説明

画像管理プログラムおよび画像管理システム

【課題】簡易な方法で画像の出力を所定の者のみに許可することが可能な画像管理プログラムおよび画像管理システムを提供する。
【解決手段】登録ユーザが登録ユーザ用端末2を操作して、画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求を行うと、文書管理サーバ3は、画像を出力許可者識別情報に関連して記憶部31に格納し、印刷ユーザが印刷ユーザ用端末4を操作して、出力許可者識別情報を伴う出力要求を行うと、文書管理サーバ3は、出力許可者識別情報に対応する画像を記憶部31から読み出してプリントサーバ6に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像管理プログラムおよび画像管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報を複数の者に配布するシステムとして、例えば、情報提供者が提供する電子情報を配送条件に合致する利用者に対して配送する電子情報配送システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このシステムは、利用者毎に電子私書箱を用意し、情報提供者から提供された電子情報及び電子情報の配送条件を受信し、利用者属性情報記憶手段を検索して配送条件に合致する利用者を抽出して電子情報を電子私書箱に振り分けるものである。
【特許文献1】特開2002−63204号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、簡易な方法で画像の出力を所定の者のみに許可することが可能な画像管理プログラムおよび画像管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施の態様は、上記目的を達成するため、以下の画像管理プログラムおよび画像管理装置を提供する。
【0006】
[1]画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報に関連して記憶部に格納する格納ステップと、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、前記認証情報に対応する前記出力許可者識別情報と関連付けられた画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信する送信ステップと、をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【0007】
[2]画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納ステップと、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たすとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信するよう制御する送信制御ステップと、をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【0008】
[3]画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納ステップと、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たさないとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像の画像出力部への送信を禁止するよう制御する送信制御ステップと、をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【0009】
[4]前記出力許可者識別情報は、画像を特定するディレクトリ情報に含まれていることを特徴とする前記[1]、[2]または[3]に記載の画像管理プログラム。
【0010】
[5]前記送信ステップは、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像リストとして表示する表示ステップと、表示された前記画像リストに基づく画像の選択を受け付ける受付ステップとを含み、選択された画像を前記画像出力部に送信することを特徴とする前記[1]に記載の画像管理プログラム。
【0011】
[6]前記出力許可条件は、画像の出力が許可される有効期間を含むことを特徴とする前記[2]または[3]に記載の画像管理プログラム。
【0012】
[7]前記出力許可条件は、画像の出力が許可される出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先を含むことを特徴とする前記[2]または[3]に記載の画像管理プログラム。
【0013】
[8]画像を記憶する記憶部と、画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報に関連して記憶部に格納する格納部と、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、前記認証情報に対応する前記出力許可者識別情報と関連付けれた画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信する送信部と、を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【0014】
[9]画像を記憶する記憶部と、画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納部と、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たすとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信するよう制御する送信制御部と、を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【0015】
[10]画像を記憶する記憶部と、画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して前記記憶部に格納する格納部と、利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たさないとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像の画像出力部への送信を禁止するよう制御する送信制御部と、を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【0016】
[11]前記出力許可者識別情報は、画像を特定するディレクトリ情報に含まれていることを特徴とする前記[8]、[9]または[10]に記載の画像管理システム。
【0017】
[12]前記送信部は、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像リストとして表示する表示ステップと、表示された前記画像リストに基づく画像の選択を受け付ける受付ステップとを含み、選択された画像を前記画像出力部に送信することを特徴とする前記[8]に記載の画像管理システム。
【0018】
[13]前記出力許可条件は、画像の出力が許可される有効期間を含むことを特徴とする前記[9]または[10]に記載の画像管理システム。
【0019】
[14]前記出力許可条件は、画像の出力が許可される出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先を含むことを特徴とする前記[9]または[10]に記載の画像管理システム。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に係る画像管理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、簡易な方法で画像の出力を所定の者のみに許可することが可能になる。
【0021】
請求項2、3に係る画像管理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、簡易な方法で画像の出力を出力許可条件に合致した場合のみ許可することが可能になる。
【0022】
請求項4に係る画像管理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、出力する画像の検索が容易になる。
【0023】
請求項5に係る画像管理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、出力する画像を容易に選択することができる。
【0024】
請求項6に係る画像管理プログラムによれば、有効期間外の画像出力を防止することができる。
【0025】
請求項7に係る画像管理プログラムによれば、画像を格納する者が意図しない出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先での画像出力を防止することができる。
【0026】
請求項8に係る画像管理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、簡易な方法で画像の出力を所定の者のみに許可することが可能になる。
【0027】
請求項9、10に係る画像管理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、簡易な方法で画像の出力を出力許可条件に合致した場合のみ許可することが可能になる。
【0028】
請求項11に係る画像管理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、出力する画像の検索が容易になる。
【0029】
請求項12に係る画像管理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、出力する画像を容易に選択することができる。
【0030】
請求項13に係る画像管理システムによれば、有効期間外の画像出力を防止することができる。
【0031】
請求項14に係る画像管理システムによれば、画像を格納する者が意図しない出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先での画像出力を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に、本発明の実施の形態に係る文書管理システムを図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、画像として文書を扱う場合について説明する。画像には、文書のみ、図形や写真等のイメージのみ、文書とイメージの両方からなるものが含まれる。
【0033】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る文書管理システムを示す。この文書管理システム1は、文書を登録するユーザ(登録ユーザ)が操作する登録ユーザ用端末2と、文書を管理する画像管理装置としての文書管理サーバ3と、文書を印刷するユーザ(印刷ユーザ)が操作する印刷ユーザ用端末4と、登録ユーザおよび印刷ユーザの認証を行う認証サーバ5と、画像出力部としてのプリンタ7を制御するプリントサーバ6と、登録ユーザ用端末2、文書管理サーバ3、印刷ユーザ用端末4、認証サーバ5、およびプリントサーバ6を接続するLAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等のネットワーク8とから構成されている。なお、図1では、登録ユーザ用端末2、印刷ユーザ用端末4、およびプリンタ7は、それぞれ1台を示すが、2台以上でもよい。なお、画像出力部としては、表示部でもよい。
【0034】
この文書管理システム1は、例えば、印刷ユーザ用端末4として、プリンタ7に1対1に対応したオンデマンド端末を用いることにより、オンデマンドシステムを構成している。オンデマンドシステムでは、クライアントPCからオンデマンド端末にログオンして印刷指示を行うと、文書データが一旦文書管理サーバ3に蓄積され、オンデマンド端末から改めて印刷指示を行うことにより、文書管理サーバ3に蓄積されている文書を印刷することができる。
【0035】
(登録ユーザ用端末)
登録ユーザ用端末2は、登録ユーザ用端末2の各部を制御するCPU20と、Webブラウザ210等のCPU20のプログラムやデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部21と、キーボード,マウス等を備えた入力部22と、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部23と、ネットワーク8に接続された通信インターフェース(I/F)24とを有する。
【0036】
(文書管理サーバ)
文書管理サーバ3は、文書管理サーバ3の各部を制御するCPU30と、画像管理プログラムとしての文書管理プログラム310等のプログラムや文書情報311等のデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部31と、ネットワーク8に接続された通信I/F32とを有する。なお、画像管理プログラムは、文書管理サーバ3の他に、認証サーバ5やプリントサーバ6の一部または全部の機能を有していてもよい。
【0037】
CPU30は、記憶部31に記憶されている文書管理プログラム310に従って動作することにより、文書格納手段300、文書検索要求応答手段301、文書取得要求応答手段302、論理格納領域更新手段303、送信制御部等として機能する。
【0038】
文書格納手段300は、印刷許可リストとともに受信した印刷文書を、記憶部31の対応する論理格納領域に格納する。
【0039】
文書検索要求応答手段301は、ユーザ名等のユーザ情報とともに受信した印刷可能文書検索リストの要求に対して応答する。
【0040】
文書取得要求応答手段302は、文書取得要求に対して応答する。
【0041】
論理格納領域更新手段303は、記憶部31への文書追加/削除/更新や、認証サーバ5に登録されているユーザID、ユーザグループIDに対応する論理格納領域を追加する。
【0042】
記憶部31は、印刷処理対象となる印刷文書を、文書の出力(印刷、表示等)を許可された出力許可者の識別情報として、例えば、ユーザIDおよびユーザグループIDを元に一意に論理位置が特定できる論理格納領域に格納し、保持する。論理格納領域は、ユーザ/グループ単位でアクセス制御が設定可能となっている。
【0043】
(印刷ユーザ用端末)
印刷ユーザ用端末4は、印刷ユーザ用端末4の各部を制御するCPU40と、印刷指示プログラム410等のプログラムやデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部41と、キーボード,マウス等を備えた入力部42と、LCD等の表示部43と、ネットワーク8に接続された通信I/F44とを有する。
【0044】
CPU40は、記憶部41に記憶されている印刷指示プログラム410に従って動作することにより、印刷文書リスト表示手段400、印刷文書選択手段401等として機能する。
【0045】
印刷文書リスト表示手段400は、印刷ユーザの要求に応じて、印刷可能文書のリストを文書管理サーバ3から取得し、表示部43に表示する。
【0046】
印刷文書選択手段401は、印刷可能文書リストから選択された印刷文書について印刷要求を行う。
【0047】
(認証サーバ)
認証サーバ5は、認証サーバ5の各部を制御するCPU50と、認証プログラム510等のプログラムや認証情報511等のデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部51と、ネットワーク8に接続された通信I/F52とを有する。
【0048】
CPU50は、記憶部51に記憶されている認証プログラム510に従って動作することにより、認証要求応答手段500、認証情報検索手段501、認証情報更新手段502、登録者認証部、印刷者認証部等として機能し、登録ユーザおよび印刷ユーザを認証する。
【0049】
認証要求応答手段500は、利用者情報(例えばユーザ名およびパスワードなど、ユーザを特定できる情報)とともに受信した認証要求に対する成否を応答する。
【0050】
認証情報検索手段501は、認証要求応答手段500が受信した利用者情報に基づいて、記憶部51の認証情報511を参照する。
【0051】
認証情報更新手段502は、登録ユーザ用端末2からの要求に基づいて、記憶部51の認証情報511を更新する。
【0052】
記憶部51の認証情報511としては、(a)ユーザ情報、(b)ユーザグループ情報、(c)プリンタ情報、(d)プリンタグループ情報の少なくとも一部を保持する。上記(a)〜(d)の各情報は、次の属性の少なくとも一部を保持する。
【0053】
(a)ユーザ情報:ユーザID、パスワード、所属ユーザグループID(複数可)、印刷指示許可ユーザID(複数可)、印刷指示許可ユーザグループID(複数可)、印刷可能プリンタID(複数可)・印刷可能プリンタグループID(複数可)。
【0054】
(b)ユーザグループ情報:ユーザグループID、被所属ユーザID(複数可)、印刷指示許可ユーザID(複数可)、印刷指示許可ユーザグループID(複数可)、印刷可能プリンタID(複数可)、印刷可能プリンタグループID(複数可)。
【0055】
(c)プリンタ情報:プリンタID、所属プリンタグループID(複数可)。
【0056】
(d)プリンタグループ情報:プリンタグループID、被所属プリンタID(複数可)。
【0057】
(プリントサーバおよびプリンタ)
プリントサーバ6は、プリンタ7への印刷指示機能を有する。プリンタ7は、プリントサーバ6により印刷指示された文書を紙等の記録媒体に印刷するものであり、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の方式を用いることができる。
【0058】
図2は、認証サーバ5の記憶部51に記憶されている候補ユーザリストの一例を示す。図2(a)は、教官Aに関する情報であり、本実施の形態では、教官AのユーザID(1111)、ユーザ名(kyokan-A)、パスワード、教官Aが所属するユーザグループのID(91001)、印刷指示許可ユーザID(1111)が登録されている。
【0059】
図2(b)は、教官Aが所属するユーザグループに関する情報であり、本実施の形態では、ユーザグループID(91001)、グループ名(情報学科教官)、印刷指示許可ユーザグループIDとして(91001)、(10001)、(10002)が登録されている。
【0060】
図2(c)、(d)は、それぞれユーザグループID(10001)、(10002)に関する情報であり、本実施の形態では、グループ名(1年生)、(2年生)が登録されている。
【0061】
(文書管理システムの動作)
次に、本実施の形態に係る文書管理システム1の動作を説明する。
【0062】
(1)文書の登録
文書管理システム1における文書の登録の動作を図1〜図4を参照し、図5のシーケンス図に従って説明する。
【0063】
登録ユーザは、登録ユーザ用端末2の入力部22を操作してWebブラウザ210を利用した認証画面の表示を文書管理サーバ3へ要求する。文書管理サーバ3のCPU30は、認証画面を表示部23に表示するようにWebブラウザ210へ応答する。
【0064】
図3は、その認証画面の一例を示す。認証画面100には、ユーザ名入力欄100a、パスワード入力欄100b、「ログイン」ボタン100cが設けられている。登録ユーザは、登録ユーザ用端末2の入力部22を操作して認証画面100のユーザ名入力欄100aにユーザ名を入力し、パスワード入力欄100bにパスワードを入力し、「ログイン」ボタン100cを選択してユーザ名およびパスワードからなる利用者情報とともに文書格納画面の表示を文書管理サーバ3へ要求する(S10)。
【0065】
文書管理サーバ3のCPU30は、受理したユーザ名とパスワードを用いて、認証サーバ5へ認証要求する(S11)。
【0066】
認証サーバ5の認証情報検索手段501は、要求されたユーザ名が記憶部51に保持されている認証情報に登録されており、かつパスワードが一致しているか否かを確認し、認証成否を応答する(S12)。
【0067】
文書管理サーバ3は、認証サーバ5に対して印刷指示許可ユーザの検索要求を行う(S13)。認証サーバ5の認証情報検索手段501は、要求元のユーザに関する印刷指示許可属性を検索して、印刷指示許可ユーザリストを文書管理サーバ3へ応答する(S14)。
【0068】
印刷指示許可ユーザリストは、要求元のユーザおよびユーザが属するユーザグループの、印刷指示許可ユーザ属性および印刷指示許可ユーザグループ属性から導出されるユーザおよびユーザグループからなる。なお、認証が失敗(ユーザ名が登録されていない、パスワード不一致など)した場合、認証サーバ5は、その旨を文書管理サーバ3へ応答する。
【0069】
文書管理サーバ3のCPU30は、登録ユーザ用端末2に対して印刷指示許可ユーザリストを応答する(S15)。具体的には、印刷指示許可ユーザリストを基に、印刷許可を選択できる文書格納画面を表示するようにWebブラウザ210へ応答する。もし、認証サーバ5から、認証に失敗した旨の応答を受け取った場合は、ログイン失敗を告げる画面を表示するようにWebブラウザ210へ応答する。
【0070】
図4は、文書格納画面の一例を示す。文書格納画面110には、文書登録ユーザのユーザ名表示欄101a、印刷指示文書入力欄101b、印刷許可ユーザ選択欄101c、印刷許可グループ選択欄101d、「OK」ボタン101e、「Cancel」ボタン101fが設けられている。登録ユーザは、登録ユーザ用端末2の入力部22を操作して印刷文書に当該文書を使用可能なユーザの集合(出力許可者識別情報)を表す一つの形態である印刷許可リストを付加して文書管理サーバ3に対して格納要求を行う。具体的には、Webブラウザ210に表示された文書格納画面101において、印刷指示文書入力欄101bを入力し、印刷許可ユーザ選択欄101cにて印刷許可ユーザを選択し、印刷許可グループ選択欄101dにて印刷許可グループを選択し、「OK」ボタン101eを選択して、文書格納を文書管理サーバ3へ要求する(S16)。図4中○印が、印刷許可ユーザとして教官Aが選択され、印刷許可グループとして1年生が選択されたことを示している。
【0071】
文書管理サーバ3は、印刷許可リストに記載されたディレクトリ情報(ユーザID、ユーザグループID)に対応する記憶部31の論理格納領域に印刷文書を格納する(S17)。ディレクトリ情報とは、記憶部31の論理格納領域(ディレクトリ)と対応付けられた情報を指す。具体的には、文書管理サーバ3の文書格納手段300は、文書格納要求された文書を、受理した印刷許可リストを基に記憶部31に格納する。文書は、印刷許可リストに対応する各ユーザおよびユーザグループを一意に特定できる論理格納領域と関連付けられる。このとき、複数のユーザあるいはユーザグループに印刷許可されている場合は、文書オブジェクトの実体はいずれかの論理領域に関連付け、他の論理領域にはオブジェクトへのリンクオブジェクトを関連付けてもよい。
【0072】
(2)論理格納領域の更新
論理格納領域の更新について、図6のシーケンス図に従って説明する。文書管理サーバ3は、認証サーバ5に対してユーザ検索要求を行う(S40)。認証サーバ5は、ユーザ検索結果を文書管理サーバ3へ応答する(S41)。文書管理サーバ3の文書検索要求応答手段301は、認証サーバ5に対してユーザグループ検索要求を行う(S42)。認証サーバ5は、ユーザグループの検索結果を文書管理サーバ3へ応答する(S43)。論理格納領域更新手段303は、論理格納領域を更新する(S44)。なお、論理格納領域を更新するタイミングとして、例えば、定期的にポーリングするとき、認証サーバ5がユーザ情報変更を文書管理サーバ3に通知したとき、文書管理サーバ3の管理者の指示による場合等が考えられる。
【0073】
図7は、印刷許可された者のディレクトリに対応して文書を格納した様子を示す。図7(a)は、図4の文書格納画面101で設定した情報に対応するものであり、印刷許可ユーザの教官Aのディレクトリ312aに対応して文書(aaa.txt)311aを格納し、印刷許可グループの1年生のディレクトリ312bに対応して文書(aaa.txt.lnk)311aを格納している状態を示す。図7(b)は、新たに設定された印刷許可ユーザの学生Aのディレクトリ312cに対応して文書311bを格納した状態を示す。
【0074】
(3)文書の印刷
次に、文書管理システム1における文書の印刷のフローを図1、図2、図8、図9を照し、図10のシーケンス図に従って説明する。
【0075】
印刷ユーザは、印刷ユーザ用端末4の入力部42を操作し、認証画面を表示部43に表示させる。
【0076】
図8は、その認証画面を示す。認証画面102には、ユーザ名入力欄102a、パスワード入力欄102b、「ログイン」ボタン102cが設けられている。印刷ユーザは、認証画面102上でユーザ名とパスワードを記入し、「ログイン」ボタン102cを選択して認証を要求する。印刷ユーザ用端末4のCPU40は、受理したユーザ名とパスワードを用いて、認証サーバ5へ認証要求する(S20)。
【0077】
認証サーバ5の認証要求応答手段500は、認証要求を受け付け、認証情報検索手段501は、受理したユーザ名とパスワードを元に記憶部51を検索し、認証情報511に要求されたユーザ名が登録されており、かつパスワードが一致しているかを確認し、認証成否を印刷ユーザ用端末4へ応答する(S21)。
【0078】
その後、印刷ユーザは、印刷ユーザ用端末4の入力部42を操作して文書管理サーバ3に対して印刷可能プリンタの検索要求を行う(S22)。文書管理サーバ3のCPU30は、認証されたユーザの印刷許可プリンタIDおよび印刷許可プリンタグループIDを検索し、受理したプリンタ名が属性として含まれているかを確認し、印刷ユーザ用端末4へ応答する(S23)。もし、認証が失敗(ユーザ名が登録されていない、パスワード不一致など)した場合や、認証ユーザに印刷許可されていないプリンタと判断した場合は、認証サーバ5は、その旨を印刷ユーザ用端末4へ応答する。
【0079】
印刷ユーザ用端末4が認証失敗の応答を受けた場合、ログイン失敗を告げる画面を表示部43に表示する。また、印刷許可されていないプリンタであるとの応答を受けた場合、利用できないプリンタであることを告げる画面を表示部43に表示する。
【0080】
印刷ユーザ用端末4は、認証が成功し、かつ、認証されたユーザがプリンタを利用した後、ユーザ名をキーにして、印刷可能文書リストの取得を文書管理サーバ3に要求する(S24)。
【0081】
文書管理サーバ3の文書検索要求応答手段301は、ユーザ名の所属ユーザグループ名属性の検索を、認証サーバ5へ要求する(S25)。
【0082】
認証サーバ5の認証情報検索手段501は、ユーザ名の所属ユーザグループ属性を検索し、検索結果を文書管理サーバ3へ応答する(S26)。
【0083】
文書管理サーバ3の文書検索要求応答手段301は、検索により得られた認証情報を元にして、ユーザおよびユーザが所属するユーザグループがアクセス可能な論理領域に存在する文書を検索し(S27)、検索結果の文書名を画像リストの一つの形態である印刷可能文書リストとして、印刷ユーザ用端末4へ応答する(S28)。
【0084】
印刷ユーザ用端末4の印刷文書リスト表示手段400は、受理した印刷可能文書リストを元に、印刷可能文書リスト画面を表示部43に表示する(S29)。
【0085】
図9は、その印刷可能文書リスト画面を示す。印刷可能文書リスト画面103には、出力許可者であるユーザ名を表示するユーザ名表示欄103a、印刷可能なプリンタを示すプリンタ名表示欄103b、印刷可能な文書をリスト表示する印刷可能文書表示欄103c、および「印刷」ボタン103dが設けられている。
【0086】
印刷ユーザは、印刷ユーザ用端末4に表示された印刷可能文書リスト画面103上で、印刷する印刷可能文書を選択し、印刷指示を行う。図9において、○印は印刷可能文書103cのうち印刷する文書として選択された文書であることを示す。印刷ユーザ用端末4の印刷文書選択手段401は、選択された印刷文書名、ユーザ名、プリンタ名を元に、プリントサーバ6に対して印刷要求を行う(S30)。
【0087】
プリントサーバ6は、指定された文書の参照を、文書管理サーバ3へ要求する(S31)。文書管理サーバ3は、印刷文書参照要求に対して応答する(S32)。
【0088】
プリントサーバ6は、参照した文書を、プリンタ7へ印刷指示する(S33)。プリンタ7は、印刷指示された文書を印刷する。印刷ユーザは、プリンタ7から出力された印刷文書を得ることができる。
【0089】
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムを示す。この文書管理システム10は、クライアントシステム11と、クライアントシステム11に接続される登録ユーザ用端末12および印刷ユーザ用端末13と、各種のデータを管理する画像管理装置としてのデータサーバ14と、スケジュールを管理するスケジュールサーバ15と、画像出力部としてのプリンタ7を制御するプリントサーバ6と、クライアントシステム11、データサーバ14、スケジュールサーバ15、およびプリントサーバ6を接続するネットワーク18とを有して構成されている。なお、画像出力部としては、表示部でもよい。また、データサーバ14とスケジュールサーバ15とは、1つのサーバで構成してもよい。
【0090】
(クライアントシステム)
クライアントシステム11は、クライアントシステム11の各部を制御するCPU110と、記憶部111と、登録ユーザ用I/F112と、印刷ユーザ用I/F113と、入力部114と、表示部115と、ネットワーク18に接続された通信I/F116とを備える。また、クライアントシステム11は、例えば、オンデマンド端末を用いることができる。
【0091】
記憶部111は、文書情報処理プログラム1110、個人用文書情報管理プログラム1111等のプログラムや各種のデータが格納されている。
【0092】
CPU110は、文書情報処理プログラム1110に従って動作することにより、文書情報処理部1100として機能し、個人用文書情報管理プログラム1111に従って動作することにより、個人用文書情報管理部1101として機能する。
【0093】
文書情報処理部1100は、登録ユーザ用I/F112から入力された登録ユーザ情報について、データサーバ14の認証情報を参照して認証を行う登録ユーザ用認証手段1100aと、認証したユーザ情報に関連する文書情報をデータサーバ14の文書情報から取得する文書情報取得手段1100bと、取得した文書情報を表示する文書情報表示手段1100cと、スケジュールサーバ15からスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得手段1100dと、登録ユーザ用I/F112から入力された文書情報について、文書と文書属性とスケジュール情報とを関連付けてデータサーバ14の文書情報格納領域へ格納する文書情報格納手段1100eと、文書情報格納領域にすでに格納されている文書情報1411について変更・更新を行う文書情報更新手段1100fとを有する。
【0094】
個人用文書情報管理部1101は、印刷ユーザ用I/F113から入力された利用者情報について、データサーバ14の認証情報1412を参照して認証を行う印刷ユーザ用認証手段1102aを有する利用者情報処理部1102と、スケジュールサーバ15からスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得手段1103aを有するスケジュール情報処理部1103と、印刷情報処理部1104とを有する。
【0095】
印刷情報処理部1104は、ユーザ情報などの認証情報に関連し、現在時刻と一定の条件で適合するスケジュールと関連付けられた文書情報をデータサーバ14の文書情報1411から取得する文書情報取得手段1104aと、取得した文書情報を表示部115に表示する文書情報表示手段1104bと、いくつかの文書情報についてプリンタ7へ印刷指示する印刷指示手段1104cと、プリントサーバ6から印刷結果を取得する印刷結果取得手段1104dと、印刷結果をデータサーバ14の文書情報格納領域へ格納する印刷結果格納手段1104eとを有する。
【0096】
(データサーバ)
データサーバ14は、データサーバ14の各部を制御するCPU140と、画像管理プログラムとしてのデータ管理プログラム1410等のプログラムや文書情報1411、ユーザ情報1412等のデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部141と、ネットワーク18に接続された通信I/F142とを有する。なお、画像管理プログラムは、クライアントシステム11やスケジュールサーバ15が有するプログラムの一部または全部を含んでいてもよい、
【0097】
CPU140は、記憶部141に記憶されているデータ管理プログラム1410に従って動作することにより、データ管理手段1400、登録者認証部、印刷者認証部、通信制御部等として機能する。
【0098】
(スケジュールサーバ)
スケジュールサーバ15は、スケジュールサーバ15の各部を制御するCPU150と、スケジュール管理プログラム1510等のプログラムやスケジュール情報1511等のデータを記憶するROM,RAM,HDD等からなる記憶部151と、ネットワーク18に接続された通信I/F152とを有する。
【0099】
CPU150は、記憶部151に記憶されているスケジュール管理プログラム1510に従って動作することにより、スケジュール管理手段1500として機能する。
【0100】
図12は、データサーバ14に構築する文書情報1411のデータ構造の一例を示す。登録ユーザの情報はユーザID、パスワード、課金先として指定できる課金先の集合、を一つのオブジェクトとして登録ユーザ情報に保持する。登録ユーザが登録した文書の情報は、文書のID、文書の実体、文書のタイトル、登録ユーザID、を一つのオブジェクトとして文書情報に保持する。文書の属性情報は、文書ID、文書を使用可能なユーザの集合(出力許可者識別情報)、文書の有効期間、文書が関連するスケジュールID、ユーザが印刷可能な回数、印刷レイアウト(例えば、複数のページを1枚の用紙に印刷するモード)等の印刷オプション(印刷態様)、暗号化の有無、指定された課金先、関連文書とそれを表示して印刷を促すかどうか、文書をダウンロード可能にするか、などを一つのオブジェクトとして文書属性情報に保持する。文書の印刷結果の情報は、文書ID、印刷を実行完了したユーザID、実行された印刷回数、実行された印刷オプション、実行された課金先とその結果、を一つのオブジェクトとして文書印刷情報に保持する。
【0101】
【表1】

表1は、文書属性情報として、データサーバ14の記憶部141に格納される情報の一例を示す。
【0102】
図13は、スケジュールサーバ15に格納されるスケジュール情報のデータ構造を示す。スケジュールの内容はID、イベントの名前、イベントの期間、そのイベントに対応するユーザの集合、を一つのオブジェクトとしてスケジュール情報に保持する。
【0103】
なお、上記出力許可者識別情報、印刷可能回数、印刷態様、暗号化、課金先等の上記文書属性情報、および上記スケジュール情報は、出力許可条件を構成する。
【0104】
(第2の実施の形態の動作)
図14は文書登録時のシーケンス図、図15は文書登録時のフローチャートである。
【0105】
登録ユーザが登録ユーザ用端末12から利用者情報を入力してログインすると、クライアントシステム11の登録ユーザ用認証手段1100aは、登録ユーザ用端末12から登録ユーザ用I/F112を介して入力された利用者情報を元に、データサーバ14へ問い合わせ(S50)、認証結果を受信する(S51)。認証が成功すると(S51:Yes)、クライアントシステム11の文書情報取得手段1100bは、認証情報を元に、データサーバ14へ問い合わせ(S52)、認証した認証情報に関連する文書情報1411を取得する(S53)。
【0106】
続いてクライアントシステム11のスケジュール情報取得手段1100dは、スケジュールサーバ15のスケジュール管理手段1500へスケジュール情報を問い合わせ(S54)、現在時刻から前数時間(あらかじめ設定された時間単位や日単位の期間)のスケジュール情報と、現在時刻以降のスケジュール情報を取得する(S55)。
【0107】
クライアントシステム11は、取得した文書情報を、クライアントシステム11を使用中のユーザが登録済みの文書情報として表示部115に表示する(S56)。表示される文書情報には、文書名、登録日、スケジュール情報、印刷可能ユーザの集合、印刷実行済みユーザの集合、印刷実行済みユーザ、それぞれの印刷時の設定などを含む。
【0108】
ユーザが登録ユーザ用端末12により、クライアントシステム11の登録ユーザ用I/F112を介して文書の登録操作を開始すると、登録可能なスケジュールの一覧を取得するために、スケジュール情報取得手段1100dは、スケジュールサーバ15のスケジュール管理手段1500へスケジュール情報を問い合わせ(S54)、現在時刻以降のスケジュール情報を取得する(S55)。登録済みの文書の印刷状況を登録ユーザ用端末12の表示部に表示する(S56)。ユーザが登録する文書と文書名、関連するスケジュール情報、印刷可能ユーザの集合、印刷時の設定などを指定して登録すると(S57)、スケジュールサーバ15へスケジュール情報を問い合わせ(S58)、スケジュール情報を取得する(S59)。クライアントシステム11の文書情報格納手段1100eは、データサーバ14の文書情報格納領域へ登録操作された文書情報を新規に登録し(S60)、文書登録結果を受信すると(S61)、登録結果を登録ユーザ用端末12の表示部に表示する(S62)。
【0109】
(2)文書印刷状況の確認
図16は、文書登録ユーザにより文書印刷状況確認時のフローチャートである。登録ユーザが登録ユーザ用端末12によりログインし(S80)、登録ユーザが認証されると(S81:Yes)、クライアントシステム11の文書情報表示手段1100cは、登録ユーザ用I/F112から入力された利用者情報を元に、使用中のユーザが登録済みの文書情報の印刷状況を表示部115に表示する(S82)。表示する文書情報のそれぞれについて印刷属性やその他の印刷時の設定を変更する印刷属性変更手段によって、印刷ユーザが印刷未実行の文書情報の印刷属性や印刷時の設定を変更する(S84)。変更は現在登録されている内容を編集する形で行われ、文書登録の時と同じ手続きを実行する(S85)。
【0110】
(3)印刷動作
図17は、印刷指示のシーケンス図、図18は、印刷ユーザによる文書印刷時のフローチャートである。印刷ユーザは、印刷ユーザ用端末13から利用者情報を入力してログインすると、クライアントシステム11の印刷ユーザ用認証手段1102aは、印刷ユーザ用I/F113を介して入力された利用者情報を元に、データサーバ14へ利用者情報を問い合わせ(S90)、認証結果を受信する(S91)。認証が成功すると(S91:Yes)、プリントサーバ6にジョブ情報を問い合わせ(S92)、印刷ユーザが印刷指示をしたジョブの一覧を取得し(S93)、クライアントシステム11の文書情報取得手段1104aは、認証情報を元にデータサーバ14に問い合わせて(S94)、印刷ユーザが印刷可能ユーザの集合に含まれている文書情報の一覧を取得する(S95)。
【0111】
続いてクライアントシステム11のスケジュール情報取得手段1103aは、スケジュールサーバ15のスケジュール管理手段1500にスケジュール情報を問い合わせ(S96)、現在時刻から前数時間(あらかじめ設定された時間単位や日単位の期間)のスケジュール情報と、現在時刻以降のスケジュール情報を取得する(S97)。
【0112】
クライアントシステム11の文書情報表示手段1140bは、印刷ユーザが印刷指示をしたジョブの一覧と、印刷可能なユーザとして登録されている文書の一覧のうち、スケジュール情報に一致する文書のみを表示部115に表示する(S98)。印刷ユーザが表示されたジョブの一覧と文書の一覧の中から入力部114を操作していくつかを選択し出力指示を実行すると、印刷指示手段1104cは、プリントサーバ6へ出力指示し(S99)、プリントサーバ6はジョブを生成し、プリンタ7へ送信する(S100)。このとき、文書情報の文書自体をプリントジョブの形でデータサーバ14に格納しておき、クライアントシステム11から直接プリンタ7へジョブを送信する方式でも良い。
【0113】
プリンタ7は、受信したジョブを印刷し印刷結果を内部に保存する。クライアントシステム11の印刷結果取得手段1104dは、ジョブ出力指示後にデータサーバ14へジョブ出力情報を送信する(S102)。データサーバ14は、クライアントシステム11からジョブ出力情報を受信すると、受信したジョブ出力情報に対する出力情報をプリンタ7へ問い合わせ(S103)、出力結果を受信し(S104)、印刷結果格納手段1104eは、記憶部141の文書情報記憶領域へ文書情報と印刷結果を関連付けて格納する(S105)。その後は、図18に示すように、文書属性情報の印刷後処理に応じて文書を削除したり、登録ユーザへ通知する(S106)。
【0114】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。
【0115】
また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。例えば、第1の実施の形態の構成に、第2の実施の形態のスケジュール情報や文書属性情報を出力許可条件として付加してもよい。また、第2の実施の形態の構成において、出力許可者識別情報をディレクトリ情報として文書情報を記憶部に格納してもよい。
【0116】
上記実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【0117】
また、プログラムの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る文書管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】認証サーバの記憶部に記憶されている候補ユーザリストの一例を示し、(a)は、教官Aに関する情報、(b)は、教官Aが所属するユーザグループに関する情報、(c)は、ユーザグループID(10001)に関する情報、(d)は、ユーザグループID(10002)に関する情報を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る登録ユーザ用端末に表示された認証画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る登録ユーザ用端末に表示された文書格納画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る印刷時のシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る文書管理システムにおける論理格納領域の更新を示すシーケンス図である。
【図7】(a)、(b)は、印刷許可された者のディレクトリに対応して文書を格納した様子を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る印刷ユーザ用端末に表示される認証画面の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る印刷ユーザ用端末に表示される印刷可能文書リスト表示画面の図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る文書管理システムにおけるシーケンス図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムのブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るデータサーバに構築する文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るスケジュールサーバに格納されるスケジュール情報のデータ構造を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムにおける文書登録動作を示すシーケンス図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムにおける文書登録動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムにおける文書印刷状況確認動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムにおける印刷指示のシーケンス図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理システムにおける文書印刷時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0119】
1 文書管理システム
2 登録ユーザ用端末
3 文書管理サーバ
4 印刷ユーザ用端末
5 認証サーバ
6 プリントサーバ
7 プリンタ
8 ネットワーク
10 文書管理システム
11 クライアントシステム
12 登録ユーザ用端末
13 印刷ユーザ用端末
14 データサーバ
15 スケジュールサーバ
18 ネットワーク
20 CPU
21 記憶部
22 入力部
23 表示部
30 CPU
31 記憶部
32 通信I/F
40 CPU
41 記憶部
42 入力部
43 表示部
44 通信I/F
50 CPU
51 記憶部
52 通信I/F
100 認証画面
100a ユーザ名入力欄
100b パスワード入力欄
100c 「ログイン」ボタン
101 文書格納画面
101a ユーザ名表示欄
101b 印刷指示文書入力欄
101c 印刷許可ユーザ選択欄
101d 印刷許可グループ選択欄
101e 「OK」ボタン
101f 「Cancel」ボタン
102 認証画面
102a ユーザ名入力欄
102b パスワード入力欄
102c 「ログイン」ボタン
103 印刷可能文書リスト画面
103a ユーザ名表示欄
103b プリンタ名表示欄
103c 印刷可能文書表示欄
103d 「印刷」ボタン
110 CPU
111 記憶部
112 登録ユーザ用I/F
113 印刷ユーザ用I/F
114 入力部
115 表示部
116 通信I/F
140 CPU
141 記憶部
142 通信I/F
150 CPU
151 記憶部
152 通信I/F
210 Webブラウザ
300 文書格納手段
301 文書検索要求応答手段
302 文書取得要求応答手段
303 論理格納領域更新手段
310 文書管理プログラム
311 文書情報
311a、311b 文書
312a〜312c ディレクトリ
400 印刷文書リスト表示手段
401 印刷文書選択手段
410 印刷指示プログラム
500 認証要求応答手段
501 認証情報検索手段
502 認証情報更新手段
510 認証プログラム
1100 文書情報処理部
1100a 登録ユーザ用認証手段
1100b 文書情報取得手段
1100c 文書情報表示手段
1100d スケジュール情報取得手段
1100e 文書情報格納手段
1100f 文書情報更新手段
1101 個人用文書情報管理部
1102 利用者情報処理部
1102a 印刷ユーザ用認証手段
1103 スケジュール情報処理部
1103a スケジュール情報取得手段
1104 印刷情報処理部
1104a 文書情報取得手段
1104b 文書情報表示手段
1104c 印刷指示手段
1104d 印刷結果取得手段
1104e 印刷結果格納手段
1110 文書情報処理プログラム
1111 個人用文書情報管理プログラム
1400 データ管理手段
1410 データ管理プログラム
1411 文書情報
1412 認証情報
1500 スケジュール管理手段
1510 スケジュール管理プログラム
1511 スケジュール情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報に関連して記憶部に格納する格納ステップと、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、
前記認証情報に対応する前記出力許可者識別情報と関連付けられた画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【請求項2】
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納ステップと、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、
前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たすとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信するよう制御する送信制御ステップと、
をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【請求項3】
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納ステップと、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する取得ステップと、
前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たさないとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像の画像出力部への送信を禁止するよう制御する送信制御ステップと、
をコンピュータに実行させるための画像管理プログラム。
【請求項4】
前記出力許可者識別情報は、画像を特定するディレクトリ情報に含まれていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像管理プログラム。
【請求項5】
前記送信ステップは、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像リストとして表示する表示ステップと、表示された前記画像リストに基づく画像の選択を受け付ける受付ステップとを含み、選択された画像を前記画像出力部に送信することを特徴とする請求項1に記載の画像管理プログラム。
【請求項6】
前記出力許可条件は、画像の出力が許可される有効期間を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の画像管理プログラム。
【請求項7】
前記出力許可条件は、画像の出力が許可される出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の画像管理プログラム。
【請求項8】
画像を記憶する記憶部と、
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報に関連して記憶部に格納する格納部と、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、
前記認証情報に対応する前記出力許可者識別情報と関連付けられた画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【請求項9】
画像を記憶する記憶部と、
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して記憶部に格納する格納部と、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、
前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たすとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像出力部に送信するよう制御する送信制御部と、
を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【請求項10】
画像を記憶する記憶部と、
画像および出力許可者識別情報を伴う登録要求に基づいて、前記画像を前記出力許可者識別情報を含む出力許可条件に関連して前記記憶部に格納する格納部と、
利用者情報を伴う出力要求に基づいて、前記利用者情報に対応する認証情報を取得する認証部と、
前記認証情報に基づいて、前記出力許可条件を満たすか否かを判断し、前記出力許可条件を満たさないとき、前記出力許可者識別情報に対応する画像の画像出力部への送信を禁止するよう制御する送信制御部と、
を備えたことを特徴とする画像管理システム。
【請求項11】
前記出力許可者識別情報は、画像を特定するディレクトリ情報に含まれていることを特徴とする請求項8、9または10に記載の画像管理システム。
【請求項12】
前記送信部は、前記出力許可者識別情報に対応する画像を前記記憶部から読み出して画像リストとして表示する表示ステップと、表示された前記画像リストに基づく画像の選択を受け付ける受付ステップとを含み、選択された画像を前記画像出力部に送信することを特徴とする請求項8に記載の画像管理システム。
【請求項13】
前記出力許可条件は、画像の出力が許可される有効期間を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の画像管理システム。
【請求項14】
前記出力許可条件は、画像の出力が許可される出力回数、出力態様、暗号化方法、または課金先を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の画像管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−84167(P2008−84167A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−265547(P2006−265547)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】