指定された印刷時刻指定ジョブ情報とを対応づけてRAM803に記憶させる。
【0055】
通信手段81はインターネット811等を介して外部のPC(パーソナルコンピュータ)、MFP、サーバー等812と接続され、制御手段80の制御の元、I/Oコントローラ806を介して、これらと印刷時刻指定ジョブ情報及び印刷時刻指定ジョブに係るデジタル画像データ等の情報の送受信を行なう。そして、制御手段80は通信手段81により受信した印刷時刻指定ジョブ情報と印刷時刻指定ジョブに係るデジタル画像データとを対応づけてRAM803に記憶させる。
【0056】
制御手段80は印刷時刻情報と用紙確保可能時間とに基づき用紙の使用の制限を開始する用紙確保開始時刻を算出する。
【0057】
なお、用紙確保可能時間とはMFPに記録紙が補給可能な時間を指し、MFPで通常行われる使用間隔時間に相当する。
【0058】
用紙サイズ検知手段815は制御手段80の制御の元、I/Oコントローラ806を介して、各給紙カセットに収納されている用紙のサイズを検知し、用紙のサイズ情報を制御手段80に入力する。
【0059】
制御手段80は操作パネル90から入力された各給紙カセットに収納されている用紙の種類情報をRAM803に記憶させる。
【0060】
制御手段80は操作パネル90から入力された各給紙カセットに収納された用紙の枚数をRAM803に記憶させ、当該用紙の使用に従い残枚数をカウントしRAM803に記憶させる。
【0061】
制御手段80は常時給紙部40を監視して印刷時刻指定ジョブで指定された用紙(用紙サイズと用紙種類と画像形成枚数)と用紙サイズ検知手段815で検知された用紙サイズとRAM803に記憶された用紙の種類と残枚数と、をそれぞれ比較する。
【0062】
そして、印刷時刻指定ジョブで指定された用紙情報に係る用紙がない場合又は不足する場合(用紙サイズと用紙種類が一致する給紙トレイがない、又は用紙サイズと用紙種類が一致する給紙トレイはあるがそのトレイに収納されている残枚数が印刷時刻指定ジョブ情報で指定された画像形成枚数より少ない場合)、用紙情報を満足する用紙の補給を促すため用紙確保開始時刻以降印刷時刻到達まで全ての画像形成を禁止し、操作パネル90に印刷時刻指定ジョブで指定された用紙の補給を促す警告を表示させる。
【0063】
なお、警告はタッチパネル等への表示警告及びブザー等の音声警告、或いはその一方による。
【0064】
印刷時刻指定ジョブで指定された用紙情報に係る用紙がある場合、制御手段80は印刷時刻指定ジョブ情報の中、用紙種類と用紙サイズと画像形成枚数情報とに基づき当該用紙を収納している給紙カセットを選択する。
【0065】
制御手段80は印刷時刻に到達すると選択した給紙カセットから用紙を給紙させ、用紙の給紙に同期して画像形成部30に印刷時刻指定ジョブに係るデジタル画像データの画像形成を行わせる。
【0066】
図3は、印刷時刻指定ジョブに係る基本工程の概念フロー図である。
【0067】
図4は、操作パネルの印刷時刻指定ジョブ条件設定画面の概念図である。
【0068】
1、印刷時刻指定ジョブの登録:制御手段80はMFPの操作パネル90に基本画面を表示させる。そして、基本画面でオペレータにより応用モードが選択されると応用モードに遷移し応用画面を表示させる。そして、オペレータにより応用画面で印刷時刻指定ジョブモードが選択されると印刷時刻指定ジョブモードに遷移し、印刷時刻指定ジョブ情報を入力する図4に示す印刷時刻指定ジョブ条件設定画面を表示させる。
【0069】
印刷時刻指定ジョブ条件設定画面90には印刷指定時刻を入力する印刷指定時刻設定部901と画像形成枚数を入力する画像形成枚数設定部902と用紙の種類を入力する紙種設定部903と用紙のサイズを入力する用紙サイズ設定部904とが表示される。
【0070】
オペレータにより印刷指定時刻設定部901で印刷指定時刻と、画像形成枚数設定部902で画像形成枚数と、紙種設定部903で紙種と、用紙サイズ設定部904で用紙サイズとが設定されると制御手段80はこれらを読み込みRAM803に記憶させる(ステップS101)。
【0071】
なお、各情報の設定は設定キー9011、9021、9031、9041で行われ、修正時の解除は解除キー9012、9022、9032、9042で行われる。
【0072】
2、印刷指定時刻の到達監視:制御手段80は時計805の現在時刻を監視し、RAM803に記憶された印刷指定時刻と比較する。そして、一致すると(yes)印刷時刻到達と判断しステップS103に歩進し、一致するまで(no)待つ(ステップS102)。
【0073】
3、用紙の有無確認:制御手段80は用紙の補給時に操作パネル90から入力されRAM803に記憶された用紙枚数から、当該用紙の使用枚数を減算した残枚数を用紙収納枚数情報としてRAM803に記憶しておき、RAM803に記憶された各給紙カセットの用紙収納枚数情報と用紙の種類情報と、サイズ検知手段815により検知された用紙サイズ情報を読み出す。そして、ステップS101で印刷時刻指定ジョブ情報としてRAM803に記憶した画像形成枚数情報と紙種情報と用紙サイズ情報とを読み出して、両者をそれぞれ比較する。
【0074】
そして、用紙サイズと用紙種類が一致する給紙トレイがあり、そのトレイに収納されている残枚数が印刷時刻指定ジョブ情報で指定された画像形成枚数以上の場合、(yes)印刷時刻指定ジョブで使用する用紙有りと判断しステップS104に歩進する(ステップS103)。
【0075】
4、画像形成実行:一致した用紙を収納する給紙トレイから用紙を給紙してステップS101で記憶させた画像情報に基づき画像形成を行なう(ステップS104)。

【0076】
5、用紙の補給指示:ステップS103において、印刷時刻指定ジョブで指定された用紙がない(または不足している)場合(no)、制御手段80は操作パネル90に用紙の補給を促す警告表示を行う(ステップS105)。
【0077】
図5は、印刷時刻指定ジョブの用紙の確保に係るフロー図である。
【0078】
1、印刷時刻指定ジョブの有無確認:制御手段80はステップS101でRAM803に印刷時刻指定ジョブが記憶されていたか否かを確認する。そして、確認の結果記憶されていなければ(no)通常モードを継続するためエンドにジャンプする。そして記憶されていれば(yes)印刷時刻指定ジョブモードに移行するためステップS152に歩進する(ステップS151)。
【0079】
2、印刷時刻指定ジョブ情報の取得:制御手段80はステップS101でRAM803に記憶された印刷指定時刻と画像形成枚数と紙種と用紙サイズとを読み込む(ステップS152)。
【0080】
3、用紙確保開始時刻の決定:制御手段80はROM804に記憶されている用紙確保可能時間を読み込み印刷指定時刻から用紙確保可能時間を差し引いて用紙確保開始時刻を決定しRAM803に記憶させる(ステップS153)。
【0081】
ここで、用紙確保開始時刻とは必要な用紙が準備されていなくとも、印刷指定時刻に対してほぼ確実に当該用紙が補給可能な時刻を指す。即ち印刷指定時刻から用紙確保可能時間を遡った(差し引いた)時刻を指し、用紙確保開始時刻以降は用紙の使用の制限が開始される。また、用紙確保可能時間とは前述したようにMFPに記録紙が補給可能な時間を指し、MFPで通常行われる使用間隔時間に相当する。
【0082】
制御手段80は印刷時刻情報と用紙確保可能時間とに基づき用紙の使用の制限を開始する用紙確保開始時刻を算出する。
【0083】
4、用紙確保開始時刻待ち:制御手段80は時計805を監視して時刻が用紙確保開始時刻に一致すると(yes)用紙の確保を行うためステップS155に歩進し、一致しなければ(no)待つ(ステップS154)。
【0084】
ここで、時刻が用紙確保開始時刻に一致するまでは給紙カセットの紙種変更を受け付ける。
【0085】
5、印刷時刻指定ジョブの指定用紙有無確認:制御手段80は用紙の補給時に操作パネル90から入力されRAM803に記憶された用紙枚数から、当該用紙の使用枚数を減算した残枚数を用紙収納枚数情報としてRAM803に記憶しておき、RAM803に記憶された各給紙カセットの用紙収納枚数情報と用紙の種類情報と、サイズ検知手段815により検知された用紙サイズ情報を読み出す。そして、ステップS101で印刷時刻指定ジョブ情報としてRAM803に記憶した画像形成枚数情報と紙種情報と用紙サイズ情報とを読み出して、両者をそれぞれ比較する。
【0086】
そして、用紙サイズと用紙種類が一致する給紙トレイがあり、そのトレイに収納されている残枚数が印刷時刻指定ジョブ情報で指定された画像形成枚数以上の場合、(yes)印刷時刻指定ジョブで使用する用紙有りと判断しステップS156に歩進し、一致しなければ(no)用紙がないと判断してステップS159にジャンプする。(ステップS155)。
【0087】
6、用紙確保給紙カセットのロック:制御手段80は、印刷時刻指定ジョブの指定用紙を収納した給紙カセット(例えば第1の給紙カセット401)からの用紙の使用を不能とするため当該給紙カセットをロックしてステップS157に歩進する(ステップS156)。なお、ロックは制御手段80が給紙カセットのロック部材(不図示)をONとして給紙カセットの開閉をロックすることで行われる。
【0088】
7、印刷指定時刻待ち:制御手段80は時計805を監視して時刻が印刷指定時刻に一致すると(yes)印刷時刻指定ジョブの画像形成を行うためステップS158に歩進し、一致するまで(no)待つ(ステップS157)。
【0089】
なお、制御手段80は用紙確保開始時刻以降で印刷指定時刻に到達する前に、ステップS152で読み込まれた画像形成枚数と紙種と用紙サイズに基づいて印刷時刻指定ジョブの画像形成を行うために必要な画像形成必要時間を算出し、印刷指定時刻より画像形成必要時間だけ前に印刷を開始しても良い。これにより多量な用紙を印刷する場合でも印刷指定時刻までには印刷を完了させることができ、印刷指定時刻に間に合わないといったことがなくなる。
【0090】
8、画像形成実行:時刻が印刷指定時刻に一致すると制御手段80は一致した用紙を収納する給紙トレイ(例えば第1の給紙カセット401)から用紙を給紙してステップS101で記憶させた印刷時刻指定ジョブに係る画像情報に基づき画像形成を行なう。
【0091】
そして、定着済み用紙を用紙集積部60の印刷時刻指定ジョブ専用の用紙収納カセット601に収納させる。
【0092】
また、印刷時刻指定ジョブ専用の用紙収納カセット601にステップS156で説明したカセットの蓋をロック可能な開閉ロック部材(不図示)を配設して、開閉ロック部材のロック解除は印刷時刻指定ジョブを登録した個人のみが可能としても良い。これは印刷時刻指定ジョブを登録時に例えば生体認証等の個人認証手段でジョブを登録した個人を記憶し、これを印刷時刻指定ジョブと対応づけて記憶しておくことで可能となる。
(ステップS158)。
【0093】
9、用紙の補給警告:また、ステップS155で用紙がない(又は不足する)と判断された場合、ステップS159にジャンプして印刷時刻指定ジョブで指定された用紙の補給を促す為、画像形成部30を停止させそれ以降の画像形成を禁止するとともに、操作パネル90に印刷時刻指定ジョブで指定された用紙の補給を促す警告表示を行わせる(ステップS159)。
【0094】
また、印刷指定時刻直前(例えば10〜30分程度)になっても用紙が補給されない場合は、印刷時刻指定ジョブを登録した個人に用紙補給を促す電子メールを送信しても良い。これは印刷時刻指定ジョブを登録時にメールアドレスを入力し、これを印刷時刻指定ジョブと対応づけて記憶しておき、通信手段81を介して送信することで可能となる。
【0095】
以上により、印刷時刻指定ジョブで指定された用紙がない場合、印刷指定時刻になる前即ち用紙確保開始時刻から印刷指定時刻までに用紙の補給を促す警告を行うことで、余裕を持って用紙の補給が可能となる。また、画像形成を禁止してしまうことにより画像形成をしようとした人が用紙の補給警告に気づき確実に用紙の補給が可能となる。
【0096】
その結果、印刷指定時刻以前に印刷時刻指定ジョブで指定された用紙の準備が可能となり、印刷指定時刻には確実に印刷が開始可能となる。
【0097】
また、用紙確保開始時刻までは用紙の不足警告は行わないようにしたためオペレータあるいは画像形成装置の近くにいる人に不要な負担をかけないですむ。
【0098】
更に、通常ジョブの用紙と印刷時刻指定ジョブの用紙の収納部とを分離可能としたことにより、混在による仕分けを不要とし操作性の向上が図れる。
【0099】
以下にインターネット又はLAN又は通信回線網等を介してMFPが印刷時刻指定ジョブを実行する場合について説明する。
【0100】
MFPは通信手段と画像形成手段とを有し、印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、及び用紙サイズ)を設定可能なものであればFAX、プリンタ、MFP、プリンタ機能付きのPC、あるいはそれらの混在でも良いが、以下複数のMFPが接続されている場合を例に取り説明する。
【0101】
図6は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第1の概念図である。
【0102】
複数のMFP(MFP1〜MFPn)がインターネット811又はLAN又は通信回線網等を介して接続され、相互に通信が可能となっている。
【0103】
なお、各MFPはコード番号(mfp1〜mfpn)が設定されており、情報を授受し合う場合は相手のコード番号を指定することにより任意のMFPに任意の情報を送受信可能となっている。
【0104】
図7は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第1のフロー図である。
【0105】
図2、6、7を参照して、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、用紙サイズ)とを保持している送信元MFP(例えばMFP1)が、送信先のMFP(例えばMFP5)を指定して印刷時刻指定ジョブに係る画像情報を送信し、指定時刻に画像形成させる方法について説明する。
【0106】
図7の左半分は送信元MFPのフロー、右半分は送信先MFPのフローを示している。
【0107】
1、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の取得:MFP1は原稿読み取り手段あるいは他のMFPから受信した画像情報と、MFP1の操作パネル等で設定された又は他のMFPから受信した送信先を示す送信先情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを対応づけて一旦記憶する(ステップS201)。
【0108】
2、用紙確保開始時刻待ち:MFP1は時計805を監視して時刻が用紙確保開始時刻に一致すると(yes)用紙の確保を行なわせるためステップS203に歩進し、一致するまで(no)待つ(ステップS202)。
【0109】
ここで、用紙確保開始時刻の決定については前述したステップS153と同様にして決定する。
【0110】
3、送信先MFPへの用紙有無確認指示:用紙確保開始時刻に一致するとMFP1は送信先MFPであるMFP5のコード番号を指定して印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報と送信元情報であるMFP1のコード番号と用紙有無確認指示情報を送信する(ステップS203)。
【0111】
4、用紙有無確認:MFP5は印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とMFP1のコード番号と用紙有無確認指示情報を受信し、紙種、及び用紙サイズが一致する用紙が給紙カセットに収納されており且つその残枚数が画像形成枚数以上の枚数収納されているか、収納されてないか確認する(ステップS301)。
【0112】
5、用紙補給警告:MFP5は、ステップS301で収納されていない場合、又は不足する場合(no)は印刷時刻指定ジョブ依頼先であるMFP1のコード番号を指定して用紙のない旨送信するとともに、MFP5の操作パネルに印刷時刻指定ジョブに係る紙種とサイズの用紙の補給を促す警告を表示する(ステップS302)。
【0113】
6、MFP1に用紙有り送信:MFP5は、ある場合(yes)はMFP1のコード番号を指定し、用紙有り情報を送信する(ステップS303)。
【0114】
7、送信先MFPからの用紙有り送信有無監視:MFP1はMFP5からの用紙有り情報を監視し受信を待つ(ステップS204)。
【0115】
8、印刷指定時刻待ち:MFP1は時計805を監視して時刻が印刷指定時刻に一致するまで(no)待つ(ステップS205)。
【0116】
9、送信先MFPへの印刷指示:一致すると(yes)MFP1はMFP5に印刷時刻指定ジョブの画像形成指示を行なう(ステップS206)。
【0117】
10、画像形成実行:MFP5はMFP1からの画像形成指示情報を受信するとステップS203で送信された印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とに基づいて画像形成を行う(ステップS304)。
【0118】
なお、受信者がインターネット等に接続されたMFPを介してサーバーに当該印刷時刻指定ジョブを送信するMFPを設定可能とし、受信者が指定したMFPに当該印刷時刻指定ジョブを実行させてもよい。
【0119】
この場合は、ステップS201においてMFP1の操作パネル等で(受信者により)設定された送信先情報、または(受信者から)インターネット等を介して受信した(受信者が指定した)送信先コード番号と印刷時刻指定ジョブ情報とを対応づけて一旦記憶することで可能となる。
【0120】
以上により、任意のMFPから、他の任意のMFPまたは受信者が指定したMFPに、指定した時刻までに確実に用紙を補給させた状態で印刷時刻指定ジョブを実行させることが可能となる。
図8は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第2の概念図である。
【0121】
複数のMFP及び複数のMFP(MFP1〜MFPn)を統括するサーバーSAがインターネット811又はLAN又は通信回線網等を介して接続されている。
【0122】
そして任意のMFP(送信元)からサーバーSAを介して任意のMFP(送信先)に印刷時刻指定ジョブを実行させることが可能となっている。
【0123】
各MFPはコード番号が設定されている。
【0124】
例えば、任意のMFP(送信元)からサーバーSAを介して任意のMFP(送信先)に印刷時刻指定ジョブを実行させる場合は、送信元のMFPが送信先のコード番号を指定して印刷時刻指定ジョブ情報と印刷時刻指定ジョブに係る画像情報とをサーバーSAに送信し、サーバーSAは印刷時刻指定ジョブ情報と送信先のコード番号に基づいて送信先のMFPに印刷時刻指定ジョブ情報と印刷時刻指定ジョブに係る画像情報を送信し、送信先のMFPは印刷時刻指定ジョブ情報に基づいて画像形成を行う。
【0125】
なお、サーバーを設けず、サーバーの代わりに特定のMFPにサーバーの機能を持たせても良い。この場合はサーバーの機能を持ったMFPとの情報授受を行う。
【0126】
図9は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第2のフロー図である。
【0127】
図2、8、9を参照して、任意のMFP(例えば送信元MFP1)が送信先MFPを指定することにより、サーバーSAを介して送信先のMFP(例えばMFP1)に印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を行わせる場合について説明する。
【0128】
図9の左半分はMFP1のフロー、右半分はMFP5のフロー、中はサーバーSAのフローを示している。
【0129】
1、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の取得:MFP1は原稿読み取り手段あるいは他のMFPから受信した印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と、MFP1の操作パネル等で設定された印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、及び用紙サイズ)と、送信先情報である送信先コード番号(例えばMFP5のコード番号、以下MFP5のコード番号はmfp5と記す)を対応づけて一旦記憶する(ステップS401)。
【0130】
2、サーバーに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の送信:MFP1は不図示の通信手段によりサーバーSAに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報と送信先コード番号mfp5とを送信する(ステップS402)。
【0131】
3、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の受信:サーバーSAは不図示の通信手段で任意のMFP(例えばMFP1)から印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報と送信先コード番号mfp5とを受信する(ステップS501)。
【0132】
4、用紙確保開始時刻待ち:サーバーSAは内部の時計を監視して時刻が用紙確保開始時刻に一致すると(yes)用紙の確保を行なわせるためステップS2503に歩進し、一致するまで(no)待つ(ステップS502)。
【0133】
ここで、用紙確保開始時刻の決定については前述したステップS153と同様にして決定する。
【0134】
3、送信先MFPへの用紙有無確認指示:用紙確保開始時刻に一致するとサーバーSAは送信先コード番号mfp5を指定して印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを送信する(ステップS503)。
【0135】
4、用紙有無確認:MFP5は送信先コード番号がmfp5に指定されているため、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信し、紙種、及び用紙サイズが一致する用紙が給紙カセットに収納されており且つその残枚数が画像形成枚数以上の枚数収納されているか、収納されてないか確認する(ステップS601)。
【0136】
5、用紙の補給警告:ステップS601で収納されていない場合、又は不足する場合(no)はMFP5の操作パネルに印刷時刻指定ジョブに係る紙種とサイズの用紙の補給を促す警告を表示する(ステップS602)。
【0137】
6、サーバSAに用紙有り送信:収納されている場合は用紙の有り情報をサーバーSAに送信する(ステップS603)。
【0138】
7、送信先MFPから用紙有り情報受信:サーバーSAはMFP5からの用紙の有り情報の受信を待つ(ステップS504)。
【0139】
8、印刷指定時刻待ち:サーバーSAは内部の時計を監視して時刻が印刷指定時刻に一致するまで(no)待つ(ステップS505)。
【0140】
9、送信先MFPへの印刷指示:一致すると(yes)サーバーSAはMFP5に印刷時刻指定ジョブの画像形成指示を行なう(ステップS506)。
【0141】
10、画像形成実行:MFP5はサーバーSAからの画像形成指示情報を受信するとステップS601で受信した印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とに基づいて画像形成を行う(ステップS604)。
【0142】
以上により、任意のMFPからサーバーを介して他の任意のMFPに指定した時刻までに確実に用紙を補給させた状態で印刷時刻指定ジョブを実行させることが可能となり、各MFPに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを常時記憶しておく必要がなくなり、各MFPの記憶手段の記憶容量が削減可能となる。
【0143】
なお、受信者がインターネット等に接続されたMFPを介してサーバーに当該印刷時刻指定ジョブを送信するMFPを設定可能としても良い。
【0144】
この場合は、ステップS401において、印刷時刻指定ジョブ情報と、MFP1の操作パネル等で(受信者により)設定された送信先情報である送信先コード番号あるいは、(受信者から)インターネット等を介して受信した(受信者が指定した)送信先コード番号(例えばMFP5のコード番号)とを対応づけて一旦記憶することで可能となる。
【0145】
図10は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第3のフロー図である。
【0146】
図8、10を参照して、任意のMFP(送信元MFP)で送信先MFPを指定せず、サーバーSAが各MFPの使用状況(例えば、印刷時刻指定ジョブの混み具合、即ち印刷時刻指定ジョブの印刷指定時刻の合致具合)に基づいて送信先のMFPを決定し、印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を行わせる場合について説明する。
【0147】
1、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の取得:送信元のMFP(以下本フローにおいてステップS701で決まった送信元のMFPをMFP1と記す)は不図示の原稿読み取り手段あるいは他のMFPから受信した画像情報と、MFP1の操作パネル等で設定された印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、及び用紙サイズ)とを対応づけて一旦記憶する(ステップS701)
2、サーバーに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の送信:MFP1は不図示の通信手段によりサーバーSAに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを送信する(ステップS702)。
【0148】
3、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の受信:サーバーSAはインターネット等に接続されている(あるいは群管理されている)全てのMFPを監視して、MFP1から送信された印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信し、記憶する(ステップS801)。
【0149】
なお、複数のMFPから印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報が送信されればこれを受信・記憶する。
【0150】
4、用紙確保開始時刻待ち:ステップS502と同様なので説明を省略する(ステップS802)。
【0151】
5、全MFPの使用状況の把握:用紙確保開始時刻に一致するとサーバーSAはステップS801で記憶された全ての印刷時刻指定ジョブ情報を読み出す。そして、MFP1の印刷時刻指定ジョブ情報の印刷指定時刻と他のMFP(例えばMFP1以外)の印刷時刻指定ジョブ情報の印刷指定時刻とを把握する(ステップS803)。
【0152】
6,把握したMFPの使用状況に基づき送信先MFPの決定:サーバーSAは任意のMFP(例えばMFP1)の印刷時刻指定ジョブ情報の少なくとも印刷指定時刻と異なる印刷指定時刻を持つMFPを印刷時刻指定ジョブ出力MFP(例えばMFP5、以下本フローにおいてステップS804で決まった印刷時刻指定ジョブ出力MFPをMFP5と記す)として決定する(ステップS804)。
【0153】
7、決定MFPに用紙有無確認指示:サーバーSAはMFP5に印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを送信する(ステップS805)。
【0154】
8、用紙有無確認:MFP5は印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信し、紙種、及び用紙サイズが一致する用紙が給紙カセットに収納されており且つその残枚数が画像形成枚数以上の枚数収納されているか、収納されてないか確認する(ステップS901)。
【0155】
9、サーバーに用紙有り送信:MFP5はステップS901で収納されている場合(yes)は用紙の有り情報をサーバーSAに送信する(ステップS902)。
【0156】
10、用紙の補給警告:MFP5は収納されていない場合(no)はMFP5の操作パネルに印刷時刻指定ジョブに係る紙種とサイズの用紙の補給を促す警告を表示し、ステップS901にジャンプして用紙の補給を待つ(ステップS903)。
【0157】
11、印刷指定時刻待ち:サーバーSAは内部の時計を監視して時刻が印刷指定時刻に一致するまで(no)待つ(ステップS806)。
【0158】
12、決定MFPへ印刷指示:一致すると(yes)サーバーSAはMFP5に印刷時刻指定ジョブの画像形成指示を行なう(ステップS807)。
【0159】
13、画像形成実行:MFP5はサーバーSAからの画像形成指示情報を受信するとステップS901で受信した印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とに基づいて画像形成を行う(ステップS904)。
【0160】
以上により、サーバーが管理する複数の画像形成装置のうち、サーバーが各画像形成装置の使用状況(例えば印刷指定時刻)に応じて自動的に指定する画像形成装置に指定した時刻までに確実に用紙を補給させた状態で印刷時刻指定ジョブを実行実行させることが可能となる。
【0161】
このため1台のMFPに同時に複数の印刷時刻指定ジョブを実行させようとすることがなくなり、印刷指定時刻に確実に印刷時刻指定ジョブが印刷できる。
【0162】
また、印刷時刻が合致して印刷できなくならないように、予め各画像形成装置の使用状況等を調査して画像形成させる画像形成装置を選択指定する必要がなくなる。
【0163】
図11と図12は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第4のフロー図である。
【0164】
なお、図12は図11のフローの続きを示している。
【0165】
図2、8、11、12を参照して、サーバーSAが各MFPの印刷時刻指定ジョブの設定時から用紙確保開始時刻の間にユーザーが最も使用したMFPを印刷時刻指定ジョブの出力機として選択する場合について説明する。
【0166】
1、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の取得:ステップS701と同様のため説明を省略する(ステップS1001)。
【0167】
2、サーバーに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の送信:ステップS702と同様のため説明を省略する(ステップS1002)。
【0168】
3,印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の受信:ステップS801と同様のため説明を省略する(ステップS1101)。
【0169】
4、全MFP毎の各使用回数カウント開始:サーバーSAはインターネット等に接続されている各MFPのそれぞれの使用回数(ジョブの印刷数)をカウントする複数の使用回数カウンタを有しており、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信すると全MFPのそれぞれの使用回数をカウント開始する(ステップS1102)。
【0170】
例えばMFPが10台接続されている場合は各MFPに対応する10式の使用回数カウンタを設け、MFPが1ジョブを印刷すると当該MFPの使用カウンタを1カウントさせる。
【0171】
5、用紙確保開始時刻待ち:ステップS802と同様のため説明を省略する(ステップS1103)。
【0172】
6、カウント集計時刻算出:サーバーSAはステップS1101で記憶した印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、及び用紙サイズ)のうち印刷指定時刻を参照しカウント集計時刻算出する(ステップS1104)。
【0173】
なお、通常最も使用頻度が高いMFPの使用間隔時間をt1時間とし、余裕時間をtα時間、印刷指定時刻をT、カウント集計時刻をTcとすると、カウント集計時刻は下式で算出する。
【0174】
Tc=T−t1−tα
7、カウント集計時刻到達:サーバーSAは内部の時計を監視してカウント集計時刻Tcに到達するまで(no)待つ(ステップS1105)。
【0175】
8、全MFP毎の各使用回数カウント集計:サーバーSAは集計時刻Tcに到達する(yes)と、ステップS1102でカウント開始した各使用回数カウンタのカウントを終了し、各使用回数カウンタのカウント値を集計する(ステップS1106)。
【0176】
9、カウント値が最も多いMFPを送信先MFPとして決定:各MFP毎に集計した結果カウント値が最多のMFPを送信先MFP(例えばKMP6、以下本フローにおいて、最多のMFPをMFP6と記す)として決定する(ステップS1107)。
【0177】
10、決定MFPに用紙有無確認指示:サーバーSAはステップS1107で決定したKMP6に、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報と用紙有無確認指示情報を送信する(ステップS1108)。
【0178】
11、用紙有無確認:用紙有無確認指示を受信しKMP6は印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信し、紙種、及び用紙サイズが一致する用紙が給紙カセットに収納されており且つその残枚数が画像形成枚数以上の枚数収納されているか、収納されてないか確認する(ステップS1201)。
【0179】
12、用紙の補給警告:MFP6は、ステップS1201で収納されていない場合(no)、MFP6の操作パネルに印刷時刻指定ジョブに係る紙種とサイズの用紙の補給を促す警告を表示し、ステップS1201にジャンプして用紙の補給を待つ(ステップS1203)。
【0180】
13、印刷指定時刻待ち:ステップS806と同様なので説明を省略する(ステップS1109)。
【0181】
14、決定MFPへ印刷指示:印刷指定時刻に到達すると(yes)サーバーSAはMFP6に印刷時刻指定ジョブの画像形成指示情報を送信する(ステップS1110)
15、画像形成実行:MFP6は画像形成指示情報を受信するとステップS1201で受信した印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とに基づいて画像形成を行う(ステップS1202)。
【0182】
以上により、サーバーが管理する複数の画像形成装置のうち使用頻度が高い画像形成装置に、指定した時刻までに確実に用紙を補給させた状態でサーバーが自動的に印刷時刻指定ジョブを実行させることが可能となる。
【0183】
使用頻度が高い画像形成装置に印刷時刻指定ジョブを実行させるため、印刷時刻指定ジョブを実行させる画像形成装置は操作させている頻度が高く、用紙の補給が間に合わなくなる確率が低下する。
【0184】
このため用紙不足により印刷時刻指定ジョブができなくなる可能性を軽減できる。
【0185】
また、用紙の補給が間に合わなくならないように、予め各画像形成装置の使用頻度等を調査して画像形成させる画像形成装置を選択指定する必要がなくなる。
【0186】
図13と図14は、印刷時刻指定ジョブの通信に係る第5のフロー図である。
【0187】
なお、図14は図13のフローの続きを示している。
【0188】
図15は、送信先個人情報/画像形成装置テーブルの説明図である。
【0189】
図15の送信先個人情報/画像形成装置テーブルAは、サーバーに記憶されており、
各画像装置名が記された画像形成装置欄A1と各画像形成装置が受信した受信個人情報(送信先個人情報)が記憶される送信先個人情報欄A2とを有している。
【0190】
図2、8、13、14、15を参照して、任意のMFP(送信元MFP)で送信したいユーザー名が指定されると、サーバーSAが過去の履歴から指定ユーザー名の属するMFPを検索して、送信先MFPを決定し、印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を行わせる場合について説明する。
【0191】
1、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の取得:送信先MFP(例えばMFP1、以下本フローにおいてステップS1301で決まった送信先MFPをMFP1と記す)は不図示の原稿読み取り手段あるいは他のMFPから受信した画像情報と、MFP1の操作パネル等で設定された印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、送信先個人情報〈例えば1234〉及び用紙サイズ)とを対応づけて一旦記憶する(ステップS1301)
2、サーバーに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の送信:MFP1は不図示の通信手段によりサーバーSAに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報を送信する(ステップS1302)。
【0192】
3、印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報の受信:サーバーSAは不図示の通信手段でMFP1から印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報(印刷指定時刻、画像形成枚数、紙種、用紙サイズ及び送信先個人情報〈例えば1234〉)とを受信する(ステップS1401)。
【0193】
4、送信先個人情報/画像形成装置テーブルの読み込み:サーバーSAは記憶手段から全てのMFPについて、各MFPで印刷を行った個人の個人情報が記載されている図13の送信先個人情報/画像形成装置テーブルAを読み込む(ステップS1402)。
【0194】
5、送信先個人情報/画像形成装置テーブルAの送信先情報欄A1に送信先個人情報有無確認:サーバーSAは読み込んだ送信先個人情報/画像形成装置テーブルAにステップS1401で受信した送信先個人情報〈例えば1234:a1〉があるか否か確認する(ステップS1403)。
【0195】
6、用紙確保開始時刻待ち:ステップS502と同様なので説明を省略する(ステップS1404)。
【0196】
7、送信先MFPへの用紙有無確認指示:サーバーSAは送信先情報欄A1に送信先個人情報〈例えば1234:a1〉がある場合(yes)、サーバーSAは送信先個人情報を含むMFPを印刷時刻指定ジョブを出力すべきMFP(例えばMFP2、以下本フローにおいてステップS1405で決まった印刷時刻指定ジョブを出力すべきMFPをMFP2と記す)として決定する。
【0197】
複数のMFPが送信先個人情報を含む場合は、当該送信先個人情報の数が多い方を出力すべきMFPとして決定する。
【0198】
そして、決定したMFPに印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを送信するとともに、用紙有無確認指示を行う(ステップS1405)
なお、ステップS1405で読み込む送信先個人情報/画像形成装置テーブルAは後述するステップS1408で過去に送信先個人情報と出力MFPとの組み合わせが追加されたもの。
【0199】
8、用紙有無確認:サーバーSAにより印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを送信されたMFP2は、これを受信し、紙種、及び用紙サイズが一致する用紙が給紙カセットに収納されており且つその残枚数が画像形成枚数以上の枚数収納されているか、収納されてないか確認する(ステップS1501)。
【0200】
9、サーバSAに用紙有り送信:MFP2はステップS1501で一致する用紙が給紙カセットに収納されている場合(yes)用紙の有情報をサーバーSAに送信する(ステップS1502)。
【0201】
10、用紙の補給警告:MFP2はステップS1501において一致する用紙が給紙カセットに収納されていない場合(no)、不図示の操作パネル等に用紙の補給を促す警告を表示し、ステップS1501にジャンプして用紙の補給を待つ(ステップS1504)。
【0202】
11、送信先MFPから用紙有り受信:サーバーSAはMFP2から用紙有り情報を受信するとステップS1407に歩進する(ステップS1406)。
【0203】
12、印刷指定時刻待ち:サーバーSAは内部の時計を監視して時刻が印刷指定時刻に一致するまで(no)待ち、一致すると(yes)ステップS1408に歩進する(ステップS1407)。
【0204】
13、送信先MFP印刷指示:サーバーSAはMFP2に印刷時刻指定ジョブに係る画像形成指示情報を送信する(ステップS1408)。
【0205】
ここで、サーバーSAは送信先個人情報/出力画像形成装置テーブル(図13)を読み出して、新たな送信先個人情報(例えば1234 a2)と出力MFP(例えばMFP2)との組み合わせを追加する。
【0206】
14、画像形成実行:画像形成指示情報を受信したMFPは印刷時刻指定ジョブ情報に基づいて用紙を給紙し、ステップS1501で受信した印刷時刻指定ジョブに係る画像情報に基づいて画像形成を行う(ステップS1503)。
【0207】
このようにステップS1503で印刷指示を行う前、即ちステップS1501で印刷時刻指定ジョブに係る画像情報と印刷時刻指定ジョブ情報とを受信することにより、ステップS1503の画像形成指示時にこれらを受信する転送時間が省略できる。
【0208】
15、送信先MFP入力指示:サーバーSAはステップS1403において、送信先個人情報〈例えば1234〉が無い場合(no)、送信先個人情報の入力を促すため受信先のMFP(例えばMFP1)に送信先MFP入力指示を行なう(ステップS1409)。
【0209】
この場合、オペレータはステップS1301において送信先個人情報を入力し、フローはステップS1301から再開する。
【0210】
送信先個人情報/画像形成装置テーブルAは最後(直近)に印刷時刻指定ジョブを実行した送信先個人情報とMFPの組み合わせのみ残すように上書きするようにしても良い。この場合は送信先のユーザーが最後に使ったMFPに印刷指示が行われ、その結果ユーザーが最後に使用したMFPで印刷時刻指定ジョブの印刷が行われる。
【0211】
また、図3、5、7、9、10、11、12、13、及び14で説明した方法において、印刷指定時刻に到達するまでは印刷時刻指定ジョブ情報と印刷時刻指定ジョブに係るデジタル画像データとは削除及び修正が可能となっている。これは例えば印刷時刻指定ジョブ条件設定画面90を表示させて解除キー9012、9022、9032、9042を選択し、再設定することで可能とできる。
【0212】
以上により、特定の個人に印刷時刻指定ジョブに係る画像を送信したい場合、送信先の画像形成装置を指定しなくとも、送信したい個人情報を設定するのみで、送信したい個人が通常いる画像形成装置に、サーバーが自動的に、指定した時刻までに確実に用紙を補給させた状態で印刷時刻指定ジョブを実行させることが可能となる。
【0213】
以上、サーバーを介して任意のMFPから任意のMFPに印刷時刻指定ジョブに係る画像を印刷させる構成、方法について説明したが、特にサーバーを設けず、各MFPにサーバーの役割をさせること、あるいは特定のMFPにサーバーの役割をさせることにより、任意のMFPから任意のMFPに印刷時刻指定ジョブに係る画像を印刷させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0214】
【図1】画像形成装置の1例を示す断面構成図である。
【図2】画像形成装置のブロック図である。
【図3】印刷時刻指定ジョブに係る基本工程の概念フロー図である。
【図4】操作パネルの印刷時刻指定ジョブ条件設定画面の概念図である。
【図5】印刷時刻指定ジョブの用紙の確保に係るフロー図である。
【図6】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第1の概念図である。
【図7】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第1のフロー図である。
【図8】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第2の概念図である。
【図9】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第2のフロー図である。
【図10】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第3のフロー図である。
【図11】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第4のフロー図である。
【図12】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第4のフロー図である。
【図13】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第5のフロー図である。
【図14】印刷時刻指定ジョブの通信に係る第5のフロー図である。
【図15】送信先個人情報/画像形成装置テーブルの説明図である。
【符号の説明】
【0215】
10 原稿画像読取部
20 原稿搬送部
30 画像形成部
40 給紙部
50 定着手段
60 用紙集積装置
80 制御手段
81 通信手段
90 操作パネル
801 バス
802 CPU
803 RAM
804 ROM
806 I/Oコントローラ
901 印刷指定時刻設定部
902 画像形成枚数設定部
903 紙種設定部
904 用紙サイズ設定部
805 時計
MFP 画像形成装置
SA サーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷時刻を指定可能な画像形成装置において、前記印刷時刻を指定した印刷時刻指定ジョブに係る画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段と、前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件に基づいて記録材の確保を開始する記録材確保開始時刻を算出し、前記画像形成条件で指定された記録材がない場合又は該記録材が不足する場合は、前記記録材確保開始時刻以降は該記録材の補給に係る警告及び画像形成の禁止またはそのいずれかを行う制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成条件は、前記記録材の画像形成枚数情報、種類情報、サイズ情報、と印刷指定時刻情報と、のうち少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成条件を削除・修正可能な削除・修正手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記画像形成条件で指定された記録材がある場合、指定された印刷時刻に基づき画像形成を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成を完了した記録材を収納する複数の収納部材を有し、前記制御手段は印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を完了した記録材を前記複数の収納部材のうち所定の収納部材に収納させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
印刷時刻を指定可能な画像形成装置において、前記印刷時刻を指定した印刷時刻指定ジョブに係る画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段及び前記画像形成条件に係る情報を外部と通信し合う通信手段、または前記通信手段と、前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件または前記通信手段により取得した前記画像形成条件に基づいて記録材の確保を開始する記録材確保開始時刻を算出し、前記画像形成条件で指定された記録材がない場合又は該記録材が不足する場合は、前記記録材確保開始時刻以降は該記録材の補給に係る警告及び画像形成の禁止またはそのいずれかを行う制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成条件は、前記記録材の画像形成枚数情報、種類情報、サイズ情報と、印刷指定時刻情報と、送信先情報とのうち少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成条件を削除・修正可能な削除・修正手段を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記画像形成条件で指定された記録材がある場合、指定された印刷時刻に基づき画像形成を行うことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
画像形成を完了した記録材を収納する複数の収納部材を有し、前記制御手段は印刷時刻指定ジョブに係る画像形成を完了した記録材を前記複数の収納部材のうち所定の収納部材に収納させることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−78947(P2008−78947A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−255127(P2006−255127)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】