説明

画像形成装置

【課題】画像形成部とシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようにすると共に、従来方式に比べて画像形成部における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようにする。
【解決手段】装置本体部101に取り付けられて、画像情報を感光体ドラム1に書き込んで静電潜像を形成し、この静電潜像を現像し、現像された画像を用紙に転写する画像形成ユニット10と、装置本体部101に対して着脱自在に取り付けられて、画像形成ユニット10に用紙を搬送するADUユニット30と、装置本体部101に取り付けられて、ADUユニット30によって画像形成ユニット10に搬送される用紙Pの位置を検知する片寄り検知センサ12と、片寄り検知センサ12によって検知された用紙検知信号に基づいて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を補正する画像処理部とを備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、装置本体部からシート搬送ユニットを引き出し、再度、シート搬送ユニットを装着した場合であっても、画像ずれが発生しない機能を備えたプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用可能な画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成ユニットに給紙される用紙の片寄りを検知して、当該用紙の片寄り量を画像形成ユニット(画像形成系)にフィードバックし、画像形成系で画像の書き出し位置を補正するようにしたプリンタや複写機、これらの複合機等の画像形成装置が使用される場合が多くなってきた。
【0003】
この種の用紙の片寄りを画像形成系で補正する機能を備えた画像形成装置に関連して、特許文献1には画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、転写紙の用紙搬送位置を片寄り検知センサで検知し、紙サイズに応じた複数の紙搬送位置データを記憶する場合に、書き換え可能なメモリを備え、このメモリ内の紙搬送位置データを操作部のキー入力によって書換えできるようにしたものである。このように装置を構成すると、片寄り検知センサを保持するシート搬送ユニットの取り付け誤差に関して、用紙搬送時の転写紙の基準位置を容易に変更できるというものである。
【0004】
また、画像形成位置を補正する技術に関連して特許文献2には画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、像担持体、シート材搬送手段、シート端部検知手段及び、書き込みタイミング補正手段を備え、像担持体は露光されて潜像が形成される。シート材搬送手段は、像担持体上に形成された顕画像を転写する位置にシート材を搬送する。シート端部検知手段は、シート材の端部を検知する。
【0005】
書込みタイミング補正手段は、シート端部検知手段の検知結果を入力して、像担持体上に形成される潜像の主走査方向の書込みタイミングを補正する。主走査方向は、シート材の搬送方向(副走査方向)と略直行する方向である。これを前提にして、シート端部検知手段が、搬送されるシート材の両端部を検知するようにした。このように装置を構成すると、横レジストレーション動作時の精度向上が可能となり、ユーザの要求精度に対して柔軟な対応が可能となるというものである。
【0006】
更に、主走査方向及び副走査方向のレジストレーションを調整する技術に関連して特許文献3には用紙搬送装置が開示されている。この用紙搬送装置によれば、記録用紙に画像形成を行う画像形成部に記録用紙を用紙搬送経路を介して搬送する場合に、照射手段、受光手段及び制御手段を備え、照射手段は、用紙搬送経路上に配置され、記録用紙の搬送方向に直交する記録用紙の横幅方向に延びる光を用紙搬送経路に照射する。
【0007】
受光手段は、用紙搬送経路を挟んで、照射手段に対向して配置され、照射手段から照射された光を受けてその受光量に応じた受光信号を送出する。これを前提にして、制御手段は、受光信号を受け受光量に応じて横幅方向の横レジストのずれを検知して画像形成部の画像形成タイミングを調整する。これと共に、制御手段が予め規定された受光手段の最大受光量と受光量とに応じて記録用紙の搬送方向の縦レジストのずれを検知して画像形成部の画像書き出しタイミングを制御するようにした。
【0008】
このように装置を構成すると、記録用紙毎に実質的に縦レジストを精度よく調整して、記録用紙上の画像位置を精度よく規定することができるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平8−059069号公報(第3頁 図1)
【特許文献2】特開2002−014500号公報(第4頁 図1)
【特許文献3】特開2004−233712号公報(第4頁 図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、用紙の片寄りを検知してずれ量を画像形成系にフィードバックし、画像の書き出し位置を補正する画像形成装置によれば、次のような問題がある。
【0011】
i.特許文献1や特許文献2等に見られるような画像形成装置によれば、片寄り検知センサ(紙基準位置)を含むシート搬送ユニット(シート材搬送手段)がJAM処理を容易にするため、機械本体から引き出して開放可能な構造を成している。JAM処理とは、何らかの原因で不本意に画像形成部に引っかかった用紙を除去する処理をいう。
【0012】
JAM処理等で片寄り検知センサを含むシート搬送ユニットを機械本体に対して挿抜するなどした場合に、機械本体に対するシート搬送ユニットの位置がばらついて、出荷時に調整した搬送基準位置と、JAM処理後のシート搬送ユニット装着位置との間に位置ずれが生じる場合がある。この位置ずれが画像形成系(以下画像形成部ともいう)における画像書き出し位置にフィードバックされて、画像形成位置ずれの原因となる場合がある。
【0013】
ii.また、メンテナンスなどによるシート搬送ユニットの着脱や再セットの際にも、同様にして画像の位置ずれを起こす場合がある。画像の位置ずれは、シート搬送ユニットの取り付け誤差やバラツキによる書き込みユニットと、片寄り検知センサ(以下シート材検知部ともいう)の相対的な位置ずれが原因となることが確認されている。このため、その都度、機械本体に対するシート搬送ユニットの搬送基準位置の調整作業が必要となってしまう。
【0014】
iii.上述の問題は、特許文献3に見られるような用紙搬送装置を実装した場合であっても、機械移動時の振動や機械設置環境の違い等によって、機械本体とシート搬送ユニットの搬送基準位置との間のずれや、機械の歪によって生じた機械本体とシート搬送ユニットの搬送基準位置との間のずれが、同様の画像の位置ずれを引き起こす要因となる。
【0015】
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、画像形成部とシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようにすると共に、従来方式に比べて画像形成部における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、請求項1に係る画像形成装置は、装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられて、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、前記シート材搬送部が着脱自在に取り付けられる前記装置本体部に取り付けられて、前記シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、前記シート材検知部によって検知された前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とするものである。
【0017】
請求項1に係る第1の画像形成装置によれば、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成する画像形成部と、当該画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部とが装置本体部の所定の位置に取り付けられるので、画像形成部とシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0018】
請求項2に係る画像形成装置は、装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられて、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、前記シート材搬送部に対して揺動自在に支持され、当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に取り付けられて前記シート材検知部の位置を設定する位置設定部と、前記位置設定部によって位置が設定された前記シート材検知部によって検知される前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とするものである。
【0019】
請求項2に係る画像形成装置によれば、画像形成部が取り付けられた装置本体部には位置設定部が取り付けられ、位置設定部が、シート材搬送部に対して揺動自在に支持されたシート材検知部の位置を当該装置本体部に対して設定するので、画像形成部とシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0020】
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2において、前記位置設定部は、前記装置本体部に取り付けられた突起部材であり、前記シート材検知部は、前記シート材搬送部に付勢部材を介して揺動自在に支持され、当該シート搬送部を前記装置本体部に装着したとき、前記シート材検知部が前記突起部材に当接されて姿勢を維持することを特徴とするものである。
【0021】
請求項4に係る画像形成装置は、装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、位置基準部を有して、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられ、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、前記シート材搬送部に取り付けられて当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に取り付けられて前記位置基準部の位置を読み取る位置読取部と、前記位置読取部から得られた基準位置情報に基づいて前記シート材検知部により検知される前記シート材の位置の情報を補正し、補正後の前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とするものである。
【0022】
請求項4に係る画像形成装置によれば、画像形成部が取り付けられた装置本体部には位置読取部が取り付けられ、位置読取部が、位置基準部の位置を読み取り、位置補正部が、位置読取部から得られた基準位置情報に基づいてシート材検知部により検知されたシート材の位置の情報を補正する。
【0023】
従って、シート材検知部により検知されたシート材の位置の情報から、装置本体部に対するシート材搬送部の取り付け誤差を差し引くような演算処理を実行できるようになる。
【0024】
請求項5に係る画像形成装置は、位置基準部を有した装置本体部に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられ、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、前記シート材搬送部に取り付けられて当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、前記シート材検知部が取り付けられた前記シート材搬送部に取り付けられて前記装置本体部の位置基準部の位置を読み取る位置読取部と、前記位置読取部によって読み取られた基準位置情報に基づいて前記シート材検知部によって検知される前記シート材の位置の情報を補正し、補正後の前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とするものである。
【0025】
請求項5に係る画像形成装置によれば、画像形成部が取り付けられた装置本体部には位置基準部が設けられ、シート材搬送部には位置読取部が設けられ、位置読取部が位置基準部の位置を読み取り、位置補正部が、位置読取部から得られた基準位置情報に基づいてシート材検知部により検知されたシート材の位置の情報を補正する。従って、シート材検知部により検知されたシート材の位置の情報から、装置本体部に対するシート材搬送部の取り付け誤差を差し引くような演算処理を実行できるようになる。
【発明の効果】
【0026】
請求項1及び請求項2に係る画像形成装置によれば、画像形成部とシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようになる。従って、紙詰まり等のJAM処理において、装置本体部に対するシート材搬送部の装着位置がばらついた場合であっても、従来方式に比べて画像形成部における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようになる。しかも、メンテナンス等により装置本体部に対するシート材搬送部の取り付け誤差によって、装置本体部とシート材搬送部との間に位置ずれが発生しても、画像位置補正の再調整が不要となる。
【0027】
請求項3に係る画像形成装置によれば、シート搬送部を装置本体部に装着したとき、シート材検知部が突起部材に当接されるので、装置本体部に取り付けられた画像形成部とシート搬送部に取り付けられたシート材検知部との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0028】
請求項4及び請求項5に係る画像形成装置によれば、シート材検知部により検知されたシート材の位置の情報から、装置本体部に対するシート材搬送部の取り付け誤差を差し引くような演算処理を実行できるようになる。従って、画像形成部とシート材検知部との間に不本意に生じた位置ずれを補正できるようになる。
【0029】
これにより、JAM処理等で装置本体部に対するシート材搬送部の装着位置がばらついた場合であっても、従来方式に比べて画像形成部における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようになる。しかも、メンテナンス等により装置本体部に対するシート材搬送部の取り付け誤差によって、装置本体部とシート材搬送部との間に位置ずれが発生しても、画像位置補正の再調整が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施例としてのプリンタ100の構成例を示す断面図である。
【図2】第1の片寄り検知機構41の構成例を示す拡大図である。
【図3】(A)及び(B)は、第1の片寄り検知機構41の動作例を示す図2のX1−X1矢視断面(図である。
【図4】第2の実施例としてのプリンタ200の構成例を示す断面図である。
【図5】(A)及び(B)は、第2の片寄り検知機構42の動作例を示す図4のX2−X2矢視断面図である。
【図6】第3の実施例としてのプリンタ300の構成例を示す断面図である。
【図7】(A)及び(B)は、第3の片寄り検知機構43の動作例を示す図6のX3−X3矢視断面図である。
【図8】プリンタ300の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図9】第4の実施例としてのプリンタ400の構成例を示す断面図である。
【図10】プリンタ400の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図11】プリンタ400の制御例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る画像形成装置について説明をする。
【実施例1】
【0032】
図1及び図2を参照して、第1の実施例としてのプリンタ100の構成例について説明する。図1に示すプリンタ100は画像形成装置の一例を構成し、ジャム処理やメンテナンス処理等により、装置本体部101から両面給紙ユニット(以下ADUユニット30という)を引き出し、再度、ADUユニット30を装着した場合であっても、画像ずれが発生しない機能を備えたものである。
【0033】
この例で、プリンタ100は第1の片寄り検知機構41及び装置本体部101を有して構成される。装置本体部101は、同一のベース部材又は組立誤差が介入しない共通部材等を有しており、この共通部材に書き込みユニット3(LPHユニット)と片寄り検知センサ12とを一体的に取り付けて固定することで、書き込みユニット3と片寄り検知センサ12との間に位置ずれを起こさない構造を採っている。装置本体部101は、プロセス架台11、定着装置17及びADUユニット30を有している。プロセス架台11には画像形成部の一例を構成する画像形成ユニット10が取り付けられる。
【0034】
画像形成ユニット10は、ドラムカートリッジ5及び転写器7を有して構成される。ドラムカートリッジ5は、感光体ドラム1、帯電器2、書き込みユニット3、現像器4及びドラムクリーナ8を有して構成される。感光体ドラム1の外周囲には、例えば、時計方向回りに帯電器2、書き込みユニット3、現像器4、転写器7及びドラムクリーナ8が配置される。
【0035】
帯電器2は感光体ドラム1の外周部位の所定の位置に配設され、クリーニング後の感光体ドラム1を一様に帯電する。帯電器2の隣接した感光体ドラム1の外周部位には、LPHユニット等を構成する書き込みユニット3が配設される。書き込みユニット3は、一様に帯電された感光体ドラム1に画像情報に基づく所定の強度のレーザビーム光を照射して静電潜像を書き込むように動作する。書き込みユニット3はドラムカートリッジ5上に位置決めされている。
【0036】
感光体ドラム1には静電潜像が形成される。現像器4は黒色のトナー剤を有しており、感光体ドラム1に形成された静電潜像をトナー剤により現像する。感光体ドラム1には黒色のトナー像が形成される。転写器7は、感光体ドラム1に形成されたトナー像をシート材の一例となる用紙Pに転写する。ドラムクリーナ8は、感光体ドラム1に残留したトナー剤をクリーニング(除去)するように動作する。
【0037】
ドラムカートリッジ5に隣接する転写器7の下流側には定着装置17が配設される。定着装置17は、用紙Pに転写された画像を定着し、定着後の用紙Pを排紙する。ここに下流側とは、転写器7に用紙Pが給紙される側を上流側としたとき、転写器7から転写後の用紙Pが排紙される側をいう。転写器7と定着装置17との間は用紙搬送ベルト6により結ばれている。
【0038】
上述の画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101には、シート材搬送部の一例を構成するADUユニット30が着脱自在に取り付けられる。ADUユニット30は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、装置本体部101から引き出され、再度、装置本体部101へ装着可能な構造を有している。ADUユニット30は、図示しない給紙部から画像形成ユニット10へ用紙Pを搬送したり、画像形成後の用紙Pを反転して画像形成ユニット10へ再給紙するように動作する。
【0039】
この例で、プリンタ100は、図2に示すような第1の片寄り検知機構41を有している。片寄り検知機構41は、シート材検知部の一例を構成する片寄り検知センサ12から構成される。片寄り検知センサ12はADUユニット30が着脱自在に取り付けられた装置本体部101に取り付けられる。例えば、片寄り検知センサ12は、ドラムカートリッジ5に一体的に固定されるように取り付けられる。
【0040】
片寄り検知センサ12は、ADUユニット30によって図示しない給紙部から画像形成ユニット10へ搬送される用紙Pの位置(用紙搬送位置)を検知して用紙検知信号S12を画像処理部16に出力する。片寄り検知センサ12には光電変換素子をライン状に配置したラインセンサが使用される。片寄り検知センサ12にはラインセンサの他に光電変換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサを使用してもよい。
【0041】
この例では、片寄り検知センサ12がドラムカートリッジ5に一体的に固定されるので、ドラムカートリッジ5内で書き込みユニット3(図1参照)と片寄り検知センサ12との間の位置のばらつきは発生しない。これによって、JAM処理やADUユニット30の取り外しなどで、ADUユニット30の位置がばらついても、書き込みユニット3と片寄り検知センサ12の相対位置は一定に保たれ、画像の位置ずれは発生しない。
【0042】
画像処理部16は位置補正部の一例を構成し、片寄り検知センサ12によって検知された用紙Pの位置の情報に基づいて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を補正するものである。この例では、書き込みユニット3が感光体ドラム1に画像情報に基づく所定の強度のレーザビーム光を照射して静電潜像を書き込む際に、その書き出し位置を調整するようになされる。
【0043】
例えば、用紙Pが用紙搬送方向に対して左側に寄っている場合は、片寄りが無いとした場合に比べて、片寄り量分だけ書き込み開始位置を補正(速く)して、書き込みユニット3が感光体ドラム1にレーザビーム光を照射し画像情報を書き出すようになされる。また、用紙Pが用紙搬送方向に対して右側に寄っている場合は、片寄りが無いとした場合に比べて、片寄り量分だけ書き込み開始位置を補正(遅く:主走査方向にずらす)して、書き込みユニット3が感光体ドラム1にレーザビーム光を照射して画像情報を書き出すようになされる。
【0044】
続いて、図3A及びBを参照して、第1の片寄り検知機構41の動作例について説明する。図3Aに示す第1の片寄り検知機構41は、ADUユニット30の装着前の状態であり、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5からADUユニット30を引き出した状態である。
【0045】
図3Aに示す片寄り検知センサ12はドラムカートリッジ5の裏面側一体的に固定される。すなわち、片寄り検知センサ12は、書き込みユニット3を含む画像形成ユニット10が取り付けられたプロセス架台11のドラムカートリッジ5の裏面側に取り付けられる。片寄り検知センサ12は、ドラムカートリッジ5に一体的に固定されるので、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5からADUユニット30を引き出される分離構造に対して何らの位置ずれ要因を含んでいない。
【0046】
図3Bに示す第1の片寄り検知機構41は、ADUユニット30の装着後の状態であり、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5へADUユニット30を装着した状態である。片寄り検知センサ12は、ドラムカートリッジ5に一体的に固定されるので、装置本体部101へのADUユニット30を装着した後の収納構造に対して何らの位置ずれ要因を含むことなく用紙搬送位置を検知する。
【0047】
画像形成ユニット10の書き込みユニット3と、ドラムカートリッジ5の裏面側の片寄り検知センサ12とは同一の座標系により演算管理されるので、書き込みユニット3と片寄り検知センサ12との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0048】
このように第1の実施例としてのプリンタ100によれば、第1の片寄り検知機構41を備え、画像情報を感光体ドラム1に書き込んで静電潜像を形成する画像形成ユニット10と、当該画像形成ユニット10に搬送される用紙Pの位置を検知する片寄り検知センサ12とが、ドラムカートリッジ5に一体的に取り付けられ固定されるので、画像形成ユニット10と片寄り検知センサ12との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0049】
従って、紙詰まり等のJAM処理において、装置本体部101に対するADUユニット30の装着位置がばらついた場合であっても、従来方式に比べて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようになる。しかも、メンテナンス等により装置本体部101に対するADUユニット30の取り付け誤差によって装置本体部101とADUユニット30との間に位置ずれが発生しても、画像位置補正の再調整が不要となる。
【0050】
この実施例では、書き込みユニット3を搭載したドラムカートリッジ5に、片寄り検知センサ12を取り付ける場合について説明したが、ドラムカートリッジ5と書き込みユニット3が、別体で構成される場合は、片寄り検知センサ12を書き込みユニット3と一体的に取り付け固定することで、同様の効果が得られるようになる。
【実施例2】
【0051】
続いて、図4を参照して、第2の実施例としてのプリンタ200について説明する。図4に示すプリンタ200は画像形成装置の一例を構成し、ジャム処理やメンテナンス処理等により、図1に示したような装置本体部101からADUユニット30を引き出し、再度、ADUユニット30を装着した場合であっても、画像ずれが発生しない機能を備えたものである。
【0052】
この例では、書き込みユニット3を取り付けたドラムカートリッジ5に用紙搬送基準位置を成す位置基準部(以下突き当て部13という)を設け、揺動自在に取り付けられた片寄り検知センサ122を突き当て部13で位置決めする構造を採るようにした。
【0053】
プリンタ200は第2の片寄り検知機構42及び装置本体部101を有して構成される。装置本体部101は、プロセス架台11、定着装置17及びADUユニット30を有しており、プロセス架台11には画像形成ユニット10が取り付けられる。画像形成ユニット10はドラムカートリッジ5及び転写器7を有している。ドラムカートリッジ5は、帯電器2、感光体ドラム1、書き込みユニット3、現像器4及びドラムクリーナ8を有して構成される。
【0054】
上述の画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101には、ADUユニット30が着脱自在に取り付けられる。ADUユニット30は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、装置本体部101から引き出され、再度、装置本体部101へ装着可能な構造を有している。ADUユニット30は、画像形成ユニット10に用紙Pを搬送するように動作する。なお、第1の実施例と同じ符号及び同じ名称のものは同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0055】
この例でも、書き込みユニット3と片寄り検知センサ122との間に位置ずれを起こさない構造を採っている。プリンタ200は第2の片寄り検知機構42を有している。片寄り検知機構42は突き当て部13及び片寄り検知センサ122を有して構成される。
【0056】
片寄り検知センサ122は、突き当て部13で位置決めされ、ADUユニット30に対して揺動自在に支持される。例えば、片寄り検知センサ122は、ADUユニット30上に立設された一対の支持部材33a,33bに揺動自在に支持される。
【0057】
この例では、支持部材33aと片寄り検知センサ122の一方の側との間にスプリングバネ29a(コイルバネ)等の付勢部材が配設されている。同様にして、支持部材33bと片寄り検知センサ122の他方の側との間にスプリングバネ29bが配設されている。これらの付勢部材を介して揺動自在に支持され、当該ADUユニット30を装置本体部101に装着したとき、片寄り検知センサ122が突き当て部13に当接されて姿勢を維持するようになる。
【0058】
突き当て部13は位置設定部の一例を構成し、画像形成ユニット10が取り付けられたプロセス架台11に取り付けられる。突き当て部13には突起部材が使用される。突き当て部13は、例えば、ADUユニット30上を臨む側であって、書き込みユニット3を取り付けたドラムカートリッジ5の裏面側に設けられる。突き当て部13の取り付け位置は、書き込みユニット3とADUユニット30との間の位置ずれ量がゼロとなる位置である。
【0059】
このドラムカートリッジ5の裏面側に設けられた突き当て部13は、片寄り検知センサ122の位置を設定する(決める)ように機能する。突き当て部13には所定の大きさ及び長さを有した金属片又は樹脂片が使用される。突き当て部13は片寄り検知センサ122の位置決めとなる部材であれば何でもよい。
【0060】
この例では、片寄り検知センサ122が突き当て部13に当接されて姿勢を維持するので、ドラムカートリッジ5内で書き込みユニット3と片寄り検知センサ122との間の位置のばらつきは発生しない。これによって、JAM処理やADUユニット30の取り外しなどで、ADUユニット30の位置がばらついても、書き込みユニット3と片寄り検知センサ122の相対位置は一定に保たれ、画像の位置ずれは発生しない。
【0061】
片寄り検知センサ122は、ADUユニット30によって給紙部から画像形成ユニット10へ搬送される用紙Pの用紙搬送位置を検知して用紙検知信号S12を画像処理部16に出力する。画像処理部16は、突き当て部13によって位置が設定された片寄り検知センサ122により検知される用紙Pの位置の情報に基づいて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を補正する。補正内容は第1の実施例で説明した通りである。
【0062】
続いて、図5A及びBを参照して、第2の片寄り検知機構42の動作例について説明する。図5A及びBにおいて、スプリングバネ29a,29bは図示していない。この例では、書き込みユニット3を取り付けたドラムカートリッジ5に突き当て部13を設け、揺動自在に取り付けられた片寄り検知センサ122を突き当て部13で位置決めする構造を採るようにした(第2の片寄り検知機構)。
【0063】
図5Aに示す第2の片寄り検知機構42は、ADUユニット30の装着前の状態であり、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5からADUユニット30を引き出した状態である。装置本体部101に装着されるADUユニット30は、レジストローラ23、ADU本体部27、スライドシャーシ28を有している。ADU本体部27とレジストローラ23との間には通紙面Iが設定され、用紙Pは通紙面Iに搬送される。
【0064】
図5Aに示す片寄り検知センサ122は、ADUユニット30に対して揺動自在に固定される。片寄り検知センサ122が当接される突き当て部13は、画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101に取り付けられる。この例で、突き当て部13は、ADUユニット30上を臨む側であって、書き込みユニット3を取り付けたドラムカートリッジ5の裏面側に設けられる。
【0065】
図5Bに示す第2の片寄り検知機構42は、ADUユニット30の装着後の状態であり、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5へADUユニット30を装着した状態である。ADUユニット30の片寄り検知センサ122は、突き当て部13に当接されて固定される。また、ADUユニット30は装置本体部101に固定された状態となる。
【0066】
片寄り検知センサ122は、突き当て部13及び板バネ26の付勢力によってドラムカートリッジ5に固定されるので、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5へADUユニット30を装着した後の収納構造に対して位置ずれ要因を含むことなく用紙搬送位置を検知できるようになる。板バネ26は片寄り検知センサ122を揺動支持するスプリングバネ29aの付勢力があれば省略してもよい。
【0067】
これにより、画像形成ユニット10の書き込みユニット3と、ドラムカートリッジ5の裏面側の片寄り検知センサ122とは同一の座標系により演算管理されるので、書き込みユニット3と片寄り検知センサ122との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0068】
このように第2の実施例としてのプリンタ200によれば、第2の片寄り検知機構42を備え、書き込みユニット3が取り付けられたドラムカートリッジ5には突き当て部13が取り付けられ、突き当て部13が、ADUユニット30に対して揺動自在に支持された片寄り検知センサ122の位置を当該プロセス架台11に対して設定する。
【0069】
上述した例では、JAM処理等によりADUユニット30を再セットした際に、片寄り検知センサ122が、ドラムカートリッジ5の裏面側に設けられた突き当て部13へ付勢されて位置決めされる。従って、JAM処理やADUユニット30の取り外し等により、ADUユニット30の相対位置がずれても、この位置決めによって、画像形成ユニット10と片寄り検知センサ122との相対位置関係を一定に保持できるようになる。
【0070】
これにより、JAM処理等で装置本体部101に対するADUユニット30の装着位置がばらついた場合であっても、従来方式に比べて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようになる。しかも、メンテナンス等により装置本体部101に対するADUユニット30の取り付け誤差によって、装置本体部101とADUユニット30との間に位置ずれが発生しても、画像位置補正の再調整が不要となる。
【実施例3】
【0071】
続いて、図6を参照して、第3の実施例としてのプリンタ300について説明する。図6に示すプリンタ300は画像形成装置の一例を構成し、ジャム処理やメンテナンス処理等により、図1に示したような装置本体部101からADUユニット30を引き出し、再度、ADUユニット30を装着した場合であっても、画像ずれが発生しない機能を備えたものである。
【0072】
この例では、書き込みユニット3が取り付けられた装置本体部101とADUユニット30との相対位置を位置読取部31で検出して、ADUユニット30と書き込みユニット3との間の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように画像書き込みタイミングを補正する構成を採るようになされる。
【0073】
プリンタ300は、第3の片寄り検知機構43及び装置本体部101を有して構成される。装置本体部101はプロセス架台11、定着装置17及びADUユニット30を有しており、プロセス架台11には画像形成ユニット10が取り付けられる。画像形成ユニット10は、ドラムカートリッジ5及び転写器7を有して構成される。ドラムカートリッジ5は、帯電器2、感光体ドラム1、書き込みユニット3、現像器4及びドラムクリーナ8を有して構成される。
【0074】
上述の画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101には、ADUユニット30が着脱自在に取り付けられる。ADUユニット30は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、図1に示したような装置本体部101から引き出され、再度、装置本体部101へ装着可能な構造を有している。ADUユニット30は、画像形成ユニット10に用紙Pを搬送するように動作する。なお、第1の実施例と同じ符号及び同じ名称のものは同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0075】
この例で、ADUユニット30は位置基準部32を有している。位置基準部32は、用紙Pの搬送基準位置を記した部分であり、例えば、黒地に白線を施したものである。ADUユニット30は、画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101に着脱自在に取り付けられ、画像形成ユニット10に用紙Pを搬送する。
【0076】
位置読取部31は、画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101に取り付けられて位置基準部32の位置を読み取る。位置基準部32は、ADUユニット30でユニット位置検知基準となるものである。位置読取部31にはCCD撮像素子が使用され、例えば、黒地に白線を施した位置基準部32を撮像して、基準位置信号S31(基準位置情報)を制御部15に出力する。
【0077】
片寄り検知センサ123は、ADUユニット30に取り付けられ、当該ADUユニット30によって給紙部から画像形成ユニット10へ搬送される用紙Pの用紙搬送位置を検知して用紙検知信号S12を画像処理部16に出力する。制御部15は、位置読取部31から得られた基準位置信号S31に基づいて片寄り検知センサ123から得られる用紙検知信号S12を補正するように動作する。
【0078】
続いて、図7A及びBを参照して、第3の片寄り検知機構43の動作例について説明する。この例では、書き込みユニット3が取り付けられた装置本体部101とADUユニット30との相対位置を位置読取部31で検出して、ADUユニット30と書き込みユニット3との間の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように画像書き込み開始位置を補正する構成を採るようになされる。
【0079】
図7Aに示す第3の片寄り検知機構43は、ADUユニット30の装着前の状態であり、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5からADUユニット30を引き出した状態である。この例では、装置本体部101に装着されるADUユニット30は、レジストローラ23、ADU本体部27、スライドシャーシ28を有している。ADU本体部27とレジストローラ23との間には通紙面Iが設定され、用紙Pは通紙面Iに搬送される。
【0080】
図7Aに示す片寄り検知センサ123は、従来方式と同様にしてADUユニット30のスライドシャーシ28に固定される。片寄り検知センサ123が固定されたADU本体部27上のスライドシャーシ28には、位置基準部32が取り付けられる。位置基準部32はADUユニット30の装着時、位置読取部31の視野内に入る位置に配設される。
【0081】
図7Bに示す第3の片寄り検知機構43は、ADUユニット30の装着後の状態であり、ドラムカートリッジ5が取り付けられた装置本体部101へADUユニット30を装着した状態である。ADUユニット30の位置基準部32は、位置読取部31の視野内で固定される。
【0082】
片寄り検知センサ123は、板バネ26の付勢力によってドラムカートリッジ5に固定されるので、画像形成ユニット10のドラムカートリッジ5へADUユニット30を装着した後の収納構造に対して位置ずれ要因を含むことなく用紙搬送位置を検知できるようになる。
【0083】
これにより、書き込みユニット3が取り付けられた装置本体部101と片寄り検知センサ123との相対位置関係を一定に保持できるので、これらの相対位置関係が一定に保持された状態で、画像形成ユニット10の書き込みユニット3と、ドラムカートリッジ5の裏面側の片寄り検知センサ123とは同一の座標系により演算管理できるようになる。
【0084】
続いて、図8を参照して、プリンタ300の制御系の構成例について説明する。図8に示すプリンタ300の制御系によれば、画像形成ユニット10、制御部15、画像処理部16、表示部18、位置読取部31及び片寄り検知センサ123を有して構成される。
【0085】
この例で、制御部15には画像形成ユニット10が接続され、画像形成ユニット10は、制御部15から画像情報D10を入力し、画像処理部16から書き込み制御信号S16を入力して所定の用紙Pに画像を形成するようになる(図1参照)。
【0086】
位置読取部31は制御部15に接続され、黒地に白線を施した位置基準部32を撮像して、基準位置信号S31(基準位置情報)を制御部15に出力する。片寄り検知センサ123は画像処理部16に接続され、図6に示したADUユニット30によって、図示しない給紙部から画像形成ユニット10へ搬送される用紙Pの用紙搬送位置を検知して用紙検知信号S12を画像処理部16に出力する。
【0087】
画像処理部16は制御部15に接続され、片寄り検知センサ123から用紙検知信号S12を入力して、例えば、用紙Pのエッジ抽出等の画像処理を実行する。画像処理部16は、エッジ抽出等の画像処理によって用紙Pの片寄りを検出し、画像書き出し時の補正データを演算して画像形成ユニット10に出力する。
【0088】
制御部15は、例えば、位置読取部31に設定された比較基準位置と、位置基準部32の白線の搬送基準位置との間に位置ずれが生じた場合、制御部15は、位置読取部31から得られた基準位置信号S31に基づいて位置読取部31の比較基準位置と位置基準部32の白線の位置との間の位置ずれ量を求める。
【0089】
位置読取部31の比較基準位置と位置基準部32の白線の位置とが一致している場合は、位置ずれ量はゼロである。この例で、位置読取部31の比較基準位置に対して位置基準部32の白線の位置が紙面奥側(主走査方向の一方の側)に寄っている場合は、制御部15が位置読取部31の比較基準位置と位置基準部32の白線の位置との差分となる(−)位置ずれ量を算出する。
【0090】
また、位置読取部31の比較基準位置に対して位置基準部32の白線の位置が紙面手前側(主走査方向の他方の側)に寄っている場合は、制御部15が位置読取部31の比較基準位置と位置基準部32の白線の位置との差分となる(+)位置ずれ量を算出する。制御部15は、これらの(±)位置ずれ量を従来方式の片寄り検知センサ123による書き込み位置の補正処理に加える。
【0091】
例えば、制御部15は(±)位置ずれ量を画像処理部16に転送する。画像処理部16は、この(±)位置ずれ量を入力して補正処理を実行する。画像処理部16では、(±)位置ずれ量と用紙検知信号S12が加算される。この加算処理は、用紙検知信号S12から装置本体部101に対するADUユニット30の取り付け誤差を差し引くような演算処理である。
【0092】
この演算処理によって、ADUユニット30と画像形成ユニット10との間の相対位置を補正するようになされる。画像処理部16は、補正後の用紙Pの位置の情報に基づいて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を補正する。
【0093】
例えば、用紙Pが用紙搬送方向に対して紙面奥側に寄っている場合は、片寄りが無いとした場合に比べて、片寄り量分だけ書き込み開始位置を紙面手前側にずらす(速くする)ように書き込み制御信号S16を補正する。画像形成ユニット10では、図1に示した書き込みユニット3が、書き込み制御信号S16を入力して感光体ドラム1にレーザビーム光を照射し画像情報D10を書き出すようになされる。
【0094】
また、用紙Pが用紙搬送方向に対して紙面手前側に寄っている場合は、片寄りが無いとした場合に比べて、片寄り量分だけ書き込み開始位置を紙面奥側にずらす(遅くする)ように書き込み制御信号S16を補正する。画像形成ユニット10では、図1に示した書き込みユニット3が、書き込み制御信号S16を入力して感光体ドラム1にレーザビーム光を照射して画像情報D10を書き出すようになされる。
【0095】
このように第3の実施例としてのプリンタ300によれば、第3の片寄り検知機構43が備えられ、画像形成ユニット10が取り付けられたプロセス架台11には、位置読取部31が取り付けられ、位置読取部31が、黒地に白線を施した位置基準部32の位置を読み取り、制御部15が位置読取部31から得られた基準位置信号S31に基づいてADUユニット30と画像形成ユニット10との間の相対位置を補正し、画像処理部16が(±)位置ずれ量にも基づいて片寄り検知センサ123により検知された用紙Pの用紙搬送位置の情報を補正するものである。
【0096】
従って、従来構成の片寄り検知センサ123から得られる用紙検知信号S21から、装置本体部101に対するADUユニット30の取り付け誤差を差し引くような演算処理を実行できるようになる。この結果、画像形成ユニット10と片寄り検知センサ123との間に不本意に生じた位置ずれを補正できるようになる。
【0097】
これにより、JAM処理やADUユニット30の取り外し等で、装置本体部101に対するADUユニット30の装着位置がばらついた場合であっても、従来方式に比べて画像形成ユニット10における画像の書き込み位置を高精度に補正できるようになる。しかも、メンテナンス等により装置本体部101に対するADUユニット30の取り付け誤差によって、プロセス架台11を取り付けられた装置本体部101とADUユニット30との間でADUユニット30の相対位置に位置ずれが発生しても、画像位置補正の再調整が不要となる。
【0098】
なお、第3の実施例では、ADUユニット30の側に位置基準部32を設け、書き込み側に位置読取部31を設ける例を示したが、これに限られることはなく、ADUユニット30の側に位置読取部31を設け、画像形成ユニット10の側に位置基準部32を設ける場合であっても、同様な効果が得られる。
【0099】
また、制御部15と画像処理部16とで補正処理を分担する方法について説明したが、これに限られることはなく、制御部15が位置読取部31から得られた基準位置信号S31に基づいてADUユニット30と画像形成ユニット10との間の相対位置を補正し、制御部15が(±)位置ずれ量にも基づいて片寄り検知センサ123により検知された用紙Pの用紙搬送位置の情報を補正するようにしてもよい。
【実施例4】
【0100】
続いて、図9〜図11を参照して、第4の実施例としてのプリンタ400について説明する。図9に示すプリンタ400は画像形成装置の一例を構成し、ジャム処理やメンテナンス処理等により、図1に示したような装置本体部101からADUユニット30を引き出し、再度、ADUユニット30を装着したとき、その挿入ロック良否を判別する制御部15を備える。しかも、挿入ロック監視専用のセンサに依存することなく、片寄り検知機能を有する片寄り検知センサ124がその挿入監視機能を兼用するものである。
【0101】
プリンタ400は、片寄り検知機構44及び装置本体部101を有して構成される。装置本体部101はプロセス架台11、定着装置17及びADUユニット30を有しており、装置本体部101には画像形成ユニット10が取り付けられる。画像形成ユニット10は、ドラムカートリッジ5及び転写器7を有して構成される。ドラムカートリッジ5は、帯電器2、感光体ドラム1、書き込みユニット3、現像器4及びドラムクリーナ8を有して構成される。
【0102】
上述の画像形成ユニット10が取り付けられた装置本体部101には、ADUユニット30が着脱自在に取り付けられる。ADUユニット30は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、図1に示したような装置本体部101から引き出され、再度、装置本体部101へ装着可能な構造を有している。ADUユニット30は、画像形成ユニット10に用紙Pを搬送するように動作する。なお、第1の実施例と同じ符号及び同じ名称のものは同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0103】
続いて、図10を参照して、プリンタ400の制御系の構成例について説明する。図10に示すプリンタ400の制御系によれば、画像形成ユニット10、制御部15、画像処理部16、表示部18及び片寄り検知センサ124を有して構成される。
【0104】
この例で、挿入監視機能を有する片寄り検知センサ124は、制御部15及び画像処理部16に接続され、ADUユニット30の脱着時、図9に示したプロセス架台11からADUユニット30を引き出した場合及びそれに装着した場合を検知して、ADU装着有無信号S13を制御部15に出力する。片寄り検知センサ124は、片寄り検知時、図9に示したADUユニット30によって、図示しない給紙部から画像形成ユニット10へ搬送される用紙Pの用紙搬送位置を検知して用紙検知信号S12を画像処理部16に出力する。
【0105】
片寄り検知センサ124には反射型の光学センサや、透過型の光学センサ等を使用する。一般に光学センサ(ラインセンサ等のイメージセンサも含む)は発光素子と受光素子から構成される。
【0106】
この例で、片寄り検知センサ124に反射型の光学センサを使用した場合は、通紙面Iに対して一方の側に発光素子と受光素子が配置される。従って、プロセス架台11からADUユニット30を引き出した場合は、発光素子から出射された光が受光素子に入射されないような反射板等の位置を工夫するとよい。
【0107】
例えば、反射板は、片寄り検知センサ124の取り付け領域下であって、プロセス架台11から延在するレール等の支持部材の金属面を利用する。これにより、ADUユニット30を装置本体部101に装着した場合は、発光素子から出射された光がレール等の支持部材の金属面で反射して受光素子に入射されるようになる。この金属面に、ADUユニット30を装着有無を判別するための基準位置としてADU基準位置を記しておくとよい。
【0108】
また、片寄り検知センサ124に透過型の光学センサを使用した場合は、例えば、発光素子をADUユニット30の側に配設し、受光素子をプロセス架台11の側に配設する。ADUユニット30を装置本体部101に装着した場合は、光軸が一致し、発光素子から出射された光が受光素子に入射され、透過型の光学センサとしての動作が可能となる。この発光素子の光軸に対する受光素子の光軸を上述のADU基準位置として設定しておくとよい。
【0109】
装置本体部101からADUユニット30を引き出した場合は、光軸がずらされ、発光素子から出射された光は、受光素子に入射されないので、透過型の光学センサとしての動作を失効するような構成になる。これらにより、制御部15は、ADU装着有無信号S13に基づいて装置本体部101からADUユニット30が引き出された場合及び、ADUユニット30が装置本体部101に装着されたかを判別できるようになる。
【0110】
なお、画像処理部16は片寄り検知センサ124から用紙検知信号S21を入力して、第1〜第3の実施例と同様にして用紙Pのエッジ抽出等の画像処理を実行する。画像処理部16はエッジ抽出等の画像処理によって用紙Pの片寄りを検出し、画像書き出し時の補正データを演算して画像形成ユニット10に出力する。画像形成ユニット10では、制御部15から画像情報D10が入力され、画像処理部16から書き込み制御信号S16が入力されて所定の用紙Pに画像が形成される(図1参照)。この例でも、制御部15には表示部18が接続され、表示部18は表示データD18を入力してADU挿入状態等の画像を表示するようになされる。
【0111】
続いて、図11を参照して、プリンタ400の制御例について説明する。この例では、挿入監視機能を有する片寄り検知センサ124が、ADUユニット30の脱着時、図9に示した装置本体部101からADUユニット30を引き出した場合及びそれに装着した場合を検知して、ADU装着有無信号S13を制御部15に出力する場合を前提とする。
【0112】
これらを制御条件にして、まず、図11に示すフローチャートのステップST1で、片寄り検知センサ124はADUユニット30の装着状態を検知してADU装着有無信号S13を制御部15に出力する。片寄り検知センサ124は、例えば、ADUユニット30が装置本体部101に対して装着されている場合は、ハイ・レベルのADU装着有無信号S13を制御部15に出力し、ADUユニット30が装置本体部101に対して装着されていない場合は、ロー・レベルのADU装着有無信号S13を制御部15に出力する。
【0113】
次に、ステップST2で制御部15は、ADU装着有無信号S13に基づいてADUユニット30が装置本体部101に対して装着されている(挿入状態)か否かを判別する(確認する)。例えば、制御部15は、比較基準値(ハイ・レベル)とADU装着有無信号S13のレベルとを比較して一致検出を実行し、ADU装着有無信号S13がハイ・レベルである場合は、ADUユニット30が装置本体部101に装着されていると判断する。また、制御部15は、上述の比較一致検出の結果、ADU装着有無信号S13がロー・レベルである場合は、ADUユニット30が装置本体部101に装着されていないと判断する。
【0114】
ADUユニット30が装置本体部101に装着された状態であることが確認されると、ステップST3で印刷ジョブを開始する。このとき、制御部15は、書き込みユニット3に画像情報D10をセットする。画像形成ユニット10ででは、書き込みユニット3が画像処理部16からの書き込み制御信号S16の入力を待機する。帯電器2はクリーニング後の感光体ドラム1を一様に帯電する。
【0115】
次に、ステップST4で片寄り検知センサ124は用紙Pの端部位置を検出する。このとき、片寄り検知センサ124は制御部15に用紙検知信号S12を出力する。制御部15は用紙検知信号S12に基づいて用紙PとADUユニット30との間のずれ量yを算出する。用紙Pの端部位置情報となる用紙検知信号S12は、片寄り検知センサ124により画像処理部16にフィードバックする。
【0116】
その後、ステップST5で画像処理部16は、片寄り補正処理を実行し、ずれ量y=補正量yを求め、補正量yで書き込み制御信号S16を補正する。画像形成ユニット10では、補正後の書き込み制御信号S16に基づいて画像を形成する。このとき、画像形成ユニット10では、画像処理部16から補正後の書き込み制御信号S16を入力し、書き込みユニット3は、一様に帯電された感光体ドラム1に書き込み制御信号S16に基づいて画像情報D10による所定の強度のレーザビーム光を照射して静電潜像を書き込むように動作する。
【0117】
現像器4は、感光体ドラム1に形成された静電潜像を黒色のトナー剤により現像する。転写器7は、感光体ドラム1に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。ドラムクリーナ8は、感光体ドラム1に残留したトナー剤をクリーニング(除去)するように動作する。定着装置17は、用紙Pに転写された画像を定着し、定着後の用紙Pを排紙する。
【0118】
上述のステップST2で制御部15は、片寄り検知センサ124からロー・レベルのADU装着有無信号S13を入力したときは、ADUユニット30が装置本体部101に装着されていない(未挿入)と判別する。この場合は、ステップST6に移行して、ADUユニット30未挿入により画像形成ユニットや、図示しない給紙部等の動作を停止する。
【0119】
その後、ステップST7に移行して、制御部15は、ADUユニット30が未挿入であること示す表示データD18を表示部18に表示する。表示部18は表示データD18を入力して「ADU挿入状態が不完全です。」等の文字情報や、ADU挿入不完全状態を示すADUユニット30のアイコン画像を表示する。このとき、「ADU挿入状態が不完全です。」等の音声ガイドを図示しないスピーカーから出力するようにしてもよい。
【0120】
このように、第4の実施例としてのプリンタ400によれば、挿入監視機能を有する片寄り検知センサ124を備え、ADUユニット30の脱着時、図9に示し装置本体部101からADUユニット30を引き出した場合及びそれに装着した場合を検知して、ADU装着有無信号S13を制御部15に出力するようになる。
【0121】
従って、ADU装着有無信号S13に基づい装置本体部101からADUユニット30が引き出された場合及び、ADUユニット30が装置本体部101に装着されたかを制御部15で判別できるようになる。従来方式ではADUユニット30の挿入ロック状態を専用に確認するセンサを別に持っていたが、本発明では、片寄り検知センサ124が挿入監視機能を兼用するので、専用のセンサが不要になる分、コストダウンを図ることが可能となる。
【0122】
上述した例では画像形成装置に関して白黒用のプリンタ(印刷機)の場合について説明したが、これに限られることはなく、カラー用のプリンタ(印刷機)や、白黒、カラー用の複写機、これらの複合機等に適用しても同様な効果が得られる。
【0123】
また、シート材に関しては、用紙Pの場合について説明したが、これに限られることはなく、樹脂基板や、フィルム、ラミネートシート等に適用しても同様な効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0124】
この発明は、ジャム処理やメンテナンス処理等により、装置本体部からADUユニットを引き出し、再度、ADUユニットを装着した場合であっても、画像ずれが発生しない機能を備えたプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
【符号の説明】
【0125】
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電器(画像形成部)
3 書き込みユニット(画像形成部)
4 現像器(画像形成部)
6 用紙搬送ベルト
7 転写器
8 ドラムクリーナ
10 画像形成ユニット(画像形成部)
11 プロセス架台
12,122,123,124 片寄り検知センサ(シート材検知部)
15 制御部
16 画像処理部
17 定着装置
18 表示部
23 レジストローラ
27 ADU本体部
28 スライドシャーシ
30 ADUユニット
31 位置読取部
32 位置基準部
41,42,43,44 片寄り検知機構
100 プリンタ(画像形成装置)
101 装置本体部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、
前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられて、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、
前記装置本体部に取り付けられ、前記シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、
前記シート材検知部によって検知された前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、
前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられて、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、
前記シート材搬送部に対して揺動自在に支持され、当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、
前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に取り付けられて前記シート材検知部の位置を設定する位置設定部と、
前記位置設定部によって位置が設定された前記シート材検知部によって検知される前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記位置設定部は、
前記装置本体部に取り付けられた突起部材であり、
前記シート材検知部は、
前記シート材搬送部に付勢部材を介して揺動自在に支持され、
当該シート搬送部を前記装置本体部に装着したとき、
前記シート材検知部が前記突起部材に当接されて姿勢を維持することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
装置本体部の所定の位置に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、
位置基準部を有して、前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられ、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、
前記シート材搬送部に取り付けられて当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、
前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に取り付けられて前記位置基準部の位置を読み取る位置読取部と、
前記位置読取部から得られた基準位置情報に基づいて前記シート材検知部により検知される前記シート材の位置の情報を補正し、補正後の前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
位置基準部を有した装置本体部に取り付けられて、画像情報を像担持体に書き込んで静電潜像を形成し、当該像担持体に形成された静電潜像を現像し、現像された画像をシート材に転写する画像形成部と、
前記画像形成部が取り付けられた前記装置本体部に着脱自在に取り付けられ、前記画像形成部にシート材を搬送するシート材搬送部と、
前記シート材搬送部に取り付けられて当該シート搬送部によって前記画像形成部に搬送されるシート材の位置を検知するシート材検知部と、
前記シート材検知部が取り付けられた前記シート材搬送部に取り付けられて前記装置本体部の位置基準部の位置を読み取る位置読取部と、
前記位置読取部によって読み取られた基準位置情報に基づいて前記シート材検知部によって検知される前記シート材の位置の情報を補正し、補正後の前記シート材の位置の情報に基づいて前記画像形成部における画像の書き込み位置を補正する位置補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−224184(P2010−224184A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70861(P2009−70861)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】