画像形成装置
【課題】目的地の設定が容易であり、必要としている経路情報を簡単に取得できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、取得した前記画像データに関連づけられている位置を目的地とする、目的地特定手段と、予め登録されている出発地の位置を出発地とする、出発地特定手段と、前記出発地から、前記目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、を備えて構成されている。
【解決手段】画像形成装置は、ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、取得した前記画像データに関連づけられている位置を目的地とする、目的地特定手段と、予め登録されている出発地の位置を出発地とする、出発地特定手段と、前記出発地から、前記目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、を備えて構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ユーザが画像に基づいて目的地を指定した上で、その経路情報を印刷することのできる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置の代表例であるデジタルカメラが、広く一般に普及してきており、市販されているデジタルカメラの中には、GPS(Global Positioning System)装置を内蔵しているものがある。このように、GPS装置を内蔵しているデジタルカメラでは、GPS装置を用いて、現在位置を特定することができる。そして、この機能を用いて、ユーザが画像を撮像した際には、その画像データに、現在位置を特定する情報を含ませることができる。すなわち、撮像した画像と関連づけて、この撮像が行われた位置を特定する位置情報を保持することが可能である。
【0003】
この画像に関連づけられている位置情報を用いて、例えば、特開平10−233985号公報では、電子地図上の該当位置に、その画像を表示するとともに、その画像を撮像順に線で結び、撮像行程の表示を行う技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−233985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザが、プリンターなどの画像形成装置を用いて、自宅や任意の出発地から、1又は複数の目的地へ行くための経路を検索して印刷をしようとする場合、目的地の設定が煩雑であり、必要としている経路に関する情報を容易に印刷し難いという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、目的地の設定が容易であり、必要としている経路に関する情報を容易に印刷できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、
ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報で特定される出発地から、前記目的地特定情報で特定される目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
この場合、前記合成手段は、前記経路情報画像における目的地の位置に、前記画像データに基づく画像を形成して、前記合成経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0009】
また、画像形成装置は、
複数の画像に関する前記画像データが、記録媒体に記録されており、その記録媒体から前記画像データを読み出して複数の画像の一覧画面を表示する、一覧画面表示手段と、
前記一覧画面の中から、ユーザに、目的地となる画像を選択させる、目的地選択手段と、
をさらに備えるようにしてもよい。
【0010】
この場合、前記画像データには、その画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像に関するデータも含まれており、
前記一覧画面表示手段が、複数の画像の一覧画面を表示する際には、前記サムネイル画像を用いて、複数の画像の一覧画面を表示するようにしてもよい。
【0011】
また、前記目的地選択手段では、複数の目的地をユーザは選択することが可能であり、
複数の目的地が選択された場合には、前記経路情報画像取得手段は、選択された複数の目的地を通る経路に関する情報を含む経路情報画像を、前記経路情報提供サーバーから取得するようにしてもよい。
【0012】
この場合、前記目的地選択手段で、ユーザは、最終目的地として、出発地を選択することが可能であるようにしてもよい。
【0013】
また、前記経路情報画像取得手段は、前記出発地から前記目的地に至るまでの経路にある、推奨ポイントに関する情報も含む、経路情報画像を取得するようにしてもよい。
【0014】
また、前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記合成手段は、前記目的地において、前記画像を撮像した際の撮像装置の方向を、ユーザが特定できる撮像方向情報も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成するようにしてもよい。
【0015】
また、前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記経路情報画像取得手段は、その画像を撮像した際の撮像装置の方向から、前記目的地に近づく経路に関する情報を含む経路情報画像を取得するようにしてもよい。
【0016】
また、前記経路情報画像取得手段は、前記経路情報画像に加えて、前記目的地の近傍を拡大した、目的地近傍拡大画像も取得し、
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像を前記目的地近傍拡大画像に重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成し、
前記印刷手段は、生成された前記合成目的地近傍拡大画像も印刷するようにしてもよい。
【0017】
また、前記合成手段は、前記画像データに基づく画像に加えて、予め登録されている出発地を表す画像も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、前記合成経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0018】
本発明に係る経路情報検索システムは、
経路情報提供サーバーと、前記経路情報提供サーバーにネットワークを介して接続される画像形成装置とを備える、経路情報検索システムであって、
前記画像形成装置は、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記ネットワークを介して、前記経路情報提供サーバーに送信する、特定情報送信手段と、
を備えており、
前記経路情報提供サーバーは、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えており、
前記画像形成装置は、さらに、
前記経路情報提供サーバーから送信された前記経路情報画像を受信する、経路情報画像受信手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る経路情報提供サーバーは、
ネットワークを介して画像形成装置が接続される、経路情報提供サーバーであって、
出発地を特定する位置情報である出発地特定情報と目的地を特定する位置情報である目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段であって、前記目的地特定情報は、画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データに基づいて、前記画像形成装置で取得された位置情報である、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る経路情報検索システムの全体的なネットワーク構成の一例を説明するためのブロック図である。
【図2】図1の経路情報検索システムにおけるプリンターの内部構成の一例を説明するための図である。
【図3】図2のプリンターに設けられている操作パネルの構成の一例を説明するための図である。
【図4】図1の経路情報検索システムにおける経路情報提供サーバーの内部構成の一例を説明するための図である。
【図5】図2のプリンターにおいて実行されるプリンター位置情報登録処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その1)。
【図7】本発明の第1実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その2)。
【図8】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される目的地画像選択画面の一例を説明するための図である。
【図9】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、経路情報提供サーバーからプリンターに送信される経路情報画像の一例を示す図である。
【図10】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、図9の経路情報画像に基づいて、プリンターで生成される合成経路情報画像の一例を説明するための図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その1)。
【図12】本発明の第2実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その2)。
【図13】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される目的地画像選択画面の一例を説明するための図である。
【図14】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される検索オプション選択画面の一例を説明するための図である。
【図15】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される印刷情報選択画面の一例を説明するための図である。
【図16】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成経路情報画像の一例を説明するための図である。
【図17】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成目的地近傍拡大画像の一例を説明するための図である。
【図18】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成出発地近傍拡大画像の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態は、画像形成装置において、ユーザが目的地で撮像した画像を選択することにより、この画像に関連づけられて保持されている位置情報を、目的地位置情報として用いて、経路情報提供サーバーが経路検索を行い、画像形成装置から容易に経路情報画像を印刷できるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る経路情報検索システム10のネットワーク構成の一例を示す図である。この図1に示すように、本実施形態に係る経路情報検索システム10は、ネットワーク30に接続されたプリンター20、20と、同じく、ネットワーク30に接続された経路情報提供サーバー40とを備えて構成されている。
【0023】
プリンター20、20は、画像形成装置の一例であり、いわゆるレーザープリンターや、インクジェットプリンターにより、構成することができる。なお、画像形成装置としては、プリンター20以外でも、例えば、ファクシミリ装置や、コピー装置などにより、構成することが可能である。
【0024】
本実施形態においては、プリンター20は、出発地を特定する情報である出発地特定情報と、目的地を特定する情報である目的地特定情報とを、経路情報提供サーバー40にネットワーク30を介して送信する機能を有している。出発地特定情報は、このプリンター20に予め設定登録されている情報である。目的地特定情報は、ユーザがメモリカードをプリンター20に挿入して、このメモリカードに格納されている画像を選択し、その画像に関連づけられている位置情報をプリンター20が取得することにより得られる情報である。
【0025】
ネットワーク30は、外部ネットワークの一例であり、例えば、本実施形態においては、インターネットにより構成されている。
【0026】
経路情報提供サーバー40は、プリンター20から、ネットワーク30を介して、出発地特定情報と目的地特定情報とを受信し、出発地から目的地までの経路に関する情報を検索する。すなわち、どのような経路で、出発地から目的地まで行くべきであるのかを示す情報を検索により取得する。そして、経路情報提供サーバー40は、検索した経路に関する情報を、出発地と目的地とを含む地図情報に重ね合わせて、経路情報画像を生成し、プリンター20にネットワーク30を介して送信する。
【0027】
プリンター20では、この経路情報画像に、ユーザが選択した画像を重ね合わせて合成して、合成経路情報画像を生成し、これを印刷する。これにより、ユーザは、行きたい場所で撮像された画像をプリンター20で選択するだけで、目的地までの経路に関する情報が印刷された地図を取得することができるようになる。
【0028】
図2は、図1のプリンター20の内部構成の一例を示すブロック図である。この図2に示すように、プリンター20は、CPU(Central Processing Unit)50と、RAM(Random Access Memory)52と、ROM(Read Only Memory)54と、ネットワークインターフェース56と、表示画面58と、入力インターフェース60と、補助記憶装置62と、印刷実行部64と、メモリカードスロット66とを備えて構成されており、これらは相互に接続されている。
【0029】
CPU50は、プリンター20における各種の制御を行う制御部を構成している。この制御を実行するにあたり、CPU50は、ROM54や補助記憶装置62に格納されている各種プログラムを読み込んで実行する。また、これらのプログラムの実行にあたり、各種のデータや実行結果を、RAM52や補助記憶装置62に格納する。ネットワークインターフェース56は、プリンター20をネットワーク30に接続するためのインターフェースである。
【0030】
表示画面58は、プリンター20に設けられて、各種の情報をユーザに視覚的に伝えるための装置である。この表示装置58は、本実施形態においては、例えば、小型の液晶表示装置により構成されている。
【0031】
入力インターフェース60は、ユーザが、プリンター20に各種の指示を入力するためのインターフェースである。本実施形態においては、この入力インターフェース60は、例えば、図3に示すような、操作パネル70により構成されている。この操作パネル70には、上側移動ボタン72と、下側移動ボタン74と、右側移動ボタン76と、左側移動ボタン78と、決定ボタン80と、取消ボタン82とが、設けられている。
【0032】
再び図2の説明に戻ると、プリンター20の補助記憶装置62は、書き換え可能な大容量の不揮発性の記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブにより構成されている。印刷実行部64は、CPU50からの指示に基づいて、印刷媒体に実際に印刷を行うための印刷エンジンである。
【0033】
メモリカードスロット66は、メモリカードを、このプリンター20に挿入するためのスロットである。本実施形態においては、挿入されたメモリカードには、画像データが格納されており、この画像データは、その画像を撮像した位置情報に関連づけられている。すなわち、GPS機能付きの撮像装置の一例であるデジタルカメラで撮像した画像の画像データが、メモリカードに格納されており、本実施形態においては、その画像データに、撮像した際の位置情報が含まれている。
【0034】
図4は、図1の経路情報提供サーバー40の内部構成の一例を示すブロック図である。この図4に示すように、経路情報提供サーバー40は、CPU(Central Processing Unit)80と、RAM(Random Access Memory)82と、ROM(Read Only Memory)84と、ネットワークインターフェース86と、表示画面88と、入力インターフェース90と、補助記憶装置92とを備えて構成されており、これらは相互に接続されている。
【0035】
CPU80は、経路情報提供サーバー40における各種の制御を行う制御部を構成している。この制御を実行するにあたり、CPU80は、ROM84や補助記憶装置92に格納されている各種プログラムを読み込んで実行する。また、これらのプログラムの実行にあたり、各種のデータや実行結果を、RAM82や補助記憶装置92に格納する。ネットワークインターフェース86は、経路情報提供サーバー40をネットワーク30に接続するためのインターフェースである。
【0036】
表示画面88は、経路情報提供サーバー40における各種の情報をユーザに視覚的に伝えるための装置である。この表示装置88は、本実施形態においては、例えば、液晶表示装置や、CRTにより構成することができる。また、この表示装置88は、経路情報提供サーバー40と一体に設けられていてもよいし、或いは、経路情報提供サーバー40とは別体で設けられていてもよい。
【0037】
入力インターフェース90は、ユーザが、経路情報提供サーバー40に各種の指示を入力するためのインターフェースである。本実施形態においては、この入力インターフェース90は、例えば、キーボードやマウスにより構成されている。補助記憶装置92は、書き換え可能な大容量の不揮発性の記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブにより構成されている。
【0038】
図5は、プリンター20に、プリンター20の設置されている場所を特定するプリンター位置情報を登録するためのプリンター位置情報登録処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である。このプリンター位置情報登録処理は、ROM54又は補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報登録処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、このプリンター位置情報登録処理は、ユーザがこのプリンター20を設置した際や、移動した際などに、ユーザの指示により起動される処理である。
【0039】
図5に示すように、このプリンター位置情報登録処理が起動されると、まず、プリンター20は、プリンター位置情報を取得する(ステップS10)。本実施形態においては、例えば、ユーザが、このプリンター20の位置でデジタルカメラ等の撮像装置を用いて撮像を行い、この撮像した画像の画像データを、メモリカードに格納する。このメモリカードを、ユーザがメモリカードスロット66に挿入すると、プリンター20は、この画像に含まれている位置情報を読み込み、プリンター位置情報を取得する。
【0040】
但し、プリンター20がプリンター位置情報を取得するための手法は、これに限らず、様々なものが存在し得る。例えば、プリンター20が経路情報提供サーバー40から地図情報を取得し、この地図情報を表示画面58に表示する。そして、ユーザは、表示画面58に表示された地図情報を用いて、プリンター20の設置されている場所を指定し、この指定に基づいて、プリンター20がプリンター位置情報を取得するようにしてもよい。
【0041】
また、ユーザが、プリンター20の設置されている自宅等の郵便番号をプリンター20に入力し、この郵便番号に基づいて、プリンター20が自らの場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。この場合、プリンター20自体に、郵便番号と住所の対応テーブルを保持させるようにしてもよいし、或いは、外部サーバーに郵便番号と住所の対応テーブルを保持しておき、ネットワーク30を介して、プリンター20がこの外部サーバーにアクセスし、郵便番号に対応する住所を取得するようにしてもよい。
【0042】
また、プリンター20自体に、GPS装置が内蔵されている場合には、このGPS装置により、プリンター20の設置されている場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。或いは、ユーザがGPS機能を内蔵している携帯電話を、このプリンター20に接続し、プリンター20が携帯電話のGPS機能を用いて、プリンター20の設置されている場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。
【0043】
次に、プリンター20は、プリンター位置情報を、プリンター20に登録して格納する(ステップS12)。本実施形態においては、例えば、プリンター20は、ステップS10で取得したプリンター位置情報を、補助記憶装置62に格納する。これにより、本実施形態に係るプリンター位置情報登録処理は終了する。
【0044】
次に、図6及び図7に基づいて、本実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザが経路情報を検索する際の経路情報検索処理について説明する。この経路情報検索処理は、プリンター20では、ROM54又は補助記憶装置62に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、プリンター20側における経路情報検索処理は、ユーザが経路検索をプリンター20に指示入力した場合に起動される処理である。
【0045】
さらに、この経路情報検索処理は、経路情報提供サーバー40においては、ROM84又は補助記憶装置92に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU80が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、経路情報提供サーバー40側における経路情報検索処理は、プリンター20から、出発地特定情報と目的地特定情報とを含む検索要求を受信した場合に起動される処理である。
【0046】
図6に示すように、この経路情報検索処理が起動されると、まず、プリンター20は、ユーザに、目的地で撮像された画像の画像データが格納されているメモリカードを、メモリカードスロット66にセットするように促す(ステップS20)。本実施形態においては、表示画面58に、「経路検索の目的地で撮像された画像の画像データが格納されたメモリカードを、プリンターにセットして下さい」と表示する。
【0047】
メモリカードスロット66にメモリカードが挿入されると、プリンター20は、このメモリカードに格納されている画像データを読み出して、表示画面58に、目的地の画像を選択する画面として一覧表示する(ステップS22)。そして、ユーザに、自分が行きたいと考えている目的地の画像を選択させる(ステップS24)。
【0048】
図8は、このとき、表示画面58に表示される目的地画像選択画面W10の一例を示す図である。この図8に示すように、本実施形態に係る目的地画像選択画面W10では、メモリカードから読み出した画像が、一覧形式で表示される。読み出した画像データに、この画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像のデータが含まれている場合には、このサムネイル画像のデータを用いて、目的地画像選択画面W10を表示することが可能である。一方、読み出した画像データに、縮小したサムネイル画像のデータが含まれていない場合には、プリンター20は、読み出した画像データに基づいて縮小画像を生成し、この目的地画像選択画面W10を表示する。
【0049】
この目的地画像選択画面W10を見たユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を操作して、自分が行きたいと考えている目的地の画像に、カーソルCRを移動して、決定ボタン80を押下する。
【0050】
再び図6に戻り、ユーザにより目的地の画像が選択されると、プリンター20は、その選択された画像の位置情報を取得し、これを目的地特定情報とする(ステップS26)。本実施形態においては、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれているので、プリンター20は、この位置情報を取得して、これを目的地特定情報とする。なお、デジタルカメラにGPS機能が内蔵されていない等の理由により、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれていない場合には、何らかのエラーメッセージを表示画面58に表示して、この経路情報検索処理を終了する。
【0051】
次に、プリンター20は、このプリンター20に登録されているプリンター位置情報に基づいて、出発地特定情報を取得する(ステップS28)。本実施形態においては、上述したプリンター位置情報登録処理により、プリンター20の設置されている位置を特定するプリンター位置情報が、補助記憶装置62に格納されている。このため、プリンター20は、補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報を読み出して、これを出発地特定情報とする。
【0052】
次に、プリンター20は、出発地特定情報と目的地特定情報とを、ネットワーク30を介して、経路情報提供サーバー40に送信し、経路情報の検索を要求する(ステップS30)。経路情報提供サーバー40では、この出発地特定情報と目的地特定情報とを含む経路情報の検索要求を受信する(ステップS32)。
【0053】
次に、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている経路検索用データベースを検索し、出発地特定情報で特定される出発地から、目的地特定情報で特定される目的地まで、どのような経路で行くべきかを決定する(ステップS34)。
【0054】
次に、経路情報提供サーバー40は、ステップS34で決定した出発地から目的地まで行く経路と、これらを包含している地図画像とに基づいて、経路情報画像を生成する(ステップS36)。本実施形態においては、補助記憶装置92に、地図情報データベースも格納されており、経路情報提供サーバー40は、ステップS34で決定した経路に関する情報に基づいて、この地図情報データベースから、出発地と目的地とを含む地図情報を取得し、出発地から目的地までの経路に関する情報と地図情報とを重ね合わせて合成することにより、経路情報画像を生成する。
【0055】
次に、経路情報提供サーバー40は、この生成した経路情報画像を、ネットワーク30を介して、この経路情報の検索要求を送信してきたプリンター20に送信する(ステップS38)。そして、プリンター20は、この経路情報画像を受信する(ステップS40)。
【0056】
次に、図7に示すように、プリンター20は、ステップS40で受信した経路情報画像と、ステップS24でユーザが選択した画像とを重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する(ステップS50)。
【0057】
例えば、図9に示すような経路情報画像IM10が、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信されてきたと仮定する。この経路情報画像IM10においては、出発地は、家の形をしたマーク100で表されており、目的地は、星印102で表されている。また、出発地から目的地までの経路は、点線の矢印104で、示されている。
【0058】
この経路情報画像IM10に、ステップS50の処理でユーザの選択画像を重ね合わせて合成すると、例えば、図10に示すような、合成経路情報画像IM20が生成される。この図10に示すように、合成経路情報画像IM20においては、経路情報画像IM10の目的地である星印110の位置に、ユーザの選択した画像が貼り付けられている。但し、ユーザの選択した画像を、経路情報画像IM10のいずれの位置に重ね合わせるのかは、任意であり、例えば、この経路情報画像IM10の左上の隅の固定位置に、ユーザの選択した画像を重ね合わせて合成するようにしてもよい。
【0059】
なお、このプリンター20に、出発地を表す画像がユーザにより予め登録されているような場合には、プリンター20は、この出発地を表す画像を、経路情報画像IM10の出発地の位置に重ね合わせて合成するようにしてもよい。例えば、ユーザが自宅を撮像装置で撮像し、その撮像した画像の画像データがプリンター20の補助記憶装置62に登録されて格納されている場合には、プリンター20は、補助記憶装置62から、この画像データを読み込んで、出発地を表す画像を取得し、経路情報画像IM10の出発地の位置に貼り付ける。
【0060】
次に、図7に示すように、プリンター20は、ステップS50で生成した合成経路情報画像IM20を、表示画面58に表示する(ステップS52)。一般的に、プリンター20に設けられている表示画面58は、小型のものであるため、合成経路情報画像IM20全体をそのまま表示することは困難である。このような場合には、合成経路情報画像IM20を縮小して表示画面58に表示するようにしても良いし、或いは、合成経路情報画像IM20の一部を表示画面58に表示して、ユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を用いて、この合成経路情報画像IM20を移動させて表示させるようにしてもよい。
【0061】
次に、プリンター20は、表示した合成経路情報画像IM20を印刷するかどうかを決定するようにユーザに促し(ステップS54)、ユーザが印刷することを指示入力した場合(ステップS54:YES)には、合成経路情報画像IM20の印刷を行う(ステップS56)。すなわち、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に、合成経路情報画像IM20を印刷する。そして、この経路情報検索処理を終了する(ステップS58)。
【0062】
一方、ユーザが印刷しないことを指示入力した場合(ステップS54:NO)には、プリンター20は、このステップS56をスキップして、合成経路情報画像IM20の印刷は行わずに、この経路情報検索処理を終了する(ステップS58)。
【0063】
以上のように、本実施形態に係る経路情報検索システム10によれば、ユーザは、自分が行きたいと考えている目的地の画像を目的地画像選択画面W10から選択するだけで、プリンター20を用いて、出発地から目的地までの経路に関する情報を含む合成経路情報画像IM20を印刷することができる。このため、ユーザが経路検索を行う際の目的地の設定を容易に行うことができる。
【0064】
また、出発地の設定も、プリンター20の設定されている場所の周辺で、GPS機能付きのデジタルカメラ等の撮像装置で撮像し、この撮像した画像をプリンター20に読み込ますだけで、現在のプリンター20の位置情報を、プリンター20に記憶させることができる。したがって、面倒な出発地の設定を、経路検索の都度、入力する必要が無くなり、より一層の設定の容易化を図ることができる。
【0065】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザの選択により各種のオプション設定が可能なように構成したものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0066】
まず、図11及び図12に基づいて、第2実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザが経路情報を検索する際の経路情報検索処理について説明する。上述した第1実施形態と同様に、経路情報検索処理は、プリンター20では、ROM54又は補助記憶装置62に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、プリンター20側における経路情報検索処理は、ユーザが経路検索をプリンター20に指示入力した場合に起動される処理である。
【0067】
一方、経路情報提供サーバー40においては、この経路情報検索処理は、ROM84又は補助記憶装置92に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU80が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、経路情報提供サーバー40側における経路情報検索処理は、プリンター20から、出発地特定情報と目的地特定情報などの情報を含む検索要求を受信した場合に起動される処理である。
【0068】
図11に示すように、この経路情報検索処理が起動されると、まず、プリンター20は、ユーザに、目的地で撮像された画像の画像データが格納されているメモリカードを、メモリカードスロット66にセットするように促す(ステップS100)。本実施形態においては、表示画面58に、「経路検索の目的地で撮像された画像の画像データが格納されたメモリカードを、プリンターにセットして下さい」と表示する。
【0069】
メモリカードスロット66にメモリカードが挿入されると、プリンター20は、このメモリカードに格納されている画像データを読み出して、表示画面58に目的地の画像を選択する画面として一覧表示する(ステップS102)。そして、ユーザに、自分が行きたいと考えている目的地の画像を選択させる(ステップS104)。
【0070】
図13は、このとき、表示画面58に表示される目的地画像選択画面W20の一例を示す図である。この図13に示すように、本実施形態に係る目的地画像選択画面W20では、メモリカードから読み出した画像が、一覧形式で表示される。この目的地画像選択画面W20を表示するための処理は、上述した第1実施形態におけるステップS22と同様である。
【0071】
この目的地画像選択画面W20を見たユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を操作して、自分が行きたいと考えている目的地の画像に、カーソルCRを移動して、決定ボタン80を押下する。本実施形態においては、ユーザは、この目的地画像選択画面W20で、複数の目的地を選択することも可能である。図13の例では、ユーザは、目的地画像選択画面W20上のカーソルCRを移動し、決定ボタン80を押下する操作を繰り返すことにより複数の目的地を選択できる。この図13の例では、第1目的地が画像Aであり、第2目的地が画像Dであり、最終目的地である第3目的地が画像Bである。つまり、ユーザは、自分が行きたいと考えている順番にしたがって、画像を、選択する。ユーザが画像を選択すると、各画像の左隅にその訪問する順番に番号が表示される。そして、すべての選択が完了した時点で、この目的地画像選択画面W20に表示された完了ボタン200の位置にカーソルCRを移動し、決定ボタン80を押下することにより、複数の目的地を経由して最終目的地に向かう場合の画像選択が完了する。無論、目的地の画像を1つだけ選択すれば、その画像が最終目的地となる。
【0072】
また、本実施形態においては、この目的地画像選択画面W20を用いて、ユーザは、出発地に戻るという選択をすることも可能である。すなわち、1又は複数の目的地を経由してから出発地に戻るという、ループ状の経路の検索を指定することも可能である。この選択をする場合には、ユーザは、カーソルCRを出発地に戻るボタン202に移動し、決定ボタン80を押下する。この出発地に戻るボタン202を押下しても、本実施形態においては、1又は複数の目的地を経由して、出発地に戻る場合の画像選択が完了する。
【0073】
図11に示すように、ユーザにより目的地の画像が選択されると、プリンター20は、その選択された画像の位置情報を取得し、これを目的地特定情報とする(ステップS106)。本実施形態においては、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれているので、プリンター20は、この位置情報を取得して、これを目的地特定情報とする。なお、デジタルカメラにGPS機能が内蔵されていない等の理由により、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれていない場合には、何らかのエラーメッセージを表示画面58に表示して、この経路情報検索処理を終了する。
【0074】
また、ユーザが、ステップS104において、複数の画像を選択した場合には、ユーザが選択した順に画像毎の位置情報を取得して、これを各目的地の位置情報とする。図13に示したようにユーザが画像を選択した場合には、画像Aに関連づけられている位置情報と、画像Bに関連づけられている位置情報と、画像Cに関連づけられている位置情報とが、順に、第1目的地の位置を特定する第1目的地特定情報と、第2目的地の位置を特定する第2目的地特定情報と、第3目的地である最終的地特定情報となる。
【0075】
次に、プリンター20は、このプリンター20に登録されているプリンター位置情報に基づいて、出発地特定情報を取得する(ステップS108)。本実施形態においては、上述したプリンター位置情報登録処理において、プリンター20の設置されている位置を特定するプリンター位置情報が、補助記憶装置62に格納されている。このため、プリンター20は、補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報を読み出して、これを出発地特定情報とする。
【0076】
また、ユーザが、目的地画像選択画面W20において、出発地に戻るボタン202を押下していた場合には、最終目的地が出発地であるループ状の経路となるので、このプリンター位置情報を最終目的地特定情報とする。
【0077】
次に、プリンター20は、検索オプション選択画面を表示画面58に表示する(ステップS110)。そして、ユーザに、自分が希望する経路検索に関するオプションの選択肢のいずれかを選択させる(ステップS112)。
【0078】
図14は、本実施形態に係る表示画面58に表示される検索オプション選択画面W30の一例を示す図である。この図14に示すように、本実施形態においては、経路検索に関する選択オプションとして、(1)移動手段が「自動車」であるか、「バイク」であるか、「徒歩」であるかを選択するオプションと、(2)経路検索の際に優先する道路が「一般道路」であるか、「高速道路」であるかを選択するオプションと、(3)選択画像の撮像方向から目的地に近づくように経路を検索するか否かを選択するオプションとが用意されている。ユーザは、ボタン72、74、76、78を操作して、カーソルCR1、CR2、CR3を自分が希望するオプション位置に移動する。そして、オプションの選択が完了した時点で、ユーザは、決定ボタン80を押下する。
【0079】
次に、プリンター20は、印刷情報選択画面を表示画面58に表示する(ステップS114)。そして、ユーザに、自分が希望する印刷に関するオプションの選択肢のいずれかを選択させる(ステップS116)。
【0080】
図15は、本実施形態に係る表示画面58に表示される印刷情報選択画面W40の一例を示す図である。この図15に示すように、本実施形態においては、最終的な経路情報の検索結果の印刷に関する選択オプションとして、(1)目的地近傍の拡大地図を印刷するか否かを選択するオプションと、(2)出発地近傍の拡大地図を印刷するか否かを選択するオプションと、(3)目的地における画像の撮像方向が特定できるようにする情報を印刷するか否かを選択するオプションと、(4)最終目的地に向かう途中の経路上にある推奨ポイントに関する情報を印刷するか否かを選択するオプションとが用意されている。ユーザは、ボタン72、74、76、78を操作して、カーソルCR1、CR2、CR3、CR4を自分が希望するオプション位置に移動する。そして、オプションの選択が完了した時点で、ユーザは、決定ボタン80を押下する。
【0081】
次に、プリンター20は、経路情報を検索する際に必要となる情報を、ネットワーク30を介して、経路情報提供サーバー40に送信し、経路情報の検索を要求する(ステップS118)。経路情報提供サーバー40では、この経路情報を検索する際に必要となる情報を含む検索要求を受信する(ステップS120)。
【0082】
具体的には、この経路情報を検索する上で必要となる情報には、ユーザが指定した目的地特定情報と出発地特定情報とが含まれており、また、必要に応じて、画像の撮像方向を特定する情報、ユーザが選択した検索オプション情報と印刷オプション情報とが含まれている。画像の撮像方向を特定する情報は、デジタルカメラ等の撮像装置で画像を撮像する際に、画像データに関連づけられて生成される情報である。例えば、北北東の方向、南南西の方向など、デジタルカメラ等の撮像装置に方位磁針などの方位特定装置が内蔵されている場合には、撮像した画像とともに、画像データの一部として、撮像方向を特定する情報が格納される。また、ユーザにより目的地が複数選択されている場合には、それぞれの目的地を特定する情報が、第1目的地特定情報、第2目的地特定情報、・・・、最終目的地特定情報のように指定されて、経路情報提供サーバー40に送信される。
【0083】
次に、図12に示すように、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている経路検索用データベースを検索し、出発地特定情報で特定される出発地から、目的地特定情報で特定される目的地まで、どのような経路で行くべきかを決定する(ステップS130)。経路情報提供サーバー40は、この経路に関する情報を検索する際には、検索オプション選択画面W30においてユーザが指定した移動手段(自動車/バイク/徒歩)や優先道路(一般道路/高速道路)の条件を満たすように、その経路を検索する。例えば、移動手段として「自動車」が選択され、優先道路として「一般道路」が選択されている場合には、自動車が通行できるような「一般道路」を利用して、目的地まで行く経路が検索される。また、この経路の検索にあたり、例えば、移動手段として、「徒歩」が選択されている場合には、「高速道路」の通行はできなくなるが、自動車が通れないような細い道の通行が可能になり、一方通行の道の逆進が可能になる。
【0084】
また、複数の目的地が設定されている場合、経路情報提供サーバー40は、第1目的地特定情報、第2目的地特定情報、・・・、最終目的地特定情報の順に、経路が辿れるように、経路に関する情報を検索する。但し、本実施形態においては、最終的に出発地に戻るループ状の経路の検索をユーザが指定している場合でも、最終目的地特定情報が、出発地を特定する位置情報になっているだけであるので、経路情報提供サーバー40としては、特別な検索処理をする必要は生じない。
【0085】
検索オプションとして、ユーザが、画像の撮像方向から目的地に近づく設定を選択している場合、経路情報提供サーバー40は、目的地に、撮像方向から近づくように、経路情報を選定する。複数の目的地が設定されている場合、本実施形態においては、最終目的地についてのみ、撮像方向から目的地に近づくように経路情報を選択する。但し、第1目的地、第2目的地などの経路途中の目的地についても、それぞれの画像の撮像方向から目的地に近づくように、経路に関する情報を検索するようにしてもよい。
【0086】
次に、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている付加情報検索用データベースを検索し、ユーザの指定した付加情報を検索する(ステップS132)。例えば、ユーザが経路上にある、お勧めのポイントである推奨ポイント情報を印刷することを指定している場合には、経路情報提供サーバー40は、付加情報検索用データベースを検索し、ステップS130で検索した経路に、観光スポットとしてユーザにお勧めできるポイントがあるか否かを調べる。この場合、付加情報検索用データベースには、予め、観光スポットとしてユーザにお勧めできる推奨ポイントに関する情報が蓄積されていることが前提である。
【0087】
次に、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、これらを包含している地図画像とに基づいて、経路情報画像を生成する(ステップS134)。本実施形態においては、補助記憶装置92に、地図情報データベースも格納されており、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した経路情報に基づいて、この地図情報データベースから、出発地と目的地と、これらの間の経路情報とを含む地図情報を取得し、経路情報と地図情報とを重ね合わせて合成することにより、経路情報画像を生成する。この経路情報画像を生成する際に、ステップS132において、推奨ポイントに関する情報も検索している場合には、この推奨ポイントに関する情報も地図情報に付加して、経路情報画像を生成する。
【0088】
また、印刷オプションとして、目的地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、この経路情報画像の生成とともに、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、目的地の付近を拡大した地図とに基づいて、目的地近傍の拡大経路情報画像を生成する。なお、本実施形態においては、複数の目的地が選択されている場合には、最終目的地の付近を拡大した地図に基づいて、目的地近傍の拡大経路情報画像を生成する。ただし、第1目的地の近傍、第2目的地の近傍などの途中の目的地についても、拡大経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0089】
また、印刷オプションとして、出発地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、出発地の付近を拡大した地図とに基づいて、出発地近傍の拡大経路情報画像も生成する。
【0090】
次に、経路情報提供サーバー40は、検索処理により得られた結果を、ネットワーク30を介して、この経路情報の検索要求を送信してきたプリンター20に送信する(ステップS136)。そして、プリンター20は、この経路情報の検索結果を受信する(ステップS140)。具体的には、ステップS134で生成された経路情報画像が、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。また、ステップS134で、目的地近傍の拡大経路情報画像が生成されている場合には、この目的地近傍の拡大経路情報画像も、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。同様に、ステップS134で、出発地近傍の拡大経路情報画像も生成されている場合には、この出発地近傍の拡大経路情報画像も、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。
【0091】
次に、プリンター20は、ステップS40で受信した経路情報画像に基づいて、合成経路情報画像を生成する(ステップS50)。具体的には、受信して取得した経路情報画像の目的地の位置に、ステップS104でユーザが選択した画像を重ね合わせて合成する。
【0092】
ユーザが複数の目的地を訪問するために複数の画像を選択している場合には、経路情報画像における、それぞれの目的地の位置に、対応する画像を重ね合わせて合成する。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、経路情報画像の第1目的地の位置に、第1目的地の画像210を重ね合わせて合成し、経路情報画像の第2目的地の位置に、第2目的地の画像212を重ね合わせて合成し、経路情報画像の最終目的地の位置に、最終目的地の画像110を重ね合わせて合成する。
【0093】
また、印刷オプションとして、ユーザが経路上にある推奨ポイントに関する情報の印刷を指定している場合には、経路情報提供サーバー40から受信した経路情報画像、推奨ポイントに関する情報が含まれていることとなる。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、経路の途中に、有名なフレンチレストランがある場合には、経路情報画像の対応する位置に、フレンチレストランのマーク214が表示されている。
【0094】
また、印刷オプションとして、ユーザが撮像方向を特定する情報の印刷を指定している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から受信した経路情報画像に、撮像方向を特定する情報を重ね合わせて合成する。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、最終目的地の画像110が、目的地から東の方向を向いて撮像された画像である場合には、撮像方向特定マーク220を東向きに表示して、ユーザに、その撮像方向が分かるように合成経路情報画像IM30を生成する。
【0095】
また、目的地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から受信した目的地近傍の拡大経路情報画像の目的地の位置に、ユーザが指定した目的地の画像を重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成する。図17は、図16の合成経路情報画像IM30に対応する合成目的地近傍拡大画像IM40の一例を示している。このように、合成目的地近傍拡大画像IM40では、最終目的地の付近の拡大地図の目的地の位置に、目的地の画像が重ね合わされて合成される。
【0096】
また、出発地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から、図18に示すような出発地近傍の拡大経路情報画像を受信する。この図18は、図16の合成経路情報画像IM30に対応する出発地近傍の拡大経路情報画像を示している。なお、本実施形態においては、出発地を表すマーク100は、経路情報提供サーバー40側で拡大経路情報画像に付与することとしているが、プリンター20側で、拡大経路情報画像の出発地の位置に、重ね合わせて合成し、合成出発地近傍拡大画像を生成するようにしてもよい。
【0097】
なお、このプリンター20に、出発地を表す画像がユーザにより予め登録されているような場合には、プリンター20は、この出発地を表す画像を用いて、合成出発地近傍拡大画像を生成するようにしてもよい。例えば、ユーザが自宅を撮像装置で撮像し、その撮像した画像の画像データがプリンター20の補助記憶装置62に登録されて格納されている場合には、プリンター20は、補助記憶装置62から、この画像データを読み込んで、出発地を表す画像を取得し、出発地近傍の拡大経路情報画像の出発地の位置に貼り付ける。
【0098】
次に、図12に示すように、プリンター20は、ステップS142で生成した合成経路情報画像IM30を、表示画面58に表示する(ステップS144)。この合成経路情報画像IM30の表示手法は、上述した第1実施形態と同様である。また、合成目的地近傍拡大画像や合成出発地近傍拡大画像をプリンター20が生成している場合や、出発地近傍の拡大画像をプリンター20が取得している場合には、これらの画像も、ユーザが操作パネル70を適宜操作することにより表示画面58に表示されるようにしてもよい。
【0099】
次に、プリンター20は、表示した合成経路情報画像IM30を印刷するかどうかを決定するようにユーザに促し(ステップS146)、ユーザが印刷することを指示入力した場合(ステップS146:YES)には、合成経路情報画像IM30の印刷を行う(ステップS148)。すなわち、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に、合成経路情報画像IM30を印刷する。
【0100】
この印刷の際には、合成目的地近傍拡大画像や合成出発地近傍拡大画像をプリンター20が生成している場合や、出発地近傍の拡大画像をプリンター20が取得している場合には、これらの画像も、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に印刷を行う。
【0101】
一方、ユーザが、表示された合成経路情報画像IM30を印刷しないことを指示入力した場合(ステップS146:NO)には、プリンター20は、このステップS148をスキップして、合成経路情報画像IM30の印刷は行わずに、この経路情報検索処理を終了する(ステップS150)。
【0102】
以上のように、本実施形態に係る経路情報検索システム10によれば、ユーザは、自分が行きたいと考えている目的地の画像を目的地画像選択画面W20から選択するだけで、プリンター20を用いて、出発地から目的地までの経路に関する情報を含む合成経路情報画像IM30を印刷することができる。このため、経路検索を行う際の目的地の設定を容易に行うことができる。
【0103】
また、目的地画像選択画面W20においては、ユーザは複数の画像を選択することにより、複数の目的地を指定することができるので、経路検索にあたってのユーザの利便性を向上させることができる。
【0104】
また、ユーザは、検索オプション選択画面W30において、検索オプションとして、経路情報を検索する際に、その目的地に近づく方向を、画像の撮像方向と合致するように、経路検索を行う指定をすることができる。このため、ユーザの選択した画像と同じ風景を見ながら、目的地に近づく経路を容易に検索することができるようになる。
【0105】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、目的地近傍の拡大地図の印刷を指定することにより、プリンター20から、合成経路情報画像IM30に加えて、目的地近傍の拡大地図である合成目的地近傍拡大画像IM40を印刷することができる。このため、ユーザが目的地の近くに辿り着いた後には、より詳細な地図に基づいて、目的地までの経路を知ることができるようになる。
【0106】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、印刷オプションとして、出発地近傍の拡大地図の印刷を指定することにより、プリンター20から、合成経路情報画像IM30に加えて、出発地近傍の拡大地図である、出発地近傍の拡大経路情報画像IM50若しくは合成出発地近傍拡大画像を印刷することができる。このため、ユーザが出発地の近傍にまだ留まっている間は、より詳細な地図に基づいて、目的地までの経路を知ることができるようになる。
【0107】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、印刷オプションとして、合成経路情報画像IM30の目的地の位置に、撮像方向特定マーク220を印刷することを指定できる。この撮像方向特定マーク220を印刷することにより、ユーザは、目的地に辿り着いた後に、どちらの方向を見れば、目的とする画像と同じ風景を見ることができるのか、容易に知ることができる。このため、合成経路情報画像IM30の利便性を格段に向上させることができる。
【0108】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、経路上にある推奨ポイントに関する情報の印刷を指定することができる。この推奨ポイントに関する情報の印刷をすることにより、ユーザは、出発地から目的地に行くまでの間に、有名なレストランや景勝地があることを、容易に知ることができる。このため、合成経路情報画像IM30に付加価値を持たすことができ、ユーザの利便性を格段に向上させることができる。
【0109】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述したメモリカードは、画像データが格納される記録媒体の一例であり、ハードディスクドライブなどの外部ストレージや、CD−ROM、USBメモリなどを、画像データが格納される記録媒体として用いることが可能である。さらに、プリンター20の補助記憶装置62を記録媒体として利用し、画像データを予め、プリンター20の補助記憶装置62に格納しておき、この補助記憶装置62から画像データを読み出すようにしてもよい。
【0110】
また、上述したプリンター20における各種オプションの選択機能やその選択肢は、単なる例示であり、上記以外のオプション設定や選択肢を任意に設けることが可能である。また、上記の各種オプションは、任意に省略することが可能である。例えば、図15の印刷情報選択画面W40において、撮像方向を特定する情報を印刷するか否かを指定するオプションを省いて、自動的に、合成経路情報画像IM30の目的地の位置に、撮像方向特定マーク220を印刷するように設計してもよい。
【0111】
また、上述した実施形態では、図5のプリンター位置情報登録処理により、ユーザの自宅等のプリンター20の設置位置を登録すること前提に説明したが、このプリンター位置情報登録処理により、プリンター20の設置位置以外の位置を登録することにより、プリンター20が設置されている場所と異なる場所を、経路検索の出発地として、設定することもできる。
【0112】
さらに、上述の実施形態で説明した経路情報検索処理については、この経路情報検索処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、この記録媒体に記録されたプログラムを、プリンター20や経路情報提供サーバー40に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
【0113】
また、プリンター20や経路情報提供サーバー40は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、プリンター20や経路情報提供サーバー40の備える他のプログラムを活用するために、そのプリンター20や経路情報提供サーバー40が備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を含むプログラムを、記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0114】
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、プログラム提供サーバーからネットワークを通じて、プリンター20や経路情報提供サーバー40がダウンロードすることも可能である。ネットワークを介してプリンター20や経路情報提供サーバー40にダウンロードされたプログラムは、プリンター20や経路情報提供サーバー40で実行されることにより、上述した経路情報検索処理を実現することができる。
【0115】
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワークを介してダウンロードされる際には、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体やプログラム提供サーバーからプログラムを読み込んだプリンター20や経路情報提供サーバー40は、そのプログラムの復号や伸張を行った上で、実行する必要がある。
【0116】
また、上述した実施形態では、経路情報検索処理をソフトウェアにより実現する場合を例に説明したが、この経路情報検索処理をASIC(Application Specific IC)などのハードウェアにより実現するようにしてもよい。さらには、この経路情報検索処理を、ソフトウェアとハードウェアとが協働して実現するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10 経路情報検索システム
20 プリンター
30 ネットワーク
40 経路情報提供サーバー
50、80 CPU
52、82 RAM
54、84 ROM
56、86 ネットワークインターフェース
58、88 表示画面
60、90 入力インターフェース
62、92 補助記憶装置
64 印刷実行部
70 操作パネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ユーザが画像に基づいて目的地を指定した上で、その経路情報を印刷することのできる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置の代表例であるデジタルカメラが、広く一般に普及してきており、市販されているデジタルカメラの中には、GPS(Global Positioning System)装置を内蔵しているものがある。このように、GPS装置を内蔵しているデジタルカメラでは、GPS装置を用いて、現在位置を特定することができる。そして、この機能を用いて、ユーザが画像を撮像した際には、その画像データに、現在位置を特定する情報を含ませることができる。すなわち、撮像した画像と関連づけて、この撮像が行われた位置を特定する位置情報を保持することが可能である。
【0003】
この画像に関連づけられている位置情報を用いて、例えば、特開平10−233985号公報では、電子地図上の該当位置に、その画像を表示するとともに、その画像を撮像順に線で結び、撮像行程の表示を行う技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−233985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザが、プリンターなどの画像形成装置を用いて、自宅や任意の出発地から、1又は複数の目的地へ行くための経路を検索して印刷をしようとする場合、目的地の設定が煩雑であり、必要としている経路に関する情報を容易に印刷し難いという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、目的地の設定が容易であり、必要としている経路に関する情報を容易に印刷できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、
ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報で特定される出発地から、前記目的地特定情報で特定される目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
この場合、前記合成手段は、前記経路情報画像における目的地の位置に、前記画像データに基づく画像を形成して、前記合成経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0009】
また、画像形成装置は、
複数の画像に関する前記画像データが、記録媒体に記録されており、その記録媒体から前記画像データを読み出して複数の画像の一覧画面を表示する、一覧画面表示手段と、
前記一覧画面の中から、ユーザに、目的地となる画像を選択させる、目的地選択手段と、
をさらに備えるようにしてもよい。
【0010】
この場合、前記画像データには、その画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像に関するデータも含まれており、
前記一覧画面表示手段が、複数の画像の一覧画面を表示する際には、前記サムネイル画像を用いて、複数の画像の一覧画面を表示するようにしてもよい。
【0011】
また、前記目的地選択手段では、複数の目的地をユーザは選択することが可能であり、
複数の目的地が選択された場合には、前記経路情報画像取得手段は、選択された複数の目的地を通る経路に関する情報を含む経路情報画像を、前記経路情報提供サーバーから取得するようにしてもよい。
【0012】
この場合、前記目的地選択手段で、ユーザは、最終目的地として、出発地を選択することが可能であるようにしてもよい。
【0013】
また、前記経路情報画像取得手段は、前記出発地から前記目的地に至るまでの経路にある、推奨ポイントに関する情報も含む、経路情報画像を取得するようにしてもよい。
【0014】
また、前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記合成手段は、前記目的地において、前記画像を撮像した際の撮像装置の方向を、ユーザが特定できる撮像方向情報も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成するようにしてもよい。
【0015】
また、前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記経路情報画像取得手段は、その画像を撮像した際の撮像装置の方向から、前記目的地に近づく経路に関する情報を含む経路情報画像を取得するようにしてもよい。
【0016】
また、前記経路情報画像取得手段は、前記経路情報画像に加えて、前記目的地の近傍を拡大した、目的地近傍拡大画像も取得し、
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像を前記目的地近傍拡大画像に重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成し、
前記印刷手段は、生成された前記合成目的地近傍拡大画像も印刷するようにしてもよい。
【0017】
また、前記合成手段は、前記画像データに基づく画像に加えて、予め登録されている出発地を表す画像も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、前記合成経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0018】
本発明に係る経路情報検索システムは、
経路情報提供サーバーと、前記経路情報提供サーバーにネットワークを介して接続される画像形成装置とを備える、経路情報検索システムであって、
前記画像形成装置は、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記ネットワークを介して、前記経路情報提供サーバーに送信する、特定情報送信手段と、
を備えており、
前記経路情報提供サーバーは、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えており、
前記画像形成装置は、さらに、
前記経路情報提供サーバーから送信された前記経路情報画像を受信する、経路情報画像受信手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る経路情報提供サーバーは、
ネットワークを介して画像形成装置が接続される、経路情報提供サーバーであって、
出発地を特定する位置情報である出発地特定情報と目的地を特定する位置情報である目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段であって、前記目的地特定情報は、画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データに基づいて、前記画像形成装置で取得された位置情報である、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る経路情報検索システムの全体的なネットワーク構成の一例を説明するためのブロック図である。
【図2】図1の経路情報検索システムにおけるプリンターの内部構成の一例を説明するための図である。
【図3】図2のプリンターに設けられている操作パネルの構成の一例を説明するための図である。
【図4】図1の経路情報検索システムにおける経路情報提供サーバーの内部構成の一例を説明するための図である。
【図5】図2のプリンターにおいて実行されるプリンター位置情報登録処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その1)。
【図7】本発明の第1実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その2)。
【図8】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される目的地画像選択画面の一例を説明するための図である。
【図9】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、経路情報提供サーバーからプリンターに送信される経路情報画像の一例を示す図である。
【図10】図6及び図7に示した経路情報検索処理において、図9の経路情報画像に基づいて、プリンターで生成される合成経路情報画像の一例を説明するための図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その1)。
【図12】本発明の第2実施形態に係る経路情報検索システムにおいて実行される経路情報検索処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その2)。
【図13】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される目的地画像選択画面の一例を説明するための図である。
【図14】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される検索オプション選択画面の一例を説明するための図である。
【図15】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターの表示画面に表示される印刷情報選択画面の一例を説明するための図である。
【図16】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成経路情報画像の一例を説明するための図である。
【図17】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成目的地近傍拡大画像の一例を説明するための図である。
【図18】図11及び図12に示した経路情報検索処理において、プリンターで生成される合成出発地近傍拡大画像の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態は、画像形成装置において、ユーザが目的地で撮像した画像を選択することにより、この画像に関連づけられて保持されている位置情報を、目的地位置情報として用いて、経路情報提供サーバーが経路検索を行い、画像形成装置から容易に経路情報画像を印刷できるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る経路情報検索システム10のネットワーク構成の一例を示す図である。この図1に示すように、本実施形態に係る経路情報検索システム10は、ネットワーク30に接続されたプリンター20、20と、同じく、ネットワーク30に接続された経路情報提供サーバー40とを備えて構成されている。
【0023】
プリンター20、20は、画像形成装置の一例であり、いわゆるレーザープリンターや、インクジェットプリンターにより、構成することができる。なお、画像形成装置としては、プリンター20以外でも、例えば、ファクシミリ装置や、コピー装置などにより、構成することが可能である。
【0024】
本実施形態においては、プリンター20は、出発地を特定する情報である出発地特定情報と、目的地を特定する情報である目的地特定情報とを、経路情報提供サーバー40にネットワーク30を介して送信する機能を有している。出発地特定情報は、このプリンター20に予め設定登録されている情報である。目的地特定情報は、ユーザがメモリカードをプリンター20に挿入して、このメモリカードに格納されている画像を選択し、その画像に関連づけられている位置情報をプリンター20が取得することにより得られる情報である。
【0025】
ネットワーク30は、外部ネットワークの一例であり、例えば、本実施形態においては、インターネットにより構成されている。
【0026】
経路情報提供サーバー40は、プリンター20から、ネットワーク30を介して、出発地特定情報と目的地特定情報とを受信し、出発地から目的地までの経路に関する情報を検索する。すなわち、どのような経路で、出発地から目的地まで行くべきであるのかを示す情報を検索により取得する。そして、経路情報提供サーバー40は、検索した経路に関する情報を、出発地と目的地とを含む地図情報に重ね合わせて、経路情報画像を生成し、プリンター20にネットワーク30を介して送信する。
【0027】
プリンター20では、この経路情報画像に、ユーザが選択した画像を重ね合わせて合成して、合成経路情報画像を生成し、これを印刷する。これにより、ユーザは、行きたい場所で撮像された画像をプリンター20で選択するだけで、目的地までの経路に関する情報が印刷された地図を取得することができるようになる。
【0028】
図2は、図1のプリンター20の内部構成の一例を示すブロック図である。この図2に示すように、プリンター20は、CPU(Central Processing Unit)50と、RAM(Random Access Memory)52と、ROM(Read Only Memory)54と、ネットワークインターフェース56と、表示画面58と、入力インターフェース60と、補助記憶装置62と、印刷実行部64と、メモリカードスロット66とを備えて構成されており、これらは相互に接続されている。
【0029】
CPU50は、プリンター20における各種の制御を行う制御部を構成している。この制御を実行するにあたり、CPU50は、ROM54や補助記憶装置62に格納されている各種プログラムを読み込んで実行する。また、これらのプログラムの実行にあたり、各種のデータや実行結果を、RAM52や補助記憶装置62に格納する。ネットワークインターフェース56は、プリンター20をネットワーク30に接続するためのインターフェースである。
【0030】
表示画面58は、プリンター20に設けられて、各種の情報をユーザに視覚的に伝えるための装置である。この表示装置58は、本実施形態においては、例えば、小型の液晶表示装置により構成されている。
【0031】
入力インターフェース60は、ユーザが、プリンター20に各種の指示を入力するためのインターフェースである。本実施形態においては、この入力インターフェース60は、例えば、図3に示すような、操作パネル70により構成されている。この操作パネル70には、上側移動ボタン72と、下側移動ボタン74と、右側移動ボタン76と、左側移動ボタン78と、決定ボタン80と、取消ボタン82とが、設けられている。
【0032】
再び図2の説明に戻ると、プリンター20の補助記憶装置62は、書き換え可能な大容量の不揮発性の記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブにより構成されている。印刷実行部64は、CPU50からの指示に基づいて、印刷媒体に実際に印刷を行うための印刷エンジンである。
【0033】
メモリカードスロット66は、メモリカードを、このプリンター20に挿入するためのスロットである。本実施形態においては、挿入されたメモリカードには、画像データが格納されており、この画像データは、その画像を撮像した位置情報に関連づけられている。すなわち、GPS機能付きの撮像装置の一例であるデジタルカメラで撮像した画像の画像データが、メモリカードに格納されており、本実施形態においては、その画像データに、撮像した際の位置情報が含まれている。
【0034】
図4は、図1の経路情報提供サーバー40の内部構成の一例を示すブロック図である。この図4に示すように、経路情報提供サーバー40は、CPU(Central Processing Unit)80と、RAM(Random Access Memory)82と、ROM(Read Only Memory)84と、ネットワークインターフェース86と、表示画面88と、入力インターフェース90と、補助記憶装置92とを備えて構成されており、これらは相互に接続されている。
【0035】
CPU80は、経路情報提供サーバー40における各種の制御を行う制御部を構成している。この制御を実行するにあたり、CPU80は、ROM84や補助記憶装置92に格納されている各種プログラムを読み込んで実行する。また、これらのプログラムの実行にあたり、各種のデータや実行結果を、RAM82や補助記憶装置92に格納する。ネットワークインターフェース86は、経路情報提供サーバー40をネットワーク30に接続するためのインターフェースである。
【0036】
表示画面88は、経路情報提供サーバー40における各種の情報をユーザに視覚的に伝えるための装置である。この表示装置88は、本実施形態においては、例えば、液晶表示装置や、CRTにより構成することができる。また、この表示装置88は、経路情報提供サーバー40と一体に設けられていてもよいし、或いは、経路情報提供サーバー40とは別体で設けられていてもよい。
【0037】
入力インターフェース90は、ユーザが、経路情報提供サーバー40に各種の指示を入力するためのインターフェースである。本実施形態においては、この入力インターフェース90は、例えば、キーボードやマウスにより構成されている。補助記憶装置92は、書き換え可能な大容量の不揮発性の記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブにより構成されている。
【0038】
図5は、プリンター20に、プリンター20の設置されている場所を特定するプリンター位置情報を登録するためのプリンター位置情報登録処理の内容の一例を説明するためのフローチャートを示す図である。このプリンター位置情報登録処理は、ROM54又は補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報登録処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、このプリンター位置情報登録処理は、ユーザがこのプリンター20を設置した際や、移動した際などに、ユーザの指示により起動される処理である。
【0039】
図5に示すように、このプリンター位置情報登録処理が起動されると、まず、プリンター20は、プリンター位置情報を取得する(ステップS10)。本実施形態においては、例えば、ユーザが、このプリンター20の位置でデジタルカメラ等の撮像装置を用いて撮像を行い、この撮像した画像の画像データを、メモリカードに格納する。このメモリカードを、ユーザがメモリカードスロット66に挿入すると、プリンター20は、この画像に含まれている位置情報を読み込み、プリンター位置情報を取得する。
【0040】
但し、プリンター20がプリンター位置情報を取得するための手法は、これに限らず、様々なものが存在し得る。例えば、プリンター20が経路情報提供サーバー40から地図情報を取得し、この地図情報を表示画面58に表示する。そして、ユーザは、表示画面58に表示された地図情報を用いて、プリンター20の設置されている場所を指定し、この指定に基づいて、プリンター20がプリンター位置情報を取得するようにしてもよい。
【0041】
また、ユーザが、プリンター20の設置されている自宅等の郵便番号をプリンター20に入力し、この郵便番号に基づいて、プリンター20が自らの場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。この場合、プリンター20自体に、郵便番号と住所の対応テーブルを保持させるようにしてもよいし、或いは、外部サーバーに郵便番号と住所の対応テーブルを保持しておき、ネットワーク30を介して、プリンター20がこの外部サーバーにアクセスし、郵便番号に対応する住所を取得するようにしてもよい。
【0042】
また、プリンター20自体に、GPS装置が内蔵されている場合には、このGPS装置により、プリンター20の設置されている場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。或いは、ユーザがGPS機能を内蔵している携帯電話を、このプリンター20に接続し、プリンター20が携帯電話のGPS機能を用いて、プリンター20の設置されている場所を特定し、プリンター位置情報を取得するようにしてもよい。
【0043】
次に、プリンター20は、プリンター位置情報を、プリンター20に登録して格納する(ステップS12)。本実施形態においては、例えば、プリンター20は、ステップS10で取得したプリンター位置情報を、補助記憶装置62に格納する。これにより、本実施形態に係るプリンター位置情報登録処理は終了する。
【0044】
次に、図6及び図7に基づいて、本実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザが経路情報を検索する際の経路情報検索処理について説明する。この経路情報検索処理は、プリンター20では、ROM54又は補助記憶装置62に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、プリンター20側における経路情報検索処理は、ユーザが経路検索をプリンター20に指示入力した場合に起動される処理である。
【0045】
さらに、この経路情報検索処理は、経路情報提供サーバー40においては、ROM84又は補助記憶装置92に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU80が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、経路情報提供サーバー40側における経路情報検索処理は、プリンター20から、出発地特定情報と目的地特定情報とを含む検索要求を受信した場合に起動される処理である。
【0046】
図6に示すように、この経路情報検索処理が起動されると、まず、プリンター20は、ユーザに、目的地で撮像された画像の画像データが格納されているメモリカードを、メモリカードスロット66にセットするように促す(ステップS20)。本実施形態においては、表示画面58に、「経路検索の目的地で撮像された画像の画像データが格納されたメモリカードを、プリンターにセットして下さい」と表示する。
【0047】
メモリカードスロット66にメモリカードが挿入されると、プリンター20は、このメモリカードに格納されている画像データを読み出して、表示画面58に、目的地の画像を選択する画面として一覧表示する(ステップS22)。そして、ユーザに、自分が行きたいと考えている目的地の画像を選択させる(ステップS24)。
【0048】
図8は、このとき、表示画面58に表示される目的地画像選択画面W10の一例を示す図である。この図8に示すように、本実施形態に係る目的地画像選択画面W10では、メモリカードから読み出した画像が、一覧形式で表示される。読み出した画像データに、この画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像のデータが含まれている場合には、このサムネイル画像のデータを用いて、目的地画像選択画面W10を表示することが可能である。一方、読み出した画像データに、縮小したサムネイル画像のデータが含まれていない場合には、プリンター20は、読み出した画像データに基づいて縮小画像を生成し、この目的地画像選択画面W10を表示する。
【0049】
この目的地画像選択画面W10を見たユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を操作して、自分が行きたいと考えている目的地の画像に、カーソルCRを移動して、決定ボタン80を押下する。
【0050】
再び図6に戻り、ユーザにより目的地の画像が選択されると、プリンター20は、その選択された画像の位置情報を取得し、これを目的地特定情報とする(ステップS26)。本実施形態においては、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれているので、プリンター20は、この位置情報を取得して、これを目的地特定情報とする。なお、デジタルカメラにGPS機能が内蔵されていない等の理由により、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれていない場合には、何らかのエラーメッセージを表示画面58に表示して、この経路情報検索処理を終了する。
【0051】
次に、プリンター20は、このプリンター20に登録されているプリンター位置情報に基づいて、出発地特定情報を取得する(ステップS28)。本実施形態においては、上述したプリンター位置情報登録処理により、プリンター20の設置されている位置を特定するプリンター位置情報が、補助記憶装置62に格納されている。このため、プリンター20は、補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報を読み出して、これを出発地特定情報とする。
【0052】
次に、プリンター20は、出発地特定情報と目的地特定情報とを、ネットワーク30を介して、経路情報提供サーバー40に送信し、経路情報の検索を要求する(ステップS30)。経路情報提供サーバー40では、この出発地特定情報と目的地特定情報とを含む経路情報の検索要求を受信する(ステップS32)。
【0053】
次に、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている経路検索用データベースを検索し、出発地特定情報で特定される出発地から、目的地特定情報で特定される目的地まで、どのような経路で行くべきかを決定する(ステップS34)。
【0054】
次に、経路情報提供サーバー40は、ステップS34で決定した出発地から目的地まで行く経路と、これらを包含している地図画像とに基づいて、経路情報画像を生成する(ステップS36)。本実施形態においては、補助記憶装置92に、地図情報データベースも格納されており、経路情報提供サーバー40は、ステップS34で決定した経路に関する情報に基づいて、この地図情報データベースから、出発地と目的地とを含む地図情報を取得し、出発地から目的地までの経路に関する情報と地図情報とを重ね合わせて合成することにより、経路情報画像を生成する。
【0055】
次に、経路情報提供サーバー40は、この生成した経路情報画像を、ネットワーク30を介して、この経路情報の検索要求を送信してきたプリンター20に送信する(ステップS38)。そして、プリンター20は、この経路情報画像を受信する(ステップS40)。
【0056】
次に、図7に示すように、プリンター20は、ステップS40で受信した経路情報画像と、ステップS24でユーザが選択した画像とを重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する(ステップS50)。
【0057】
例えば、図9に示すような経路情報画像IM10が、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信されてきたと仮定する。この経路情報画像IM10においては、出発地は、家の形をしたマーク100で表されており、目的地は、星印102で表されている。また、出発地から目的地までの経路は、点線の矢印104で、示されている。
【0058】
この経路情報画像IM10に、ステップS50の処理でユーザの選択画像を重ね合わせて合成すると、例えば、図10に示すような、合成経路情報画像IM20が生成される。この図10に示すように、合成経路情報画像IM20においては、経路情報画像IM10の目的地である星印110の位置に、ユーザの選択した画像が貼り付けられている。但し、ユーザの選択した画像を、経路情報画像IM10のいずれの位置に重ね合わせるのかは、任意であり、例えば、この経路情報画像IM10の左上の隅の固定位置に、ユーザの選択した画像を重ね合わせて合成するようにしてもよい。
【0059】
なお、このプリンター20に、出発地を表す画像がユーザにより予め登録されているような場合には、プリンター20は、この出発地を表す画像を、経路情報画像IM10の出発地の位置に重ね合わせて合成するようにしてもよい。例えば、ユーザが自宅を撮像装置で撮像し、その撮像した画像の画像データがプリンター20の補助記憶装置62に登録されて格納されている場合には、プリンター20は、補助記憶装置62から、この画像データを読み込んで、出発地を表す画像を取得し、経路情報画像IM10の出発地の位置に貼り付ける。
【0060】
次に、図7に示すように、プリンター20は、ステップS50で生成した合成経路情報画像IM20を、表示画面58に表示する(ステップS52)。一般的に、プリンター20に設けられている表示画面58は、小型のものであるため、合成経路情報画像IM20全体をそのまま表示することは困難である。このような場合には、合成経路情報画像IM20を縮小して表示画面58に表示するようにしても良いし、或いは、合成経路情報画像IM20の一部を表示画面58に表示して、ユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を用いて、この合成経路情報画像IM20を移動させて表示させるようにしてもよい。
【0061】
次に、プリンター20は、表示した合成経路情報画像IM20を印刷するかどうかを決定するようにユーザに促し(ステップS54)、ユーザが印刷することを指示入力した場合(ステップS54:YES)には、合成経路情報画像IM20の印刷を行う(ステップS56)。すなわち、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に、合成経路情報画像IM20を印刷する。そして、この経路情報検索処理を終了する(ステップS58)。
【0062】
一方、ユーザが印刷しないことを指示入力した場合(ステップS54:NO)には、プリンター20は、このステップS56をスキップして、合成経路情報画像IM20の印刷は行わずに、この経路情報検索処理を終了する(ステップS58)。
【0063】
以上のように、本実施形態に係る経路情報検索システム10によれば、ユーザは、自分が行きたいと考えている目的地の画像を目的地画像選択画面W10から選択するだけで、プリンター20を用いて、出発地から目的地までの経路に関する情報を含む合成経路情報画像IM20を印刷することができる。このため、ユーザが経路検索を行う際の目的地の設定を容易に行うことができる。
【0064】
また、出発地の設定も、プリンター20の設定されている場所の周辺で、GPS機能付きのデジタルカメラ等の撮像装置で撮像し、この撮像した画像をプリンター20に読み込ますだけで、現在のプリンター20の位置情報を、プリンター20に記憶させることができる。したがって、面倒な出発地の設定を、経路検索の都度、入力する必要が無くなり、より一層の設定の容易化を図ることができる。
【0065】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザの選択により各種のオプション設定が可能なように構成したものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0066】
まず、図11及び図12に基づいて、第2実施形態に係る経路情報検索システム10において、ユーザが経路情報を検索する際の経路情報検索処理について説明する。上述した第1実施形態と同様に、経路情報検索処理は、プリンター20では、ROM54又は補助記憶装置62に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU50が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、プリンター20側における経路情報検索処理は、ユーザが経路検索をプリンター20に指示入力した場合に起動される処理である。
【0067】
一方、経路情報提供サーバー40においては、この経路情報検索処理は、ROM84又は補助記憶装置92に格納されている経路情報検索処理プログラムを、CPU80が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、経路情報提供サーバー40側における経路情報検索処理は、プリンター20から、出発地特定情報と目的地特定情報などの情報を含む検索要求を受信した場合に起動される処理である。
【0068】
図11に示すように、この経路情報検索処理が起動されると、まず、プリンター20は、ユーザに、目的地で撮像された画像の画像データが格納されているメモリカードを、メモリカードスロット66にセットするように促す(ステップS100)。本実施形態においては、表示画面58に、「経路検索の目的地で撮像された画像の画像データが格納されたメモリカードを、プリンターにセットして下さい」と表示する。
【0069】
メモリカードスロット66にメモリカードが挿入されると、プリンター20は、このメモリカードに格納されている画像データを読み出して、表示画面58に目的地の画像を選択する画面として一覧表示する(ステップS102)。そして、ユーザに、自分が行きたいと考えている目的地の画像を選択させる(ステップS104)。
【0070】
図13は、このとき、表示画面58に表示される目的地画像選択画面W20の一例を示す図である。この図13に示すように、本実施形態に係る目的地画像選択画面W20では、メモリカードから読み出した画像が、一覧形式で表示される。この目的地画像選択画面W20を表示するための処理は、上述した第1実施形態におけるステップS22と同様である。
【0071】
この目的地画像選択画面W20を見たユーザは、操作パネル70のボタン72、74、76、78を操作して、自分が行きたいと考えている目的地の画像に、カーソルCRを移動して、決定ボタン80を押下する。本実施形態においては、ユーザは、この目的地画像選択画面W20で、複数の目的地を選択することも可能である。図13の例では、ユーザは、目的地画像選択画面W20上のカーソルCRを移動し、決定ボタン80を押下する操作を繰り返すことにより複数の目的地を選択できる。この図13の例では、第1目的地が画像Aであり、第2目的地が画像Dであり、最終目的地である第3目的地が画像Bである。つまり、ユーザは、自分が行きたいと考えている順番にしたがって、画像を、選択する。ユーザが画像を選択すると、各画像の左隅にその訪問する順番に番号が表示される。そして、すべての選択が完了した時点で、この目的地画像選択画面W20に表示された完了ボタン200の位置にカーソルCRを移動し、決定ボタン80を押下することにより、複数の目的地を経由して最終目的地に向かう場合の画像選択が完了する。無論、目的地の画像を1つだけ選択すれば、その画像が最終目的地となる。
【0072】
また、本実施形態においては、この目的地画像選択画面W20を用いて、ユーザは、出発地に戻るという選択をすることも可能である。すなわち、1又は複数の目的地を経由してから出発地に戻るという、ループ状の経路の検索を指定することも可能である。この選択をする場合には、ユーザは、カーソルCRを出発地に戻るボタン202に移動し、決定ボタン80を押下する。この出発地に戻るボタン202を押下しても、本実施形態においては、1又は複数の目的地を経由して、出発地に戻る場合の画像選択が完了する。
【0073】
図11に示すように、ユーザにより目的地の画像が選択されると、プリンター20は、その選択された画像の位置情報を取得し、これを目的地特定情報とする(ステップS106)。本実施形態においては、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれているので、プリンター20は、この位置情報を取得して、これを目的地特定情報とする。なお、デジタルカメラにGPS機能が内蔵されていない等の理由により、ユーザの選択した画像の画像データに、その画像を撮像した位置情報が含まれていない場合には、何らかのエラーメッセージを表示画面58に表示して、この経路情報検索処理を終了する。
【0074】
また、ユーザが、ステップS104において、複数の画像を選択した場合には、ユーザが選択した順に画像毎の位置情報を取得して、これを各目的地の位置情報とする。図13に示したようにユーザが画像を選択した場合には、画像Aに関連づけられている位置情報と、画像Bに関連づけられている位置情報と、画像Cに関連づけられている位置情報とが、順に、第1目的地の位置を特定する第1目的地特定情報と、第2目的地の位置を特定する第2目的地特定情報と、第3目的地である最終的地特定情報となる。
【0075】
次に、プリンター20は、このプリンター20に登録されているプリンター位置情報に基づいて、出発地特定情報を取得する(ステップS108)。本実施形態においては、上述したプリンター位置情報登録処理において、プリンター20の設置されている位置を特定するプリンター位置情報が、補助記憶装置62に格納されている。このため、プリンター20は、補助記憶装置62に格納されているプリンター位置情報を読み出して、これを出発地特定情報とする。
【0076】
また、ユーザが、目的地画像選択画面W20において、出発地に戻るボタン202を押下していた場合には、最終目的地が出発地であるループ状の経路となるので、このプリンター位置情報を最終目的地特定情報とする。
【0077】
次に、プリンター20は、検索オプション選択画面を表示画面58に表示する(ステップS110)。そして、ユーザに、自分が希望する経路検索に関するオプションの選択肢のいずれかを選択させる(ステップS112)。
【0078】
図14は、本実施形態に係る表示画面58に表示される検索オプション選択画面W30の一例を示す図である。この図14に示すように、本実施形態においては、経路検索に関する選択オプションとして、(1)移動手段が「自動車」であるか、「バイク」であるか、「徒歩」であるかを選択するオプションと、(2)経路検索の際に優先する道路が「一般道路」であるか、「高速道路」であるかを選択するオプションと、(3)選択画像の撮像方向から目的地に近づくように経路を検索するか否かを選択するオプションとが用意されている。ユーザは、ボタン72、74、76、78を操作して、カーソルCR1、CR2、CR3を自分が希望するオプション位置に移動する。そして、オプションの選択が完了した時点で、ユーザは、決定ボタン80を押下する。
【0079】
次に、プリンター20は、印刷情報選択画面を表示画面58に表示する(ステップS114)。そして、ユーザに、自分が希望する印刷に関するオプションの選択肢のいずれかを選択させる(ステップS116)。
【0080】
図15は、本実施形態に係る表示画面58に表示される印刷情報選択画面W40の一例を示す図である。この図15に示すように、本実施形態においては、最終的な経路情報の検索結果の印刷に関する選択オプションとして、(1)目的地近傍の拡大地図を印刷するか否かを選択するオプションと、(2)出発地近傍の拡大地図を印刷するか否かを選択するオプションと、(3)目的地における画像の撮像方向が特定できるようにする情報を印刷するか否かを選択するオプションと、(4)最終目的地に向かう途中の経路上にある推奨ポイントに関する情報を印刷するか否かを選択するオプションとが用意されている。ユーザは、ボタン72、74、76、78を操作して、カーソルCR1、CR2、CR3、CR4を自分が希望するオプション位置に移動する。そして、オプションの選択が完了した時点で、ユーザは、決定ボタン80を押下する。
【0081】
次に、プリンター20は、経路情報を検索する際に必要となる情報を、ネットワーク30を介して、経路情報提供サーバー40に送信し、経路情報の検索を要求する(ステップS118)。経路情報提供サーバー40では、この経路情報を検索する際に必要となる情報を含む検索要求を受信する(ステップS120)。
【0082】
具体的には、この経路情報を検索する上で必要となる情報には、ユーザが指定した目的地特定情報と出発地特定情報とが含まれており、また、必要に応じて、画像の撮像方向を特定する情報、ユーザが選択した検索オプション情報と印刷オプション情報とが含まれている。画像の撮像方向を特定する情報は、デジタルカメラ等の撮像装置で画像を撮像する際に、画像データに関連づけられて生成される情報である。例えば、北北東の方向、南南西の方向など、デジタルカメラ等の撮像装置に方位磁針などの方位特定装置が内蔵されている場合には、撮像した画像とともに、画像データの一部として、撮像方向を特定する情報が格納される。また、ユーザにより目的地が複数選択されている場合には、それぞれの目的地を特定する情報が、第1目的地特定情報、第2目的地特定情報、・・・、最終目的地特定情報のように指定されて、経路情報提供サーバー40に送信される。
【0083】
次に、図12に示すように、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている経路検索用データベースを検索し、出発地特定情報で特定される出発地から、目的地特定情報で特定される目的地まで、どのような経路で行くべきかを決定する(ステップS130)。経路情報提供サーバー40は、この経路に関する情報を検索する際には、検索オプション選択画面W30においてユーザが指定した移動手段(自動車/バイク/徒歩)や優先道路(一般道路/高速道路)の条件を満たすように、その経路を検索する。例えば、移動手段として「自動車」が選択され、優先道路として「一般道路」が選択されている場合には、自動車が通行できるような「一般道路」を利用して、目的地まで行く経路が検索される。また、この経路の検索にあたり、例えば、移動手段として、「徒歩」が選択されている場合には、「高速道路」の通行はできなくなるが、自動車が通れないような細い道の通行が可能になり、一方通行の道の逆進が可能になる。
【0084】
また、複数の目的地が設定されている場合、経路情報提供サーバー40は、第1目的地特定情報、第2目的地特定情報、・・・、最終目的地特定情報の順に、経路が辿れるように、経路に関する情報を検索する。但し、本実施形態においては、最終的に出発地に戻るループ状の経路の検索をユーザが指定している場合でも、最終目的地特定情報が、出発地を特定する位置情報になっているだけであるので、経路情報提供サーバー40としては、特別な検索処理をする必要は生じない。
【0085】
検索オプションとして、ユーザが、画像の撮像方向から目的地に近づく設定を選択している場合、経路情報提供サーバー40は、目的地に、撮像方向から近づくように、経路情報を選定する。複数の目的地が設定されている場合、本実施形態においては、最終目的地についてのみ、撮像方向から目的地に近づくように経路情報を選択する。但し、第1目的地、第2目的地などの経路途中の目的地についても、それぞれの画像の撮像方向から目的地に近づくように、経路に関する情報を検索するようにしてもよい。
【0086】
次に、経路情報提供サーバー40は、補助記憶装置92に格納されている付加情報検索用データベースを検索し、ユーザの指定した付加情報を検索する(ステップS132)。例えば、ユーザが経路上にある、お勧めのポイントである推奨ポイント情報を印刷することを指定している場合には、経路情報提供サーバー40は、付加情報検索用データベースを検索し、ステップS130で検索した経路に、観光スポットとしてユーザにお勧めできるポイントがあるか否かを調べる。この場合、付加情報検索用データベースには、予め、観光スポットとしてユーザにお勧めできる推奨ポイントに関する情報が蓄積されていることが前提である。
【0087】
次に、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、これらを包含している地図画像とに基づいて、経路情報画像を生成する(ステップS134)。本実施形態においては、補助記憶装置92に、地図情報データベースも格納されており、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した経路情報に基づいて、この地図情報データベースから、出発地と目的地と、これらの間の経路情報とを含む地図情報を取得し、経路情報と地図情報とを重ね合わせて合成することにより、経路情報画像を生成する。この経路情報画像を生成する際に、ステップS132において、推奨ポイントに関する情報も検索している場合には、この推奨ポイントに関する情報も地図情報に付加して、経路情報画像を生成する。
【0088】
また、印刷オプションとして、目的地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、この経路情報画像の生成とともに、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、目的地の付近を拡大した地図とに基づいて、目的地近傍の拡大経路情報画像を生成する。なお、本実施形態においては、複数の目的地が選択されている場合には、最終目的地の付近を拡大した地図に基づいて、目的地近傍の拡大経路情報画像を生成する。ただし、第1目的地の近傍、第2目的地の近傍などの途中の目的地についても、拡大経路情報画像を生成するようにしてもよい。
【0089】
また、印刷オプションとして、出発地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、経路情報提供サーバー40は、ステップS130で決定した出発地から目的地まで行く経路と、出発地の付近を拡大した地図とに基づいて、出発地近傍の拡大経路情報画像も生成する。
【0090】
次に、経路情報提供サーバー40は、検索処理により得られた結果を、ネットワーク30を介して、この経路情報の検索要求を送信してきたプリンター20に送信する(ステップS136)。そして、プリンター20は、この経路情報の検索結果を受信する(ステップS140)。具体的には、ステップS134で生成された経路情報画像が、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。また、ステップS134で、目的地近傍の拡大経路情報画像が生成されている場合には、この目的地近傍の拡大経路情報画像も、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。同様に、ステップS134で、出発地近傍の拡大経路情報画像も生成されている場合には、この出発地近傍の拡大経路情報画像も、経路情報提供サーバー40からプリンター20に送信される。
【0091】
次に、プリンター20は、ステップS40で受信した経路情報画像に基づいて、合成経路情報画像を生成する(ステップS50)。具体的には、受信して取得した経路情報画像の目的地の位置に、ステップS104でユーザが選択した画像を重ね合わせて合成する。
【0092】
ユーザが複数の目的地を訪問するために複数の画像を選択している場合には、経路情報画像における、それぞれの目的地の位置に、対応する画像を重ね合わせて合成する。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、経路情報画像の第1目的地の位置に、第1目的地の画像210を重ね合わせて合成し、経路情報画像の第2目的地の位置に、第2目的地の画像212を重ね合わせて合成し、経路情報画像の最終目的地の位置に、最終目的地の画像110を重ね合わせて合成する。
【0093】
また、印刷オプションとして、ユーザが経路上にある推奨ポイントに関する情報の印刷を指定している場合には、経路情報提供サーバー40から受信した経路情報画像、推奨ポイントに関する情報が含まれていることとなる。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、経路の途中に、有名なフレンチレストランがある場合には、経路情報画像の対応する位置に、フレンチレストランのマーク214が表示されている。
【0094】
また、印刷オプションとして、ユーザが撮像方向を特定する情報の印刷を指定している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から受信した経路情報画像に、撮像方向を特定する情報を重ね合わせて合成する。例えば、図16の合成経路情報画像IM30に示すように、最終目的地の画像110が、目的地から東の方向を向いて撮像された画像である場合には、撮像方向特定マーク220を東向きに表示して、ユーザに、その撮像方向が分かるように合成経路情報画像IM30を生成する。
【0095】
また、目的地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から受信した目的地近傍の拡大経路情報画像の目的地の位置に、ユーザが指定した目的地の画像を重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成する。図17は、図16の合成経路情報画像IM30に対応する合成目的地近傍拡大画像IM40の一例を示している。このように、合成目的地近傍拡大画像IM40では、最終目的地の付近の拡大地図の目的地の位置に、目的地の画像が重ね合わされて合成される。
【0096】
また、出発地近傍の拡大地図の印刷をユーザが選択している場合には、プリンター20は、経路情報提供サーバー40から、図18に示すような出発地近傍の拡大経路情報画像を受信する。この図18は、図16の合成経路情報画像IM30に対応する出発地近傍の拡大経路情報画像を示している。なお、本実施形態においては、出発地を表すマーク100は、経路情報提供サーバー40側で拡大経路情報画像に付与することとしているが、プリンター20側で、拡大経路情報画像の出発地の位置に、重ね合わせて合成し、合成出発地近傍拡大画像を生成するようにしてもよい。
【0097】
なお、このプリンター20に、出発地を表す画像がユーザにより予め登録されているような場合には、プリンター20は、この出発地を表す画像を用いて、合成出発地近傍拡大画像を生成するようにしてもよい。例えば、ユーザが自宅を撮像装置で撮像し、その撮像した画像の画像データがプリンター20の補助記憶装置62に登録されて格納されている場合には、プリンター20は、補助記憶装置62から、この画像データを読み込んで、出発地を表す画像を取得し、出発地近傍の拡大経路情報画像の出発地の位置に貼り付ける。
【0098】
次に、図12に示すように、プリンター20は、ステップS142で生成した合成経路情報画像IM30を、表示画面58に表示する(ステップS144)。この合成経路情報画像IM30の表示手法は、上述した第1実施形態と同様である。また、合成目的地近傍拡大画像や合成出発地近傍拡大画像をプリンター20が生成している場合や、出発地近傍の拡大画像をプリンター20が取得している場合には、これらの画像も、ユーザが操作パネル70を適宜操作することにより表示画面58に表示されるようにしてもよい。
【0099】
次に、プリンター20は、表示した合成経路情報画像IM30を印刷するかどうかを決定するようにユーザに促し(ステップS146)、ユーザが印刷することを指示入力した場合(ステップS146:YES)には、合成経路情報画像IM30の印刷を行う(ステップS148)。すなわち、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に、合成経路情報画像IM30を印刷する。
【0100】
この印刷の際には、合成目的地近傍拡大画像や合成出発地近傍拡大画像をプリンター20が生成している場合や、出発地近傍の拡大画像をプリンター20が取得している場合には、これらの画像も、印刷実行部64を駆動して、印刷媒体に印刷を行う。
【0101】
一方、ユーザが、表示された合成経路情報画像IM30を印刷しないことを指示入力した場合(ステップS146:NO)には、プリンター20は、このステップS148をスキップして、合成経路情報画像IM30の印刷は行わずに、この経路情報検索処理を終了する(ステップS150)。
【0102】
以上のように、本実施形態に係る経路情報検索システム10によれば、ユーザは、自分が行きたいと考えている目的地の画像を目的地画像選択画面W20から選択するだけで、プリンター20を用いて、出発地から目的地までの経路に関する情報を含む合成経路情報画像IM30を印刷することができる。このため、経路検索を行う際の目的地の設定を容易に行うことができる。
【0103】
また、目的地画像選択画面W20においては、ユーザは複数の画像を選択することにより、複数の目的地を指定することができるので、経路検索にあたってのユーザの利便性を向上させることができる。
【0104】
また、ユーザは、検索オプション選択画面W30において、検索オプションとして、経路情報を検索する際に、その目的地に近づく方向を、画像の撮像方向と合致するように、経路検索を行う指定をすることができる。このため、ユーザの選択した画像と同じ風景を見ながら、目的地に近づく経路を容易に検索することができるようになる。
【0105】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、目的地近傍の拡大地図の印刷を指定することにより、プリンター20から、合成経路情報画像IM30に加えて、目的地近傍の拡大地図である合成目的地近傍拡大画像IM40を印刷することができる。このため、ユーザが目的地の近くに辿り着いた後には、より詳細な地図に基づいて、目的地までの経路を知ることができるようになる。
【0106】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、印刷オプションとして、出発地近傍の拡大地図の印刷を指定することにより、プリンター20から、合成経路情報画像IM30に加えて、出発地近傍の拡大地図である、出発地近傍の拡大経路情報画像IM50若しくは合成出発地近傍拡大画像を印刷することができる。このため、ユーザが出発地の近傍にまだ留まっている間は、より詳細な地図に基づいて、目的地までの経路を知ることができるようになる。
【0107】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、印刷オプションとして、合成経路情報画像IM30の目的地の位置に、撮像方向特定マーク220を印刷することを指定できる。この撮像方向特定マーク220を印刷することにより、ユーザは、目的地に辿り着いた後に、どちらの方向を見れば、目的とする画像と同じ風景を見ることができるのか、容易に知ることができる。このため、合成経路情報画像IM30の利便性を格段に向上させることができる。
【0108】
また、ユーザは、印刷情報選択画面W40において、経路上にある推奨ポイントに関する情報の印刷を指定することができる。この推奨ポイントに関する情報の印刷をすることにより、ユーザは、出発地から目的地に行くまでの間に、有名なレストランや景勝地があることを、容易に知ることができる。このため、合成経路情報画像IM30に付加価値を持たすことができ、ユーザの利便性を格段に向上させることができる。
【0109】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述したメモリカードは、画像データが格納される記録媒体の一例であり、ハードディスクドライブなどの外部ストレージや、CD−ROM、USBメモリなどを、画像データが格納される記録媒体として用いることが可能である。さらに、プリンター20の補助記憶装置62を記録媒体として利用し、画像データを予め、プリンター20の補助記憶装置62に格納しておき、この補助記憶装置62から画像データを読み出すようにしてもよい。
【0110】
また、上述したプリンター20における各種オプションの選択機能やその選択肢は、単なる例示であり、上記以外のオプション設定や選択肢を任意に設けることが可能である。また、上記の各種オプションは、任意に省略することが可能である。例えば、図15の印刷情報選択画面W40において、撮像方向を特定する情報を印刷するか否かを指定するオプションを省いて、自動的に、合成経路情報画像IM30の目的地の位置に、撮像方向特定マーク220を印刷するように設計してもよい。
【0111】
また、上述した実施形態では、図5のプリンター位置情報登録処理により、ユーザの自宅等のプリンター20の設置位置を登録すること前提に説明したが、このプリンター位置情報登録処理により、プリンター20の設置位置以外の位置を登録することにより、プリンター20が設置されている場所と異なる場所を、経路検索の出発地として、設定することもできる。
【0112】
さらに、上述の実施形態で説明した経路情報検索処理については、この経路情報検索処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、この記録媒体に記録されたプログラムを、プリンター20や経路情報提供サーバー40に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
【0113】
また、プリンター20や経路情報提供サーバー40は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、プリンター20や経路情報提供サーバー40の備える他のプログラムを活用するために、そのプリンター20や経路情報提供サーバー40が備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を含むプログラムを、記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0114】
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、プログラム提供サーバーからネットワークを通じて、プリンター20や経路情報提供サーバー40がダウンロードすることも可能である。ネットワークを介してプリンター20や経路情報提供サーバー40にダウンロードされたプログラムは、プリンター20や経路情報提供サーバー40で実行されることにより、上述した経路情報検索処理を実現することができる。
【0115】
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワークを介してダウンロードされる際には、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体やプログラム提供サーバーからプログラムを読み込んだプリンター20や経路情報提供サーバー40は、そのプログラムの復号や伸張を行った上で、実行する必要がある。
【0116】
また、上述した実施形態では、経路情報検索処理をソフトウェアにより実現する場合を例に説明したが、この経路情報検索処理をASIC(Application Specific IC)などのハードウェアにより実現するようにしてもよい。さらには、この経路情報検索処理を、ソフトウェアとハードウェアとが協働して実現するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10 経路情報検索システム
20 プリンター
30 ネットワーク
40 経路情報提供サーバー
50、80 CPU
52、82 RAM
54、84 ROM
56、86 ネットワークインターフェース
58、88 表示画面
60、90 入力インターフェース
62、92 補助記憶装置
64 印刷実行部
70 操作パネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報で特定される出発地から、前記目的地特定情報で特定される目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記合成手段は、前記経路情報画像における目的地の位置に、前記画像データに基づく画像を形成して、前記合成経路情報画像を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
複数の画像に関する前記画像データが、記録媒体に記録されており、その記録媒体から前記画像データを読み出して複数の画像の一覧画面を表示する、一覧画面表示手段と、
前記一覧画面の中から、ユーザに、目的地となる画像を選択させる、目的地選択手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像データには、その画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像に関するデータも含まれており、
前記一覧画面表示手段が、複数の画像の一覧画面を表示する際には、前記サムネイル画像を用いて、複数の画像の一覧画面を表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記目的地選択手段では、複数の目的地をユーザは選択することが可能であり、
複数の目的地が選択された場合には、前記経路情報画像取得手段は、選択された複数の目的地を通る経路に関する情報を含む経路情報画像を、前記経路情報提供サーバーから取得する、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記目的地選択手段で、ユーザは、最終目的地として、出発地を選択することが可能である、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記経路情報画像取得手段は、前記出発地から前記目的地に至るまでの経路にある、推奨ポイントに関する情報も含む、経路情報画像を取得する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記合成手段は、前記目的地において、前記画像を撮像した際の撮像装置の方向を、ユーザが特定できる撮像方向情報も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記経路情報画像取得手段は、その画像を撮像した際の撮像装置の方向から、前記目的地に近づく経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記経路情報画像取得手段は、前記経路情報画像に加えて、前記目的地の近傍を拡大した、目的地近傍拡大画像も取得し、
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像を前記目的地近傍拡大画像に重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成し、
前記印刷手段は、生成された前記合成目的地近傍拡大画像も印刷する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像に加えて、予め登録されている出発地を表す画像も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、前記合成経路情報画像を生成する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
経路情報提供サーバーと、前記経路情報提供サーバーにネットワークを介して接続される画像形成装置とを備える、経路情報検索システムであって、
前記画像形成装置は、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記ネットワークを介して、前記経路情報提供サーバーに送信する、特定情報送信手段と、
を備えており、
前記経路情報提供サーバーは、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えており、
前記画像形成装置は、さらに、
前記経路情報提供サーバーから送信された前記経路情報画像を受信する、経路情報画像受信手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする経路情報検索システム。
【請求項13】
ネットワークを介して画像形成装置が接続される、経路情報提供サーバーであって、
出発地を特定する位置情報である出発地特定情報と目的地を特定する位置情報である目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段であって、前記目的地特定情報は、画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データに基づいて、前記画像形成装置で取得された位置情報である、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えることを特徴とする経路情報提供サーバー。
【請求項1】
ネットワークを介して、経路情報提供サーバーに接続される、画像形成装置であって、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報で特定される出発地から、前記目的地特定情報で特定される目的地までの経路に関する情報を含む経路情報画像を、ネットワークを介して前記経路情報提供サーバーから取得する、経路情報画像取得手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記合成手段は、前記経路情報画像における目的地の位置に、前記画像データに基づく画像を形成して、前記合成経路情報画像を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
複数の画像に関する前記画像データが、記録媒体に記録されており、その記録媒体から前記画像データを読み出して複数の画像の一覧画面を表示する、一覧画面表示手段と、
前記一覧画面の中から、ユーザに、目的地となる画像を選択させる、目的地選択手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像データには、その画像データに基づく画像を縮小したサムネイル画像に関するデータも含まれており、
前記一覧画面表示手段が、複数の画像の一覧画面を表示する際には、前記サムネイル画像を用いて、複数の画像の一覧画面を表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記目的地選択手段では、複数の目的地をユーザは選択することが可能であり、
複数の目的地が選択された場合には、前記経路情報画像取得手段は、選択された複数の目的地を通る経路に関する情報を含む経路情報画像を、前記経路情報提供サーバーから取得する、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記目的地選択手段で、ユーザは、最終目的地として、出発地を選択することが可能である、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記経路情報画像取得手段は、前記出発地から前記目的地に至るまでの経路にある、推奨ポイントに関する情報も含む、経路情報画像を取得する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記合成手段は、前記目的地において、前記画像を撮像した際の撮像装置の方向を、ユーザが特定できる撮像方向情報も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像データには、その画像を撮像した位置情報に加えて、その画像を撮像した際の撮像装置の方向を特定する情報も含まれており、
前記経路情報画像取得手段は、その画像を撮像した際の撮像装置の方向から、前記目的地に近づく経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記経路情報画像取得手段は、前記経路情報画像に加えて、前記目的地の近傍を拡大した、目的地近傍拡大画像も取得し、
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像を前記目的地近傍拡大画像に重ね合わせて合成し、合成目的地近傍拡大画像も生成し、
前記印刷手段は、生成された前記合成目的地近傍拡大画像も印刷する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記合成手段は、前記画像データに基づく画像に加えて、予め登録されている出発地を表す画像も、前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、前記合成経路情報画像を生成する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
経路情報提供サーバーと、前記経路情報提供サーバーにネットワークを介して接続される画像形成装置とを備える、経路情報検索システムであって、
前記画像形成装置は、
画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データを取得する、画像データ取得手段と、
取得した前記画像データに関連づけられている位置情報を目的地特定情報として取得して、その目的地特定情報で特定される位置を目的地とする、目的地特定手段と、
予め登録されている出発地特定情報を取得して、その出発地特定情報で特定される位置を出発地とする、出発地特定手段と、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記ネットワークを介して、前記経路情報提供サーバーに送信する、特定情報送信手段と、
を備えており、
前記経路情報提供サーバーは、
前記出発地特定情報と前記目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えており、
前記画像形成装置は、さらに、
前記経路情報提供サーバーから送信された前記経路情報画像を受信する、経路情報画像受信手段と、
前記画像データに基づく画像を前記経路情報画像に重ね合わせて合成し、合成経路情報画像を生成する、合成手段と、
生成された前記合成経路情報画像を印刷する、印刷手段と、
を備えることを特徴とする経路情報検索システム。
【請求項13】
ネットワークを介して画像形成装置が接続される、経路情報提供サーバーであって、
出発地を特定する位置情報である出発地特定情報と目的地を特定する位置情報である目的地特定情報とを、前記画像形成装置から、前記ネットワークを介して受信する、特定情報受信手段であって、前記目的地特定情報は、画像の撮像をした位置情報に関連づけられた画像データに基づいて、前記画像形成装置で取得された位置情報である、特定情報受信手段と、
前記出発地特定情報で特定される位置を出発地とし、前記目的地特定情報で特定される位置を目的地とする経路を検索し、その経路に関する情報を含む経路情報画像を取得する、経路情報画像取得手段と、
前記経路情報画像を、前記ネットワークを介して、前記画像形成装置に送信する、経路情報画像送信手段と、
を備えることを特徴とする経路情報提供サーバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−175031(P2011−175031A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37710(P2010−37710)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]