説明

画像形成装置

【課題】リード線を損傷させることなく検知部材を容易に交換することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】用紙(記録媒体)の搬送をガイドする板金製のガイド板44と、該ガイド板44に着脱可能に取り付けられた樹脂製の検知部材ハウジング45を備え、前記ガイド板44上に用紙が進入してきたことを検知する検知部材47を前記検知部材ハウジング45に取り付けて成る画像形成装置において、前記検知部材ハウジング45を樹脂製のガイド部材46を介して前記ガイド板44に取り付けるよう構成する。又、前記検知部材ハウジング45を透明部材で構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板金製のガイド板に沿って搬送される記録媒体に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像が現像装置によって現像剤であるトナーを用いて現像されてトナー像として顕像化され、このトナー像は転写ローラ等の転写手段によって像担持体から記録媒体の一例である用紙上に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は定着装置へと搬送され、該定着装置によってトナー像が加熱及び加圧されてこれが用紙上に定着され、トナー像が定着された用紙が機外へと排出されて一連の画像形成プロセスが終了する。
【0003】
ところで、用紙は、ガイド板に沿って適切なタイミングで像担持体と転写手段の当接部に形成されている転写ニップへと搬送されるが、従来、ガイド板は樹脂で構成されていた。このようにガイド板を樹脂で構成した場合、近年の高速印字の要求によって用紙とガイド板との摩擦が大きく、多くなるために静電気の発生量が従来よりも増加し、この静電気によって当該樹脂部材が従来よりも大きく帯電する。そして、樹脂部材の帯電電位が空間の絶縁破壊電圧より高圧になると放電し、リード線にノイズが発生してモータの脱調や基板の破損等の不具合が発生する。このため、ガイド板を板金で構成し、これに発生する静電気をアースに落とす構成が採用されている。
【0004】
一方、ガイド板には、該ガイド板に進入してくる用紙を検知するための検知部材が取り付けられているが、この検知部材を取り付ける際、静電気を帯びた手等が検知部材に触れることがないように検知部材は通紙部から隠れた位置に配置されている。
【0005】
ところが、上述のように検知部材を通紙部から隠れた位置に配置すると、該検知部材が破損した場合にこれを新しいものと交換する作業が複雑となって長時間を要してしまう。このため、板金製のガイド板の一部を樹脂製の検知部材ハウジングとして構成し、この検知部材ハウジングに検知部材を取り付け、検知部材が破損した場合には検知部材ハウジングだけをガイド板から取り外して検知部材を交換する構成が採用されている。
【0006】
又、特許文献1には、プロセスカートリッジに検知手段を取り付け、プロセスカートリッジの交換時に検知手段をプロセスカートリッジと共に取り替える構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−069942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
板金製のガイド板に樹脂製の検知部材ハウジングを着脱可能に取り付け、該検知部材ハウジングに検知部材を取り付ける構成を採用した画像形成装置においては、検知部材は、全てのサイズの用紙を検知することができるようガイド板の主走査方向中心付近に配置されているが、検知部材には電圧を印加する必要があるため、電源に連なるリード線を検知部材まで延ばして接続する必要がある。この場合、検知部材を交換するために検知部材ハウジングをガイド位置から取り外すと、検知部材に接続されたリード線が引っ張られ、引っ張られたリード線が板金製のガイド板のエッジに接触して損傷するという問題が発生していた。
【0009】
又、特許文献1において提案されている構成では、プロセスカートリッジを取り外さなければ検知手段を交換することができず、交換作業性が悪いという問題がある。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、リード線を損傷させることなく検知部材を容易に交換することができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、記録媒体の搬送をガイドする板金製のガイド板と、該ガイド板に着脱可能に取り付けられた樹脂製の検知部材ハウジングを備え、前記ガイド板上に記録媒体が進入してきたことを検知する検知部材を前記検知部材ハウジングに取り付けて成る画像形成装置において、前記検知部材ハウジングを樹脂製のガイド部材を介して前記ガイド板に取り付けるよう構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検知部材ハウジングを透明部材で構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記検知部材ハウジングを前記ガイド部材に取り付ける動作に連動して前記検知部材の電気的な導通を取るためのコネクタを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、検知部材の交換に際して、該検知部材が取り付けられた検知部材ハウジングを取り外したためにリード線が引っ張られても、該リード線は板金製のガイド板のエッジに触れることがなく、樹脂製のガイド部材に接触して保護される。このため、リード線を損傷させることなく検知部材を容易に交換することができる。
【0015】
請求項2載の発明によれば、検知部材ハウジングを透明部材で構成することによって、検知部材とリード線が確実に接続されていることを外部からの目視によって確認することができる。
【0016】
請求項3載の発明によれば、検知部材ハウジングをガイド部材に取り付けると同時に、コネクタによって検知部材の電気的な導通を取ることができるため、検知部材の交換を更に容易に行うことができ、交換作業性が一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る画像形成装置(複合機)の断面図である。
【図2】図1のA部を正面側から見た部分斜視図である。
【図3】図1のA部を背面側から見た部分斜視図である。
【図4】検知部材の交換作業を示す部分斜視図である。
【図5】検知部材交換後の検知部材ハウジングの内部を示す部分斜視図である。
【図6】本発明の他の形態における検知部材の交換作業を示す部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明に係る画像形成装置の断面図であり、図示の画像形成装置1は、複写機能とプリンタ機能及びファクシミリ機能を兼備した複合機であって、記録媒体の一例としての用紙の両面に画像を形成することができる装置である。この画像形成装置は、装置本体2とその上部に配された自動原稿搬送装置3及び原稿読取装置4を備えており、装置本体2の内部上方には、画像形成部5が配され、装置本体2内の下半部には用紙収納部6が配されている。又、装置本体2内の画像形成部5と用紙収納部6の間には転写搬送ユニット7と両面搬送ユニット8が配されており、転写搬送ユニット7には反転手段を構成する反転ローラ36と反転コロ37が備えられている。
【0020】
上記画像形成部5は、電子写真方式によって画像を形成するものであって、回転可能に配された像担持体としての感光体ドラム9と、その周囲に配された帯電器10、現像装置11、転写ローラ12及びクリーニング装置13の他、現像装置11に現像剤であるトナーを補給するためのトナーホッパー14を備えている。尚、画像形成部5の横には、走査光学手段であるレーザースキャナユニット(LSU)15が配置されている。
【0021】
前記用紙収納部6は、複数枚の用紙が積層収容された着脱可能な4つの給紙カセット16,17,18,19を備えており、各給紙カセット16〜19の近傍には、各給紙カセット16〜19内の用紙を上位のものから順次取り出すピックローラ20と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して送り出すフィードローラ21とリタードローラ22がそれぞれ配設されている。又、画像形成装置1の図1において右側の側面に設けられたバイパストレイ23の近傍には、バイパス搬送手段としてのピックローラ20、フィードローラ21、リタードローラ22及び搬送ローラ対24が設けられている。尚、図1において25,27は搬送ローラ対である。
【0022】
前記転写搬送ユニット7は、用紙収納部6から送り出された用紙を適切なタイミングで画像形成部5へと搬送するとともに、画像形成部5において画像が形成された用紙を不図示の排紙トレイへと排出するものであって、用紙収納部6から画像形成部5に至る第1搬送経路L1に配置されたレジストローラ対28、前記転写ローラ12、画像形成部5から排紙手段としての後述の排紙ローラ31に至る第2搬送経路L2に設けられた定着装置29と搬送ローラ対30及び排紙ローラ対31を備えている。ここて、定着装置29は、圧接状態で互いに回転する定着ローラ29aと加圧ローラ29bを備えている。
【0023】
又、転写搬送ユニット7は画像形成装置本体2に対して着脱可能であって、該転写搬送ユニット7には、第2搬送経路L2から分岐して両面搬送ユニット8の反転ローラ36と反転コロ37に至る横U字状の第3搬送経路L3が設けられており、その途中には搬送ローラ対32が設けられている。又、転写搬送ユニット7には前記第3搬送経路L3とは別に反転搬送経路L3’が第2搬送経路L2から分岐して下方に延びており、その途中には搬送ローラ対33が設けられている。そして、第2搬送経路L2と第3搬送経路L3との分岐部には、用紙の搬送方向を切り換えるためのフラッパ34が回動可能に設けられている。
【0024】
前記両面搬送ユニット8は、画像形成部5において画像が形成された用紙の表裏を反転させるものであって、前記第3搬送経路L3と反転搬送経路L3’に連なる中間トレイ35とその下方に配された第4搬送経路L4を備えており、中間トレイ35には、正逆転可能な反転ローラ36と、該反転ローラ36に対して圧接/離間する反転コロ37が設けられている。
【0025】
又、両面搬送ユニット8には大径の再給紙ローラ38が回転可能に設けられており、この再給紙ローラ38の外周には小径のローラ39,40が回転可能に当接している。尚、再給紙ローラ38には不図示の一方向クラッチが設けられている。そして、反転手段を構成する前記反転ローラ36と反転コロ37からは第4搬送経路L4が延びており、この第4搬送経路L4は前記第1搬送経路L1に合流している。
【0026】
上記第4搬送経路L4には、互いに当接する搬送ローラ42と搬送コロ41が用紙搬送方向に沿って3組設けられている。又、再給紙ローラ38の近傍には、中間トレイ35に一旦引き込まれた用紙の搬送方向を切り換えるためのフラッパ43が回動可能に設けられている。尚、本実施の形態では、両面搬送ユニット8の第4搬送経路L4には、2枚以上の用紙を保留可能な2つ以上の用紙保留位置が備えられている。
【0027】
次に、以上の構成を有する画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
【0028】
例えば、自動原稿搬送装置3の原稿トレイ3aにセットされた原稿が原稿読取部であるコンタクトガラス4a上に自動的に搬送され、その原稿の画像が原稿読取装置4によって光学的に読み取られると、画像形成部5においては、感光体ドラム9が不図示の駆動手段によって図1の矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その表面が帯電器10によって所定の電位に一様に帯電される。そして、原稿読取装置4から送信される画像データに基づくレーザー光がレーザースキャナユニット15から出力されて感光体ドラム9上に照射されると、該感光体ドラム9上に静電潜像が形成される。そして、この感光体ドラム9上に形成された静電潜像は、現像装置11によってトナーを用いて現像されてトナー像として可視像化される。
【0029】
ところで、カセット給紙を行う場合、用紙収納部6の例えば給紙カセット16内に収容された用紙は、ピックローラ20によって最上位のものから1枚ずつピックアップされ、フィードローラ21とリタードローラ22によって1枚ずつ分離されて搬送ローラ対25によって第1搬送経路路L1をレジストローラ対28へと搬送される。そして、レジストローラ対28においては、用紙は、一時待機状態とされた後、感光体ドラム9上のトナー像の形成に同期する所定のタイミングで画像形成部5へと供給される。
【0030】
画像形成部5においては、感光体ドラム9と転写ローラ12との間の転写ニップへと供給された用紙は、転写ローラ12によって感光体ドラム9に押し付けられながら搬送されることによって、その表面(第1面)に感光体ドラム9上のトナー像が転写ローラ12に印加された転写バイアスの作用によって転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、定着装置29へと搬送され、この定着装置29の定着ローラ29aと加圧ローラ29b間の定着ニップを通過する過程で加熱及び加圧されてトナー像の定着を受ける。尚、用紙へのトナー像の転写後に感光体ドラム9の表面に残留するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置13によって除去される。
【0031】
而して、定着装置29にて表面にトナー像が定着された用紙は、フェースアップ排紙(FU排紙)が選択されている場合には、フラッパ34の姿勢を用紙が排紙ローラ対31の方に搬送されるようにせっていすることで、用紙は第2搬送経路L2をそのまま排紙ローラ対31に向かって搬送され、排紙ローラ対31によって画像面を上にして不図示の排紙トレイへと排出される。
【0032】
一方、フェースダウン排紙(FD排紙)又は両面画像モードが選択された場合には、フラッパ34が動作して用紙の搬送方向が切り換えられ、定着装置29を通過した用紙は横U字状の第3搬送経路L3を通って両面搬送ユニット8へと搬送される。
【0033】
両面搬送ユニット8においては、反転コロ37は反転ローラ36から離間した状態で待機しており、用紙が両面搬送ユニット8に或る一定以上送られると、反転コロ37は反転ローラ36に圧接される。このように反転コロ37が反転ローラ36に圧接されると、反転ローラ36が正転されて用紙が送られてきた方向に引き込まれ、用紙が或る一定以上引き込まれると反転ローラ36が逆転されて用紙がスイッチバックされて反転搬送経路L3’又は第4搬送経路L4へと送られる。
【0034】
即ち、フェースダウン排紙が選択されている場合には、フラッパ43によって用紙の搬送方向が反転搬送経路L3’へと切り換えられ、用紙は画像面を下にした状態で排紙ローラ31によって不図示の排紙トレイへと排出される。
【0035】
又、両面画像モードが選択されている場合には、フラッパ43によって用紙の搬送方向が第4面搬送経路L4の方向に切り換えられ、用紙は、再給紙ローラ38と反転コロ41及び搬送ローラ42によって第4搬送経路L4を画像面を上にして搬送され、第4搬送経路L4から第1搬送経路L1へと受け渡されることによって表裏が反転されて画像面を下にした状態でレジストローラ対28へと送られる。そして、以後は前述と同様のプロセスを経て用紙の反対面(第2面)にトナー像が形成され、このトナー像が形成された用紙は、定着装置29によってトナー像の定着を受けた後に排紙ローラ対31によって不図示の排紙トレイへと排出され、該用紙の両面に画像が形成される。
【0036】
尚、以上はカセット給紙を行う場合について説明したが、手差し給紙を行う場合には、バイパストレイ23上にセットされた用紙は、ピックローラ20によって最上位のものから1枚ずつピックアップされ、フィードローラ21とリタードローラ22によって1枚ずつ分離されて搬送ローラ対24によって第1搬送経路L1をレジストローラ対28へと搬送され、以後は前記と同様のプロセスを経て該用紙に画像が形成される。
【0037】
次に、本発明に係る要旨を図2〜図5に基づいて説明する。
【0038】
図2は図1のA部を正面側から見た部分斜視図、図3は図1のA部を背面側から見た部分斜視図、図4は検知部材の交換作業を示す部分斜視図、図5は検知部材交換後の検知部材ハウジングの内部を示す部分斜視図である。
【0039】
図1に示す複合機のA部には、図2に示すように、板金製のガイド板44が縦方向に配されており、該ガイド板44の一部には樹脂製の検知部材ハウジング45が着脱可能に取り付けられている。そして、検知部材ハウジング45の周囲には樹脂製のガイド部材46が取り付けられている。つまり、検知部材ハウジング45は、樹脂製のガイド部材46を介して板金製のガイド板44に着脱可能に取り付けられている。尚、図2〜図5において、25は前記搬送ローラである。
【0040】
而して、図1に示す用紙収納部6の給紙カセット19内に収容された用紙は、ピックローラ20によって最上位のものから1枚ずつピックアップされ、フィードローラ21とリタードローラ22によって1枚ずつ分離されてガイド板44に沿って垂直上方へと搬送されるが、ガイド板44の幅方向中央部の検知部材ハウジング45には検知部材47が設けられている。
【0041】
上記検知部材47は、ガイド板44へと進入してくる用紙を光学的に検知するものであって、揺動可能な検知レバー47aと、用紙の通過によるレバー47aの揺動を光学的に検知するセンサ部47bとで構成されており、図3に示すように、センサ部47bは検知部材ハウジング45の裏側に取り付けられている。そして、検知部材47のセンサ部47bには、図3に示すように、検知部材ハウジング45の裏側を配索されたリード線48の一端が接続されており、このリード線48の他端はガイド部材46に形成されたガイド部46aにガイドされつつ不図示の電源及びセンサ部47bからの信号を処理する制御部に接続されている。
【0042】
ところで、検知部材47のセンサ部47bが破損したように場合には、このセンサ部47bが新しいものと交換されるが、その交換は以下の要領によって行われる。
【0043】
即ち、検知部材47のセンサ部47bが取り付けられている検知部材ハウジング45を図4に示すように手前側に取り出して外し、これに取り付けられているセンサ部47bを取り外して新しいものを検知部材ハウジング45に取り付けるが、検知部材ハウジング45を取り外す際に、センサ部47bに取り付けられているリード線48を引っ張る場合がある。
【0044】
然るに、本実施の形態では、前述のように検知部材ハウジング45を樹脂製のガイド部材46を介して板金製のガイド板44に着脱可能に取り付ける構成を採用したため、リード線48が引っ張られても、該リード線48は板金製のガイド板44のエッジに触れることがなく、樹脂製のガイド部材46に接触して保護される。このため、リード線48がガイド板44の鋭利なエッジに触れて損傷することがなく、リード線48を損傷させることなく検知部材47のセンサ部47bを新しいものと容易に交換することができる。尚、樹脂製のガイド部材46の端面はリード線48を傷付けないようにフィレット加工によって丸みを帯びた形状に加工されている。
【0045】
ところで、本実施の形態では、検知部材ハウジング45は透明部材で構成されているため、図5に示すように、その内部を外部から目視することができ、検知部材ハウジング45を取り外すことなく、検知部材47のセンサ部47bとリード線48が確実に接続されていることを外部からの容易に確認することができる。
【0046】
次に、本発明の別形態を図6に示す。
【0047】
即ち、図6は本発明の別形態における検知部材の交換作業を示す部分斜視図であり、検知部材ハウジング45側にはコネクタ49のオス側部分49aが取り付けられており、ガイド板44側にはコネクタ49のメス側部分49bが取り付けられている。ここで、コネクタ49のオス側部分49aには、センサ部47bから延びる不図示のリード線が検知部材ハウジング45の裏側を通って接続されており、コネクタ49のメス側部分は不図示のリード線を介して不図示の電源及びセンサ部47bからの信号を処理する制御部に接続されている。
【0048】
而して、検知部材47のセンサ部47bの交換に際しては、図6に示すように、検知部材ハウジング45を取り外せば、これに取り付けられたコネクタ49のオス側部分49aがガイド板44側に取り付けられているメス側部分49bから外れるため、リード線が引っ張られることがなく、取り外した検知部材ハウジング45からセンサ部47bを取り外し、これを新しいものと容易に交換することができる。このようにして検知部材47のセンサ部47bの交換が終了した後、検知部材ハウジング45をガイド部材46に取り付ければコネクタ49のオス側部分49aがメス側部分49bに結合されるため、センサ部47bの電気的な導通が取られる。
【0049】
以上のように検知部材ハウジング45をガイド部材46に取り付けると同時に、コネクタ49によって検知部材の電気的な導通を取ることができるため、検知部材47のセンサ部47bの交換を更に容易に行うことができ、交換作業性が一層高められる。
【0050】
尚、本実施の形態では、本発明を複合機に対して適用した例について説明したが、本発明は、単体としての複写機、プリンタ、ファクシミリ等に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0051】
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 自動原稿搬送装置
3a 原稿トレイ
4 原稿読取装置
4a コンタクトガラス
5 画像形成部
6 用紙収納部
7 転写搬送ユニット
8 両面搬送ユニット
9 感光体ドラム
10 帯電器
11 現像装置
12 転写ローラ
13 クリーニング装置
14 トナーホッパー
15 レーザースキャナユニット(LSU)
16〜19 給紙カセット
20 ピックローラ
21 フィードローラ
22 リタードローラ
23 バイパストレイ
24,25 搬送ローラ対
27 搬送ローラ対
28 レジストローラ対
29 定着装置
29a 定着ローラ
29b 加圧ローラ
30 搬送ローラ対
31 排紙ローラ対
32,33 搬送ローラ対
34 フラッパ
35 中間トレイ
36 反転ローラ
37 反転コロ
38 再給紙ローラ
39,40 ローラ
41 搬送コロ
42 搬送ローラ
43 フラッパ
44 ガイド板
45 検知部材ハウジング
46 ガイド部材
47 検知部材
47a 検知部材の検知レバー
47b 検知部材のセンサ部
48 リード線
49 コネクタ
49a コネクタのオス側部分
49b コネクタのメス側部分
L1 第1搬送経路
L2 第2搬送経路
L3 第3搬送経路
L3’ 反転搬送経路
L4 第4搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の搬送をガイドする板金製のガイド板と、該ガイド板に着脱可能に取り付けられた樹脂製の検知部材ハウジングを備え、前記ガイド板上に記録媒体が進入してきたことを検知する検知部材を前記検知部材ハウジングに取り付けて成る画像形成装置において、
前記検知部材ハウジングを樹脂製のガイド部材を介して前記ガイド板に取り付けるよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検知部材ハウジングを透明部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検知部材ハウジングを前記ガイド部材に取り付ける動作に連動して前記検知部材の電気的な導通を取るためのコネクタを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−202400(P2010−202400A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52762(P2009−52762)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】